説明

識別情報取得装置、および識別情報取得プログラム

【課題】逐次、識別情報を取得する際に、誤った情報取得があった場合にも、オペレータの操作性を損なわない識別情報取得装置、および識別情報取得プログラムを提供する。
【解決手段】
識別情報取得装置10は、識別情報取得手段10aと、受付手段10bと、報知手段10hを備える。識別情報取得手段10aは、識別情報20aを有する対象物から識別情報20aを取得する。受付手段10bは、取得した識別情報20aが未だ受け付けていない識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。また、受付手段10bは、取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aである場合に識別情報20aの取得を取り消す。そして、受付手段10bは、取得した識別情報20aが一旦取得を取り消した識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逐次、識別情報を取得する識別情報取得装置、および識別情報取得プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめとして、商品販売の現場では、POS(Point Of Sale)端末が広く普及している。POS端末は、バーコードスキャナを備え、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを取得する。そして、POS端末は、取得した商品コードで商品情報ファイルを検索し、商品名や販売価格などの商品情報を取得する。
【0003】
このようなPOS端末が備えるバーコードスキャナは、レジでオペレータにより操作されるのが普通である。そして、バーコードのスキャンが正常に実行された場合、POS端末は、正常動作の報知音を出力してバーコードのスキャンが正常に実行されたことをオペレータに報知する。この際、POS端末は、同じ商品を連続してスキャンした場合に、オペレータが意図してスキャンしたのか、オペレータが意図せずスキャンしたのかを、正常動作の報知音とは異なる連続スキャン報知音によりオペレータに注意を喚起している。この連続スキャン報知音により注意喚起されたオペレータは、連続スキャンが意図したものであれば作業を続行し、意図したものでなければ取り消し動作をおこなう(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−329346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年は、ハンディタイプのバーコードスキャナを補助的に使用して、レーン台の中央部に備えた固定スキャナを主として使用するPOS端末が普及してきている。このようなPOS端末でオペレータは、レーン台の一側(たとえば、入り口側)にスキャン前の商品の入った買い物かごを置いて、買い物かごから取り出した商品を固定スキャナでスキャンしてからレーン台の他側(たとえば、出口側)に置いた買い物かごに入れる。そこで、商品をスキャンした順に買い物かごに入れていくことができればよいが、現実には、大きな商品、小さな商品、重い商品、軽い商品、硬い商品、柔らかい商品が混在しているために、適当に商品を買い物かごに入れていくわけにはいかない。たとえば、パンと牛乳を買い物する客はパンが潰れないように、買い物かごの中で牛乳を下に、パンを上にしてレジにくる。ここで、オペレータは、買い物かごの中で牛乳の上にあるパンからスキャンして、スキャン後のパンをレーン台に一時的に置いて、次にスキャンした牛乳を買い物かごに入れてからパンを買い物かごに入れるのが普通である。
【0006】
このように、商品を買い物かごから取り出す順序と、再び商品を買い物かごに納める順序とは必ずしも一致せず、レーン台の上に一時的に載置される商品が生ずる。このとき、レーン台の上に一時的に載置された商品が動いたり(たとえば、不安定な商品が転がったり、積み重ねた商品が崩れたりする)、一時的に載置された商品をオペレータが買い物かごに入れるため動かしたときに、誤ってスキャナにスキャンされることが起こりえる。
【0007】
こうした誤った読み取りは、正常動作の報知音によりオペレータにより速やかに訂正されるのが普通である。しかしながら、こうした誤った読み取りは、オペレータの手間を増やし、レジでの精算に伴う処理時間を増大させる。結果として、客のレジ待ち時間が増大し、顧客サービスの低下につながる。また、こうした誤った読み取りは、客にも正常動作の報知音を聞かせてしまうことから、レジにおけるオペレータ操作への不信感(二重精算を疑う)を生じさせる。
【0008】
そこで、本発明は、逐次、識別情報を取得する際に、誤った情報取得があった場合にも、オペレータの操作性を損なわない識別情報取得装置、および識別情報取得プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、識別情報取得装置は、識別情報取得手段と、受付手段と、報知手段とを備える。
識別情報取得手段は、識別情報を有する対象物から前記識別情報を取得する。
【0010】
受付手段は、前記識別情報取得手段により取得した前記識別情報が未だ受け付けていない前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付け、取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報である場合に前記識別情報の取得を取り消し、取得した前記識別情報が一旦取得を取り消した前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付ける。
【0011】
報知手段は、前記受付手段による前記識別情報の受け付けを報知する。
【発明の効果】
【0012】
上記の識別情報取得装置、および識別情報取得プログラムによれば、逐次、識別情報を取得する際に、誤った情報取得があった場合に損なわれていたオペレータの操作性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の識別情報取得装置のブロック図である。
【図2】第2の実施形態のPOSシステムを示す図である。
【図3】第2の実施形態のチェッカユニットのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】第2の実施形態のチェッカユニットとキャッシャユニットにおけるバーコード入力処理のシーケンス図である。
【図5】第2の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【図6】第2の実施形態のチェッカユニットのバーコードデータを記憶する記憶領域のデータ構成例を示す図である。
【図7】第2の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図8】第2の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図9】第3の実施形態の識別情報取得装置のブロック図である。
【図10】第3の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【図11】第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図12】第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図13】第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図14】第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図15】第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図16】第4の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【図17】第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図18】第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図19】第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図20】第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図21】第5の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【図22】第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図23】第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図24】第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図25】第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【図26】第6の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【図27】第6の実施形態の連続読み優先商品リストを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態の識別情報取得装置のブロック図である。
識別情報取得装置10は、識別情報20aを取得する。識別情報取得装置10は、たとえば、スーパーマーケットのレジに設けられたバーコード読取装置であり、商品に付されたバーコードから商品コードを取得する。また、識別情報20aは、対象物を識別するための情報である。識別情報20aは、たとえば、バーコードであり、バーコードに対応付けられた、商品を識別するための商品コードである。また、識別情報20aは、バーコードに限らず、QRコード(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、ICチップなどに記録された情報であってもよい。したがって、識別情報取得装置10は、バーコード読取装置に限らず、記録媒体に対応して識別情報20aを取得する入力装置を備えた装置形態をとり得る。また、識別情報が付された対象物は、商品に限らず、製造現場や流通過程における部品、製品などであってもよい。
【0015】
識別情報取得装置10は、識別情報取得手段10aと、受付手段10bと、報知手段10hを備える。
識別情報取得手段10aは、識別情報20aを有する対象物から識別情報20aを取得する。識別情報取得手段10aは、たとえば、商品に付されたバーコードをスキャンして商品コードを取得する。
【0016】
受付手段10bは、取得した識別情報20aが未だ受け付けていない識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。また、受付手段10bは、取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aである場合に識別情報20aの取得を取り消す。そして、受付手段10bは、取得した識別情報20aが一旦取得を取り消した識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。
【0017】
たとえば、商品コード「A」が既に受け付けられていたときに、商品コード「B」が取得された場合、商品コード「B」は、既に受け付けられた商品コード「A」ではないので受け付けられる。また、商品コード「A」が既に受け付けられていたときに商品コード「A」が取得された場合、商品コード「A」は、既に受け付けられた商品コード「A」なので受け付けられずに取得を取り消される。また、商品コード「A」の取得が取り消されていたときに、商品コード「A」が取得された場合、商品コード「A」は、一旦取得を取り消されているので受け付けられる。
【0018】
なお、識別情報20aの受け付けとは、取得した識別情報20aを所定の処理で扱う対象とすることをいう。たとえば、バーコードリーダから読まれた商品コードは、受け付けがなされることにより、精算処理の対象となる。
【0019】
このように、既に受け付けがされた履歴を持つ識別情報20aは、識別情報取得手段10aが識別情報20aを取得した際に取得が取り消され、次に、識別情報取得手段10aが識別情報20aを取得した際に取得が受け付けられる。
【0020】
報知手段10hは、受付手段10bによる識別情報20aの受け付けを報知する。報知手段10bは、たとえば、ある態様の報知音のスピーカ出力である。
これにより、たとえば、レジのオペレータは、一度スキャンした商品を誤って再スキャンした場合に識別情報20aの取得が取り消されるので、誤った再スキャンを意識する必要がない。また、再スキャンが誤りではなく、オペレータの意図した操作であった場合は、もう一度、商品をスキャンすることで識別情報20aの取得が受け付けられるので、オペレータが操作の取消や確認を意識する必要がない。また、オペレータは、報知手段10hにより識別情報20aの取得の受け付けを認識することにより、オペレータの意図した操作が取り消された場合に、もう一度、商品をスキャンすることができる。
【0021】
このように、識別情報取得手段10aが取得した識別情報20aが取り消されても、必要な場合には、オペレータによる識別情報20aの再取得を促すことができる。
また、受付手段10bは、受付判定手段10eと、識別情報取得取消手段10fと、取消識別情報判定手段10cと、受付識別情報記憶手段10gと、取消識別情報記憶手段10dを備える。
【0022】
受付判定手段10eは、識別情報取得手段10aが取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aであるか否かを判定する。この判定は、受付識別情報記憶手段10gが記憶する受付識別情報20cに基づいておこなわれる。受付識別情報20cは、受付手段10bが受け付けた識別情報20aを特定可能な情報である。たとえば、受付判定手段10eは、識別情報取得手段10aが商品コード「A」を取得した場合、受付識別情報20cに商品コード「A」が含まれれば、商品コード「A」について受け付け済みであると判定する。一方、受付識別情報20cに商品コード「A」が含まれなければ、受付判定手段10eは、商品コード「A」について受け付け済みでないと判定する。
