貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置
【課題】釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示する。
【解決手段】貨幣取引プログラムは、コンピュータを、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段12、所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段13、抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段14、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段15、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる出力手段16、として機能させる。
【解決手段】貨幣取引プログラムは、コンピュータを、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段12、所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段13、抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段14、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段15、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる出力手段16、として機能させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣の取引を行う貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客が商品を購入する際、顧客が支払った支払い金額に応じて、釣銭を顧客に支払う貨幣取引装置がある。貨幣取引装置としては、例えば、POS(Point Of Sales)端末がある。
【0003】
貨幣取引装置が支払った釣銭は、顧客の財布等の入れ物に収容されるが、顧客は、財布等の入れ物に硬貨が多く溜まってしまうことを嫌う傾向にある。
これに対して、顧客が支払いを行う際、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少なくなる支払い金額を、表示画面に表示する等して顧客に提示する貨幣取引装置が存在する。この貨幣取引装置では、顧客は、提示された支払い金額を支払うことで、硬貨の枚数が少ない釣銭を受け取ることが可能となる。
【0004】
例えば、顧客の購入した商品の合計金額に対する釣銭の金種枚数が一定枚数以下になるような支払い金額と釣銭の組合せパターンを作成し、支払い金額と釣銭の組合せパターンを表示装置に表示する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、売上額が入力される度、または、預かり金が入金される度に、過不足金額を構成する紙幣又は硬貨の枚数が少なくなるような追加投入額を算出して表示部に表示する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、売上商品に係るデータ入力に基づいて、預かり金額の硬貨枚数よりも釣銭額の硬貨枚数が少なくなる順番に、預かり金額と釣銭額の組合せ候補を客用ディスプレイに表示する技術が存在する(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
また、釣銭枚数が多くなると判断した場合、釣銭枚数が最小になる投入金額を計算し、その投入金額を精算案内画面に表示する技術が存在する(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−281627号公報
【特許文献2】特開2009−301420号公報
【特許文献3】特開2008−123123号公報
【特許文献4】特開2008−176395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、釣銭に含まれる硬貨の枚数を少なくできたとしても、1円硬貨、又は、5円硬貨等、自動販売機等では使用できない硬貨が釣銭に含まれている場合、このような硬貨は使用される機会が少ない為、硬貨が財布等の入れ物に溜まってしまう可能性がある。
【0010】
このような点に鑑み、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示する貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために以下のような貨幣取引プログラムが提供される。
この貨幣取引プログラムは、コンピュータを、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段、第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段、預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段、預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
開示の貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置によれば、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係る貨幣取引装置の一例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係るPOSシステムの一例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係るPOS端末のハードウェアの一例を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブルの一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態に係る優先順位順釣銭候補記憶手段の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態に係る優先順位順預かり金額候補記憶手段の一例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態に係る表示手段の画面の一例を示す図である。
【図22】第3の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブル及び釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図23】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図25】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図26】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る貨幣取引装置の一例を示す図である。
【0015】
貨幣取引装置10は、入力手段11と、第1の釣銭候補抽出手段12と、第2の釣銭候補抽出手段13と、預かり金額候補算出手段14と、優先順位設定手段15と、出力手段16と、表示手段17とを有する。
【0016】
入力手段11には、顧客が購入した商品の購入金額が入力される。
第1の釣銭候補抽出手段12は、入力手段11に入力された購入金額に基づき、所定の金種Aを含まない釣銭候補を抽出する。ここで、金種とは、貨幣の種類を指す。金種Aは、例えば、1円硬貨、又は、5円硬貨である。
【0017】
第2の釣銭候補抽出手段13は、入力手段11に入力された購入金額に基づき、金種Aを含む釣銭候補を抽出する。
預かり金額候補算出手段14は、第1の釣銭候補抽出手段12及び第2の釣銭候補抽出手段13が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する。ここで、預かり金額候補とは、顧客が支払う支払い金額の候補を指す。即ち、預かり金額候補は、購入金額に釣銭候補を足した金額に相当する。
【0018】
優先順位設定手段15は、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。さらに、優先順位設定手段15は、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする。
【0019】
出力手段16は、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる。
表示手段17は、例えば、優先順位が高い預かり金額候補を上位に位置するように、預かり金額候補を表示する。
【0020】
次に、貨幣取引装置10の処理手順について説明する。
入力手段11に購入金額が入力されると、処理が開始される。
まず、第1の釣銭候補抽出手段12が、入力された購入金額に基づき、金種Aを含まない釣銭候補を抽出する。
【0021】
次に、第2の釣銭候補抽出手段13が、入力された購入金額に基づき、金種Aを含む釣銭候補を抽出する。
次に、預かり金額候補算出手段14が、第1の釣銭候補抽出手段12及び第2の釣銭候補抽出手段13が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する。
【0022】
次に、優先順位設定手段15が、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。ここで、優先順位設定手段15は、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする。
【0023】
次に、出力手段16が、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる。
このように、貨幣取引装置10では、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、この優先順位に基づいて預かり金額候補を表示手段17に表示させる。
【0024】
これにより、金種Aを、例えば、自動販売機等では使用できない1円硬貨又は5円硬貨とすることで、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
【0025】
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
次に、貨幣取引装置10を、POS端末に適用した実施の形態を、第2の実施の形態として説明する。
【0026】
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係るPOSシステムの一例を示す図である。
POSシステムでは、ネットワーク500に管理サーバ600と複数のPOS端末100a,100bとが接続されている。
【0027】
POS端末100a,100bでは、それぞれ、顧客が商品を購入するにあたっての貨幣の取引、即ち、精算が行われる。POS端末100a,100bには、顧客が購入した商品の種類、商品の購入金額、及び、顧客が支払った預かり金額等が入力され、さらに、POS端末100a,100bは、入力された購入金額、及び、預かり金額に基づいて釣銭の自動計算を行う。
【0028】
管理サーバ600は、ネットワーク500を介してPOS端末100a,100bから顧客が購入した商品の種類や、購入金額等の情報を取得し、取得した情報の集計や管理等を行う。
【0029】
次に、POS端末について詳細に説明する。なお、POS端末100a,100bは同じ構造を備えるものであり、ここからは、これらを代表したPOS端末100について説明する。
【0030】
まず、POS端末100のハードウェアについて説明する。図3は、第2の実施の形態に係るPOS端末のハードウェアの一例を示すブロック図である。
POS端末100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御される。CPU101には、バス113を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、ディスプレイ104、キーボード105、タッチパネル106、及び、通信インタフェース107が接続される。さらに、CPU101には、バス113を介してプリンター108、バーコードスキャナ109、カスタマディスプレイ110、ドロワ111、及び、電子多項目キーボード112が接続される。
【0031】
電子多項目キーボード112は、ディスプレイ112a、キーボード112b、タッチパネル112cを有している。電子多項目キーボード112に対しては、顧客による操作や閲覧が行われる。
【0032】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションのプログラム、各種データが格納される。
【0033】
ディスプレイ104、カスタマディスプレイ110、及び、ディスプレイ112aは、CPU101からの命令に従って画像を画面に表示する。キーボード105、タッチパネル106、バーコードスキャナ109、キーボード112b、及び、タッチパネル112cから入力された信号は、バス113を介してCPU101に送信される。プリンター108、及び、ドロワ111は、CPU101からの命令に従って制御される。
【0034】
通信インタフェース107は、ネットワーク500に接続されており、ネットワーク500を介して外部から情報を受信し、且つ、外部へ情報を送信する。通信インタフェース107が外部から受信した情報は、バス113を介して、CPU101に転送される。また、通信インタフェース107は、CPU101又はHDD103からバス113を介して転送された情報を外部へ送信する。
【0035】
このようなハードウェアによって、POS端末100の処理機能を実現することができる。
次に、POS端末100の機能について説明する。
【0036】
図4及び図5は、第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。まず、図4を用いて説明する。
POS端末100は、購入金額入力手段201と、合計金額算出手段202と、預かり金額候補抽出手段203と、表示手段204と、預かり金額入力手段205と、釣銭算出手段206とを有する。
【0037】
購入金額入力手段201には、顧客が購入した商品の購入金額が入力される。
合計金額算出手段202は、購入金額入力手段201に入力された購入金額の合計を算出する。
【0038】
預かり金額候補抽出手段203は、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計に基づいて、預かり金額候補を抽出する。ここで、預かり金額候補とは、顧客が支払う支払い金額の候補を指す。即ち、預かり金額候補は、購入金額の合計に釣銭候補を足した金額に相当する。
【0039】
預かり金額入力手段205には、顧客が実際に支払った預かり金額が入力される。
釣銭算出手段206は、預かり金額入力手段205に入力された預かり金額から、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計を差し引いて、釣銭を算出する。
【0040】
表示手段204は、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計と、預かり金額候補抽出手段203が抽出した預かり金額候補と、釣銭算出手段206が算出した釣銭を、画面に表示する。
【0041】
次に、預かり金額候補抽出手段203の詳細について、図5を用いて説明する。
預かり金額候補抽出手段203は、釣銭第1候補抽出手段301と、釣銭第1候補記憶手段302と、釣銭第3候補抽出手段303と、釣銭第3候補記憶手段304と、釣銭第2候補抽出手段305とを有する。さらに、預かり金額候補抽出手段203は、優先順位順釣銭候補記憶手段306と、預かり金額候補算出手段307と、優先順位順預かり金額候補記憶手段308と、預かり金額候補出力手段309とを有する。
【0042】
釣銭第1候補記憶手段302は、釣銭第1候補テーブルを記憶する。釣銭第1候補テーブルには、複数の100円単位の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。
【0043】
釣銭第3候補記憶手段304は、複数の釣銭第3候補テーブルを記憶する。釣銭第3候補テーブルの1つには、10円単位の複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。釣銭第3候補テーブルの他の1つには、5円単位の複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。釣銭第3候補テーブルの他の1つには、1円を含む複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。
【0044】
優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の記憶領域を有する。各記憶領域には、釣銭候補が記憶される。各記憶領域は、優先順位が高い順に並べられている。また、優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、釣銭第1候補領域と、釣銭第2候補領域と、釣銭第3候補領域とを有する。釣銭第1候補領域が先頭に位置し、次に釣銭第2候補領域が位置し、次に釣銭第3候補領域が位置する。
【0045】
優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の記憶領域を有する。各記憶領域には、預かり金額候補が記憶される。各記憶領域は、優先順位が高い順に並べられている。また、優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、預かり金額第1候補領域と、預かり金額第2候補領域と、預かり金額第3候補領域とを有する。預かり金額第1候補領域が先頭に位置し、次に預かり金額第2候補領域が位置し、次に預かり金額第3候補領域が位置する。
【0046】
釣銭第1候補抽出手段301は、釣銭第1候補記憶手段302に格納された釣銭第1候補テーブルを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い100円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第1候補抽出手段301は、抽出した100円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第1候補抽出手段301は、複数の釣銭候補を釣銭第1候補領域に格納する。
【0047】
釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された10円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0048】
さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い5円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0049】
さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い1円を含む釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0050】
ここで、釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に抽出した釣銭候補を格納するにあたり、先頭の記憶領域に10円単位の釣銭候補を格納し、次の記憶領域に5円単位の釣銭候補を格納し、次の記憶領域に1円を含む釣銭候補を格納する。
【0051】
釣銭第2候補抽出手段305は、優先順位順釣銭候補記憶手段306から、釣銭第3候補領域に格納された釣銭候補を全て抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305は、抽出した全ての釣銭候補のそれぞれに対して、500円を加えた値を算出し、算出した値が1000円以上の場合、算出した値を釣銭候補として優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第2候補領域に格納する。ここで、釣銭第2候補抽出手段305は、算出した釣銭候補を、算出元となった釣銭候補の釣銭第3候補領域における並び順に沿って、釣銭第2候補領域に格納する。
【0052】
預かり金額候補算出手段307は、優先順位順釣銭候補記憶手段306に記憶された全ての釣銭候補のそれぞれに基づいて、預かり金額候補を算出する。さらに、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。ここで、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、算出元となった釣銭候補の優先順位順釣銭候補記憶手段306における並び順に沿って、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。
【0053】
即ち、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の預かり金額第1候補領域には、算出元となった釣銭候補が優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。さらに、預かり金額第2候補領域には、算出元となった釣銭候補が釣銭第2候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。さらに、預かり金額第3候補領域には、算出元となった釣銭候補が釣銭第3候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。
【0054】
つまり、優先順位順預かり金額候補記憶手段308には、先頭から、釣銭が100円単位となる預かり金額候補、釣銭が10円単位となる預かり金額候補、釣銭が5円単位となる預かり金額候補、及び、釣銭に1円を含む預かり金額候補が、順番に格納されている。
【0055】
このようにして、預かり金額候補算出手段307は、預かり金額候補を算出するとともに、算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。
預かり金額候補出力手段309は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に記憶された預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308における並び順に沿って、図4に示す表示手段204に出力する。
【0056】
表示手段204は、預かり金額候補出力手段309から出力された預かり金額候補を、出力された順番が早いものが上位に位置するように、画面に表示する。
即ち、表示手段204の画面には、上位から、釣銭が100円単位となる預かり金額候補、釣銭が10円単位となる預かり金額候補、釣銭が5円単位となる預かり金額候補、及び、釣銭に1円を含む預かり金額候補が、順番に表示される。
【0057】
