議論支援装置及び議論支援プログラム
【課題】議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される議論支援装置を提供する。
【解決手段】議論状況情報保持部28が、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する。議論終了操作信号受付部24bが、予め定められた話題についての議論の終了を示す議論終了操作信号を受け付ける。話題対応情報生成部34が、少なくとも1つの議論状況情報に基づいて、議論終了操作信号を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの議論状況情報のうちから特定される、上述の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する。
【解決手段】議論状況情報保持部28が、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する。議論終了操作信号受付部24bが、予め定められた話題についての議論の終了を示す議論終了操作信号を受け付ける。話題対応情報生成部34が、少なくとも1つの議論状況情報に基づいて、議論終了操作信号を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの議論状況情報のうちから特定される、上述の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、議論支援装置及び議論支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
話題について考えや意見を複数の人が表出しあう議論を支援する議論支援装置が存在する。特許文献1には、会議における議論の流れを木構造で表示する技術が開示されている。特許文献2には、会議に用いられる画面の変更を検知して画面キャプチャを行う技術が開示されている。議論においては、ある話題に関する議論が他の話題に関する事項にまで及ぶことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−119959号公報
【特許文献2】特開2006−146311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される議論支援装置及び議論支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、議論支援装置であって、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する議論状況情報保持手段と、議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段と、少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の議論支援装置であって、前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する判断手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の議論支援装置であって、前記判断手段が、前記議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、前記判断の対象となる議論状況情報と、の比較結果に基づいて、前記判断の対象となる議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の議論支援装置であって、前記判断手段が、前記各議論状況情報について、前記議論状況情報に対応する時点に基づく順序に従って順次判断して、前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果が変化した際の前記判断の対象である議論状況情報に基づいて、前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報と前記話題との関連又は乖離の程度を示す、当該議論状況情報に対応する指標を算出する指標算出手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記各議論状況情報に対応する指標に基づいて特定される議論状況情報を示す前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段、をさらに含むこととしたものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の議論支援装置であって、前記対応画面表示出力手段が、前記話題に対応する議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちの、対応する時点が最も後である議論状況情報に対応する画面を表示出力することとしたものである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、議論が開始された話題についての議論の開始を示す議論開始操作を受け付ける議論開始操作受付手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記議論終了操作受付手段が前記話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける前に、前記話題とは異なる他の話題についての議論開始操作を受け付けた場合に、前記他の話題についての議論開始操作を受け付けてから前記話題についての議論終了操作を受け付けるまでの時間に含まれる時点に対応する議論状況情報のうちから特定される、前記他の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報をさらに生成することとしたものである。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記話題対応情報生成手段が、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する議論状況情報を示す話題対応情報を生成することとしたものである。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段と、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段と、をさらに含み、前記話題対応情報更新手段が、前期対応画面表示出力手段による前記議論状況情報に対応する画面の表示出力後に受け付ける、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新することとしたものである。
【0016】
請求項12に記載の発明は、議論支援プログラムであって、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数、議論状況情報保持手段に保持させる手段、議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段、少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1,12に記載の発明によれば、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、各議論状況情報が予め定められた議論の状況を示すか否かに基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、判断の対象となる議論状況情報との比較結果に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、各議論状況情報が予め定められた議論の状況を示すか否かが、議論状況情報に対応する時点の順序に従って判断され、判断結果が変化した際の議論状況情報に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、議論状況情報と予め定められた話題との関連又は乖離の程度に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、話題対応情報生成手段によって生成される話題対応情報が、利用者からの要求に応じて更新される。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報に対応する画面が表示出力される。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報のうち、対応する時点が最も後である情報に対応する画面が表示出力される。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付ける前に、その議論終了操作に対応する話題とは異なる話題に対応する議論開始操作を受け付けた場合に、その議論開始操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報が生成される。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報に対応する画面が表示出力され、その表示出力後に受け付ける利用者からの要求に応じて、話題対応情報生成手段によって生成される話題対応情報が更新される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る議論支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る議論支援装置により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】操作画面の一例を示す図である。
【図4】議論状況情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】話題対応情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る議論支援装置で行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図7A】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図7B】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図7C】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図8】本実施形態に係る議論支援装置で行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図9A】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図9B】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図9C】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0030】
図1のハードウェア構成図に例示するように、本実施形態における議論支援装置10は、例えば、制御部12、記憶部14、ユーザインタフェース(UI)部16、通信部18を含んでいる。これらの要素は、バスなどを介して接続される。
【0031】
制御部12は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、議論支援装置10にインストールされるプログラムに従って動作する。記憶部14は、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクなどである。記憶部14には、制御部12によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部14は、制御部12のワークメモリとしても動作する。UI部16は、ディスプレイ、プロジェクタ、スクリーン、カメラ、マイク、スピーカー、マウス、ボタンなどであり、利用者が行った操作の内容や、利用者が入力した音声を制御部12に出力する。また、このUI部16は、制御部12から入力される指示に従って情報を表示出力したり音声出力したりする。本実施形態では、UI部16は、2つの出力装置(例えば、ディスプレイ、及び、プロジェクタを介して出力される画像が投影されるスクリーン)を備えている。通信部18は、例えば、ネットワークボードなどの通信インタフェースであり、LANなどのネットワークを介して接続されるファイルサーバ(図示せず)などとの間で情報の送受信を行う。
【0032】