【0023】
識別情報取得取消手段10fは、識別情報取得手段10aが取得した識別情報20aを受付判定手段10eが既に受け付けていると判定した場合に、識別情報取得手段10aが取得した識別情報20aの取得を取り消す。たとえば、識別情報取得取消手段10fは、受付判定手段10eの判定結果を受けて識別情報取得手段10aが取得した商品コード「A」を破棄する。
【0024】
取消識別情報判定手段10cは、識別情報取得手段10aが取得した識別情報20aが、識別情報取得取消手段10fにより取得を取り消された識別情報20aであるか否かを判定する。この判定は、取消識別情報記憶手段10dが記憶する取消識別情報20bに基づいておこなわれる。取消識別情報20bは、識別情報取得取消手段10fが取得を取り消した識別情報20aを特定可能な情報である。たとえば、取消識別情報判定手段10cは、識別情報取得取消手段10fが商品コード「A」の取得を取り消した場合、取消識別情報20bに商品コード「A」が含まれれば、商品コード「A」について取り消し済みであると判定する。一方、取消識別情報20bに商品コード「A」が含まれなければ、取消識別情報判定手段10cは、商品コード「A」について取り消し済みでないと判定する。
【0025】
そして、受付手段10bは、受付判定手段10eが既に受け付けた識別情報20aでないと判定した識別情報20aと、取消識別情報判定手段10cが識別情報取得取消手段10fにより取得を取り消された識別情報20aであると判定した識別情報20aとを受け付ける。受付手段10bが受け付けた識別情報20aは、受付識別情報記憶手段10gが受付識別情報20cとして記憶する。また、受付識別情報20cは、必要に応じて、一括して、あるいは逐一出力されるようにしてもよい。
【0026】
次に、より具体的な第2の実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態のPOSシステムを示す図である。
POSシステム100は、ネットワーク140と、ネットワーク140に接続するPOS端末101とPOSサーバ130を備える。POS端末101は、販売時点情報管理を行うための端末である。POSサーバ130は、POS端末101により登録された販売情報を一元管理する。また、店舗サーバ300は、商品を識別するための商品コードや価格などを登録した商品マスタを管理する。
【0027】
POS端末101は、キャッシャユニット110と、チェッカユニット120を有する。
キャッシャユニット110は、主として販売代金の受領作業をおこなうためのユニットである。キャッシャユニット110は、制御ユニット111、自動釣銭機112、キャッシュドロア113、自動釣札機114、キーボード115、タッチパネル116、ディスプレイ117、カスタマディスプレイ118、プリンタ119を有する。
【0028】
制御ユニット111は、キャッシャユニット110を制御するとともに、POS端末101を統括的に制御するコンピュータである。自動釣銭機112は、顧客から受け取った硬貨の入金と、釣銭の出金とをおこなう。自動釣札機114は、顧客から受け取った紙幣の入金と、釣札の出金とをおこなう。キャッシュドロア113は、硬貨および紙幣を収納する収納庫である。ディスプレイ117は、取引作業をおこなうための所定のGUI(Graphical User Interface)を表示する。ディスプレイ117は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ117は、タッチパネル116の下層に位置している。ディスプレイ117の表示する画像は、タッチパネル116を透過して、オペレータから視認可能である。オペレータは、ディスプレイ117によって表示された画像を見ながら、タッチパネル116に対するタッチ操作をおこなうことができる。キーボード115は、ディスプレイ117に表示されたGUIを操作するための入力装置である。カスタマディスプレイ118は、客側に取引情報を表示する表示装置であり、たとえば、商品購入代金の合計額、客からの預かり金額、釣銭金額などを表示する。プリンタ119は、客との取引結果をロール紙に印字してレシートを発行する印刷装置である。
【0029】
チェッカユニット120は、主として商品コードの入力作業をおこなうためのユニットである。チェッカユニット120は、タッチパネル121、スピーカ122、レーン台123、支柱124、固定スキャナ125、多項目キーボード126、ディスプレイ127、カスタマディスプレイ128を有する。
【0030】
レーン台123は、支柱124を支持する。また、レーン台123には、客が持参した買い物かごや、買い物かごに投入された商品が載置される。支柱124は、タッチパネル121、スピーカ122、固定スキャナ125、多項目キーボード126、ディスプレイ127、カスタマディスプレイ128を支持する。固定スキャナ125は、商品に付与されたバーコードを読み取るための装置である。オペレータは、商品に付されたバーコードを固定スキャナ125に向けてかざすことで、固定スキャナ125を入力装置とした商品コードの入力をおこなう。商品コードの入力結果は、ディスプレイ127に表示されて、オペレータが商品コードの入力結果を確認することができる。また、タッチパネル121は、バーコードの付されていない商品(たとえば、ばら売りの野菜や魚などの生鮮食料品や、惣菜など)をディスプレイ127に表示される商品群から選択する入力装置である。カスタマディスプレイ128は、客側に取引情報を表示する表示装置であり、たとえば、商品コードを入力した商品の名称、単価などを表示する。また、スピーカ122により音声で入力結果を報知する。たとえば、スピーカ122は、入力が正常になされたときと、入力についてオペレータに注意喚起をする必要があるときなど状態に応じて異なる態様の音声出力をおこなう。より具体的には、たとえば、正常時は、「ピッ」という単発音で、注意喚起時は、「ピピッ」という連続音のようにオペレータが容易に区別可能な音声出力をおこなう。多項目キーボード126は、オペレータの操作を受け付ける。たとえば、多項目キーボード126は、スピーカ122からの音声出力で注意喚起されたときに、操作の誤りを認識したオペレータによる訂正操作を受け付ける。
【0031】
次に、第2の実施形態のチェッカユニット120のハードウェア構成について説明する。図3は、第2の実施形態のチェッカユニットのハードウェア構成例を示す図である。
チェッカユニット120は、CPU120aによって装置全体が制御されている。CPU120aには、バス120gを介してRAM120b、HDD120c、通信インタフェース120d、グラフィック処理装置120e、および入出力インタフェース120fが接続されている。
【0032】
RAM120bには、CPU120aに実行させるOS(Operating System)のプログラムやサーバを実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM120bには、CPU120aによる処理に必要な各種データが格納される。HDD120cには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0033】
グラフィック処理装置120eには、ディスプレイ127、カスタマディスプレイ128が接続されている。ディスプレイ127は、取引作業をおこなうための所定のGUI(Graphical User Interface)を表示する。ディスプレイ127は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ127は、タッチパネル121の下層に位置している。ディスプレイ127の表示する画像は、タッチパネル121を透過して、オペレータから視認可能である。オペレータは、ディスプレイ127によって表示された画像を見ながら、タッチパネル121に対するタッチ操作をおこなうことができる。グラフィック処理装置120eは、CPU120aからの命令に従って、画像をディスプレイ127、カスタマディスプレイ128の画面に表示させる。
【0034】
入出力インタフェース120fには、固定スキャナ125、タッチパネル121、多項目キーボード126、スピーカ122が接続されている。また、入出力インタフェース120fは、可搬型記録媒体129への情報の書込み、および可搬型記録媒体129への情報の読出しが可能な可搬型記録媒体インタフェースと接続可能になっている。入出力インタフェース120fは、固定スキャナ125、タッチパネル121、多項目キーボード126、スピーカ122、可搬型記録媒体インタフェースから送られてくる信号を、バス120gを介してCPU120aに送信する。
【0035】
通信インタフェース120dは、たとえば、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)やUSB(Universal Serial Bus)接続の接続形式でキャッシャユニット110に接続されている。通信インタフェース120dは、キャッシャユニット110との間でデータの送受信をおこなう。
【0036】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、キャッシャユニット110も同様のハードウェア構成で実現できる。
なお、チェッカユニット120、キャッシャユニット110は、それぞれFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processer)などからなるモジュールを含んで構成することもでき、CPU120aを有しない構成とすることもできる。その場合、チェッカユニット120、キャッシャユニット110は、それぞれ不揮発性メモリ(たとえば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカードなど)を備え、モジュールのファームウェアを記憶する。不揮発性メモリは、可搬型記録媒体129、あるいは通信インタフェース120dを介してファームウェアを書き込むことができる。このようにチェッカユニット120、キャッシャユニット110は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をすることもできる。
【0037】
次に、第2の実施形態のPOS端末101のバーコード入力処理について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のチェッカユニットとキャッシャユニットにおけるバーコード入力処理のシーケンス図である。
【0038】
POS端末101は、買い物ごとに少なくとも1つ以上の商品コードの入力と精算をおこなう。バーコード入力処理は、キャッシャユニット110とチェッカユニット120とが商品に付されたバーコードを読み取り、商品コードの入力をおこなう処理である。
【0039】
[ステップS11]キャッシャユニット110は、固定スキャナ125の初期化を指示する。固定スキャナ125の初期化の指示は、たとえば、オペレータによるキーボード115の操作に基づいておこなわれる。キャッシャユニット110は、客の買い物一回ごとに一度の初期化指示をおこなう。
【0040】
[ステップS21]チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの初期化指示を受けてバーコードデータを記憶する記憶領域の初期化をおこなう。バーコードデータを記憶する記憶領域の初期化の詳細については、図5、図6を用いて後で詳細に説明する。
【0041】
[ステップS22]チェッカユニット120は、バーコード入力処理を終了するか否かを判定する。バーコード入力処理の終了判定は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けて判定する。チェッカユニット120は、バーコード入力処理を終了すると判定した場合は、バーコード入力処理を終了する。一方、チェッカユニット120は、バーコード入力処理を終了しないと判定した場合は、ステップS23にすすむ。
【0042】
[ステップS23]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS24]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から読み取ったバーコードをキャッシャユニット110に通知するか否かを判定する。チェッカユニット120は、固定スキャナ125から読み取ったバーコードをキャッシャユニット110に通知すると判定した場合は、ステップS25にすすむ。一方、チェッカユニット120は、固定スキャナ125から読み取ったバーコードをキャッシャユニット110に通知しないと判定した場合は、ステップS22にすすむ。通知判定の詳細については、図5を用いて後で詳細に説明する。
【0043】
[ステップS25]チェッカユニット120は、入力データ(固定スキャナ125から読み取ったバーコード)をキャッシャユニット110に通知する。チェッカユニット120は、受け付けた(通知した)バーコードをバーコード保存領域200(図6参照)の先頭から順に保存する。チェッカユニット120は、受け付けたバーコードをバーコード保存領域200に保存するごとに、バーコード保存位置203(図6参照)を更新し、ステップS22に進む。バーコード保存領域200、バーコード保存位置203の詳細については、図6を用いて後で詳細に説明する。
【0044】
このように、チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けるまでバーコードの読み取りと入力データの通知をおこなう。
[ステップS12]キャッシャユニット110は、チェッカユニット120からの入力データの通知、または小計キーの押下を待ち受ける。キャッシャユニット110は、チェッカユニット120からの入力データの通知があった場合、ステップS13にすすむ。一方、キャッシャユニット110は、小計キーの押下があった場合、ステップS14にすすむ。