次に、釣銭第1候補記憶手段302が記憶する100円単位の釣銭候補を格納する釣銭第1候補テーブルの詳細について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブルの一例を示す図である。
【0058】
釣銭第1候補テーブル302aの各値23aは、購入金額における100円単位の金額21aに対する100円単位の釣銭候補22aの優先順位を示している。
購入金額における100円単位の金額21aは、即ち、購入金額の100の位に100を掛けた金額を指す。
【0059】
釣銭候補22aは、100円から900円までの金額であり、この例では、100円、200円、500円、及び、600円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。300円、400円、700円、800円、及び、900円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0060】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示している。
この例では、1000円から購入金額における100円単位の金額21aを差し引いた金額に該当する釣銭候補22aに対して、優先順位「1」が付与され、500円から購入金額における100円単位の金額21aを差し引いた金額に該当する釣銭候補22aに対して、優先順位「2」が付与されている。
【0061】
例えば、購入金額が410円であり、購入金額における100円単位の金額21aが400円である場合、釣銭候補として、600円が優先順位「1」となり、100円が優先順位「2」となる。
【0062】
また、優先順位「1」、「2」が付与されない釣銭候補22aに対しては、「0」が付与されている。「0」は、釣銭候補として意味のないことを示している。例えば、購入金額が110円であり、購入金額における100円単位の金額が100円となる場合、釣銭が100円となることは考えにくい。なぜなら、釣銭が100円となる場合、預かり金額は210円となるが、この金額を支払うことができるならば、購入金額である110円を釣銭なしに支払うことができるからである。
【0063】
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する10円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの詳細について説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【0064】
釣銭第3候補テーブル304aの各値43aは、購入金額における10円単位の金額41aに対する10円単位の釣銭候補42aの優先順位を示している。
購入金額における10円単位の金額41aは、即ち、購入金額の10の位に10を掛けた金額を指す。
【0065】
釣銭候補42aは、10円から90円までの金額であり、この例では、10円、20円、50円、及び、60円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。30円、40円、70円、80円、及び、90円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0066】
この例では、50円から購入金額における10円単位の金額41aを差し引いた金額に該当する釣銭候補42aと、購入金額における10円単位の金額41aが50円よりも大きい場合における50円の釣銭候補42aとに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、100円から購入金額における10円単位の金額41aを差し引いた金額に該当する釣銭候補42aに対して、優先順位「2」が付与されている。
【0067】
なお、優先順位の順位付けは、顧客の財布等に溜まる硬貨を少なくするという目的から、例えば、次の観点に基づいて行われる。1つは、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる硬貨の枚数が多いことである。
【0068】
例えば、購入金額が441円であり、購入金額における10円単位の金額41aが40円である場合、釣銭候補として、10円が優先順位「1」となり、60円が優先順位「2」となる。また、購入金額が481円であり、購入金額における10円単位の金額41aが80円である場合、釣銭候補として、50円が優先順位「1」となり、20円が優先順位「2」となる。
【0069】
また、優先順位「1」、「2」が付与されない釣銭候補42aに対しては、「0」が付与されている。
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルについて説明する。5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルは、2つのテーブルに分けられる。
【0070】
図8、図9は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
図8に示す釣銭第3候補テーブル304bは、購入金額の1の位の金額が5円の場合に用いられるテーブルであり、図9に示す釣銭第3候補テーブル304cは、購入金額の1の位の金額が6円以上の場合に用いられるテーブルである。
【0071】
なお、購入金額の1の位の金額が4円以下の場合については、釣銭が5円単位となることは考えにくい。なぜなら、購入金額の1の位の金額が4円のとき、釣銭が5円単位となるためには、預かり金額の1の位の金額が9円となるが、この金額を支払うことができるならば、そもそも、4円を釣銭なしに支払うことができるからである。このため、購入金額の1の位の金額が4円以下の場合に対応するテーブルは用意していない。
【0072】
まず、購入金額の1の位の金額が5円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304bについて説明する。
釣銭第3候補テーブル304bの各値43bは、購入金額の下二桁の金額のうち5円単位の金額41bに対する5円単位の釣銭候補42bの優先順位を示している。
【0073】
釣銭候補42bは、5円から95円までの金額であり、この例では、5円、15円、及び、55円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。25円、35円、45円、65円、75円、85円、及び、95円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0074】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「3」は、その次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「4」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示している。
【0075】
この例では、購入金額の下二桁の金額41bが45円よりも大きく95円よりも小さい場合における55円の釣銭候補42bに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、5円の釣銭候補42bに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41bを差し引いた金額に該当する釣銭候補42bに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41bを差し引いた金額に該当する釣銭候補42bに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0076】
なお、優先順位の順位付けは、顧客の財布等に溜まる硬貨を少なくするという目的から、例えば、次の観点に基づいて行われる。1つは、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる硬貨の枚数が多いことである。1つは、釣銭に含まれる1円硬貨や5円硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる1円硬貨や5円硬貨の枚数が多いことである。
【0077】
例えば、購入金額が485円であり、購入金額の下二桁の金額41bが85円である場合、釣銭候補として、55円が優先順位「1」となり、5円が優先順位「2」となり、15円が優先順位「3」となる。
【0078】
また、優先順位「1」〜「4」が付与されない釣銭候補42bに対しては、「0」が付与されている。
次に、購入金額の1の位の金額が6円以上の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304cについて説明する。
【0079】
釣銭第3候補テーブル304cの各値43cは、購入金額の下二桁の金額のうち1の位が6円以上の金額41cに対する5円単位の釣銭候補42cの優先順位を示している。
購入金額の下二桁の金額41cについて、1の位は「x」で示している。
【0080】
釣銭候補42cは、5円から95円までの金額であり、この例では、5円、15円、及び、55円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。25円、35円、45円、65円、75円、85円、及び、95円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0081】
この例では、購入金額の下二桁の金額41cが39円よりも大きく96円よりも小さい場合における55円の釣銭候補42cに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、5円の釣銭候補42cに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41cを差し引いた金額から次に大きい釣銭候補42cに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41cを差し引いた金額から次に大きい釣銭候補42cに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0082】
例えば、購入金額が486円であり、購入金額の下二桁の金額41cが86円である場合、釣銭候補42cとして、55円が優先順位「1」となり、5円が優先順位「2」となり、15円が優先順位「3」となる。
【0083】
また、優先順位「1」〜「4」が付与されない釣銭候補42cに対しては、「0」が付与されている。
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルについて説明する。1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルは、2つのテーブルに分けられる。
【0084】
図10、図11は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
図10に示す釣銭第3候補テーブル304dは、購入金額の1の位の金額が4円の場合に用いられるテーブルであり、図11に示す釣銭第3候補テーブル304eは、購入金額の1の位の金額が9円の場合に用いられるテーブルである。
【0085】
なお、購入金額の1の位の金額が4円、又は、9円ではない場合については、釣銭が1円硬貨を2枚以上含むことになるため、釣銭候補の対象から除外している。このため、購入金額の1の位の金額が4円、又は、9円ではない場合に対応するテーブルは用意していない。
【0086】
まず、購入金額の1の位の金額が4円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304dについて説明する。
釣銭第3候補テーブル304dの各値43dは、購入金額の下二桁の金額のうち下一桁が4円となる金額41dに対する1円を含む釣銭候補42dの優先順位を示している。
【0087】
釣銭候補42dは、1円から96円までの金額であり、この例では、1円、6円、11円、及び、51円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。その他の金額については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0088】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「3」は、その次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「4」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示し、優先順位「5」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示し、優先順位「6」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示している。
【0089】
この例では、購入金額の下二桁の金額41dが44円よりも大きい場合における51円の釣銭候補42dに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、購入金額の下二桁の金額41dが94円の場合における11円の釣銭候補42dに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、6円の釣銭候補42dに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、1円の釣銭候補42dに対して、優先順位「4」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41dを差し引いた金額に該当する釣銭候補42dに対して、優先順位「5」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41dを差し引いた金額に該当する釣銭候補42dに対して、優先順位「6」が付与されている。
【0090】
例えば、購入金額が494円であり、購入金額の下二桁の金額41dが94円である場合、釣銭候補として、51円が優先順位「1」となり、11円が優先順位「2」となり、6円が優先順位「3」となり、1円が優先順位「4」となる。
【0091】
また、優先順位「1」〜「6」が付与されない釣銭候補42dに対しては、「0」が付与されている。
次に、購入金額の1の位の金額が9円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304eについて説明する。
【0092】
釣銭第3候補テーブル304eの各値43eは、購入金額の下二桁の金額のうち下一桁が9円となる金額41eに対する1円を含む釣銭候補42eの優先順位を示している。
釣銭候補42eは、1円から96円までの金額であり、この例では、1円、6円、11円、及び、51円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。その他の金額については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0093】
この例では、購入金額の下二桁の金額41eが49円よりも大きく99円よりも小さい場合における51円の釣銭候補42eに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、1円の釣銭候補42eに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41eを差し引いた金額に該当する釣銭候補42eに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41eを差し引いた金額に該当する釣銭候補42eに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0094】
例えば、購入金額が489円であり、購入金額の下二桁の金額41eが89円である場合、釣銭候補として、51円が優先順位「1」となり、1円が優先順位「2」となり、11円が優先順位「3」となる。
【0095】
また、優先順位「1」〜「6」が付与されない釣銭候補42eに対しては、「0」が付与されている。
次に、優先順位順釣銭候補記憶手段306の詳細について説明する。
【0096】
図12は、第2の実施の形態に係る優先順位順釣銭候補記憶手段の一例を示す図である。
優先順位順釣銭候補記憶手段306は、釣銭候補がそれぞれ格納される複数の記憶領域(0)〜(25)を有する。各記憶領域(0)〜(25)は、優先順位が高い順に並べられている。即ち、先頭の記憶領域(0)に記憶される釣銭候補の優先順位が一番高く、最後尾の記憶領域(25)に記憶される釣銭候補の優先順位が一番低い。
【0097】
さらに、優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、釣銭第1候補領域306aと、釣銭第2候補領域306bと、釣銭第3候補領域306cとを有する。釣銭第1候補領域306aが先頭に位置し、次に釣銭第2候補領域306bが位置し、次に釣銭第3候補領域306cが位置する。
【0098】
各記憶領域(0)〜(25)に格納された釣銭候補は、記憶領域(0)から順番に読み出される。
次に、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の詳細について説明する。
【0099】
図13は、第2の実施の形態に係る優先順位順預かり金額候補記憶手段の一例を示す図である。
優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、預かり金額候補がそれぞれ格納される複数の記憶領域(0)〜(25)を有する。各記憶領域(0)〜(25)は、優先順位が高い順に並べられている。即ち、先頭の記憶領域(0)に記憶される預かり金額候補の優先順位が一番高く、最後尾の記憶領域(25)に記憶される預かり金額候補の優先順位が一番低い。
【0100】
さらに、優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、預かり金額第1候補領域308aと、預かり金額第2候補領域308bと、預かり金額第3候補領域308cとを有する。預かり金額第1候補領域308aが先頭に位置し、次に預かり金額第2候補領域308bが位置し、次に預かり金額第3候補領域308cが位置する。
【0101】
各記憶領域(0)〜(25)に格納された預かり金額候補は、記憶領域(0)から順番に読み出される。
次に、POS端末100の処理手順について説明する。
【0102】
図14〜図20は、第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、図14を用いて説明する。
以下の処理は、購入金額入力手段201に商品の購入金額が入力されることで開始される。
【0103】
[ステップS101]合計金額算出手段202が、購入金額入力手段201から商品の購入金額を取得する。
[ステップS102]合計金額算出手段202が、ステップS101で取得した購入金額を合計する。
【0104】
[ステップS103]合計金額算出手段202が、全ての商品の購入金額を取得したかを判定する。合計金額算出手段202は、全ての商品の購入金額を取得した場合、処理をステップS104に進める。合計金額算出手段202は、全ての商品の購入金額を取得していない場合、処理をステップS101に進める。
【0105】
[ステップS104]合計金額算出手段202が、ステップS102で算出した購入金額の合計を、表示手段204の画面に表示させる。
[ステップS105]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補記憶手段302に格納された釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い100円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第1候補抽出手段301が、抽出した100円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域306aの記憶領域(0)、(1)に格納する。
【0106】
[ステップS106]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304a〜304eを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位、5円単位、及び、1円を含む釣銭候補をそれぞれ抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した10円単位、5円単位、及び、1円を含む釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cの記憶領域(14)〜(25)に格納する。
【0107】
[ステップS107]釣銭第2候補抽出手段305が、優先順位順釣銭候補記憶手段306から、釣銭第3候補領域306cに格納された釣銭候補を全て抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305が、抽出した全ての釣銭候補のそれぞれに対して、500円を加えた値を算出し、算出した値が1000円以上の場合、算出した値を釣銭候補として優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第2候補領域306bの記憶領域(2)〜(13)に格納する。
【0108】
[ステップS108]預かり金額候補算出手段307が、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)〜(25)に記憶された全ての釣銭候補のそれぞれに基づいて、預かり金額候補を算出する。さらに、預かり金額候補算出手段307が、算出した預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。
【0109】
ここで、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、算出元となった釣銭候補が格納されている記憶領域の優先順位順釣銭候補記憶手段306における並び順に沿って、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域(0)〜(25)に格納する。例えば、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納された釣銭候補に対応する預かり金額候補は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域(0)に格納される。
【0110】
なお、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域に「0」が格納されている場合は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の対応する記憶領域に「0」を格納する。
[ステップS109]預かり金額候補出力手段309が、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に記憶された預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308における並び順に沿って、表示手段204の画面に表示させる。