図2は、本実施形態に係る議論支援装置10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、議論支援装置10は、資料情報記憶部20、議論進行制御部22、操作信号受付部24、進行中話題情報保持部26、議論状況情報保持部28、指標算出部30、判断部32、話題対応情報生成部34、対応画面表示出力部36、話題対応情報更新部38、を含むものとして機能する。操作信号受付部24は、議論開始操作信号受付部24aと、議論終了操作信号受付部24bを含んでいる。指標算出部30は、関連度算出部30aと、乖離度算出部30bと、を含んでいる。資料情報記憶部20、進行中話題情報保持部26、議論状況情報保持部28は、記憶部14を主として実現される。その他の要素は制御部12を主として実現される。
【0033】
これらの要素は、コンピュータである議論支援装置10にインストールされたプログラムを、議論支援装置10の制御部12で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介して議論支援装置10に供給される。
【0034】
資料情報記憶部20は、議論(例えば、会議などにおける議論)において用いられる電子文書などの資料情報を記憶する。なお、資料情報記憶部20は、通信部18を介して接続されるファイルサーバが備えるハードディスクなどにより実現されていてもよい。本実施形態では、いくつかの資料情報に、例えば、議論の話題(本実施形態では、例えば、議題)に対応する(例えば、議題の識別子や名称が示されている)電子的な目印(例えば、電子付箋)が付されている。
【0035】
議論進行制御部22は、利用者からの要求や操作を受け付けて、議論の進行を支援する制御を行う。
【0036】
議論進行制御部22は、具体的には、例えば、図3に例示する操作画面40をディスプレイなどのUI部16に表示出力する。
【0037】
図3は、操作画面40の一例を示す図である。図3に例示するように、操作画面40は、議題ボタン42、議論開始ボタン44、議論終了ボタン46、再開情報変更ボタン48、資料情報選択ボタン50、を含んでいる。
【0038】
議題ボタン42には、例えば、会議における議題の識別子や名称が示されている。議論進行制御部22は、資料情報記憶部20に記憶されている資料情報に付されている電子付箋などに基づいて、議題ボタン42を生成してUI部16に表示出力する。このように、議題ボタン42は、議題に対応している。そして、議論進行制御部22は、各議題に対応する、議論開始ボタン44、議論終了ボタン46、再開情報変更ボタン48を生成してディスプレイなどのUI部16に表示出力する。
【0039】
資料情報選択ボタン50は、資料情報記憶部20に記憶されている各資料情報(例えば、電子文書など)に対応する。資料情報選択ボタン50には、資料情報を代表する情報(例えば、識別子や名称や要約や代表する頁を表す画像など)が示されている。
【0040】
利用者が、例えば、マウスなどのUI部16により議題ボタン42を押下すると、議論進行制御部22は、議題ボタン42が押下されたことを示す信号を受け付けて、その議題ボタン42に対応する電子付箋が付されている資料情報の、例えば、電子付箋が付されている位置に対応する部分を示す情報を、例えば、プロジェクタなどを介してスクリーンなどのUI部16へ出力する。
【0041】
利用者が、例えば、マウスなどのUI部16により資料情報選択ボタン50を押下すると、議論進行制御部22が、例えば、資料情報選択ボタン50が押下されたことを示す信号を受け付けて、押下された資料情報選択ボタン50に対応する資料情報の予め定められた部分(例えば、最初の頁)を示す情報を、例えば、プロジェクタなどを介してスクリーンなどのUI部16へ出力する。本実施形態では、利用者が、例えば、予定されていた議題に関連する資料に対応する資料情報選択ボタン50を押下した際には、議論進行制御部22は、その資料を出力する。
【0042】
操作信号受付部24は、利用者による操作に応じて、予め定められた議題についての議論の開始や終了を示す信号を受け付ける。議論開始操作信号受付部24aは、予め定められた議題についての議論の開始を示す議論開始操作信号を受け付ける。議論終了操作信号受付部24bは、議論が終了した議題についての議論の終了を示す議論終了操作信号を受け付ける。
【0043】
利用者が、例えば、操作画面40の議論開始ボタン44をマウスなどのUI部16により押下すると、議論開始操作信号受付部24aが、議論開始ボタン44に対応する議題(例えば、議題A)の識別子に関連付けられた、その議題についての議論の開始を示す議論開始操作信号を受け付ける。本実施形態では、この場合、議論進行制御部22が、議論が開始される議題などの話題(例えば、上述の場合は議題A)を示す進行中話題情報(例えば、議題の識別子)を生成して、進行中話題情報保持部26に出力する。進行中話題情報保持部26は、少なくとも1つの進行中話題情報を、例えば、スタック構造などのデータ構造により保持する。
【0044】
そして、利用者が、UI部16から出力される資料情報(例えば、スクリーンに投影される資料情報)に対して、電子ペンなどを用いて文字や図形などを書き込むと、議論進行制御部22が、書き込まれた文字や図形などを検出して、資料情報に重ね合わせてスクリーンなどのUI部16へ出力する。議論進行制御部22は、具体的には、例えば、電子ペンの筆圧を検出することによって、書き込まれた文字や図形などを検出する。また、議論進行制御部22は、スクリーンの隅に配置されているカメラや、電子ペンに搭載されているカメラなどにより予め定められた時間間隔で撮像される画像に基づいて検出される電子ペンの動きに基づいて、書き込まれた文字や図形などを検出してもよい。
【0045】
議論進行制御部22は、議論が行われている時間に含まれるその時点における議論の状況を示す議論状況情報52を生成する(図4参照)。図4は、議論状況情報52のデータ構造の一例を示す図である。図4に例示するように、議論状況情報52は、例えば、議論状況情報52の識別子である議論状況情報識別子54と、対応時点情報56と、議論状況実体情報58と、を含む。対応時点情報56は、議論状況情報52に対応する時点に対応する。本実施形態では、対応時点情報56は、例えば、議論状況情報52の生成時刻を示している。このように、本実施形態では、議論状況情報52は、例えば、時刻に対応する。なお、対応時点情報56が、議論状況情報52が生成された順序を示す番号を示していてもよい。議論状況実体情報58は、議論状況情報52の実体を示す。議論状況実体情報58は、例えば、ある時点における発言内容に対応する文字列、電子掲示板などにおける議論においてある時点に書き込まれた投稿記事の内容、ある時点までに電子ペンなどを用いて資料情報に書き込まれた文字や図形、ある時点までに電子ペンなどを用いて書き込まれた文字や図形を資料情報に重ね合わせた画像などである。議論状況実体情報58は、本実施形態では、具体的には、例えば、議論進行制御部22が、プロジェクタを介してスクリーンなどのUI部16に出力している情報(画像)をキャプチャすることにより生成される画像などである。
【0046】
議論進行制御部22は、例えば、資料情報選択ボタン50が押下されたことを示す信号を受け付けて、UI部16に出力する情報を変更する際に、その変更の直前にUI部16に出力されていた情報に基づいて議論状況情報52を生成する。また、操作画面40や、スクリーンに出力されている画面が画面保存ボタン(図示せず)を含んでいる場合には、その画面保存ボタンをマウスなどのUI部16により利用者が押下した場合に、議論進行制御部22が、画面保存ボタンが押下されたことを検出して、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて議論状況情報52を生成してもよい。また、議論進行制御部22は、予め定められた時間間隔や、予め定められた条件に基づくタイミングで議論状況情報52を生成してもよい。
【0047】
そして、議論進行制御部22は、生成した議論状況情報52を議論状況情報保持部28に出力する。そして、議論状況情報保持部28が、この議論状況情報52を保持する。本実施形態では、議論が進行するに従って、議論状況情報保持部28に、議論が少なくとも1つの議論状況情報52が蓄積される。
【0048】
以下、本実施形態では、議論開始操作信号受付部24aが最初の議題に対応する議論開始操作信号を受け付けてからn番目に生成された議論状況情報52を議論状況情報52(n)と表現する。
【0049】
例えば、利用者などの議論の参加者が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された進行中話題情報が示す話題(すなわち、現在進行中だと考えられる議題(例えば、議題A))について議論するうちに、他の話題に議論が及び、その話題について結論が得られることがある。このような場合は、利用者が、その話題(例えば、議題B)に対応する議論終了ボタン46をマウスなどのUI部16により押下してもよい。このように、利用者が、議論の開始時に押下した議論開始ボタン44に対応する議題(例えば、議題A)に対応する議論終了ボタン46を押下する前に、その話題とは異なる話題(例えば、議題B)に対応する議論終了ボタン46を押下してもよい。また、対応する議題が操作画面40に表示されていない場合は、利用者は、「新規議題」に対応する議論終了ボタン46を押下してもよい。
【0050】
また、例えば、利用者などの議論の参加者が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された進行中話題情報が示す話題(すなわち、現在進行中だと考えられる話題(例えば、議題A))について議論するうちに、他の話題に議論が及び、その話題について議論していることに気がつくことがある。このような場合は、利用者が、その話題(例えば、議題B)に対応する議論開始ボタン44を、その話題について議論していることに気がついた時点でマウスなどのUI部16により押下してもよい。このように、利用者が、議論の開始時に押下した議論開始ボタン44に対応する話題(例えば、議題A)に対応する議論終了ボタン46を押下する前に、その話題とは異なる話題(例えば、議題B)に対応する議論開始ボタン44を押下してもよい。
【0051】
指標算出部30は、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52に基づいて、その議論状況情報52と議題との関連又は乖離の程度を示す、その議論状況情報52に対応する指標を算出する。関連度算出部30aは、議論状況情報52と議題との関連の程度を示す関連度を算出する。乖離度算出部30bは、議論状況情報52と議題との乖離の程度を示す乖離度を算出する。なお、指標算出部30が、関連度と乖離度との両方を算出してもよい。
【0052】
関連度算出部30aは、具体的には、例えば、議論状況実体情報58に議題B(あるいは、議題A)に対応する電子付箋が付されているか否か、に基づいて、議論状況情報52と議題Bとの関連度を算出する。なお、関連度算出部30aは、議論状況実体情報58が、対応する時刻が次である議論状況情報52(直後議論状況情報)と共通の電子文書を示しているか否か、議論状況情報52に対応する時刻と直後議論状況情報に対応する時刻との差分が予め定められた時間(例えば、10秒)以下であるか否か、議論状況実体情報58に直後議論状況情報と異なる利用者による書込がされているか否か、などに基づいて、上述の関連度を算出してもよい。なお、関連度算出部30aは、議論状況情報52と議題Aとの関連度を算出してもよい。
【0053】
乖離度算出部30bは、具体的には、例えば、議論状況実体情報58が、対応する時刻が直前の議論状況情報52(直前議論状況情報)と異なる電子文書を示しているか否か、議論状況実体情報58に議題Bに対応する電子付箋が付されているか否か、議題Aに対応する議論開始ボタン44が押下された時点以降に議論状況情報保持部28に蓄積された議論状況情報52の数、議論状況実体情報58に直前議論状況情報と異なる利用者による書込がされているか否か、などに基づいて、議論状況情報52と議題Aとの乖離度を算出する。なお、乖離度算出部30bが、その議論状況情報52と議題Bとの乖離度を算出してもよい。
【0054】
判断部32は、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52に基づいて、その議論状況情報52が予め定められた議題についての議論の状況を示すか否かを判断する。判断部32は、議論開始操作信号、あるいは、議論終了操作信号を受け付けた時点に対応する議論状況情報52と、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52との比較結果に基づいて、その議論状況情報52が予め定められた議題についての議論の状況を示すか否かを判断してもよい。また、判断部32は、上述の指標算出部30により算出される指標(例えば、関連度や乖離度)に基づいて、上述の判断を行ってもよい。判断部32は、具体的には、例えば、各議論状況情報52に対応する関連度や乖離度と予め定められた値との比較結果に基づいて、上述の判断を行ってもよい。
【0055】