【0045】
[ステップS13]キャッシャユニット110は、入力データについて所要の処理を実行する。キャッシャユニット110は、たとえば、入力データを商品マスタに照会して商品名、商品単価を取得する。そして、キャッシャユニット110は、商品名、商品単価をディスプレイ117、カスタマディスプレイ118に表示する。また、キャッシャユニット110は、商品名、商品単価、商品数を精算対象として一次記憶する。キャッシャユニット110は、入力データについて所要の処理の実行が終了すると、ステップS12にすすむ。
【0046】
[ステップS14]キャッシャユニット110は、キーボード115により小計キーが押下されたことで、チェッカユニット120にバーコード入力処理の終了を指示して、バーコード入力処理を終了する。
【0047】
次に、第2の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理の詳細について図5および図6を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。図6は、第2の実施形態のチェッカユニットのバーコードデータを記憶する記憶領域のデータ構成例を示す図である。
【0048】
[ステップS31]チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの初期化指示を受けてバーコードデータを記憶する記憶領域の初期化をおこなう。バーコードデータを記憶する記憶領域は、バーコード保存領域200、バーコード保存位置203、取得取消バーコード保存領域204を有する。バーコード保存領域200は、一度の買い物で読み取るバーコードを記憶するのに十分な大きさの記憶容量を有し、チェッカユニット120が受け付けたバーコード(既読バーコード)を記憶する。バーコード保存位置203は、前回に受け付けたバーコードの位置を指し示すポインタである。バーコード保存位置203は、たとえば、前回バーコード(前回に受け付けたバーコード)202のアドレス情報、バーコード保存領域200の先頭アドレスからのオフセット情報などを保存する。取得取消バーコード保存領域204は、バーコードを読み取ったものの受け付けをせず取得を取り消したバーコード(取得取消バーコード)を保存する領域である。
【0049】
[ステップS32]チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了(バーコード入力処理を終了)するか否かを判定する。バーコードの読み取りの終了判定は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けて判定する。チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了すると判定した場合は、バーコード入力処理を終了する。一方、チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了しないと判定した場合は、ステップS33にすすむ。
【0050】
[ステップS33]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS34]チェッカユニット120は、ステップS33で読み取ったバーコード(読み取りバーコード)が取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードと同じか否かを判定する。チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じであると判定した場合は、ステップS35にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じでないと判定した場合は、ステップS40にすすむ。
【0051】
[ステップS35]チェッカユニット120は、通常読取音を鳴動して、ステップS33で読み取ったバーコードを受け付けたことをオペレータに報知する。
[ステップS36]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203を更新する。
【0052】
[ステップS37]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203が指し示すバーコード保存領域200にステップS33で読み取ったバーコードを保存する。
[ステップS38]チェッカユニット120は、取得取消バーコード保存領域204を初期化して、取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードをクリアする。
【0053】
[ステップS39]チェッカユニット120は、バーコード保存領域200に保存したバーコードをキャッシャユニット110に通知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS32にすすむ。
【0054】
[ステップS40]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであるか否かを判定する。既読確認は、バーコード保存領域200に保存されている既読バーコード201の中に、読み取りバーコードと同じバーコードが保存されているか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであると判定した場合、ステップS41にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードでないと判定した場合、ステップS35にすすむ。
【0055】
[ステップS41]チェッカユニット120は、既読確認をした読み取りバーコードを取得取消バーコード保存領域204に保存する。そして、チェッカユニット120は、ステップS32にすすむ。
【0056】
これにより、初めて読まれるバーコード(未読バーコード)は、ステップS34、ステップS40、ステップS35、ステップS36を経てステップS37で受け付けられ、既読のバーコードとなる。また、2度目として読まれるバーコードは、既読バーコードであるが取得取消歴がないから、ステップS34、ステップS40を経てステップS41で取得取消となる。取得取消歴のあるバーコードは、ステップS34、ステップS35、ステップS36を経てステップS37で受け付けられる。したがって、誤読されたバーコードは、一旦取得を取り消されるが、再読み込みされれば受け付けがなされる。
【0057】
つまり、同じ商品の登録(入力データとしてチェッカユニット120からキャッシャユニット110に通知)は、チェッカユニット120が2度バーコードを読むことによって実現できる。これにより、誤って商品をスキャナで読み込ませたとしても直ちに商品登録されず、誤操作による2重登録を防止することが可能となる。
【0058】
次に、第2の実施形態のチェッカユニット120における商品コードの入力作業例について図7、図8を用いて説明する。図7および図8は、第2の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【0059】
[レジシーケンス1]固定スキャナ125の正面に位置するレーン台123の中央は、オペレータによる商品コード入力の作業空間とされる。レーン台123の右側(客の進入側)は、客が商品を納めた買い物かご150aの載置位置とされる。レーン台123の左側(客の退出側)は、オペレータが商品コードを入力し終えた商品を納める買い物かご150bの載置位置とされる。買い物かご150aには、商品A、商品B、商品Cが納められている。
【0060】
[レジシーケンス2]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ21)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ22)。このとき、固定スキャナ125は、報知音によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ23)。
【0061】
[レジシーケンス3]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ31)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ32)。このとき、固定スキャナ125は、報知音によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ33)。これは、たとえば、商品Bを買い物かご150bに納める際に、商品Aや商品Cより後であった方がよい場合などに、オペレータの判断によりなされる。
【0062】
[レジシーケンス4]商品Cがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ41)。商品Cがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Cのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ42)。このとき、固定スキャナ125は、報知音によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Cがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ43)。
【0063】
[レジシーケンス5]商品Bがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる際に、オペレータにより誤って固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ51)。このとき、固定スキャナ125は、一度読み取っている商品Bから読み取ったバーコードを破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ51における商品Bのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Cがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ52)。これにより、オペレータは、SQ51での商品Bのバーコードの誤読を訂正する作業を要しない。また、客も誤読を感知しないため、オペレータの作業に対する客の不信感を招来することもない。
【0064】
次に、第3の実施形態の識別情報取得装置11について説明する。識別情報取得装置11は、図9は、第3の実施形態の識別情報取得装置のブロック図である。
識別情報取得装置11は、対象物から識別情報20aを取得する装置であり、たとえば、図2に記載のチェッカユニット120である。
【0065】
識別情報取得装置11は、識別情報取得手段11aと、受付手段11bと、報知手段11hと、識別情報通知手段11jを備える。
識別情報取得手段11aは、識別情報20aを有する対象物から識別情報20aを取得する。
【0066】
受付手段11bは、取得した識別情報20aが未だ受け付けていない識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。また、受付手段11bは、取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aであって、前回に受け付けた識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。また、受付手段11bは、取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aであって、前回に受け付けた識別情報20aでない場合に識別情報20aの取得を取り消す。そして、受付手段11bは、取得した識別情報20aが一旦取得を取り消した識別情報20aである場合に識別情報20aを受け付ける。
【0067】
たとえば、商品コード「A」が既に受け付けられていたときに、商品コード「B」が取得された場合、商品コード「B」は、既に受け付けられた商品コード「A」ではないので受け付けられる。また、商品コード「A」が既に受け付けられていたときに商品コード「A」が取得された場合、商品コード「A」は、前回に受け付けられていれば今回も受け付けられる。また、商品コード「A」が既に受け付けられていたときに商品コード「A」が取得された場合、商品コード「A」は、前回以前に受け付けられていれば取得を取り消される。また、商品コード「A」の取得が取り消されていたときに、商品コード「A」が取得された場合、商品コード「A」は、一旦取得を取り消されているので受け付けられる。
【0068】
このように、前回に受け付けがされた履歴を持つ識別情報20aは、識別情報20aの取得が受け付けられる。そして、前回以前に受け付けがされた履歴を持つ識別情報20aは、識別情報20aの取得が一旦取り消され、次に、識別情報取得手段11aが識別情報20aを取得した際に取得が受け付けられる。
【0069】
報知手段11hは、前回に受け付けがされた履歴を持つ識別情報20aと、前回以前に受け付けがされた履歴を持つ識別情報20aまたは受け付け履歴を持たない識別情報20aとを区別可能に報知する。
【0070】
これにより、たとえば、レジのオペレータは、一度スキャンした商品を誤って再スキャンした場合に識別情報20aの取得が取り消されるので、誤った再スキャンを意識する必要がない。また、再スキャンが誤りではなく、オペレータの意図した操作であった場合は、もう一度、商品をスキャンすることで識別情報20aの取得が受け付けられるので、オペレータが操作の取消や確認を意識する必要がない。また、オペレータは、報知手段11hにより識別情報20aの取得の受け付けを認識することにより、オペレータの意図した操作が取り消された場合に、もう一度、商品をスキャンすることができる。そして、一度スキャンした商品が連続してスキャンされる場合は、オペレータの意図した操作である場合が多いから、識別情報20aの取得を取り消すことなく注意喚起にとどめることで作業効率を改善する。
【0071】