【0111】
なお、預かり金額候補出力手段309は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域に「0」が格納されている場合は、それを無視する。
[ステップS110]釣銭算出手段206が、預かり金額入力手段205に入力された預かり金額から合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計を差し引いて釣銭を算出し、処理を終了する。
【0112】
次に、上記の釣銭第1候補の抽出と格納を行うステップS105の詳細について、図15を用いて説明する。
[ステップS151]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS102で算出した購入金額の合計における100円単位の金額を抽出する。購入金額における100円単位の金額は、購入金額の合計の100の位に100を掛けることで求められる。
【0113】
[ステップS152]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302aを参照する。
[ステップS153]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS151で抽出した100円単位の金額21aに対応する優先順位「1」の釣銭候補22aがあるかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「1」の釣銭候補22aがある場合、処理をステップS154に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「1」の釣銭候補22aがない場合、処理をステップS155に進める。
【0114】
[ステップS154]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS153で判定した優先順位「1」の釣銭候補22aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納する。
【0115】
[ステップS155]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS151で抽出した100円単位の金額21aに対応する優先順位「2」の釣銭候補22aがあるかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「2」の釣銭候補22aがある場合、処理をステップS156に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「2」の釣銭候補22aがない場合、処理を終了する。
【0116】
[ステップS156]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS155で判定した優先順位「2」の釣銭候補22aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(1)に格納して処理を終了する。
【0117】
次に、上記の釣銭第3候補の抽出と格納を行うステップS106の詳細について、図16を用いて説明する。
[ステップS201]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した10円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0118】
[ステップS202]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い5円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した5円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0119】
[ステップS203]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い1円を含む釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した1円を含む釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0120】
次に、上記の10円単位の釣銭候補の抽出と格納を行うステップS201の詳細について、図17を用いて説明する。
[ステップS251]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計における10円単位の金額を抽出する。購入金額における10円単位の金額は、購入金額の合計の10の位に10を掛けることで求められる。
【0121】
[ステップS252]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304aを参照する。
[ステップS253]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS251で抽出した10円単位の金額41aに対応する優先順位「1」の釣銭候補42aがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42aがある場合、処理をステップS254に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42aがない場合、処理をステップS255に進める。
【0122】
[ステップS254]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS253で判定した優先順位「1」の釣銭候補42aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納する。
【0123】
[ステップS255]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS251で抽出した10円単位の金額41aに対応する優先順位「2」の釣銭候補42aがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42aがある場合、処理をステップS256に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42aがない場合、処理を終了する。
【0124】
[ステップS256]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS255で判定した優先順位「2」の釣銭候補42aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(15)に格納して処理を終了する。
【0125】
次に、上記の5円単位の釣銭候補の抽出と格納を行うステップS202の詳細について、図18を用いて説明する。
[ステップS301]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計の下二桁の金額を抽出する。
【0126】
[ステップS302]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS301で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「5」以上かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」以上の場合、処理をステップS303に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」以上ではない場合、処理を終了する。
【0127】
[ステップS303]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS301で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「5」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」の場合、処理をステップS304に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」ではない場合、処理をステップS305に進める。
【0128】
[ステップS304]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304bを参照する。
[ステップS305]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304cを参照する。
【0129】
[ステップS306]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS307に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS308に進める。
【0130】
[ステップS307]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS306で判定した優先順位「1」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(16)に格納する。
【0131】
[ステップS308]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS309に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS310に進める。
【0132】
[ステップS309]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS308で判定した優先順位「2」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(17)に格納する。
【0133】
[ステップS310]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS311に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS312に進める。
【0134】
[ステップS311]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS310で判定した優先順位「3」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(18)に格納する。
【0135】
[ステップS312]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS313に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理を終了する。
【0136】
[ステップS313]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS312で判定した優先順位「4」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(19)に格納して処理を終了する。
【0137】
次に、上記の1円を含む釣銭候補の抽出と格納を行うステップS203の詳細について、図19を用いて説明する。
[ステップS351]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計の下二桁の金額を抽出する。
【0138】
[ステップS352]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS351で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「4」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「4」の場合、処理をステップS354に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「4」ではない場合、処理をステップS353に進める。
【0139】
[ステップS353]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS351で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「9」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「9」の場合、処理をステップS355に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「9」ではない場合、処理を終了する。
【0140】
[ステップS354]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304dを参照する。
[ステップS355]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304eを参照する。
【0141】
[ステップS356]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS357に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS358に進める。
【0142】
[ステップS357]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS356で判定した優先順位「1」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
【0143】
[ステップS358]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS359に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS360に進める。
【0144】
[ステップS359]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS358で判定した優先順位「2」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
【0145】
[ステップS360]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS361に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS362に進める。
【0146】
[ステップS361]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS360で判定した優先順位「3」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。
【0147】
[ステップS362]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS363に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS364に進める。
【0148】
[ステップS363]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS362で判定した優先順位「4」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納する。
【0149】
[ステップS364]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS365に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS366に進める。
【0150】
[ステップS365]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS364で判定した優先順位「5」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(24)に格納する。
【0151】
[ステップS366]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS367に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理を終了する。
【0152】
[ステップS367]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS366で判定した優先順位「6」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(25)に格納して処理を終了する。
【0153】
次に、上記の釣銭第2候補の抽出と格納を行うステップS107の詳細について、図20を用いて説明する。
[ステップS401]釣銭第2候補抽出手段305が、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)〜(25)に格納された釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305は、抽出した釣銭候補のそれぞれに500円を加算した金額を、釣銭候補として、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(2)〜(13)に格納する。
【0154】
ここで、釣銭第2候補抽出手段305は、格納先である記憶領域(2)〜(13)における順番と、抽出元の記憶領域(14)〜(25)における順番とが同じとなるように、算出した釣銭候補を格納する。例えば、抽出元が記憶領域(14)の釣銭候補は、記憶領域(2)に格納され、抽出元が記憶領域(15)の釣銭候補は、記憶領域(3)に格納される。
【0155】
[ステップS402]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(2)を設定する。
[ステップS403]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に格納されている釣銭候補の金額が1000円以上かどうかを判定する。釣銭第2候補抽出手段305は、金額が1000円以上の場合、処理をステップS405に進める。釣銭第2候補抽出手段305は、金額が1000円以上ではない場合、処理をステップS404に進める。
【0156】
[ステップS404]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に「0」を格納する。
[ステップS405]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)が記憶領域(13)かどうかを判定する。釣銭第2候補抽出手段305は、格納位置(A)が記憶領域(13)の場合、処理を終了する。釣銭第2候補抽出手段305は、格納位置(A)が記憶領域(13)ではない場合、処理をステップS406に進める。
【0157】
[ステップS406]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)を1つ後段の記憶領域に設定して更新し、処理をステップS403に進める。
次に、預かり金額候補が表示された表示手段204の画面204aの一例について説明する。
【0158】
図21は、第2の実施の形態に係る表示手段の画面の一例を示す図である。
表示手段204は、例えば、図3に示すディスプレイ112a及びタッチパネル112cにより実現される。表示手段204の画面204aには、購入金額の合計が、お買い上げ金額31に表示される。さらに、画面204aには、預かり金額候補が、お勧めお預け金額32に表示される。ここで、預かり金額候補は、優先順位が高いものが上位に位置するように順番に表示される。さらに、画面204aには、預かり金額候補に対応した釣銭が、おつり33に表示される。
【0159】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を硬貨の枚数順に並び替えるタッチパネル式のボタン34が表示される。ボタン34に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、硬貨の枚数順に預かり金額候補の出力の順番を入れ替えることで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が並び替えられる。
【0160】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を釣銭が高いものから降順となるように並び替えるタッチパネル式のボタン35が表示される。ボタン35に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、釣銭が高いものから降順となるように預かり金額候補の出力の順番を入れ替えることで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が並び替えられる。
【0161】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を元に戻すタッチパネル式のボタン36が表示される。ボタン36に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、預かり金額候補の出力の順番を元に戻すことで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が元の並び順となる。
【0162】
以上説明してきたように、POS端末100では、預かり金額候補抽出手段203が、釣銭が100円単位となるような釣銭に1円硬貨や5円硬貨を含まない預かり金額候補を、釣銭に1円硬貨や5円硬貨を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、この優先順位に基づいて預かり金額候補を表示手段204に表示させる。
【0163】
これにより、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【0164】
さらに、POS端末100では、預かり金額候補記憶手段308が複数の記憶領域を有し、預かり金額候補算出手段307が算出した預かり金額候補は、その優先順位に基づいて対応する記憶領域に格納される。そして、各記憶領域に格納された預かり金額候補は、その記憶領域に設定された順番に基づいて、表示手段204に表示される。
【0165】
これによれば、釣銭に含まれる金種の優先順位を変更する場合、預かり金額候補を格納する記憶領域の位置を変更することのみで、複雑な処理を実行することなく、優先順位の変更を表示手段204に表示される預かり金額候補の並び順に反映させることが可能となる。
【0166】
次に、釣銭第1、第3候補の抽出と格納に関して他の方法を用いた実施の形態を、第3の実施の形態として説明する。第3の実施の形態では、使用するテーブルの規模を縮小し、計算を主として釣銭候補の抽出と格納を行うものである。