話題対応情報生成部34は、議論状況情報保持部28に保持されている少なくとも1つの議論状況情報52に基づいて、これらの議論状況情報52のうちから特定される、予め定められた議題に対応する議論状況情報52を示す話題対応情報60を生成する(図5参照)。図5は、話題対応情報60のデータ構造の一例を示す図である。図5に例示するように、話題対応情報60は、例えば、議題の識別子である話題識別子62(例えば、「議題B」という文字列)と、話題対応情報生成部34により特定される少なくとも1つの議論状況情報識別子54と、を含む。このように、話題対応情報60は、話題(例えば、議題)に対応する。また、話題対応情報60は、少なくとも1つの議論状況情報52に対応する。話題対応情報生成部34は、判断部32による判断結果に基づいて話題対応情報60を生成してもよい。また、話題対応情報生成部34は、対応時点情報56に基づく順序が互いに隣接する(例えば、対応する時刻が互いに隣接する)議論状況情報52を示す話題対応情報60を生成してもよい。
【0056】
対応画面表示出力部36は、議論開始操作信号、あるいは、議論終了操作信号を受け付けた後に、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52であって、話題対応情報生成部34により生成される話題対応情報60が示す議論状況情報52とは異なる議論状況情報52のうちのいずれかである議論状況情報52に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する。
【0057】
話題対応情報更新部38は、利用者からの要求に応じて話題対応情報60を更新する。
【0058】
ここで、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下した後に、議論状況情報保持部28に議論状況情報52がn1個蓄積されて、その後、利用者が、議題Bに対応する議論終了ボタン46を押下した際に、議論支援装置10で行われる処理の一例を、図6に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0059】
まず、議論終了操作信号受付部24bが、議題Bに対応する議論終了操作信号を受け付ける(S101)。そして、関連度算出部30aが、議論状況情報保持部28に保持されている各議論状況情報52(議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n1))について、その議論状況情報52と議題Bとの関連の程度を示す関連度を算出する(S102)。そして、判断部32が、S101に例示する処理における議論終了操作信号の受付時点以前の時点に対応する議論状況情報52について、対応する時刻が新しい議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(n1))から、対応する時刻がより古くなっていく順に(例えば、議論状況情報52(n1−1)、議論状況情報52(n1−2)・・・)、順次、その議論状況情報52が、議題Bについての議論の状況を示すか否かを、S102に例示する処理で算出された関連度に基づいて判断する(S103)。そして、S103に例示する処理における判断部32の判断結果が変化した際(例えば、議論状況情報52(m1)までは議題Bについての議論の状況を示すと判断した後に、議論状況情報52(m1−1)が議題Bについての議論の状況を示さないと判断した際)に、話題対応情報生成部34が、S103に例示する処理において議題Bについての議論の状況を示すと判断された各議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m1)〜議論状況情報52(n1))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Bに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成する(S104)。そして、対応画面表示出力部36が、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52のうち、議題Aに対応する議論状況情報52のうちのいずれか(例えば、議題Aに対応する議論状況情報52のうち、対応する時刻が最後の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m1−1)))に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する(S105)。図7A、図7B及び図7Cに、議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示す。そして、この時点における、議論状況情報52と議題との対応関係は図7A、図7B及び図7Cそれぞれの「第1段階」に対応する。
【0060】
なお、上述の処理例のS104に例示する処理において、話題対応情報生成部34が、議題Bについての議論の状況を示すと判断された議論状況情報52以外の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(m1−1))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Aに対応する話題識別子62と、含む話題対応情報60を生成してもよい。また、議題Aに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、議題Bに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、の両方を生成してもよい。
【0061】
上述のS105に例示する処理の後、議題Aに対応する再開情報変更ボタン48を押下してもよい。この場合、議論進行制御部22が、再開情報変更ボタン48を押下されたことを示す信号を受け付けて、押下された再開情報変更ボタン48に応じて、UI部16に出力される情報を変更する。議論進行制御部22は、具体的には、例えば、再開情報変更ボタン48を押下されたことを示す信号を受け付けて、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52の次、あるいは、前である議論状況情報52に含まれる議論状況実体情報58に対応する情報をスクリーンなどのUI部16に出力する。
【0062】
その後、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下すると、話題対応情報更新部38が、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて、話題対応情報60を更新する。話題対応情報更新部38は、具体的には、例えば、対応する時刻がUI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(すなわち、例えば、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた(UI部16に出力されていた)議論状況情報52)(ここでは、例えば、議論状況情報52(l1)とする。)の次以降である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l1+1)〜議論状況情報52(n1))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Bに対応する話題対応情報60を更新する。
【0063】
図7Aには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)以前の議論状況情報52である場合(すなわち、l1<m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(l1+1)〜議論状況情報52(m1−1)が議題Bに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図7A中の「第2段階」に対応。)。
【0064】
図7Bには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)である場合(すなわち、l1=m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、話題対応情報60を更新しない(図7B中の「第2段階」に対応。)。
【0065】
図7Cには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)以後の議論状況情報52である場合(すなわち、l1>m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(m1)〜議論状況情報(l1)が議題Aに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図7C中の「第2段階」に対応。)。
【0066】
なお、このとき、話題対応情報更新部38が、例えば、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l1))以前である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(l1))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。
【0067】
その後、議論の進行と共に、議論進行制御部22が議論状況情報52の生成及び議論状況情報保持部28への出力処理を実行する。そして、利用者が議題Aに対応する議論終了ボタン46を押下した際に、話題対応情報生成部34が、議論状況情報保持部28が保持している議論状況情報52に基づいて、例えば、議論状況情報52(n1+1)の生成時点以降に議論進行制御部22により生成された議論状況情報52に対応する、議題Aに対応する話題対応情報60を生成してもよい(図7A、図7B及び図7Cそれぞれの「第3段階」に対応)。あるいは、話題対応情報更新部38が、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。なお、この場合、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に保持されている、議題Aに対応する進行中話題情報を削除してもよい。
【0068】
次に、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下した後に、議論状況情報保持部28に議論状況情報52がn2個蓄積されて、その後、利用者が、議題Bに対応する議論開始ボタン44を押下した際に、議論支援装置10で行われる処理の一例を、図8に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0069】
まず、議論終了操作信号受付部24bが、議題Bに対応する議論開始操作信号を受け付ける(S201)。そして、乖離度算出部30bが、議論状況情報保持部28に保持されている各議論状況情報52(議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n2))について、その議論状況情報52と議題Bとの乖離の程度を示す乖離度を算出する(S202)。そして、判断部32が、議題Aに対応する議論開始操作信号の受付時点から、S201に例示する処理における議論開始操作信号の受付時点以前の時点までに対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n2))について、対応する時刻が古い議論状況情報52から、対応する時刻がより新しくなっていく順に(例えば、議論状況情報52(1)、議論状況情報52(2)・・・)、順次、その議論状況情報52が、議題Bについての議論の状況を示すか否かを、S202に例示する処理で算出された乖離度に基づいて判断する(S203)。そして、S203に例示する処理における判断部32の判断結果が変化した際(例えば、議論状況情報52(m2)までは議題Bについての議論の状況を示さないと判断した後に、議論状況情報52(m2+1)が議題Bについての議論の状況を示すと判断した際)に、話題対応情報生成部34が、S203に例示する処理により、議題Aについての議論の状況を示すと判断された各議論状況情報52以外の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m2+1)〜議論状況情報52(n2))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Bに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成する(S204)。そして、議論進行制御部22が、議題Bに対応する進行中話題情報を生成して、進行中話題情報保持部26に追加出力する(S205)。
【0070】