識別情報通知手段11jは、受付けた識別情報20dを他の装置に通知する。たとえば、識別情報取得装置11がチェッカユニット120である場合に、キャッシャユニット110に識別情報20dを通知する。識別情報20dは、識別情報20aと同じ情報であってもよいし、識別情報20aと対応関係のある情報であってもよい。
【0072】
また、受付手段11bは、受付判定手段11eと、識別情報取得取消手段11fと、取消識別情報判定手段11cと、前回受付識別情報判定手段11iと、受付識別情報記憶手段11gと、取消識別情報記憶手段11dを備える。
【0073】
受付判定手段11eは、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aが既に受け付けた識別情報20aであるか否かを判定する。この判定は、受付識別情報記憶手段11gが記憶する受付識別情報20cに基づいておこなわれる。受付識別情報20cは、受付手段11bが受け付けた識別情報20aを特定可能な情報である。
【0074】
前回受付識別情報判定手段11iは、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aを受付判定手段11eが既に受け付けていると判定した場合に、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aが前回に受け付けた識別情報20aであるか否かを判定する。この判定は、受付識別情報記憶手段11gが記憶する受付識別情報20cに基づいておこなわれる。受付識別情報20cは、受付手段11bが前回に受け付けた識別情報20aを特定可能な情報である。
【0075】
識別情報取得取消手段11fは、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aを前回受付識別情報判定手段11iが前回に受け付けた識別情報20aでないと判定した場合に、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aの取得を取り消す。たとえば、識別情報取得取消手段11fは、前回受付識別情報判定手段11iの判定結果を受けて識別情報取得手段11aが取得した商品コード「A」を破棄する。
【0076】
取消識別情報判定手段11cは、識別情報取得手段11aが取得した識別情報20aが、識別情報取得取消手段11fにより取得を取り消された識別情報20aであるか否かを判定する。この判定は、取消識別情報記憶手段11dが記憶する取消識別情報20bに基づいておこなわれる。取消識別情報20bは、識別情報取得取消手段11fが取得を取り消した識別情報20aを特定可能な情報である。
【0077】
次に、第3の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理の詳細について図10を用いて説明する。図10は、第3の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【0078】
[ステップS51]チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの初期化指示を受けてバーコードデータを記憶する記憶領域の初期化をおこなう。バーコードデータを記憶する記憶領域は、第2の実施形態で図6を用いて説明したデータ構成と同様である。
【0079】
[ステップS52]チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了(バーコード入力処理を終了)するか否かを判定する。バーコードの読み取りの終了判定は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けて判定する。チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了すると判定した場合は、バーコード入力処理を終了する。一方、チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了しないと判定した場合は、ステップS53にすすむ。
【0080】
[ステップS53]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS54]チェッカユニット120は、ステップS53で読み取ったバーコード(読み取りバーコード)が取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードと同じか否かを判定する。チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じであると判定した場合は、ステップS55にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じでないと判定した場合は、ステップS60にすすむ。
【0081】
[ステップS55]チェッカユニット120は、通常読取音を鳴動して、ステップS53で読み取ったバーコードを受け付けたことをオペレータに報知する。
[ステップS56]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203を更新する。
【0082】
[ステップS57]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203が指し示すバーコード保存領域200にステップS53で読み取ったバーコードを保存する。
[ステップS58]チェッカユニット120は、取得取消バーコード保存領域204を初期化して、取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードをクリアする。
【0083】
[ステップS59]チェッカユニット120は、バーコード保存領域200に保存したバーコードをキャッシャユニット110に通知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS52にすすむ。
【0084】
[ステップS60]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであるか否かを判定する。既読確認は、バーコード保存領域200に保存されている既読バーコード201の中に、読み取りバーコードと同じバーコードが保存されているか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであると判定した場合、ステップS61にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードでないと判定した場合、ステップS55にすすむ。
【0085】
[ステップS61]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回に受け付けたバーコード(前回バーコード202)であるか否かを判定する。前回バーコードであるか否かの判定は、バーコード保存領域200に保存されている前回バーコード202と、読み取りバーコードとが同じか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202であると判定した場合、ステップS62にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202でないと判定した場合、ステップS63にすすむ。
【0086】
[ステップS62]チェッカユニット120は、連続読取音を鳴動して、ステップS53で読み取ったバーコードを受け付けたことと、前回に受け付けたバーコードと同じバーコードであることをオペレータに報知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS56にすすむ。
【0087】
[ステップS63]チェッカユニット120は、前回バーコード202と異なるとされた読み取りバーコードを取得取消バーコード保存領域204に保存する。そして、チェッカユニット120は、ステップS52にすすむ。
【0088】
これにより、初めて読まれるバーコード(未読バーコード)は、ステップS54、ステップS60、ステップS55、ステップS56を経てステップS57で受け付けられ、既読のバーコードとなる。また、前回と同じバーコードとして読まれるバーコードは、ステップS54、ステップS60、ステップS61、ステップS62、ステップS56を経てステップS57で受け付けられる。また、前回以前以来の2度目として読まれるバーコードは、既読バーコードであるが取得取消歴がないから、ステップS54、ステップS60、ステップS61を経てステップS63で取得取消となる。取得取消歴のあるバーコードは、ステップS54、ステップS55、ステップS56を経てステップS57で受け付けられる。したがって、誤読されたバーコードは、一旦取得を取り消されるが、再読み込みされれば受け付けがなされる。
【0089】
なお、ステップS62の処理の実行後にステップS56、ステップS57の処理を実行したが、読み取りバーコードが前回バーコードとして同じバーコードが既に保存されているためステップS62の処理の実行後にステップS58の処理を実行するようにしてもよい。
【0090】
次に、第3の実施形態のチェッカユニット120における商品コードの入力作業例について図11から図15を用いて説明する。図11から図15は、第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【0091】
商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例について図11を用いて説明する。
[レジシーケンス101]買い物かご150aに商品A、商品Bが納められている状態から、商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1011)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1012)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ1013)。
【0092】
[レジシーケンス102]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1021)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1022)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1023)。
【0093】
[レジシーケンス103]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる際に、オペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ1031)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ1031における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1032)。
【0094】
次に、商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図12を用いて説明する。
[レジシーケンス111]買い物かご150aに商品A、商品Bが納められている状態から、商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1111)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1112)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1113)。
【0095】
[レジシーケンス112]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1121)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1122)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ1123)。
【0096】
[レジシーケンス113]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ1131)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ1132)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1133)。
【0097】
[レジシーケンス114]オペレータは、連続報知音の鳴動により商品Aを買い物かご150bに納める際に商品Aのバーコードをスキャンしたことを感知可能である。そこで、多項目キーボード126によりオペレータによる訂正操作を受け付けて、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードを破棄する(SQ1141)。
【0098】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品A、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例について図13を用いて説明する。
[レジシーケンス121]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1211)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1212)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ1213)。
【0099】
[レジシーケンス122]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1221)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1222)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1223)。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。