【0167】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係るPOS端末では、第2の実施の形態に係るPOS端末100に対して、釣銭第1、第3候補記憶手段302,304が記憶するテーブル、及び、釣銭第1、第3候補抽出手段301,303における釣銭第1、第3候補の抽出と格納に関する処理手順が異なる。その他はPOS端末100と同じ構成である。
【0168】
まず、釣銭第1、第3候補記憶手段302,304が記憶する釣銭第1、第3候補テーブルについて説明する。
図22は、第3の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブル及び釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【0169】
図22(A)に示されるように、釣銭第1候補テーブル302bは、100円単位の釣銭候補として、100円、200円、500円、及び、600円を格納している。
図22(B)に示されるように、釣銭第3候補テーブル304fは、10円単位の釣銭候補、5円単位の釣銭候補、及び、1円を含む釣銭候補として、1円、5円、6円、10円、11円、15円、20円、50円、51円、55円、及び、60円を格納している。
【0170】
次に、釣銭第1候補の抽出と格納の手順について説明する。
図23は、第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0171】
[ステップS451]釣銭第1候補抽出手段301が、購入金額の合計の100の位を抽出し、抽出した値を100倍して変数(A)に格納する。
[ステップS452]釣銭第1候補抽出手段301が、1000から変数(A)を引いた値を算出して変数(B)に格納する。
【0172】
[ステップS453]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(B)が釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302bの釣銭第1候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(B)が釣銭第1候補の値に該当する場合、処理をステップS454に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(B)が釣銭第1候補の値に該当しない場合、処理をステップS455に進める。
【0173】
[ステップS454]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(B)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納する。
[ステップS455]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(A)が500未満かどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(A)が500未満の場合、処理をステップS456に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(A)が500未満ではない場合、処理を終了する。
【0174】
[ステップS456]釣銭第1候補抽出手段301が、500から変数(A)を引いた値を算出して変数(C)に格納する。
[ステップS457]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(C)が釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302bの釣銭第1候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(C)が釣銭第1候補の値に該当する場合、処理をステップS458に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(C)が釣銭第1候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0175】
[ステップS458]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(C)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(1)に格納して処理を終了する。
次に、釣銭第3候補の抽出と格納の手順について説明する。釣銭第3候補の抽出と格納の手順は、第2の実施の形態と同様に、図16に示されるように、10円単位の釣銭候補の抽出と格納、5円単位の釣銭候補の抽出と格納、及び、1円を含む釣銭候補の抽出と格納を含む。
【0176】
図24〜図26は、第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、10円単位の釣銭候補の抽出と格納の手順について、図24を用いて説明する。
【0177】
[ステップS501]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の10の位を抽出し、抽出した値を10倍して変数(A)に格納する。
[ステップS502]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値を算出して変数(B)に格納する。
【0178】
[ステップS503]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(B)が釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第1候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(B)が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS504に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(B)が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS505に進める。
【0179】
[ステップS504]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(B)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(15)に格納する。
[ステップS505]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)が50かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50である場合、処理を終了する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50ではない場合、処理をステップS506に進める。
【0180】
[ステップS506]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)が50未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50未満である場合、処理をステップS508に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50未満ではない場合、処理をステップS507に進める。
【0181】
[ステップS507]釣銭第3候補抽出手段303が、「50」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納して処理を終了する。
[ステップS508]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値を算出して変数(C)に格納する。
【0182】
[ステップS509]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(C)が釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(C)が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS510に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(C)が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0183】
[ステップS510]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(C)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納して処理を終了する。
次に、5円単位の釣銭候補の抽出と格納の手順について、図25を用いて説明する。
【0184】
[ステップS551]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が5以上かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が5以上である場合、処理をステップS552に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が5以上ではない場合、処理を終了する。
【0185】
[ステップS552]釣銭第3候補抽出手段303が、「5」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(17)に格納する。
[ステップS553]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
【0186】
[ステップS554]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に55を加えた値が100超150未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に55を加えた値が100超150未満である場合、処理をステップS555に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に55を加えた値が100超150未満ではない場合、処理をステップS556に進める。
【0187】
[ステップS555]釣銭第3候補抽出手段303が、「55」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(16)に格納する。
[ステップS556]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS557に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS558に進める。
【0188】
[ステップS557]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS556で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(18)に格納する。
【0189】
[ステップS558]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS559に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0190】
[ステップS559]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS558で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(19)に格納して処理を終了する。
【0191】
次に、1円を含む釣銭候補の抽出と格納の手順について、図26を用いて説明する。
[ステップS601]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が4かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が4である場合、処理をステップS602に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が4ではない場合、処理をステップS612に進める。
【0192】
[ステップS602]釣銭第3候補抽出手段303が、「6」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、「1」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納する。
【0193】
[ステップS603]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
[ステップS604]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に51を加えた値が100超かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超である場合、処理をステップS605に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超ではない場合、処理をステップS606に進める。
【0194】
[ステップS605]釣銭第3候補抽出手段303が、「51」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
[ステップS606]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に11を加えた値が100超かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に11を加えた値が100超である場合、処理をステップS607に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に11を加えた値が100超ではない場合、処理をステップS608に進める。
【0195】
[ステップS607]釣銭第3候補抽出手段303が、「11」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
[ステップS608]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS609に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS610に進める。
【0196】
[ステップS609]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS608で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(24)に格納する。
【0197】
[ステップS610]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS611に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0198】
[ステップS611]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS610で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(25)に格納して処理を終了する。
【0199】
[ステップS612]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が9かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が9である場合、処理をステップS613に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が9ではない場合、処理を終了する。
【0200】
[ステップS613]釣銭第3候補抽出手段303が、「1」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
[ステップS614]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
【0201】
[ステップS615]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に51を加えた値が100超150未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超150未満である場合、処理をステップS616に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超150未満ではない場合、処理をステップS617に進める。
【0202】
[ステップS616]釣銭第3候補抽出手段303が、「51」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
[ステップS617]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS618に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS619に進める。
【0203】
[ステップS618]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS617で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。
【0204】
[ステップS619]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS620に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0205】
[ステップS620]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS619で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納して処理を終了する。
【0206】
第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【0207】
なお、各実施の形態で示した以上の処理は、コンピュータに所定のプログラムを実行させることで実現できる。その場合、実現すべき処理内容を記述したプログラムが提供される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
【0208】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにプログラムを転送することもできる。
【0209】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【符号の説明】
【0210】
10 貨幣取引装置
11 入力手段
12 第1の釣銭候補抽出手段
13 第2の釣銭候補抽出手段
14 預かり金額候補算出手段
15 優先順位設定手段
16 出力手段
17 表示手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣の取引を行う貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客が商品を購入する際、顧客が支払った支払い金額に応じて、釣銭を顧客に支払う貨幣取引装置がある。貨幣取引装置としては、例えば、POS(Point Of Sales)端末がある。
【0003】
貨幣取引装置が支払った釣銭は、顧客の財布等の入れ物に収容されるが、顧客は、財布等の入れ物に硬貨が多く溜まってしまうことを嫌う傾向にある。
これに対して、顧客が支払いを行う際、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少なくなる支払い金額を、表示画面に表示する等して顧客に提示する貨幣取引装置が存在する。この貨幣取引装置では、顧客は、提示された支払い金額を支払うことで、硬貨の枚数が少ない釣銭を受け取ることが可能となる。
【0004】
例えば、顧客の購入した商品の合計金額に対する釣銭の金種枚数が一定枚数以下になるような支払い金額と釣銭の組合せパターンを作成し、支払い金額と釣銭の組合せパターンを表示装置に表示する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、売上額が入力される度、または、預かり金が入金される度に、過不足金額を構成する紙幣又は硬貨の枚数が少なくなるような追加投入額を算出して表示部に表示する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、売上商品に係るデータ入力に基づいて、預かり金額の硬貨枚数よりも釣銭額の硬貨枚数が少なくなる順番に、預かり金額と釣銭額の組合せ候補を客用ディスプレイに表示する技術が存在する(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
また、釣銭枚数が多くなると判断した場合、釣銭枚数が最小になる投入金額を計算し、その投入金額を精算案内画面に表示する技術が存在する(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−281627号公報
【特許文献2】特開2009−301420号公報
【特許文献3】特開2008−123123号公報
【特許文献4】特開2008−176395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、釣銭に含まれる硬貨の枚数を少なくできたとしても、1円硬貨、又は、5円硬貨等、自動販売機等では使用できない硬貨が釣銭に含まれている場合、このような硬貨は使用される機会が少ない為、硬貨が財布等の入れ物に溜まってしまう可能性がある。
【0010】
このような点に鑑み、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示する貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために以下のような貨幣取引プログラムが提供される。
この貨幣取引プログラムは、コンピュータを、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段、入力された購入金額に基づき、所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段、第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段、預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段、預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
