説明

誘導換羽後の生産性を改善する家禽用飼料及びその飼育方法

【課題】 採卵鶏の誘導換羽後のセカンドサイクルにおける、産卵立上りの改善、卵重の過大化の防止、卵殻質の改善による生産性の向上させる家禽用飼料及び該飼料を使用した飼育方法の提供。
【解決手段】誘導換羽後に与える特定の栄養設計による代謝エネルギー(ME)を2400〜2600kcal/kgに、Caを2.0〜5.0%に、リンを0.60〜0.90%、リジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を0.8〜1.0に、かつ嵩比重を0.45〜0.60kg/Lに調整してあるマッシュ、クランブルあるいはペレット形状の成鶏用飼料と、それを誘導換羽後の採卵鶏に飽食状態を維持しながら1から3週間給与を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成鶏用飼料とその給与方法に関する。詳しくは、誘導換羽後のセカンドサイクルの生産性を改善させる成鶏用飼料とその適切な給与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
雌鶏は、秋から冬にかけて、ホルモンの関係で2〜4月間ほど産卵を休止し、この期間に雌鶏の古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛に換わり、いわゆる「自然換羽」がおこる。この「換羽」を人為的に誘起させることを「誘導換羽」という。
【0003】
一般に、採卵鶏は、日齢の経過と共に産卵率の低下と卵殻質の劣化から80〜85週齢で淘汰されるが、換羽を実施すれば100〜105週齢に産卵期間を延長できると言われている。
【0004】
従来の一般的な誘導換羽は、採卵鶏が65〜70週齢に達した頃、絶食(断餌)と鶏舎の点灯時間の短縮という厳しい条件下でおこなわれる。その結果、採卵鶏の性ホルモンの分泌が抑制され、体重は開始時に比べ25〜30%減少し、この時点で採卵鶏の羽が抜け落ち、産卵を停止する。
【0005】
誘導換羽後の給与飼料は通常、成鶏用飼料であり、給与方法としては飽食あるいは定量給餌が一般的である。飽食にすると産卵立上りはスムーズになるが、卵重の過大化に伴う鶏卵の商品化率悪化の問題点があった。また、定量給餌にすると、卵重はコントロールできるが、産卵の立上りが遅れ、体重のバラツキが増大し、卵殻質が悪化する問題点があった。一部、採卵育成鶏の大雛用飼料を給与する場合もあるが、Caと有効リン含量が低いため、骨の健全性が損なわれ、卵殻質の悪化に伴う鶏卵の商品化率悪化の問題点があった。
【0006】
このような従来技術における問題点を改善する手段として、非特許文献1には、粗タンパク(CP)16%、代謝エネルギー(ME)2810kcal/kg、Ca3%、含硫アミノ酸0.70%以上の飼料を断餌後2日間45g、その後50%産卵まで飽食給与する方法が公開され、非特許文献2にはCPレベルの高い方が早期産卵回復を促し、CPレベルが低いと卵重が小さくなることが示されており、同様の結果を非特許文献3でも見ることができる。
【0007】
しかし、非特許文献1では定量給餌をすることにより、鶏群の体重バラツキの増大、卵殻質の悪化の懸念があり、非特許文献2、3に至っては卵重コントロールと早期産卵回復の両立が難しい。
【0008】
卵重をコントロールする技術について、特許文献1には、グルコース含有の液体飼料を用いて鶏の摂取量を抑えて、卵重をコントロールする技術について開示されている。しかし、液体飼料は通常の配合飼料に混合した場合にカビなどの発生リスクがあり、仮に飲水投与する場合でも農場サイドで非常に手間がかかるため、実用的ではない。
【0009】
このように、誘導換羽後の採卵鶏に対し、産卵の立ち上がりがスムーズで、且つ適切な卵重と卵殻質が良好な鶏卵を得ることができる飼料とその給餌方法の開発が強く望まれていた。
【特許文献1】特開2000-308460号公報
【非特許文献1】「ハイラインサービスチップ」((株)ゲン・コーポレーション)No.104 平成1年10月1日「ハイライン鶏の強制換羽の方法」
【非特許文献2】「Poultry Science」(78:1132-1137)「Early Postmolt Performance of Laying Hens Fed a Low-Protein Corn Molt Diet Supplemental with Corn Gluten Meal, Feather Meal, Methionine, and Lysine」(1999)
【非特許文献3】「Poultry Science」(70:2063-2073)「Effect of Protein and Methionine Levels in Molt Diets on Postmolt Performance of Laying Hens」(1991)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、誘導換羽後の飼料給与に当たり、卵重コントロールをしながら産卵の立上りを早くし、セカンドサイクルの卵殻質を改善できる採卵鶏用の配合飼料(成鶏用飼料)とその適切な給餌方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、誘導換羽後の採卵鶏に、代謝エネルギーを特定範囲とすると共に特定成分の配合量を調整した飼料を特定期間給与するすることにより、上記の課題が解決されることを見出し本発明に至ったものである。