【0100】
[レジシーケンス123]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1231)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1232)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1233)。
【0101】
[レジシーケンス124]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ1241)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ1242)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ1242における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1243)。
【0102】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品A、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図14を用いて説明する。
[レジシーケンス131]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1311)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1312)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ1313)。
【0103】
[レジシーケンス132]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1321)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1322)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1323)。
【0104】
[レジシーケンス133]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1331)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1332)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ1332における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。しかし、オペレータは、通常報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識する。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1333)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1334)。
【0105】
[レジシーケンス134]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ1341)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ1342)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1343)。オペレータは、連続報知音の鳴動により商品Aを買い物かご150bに納める際に商品Aのバーコードをスキャンしたことを感知可能である。そこで、多項目キーボード126によりオペレータによる訂正操作を受け付けて、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードを破棄する(SQ1344)。
【0106】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品B、商品A、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図15を用いて説明する。
[レジシーケンス141]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1411)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1412)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1413)。
【0107】
[レジシーケンス142]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1421)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1422)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ1423)。
【0108】
[レジシーケンス143]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ1431)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ1432)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1433)。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。
【0109】
[レジシーケンス144]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ1441)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ1442)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ1443)。オペレータは、連続報知音の鳴動により商品Aを買い物かご150bに納める際に商品Aのバーコードをスキャンしたことを感知可能である。そこで、多項目キーボード126によりオペレータによる訂正操作を受け付けて、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードを破棄する(SQ1444)。
【0110】
以上、図11から図15を用いて説明したように、第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業は、前回以前に読み取ったバーコードと同じバーコードを読み取る場合、読み取ったバーコードが1回破棄されるので2回の読取操作が必要になる。しかし、オペレータへの報知は1回なので、第3の実施形態のチェッカユニットは、誤読に対する余計な操作をオペレータに要求しない。また、同じバーコードを連続して読み込んだ場合は、従来通りにオペレータに注意を喚起するのでオペレータによる訂正操作を期待できる。
【0111】
なお、固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しないとしたが、通常報知音、連続報知音とは、異なる態様で、あるいはスピーカ122とは異なる報知媒体(たとえば、ディスプレイ127)で報知してもよい。このとき、客には認識できない報知態様、あるいは報知媒体を用いることが望ましい。
【0112】
次に、第4の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理の詳細について図16を用いて説明する。第4の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理は、前回バーコードフラグを用いる点で第3の実施形態と異なる。前回バーコードフラグは、後述する。図16は、第4の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【0113】
[ステップS71]チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの初期化指示を受けてバーコードデータを記憶する記憶領域と前回バーコードフラグの初期化をおこなう。バーコードデータを記憶する記憶領域は、第2の実施形態で図6を用いて説明したデータ構成と同様である。
【0114】
[ステップS72]チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了(バーコード入力処理を終了)するか否かを判定する。バーコードの読み取りの終了判定は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けて判定する。チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了すると判定した場合は、バーコード入力処理を終了する。一方、チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了しないと判定した場合は、ステップS73にすすむ。
【0115】
[ステップS73]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS74]チェッカユニット120は、ステップS73で読み取ったバーコード(読み取りバーコード)が取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードと同じか否かを判定する。チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じであると判定した場合は、ステップS75にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じでないと判定した場合は、ステップS82にすすむ。
【0116】
[ステップS75]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグを確認する。チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「ON」がセットされていれば、ステップS76にすすむ。一方、チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「OFF」がセットされていれば、ステップS83にすすむ。
【0117】
[ステップS76]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「OFF」をセットする。
[ステップS77]チェッカユニット120は、連続読取音を鳴動して、ステップS73で読み取ったバーコードを受け付けたことと、前回に受け付けたバーコードと同じバーコードであることをオペレータに報知する。
【0118】
[ステップS78]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203を更新する。
[ステップS79]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203が指し示すバーコード保存領域200にステップS73で読み取ったバーコードを保存する。
【0119】
[ステップS80]チェッカユニット120は、取得取消バーコード保存領域204を初期化して、取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードをクリアする。
【0120】
[ステップS81]チェッカユニット120は、バーコード保存領域200に保存したバーコードをキャッシャユニット110に通知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS72にすすむ。
【0121】
[ステップS82]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであるか否かを判定する。既読確認は、バーコード保存領域200に保存されている既読バーコード201の中に、読み取りバーコードと同じバーコードが保存されているか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであると判定した場合、ステップS84にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードでないと判定した場合、ステップS83にすすむ。
【0122】
[ステップS83]チェッカユニット120は、通常読取音を鳴動して、ステップS73で読み取ったバーコードを受け付けたことをオペレータに報知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS78にすすむ。
【0123】
[ステップS84]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回に受け付けたバーコード(前回バーコード202)であるか否かを判定する。前回バーコードであるか否かの判定は、バーコード保存領域200に保存されている前回バーコード202と、読み取りバーコードとが同じか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202であると判定した場合、ステップS85にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202でないと判定した場合、ステップS86にすすむ。
【0124】
[ステップS85]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「ON」をセットする。そして、チェッカユニット120は、ステップS87にすすむ。
[ステップS86]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「OFF」をセットする。