開示の貨幣取引プログラム、貨幣取引方法、及び、貨幣取引装置によれば、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係る貨幣取引装置の一例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係るPOSシステムの一例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係るPOS端末のハードウェアの一例を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブルの一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態に係る優先順位順釣銭候補記憶手段の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態に係る優先順位順預かり金額候補記憶手段の一例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態に係る表示手段の画面の一例を示す図である。
【図22】第3の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブル及び釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【図23】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図25】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図26】第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る貨幣取引装置の一例を示す図である。
【0015】
貨幣取引装置10は、入力手段11と、第1の釣銭候補抽出手段12と、第2の釣銭候補抽出手段13と、預かり金額候補算出手段14と、優先順位設定手段15と、出力手段16と、表示手段17とを有する。
【0016】
入力手段11には、顧客が購入した商品の購入金額が入力される。
第1の釣銭候補抽出手段12は、入力手段11に入力された購入金額に基づき、所定の金種Aを含まない釣銭候補を抽出する。ここで、金種とは、貨幣の種類を指す。金種Aは、例えば、1円硬貨、又は、5円硬貨である。
【0017】
第2の釣銭候補抽出手段13は、入力手段11に入力された購入金額に基づき、金種Aを含む釣銭候補を抽出する。
預かり金額候補算出手段14は、第1の釣銭候補抽出手段12及び第2の釣銭候補抽出手段13が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する。ここで、預かり金額候補とは、顧客が支払う支払い金額の候補を指す。即ち、預かり金額候補は、購入金額に釣銭候補を足した金額に相当する。
【0018】
優先順位設定手段15は、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。さらに、優先順位設定手段15は、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする。
【0019】
出力手段16は、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる。
表示手段17は、例えば、優先順位が高い預かり金額候補を上位に位置するように、預かり金額候補を表示する。
【0020】
次に、貨幣取引装置10の処理手順について説明する。
入力手段11に購入金額が入力されると、処理が開始される。
まず、第1の釣銭候補抽出手段12が、入力された購入金額に基づき、金種Aを含まない釣銭候補を抽出する。
【0021】
次に、第2の釣銭候補抽出手段13が、入力された購入金額に基づき、金種Aを含む釣銭候補を抽出する。
次に、預かり金額候補算出手段14が、第1の釣銭候補抽出手段12及び第2の釣銭候補抽出手段13が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する。
【0022】
次に、優先順位設定手段15が、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。ここで、優先順位設定手段15は、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする。
【0023】
次に、出力手段16が、預かり金額候補算出手段14が算出した預かり金額候補を、優先順位設定手段15が設定した優先順位に基づいて、表示手段17に表示させる。
このように、貨幣取引装置10では、釣銭に金種Aを含まない預かり金額候補を、釣銭に金種Aを含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、この優先順位に基づいて預かり金額候補を表示手段17に表示させる。
【0024】
これにより、金種Aを、例えば、自動販売機等では使用できない1円硬貨又は5円硬貨とすることで、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
【0025】
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
次に、貨幣取引装置10を、POS端末に適用した実施の形態を、第2の実施の形態として説明する。
【0026】
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係るPOSシステムの一例を示す図である。
POSシステムでは、ネットワーク500に管理サーバ600と複数のPOS端末100a,100bとが接続されている。
【0027】
POS端末100a,100bでは、それぞれ、顧客が商品を購入するにあたっての貨幣の取引、即ち、精算が行われる。POS端末100a,100bには、顧客が購入した商品の種類、商品の購入金額、及び、顧客が支払った預かり金額等が入力され、さらに、POS端末100a,100bは、入力された購入金額、及び、預かり金額に基づいて釣銭の自動計算を行う。
【0028】
管理サーバ600は、ネットワーク500を介してPOS端末100a,100bから顧客が購入した商品の種類や、購入金額等の情報を取得し、取得した情報の集計や管理等を行う。
【0029】
次に、POS端末について詳細に説明する。なお、POS端末100a,100bは同じ構造を備えるものであり、ここからは、これらを代表したPOS端末100について説明する。
【0030】
まず、POS端末100のハードウェアについて説明する。図3は、第2の実施の形態に係るPOS端末のハードウェアの一例を示すブロック図である。
POS端末100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御される。CPU101には、バス113を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、ディスプレイ104、キーボード105、タッチパネル106、及び、通信インタフェース107が接続される。さらに、CPU101には、バス113を介してプリンター108、バーコードスキャナ109、カスタマディスプレイ110、ドロワ111、及び、電子多項目キーボード112が接続される。
【0031】
電子多項目キーボード112は、ディスプレイ112a、キーボード112b、タッチパネル112cを有している。電子多項目キーボード112に対しては、顧客による操作や閲覧が行われる。
【0032】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションのプログラム、各種データが格納される。
【0033】
ディスプレイ104、カスタマディスプレイ110、及び、ディスプレイ112aは、CPU101からの命令に従って画像を画面に表示する。キーボード105、タッチパネル106、バーコードスキャナ109、キーボード112b、及び、タッチパネル112cから入力された信号は、バス113を介してCPU101に送信される。プリンター108、及び、ドロワ111は、CPU101からの命令に従って制御される。
【0034】
通信インタフェース107は、ネットワーク500に接続されており、ネットワーク500を介して外部から情報を受信し、且つ、外部へ情報を送信する。通信インタフェース107が外部から受信した情報は、バス113を介して、CPU101に転送される。また、通信インタフェース107は、CPU101又はHDD103からバス113を介して転送された情報を外部へ送信する。
【0035】
このようなハードウェアによって、POS端末100の処理機能を実現することができる。
次に、POS端末100の機能について説明する。
【0036】
図4及び図5は、第2の実施の形態に係るPOS端末の機能の一例を示すブロック図である。まず、図4を用いて説明する。
POS端末100は、購入金額入力手段201と、合計金額算出手段202と、預かり金額候補抽出手段203と、表示手段204と、預かり金額入力手段205と、釣銭算出手段206とを有する。
【0037】
購入金額入力手段201には、顧客が購入した商品の購入金額が入力される。
合計金額算出手段202は、購入金額入力手段201に入力された購入金額の合計を算出する。
【0038】
預かり金額候補抽出手段203は、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計に基づいて、預かり金額候補を抽出する。ここで、預かり金額候補とは、顧客が支払う支払い金額の候補を指す。即ち、預かり金額候補は、購入金額の合計に釣銭候補を足した金額に相当する。
【0039】
預かり金額入力手段205には、顧客が実際に支払った預かり金額が入力される。
釣銭算出手段206は、預かり金額入力手段205に入力された預かり金額から、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計を差し引いて、釣銭を算出する。
【0040】
表示手段204は、合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計と、預かり金額候補抽出手段203が抽出した預かり金額候補と、釣銭算出手段206が算出した釣銭を、画面に表示する。
【0041】
次に、預かり金額候補抽出手段203の詳細について、図5を用いて説明する。
預かり金額候補抽出手段203は、釣銭第1候補抽出手段301と、釣銭第1候補記憶手段302と、釣銭第3候補抽出手段303と、釣銭第3候補記憶手段304と、釣銭第2候補抽出手段305とを有する。さらに、預かり金額候補抽出手段203は、優先順位順釣銭候補記憶手段306と、預かり金額候補算出手段307と、優先順位順預かり金額候補記憶手段308と、預かり金額候補出力手段309とを有する。
【0042】
釣銭第1候補記憶手段302は、釣銭第1候補テーブルを記憶する。釣銭第1候補テーブルには、複数の100円単位の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。
【0043】
釣銭第3候補記憶手段304は、複数の釣銭第3候補テーブルを記憶する。釣銭第3候補テーブルの1つには、10円単位の複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。釣銭第3候補テーブルの他の1つには、5円単位の複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。釣銭第3候補テーブルの他の1つには、1円を含む複数の釣銭候補と、購入金額の合計に基づいた優先順位とが、それぞれ対応付けられて格納されている。
【0044】
優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の記憶領域を有する。各記憶領域には、釣銭候補が記憶される。各記憶領域は、優先順位が高い順に並べられている。また、優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、釣銭第1候補領域と、釣銭第2候補領域と、釣銭第3候補領域とを有する。釣銭第1候補領域が先頭に位置し、次に釣銭第2候補領域が位置し、次に釣銭第3候補領域が位置する。
【0045】
優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の記憶領域を有する。各記憶領域には、預かり金額候補が記憶される。各記憶領域は、優先順位が高い順に並べられている。また、優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、預かり金額第1候補領域と、預かり金額第2候補領域と、預かり金額第3候補領域とを有する。預かり金額第1候補領域が先頭に位置し、次に預かり金額第2候補領域が位置し、次に預かり金額第3候補領域が位置する。
【0046】
釣銭第1候補抽出手段301は、釣銭第1候補記憶手段302に格納された釣銭第1候補テーブルを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い100円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第1候補抽出手段301は、抽出した100円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第1候補抽出手段301は、複数の釣銭候補を釣銭第1候補領域に格納する。
【0047】
釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された10円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0048】
さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い5円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0049】
さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、釣銭第3候補記憶手段304に格納された1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの1つを参照し、入力された購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い1円を含む釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303は、抽出した釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に格納する。釣銭候補が複数存在する場合は、釣銭第3候補抽出手段303は、複数の釣銭候補を釣銭第3候補領域に格納する。
【0050】
ここで、釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域に抽出した釣銭候補を格納するにあたり、先頭の記憶領域に10円単位の釣銭候補を格納し、次の記憶領域に5円単位の釣銭候補を格納し、次の記憶領域に1円を含む釣銭候補を格納する。
【0051】
釣銭第2候補抽出手段305は、優先順位順釣銭候補記憶手段306から、釣銭第3候補領域に格納された釣銭候補を全て抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305は、抽出した全ての釣銭候補のそれぞれに対して、500円を加えた値を算出し、算出した値が1000円以上の場合、算出した値を釣銭候補として優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第2候補領域に格納する。ここで、釣銭第2候補抽出手段305は、算出した釣銭候補を、算出元となった釣銭候補の釣銭第3候補領域における並び順に沿って、釣銭第2候補領域に格納する。
【0052】
預かり金額候補算出手段307は、優先順位順釣銭候補記憶手段306に記憶された全ての釣銭候補のそれぞれに基づいて、預かり金額候補を算出する。さらに、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。ここで、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、算出元となった釣銭候補の優先順位順釣銭候補記憶手段306における並び順に沿って、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。
【0053】
即ち、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の預かり金額第1候補領域には、算出元となった釣銭候補が優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。さらに、預かり金額第2候補領域には、算出元となった釣銭候補が釣銭第2候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。さらに、預かり金額第3候補領域には、算出元となった釣銭候補が釣銭第3候補領域に格納されている預かり金額候補が格納される。
【0054】
つまり、優先順位順預かり金額候補記憶手段308には、先頭から、釣銭が100円単位となる預かり金額候補、釣銭が10円単位となる預かり金額候補、釣銭が5円単位となる預かり金額候補、及び、釣銭に1円を含む預かり金額候補が、順番に格納されている。
【0055】
このようにして、預かり金額候補算出手段307は、預かり金額候補を算出するとともに、算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定する。
預かり金額候補出力手段309は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に記憶された預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308における並び順に沿って、図4に示す表示手段204に出力する。
【0056】
表示手段204は、預かり金額候補出力手段309から出力された預かり金額候補を、出力された順番が早いものが上位に位置するように、画面に表示する。
即ち、表示手段204の画面には、上位から、釣銭が100円単位となる預かり金額候補、釣銭が10円単位となる預かり金額候補、釣銭が5円単位となる預かり金額候補、及び、釣銭に1円を含む預かり金額候補が、順番に表示される。
【0057】
次に、釣銭第1候補記憶手段302が記憶する100円単位の釣銭候補を格納する釣銭第1候補テーブルの詳細について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブルの一例を示す図である。
【0058】
釣銭第1候補テーブル302aの各値23aは、購入金額における100円単位の金額21aに対する100円単位の釣銭候補22aの優先順位を示している。
購入金額における100円単位の金額21aは、即ち、購入金額の100の位に100を掛けた金額を指す。
【0059】
釣銭候補22aは、100円から900円までの金額であり、この例では、100円、200円、500円、及び、600円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。300円、400円、700円、800円、及び、900円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0060】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示している。
この例では、1000円から購入金額における100円単位の金額21aを差し引いた金額に該当する釣銭候補22aに対して、優先順位「1」が付与され、500円から購入金額における100円単位の金額21aを差し引いた金額に該当する釣銭候補22aに対して、優先順位「2」が付与されている。
【0061】
例えば、購入金額が410円であり、購入金額における100円単位の金額21aが400円である場合、釣銭候補として、600円が優先順位「1」となり、100円が優先順位「2」となる。
【0062】
また、優先順位「1」、「2」が付与されない釣銭候補22aに対しては、「0」が付与されている。「0」は、釣銭候補として意味のないことを示している。例えば、購入金額が110円であり、購入金額における100円単位の金額が100円となる場合、釣銭が100円となることは考えにくい。なぜなら、釣銭が100円となる場合、預かり金額は210円となるが、この金額を支払うことができるならば、購入金額である110円を釣銭なしに支払うことができるからである。
【0063】
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する10円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルの詳細について説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【0064】
釣銭第3候補テーブル304aの各値43aは、購入金額における10円単位の金額41aに対する10円単位の釣銭候補42aの優先順位を示している。
購入金額における10円単位の金額41aは、即ち、購入金額の10の位に10を掛けた金額を指す。
【0065】
釣銭候補42aは、10円から90円までの金額であり、この例では、10円、20円、50円、及び、60円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。30円、40円、70円、80円、及び、90円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0066】
この例では、50円から購入金額における10円単位の金額41aを差し引いた金額に該当する釣銭候補42aと、購入金額における10円単位の金額41aが50円よりも大きい場合における50円の釣銭候補42aとに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、100円から購入金額における10円単位の金額41aを差し引いた金額に該当する釣銭候補42aに対して、優先順位「2」が付与されている。
【0067】
なお、優先順位の順位付けは、顧客の財布等に溜まる硬貨を少なくするという目的から、例えば、次の観点に基づいて行われる。1つは、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる硬貨の枚数が多いことである。
【0068】
例えば、購入金額が441円であり、購入金額における10円単位の金額41aが40円である場合、釣銭候補として、10円が優先順位「1」となり、60円が優先順位「2」となる。また、購入金額が481円であり、購入金額における10円単位の金額41aが80円である場合、釣銭候補として、50円が優先順位「1」となり、20円が優先順位「2」となる。
【0069】
また、優先順位「1」、「2」が付与されない釣銭候補42aに対しては、「0」が付与されている。
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルについて説明する。5円単位の釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルは、2つのテーブルに分けられる。
【0070】
図8、図9は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