なお、上述の処理例のS204に例示する処理において、話題対応情報生成部34が、議題Aについての議論の状況を示すと判断された議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(m2))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Aに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成してもよい。また、議題Aに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、議題Bに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60の両方を生成してもよい。
【0071】
上述の処理例におけるS204に例示する処理の後、利用者が、議題Aに対応する議題ボタン42を押下してもよい。この場合、対応画面表示出力部36が、議題Aに対応する議題ボタン42が押下されたことを示す信号を受け付けて、対応画面表示出力部36が、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52のうち、議題Aに対応する議論状況情報52のうちのいずれか(例えば、例えば、議題Aに対応する議論状況情報52のうち、対応する時刻が最後の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m2)))に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する。図9A、図9B及び図9Cに、議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示す。そして、この時点における、議論状況情報52と議題との対応関係は図9A、図9B及び図9Cそれぞれの「第1段階」に対応する。
【0072】
ここで、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された、議題Bに対応する進行中話題情報を削除して、話題対応情報生成部34が、議題Bに対応する議論開始操作信号の受付時点から議題Aに対応する議題ボタン42が押下されたことを示す信号の受付時点までに進行中話題情報保持部26に蓄積された議論状況情報52に基づいて、議題Bに対応する話題対応情報60を生成してもよい。
【0073】
そして、利用者が、議題Aに対応する再開情報変更ボタン48を押下してもよい。この場合、上述に説明したように、議論進行制御部22が、UI部16に出力される情報を変更する。
【0074】
そして、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下すると、話題対応情報更新部38が、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて、話題対応情報60を更新する。話題対応情報更新部38は、具体的には、例えば、対応する時刻がUI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(すなわち、例えば、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた(UI部16に出力されていた)議論状況情報52)(ここでは、例えば、議論状況情報52(l2)とする。)の次以降である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l2+1)〜議論状況情報52(n2))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Bに対応する話題対応情報60を更新する。
【0075】
図9Aには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)以前の議論状況情報52である場合(すなわち、l2<m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(l2+1)〜議論状況情報52(m2)が議題Bに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図9A中の「第2段階」に対応。)。
【0076】
図9Bには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)である場合(すなわち、l1=m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、話題対応情報60を更新しない。
【0077】
図9Cには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)以後の議論状況情報52である場合(すなわち、l1>m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(m2+1)〜議論状況情報(l2)が議題Aに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する。
【0078】
なお、このとき、例えば、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l2))以前である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(l2))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。
【0079】
その後、利用者が議題Aに対応する議論終了ボタン46を押下すると、上述したように、話題対応情報生成部34が、例えば、議論状況情報52(n2+1)の生成時点以降に議論進行制御部22により生成された議論状況情報52に対応する、議題Aに対応する話題対応情報60を生成してもよい(図9A、図9B及び図9Cそれぞれの「第3段階」に対応)。あるいは、話題対応情報更新部38が、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。なお、この場合、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に保持されている、議題Aに対応する進行中話題情報を削除してもよい。
【0080】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0081】
例えば、上記実施形態を3つ以上の議題が混在する状況において適用してもよい。例えば、利用者が、議論の進行に伴って、議題Aに対応する議論開始ボタン44、議題Bに対応する議論開始ボタン44、議題Cに対応する議論終了ボタン46、議題Bに対応する議論終了ボタン46、議題Aに対応する議論終了ボタン46、の順に操作画面40に含まれるボタンをマウスなどのUI部16により押下するようにしてもよい。
【0082】
また、上記実施形態のように、議論終了操作信号受付部24bが議論終了操作信号を受け付けた際に、話題対応情報生成部34が話題対応情報60を生成してもよい。また、すべての議題についての議論終了操作信号を受け付けた際(すなわち、進行中話題情報が空になった際)に、話題対応情報生成部34が、議論状況情報保持部28に保持されているすべての議論状況情報52に基づいて、話題対応情報60を生成してもよい。
【0083】
また、議論進行制御部22が、操作画面40に含まれるボタンが押下されたことを検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0084】
10 議論支援装置、12 制御部、14 記憶部、16 ユーザインタフェース(UI)部、18 通信部、20 資料情報記憶部、22 議論進行制御部、24 操作信号受付部、24a 議論開始操作信号受付部、24b 議論終了操作信号受付部、26 進行中話題情報保持部、28 議論状況情報保持部、30 指標算出部、30a 関連度算出部、30b 乖離度算出部、32 判断部、34 話題対応情報生成部、36 対応画面表示出力部、38 話題対応情報更新部、40 操作画面、42 議題ボタン、44 議論開始ボタン、46 議論終了ボタン、48 再開情報変更ボタン、50 資料情報選択ボタン、52 議論状況情報、54 議論状況情報識別子、56 対応時点情報、58 議論状況実体情報、60 話題対応情報、62 話題識別子。
【技術分野】
【0001】
本発明は、議論支援装置及び議論支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
話題について考えや意見を複数の人が表出しあう議論を支援する議論支援装置が存在する。特許文献1には、会議における議論の流れを木構造で表示する技術が開示されている。特許文献2には、会議に用いられる画面の変更を検知して画面キャプチャを行う技術が開示されている。議論においては、ある話題に関する議論が他の話題に関する事項にまで及ぶことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−119959号公報
【特許文献2】特開2006−146311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される議論支援装置及び議論支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、議論支援装置であって、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する議論状況情報保持手段と、議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段と、少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の議論支援装置であって、前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する判断手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の議論支援装置であって、前記判断手段が、前記議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、前記判断の対象となる議論状況情報と、の比較結果に基づいて、前記判断の対象となる議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の議論支援装置であって、前記判断手段が、前記各議論状況情報について、前記議論状況情報に対応する時点に基づく順序に従って順次判断して、前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果が変化した際の前記判断の対象である議論状況情報に基づいて、前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報と前記話題との関連又は乖離の程度を示す、当該議論状況情報に対応する指標を算出する指標算出手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記各議論状況情報に対応する指標に基づいて特定される議論状況情報を示す前記話題対応情報を生成することとしたものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段、をさらに含むこととしたものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の議論支援装置であって、前記対応画面表示出力手段が、前記話題に対応する議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちの、対応する時点が最も後である議論状況情報に対応する画面を表示出力することとしたものである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、議論が開始された話題についての議論の開始を示す議論開始操作を受け付ける議論開始操作受付手段、をさらに含み、前記話題対応情報生成手段が、前記議論終了操作受付手段が前記話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける前に、前記話題とは異なる他の話題についての議論開始操作を受け付けた場合に、前記他の話題についての議論開始操作を受け付けてから前記話題についての議論終了操作を受け付けるまでの時間に含まれる時点に対応する議論状況情報のうちから特定される、前記他の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報をさらに生成することとしたものである。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記話題対応情報生成手段が、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する議論状況情報を示す話題対応情報を生成することとしたものである。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置であって、前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段と、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段と、をさらに含み、前記話題対応情報更新手段が、前期対応画面表示出力手段による前記議論状況情報に対応する画面の表示出力後に受け付ける、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新することとしたものである。