【0125】
[ステップS87]チェッカユニット120は、前回バーコード202と異なるとされた読み取りバーコードを取得取消バーコード保存領域204に保存する。そして、チェッカユニット120は、ステップS72にすすむ。
【0126】
このように読み取りバーコードは、既読バーコードと同じであれば前回バーコードと同じであっても、取得取消対象となっている。
次に、第4の実施形態のチェッカユニット120における商品コードの入力作業例について図17から図20を用いて説明する。図17から図20は、第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【0127】
商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例については、図11を用いて説明した第3の実施形態と同様である。
次に、商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図17を用いて説明する。
【0128】
[レジシーケンス211]買い物かご150aに商品A、商品Bが納められている状態から、商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2111)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2112)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2113)。
【0129】
[レジシーケンス212]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2121)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2122)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ2123)。
【0130】
[レジシーケンス213]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ2131)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ2132)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2132における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2133)。
【0131】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品A、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例について図18を用いて説明する。
[レジシーケンス221]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2211)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2212)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ2213)。
【0132】
[レジシーケンス222]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2221)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2222)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2222における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2223)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2224)。
【0133】
[レジシーケンス223]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2231)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2232)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2233)。
【0134】
[レジシーケンス224]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ2241)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ2242)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2242における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2243)。
【0135】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品A、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図19を用いて説明する。
[レジシーケンス231]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2311)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2312)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ2313)。
【0136】
[レジシーケンス232]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2321)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2322)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2323)。
【0137】
[レジシーケンス233]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2331)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2332)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2332における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2333)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2334)。
【0138】
[レジシーケンス234]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ2341)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ2342)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2342における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2343)。
【0139】
次に、商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品B、商品A、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図20を用いて説明する。
[レジシーケンス241]買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている状態から、商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2411)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2412)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2413)。
【0140】
[レジシーケンス242]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2421)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2422)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ2423)。
【0141】
[レジシーケンス243]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ2431)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2432)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2432における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ2433)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2434)。
【0142】
[レジシーケンス244]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ2441)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ2442)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ2442における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ2443)。
【0143】
以上、図17から図20を用いて説明したように、第4の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業は、既読のバーコードと同じバーコードを読み取る場合、読み取ったバーコードが1回破棄されるので2回の読取操作が必要になる。しかし、オペレータへの報知は1回なので、第4の実施形態のチェッカユニットは、誤読に対する余計な操作をオペレータに要求しない。また、同じバーコードを連続して読み込んだ場合も同様であるので、第4の実施形態のチェッカユニットは、第3の実施形態のチェッカユニットと比較するとオペレータが訂正操作をおこなう機会を低減する。
【0144】
次に、第5の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理の詳細について図21を用いて説明する。第5の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理は、同一のバーコードを3回以上連続して読み取る場合は、連続読取の判定を優先させる点で、第4の実施形態と異なる。図21は、第5の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。
【0145】
[ステップS91]チェッカユニット120は、キャッシャユニット110からの初期化指示を受けてバーコードデータを記憶する記憶領域と前回バーコードフラグの初期化をおこなう。バーコードデータを記憶する記憶領域は、第2の実施形態で図6を用いて説明したデータ構成と同様である。
【0146】
[ステップS92]チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了(バーコード入力処理を終了)するか否かを判定する。バーコードの読み取りの終了判定は、キャッシャユニット110からの終了指示を受けて判定する。チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了すると判定した場合は、バーコード入力処理を終了する。一方、チェッカユニット120は、バーコードの読み取りを終了しないと判定した場合は、ステップS93にすすむ。
【0147】
[ステップS93]チェッカユニット120は、固定スキャナ125から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS94]チェッカユニット120は、ステップS93で読み取ったバーコード(読み取りバーコード)が取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードと同じか否かを判定する。チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じであると判定した場合は、ステップS95にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードと取得取消バーコードが同じでないと判定した場合は、ステップS100にすすむ。
【0148】
[ステップS95]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグを確認する。チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「ON」がセットされていれば、ステップS96にすすむ。一方、チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「OFF」がセットされていれば、ステップS101にすすむ。
【0149】
[ステップS96]チェッカユニット120は、連続読取音を鳴動して、ステップS93で読み取ったバーコードを受け付けたことと、前回に受け付けたバーコードと同じバーコードであることをオペレータに報知する。
【0150】
[ステップS97]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203を更新する。
[ステップS98]チェッカユニット120は、バーコード保存位置203が指し示すバーコード保存領域200にステップS93で読み取ったバーコードを保存する。