すなわち、本発明は、代謝エネルギー(ME)を2400〜2600kcal/kgに、Caを2.0〜5.0%に、リンを0.60〜0.90%、リジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を0.8〜1.0に、かつ嵩比重を0.45〜0.60kg/Lに調整してあるマッシュ、クランブルあるいはペレット形状の成鶏用飼料と、それを誘導換羽後の採卵鶏に飽食状態を維持しながら1から3週間給与を行う方法である。
【発明の効果】
【0012】
採卵鶏が体重回復及び母体の維持と産卵開始に必要な栄養成分に見合う飼料を飽食で摂取できるため、鶏群の体重バラツキが低減し、産卵の立上りがスムーズになり、卵重コントロールが可能になる。更に飽食給与で適切なミネラル及びビタミンを均一に摂取できることにより、骨の健全性が保たれ、卵殻質が改善され、結果としてセカンドサイクルの産卵成績が改善される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明が対象とする家禽には、採卵鶏や種鶏等も含まれる。
【0014】
本発明で、誘導換羽とは、絶食や絶水を実施するほか、本発明者らが開発した誘導換羽用配合飼料(特開2005−245205号公報)の給与により、産卵が休止することをいう。
【0015】
本発明の飼料は、穀類を主原料とし、糟糠類や植物性油かす類を適量配合することにより、その代謝エネルギー(ME)及びかさ密度を特定範囲に調整すると共に、飼料に含まれるCa、リン、およびリジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を特定範囲に調整したものである。
【0016】
本発明において、飼料の代謝エネルギー(ME)を2400〜2600kcal/kgの範囲に調整する必要がある。飼料の代謝エネルギーが2400kcal/kg未満では、産卵の立上りが悪く、2600kcal/kgを超えると卵重の過大化が生じる。
代謝エネルギーの調節は、代謝エネルギーの比較的高い飼料成分の配合量を変更することにより行なうことが簡便である。代謝エネルギーの比較的高い飼料成分としては飼料用油脂等が例示される。
【0017】
本発明において、飼料に含有されるCaを2.0〜5.0%の範囲に調整する必要がある。飼料中のCa含量が2.0%未満では、卵殻強度が余り改善させず、5.0%を超えると過剰なCa摂取による腎臓症、痛風、尿石症などの発病率が高まり、残存率が悪化するという問題を生じる。
飼料中のCa含量を調節するには、Ca含有飼料成分の配合量を増減して行なう。Ca含有成分としては、炭酸カルシウム等が例示される。
【0018】
本発明において、飼料に含有されるリンを0.60〜0.90%の範囲に調整する必要がある。飼料中のリン含量が0.60%未満では、卵殻強度の改善が望めず、0.90%を超えても効果が上がらず、余剰のリンが糞と共に排出されるので環境負荷を高めてしまうという問題を生じる。
飼料中のリン含量を調節するには、リン含有飼料成分の配合量を増減して行なう。リン含有成分としては、りん酸カルシウム等が例示される。
【0019】
本発明において、飼料に含有されるリジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を0.8〜1.0の範囲に調整する必要がある。飼料中のリジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率が0.8未満では、産卵の立上りがよくなく、1.0を超えると卵重が過大となる。
飼料中のリジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を調節するには、リジン、メチオニン及びシスチンを含有する成分、あるいは市販の製剤の添加量を増減して行なう。リジンを含有する飼料成分としては単体リジンや植物性油かす類等、メチオニンを含有する飼料成分としては単体メチオニンや動物性原料等、シスチンを含有する飼料成分としてはコーングルテンミール等が例示される。
【0020】
本発明の改良飼料の給与は、換羽後、1週間から3週間の間、飽食で実施することは必要である。1週間未満では、セカンドサイクル後半での卵殻強度が悪化してしまい、3週間を超えて給与すると産卵の立上りが遅れてしまう。また、定量給餌では、良好な卵殻質が望めない。
【実施例】
【0021】
<産卵立上りと卵重コントロール[1])(リジン(Lys)含量に対するメチオニン(M)+シスチン(C)含量の比率(M+C/Lys)の反応)>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)500羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ5つに分け、表1に示す「M+C/Lys比率の異なる成鶏用飼料」を2週間飽食にて不断給餌した。2週間後、全ての区を表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料)に切り替え、各区ごとに卵重と産卵率について調査した。
【0022】
【表1】