【0016】
請求項12に記載の発明は、議論支援プログラムであって、議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数、議論状況情報保持手段に保持させる手段、議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段、少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1,12に記載の発明によれば、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、各議論状況情報が予め定められた議論の状況を示すか否かに基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、判断の対象となる議論状況情報との比較結果に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、各議論状況情報が予め定められた議論の状況を示すか否かが、議論状況情報に対応する時点の順序に従って判断され、判断結果が変化した際の議論状況情報に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、議論状況情報と予め定められた話題との関連又は乖離の程度に基づいて、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、話題対応情報生成手段によって生成される話題対応情報が、利用者からの要求に応じて更新される。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報に対応する画面が表示出力される。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報のうち、対応する時点が最も後である情報に対応する画面が表示出力される。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付ける前に、その議論終了操作に対応する話題とは異なる話題に対応する議論開始操作を受け付けた場合に、その議論開始操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報が生成される。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、議論の過程で蓄積された、複数の話題についての議論の状況を示す情報のうちから、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する、特定の話題についての議論の状況を示す情報が特定される。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、議論終了操作を受け付けた後に、その議論終了操作に対応する話題についての議論の状況を示す情報とは異なる情報に対応する画面が表示出力され、その表示出力後に受け付ける利用者からの要求に応じて、話題対応情報生成手段によって生成される話題対応情報が更新される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る議論支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る議論支援装置により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】操作画面の一例を示す図である。
【図4】議論状況情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】話題対応情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る議論支援装置で行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図7A】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図7B】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図7C】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図8】本実施形態に係る議論支援装置で行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図9A】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図9B】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【図9C】議論状況情報と議題との対応関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0030】
図1のハードウェア構成図に例示するように、本実施形態における議論支援装置10は、例えば、制御部12、記憶部14、ユーザインタフェース(UI)部16、通信部18を含んでいる。これらの要素は、バスなどを介して接続される。
【0031】
制御部12は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、議論支援装置10にインストールされるプログラムに従って動作する。記憶部14は、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクなどである。記憶部14には、制御部12によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部14は、制御部12のワークメモリとしても動作する。UI部16は、ディスプレイ、プロジェクタ、スクリーン、カメラ、マイク、スピーカー、マウス、ボタンなどであり、利用者が行った操作の内容や、利用者が入力した音声を制御部12に出力する。また、このUI部16は、制御部12から入力される指示に従って情報を表示出力したり音声出力したりする。本実施形態では、UI部16は、2つの出力装置(例えば、ディスプレイ、及び、プロジェクタを介して出力される画像が投影されるスクリーン)を備えている。通信部18は、例えば、ネットワークボードなどの通信インタフェースであり、LANなどのネットワークを介して接続されるファイルサーバ(図示せず)などとの間で情報の送受信を行う。
【0032】
図2は、本実施形態に係る議論支援装置10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、議論支援装置10は、資料情報記憶部20、議論進行制御部22、操作信号受付部24、進行中話題情報保持部26、議論状況情報保持部28、指標算出部30、判断部32、話題対応情報生成部34、対応画面表示出力部36、話題対応情報更新部38、を含むものとして機能する。操作信号受付部24は、議論開始操作信号受付部24aと、議論終了操作信号受付部24bを含んでいる。指標算出部30は、関連度算出部30aと、乖離度算出部30bと、を含んでいる。資料情報記憶部20、進行中話題情報保持部26、議論状況情報保持部28は、記憶部14を主として実現される。その他の要素は制御部12を主として実現される。
【0033】
これらの要素は、コンピュータである議論支援装置10にインストールされたプログラムを、議論支援装置10の制御部12で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介して議論支援装置10に供給される。
【0034】
資料情報記憶部20は、議論(例えば、会議などにおける議論)において用いられる電子文書などの資料情報を記憶する。なお、資料情報記憶部20は、通信部18を介して接続されるファイルサーバが備えるハードディスクなどにより実現されていてもよい。本実施形態では、いくつかの資料情報に、例えば、議論の話題(本実施形態では、例えば、議題)に対応する(例えば、議題の識別子や名称が示されている)電子的な目印(例えば、電子付箋)が付されている。
【0035】
議論進行制御部22は、利用者からの要求や操作を受け付けて、議論の進行を支援する制御を行う。
【0036】
議論進行制御部22は、具体的には、例えば、図3に例示する操作画面40をディスプレイなどのUI部16に表示出力する。
【0037】
図3は、操作画面40の一例を示す図である。図3に例示するように、操作画面40は、議題ボタン42、議論開始ボタン44、議論終了ボタン46、再開情報変更ボタン48、資料情報選択ボタン50、を含んでいる。
【0038】
議題ボタン42には、例えば、会議における議題の識別子や名称が示されている。議論進行制御部22は、資料情報記憶部20に記憶されている資料情報に付されている電子付箋などに基づいて、議題ボタン42を生成してUI部16に表示出力する。このように、議題ボタン42は、議題に対応している。そして、議論進行制御部22は、各議題に対応する、議論開始ボタン44、議論終了ボタン46、再開情報変更ボタン48を生成してディスプレイなどのUI部16に表示出力する。
【0039】
資料情報選択ボタン50は、資料情報記憶部20に記憶されている各資料情報(例えば、電子文書など)に対応する。資料情報選択ボタン50には、資料情報を代表する情報(例えば、識別子や名称や要約や代表する頁を表す画像など)が示されている。
【0040】
利用者が、例えば、マウスなどのUI部16により議題ボタン42を押下すると、議論進行制御部22は、議題ボタン42が押下されたことを示す信号を受け付けて、その議題ボタン42に対応する電子付箋が付されている資料情報の、例えば、電子付箋が付されている位置に対応する部分を示す情報を、例えば、プロジェクタなどを介してスクリーンなどのUI部16へ出力する。
【0041】
利用者が、例えば、マウスなどのUI部16により資料情報選択ボタン50を押下すると、議論進行制御部22が、例えば、資料情報選択ボタン50が押下されたことを示す信号を受け付けて、押下された資料情報選択ボタン50に対応する資料情報の予め定められた部分(例えば、最初の頁)を示す情報を、例えば、プロジェクタなどを介してスクリーンなどのUI部16へ出力する。本実施形態では、利用者が、例えば、予定されていた議題に関連する資料に対応する資料情報選択ボタン50を押下した際には、議論進行制御部22は、その資料を出力する。
【0042】
操作信号受付部24は、利用者による操作に応じて、予め定められた議題についての議論の開始や終了を示す信号を受け付ける。議論開始操作信号受付部24aは、予め定められた議題についての議論の開始を示す議論開始操作信号を受け付ける。議論終了操作信号受付部24bは、議論が終了した議題についての議論の終了を示す議論終了操作信号を受け付ける。
【0043】
利用者が、例えば、操作画面40の議論開始ボタン44をマウスなどのUI部16により押下すると、議論開始操作信号受付部24aが、議論開始ボタン44に対応する議題(例えば、議題A)の識別子に関連付けられた、その議題についての議論の開始を示す議論開始操作信号を受け付ける。本実施形態では、この場合、議論進行制御部22が、議論が開始される議題などの話題(例えば、上述の場合は議題A)を示す進行中話題情報(例えば、議題の識別子)を生成して、進行中話題情報保持部26に出力する。進行中話題情報保持部26は、少なくとも1つの進行中話題情報を、例えば、スタック構造などのデータ構造により保持する。
【0044】
そして、利用者が、UI部16から出力される資料情報(例えば、スクリーンに投影される資料情報)に対して、電子ペンなどを用いて文字や図形などを書き込むと、議論進行制御部22が、書き込まれた文字や図形などを検出して、資料情報に重ね合わせてスクリーンなどのUI部16へ出力する。議論進行制御部22は、具体的には、例えば、電子ペンの筆圧を検出することによって、書き込まれた文字や図形などを検出する。また、議論進行制御部22は、スクリーンの隅に配置されているカメラや、電子ペンに搭載されているカメラなどにより予め定められた時間間隔で撮像される画像に基づいて検出される電子ペンの動きに基づいて、書き込まれた文字や図形などを検出してもよい。
【0045】