【0151】
[ステップS99]チェッカユニット120は、バーコード保存領域200に保存したバーコードをキャッシャユニット110に通知する。そして、チェッカユニット120は、ステップS92にすすむ。
【0152】
[ステップS100]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであるか否かを判定する。既読確認は、バーコード保存領域200に保存されている既読バーコード201の中に、読み取りバーコードと同じバーコードが保存されているか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードであると判定した場合、ステップS103にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが既読のバーコードでないと判定した場合、ステップS101にすすむ。
【0153】
[ステップS101]チェッカユニット120は、通常読取音を鳴動して、ステップS93で読み取ったバーコードを受け付けたことをオペレータに報知する。
[ステップS102]チェッカユニット120は、取得取消バーコード保存領域204を初期化して、取得取消バーコード保存領域204に保存されている取得取消バーコードをクリアする。
【0154】
[ステップS103]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回に受け付けたバーコード(前回バーコード202)であるか否かを判定する。前回バーコードであるか否かの判定は、バーコード保存領域200に保存されている前回バーコード202と、読み取りバーコードとが同じか否かを判定することによりおこなう。チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202であると判定した場合、ステップS104にすすむ。一方、チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202でないと判定した場合、ステップS105にすすむ。
【0155】
[ステップS104]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「ON」をセットする。そして、チェッカユニット120は、ステップS106にすすむ。
[ステップS105]チェッカユニット120は、前回バーコードフラグに「OFF」をセットする。
【0156】
[ステップS106]チェッカユニット120は、前回バーコード202と異なるとされた読み取りバーコードを取得取消バーコード保存領域204に保存する。そして、チェッカユニット120は、ステップS92にすすむ。
【0157】
このように読み取りバーコードは、既読バーコードと同じであれば前回バーコードと同じであっても、取得取消対象となっている。ただし、同一のバーコードを3回以上連続して読み取る場合は、連続読取の判定を優先させる。
【0158】
次に、第5の実施形態のチェッカユニット120における商品コードの入力作業例について図22から図25を用いて説明する。図22から図25は、第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例を示すシーケンス図である。
【0159】
なお、商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例については、図11を用いて説明した第3の実施形態と同様である。商品Aが1個、商品Bが1個あり、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例については、図17を用いて説明した第4の実施形態と同様である。商品Aが2個、商品Bが1個あり、商品コードを入力する作業例について図18から図20を用いて説明した第4の実施形態と同様である。
【0160】
次に、商品Aが3個、商品Bが1個あり、商品A、商品A、商品A、商品Bの順で商品コードを入力する作業例について図22を用いて説明する。
[レジシーケンス301]商品Aの1つがオペレータにより買い物かご150aから取り出され、バーコードが固定スキャナ125により読み取られた後、オペレータにより買い物かご150bの脇に載置された状態(SQ3011)から説明する。このとき、買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている。商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3012)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3013)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3013における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3014)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3015)。
【0161】
[レジシーケンス302]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3021)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3022)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3023)。
【0162】
[レジシーケンス303]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3031)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3032)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3033)。
【0163】
[レジシーケンス304]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ3041)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ3042)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3042における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3043)。
【0164】
次に、商品Aが3個、商品Bが1個あり、商品A、商品A、商品B、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図23を用いて説明する。
[レジシーケンス311]商品Aの1つがオペレータにより買い物かご150aから取り出され、バーコードが固定スキャナ125により読み取られた後、オペレータにより買い物かご150bの脇に載置された状態(SQ3111)から説明する。このとき、買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている。商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3112)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3113)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3113における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3114)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3115)。
【0165】
[レジシーケンス312]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3121)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3122)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3123)。
【0166】
[レジシーケンス313]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3131)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3132)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3132における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3133)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3134)。
【0167】
[レジシーケンス314]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ3141)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ3142)。固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3142における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3143)。
【0168】
次に、商品Aが3個、商品Bが1個あり、商品A、商品B、商品A、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図24を用いて説明する。
[レジシーケンス321]商品Aの1つがオペレータにより買い物かご150aから取り出され、バーコードが固定スキャナ125により読み取られた後、オペレータにより買い物かご150bの脇に載置された状態(SQ3211)から説明する。このとき、買い物かご150aに商品A、商品A、商品Bが納められている。商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3212)。商品Bがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Bのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3213)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Bがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3214)。
【0169】
[レジシーケンス322]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3221)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3222)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3222における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3223)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3224)。
【0170】
[レジシーケンス323]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3231)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3232)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3233)。
【0171】
[レジシーケンス324]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ3241)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ3242)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3243)。オペレータは、連続報知音の鳴動により商品Aを買い物かご150bに納める際に商品Aのバーコードをスキャンしたことを感知可能である。そこで、多項目キーボード126によりオペレータによる訂正操作を受け付けて、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードを破棄する(SQ3244)。
【0172】
次に、商品Aが3個、商品Bが1個あり、商品B、商品A、商品A、商品Aの順で商品コードを入力する作業例について図25を用いて説明する。
[レジシーケンス331]商品Bがオペレータにより買い物かご150aから取り出され、バーコードが固定スキャナ125により読み取られた後、オペレータにより買い物かご150bに納められた状態(SQ3311)から説明する。このとき、買い物かご150aに商品A、商品A、商品Aが納められている。商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3312)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3313)。このとき、固定スキャナ125は、通常報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇に載置される(SQ3314)。
【0173】