【0023】
【表2】

【0024】
(2)試験結果
各週令ごとに、産卵された卵の個数と重量を測定しその平均値を求めた。結果は表3〜4に示す通りである。
【0025】
【表3】

【0026】
【表4】

【0027】
(3)所見
リジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率が1.0を超える5区は、卵重が過大化しているが、リジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率が1.0以下である1〜4区は卵重の過大化が抑えられていることがわかる。また、産卵の立上りは2〜5区が良好でリジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率が0.8未満である1区が悪いことが確認できる。そのため、卵重コントロールと速やかな産卵立上りの両立のためには、誘導換羽後2週間のM+C/Lys比率は0.8〜1.0の範囲にする必要がある。
【0028】
<産卵立上りと卵重コントロール[2])(代謝エネルギー(ME)の反応)>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)500羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ5つに分け、表5に示す「代謝エネルギー(ME)レベルの異なる成鶏用飼料」を2週間飽食にて不断給餌した。2週間後、全ての区を表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料)に切り替え、各区ごとに卵重と産卵率について調査した。
【0029】
【表5】

【0030】
(2)試験結果
各週令ごとに、産卵された卵の個数と重量を測定しその平均値を求めた。結果は表6〜7に示す通りである。
【0031】
【表6】

【0032】
【表7】

【0033】
(3)所見
代謝エネルギー(ME)が2600kcal/kgを越える 5区は卵重が過大化しているが、代謝エネルギー(ME)が2600kcal/kg以下の 1から4区は卵重の過大化が抑えられていることがわかる。また、産卵の立上りは3から5区が良好で代謝エネルギー(ME)が2400kcal/kg未満の 1、2区が悪いことが確認できる。そのため、卵重コントロールと速やかな産卵立上りのためには、誘導換羽後2週間のMEレベルは2400〜2600kcal/kgの範囲が望ましいと言う事ができる。
【0034】
<骨の健全性と卵殻質改善[1](Caレベル)>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)600羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ6つに分け、表8に示す「カルシウム(Ca)レベルの異なる成鶏用飼料」を2週間飽食にて不断給餌した。2週間後、全ての区を表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料)に切り替え、各区ごとに卵殻強度と大腿骨中の灰分含量、残存率について調査した。卵殻強度については、産卵された鶏卵全てを富士平工業製の卵殻強度計にて測定した。骨中灰分含量については、誘導換羽終了後と供試飼料給与直後の2回各区3羽ずつ供試し、右大腿骨の周囲の肉をアルカリで落とした後、乾燥させたもので測定した。
【0035】
【表8】

【0036】
(2)試験結果
測定結果は表9〜11に示す通りである。
【0037】
【表9】

【0038】
【表10】

【0039】
【表11】

【0040】
(3)所見
Caを2.0%以上含む2〜6区の卵殻強度は産卵立上りから大きく改善されており、セカンドサイクルの後半まで良好に推移したが、Caが1.0%未満の1区では、卵殻強度はあまり改善しなかった。大腿骨中の灰分含量についても2〜6区において誘導換羽直後から高くなり、改善されたが、1区では、ほとんど改善しなかった。
しかし、残存率については、Ca含量が5.0%を超える6区が明らかに低く、特に産卵ピークの換羽後10週令までの減耗率が高いことが確認できる。これは非特許文献(Disease of Poultry 10th Edition (ISDN 0 7234 2955 3) pp63)に示されているように、過剰なCa摂取によってネフローゼ(腎臓症)や痛風、尿石症を発症したものと思われる。
そのため、骨の健全性と卵殻質改善、残存率改善のためのカルシウムレベルは2.0〜5.0%の範囲にしておくことが望ましいと言う事ができる。
【0041】
<骨の健全性と卵殻質改善[2](リンレベル)>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)500羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ5つに分け、表12に示す「リンレベルの異なる成鶏用飼料」を2週間飽食にて不断給餌した。2週間後、全ての区を表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料)に切り替え、各区ごとに卵殻強度と大腿骨中の灰分含量について調査した。卵殻強度については、産卵された鶏卵全てを富士平工業製の卵殻強度計にて測定した。骨中灰分含量については、誘導換羽終了後と供試飼料給与直後の2回各区3羽ずつ供試し、右大腿骨の周囲の肉をアルカリで落とした後、乾燥させたもので測定した。
【0042】
【表12】