図8に示す釣銭第3候補テーブル304bは、購入金額の1の位の金額が5円の場合に用いられるテーブルであり、図9に示す釣銭第3候補テーブル304cは、購入金額の1の位の金額が6円以上の場合に用いられるテーブルである。
【0071】
なお、購入金額の1の位の金額が4円以下の場合については、釣銭が5円単位となることは考えにくい。なぜなら、購入金額の1の位の金額が4円のとき、釣銭が5円単位となるためには、預かり金額の1の位の金額が9円となるが、この金額を支払うことができるならば、そもそも、4円を釣銭なしに支払うことができるからである。このため、購入金額の1の位の金額が4円以下の場合に対応するテーブルは用意していない。
【0072】
まず、購入金額の1の位の金額が5円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304bについて説明する。
釣銭第3候補テーブル304bの各値43bは、購入金額の下二桁の金額のうち5円単位の金額41bに対する5円単位の釣銭候補42bの優先順位を示している。
【0073】
釣銭候補42bは、5円から95円までの金額であり、この例では、5円、15円、及び、55円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。25円、35円、45円、65円、75円、85円、及び、95円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0074】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「3」は、その次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「4」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示している。
【0075】
この例では、購入金額の下二桁の金額41bが45円よりも大きく95円よりも小さい場合における55円の釣銭候補42bに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、5円の釣銭候補42bに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41bを差し引いた金額に該当する釣銭候補42bに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41bを差し引いた金額に該当する釣銭候補42bに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0076】
なお、優先順位の順位付けは、顧客の財布等に溜まる硬貨を少なくするという目的から、例えば、次の観点に基づいて行われる。1つは、釣銭に含まれる硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる硬貨の枚数が多いことである。1つは、釣銭に含まれる1円硬貨や5円硬貨の枚数が少ないことである。1つは、預かり金額に含まれる1円硬貨や5円硬貨の枚数が多いことである。
【0077】
例えば、購入金額が485円であり、購入金額の下二桁の金額41bが85円である場合、釣銭候補として、55円が優先順位「1」となり、5円が優先順位「2」となり、15円が優先順位「3」となる。
【0078】
また、優先順位「1」〜「4」が付与されない釣銭候補42bに対しては、「0」が付与されている。
次に、購入金額の1の位の金額が6円以上の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304cについて説明する。
【0079】
釣銭第3候補テーブル304cの各値43cは、購入金額の下二桁の金額のうち1の位が6円以上の金額41cに対する5円単位の釣銭候補42cの優先順位を示している。
購入金額の下二桁の金額41cについて、1の位は「x」で示している。
【0080】
釣銭候補42cは、5円から95円までの金額であり、この例では、5円、15円、及び、55円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。25円、35円、45円、65円、75円、85円、及び、95円については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0081】
この例では、購入金額の下二桁の金額41cが39円よりも大きく96円よりも小さい場合における55円の釣銭候補42cに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、5円の釣銭候補42cに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41cを差し引いた金額から次に大きい釣銭候補42cに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41cを差し引いた金額から次に大きい釣銭候補42cに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0082】
例えば、購入金額が486円であり、購入金額の下二桁の金額41cが86円である場合、釣銭候補42cとして、55円が優先順位「1」となり、5円が優先順位「2」となり、15円が優先順位「3」となる。
【0083】
また、優先順位「1」〜「4」が付与されない釣銭候補42cに対しては、「0」が付与されている。
次に、釣銭第3候補記憶手段304が記憶する1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルについて説明する。1円を含む釣銭候補を格納する釣銭第3候補テーブルは、2つのテーブルに分けられる。
【0084】
図10、図11は、第2の実施の形態に係る釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
図10に示す釣銭第3候補テーブル304dは、購入金額の1の位の金額が4円の場合に用いられるテーブルであり、図11に示す釣銭第3候補テーブル304eは、購入金額の1の位の金額が9円の場合に用いられるテーブルである。
【0085】
なお、購入金額の1の位の金額が4円、又は、9円ではない場合については、釣銭が1円硬貨を2枚以上含むことになるため、釣銭候補の対象から除外している。このため、購入金額の1の位の金額が4円、又は、9円ではない場合に対応するテーブルは用意していない。
【0086】
まず、購入金額の1の位の金額が4円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304dについて説明する。
釣銭第3候補テーブル304dの各値43dは、購入金額の下二桁の金額のうち下一桁が4円となる金額41dに対する1円を含む釣銭候補42dの優先順位を示している。
【0087】
釣銭候補42dは、1円から96円までの金額であり、この例では、1円、6円、11円、及び、51円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。その他の金額については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0088】
優先順位「1」は、釣銭候補としての優先順位が一番高いことを示し、優先順位「2」は、次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「3」は、その次に釣銭候補としての優先順位が高いことを示し、優先順位「4」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示し、優先順位「5」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示し、優先順位「6」は、さらにその次に釣銭候補として優先順位が高いことを示している。
【0089】
この例では、購入金額の下二桁の金額41dが44円よりも大きい場合における51円の釣銭候補42dに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、購入金額の下二桁の金額41dが94円の場合における11円の釣銭候補42dに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、6円の釣銭候補42dに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、1円の釣銭候補42dに対して、優先順位「4」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41dを差し引いた金額に該当する釣銭候補42dに対して、優先順位「5」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41dを差し引いた金額に該当する釣銭候補42dに対して、優先順位「6」が付与されている。
【0090】
例えば、購入金額が494円であり、購入金額の下二桁の金額41dが94円である場合、釣銭候補として、51円が優先順位「1」となり、11円が優先順位「2」となり、6円が優先順位「3」となり、1円が優先順位「4」となる。
【0091】
また、優先順位「1」〜「6」が付与されない釣銭候補42dに対しては、「0」が付与されている。
次に、購入金額の1の位の金額が9円の場合に用いられる釣銭第3候補テーブル304eについて説明する。
【0092】
釣銭第3候補テーブル304eの各値43eは、購入金額の下二桁の金額のうち下一桁が9円となる金額41eに対する1円を含む釣銭候補42eの優先順位を示している。
釣銭候補42eは、1円から96円までの金額であり、この例では、1円、6円、11円、及び、51円である。これらは、いずれも、硬貨2枚以内で支払うことが可能な金額であり、硬貨の枚数が少ないため、釣銭候補としている。その他の金額については、硬貨が3枚以上となるため、ここでは、釣銭候補から除外している。
【0093】
この例では、購入金額の下二桁の金額41eが49円よりも大きく99円よりも小さい場合における51円の釣銭候補42eに対して、優先順位「1」が付与されている。さらに、1円の釣銭候補42eに対して、優先順位「2」が付与されている。さらに、100円から購入金額の下二桁の金額41eを差し引いた金額に該当する釣銭候補42eに対して、優先順位「3」が付与されている。さらに、50円から購入金額の下二桁の金額41eを差し引いた金額に該当する釣銭候補42eに対して、優先順位「4」が付与されている。
【0094】
例えば、購入金額が489円であり、購入金額の下二桁の金額41eが89円である場合、釣銭候補として、51円が優先順位「1」となり、1円が優先順位「2」となり、11円が優先順位「3」となる。
【0095】
また、優先順位「1」〜「6」が付与されない釣銭候補42eに対しては、「0」が付与されている。
次に、優先順位順釣銭候補記憶手段306の詳細について説明する。
【0096】
図12は、第2の実施の形態に係る優先順位順釣銭候補記憶手段の一例を示す図である。
優先順位順釣銭候補記憶手段306は、釣銭候補がそれぞれ格納される複数の記憶領域(0)〜(25)を有する。各記憶領域(0)〜(25)は、優先順位が高い順に並べられている。即ち、先頭の記憶領域(0)に記憶される釣銭候補の優先順位が一番高く、最後尾の記憶領域(25)に記憶される釣銭候補の優先順位が一番低い。
【0097】
さらに、優先順位順釣銭候補記憶手段306は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、釣銭第1候補領域306aと、釣銭第2候補領域306bと、釣銭第3候補領域306cとを有する。釣銭第1候補領域306aが先頭に位置し、次に釣銭第2候補領域306bが位置し、次に釣銭第3候補領域306cが位置する。
【0098】
各記憶領域(0)〜(25)に格納された釣銭候補は、記憶領域(0)から順番に読み出される。
次に、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の詳細について説明する。
【0099】
図13は、第2の実施の形態に係る優先順位順預かり金額候補記憶手段の一例を示す図である。
優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、預かり金額候補がそれぞれ格納される複数の記憶領域(0)〜(25)を有する。各記憶領域(0)〜(25)は、優先順位が高い順に並べられている。即ち、先頭の記憶領域(0)に記憶される預かり金額候補の優先順位が一番高く、最後尾の記憶領域(25)に記憶される預かり金額候補の優先順位が一番低い。
【0100】
さらに、優先順位順預かり金額候補記憶手段308は、複数の連続した記憶領域をそれぞれ含む、預かり金額第1候補領域308aと、預かり金額第2候補領域308bと、預かり金額第3候補領域308cとを有する。預かり金額第1候補領域308aが先頭に位置し、次に預かり金額第2候補領域308bが位置し、次に預かり金額第3候補領域308cが位置する。
【0101】
各記憶領域(0)〜(25)に格納された預かり金額候補は、記憶領域(0)から順番に読み出される。
次に、POS端末100の処理手順について説明する。
【0102】
図14〜図20は、第2の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、図14を用いて説明する。
以下の処理は、購入金額入力手段201に商品の購入金額が入力されることで開始される。
【0103】
[ステップS101]合計金額算出手段202が、購入金額入力手段201から商品の購入金額を取得する。
[ステップS102]合計金額算出手段202が、ステップS101で取得した購入金額を合計する。
【0104】
[ステップS103]合計金額算出手段202が、全ての商品の購入金額を取得したかを判定する。合計金額算出手段202は、全ての商品の購入金額を取得した場合、処理をステップS104に進める。合計金額算出手段202は、全ての商品の購入金額を取得していない場合、処理をステップS101に進める。
【0105】
[ステップS104]合計金額算出手段202が、ステップS102で算出した購入金額の合計を、表示手段204の画面に表示させる。
[ステップS105]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補記憶手段302に格納された釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い100円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第1候補抽出手段301が、抽出した100円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第1候補領域306aの記憶領域(0)、(1)に格納する。
【0106】
[ステップS106]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304a〜304eを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位、5円単位、及び、1円を含む釣銭候補をそれぞれ抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した10円単位、5円単位、及び、1円を含む釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cの記憶領域(14)〜(25)に格納する。
【0107】
[ステップS107]釣銭第2候補抽出手段305が、優先順位順釣銭候補記憶手段306から、釣銭第3候補領域306cに格納された釣銭候補を全て抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305が、抽出した全ての釣銭候補のそれぞれに対して、500円を加えた値を算出し、算出した値が1000円以上の場合、算出した値を釣銭候補として優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第2候補領域306bの記憶領域(2)〜(13)に格納する。
【0108】
[ステップS108]預かり金額候補算出手段307が、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)〜(25)に記憶された全ての釣銭候補のそれぞれに基づいて、預かり金額候補を算出する。さらに、預かり金額候補算出手段307が、算出した預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に格納する。
【0109】
ここで、預かり金額候補算出手段307は、算出した預かり金額候補を、算出元となった釣銭候補が格納されている記憶領域の優先順位順釣銭候補記憶手段306における並び順に沿って、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域(0)〜(25)に格納する。例えば、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納された釣銭候補に対応する預かり金額候補は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域(0)に格納される。
【0110】
なお、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域に「0」が格納されている場合は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の対応する記憶領域に「0」を格納する。
[ステップS109]預かり金額候補出力手段309が、優先順位順預かり金額候補記憶手段308に記憶された預かり金額候補を、優先順位順預かり金額候補記憶手段308における並び順に沿って、表示手段204の画面に表示させる。
【0111】
なお、預かり金額候補出力手段309は、優先順位順預かり金額候補記憶手段308の記憶領域に「0」が格納されている場合は、それを無視する。
[ステップS110]釣銭算出手段206が、預かり金額入力手段205に入力された預かり金額から合計金額算出手段202が算出した購入金額の合計を差し引いて釣銭を算出し、処理を終了する。
【0112】
次に、上記の釣銭第1候補の抽出と格納を行うステップS105の詳細について、図15を用いて説明する。
[ステップS151]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS102で算出した購入金額の合計における100円単位の金額を抽出する。購入金額における100円単位の金額は、購入金額の合計の100の位に100を掛けることで求められる。
【0113】
[ステップS152]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302aを参照する。
[ステップS153]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS151で抽出した100円単位の金額21aに対応する優先順位「1」の釣銭候補22aがあるかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「1」の釣銭候補22aがある場合、処理をステップS154に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「1」の釣銭候補22aがない場合、処理をステップS155に進める。
【0114】
[ステップS154]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS153で判定した優先順位「1」の釣銭候補22aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納する。
【0115】
[ステップS155]釣銭第1候補抽出手段301が、釣銭第1候補テーブル302aを参照し、ステップS151で抽出した100円単位の金額21aに対応する優先順位「2」の釣銭候補22aがあるかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「2」の釣銭候補22aがある場合、処理をステップS156に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、優先順位「2」の釣銭候補22aがない場合、処理を終了する。
【0116】
[ステップS156]釣銭第1候補抽出手段301が、ステップS155で判定した優先順位「2」の釣銭候補22aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(1)に格納して処理を終了する。
【0117】
次に、上記の釣銭第3候補の抽出と格納を行うステップS106の詳細について、図16を用いて説明する。
[ステップS201]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い10円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した10円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0118】
[ステップS202]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い5円単位の釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した5円単位の釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0119】
[ステップS203]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に格納された釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS102で算出した購入金額の合計に基づいて、優先順位の高い1円を含む釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、抽出した1円を含む釣銭候補を、優先順位順釣銭候補記憶手段306の釣銭第3候補領域306cに格納する。
【0120】
次に、上記の10円単位の釣銭候補の抽出と格納を行うステップS201の詳細について、図17を用いて説明する。
[ステップS251]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計における10円単位の金額を抽出する。購入金額における10円単位の金額は、購入金額の合計の10の位に10を掛けることで求められる。
【0121】
[ステップS252]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304aを参照する。
[ステップS253]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS251で抽出した10円単位の金額41aに対応する優先順位「1」の釣銭候補42aがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42aがある場合、処理をステップS254に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42aがない場合、処理をステップS255に進める。