議論進行制御部22は、議論が行われている時間に含まれるその時点における議論の状況を示す議論状況情報52を生成する(図4参照)。図4は、議論状況情報52のデータ構造の一例を示す図である。図4に例示するように、議論状況情報52は、例えば、議論状況情報52の識別子である議論状況情報識別子54と、対応時点情報56と、議論状況実体情報58と、を含む。対応時点情報56は、議論状況情報52に対応する時点に対応する。本実施形態では、対応時点情報56は、例えば、議論状況情報52の生成時刻を示している。このように、本実施形態では、議論状況情報52は、例えば、時刻に対応する。なお、対応時点情報56が、議論状況情報52が生成された順序を示す番号を示していてもよい。議論状況実体情報58は、議論状況情報52の実体を示す。議論状況実体情報58は、例えば、ある時点における発言内容に対応する文字列、電子掲示板などにおける議論においてある時点に書き込まれた投稿記事の内容、ある時点までに電子ペンなどを用いて資料情報に書き込まれた文字や図形、ある時点までに電子ペンなどを用いて書き込まれた文字や図形を資料情報に重ね合わせた画像などである。議論状況実体情報58は、本実施形態では、具体的には、例えば、議論進行制御部22が、プロジェクタを介してスクリーンなどのUI部16に出力している情報(画像)をキャプチャすることにより生成される画像などである。
【0046】
議論進行制御部22は、例えば、資料情報選択ボタン50が押下されたことを示す信号を受け付けて、UI部16に出力する情報を変更する際に、その変更の直前にUI部16に出力されていた情報に基づいて議論状況情報52を生成する。また、操作画面40や、スクリーンに出力されている画面が画面保存ボタン(図示せず)を含んでいる場合には、その画面保存ボタンをマウスなどのUI部16により利用者が押下した場合に、議論進行制御部22が、画面保存ボタンが押下されたことを検出して、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて議論状況情報52を生成してもよい。また、議論進行制御部22は、予め定められた時間間隔や、予め定められた条件に基づくタイミングで議論状況情報52を生成してもよい。
【0047】
そして、議論進行制御部22は、生成した議論状況情報52を議論状況情報保持部28に出力する。そして、議論状況情報保持部28が、この議論状況情報52を保持する。本実施形態では、議論が進行するに従って、議論状況情報保持部28に、議論が少なくとも1つの議論状況情報52が蓄積される。
【0048】
以下、本実施形態では、議論開始操作信号受付部24aが最初の議題に対応する議論開始操作信号を受け付けてからn番目に生成された議論状況情報52を議論状況情報52(n)と表現する。
【0049】
例えば、利用者などの議論の参加者が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された進行中話題情報が示す話題(すなわち、現在進行中だと考えられる議題(例えば、議題A))について議論するうちに、他の話題に議論が及び、その話題について結論が得られることがある。このような場合は、利用者が、その話題(例えば、議題B)に対応する議論終了ボタン46をマウスなどのUI部16により押下してもよい。このように、利用者が、議論の開始時に押下した議論開始ボタン44に対応する議題(例えば、議題A)に対応する議論終了ボタン46を押下する前に、その話題とは異なる話題(例えば、議題B)に対応する議論終了ボタン46を押下してもよい。また、対応する議題が操作画面40に表示されていない場合は、利用者は、「新規議題」に対応する議論終了ボタン46を押下してもよい。
【0050】
また、例えば、利用者などの議論の参加者が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された進行中話題情報が示す話題(すなわち、現在進行中だと考えられる話題(例えば、議題A))について議論するうちに、他の話題に議論が及び、その話題について議論していることに気がつくことがある。このような場合は、利用者が、その話題(例えば、議題B)に対応する議論開始ボタン44を、その話題について議論していることに気がついた時点でマウスなどのUI部16により押下してもよい。このように、利用者が、議論の開始時に押下した議論開始ボタン44に対応する話題(例えば、議題A)に対応する議論終了ボタン46を押下する前に、その話題とは異なる話題(例えば、議題B)に対応する議論開始ボタン44を押下してもよい。
【0051】
指標算出部30は、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52に基づいて、その議論状況情報52と議題との関連又は乖離の程度を示す、その議論状況情報52に対応する指標を算出する。関連度算出部30aは、議論状況情報52と議題との関連の程度を示す関連度を算出する。乖離度算出部30bは、議論状況情報52と議題との乖離の程度を示す乖離度を算出する。なお、指標算出部30が、関連度と乖離度との両方を算出してもよい。
【0052】
関連度算出部30aは、具体的には、例えば、議論状況実体情報58に議題B(あるいは、議題A)に対応する電子付箋が付されているか否か、に基づいて、議論状況情報52と議題Bとの関連度を算出する。なお、関連度算出部30aは、議論状況実体情報58が、対応する時刻が次である議論状況情報52(直後議論状況情報)と共通の電子文書を示しているか否か、議論状況情報52に対応する時刻と直後議論状況情報に対応する時刻との差分が予め定められた時間(例えば、10秒)以下であるか否か、議論状況実体情報58に直後議論状況情報と異なる利用者による書込がされているか否か、などに基づいて、上述の関連度を算出してもよい。なお、関連度算出部30aは、議論状況情報52と議題Aとの関連度を算出してもよい。
【0053】
乖離度算出部30bは、具体的には、例えば、議論状況実体情報58が、対応する時刻が直前の議論状況情報52(直前議論状況情報)と異なる電子文書を示しているか否か、議論状況実体情報58に議題Bに対応する電子付箋が付されているか否か、議題Aに対応する議論開始ボタン44が押下された時点以降に議論状況情報保持部28に蓄積された議論状況情報52の数、議論状況実体情報58に直前議論状況情報と異なる利用者による書込がされているか否か、などに基づいて、議論状況情報52と議題Aとの乖離度を算出する。なお、乖離度算出部30bが、その議論状況情報52と議題Bとの乖離度を算出してもよい。
【0054】
判断部32は、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52に基づいて、その議論状況情報52が予め定められた議題についての議論の状況を示すか否かを判断する。判断部32は、議論開始操作信号、あるいは、議論終了操作信号を受け付けた時点に対応する議論状況情報52と、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52との比較結果に基づいて、その議論状況情報52が予め定められた議題についての議論の状況を示すか否かを判断してもよい。また、判断部32は、上述の指標算出部30により算出される指標(例えば、関連度や乖離度)に基づいて、上述の判断を行ってもよい。判断部32は、具体的には、例えば、各議論状況情報52に対応する関連度や乖離度と予め定められた値との比較結果に基づいて、上述の判断を行ってもよい。
【0055】
話題対応情報生成部34は、議論状況情報保持部28に保持されている少なくとも1つの議論状況情報52に基づいて、これらの議論状況情報52のうちから特定される、予め定められた議題に対応する議論状況情報52を示す話題対応情報60を生成する(図5参照)。図5は、話題対応情報60のデータ構造の一例を示す図である。図5に例示するように、話題対応情報60は、例えば、議題の識別子である話題識別子62(例えば、「議題B」という文字列)と、話題対応情報生成部34により特定される少なくとも1つの議論状況情報識別子54と、を含む。このように、話題対応情報60は、話題(例えば、議題)に対応する。また、話題対応情報60は、少なくとも1つの議論状況情報52に対応する。話題対応情報生成部34は、判断部32による判断結果に基づいて話題対応情報60を生成してもよい。また、話題対応情報生成部34は、対応時点情報56に基づく順序が互いに隣接する(例えば、対応する時刻が互いに隣接する)議論状況情報52を示す話題対応情報60を生成してもよい。
【0056】
対応画面表示出力部36は、議論開始操作信号、あるいは、議論終了操作信号を受け付けた後に、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52であって、話題対応情報生成部34により生成される話題対応情報60が示す議論状況情報52とは異なる議論状況情報52のうちのいずれかである議論状況情報52に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する。
【0057】
話題対応情報更新部38は、利用者からの要求に応じて話題対応情報60を更新する。
【0058】
ここで、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下した後に、議論状況情報保持部28に議論状況情報52がn1個蓄積されて、その後、利用者が、議題Bに対応する議論終了ボタン46を押下した際に、議論支援装置10で行われる処理の一例を、図6に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0059】
まず、議論終了操作信号受付部24bが、議題Bに対応する議論終了操作信号を受け付ける(S101)。そして、関連度算出部30aが、議論状況情報保持部28に保持されている各議論状況情報52(議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n1))について、その議論状況情報52と議題Bとの関連の程度を示す関連度を算出する(S102)。そして、判断部32が、S101に例示する処理における議論終了操作信号の受付時点以前の時点に対応する議論状況情報52について、対応する時刻が新しい議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(n1))から、対応する時刻がより古くなっていく順に(例えば、議論状況情報52(n1−1)、議論状況情報52(n1−2)・・・)、順次、その議論状況情報52が、議題Bについての議論の状況を示すか否かを、S102に例示する処理で算出された関連度に基づいて判断する(S103)。そして、S103に例示する処理における判断部32の判断結果が変化した際(例えば、議論状況情報52(m1)までは議題Bについての議論の状況を示すと判断した後に、議論状況情報52(m1−1)が議題Bについての議論の状況を示さないと判断した際)に、話題対応情報生成部34が、S103に例示する処理において議題Bについての議論の状況を示すと判断された各議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m1)〜議論状況情報52(n1))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Bに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成する(S104)。そして、対応画面表示出力部36が、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52のうち、議題Aに対応する議論状況情報52のうちのいずれか(例えば、議題Aに対応する議論状況情報52のうち、対応する時刻が最後の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m1−1)))に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する(S105)。図7A、図7B及び図7Cに、議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示す。そして、この時点における、議論状況情報52と議題との対応関係は図7A、図7B及び図7Cそれぞれの「第1段階」に対応する。
【0060】
なお、上述の処理例のS104に例示する処理において、話題対応情報生成部34が、議題Bについての議論の状況を示すと判断された議論状況情報52以外の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(m1−1))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Aに対応する話題識別子62と、含む話題対応情報60を生成してもよい。また、議題Aに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、議題Bに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、の両方を生成してもよい。
【0061】