【0043】
(2)試験結果
測定結果は表13〜14に示す通りである。
【0044】
【表13】

【0045】
【表14】

【0046】
(3)所見
リンレベルが0.60%以上である2から5区は、産卵立上りからピークにかけての5、10週令において開始前対比で大きく卵殻強度が改善されていることが確認できる。一方、供試飼料給与直後の骨中灰分含量も2から5区において高くなっており速やかに骨が回復していることがわかる。以上のことより、セカンドサイクルの産卵立上り〜後半にかけての骨の健全性と卵殻質改善のためには、リンレベルを0.60%以上にしておく必要があると言える。
尚、リンレベルを0.90%以上にしてもそれ以上体内で利用されずに糞とともにリンが排出されて環境負荷になること、また、費用対効果の観点から見合わないため、リンレベルは0.60〜0.90%の範囲にすることが望ましいと言える。
【0047】
<性能の確認試験(成鶏用の飽食・定量、大雛用飽食との比較>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)400羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ4つに分け、表15に示す飼料を2週間不断給餌した。1区は成鶏用を飽食にて給与、2区は成鶏用を100g/羽の定量にて給与、3区は大雛用を、4区は改良用をそれぞれ飽食にて給与した。2週間後、全ての区を表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料)に切り替え、各区ごとに産卵率、卵重、卵殻強度と体重の変動係数について調査した。
【0048】
【表15】

【0049】
(2)試験結果
試験結果は表16〜19に示す通りである。
【0050】
【表16】

【0051】
【表17】

【0052】
【表18】

【0053】
【表19】

【0054】
(3)所見
2、3、4区は、卵重がコントロールされており、特に2、4区は低く抑えられていることが確認できるため、成鶏用の飽食あるいは大雛用の飽食では卵重抑制が不可能あるいは困難ということがわかる。一方、産卵の立上りは、1、3、4区で良好に推移しており、これは、体重のバラツキを示す変動係数についても同じ傾向が見られ、1、3、4区でバラツキが低減しているため、体重のバラツキを低減し、産卵立上りをスムーズにさせるためには、成鶏用飼料の定量給餌法では不可能ということがわかる。
卵殻強度は1、4区で産卵立上りから産卵後半まで良好に推移していることより、成鶏用定量給餌法や大雛用飽食では良好な卵殻質にはならないことがわかる。
以上の結果を踏まえると、誘導換羽後のセカンドサイクルの体重バラツキを低減して産卵立上りをスムーズにし、かつ卵重コントロールと卵殻質を改善させるには、本発明の飼料を飽食にて2週間給与する方法が最も有効であることが明らかである。
【0055】
<給与期間の策定>
(1)試験方法
68週令の白色レグホーン(ジュリア)500羽を「絶食を伴わない誘導換羽法」にて3週間誘導換羽後に、各区100羽ずつ5つに分け、表15に示す本発明の「改良飼料」をそれぞれ、5、7、14、21、28日間飽食にて不断給餌した。「改良飼料」給与後は、それぞれ表2に示す配合飼料(市販の成鶏用飼料に切り替え、各区ごとに産卵率、卵重、卵殻強度と体重の変動係数について調査した。
【0056】
(2)試験結果
試験結果は表20〜22に示す通りである。
【0057】
【表20】

【0058】
【表21】

【0059】
【表22】

【0060】
(3)所見
本発明の飼料を3週間以下、飽食にて不断給餌した1から4区は産卵立上りが良好であるが、本発明の飼料を5日間しか給餌していない1区は産卵ピークにかけて少し上昇が鈍っており、セカンドサイクル後半での卵殻強度の悪化が目立つ。一方、本発明の飼料を3週間を超えて飽食にて不断給餌した5区は明らかに産卵の立上りが遅れていることがわかる。また、卵重については全ての区で同等であることから、給与期間は7日〜21日間が望ましいと言える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
代謝エネルギー(ME)を2400〜2600kcal/kgに、Caを2.0〜5.0%に、リンを0.60〜0.90%、リジン含量に対するメチオニン+シスチン含量の比率を0.8〜1.0に、かつ嵩比重を0.45〜0.60kg/Lに調整した養鶏飼料。
【請求項2】
素配の粒度を1.0mm未満が35%以上50%未満に調整した請求項1記載の養鶏飼料。
【請求項3】
形状がマッシュまたはクランブル、ペレット加工された請求項1又は2記載の養鶏飼料。
【請求項4】
請求項1から3に記載される飼料を誘導換羽後の1週間から3週間の期間給与することで鶏の体重を換羽前の85〜95%まで戻す飼育方法。

【公開番号】特開2010−75079(P2010−75079A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245557(P2008−245557)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(000162397)協同飼料株式会社 (10)
【Fターム(参考)】