【0122】
[ステップS254]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS253で判定した優先順位「1」の釣銭候補42aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納する。
【0123】
[ステップS255]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304aを参照し、ステップS251で抽出した10円単位の金額41aに対応する優先順位「2」の釣銭候補42aがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42aがある場合、処理をステップS256に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42aがない場合、処理を終了する。
【0124】
[ステップS256]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS255で判定した優先順位「2」の釣銭候補42aを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(15)に格納して処理を終了する。
【0125】
次に、上記の5円単位の釣銭候補の抽出と格納を行うステップS202の詳細について、図18を用いて説明する。
[ステップS301]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計の下二桁の金額を抽出する。
【0126】
[ステップS302]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS301で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「5」以上かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」以上の場合、処理をステップS303に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」以上ではない場合、処理を終了する。
【0127】
[ステップS303]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS301で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「5」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」の場合、処理をステップS304に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「5」ではない場合、処理をステップS305に進める。
【0128】
[ステップS304]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304bを参照する。
[ステップS305]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304cを参照する。
【0129】
[ステップS306]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS307に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS308に進める。
【0130】
[ステップS307]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS306で判定した優先順位「1」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(16)に格納する。
【0131】
[ステップS308]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS309に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS310に進める。
【0132】
[ステップS309]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS308で判定した優先順位「2」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(17)に格納する。
【0133】
[ステップS310]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS311に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理をステップS312に進める。
【0134】
[ステップS311]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS310で判定した優先順位「3」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(18)に格納する。
【0135】
[ステップS312]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304b、又は、304cを参照し、ステップS301で抽出した下二桁の金額41b,41cに対応する優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがある場合、処理をステップS313に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42b,42cがない場合、処理を終了する。
【0136】
[ステップS313]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS312で判定した優先順位「4」の釣銭候補42b,42cを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(19)に格納して処理を終了する。
【0137】
次に、上記の1円を含む釣銭候補の抽出と格納を行うステップS203の詳細について、図19を用いて説明する。
[ステップS351]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS102で算出した購入金額の合計の下二桁の金額を抽出する。
【0138】
[ステップS352]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS351で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「4」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「4」の場合、処理をステップS354に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「4」ではない場合、処理をステップS353に進める。
【0139】
[ステップS353]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS351で抽出した下二桁の金額の下一桁が、「9」かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「9」の場合、処理をステップS355に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、下一桁が「9」ではない場合、処理を終了する。
【0140】
[ステップS354]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304dを参照する。
[ステップS355]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304eを参照する。
【0141】
[ステップS356]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS357に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「1」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS358に進める。
【0142】
[ステップS357]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS356で判定した優先順位「1」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
【0143】
[ステップS358]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS359に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「2」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS360に進める。
【0144】
[ステップS359]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS358で判定した優先順位「2」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
【0145】
[ステップS360]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS361に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「3」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS362に進める。
【0146】
[ステップS361]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS360で判定した優先順位「3」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。
【0147】
[ステップS362]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS363に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「4」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS364に進める。
【0148】
[ステップS363]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS362で判定した優先順位「4」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納する。
【0149】
[ステップS364]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS365に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「5」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理をステップS366に進める。
【0150】
[ステップS365]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS364で判定した優先順位「5」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(24)に格納する。
【0151】
[ステップS366]釣銭第3候補抽出手段303が、釣銭第3候補テーブル304d、又は、304eを参照し、ステップS351で抽出した下二桁の金額41d,41eに対応する優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがあるかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがある場合、処理をステップS367に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、優先順位「6」の釣銭候補42d,42eがない場合、処理を終了する。
【0152】
[ステップS367]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS366で判定した優先順位「6」の釣銭候補42d,42eを、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(25)に格納して処理を終了する。
【0153】
次に、上記の釣銭第2候補の抽出と格納を行うステップS107の詳細について、図20を用いて説明する。
[ステップS401]釣銭第2候補抽出手段305が、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)〜(25)に格納された釣銭候補を抽出する。さらに、釣銭第2候補抽出手段305は、抽出した釣銭候補のそれぞれに500円を加算した金額を、釣銭候補として、優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(2)〜(13)に格納する。
【0154】
ここで、釣銭第2候補抽出手段305は、格納先である記憶領域(2)〜(13)における順番と、抽出元の記憶領域(14)〜(25)における順番とが同じとなるように、算出した釣銭候補を格納する。例えば、抽出元が記憶領域(14)の釣銭候補は、記憶領域(2)に格納され、抽出元が記憶領域(15)の釣銭候補は、記憶領域(3)に格納される。
【0155】
[ステップS402]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(2)を設定する。
[ステップS403]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に格納されている釣銭候補の金額が1000円以上かどうかを判定する。釣銭第2候補抽出手段305は、金額が1000円以上の場合、処理をステップS405に進める。釣銭第2候補抽出手段305は、金額が1000円以上ではない場合、処理をステップS404に進める。
【0156】
[ステップS404]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)に「0」を格納する。
[ステップS405]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)が記憶領域(13)かどうかを判定する。釣銭第2候補抽出手段305は、格納位置(A)が記憶領域(13)の場合、処理を終了する。釣銭第2候補抽出手段305は、格納位置(A)が記憶領域(13)ではない場合、処理をステップS406に進める。
【0157】
[ステップS406]釣銭第2候補抽出手段305が、格納位置(A)を1つ後段の記憶領域に設定して更新し、処理をステップS403に進める。
次に、預かり金額候補が表示された表示手段204の画面204aの一例について説明する。
【0158】
図21は、第2の実施の形態に係る表示手段の画面の一例を示す図である。
表示手段204は、例えば、図3に示すディスプレイ112a及びタッチパネル112cにより実現される。表示手段204の画面204aには、購入金額の合計が、お買い上げ金額31に表示される。さらに、画面204aには、預かり金額候補が、お勧めお預け金額32に表示される。ここで、預かり金額候補は、優先順位が高いものが上位に位置するように順番に表示される。さらに、画面204aには、預かり金額候補に対応した釣銭が、おつり33に表示される。
【0159】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を硬貨の枚数順に並び替えるタッチパネル式のボタン34が表示される。ボタン34に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、硬貨の枚数順に預かり金額候補の出力の順番を入れ替えることで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が並び替えられる。
【0160】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を釣銭が高いものから降順となるように並び替えるタッチパネル式のボタン35が表示される。ボタン35に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、釣銭が高いものから降順となるように預かり金額候補の出力の順番を入れ替えることで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が並び替えられる。
【0161】
さらに、画面204aには、例えば、お勧めお預け金額32に表示された預かり金額候補の順番を元に戻すタッチパネル式のボタン36が表示される。ボタン36に顧客が触れると、例えば、預かり金額候補出力手段309が、これを検出し、預かり金額候補の出力の順番を元に戻すことで、お勧めお預け金額32に表示される預かり金額候補が元の並び順となる。
【0162】
以上説明してきたように、POS端末100では、預かり金額候補抽出手段203が、釣銭が100円単位となるような釣銭に1円硬貨や5円硬貨を含まない預かり金額候補を、釣銭に1円硬貨や5円硬貨を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、この優先順位に基づいて預かり金額候補を表示手段204に表示させる。
【0163】
これにより、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【0164】
さらに、POS端末100では、預かり金額候補記憶手段308が複数の記憶領域を有し、預かり金額候補算出手段307が算出した預かり金額候補は、その優先順位に基づいて対応する記憶領域に格納される。そして、各記憶領域に格納された預かり金額候補は、その記憶領域に設定された順番に基づいて、表示手段204に表示される。
【0165】
これによれば、釣銭に含まれる金種の優先順位を変更する場合、預かり金額候補を格納する記憶領域の位置を変更することのみで、複雑な処理を実行することなく、優先順位の変更を表示手段204に表示される預かり金額候補の並び順に反映させることが可能となる。
【0166】
次に、釣銭第1、第3候補の抽出と格納に関して他の方法を用いた実施の形態を、第3の実施の形態として説明する。第3の実施の形態では、使用するテーブルの規模を縮小し、計算を主として釣銭候補の抽出と格納を行うものである。
【0167】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係るPOS端末では、第2の実施の形態に係るPOS端末100に対して、釣銭第1、第3候補記憶手段302,304が記憶するテーブル、及び、釣銭第1、第3候補抽出手段301,303における釣銭第1、第3候補の抽出と格納に関する処理手順が異なる。その他はPOS端末100と同じ構成である。
【0168】
まず、釣銭第1、第3候補記憶手段302,304が記憶する釣銭第1、第3候補テーブルについて説明する。
図22は、第3の実施の形態に係る釣銭第1候補テーブル及び釣銭第3候補テーブルの一例を示す図である。
【0169】
図22(A)に示されるように、釣銭第1候補テーブル302bは、100円単位の釣銭候補として、100円、200円、500円、及び、600円を格納している。
図22(B)に示されるように、釣銭第3候補テーブル304fは、10円単位の釣銭候補、5円単位の釣銭候補、及び、1円を含む釣銭候補として、1円、5円、6円、10円、11円、15円、20円、50円、51円、55円、及び、60円を格納している。
【0170】
次に、釣銭第1候補の抽出と格納の手順について説明する。
図23は、第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0171】
[ステップS451]釣銭第1候補抽出手段301が、購入金額の合計の100の位を抽出し、抽出した値を100倍して変数(A)に格納する。
[ステップS452]釣銭第1候補抽出手段301が、1000から変数(A)を引いた値を算出して変数(B)に格納する。
【0172】
[ステップS453]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(B)が釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302bの釣銭第1候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(B)が釣銭第1候補の値に該当する場合、処理をステップS454に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(B)が釣銭第1候補の値に該当しない場合、処理をステップS455に進める。
【0173】
[ステップS454]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(B)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(0)に格納する。
[ステップS455]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(A)が500未満かどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(A)が500未満の場合、処理をステップS456に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(A)が500未満ではない場合、処理を終了する。
【0174】
[ステップS456]釣銭第1候補抽出手段301が、500から変数(A)を引いた値を算出して変数(C)に格納する。
[ステップS457]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(C)が釣銭第1候補記憶手段302に記憶された釣銭第1候補テーブル302bの釣銭第1候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(C)が釣銭第1候補の値に該当する場合、処理をステップS458に進める。釣銭第1候補抽出手段301は、変数(C)が釣銭第1候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0175】
[ステップS458]釣銭第1候補抽出手段301が、変数(C)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(1)に格納して処理を終了する。
次に、釣銭第3候補の抽出と格納の手順について説明する。釣銭第3候補の抽出と格納の手順は、第2の実施の形態と同様に、図16に示されるように、10円単位の釣銭候補の抽出と格納、5円単位の釣銭候補の抽出と格納、及び、1円を含む釣銭候補の抽出と格納を含む。