上述のS105に例示する処理の後、議題Aに対応する再開情報変更ボタン48を押下してもよい。この場合、議論進行制御部22が、再開情報変更ボタン48を押下されたことを示す信号を受け付けて、押下された再開情報変更ボタン48に応じて、UI部16に出力される情報を変更する。議論進行制御部22は、具体的には、例えば、再開情報変更ボタン48を押下されたことを示す信号を受け付けて、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52の次、あるいは、前である議論状況情報52に含まれる議論状況実体情報58に対応する情報をスクリーンなどのUI部16に出力する。
【0062】
その後、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下すると、話題対応情報更新部38が、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて、話題対応情報60を更新する。話題対応情報更新部38は、具体的には、例えば、対応する時刻がUI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(すなわち、例えば、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた(UI部16に出力されていた)議論状況情報52)(ここでは、例えば、議論状況情報52(l1)とする。)の次以降である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l1+1)〜議論状況情報52(n1))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Bに対応する話題対応情報60を更新する。
【0063】
図7Aには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)以前の議論状況情報52である場合(すなわち、l1<m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(l1+1)〜議論状況情報52(m1−1)が議題Bに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図7A中の「第2段階」に対応。)。
【0064】
図7Bには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)である場合(すなわち、l1=m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、話題対応情報60を更新しない(図7B中の「第2段階」に対応。)。
【0065】
図7Cには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l1)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l1))が、議論状況情報52(m1−1)以後の議論状況情報52である場合(すなわち、l1>m1−1である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(m1)〜議論状況情報(l1)が議題Aに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図7C中の「第2段階」に対応。)。
【0066】
なお、このとき、話題対応情報更新部38が、例えば、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l1))以前である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(l1))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。
【0067】
その後、議論の進行と共に、議論進行制御部22が議論状況情報52の生成及び議論状況情報保持部28への出力処理を実行する。そして、利用者が議題Aに対応する議論終了ボタン46を押下した際に、話題対応情報生成部34が、議論状況情報保持部28が保持している議論状況情報52に基づいて、例えば、議論状況情報52(n1+1)の生成時点以降に議論進行制御部22により生成された議論状況情報52に対応する、議題Aに対応する話題対応情報60を生成してもよい(図7A、図7B及び図7Cそれぞれの「第3段階」に対応)。あるいは、話題対応情報更新部38が、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。なお、この場合、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に保持されている、議題Aに対応する進行中話題情報を削除してもよい。
【0068】
次に、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下した後に、議論状況情報保持部28に議論状況情報52がn2個蓄積されて、その後、利用者が、議題Bに対応する議論開始ボタン44を押下した際に、議論支援装置10で行われる処理の一例を、図8に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0069】
まず、議論終了操作信号受付部24bが、議題Bに対応する議論開始操作信号を受け付ける(S201)。そして、乖離度算出部30bが、議論状況情報保持部28に保持されている各議論状況情報52(議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n2))について、その議論状況情報52と議題Bとの乖離の程度を示す乖離度を算出する(S202)。そして、判断部32が、議題Aに対応する議論開始操作信号の受付時点から、S201に例示する処理における議論開始操作信号の受付時点以前の時点までに対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(n2))について、対応する時刻が古い議論状況情報52から、対応する時刻がより新しくなっていく順に(例えば、議論状況情報52(1)、議論状況情報52(2)・・・)、順次、その議論状況情報52が、議題Bについての議論の状況を示すか否かを、S202に例示する処理で算出された乖離度に基づいて判断する(S203)。そして、S203に例示する処理における判断部32の判断結果が変化した際(例えば、議論状況情報52(m2)までは議題Bについての議論の状況を示さないと判断した後に、議論状況情報52(m2+1)が議題Bについての議論の状況を示すと判断した際)に、話題対応情報生成部34が、S203に例示する処理により、議題Aについての議論の状況を示すと判断された各議論状況情報52以外の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m2+1)〜議論状況情報52(n2))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Bに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成する(S204)。そして、議論進行制御部22が、議題Bに対応する進行中話題情報を生成して、進行中話題情報保持部26に追加出力する(S205)。
【0070】
なお、上述の処理例のS204に例示する処理において、話題対応情報生成部34が、議題Aについての議論の状況を示すと判断された議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(m2))に対応する議論状況情報識別子54と、議題Aに対応する話題識別子62と、と含む話題対応情報60を生成してもよい。また、議題Aに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60と、議題Bに対応する話題識別子62を含む話題対応情報60の両方を生成してもよい。
【0071】
上述の処理例におけるS204に例示する処理の後、利用者が、議題Aに対応する議題ボタン42を押下してもよい。この場合、対応画面表示出力部36が、議題Aに対応する議題ボタン42が押下されたことを示す信号を受け付けて、対応画面表示出力部36が、議論状況情報保持部28に保持されている議論状況情報52のうち、議題Aに対応する議論状況情報52のうちのいずれか(例えば、例えば、議題Aに対応する議論状況情報52のうち、対応する時刻が最後の議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(m2)))に対応する画面をスクリーンなどのUI部16に表示出力する。図9A、図9B及び図9Cに、議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示す。そして、この時点における、議論状況情報52と議題との対応関係は図9A、図9B及び図9Cそれぞれの「第1段階」に対応する。
【0072】
ここで、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に最後に追加された、議題Bに対応する進行中話題情報を削除して、話題対応情報生成部34が、議題Bに対応する議論開始操作信号の受付時点から議題Aに対応する議題ボタン42が押下されたことを示す信号の受付時点までに進行中話題情報保持部26に蓄積された議論状況情報52に基づいて、議題Bに対応する話題対応情報60を生成してもよい。
【0073】
そして、利用者が、議題Aに対応する再開情報変更ボタン48を押下してもよい。この場合、上述に説明したように、議論進行制御部22が、UI部16に出力される情報を変更する。
【0074】
そして、利用者が、議題Aに対応する議論開始ボタン44を押下すると、話題対応情報更新部38が、その時点にUI部16に出力されている情報に基づいて、話題対応情報60を更新する。話題対応情報更新部38は、具体的には、例えば、対応する時刻がUI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(すなわち、例えば、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた(UI部16に出力されていた)議論状況情報52)(ここでは、例えば、議論状況情報52(l2)とする。)の次以降である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l2+1)〜議論状況情報52(n2))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Bに対応する話題対応情報60を更新する。
【0075】
図9Aには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)以前の議論状況情報52である場合(すなわち、l2<m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(l2+1)〜議論状況情報52(m2)が議題Bに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する(図9A中の「第2段階」に対応。)。
【0076】
図9Bには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)である場合(すなわち、l1=m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、話題対応情報60を更新しない。
【0077】
図9Cには、議論開始ボタン44が押下されたときに、選択されていた議論状況情報52(l2)(UI部16に出力されていた議論状況情報52(l2))が、議論状況情報52(m2)以後の議論状況情報52である場合(すなわち、l1>m2である場合)の議論状況情報52と議題との対応関係の一例を示している。この場合は、本実施形態では、話題対応情報更新部38は、例えば、議論状況情報52(m2+1)〜議論状況情報(l2)が議題Aに対応付けられるよう、話題対応情報60を更新する。
【0078】
なお、このとき、例えば、対応する時刻が、UI部16に出力されている情報に対応する議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(l2))以前である議論状況情報52(例えば、議論状況情報52(1)〜議論状況情報52(l2))の議論状況情報識別子54が含まれるよう、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。
【0079】
その後、利用者が議題Aに対応する議論終了ボタン46を押下すると、上述したように、話題対応情報生成部34が、例えば、議論状況情報52(n2+1)の生成時点以降に議論進行制御部22により生成された議論状況情報52に対応する、議題Aに対応する話題対応情報60を生成してもよい(図9A、図9B及び図9Cそれぞれの「第3段階」に対応)。あるいは、話題対応情報更新部38が、議題Aに対応する話題対応情報60を更新してもよい。なお、この場合、議論進行制御部22が、進行中話題情報保持部26に保持されている、議題Aに対応する進行中話題情報を削除してもよい。