[レジシーケンス332]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3321)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3322)。このとき、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードが既読なので破棄する。固定スキャナ125は、破棄したバーコードについて、読み取りがなされたことをオペレータに報知しない。オペレータは、SQ3322における商品Aのバーコードの読み取りと、破棄について感知しない。オペレータは、報知音の鳴動がなかったことから商品Aのバーコードの読み取りができなかったと認識し、あらためて商品Aのバーコードのスキャンを試みる。そして、再度、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3323)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3324)。
【0174】
[レジシーケンス333]商品Aがオペレータにより買い物かご150aから取り出される(SQ3331)。商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られる(SQ3332)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。オペレータは、連続報知音の鳴動を感知するが、2つの商品Aのバーコードを連続してスキャンしたことを認識しているので作業を続行する。そして、商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3333)。
【0175】
[レジシーケンス334]商品Aがオペレータにより買い物かご150bの脇から動かされる(SQ3341)。このとき、商品Aがオペレータにより固定スキャナ125の前にかざされることにより、商品Aのバーコードが固定スキャナ125により読み取られることがある(SQ3342)。このとき、固定スキャナ125は、連続報知音の鳴動によりバーコードを正常に読み取ったことをオペレータに報知する。商品Aがオペレータにより買い物かご150bに納められる(SQ3343)。オペレータは、連続報知音の鳴動により商品Aを買い物かご150bに納める際に商品Aのバーコードをスキャンしたことを感知可能である。そこで、多項目キーボード126によりオペレータによる訂正操作を受け付けて、固定スキャナ125は、商品Aから読み取ったバーコードを破棄する(SQ3344)。
【0176】
以上、図22から図25を用いて説明したように、第5の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業は、同じバーコードを3回以上連続して読み取る場合、連続読取の判定が優先される。したがって、連続で読み取ったバーコードの1回目は破棄されるものの、2回目以降は連続読取として扱われる。これにより、第5の実施形態のチェッカユニットは、複数の商品が連続する場合のバーコードの破棄回数を低減する。
【0177】
次に、第6の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理の詳細について図26を用いて説明する。第6の実施形態のチェッカユニット120のバーコード入力処理は、連続読み優先処理リストを参照して、商品によって異なる処理をおこなう点で、図10を用いて説明した第3の実施形態と異なる。図26は、第6の実施形態のチェッカユニットにおけるバーコード入力処理のフローチャートである。図26のフローチャートについて、図10のフローチャートと同じ処理については、共通のステップ番号を付し説明を省略する。
【0178】
[ステップS61]チェッカユニット120は、読み取りバーコードが前回バーコード202でないと判定した場合、ステップS111にすすむ。
[ステップS111]チェッカユニット120は、連続読み優先商品リストを参照して
連続読み優先商品リストに読み取りバーコードが記録されている場合、ステップS55にすすむ。一方、チェッカユニット120は、連続読み優先商品リストを参照して連続読み優先商品リストに読み取りバーコードが記録されていない場合、ステップS63にすすむ。
【0179】
ここで、連続読み優先商品リストについて図27を用いて説明する。図27は、第6の実施形態の連続読み優先商品リストを示す図である。
連続読み優先商品リスト210は、連続読みを優先する商品を登録するリストである。連続読み優先商品リスト210は、破棄よりも連続読取を優先する商品に対応する情報が複数記録されている。記録されている情報は、たとえば、バーコードであってもよいし、バーコードに対応する情報であってもよい。
【0180】
連続読み優先商品リスト210は、たとえば、レーン台123に載置(仮載置)されないとされる商品など、誤読可能性の低い商品が登録される。誤読可能性の低い商品とは、より具体的には、重量のある商品や、潰れにくいとされる商品などがある。
【0181】
これにより、読み取ったバーコードについて、誤読の可能性を疑って破棄する回数を低減することができる。
なお、連続読み優先商品リスト210に代えて、判断基準などを定義したものであってもよい。判断基準は、たとえば、商品重量を基準値にして基準値以上であれば、連続読みとし、基準値未満であれば破棄する、として定義される。この場合、商品重量は、バーコードから商品マスタを検索することで参照できる。
【0182】
なお、連続読み優先商品リスト210は、あらかじめ定められたものであってもよいし、多項目キーボード126によるオペレータの訂正操作受付回数に基づいて、動的に設定されるものであってもよい。
【0183】
次に、第6の実施形態のチェッカユニット120における商品コードの入力作業例について説明する。商品A、商品Bともに連続読み優先商品リスト210に登録されていない場合は、図11から図15を用いて説明した第3の実施形態のチェッカユニットにおける商品コードの入力作業例と同様である。
【0184】
そして、商品Aが連続読み優先商品リスト210に登録されている場合は、商品Aについてチェッカユニット120が読み取ったバーコードを破棄することはない。チェッカユニット120は、商品Aを読み取った場合は、通常鳴動、もしくは連続鳴動による報知をおこないいずれの場合にも受け付ける。
【0185】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、キャッシャユニット110、チェッカユニット120が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0186】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0187】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
【0188】
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0189】
10 識別情報取得装置
10a 識別情報取得手段
10b 受付手段
10c 取消識別情報判定手段
10d 取消識別情報記憶手段
10e 受付判定手段
10f 識別情報取得取消手段
10g 受付識別情報記憶手段
10h 報知手段
100 POSシステム
101 POS端末
110 キャッシャユニット
120 チェッカユニット
122 スピーカ
123 レーン台
125 固定スキャナ
126 多項目キーボード
130 POSサーバ
140 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報を有する対象物から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得した前記識別情報が未だ受け付けていない前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付け、取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報である場合に前記識別情報の取得を取り消し、取得した前記識別情報が一旦取得を取り消した前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付ける受付手段と、
前記受付手段による前記識別情報の受け付けを報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする識別情報取得装置。
【請求項2】
前記受付手段は、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報であるか否かを判定する受付判定手段と、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報を前記受付判定手段が既に受け付けていると判定した場合に、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報の取得を取り消す識別情報取得取消手段と、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であるか否かを判定する取消識別情報判定手段と、
を備え、
前記受付判定手段が既に受け付けた前記識別情報でないと判定した前記識別情報と、前記取消識別情報判定手段が前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であると判定した前記識別情報とを受け付けることを特徴とする請求項1記載の識別情報取得装置。
【請求項3】
前記受付手段は、受け付けた前記識別情報を受付識別情報として記憶する受付識別情報記憶手段を備え、
前記受付判定手段は、前記受付識別情報に基づいて、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が既に受け付けた識別情報であるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の識別情報取得装置。
【請求項4】
前記受付手段は、取り消した前記識別情報を取消識別情報として記憶する取消識別情報記憶手段を備え、
前記取消識別情報判定手段は、前記取消識別情報に基づいて、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の識別情報取得装置。
【請求項5】
前記取消識別情報判定手段は、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であると判定した前記識別情報についての前記取消識別情報をクリアすることを特徴とする請求項4記載の識別情報取得装置。
【請求項6】
前記受付手段は、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報であるか否かを判定する受付判定手段と、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報のうち前回に受け付けた前記識別情報であるか否かを判定する前回受付識別情報判定手段と、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報を、前記受付判定手段が既に受け付けていると判定した場合であって前記前回受付識別情報判定手段が前回に受け付けた前記識別情報でないと判定した場合に、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報の取得を取り消す識別情報取得取消手段と、
前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であるか否かを判定する取消識別情報判定手段と、
を備え、
前記受付判定手段が既に受け付けた前記識別情報でないと判定した前記識別情報と、前記前回受付識別情報判定手段が前回に受け付けた前記識別情報であると判定した前記識別情報と、前記取消識別情報判定手段が前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であると判定した前記識別情報とを受け付けることを特徴とする請求項1記載の識別情報取得装置。
【請求項7】
前記受付手段は、取り消した前記識別情報を取消識別情報として記憶する取消識別情報記憶手段を備え、
前記取消識別情報判定手段は、前記取消識別情報に基づいて、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報が、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であるか否かを判定し、することを特徴とする請求項6記載の識別情報取得装置。
【請求項8】
前記取消識別情報判定手段は、前記識別情報取得取消手段により取得を取り消された前記識別情報であると判定した前記識別情報についての前記取消識別情報をクリアすることを特徴とする請求項7記載の識別情報取得装置。
【請求項9】
前記識別情報取得取消手段は、
取消除外識別情報として設定されている前記識別情報については、前記識別情報取得手段が取得した前記識別情報の取得の取消対象から除外することを特徴とする請求項6記載の識別情報取得装置。
【請求項10】
前記取消除外識別情報は、前記識別情報に対応付けられた商品情報に基づいて設定されていることを特徴とする請求項9記載の識別情報取得装置。
【請求項11】
コンピュータを、
前記識別情報取得手段により識別情報を有する対象物から前記識別情報を取得する識別情報取得手段、
取得した前記識別情報が未だ受け付けていない前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付け、取得した前記識別情報が既に受け付けた前記識別情報である場合に前記識別情報の取得を取り消し、取得した前記識別情報が一旦取得を取り消した前記識別情報である場合に前記識別情報を受け付ける受付手段、
前記受付手段による前記識別情報の受け付けを報知する報知手段
として機能させることを特徴とする識別情報取得プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2011−34201(P2011−34201A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177883(P2009−177883)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】