【0176】
図24〜図26は、第3の実施の形態に係るPOS端末の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、10円単位の釣銭候補の抽出と格納の手順について、図24を用いて説明する。
【0177】
[ステップS501]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の10の位を抽出し、抽出した値を10倍して変数(A)に格納する。
[ステップS502]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値を算出して変数(B)に格納する。
【0178】
[ステップS503]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(B)が釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第1候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(B)が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS504に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(B)が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS505に進める。
【0179】
[ステップS504]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(B)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(15)に格納する。
[ステップS505]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)が50かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50である場合、処理を終了する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50ではない場合、処理をステップS506に進める。
【0180】
[ステップS506]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)が50未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50未満である場合、処理をステップS508に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)が50未満ではない場合、処理をステップS507に進める。
【0181】
[ステップS507]釣銭第3候補抽出手段303が、「50」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納して処理を終了する。
[ステップS508]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値を算出して変数(C)に格納する。
【0182】
[ステップS509]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(C)が釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(C)が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS510に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(C)が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0183】
[ステップS510]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(C)を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(14)に格納して処理を終了する。
次に、5円単位の釣銭候補の抽出と格納の手順について、図25を用いて説明する。
【0184】
[ステップS551]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が5以上かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が5以上である場合、処理をステップS552に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が5以上ではない場合、処理を終了する。
【0185】
[ステップS552]釣銭第3候補抽出手段303が、「5」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(17)に格納する。
[ステップS553]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
【0186】
[ステップS554]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に55を加えた値が100超150未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に55を加えた値が100超150未満である場合、処理をステップS555に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に55を加えた値が100超150未満ではない場合、処理をステップS556に進める。
【0187】
[ステップS555]釣銭第3候補抽出手段303が、「55」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(16)に格納する。
[ステップS556]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS557に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS558に進める。
【0188】
[ステップS557]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS556で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(18)に格納する。
【0189】
[ステップS558]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS559に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0190】
[ステップS559]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS558で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(19)に格納して処理を終了する。
【0191】
次に、1円を含む釣銭候補の抽出と格納の手順について、図26を用いて説明する。
[ステップS601]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が4かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が4である場合、処理をステップS602に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が4ではない場合、処理をステップS612に進める。
【0192】
[ステップS602]釣銭第3候補抽出手段303が、「6」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。さらに、釣銭第3候補抽出手段303が、「1」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納する。
【0193】
[ステップS603]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
[ステップS604]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に51を加えた値が100超かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超である場合、処理をステップS605に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超ではない場合、処理をステップS606に進める。
【0194】
[ステップS605]釣銭第3候補抽出手段303が、「51」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
[ステップS606]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に11を加えた値が100超かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に11を加えた値が100超である場合、処理をステップS607に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に11を加えた値が100超ではない場合、処理をステップS608に進める。
【0195】
[ステップS607]釣銭第3候補抽出手段303が、「11」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
[ステップS608]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS609に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS610に進める。
【0196】
[ステップS609]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS608で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(24)に格納する。
【0197】
[ステップS610]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS611に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0198】
[ステップS611]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS610で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(25)に格納して処理を終了する。
【0199】
[ステップS612]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の1の位が9かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が9である場合、処理をステップS613に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、購入金額の合計の1の位が9ではない場合、処理を終了する。
【0200】
[ステップS613]釣銭第3候補抽出手段303が、「1」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(21)に格納する。
[ステップS614]釣銭第3候補抽出手段303が、購入金額の合計の下二桁の値を抽出し、抽出した値を変数(A)に格納する。
【0201】
[ステップS615]釣銭第3候補抽出手段303が、変数(A)に51を加えた値が100超150未満かどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超150未満である場合、処理をステップS616に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、変数(A)に51を加えた値が100超150未満ではない場合、処理をステップS617に進める。
【0202】
[ステップS616]釣銭第3候補抽出手段303が、「51」を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(20)に格納する。
[ステップS617]釣銭第3候補抽出手段303が、100から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS618に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、100から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理をステップS619に進める。
【0203】
[ステップS618]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS617で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(22)に格納する。
【0204】
[ステップS619]釣銭第3候補抽出手段303が、50から変数(A)を引いた値が、釣銭第3候補記憶手段304に記憶された釣銭第3候補テーブル304fの釣銭第3候補の値に該当するかどうかを判定する。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当する場合、処理をステップS620に進める。釣銭第3候補抽出手段303は、50から変数(A)を引いた値が釣銭第3候補の値に該当しない場合、処理を終了する。
【0205】
[ステップS620]釣銭第3候補抽出手段303が、ステップS619で釣銭第3候補の値に該当すると判定した釣銭候補値を優先順位順釣銭候補記憶手段306の記憶領域(23)に格納して処理を終了する。
【0206】
第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、釣銭に1円硬貨又は5円硬貨を含まない預かり金額候補を、優先順位を高くして顧客に提示することが可能となる。
即ち、釣銭が顧客の財布等の入れ物に溜まってしまう可能性を低減させる支払い金額を提示することが可能となる。
【0207】
なお、各実施の形態で示した以上の処理は、コンピュータに所定のプログラムを実行させることで実現できる。その場合、実現すべき処理内容を記述したプログラムが提供される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
【0208】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにプログラムを転送することもできる。
【0209】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【符号の説明】
【0210】
10 貨幣取引装置
11 入力手段
12 第1の釣銭候補抽出手段
13 第2の釣銭候補抽出手段
14 預かり金額候補算出手段
15 優先順位設定手段
16 出力手段
17 表示手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段、
前記第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、前記優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段、
として機能させることを特徴とする貨幣取引プログラム。
【請求項2】
前記第1の釣銭候補抽出手段は、前記所定の金種を含まない複数の釣銭候補を記憶する第1の釣銭候補記憶手段を参照して、前記所定の金種を含まない釣銭候補を抽出し、
前記第2の釣銭候補抽出手段は、前記所定の金種を含む複数の釣銭候補を記憶する第2の釣銭候補記憶手段を参照して、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出することを特徴とする請求項1記載の貨幣取引プログラム。
【請求項3】
前記優先順位設定手段は、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、第1の記憶領域と第2の記憶領域とを有する預かり金額候補記憶手段の前記第1の記憶領域に格納し、且つ、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補を前記第2の記憶領域に格納し、
前記出力手段は、前記第1の記憶領域に格納された預かり金額候補を、前記第2の記憶領域に格納された預かり金額候補よりも上位に位置するように、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の貨幣取引プログラム。
【請求項4】
前記所定の金種は1円硬貨を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨幣取引プログラム。
【請求項5】
前記所定の金種は5円硬貨を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨幣取引プログラム。
【請求項6】
コンピュータが、
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出し、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出し、
抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出し、
算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、
算出した預かり金額候補を、設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる、
ことを特徴とする貨幣取引方法。
【請求項7】
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段と、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段と、
前記第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段と、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段と、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、前記優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段と、
を有することを特徴とする貨幣取引装置。
【請求項1】
コンピュータを、
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段、
前記第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、前記優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段、
として機能させることを特徴とする貨幣取引プログラム。
【請求項2】
前記第1の釣銭候補抽出手段は、前記所定の金種を含まない複数の釣銭候補を記憶する第1の釣銭候補記憶手段を参照して、前記所定の金種を含まない釣銭候補を抽出し、
前記第2の釣銭候補抽出手段は、前記所定の金種を含む複数の釣銭候補を記憶する第2の釣銭候補記憶手段を参照して、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出することを特徴とする請求項1記載の貨幣取引プログラム。
【請求項3】
前記優先順位設定手段は、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、第1の記憶領域と第2の記憶領域とを有する預かり金額候補記憶手段の前記第1の記憶領域に格納し、且つ、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補を前記第2の記憶領域に格納し、
前記出力手段は、前記第1の記憶領域に格納された預かり金額候補を、前記第2の記憶領域に格納された預かり金額候補よりも上位に位置するように、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の貨幣取引プログラム。
【請求項4】
前記所定の金種は1円硬貨を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨幣取引プログラム。
【請求項5】
前記所定の金種は5円硬貨を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨幣取引プログラム。
【請求項6】
コンピュータが、
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出し、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出し、
抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出し、
算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くし、
算出した預かり金額候補を、設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる、
ことを特徴とする貨幣取引方法。
【請求項7】
入力された購入金額に基づき、所定の金種を含まない釣銭候補を抽出する第1の釣銭候補抽出手段と、
前記入力された購入金額に基づき、前記所定の金種を含む釣銭候補を抽出する第2の釣銭候補抽出手段と、
前記第1及び第2の釣銭候補抽出手段が抽出したそれぞれの釣銭候補に基づき、預かり金額候補をそれぞれ算出する預かり金額候補算出手段と、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補に対して優先順位を設定し、釣銭に前記所定の金種を含まない預かり金額候補を、釣銭に前記所定の金種を含む預かり金額候補よりも優先順位を高くする優先順位設定手段と、
前記預かり金額候補算出手段が算出した預かり金額候補を、前記優先順位設定手段が設定した優先順位に基づいて、表示手段に表示させる出力手段と、
を有することを特徴とする貨幣取引装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2011−181027(P2011−181027A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47336(P2010−47336)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】
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