【0080】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0081】
例えば、上記実施形態を3つ以上の議題が混在する状況において適用してもよい。例えば、利用者が、議論の進行に伴って、議題Aに対応する議論開始ボタン44、議題Bに対応する議論開始ボタン44、議題Cに対応する議論終了ボタン46、議題Bに対応する議論終了ボタン46、議題Aに対応する議論終了ボタン46、の順に操作画面40に含まれるボタンをマウスなどのUI部16により押下するようにしてもよい。
【0082】
また、上記実施形態のように、議論終了操作信号受付部24bが議論終了操作信号を受け付けた際に、話題対応情報生成部34が話題対応情報60を生成してもよい。また、すべての議題についての議論終了操作信号を受け付けた際(すなわち、進行中話題情報が空になった際)に、話題対応情報生成部34が、議論状況情報保持部28に保持されているすべての議論状況情報52に基づいて、話題対応情報60を生成してもよい。
【0083】
また、議論進行制御部22が、操作画面40に含まれるボタンが押下されたことを検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0084】
10 議論支援装置、12 制御部、14 記憶部、16 ユーザインタフェース(UI)部、18 通信部、20 資料情報記憶部、22 議論進行制御部、24 操作信号受付部、24a 議論開始操作信号受付部、24b 議論終了操作信号受付部、26 進行中話題情報保持部、28 議論状況情報保持部、30 指標算出部、30a 関連度算出部、30b 乖離度算出部、32 判断部、34 話題対応情報生成部、36 対応画面表示出力部、38 話題対応情報更新部、40 操作画面、42 議題ボタン、44 議論開始ボタン、46 議論終了ボタン、48 再開情報変更ボタン、50 資料情報選択ボタン、52 議論状況情報、54 議論状況情報識別子、56 対応時点情報、58 議論状況実体情報、60 話題対応情報、62 話題識別子。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する議論状況情報保持手段と、
議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段と、
少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段と、
を含むことを特徴とする議論支援装置。
【請求項2】
前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する判断手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の議論支援装置。
【請求項3】
前記判断手段が、前記議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、前記判断の対象となる議論状況情報と、の比較結果に基づいて、前記判断の対象となる議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する、
ことを特徴とする請求項2に記載の議論支援装置。
【請求項4】
前記判断手段が、前記各議論状況情報について、前記議論状況情報に対応する時点に基づく順序に従って順次判断して、
前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果が変化した際の前記判断の対象である議論状況情報に基づいて、前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の議論支援装置。
【請求項5】
前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報と前記話題との関連又は乖離の程度を示す、当該議論状況情報に対応する指標を算出する指標算出手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記各議論状況情報に対応する指標に基づいて特定される議論状況情報を示す前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項6】
利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項7】
前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項8】
前記対応画面表示出力手段が、前記話題に対応する議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちの、対応する時点が最も後である議論状況情報に対応する画面を表示出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の議論支援装置。
【請求項9】
議論が開始された話題についての議論の開始を示す議論開始操作を受け付ける議論開始操作受付手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記議論終了操作受付手段が前記話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける前に、前記話題とは異なる他の話題についての議論開始操作を受け付けた場合に、前記他の話題についての議論開始操作を受け付けてから前記話題についての議論終了操作を受け付けるまでの時間に含まれる時点に対応する議論状況情報のうちから特定される、前記他の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報をさらに生成する、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項10】
前記話題対応情報生成手段が、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項11】
前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段と、
利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段と、をさらに含み、
前記話題対応情報更新手段が、前期対応画面表示出力手段による前記議論状況情報に対応する画面の表示出力後に受け付ける、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項12】
議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数、議論状況情報保持手段に保持させる手段、
議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段、
少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする議論支援プログラム。
【請求項1】
議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数保持する議論状況情報保持手段と、
議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段と、
少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段と、
を含むことを特徴とする議論支援装置。
【請求項2】
前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する判断手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の議論支援装置。
【請求項3】
前記判断手段が、前記議論終了操作を受け付けた時点に対応する議論状況情報と、前記判断の対象となる議論状況情報と、の比較結果に基づいて、前記判断の対象となる議論状況情報が前記話題についての議論の状況を示すか否かを判断する、
ことを特徴とする請求項2に記載の議論支援装置。
【請求項4】
前記判断手段が、前記各議論状況情報について、前記議論状況情報に対応する時点に基づく順序に従って順次判断して、
前記話題対応情報生成手段が、前記判断手段による判断結果が変化した際の前記判断の対象である議論状況情報に基づいて、前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の議論支援装置。
【請求項5】
前記議論状況情報に基づいて、当該議論状況情報と前記話題との関連又は乖離の程度を示す、当該議論状況情報に対応する指標を算出する指標算出手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記各議論状況情報に対応する指標に基づいて特定される議論状況情報を示す前記話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項6】
利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項7】
前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項8】
前記対応画面表示出力手段が、前記話題に対応する議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちの、対応する時点が最も後である議論状況情報に対応する画面を表示出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の議論支援装置。
【請求項9】
議論が開始された話題についての議論の開始を示す議論開始操作を受け付ける議論開始操作受付手段、をさらに含み、
前記話題対応情報生成手段が、前記議論終了操作受付手段が前記話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける前に、前記話題とは異なる他の話題についての議論開始操作を受け付けた場合に、前記他の話題についての議論開始操作を受け付けてから前記話題についての議論終了操作を受け付けるまでの時間に含まれる時点に対応する議論状況情報のうちから特定される、前記他の話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報をさらに生成する、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項10】
前記話題対応情報生成手段が、対応する時点に基づく順序が互いに隣接する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項11】
前記議論終了操作受付手段が前記議論終了操作を受け付けた後に、前記議論状況情報保持手段に保持されている議論状況情報であって、前記話題対応情報生成手段により生成される話題対応情報が示す議論状況情報とは異なる議論状況情報のうちのいずれかである議論状況情報に対応する画面を表示出力する対応画面表示出力手段と、
利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する話題対応情報更新手段と、をさらに含み、
前記話題対応情報更新手段が、前期対応画面表示出力手段による前記議論状況情報に対応する画面の表示出力後に受け付ける、利用者からの要求に応じて、前記話題対応情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の議論支援装置。
【請求項12】
議論が行われている時間に含まれる一時点における議論の状況を示す議論状況情報を複数、議論状況情報保持手段に保持させる手段、
議論の終了した話題についての議論の終了を示す議論終了操作を受け付ける議論終了操作受付手段、
少なくとも1つの前記議論状況情報に基づいて、前記議論終了操作を受け付けた時点以前の時点における議論の状況を示す少なくとも1つの前記議論状況情報のうちから特定される、前記話題に対応する議論状況情報を示す話題対応情報を生成する話題対応情報生成手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする議論支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【公開番号】特開2010−218031(P2010−218031A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61640(P2009−61640)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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