説明

貯湯式給湯装置

【課題】施工時に行われる水張り運転が極めて容易に行える貯湯式給湯装置に関するものである。
【解決手段】加熱手段21で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンク2と、該貯湯タンク2下部には給水管4を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路11が接続され、この湯張り回路11には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁13及び該湯張り回路11を開閉する湯張り電磁弁14を備えたもので、前記風呂ミキシング弁13を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁14を開口することで、湯張り回路11を利用して貯湯タンク2内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンク2が満水となる水張りの終了は、水張り開始からの時間をカウントするタイマー32の所定時間のカウントアップで、湯張り電磁弁14を閉口して行うようにしたので、湯張り回路11を利用して貯湯タンク2の水張りが自動的に行われ、極めて便利で且つ使用勝手が良いものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヒートポンプ回路や電気ヒーターを利用して、貯湯水を加熱し給湯を行う貯湯式給湯装置の施工後の水張り運転に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種の給湯装置では、施工後の水張り運転については、貯湯タンクの頂部に連通している圧力逃がし弁を手動で開口した後、給水を行って貯湯タンク内のエアを抜きながら該貯湯タンクを満水状態とする水張り運転を行うものであった。(例えば、特許文献1)
【特許文献1】特開2004−85060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところでこの従来のものでは、圧力逃がし弁から水が溢れ出すことで、貯湯タンクのエア抜き及び水張りの終了を確認し、圧力逃がし弁を手動で閉口しなければならない為、常に人が張り付いていなくてはならず、アパートやマンション等の一度に数多くの器具を設置する集合物件では、この確認だけで多くの作業員が必要であったり、多くの時間を費やすもので、極めて作業性が悪いと言う問題点を有するものであった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明はこの点に着目し、上記問題点を解決する為、請求項1では、加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、水張り開始からの時間をカウントするタイマーの所定時間のカウントアップで、湯張り電磁弁を閉口して行うものである。
【0005】
又請求項2では、加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、湯張り回路或いは該湯張り回路が接続している風呂循環回路に設けられた風呂フロースイッチによる給水検知で、湯張り電磁弁を閉口して行うものである。
【0006】
又請求項3では、加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、給水管に備えられた給水流量カウンタが予め設定された所定流量のカウントで、湯張り電磁弁を閉口して行うものである。
【0007】
又請求項4では、前記水張り開始前には、風呂ミキシング弁の給水側を開口しての呼び水を行うものであり、又請求項5では、前記貯湯タンクの満水や異常状態をリモコンで報知するものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の請求項1によれば、特別な部品を付加することなく、既存の湯張り回路を利用して施工後の貯湯タンクの水張りが自動的に行われ、極めて便利で且つ使用勝手が良いものであり、しかも貯湯タンクの満水による水張り終了は、予め余裕を見て設定されたタンマー時間によって行われるので、誤検知の心配が無く安心して使用出来るものである。
【0009】
又請求項2では、特別な部品を付加することなく、既存の湯張り回路を利用して施工後の貯湯タンクの水張りが自動的に行われ、極めて便利で且つ使用勝手が良いものであり、しかも貯湯タンクの満水による水張り終了は、風呂循環回路に備えられ主に風呂の残湯の有無を検知する風呂フロースイッチを利用して行われるので、実際に貯湯タンクが満水となり風呂循環回路までの流れを検知され、満水を確実に検知出来、極めて使用勝手が良いものである。
【0010】
又請求項3では、特別な部品を付加することなく、既存の湯張り回路を利用して施工後の貯湯タンクの水張りが自動的に行われ、極めて便利で且つ使用勝手が良いものであり、しかも貯湯タンクの満水による水張り終了は、給水管に備えた給水流量カウンタによる所定流量のカウントで行うので、無駄なオーバーフロー水がなくなり的確に貯湯タンクの満水を検知出来、極めて経済的で効率も良いものである。
【0011】
又請求項4では、前記水張り開始前には、風呂ミキシング弁の給水側を開口しての呼び水を行うようにしたので、風呂フロースイッチや給水流量カウンタの焼き付きを防止出来、的確に流水や流量を検知して良好な検知を長期間維持出来るものである。
【0012】
又請求項5では、前記貯湯タンクの満水や異常状態をリモコンで報知するので、水張りが正常に終了したか、或いは異常があって満水状態でないことが、リモコンで直ぐに分かり極めて使用勝手が良いものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次にこの発明の一実形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。
1は貯湯タンクユニットで内方には、湯水を貯湯する貯湯タンク2と、該貯湯タンク2の上部に接続された出湯管3と、貯湯タンク2の下部に接続された給水管4と、出湯管3からの高温水と給水管4から分岐された給湯バイパス管5からの低温水とをミキシングする給湯ミキシング弁6と、該給湯ミキシング弁6の下流に接続された給湯管7に設けられた給湯温度センサ8及び給湯フロースイッチ9とが備えられている。
【0014】
更に貯湯タンクユニット1内には、貯湯タンク2上部と風呂循環回路10とを結ぶ湯張り回路11が設けられ、この湯張り回路11には貯湯タンク2からの高温水と給湯バイパス管5から分岐した風呂バイパス管12からの低温水とをミキシングする風呂ミキシング弁13と、湯張り回路11を開閉する湯張り電磁弁14、湯張り量をカウントする湯張り流量カウンタ15とが備えられており、又前記風呂循環回路10には、風呂の水位を検知する水位センサ16、風呂循環ポンプ17、風呂フロースイッチ18、貯湯タンク2内上部に備えられた風呂熱交換器19及び、該風呂熱交換器19をバイパスする風呂三方弁20が備えられている。
【0015】
21はヒートポンプ回路から成る加熱手段で、貯湯タンク2との間には往き管22と戻り管23とから成る加熱循環回路24が構成され、加熱循環ポンプ25の駆動で貯湯タンク2下部の低温水を、止水栓26を介して加熱手段21内の水冷媒熱交換器(図示せず)を通過されることで、加熱して高温水とし戻り管23途中の戻しバイパス弁27を介して貯湯タンク2上部に戻し、順次この循環を繰り返し高温水を貯湯するものであり、凍結防止時には戻しバイパス弁27を貯湯タンク2下部に接続した給水管4に接続した凍結防止バイパス管28側に切替ることで、貯湯タンク2内下部を利用した短絡回路の循環として凍結を防止するもので、加熱循環ポンプ25と戻しバイパス弁27は貯湯タンクユニット1内に位置するものである。
【0016】
29はマイコン等から成る給湯制御部で、加熱循環回路24による貯湯タンク2の沸き上げや沸き増し等の制御、給湯の温度制御、風呂の湯張りや追い焚き、保温等の制御を行うものであり、又リモコン30に設けられた試運転スイッチ31の押圧によって、湯張り回路11の風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態からお湯側100%状態に切替と共に、湯張り電磁弁14を開成し、湯張り回路11を利用して施工後の貯湯タンク2内のエアを抜きながらの水張りを行うものである。
【0017】
32は前記給湯制御部29内に構成されたタイマーで、試運転スイッチ31の押圧でカウントを開始し、ここでは30分の所定時間のカウントアップで、給湯制御部29を介して風呂ミキシング弁13を元の水側100%に戻すと共に、湯張り電磁弁14を閉成し湯張り回路11を利用した水張りを終了させるものである。
【0018】
更に前記リモコン30には、試運転スイッチ31の他に、給湯スイッチ33、給湯設定温度を設定する温度設定スイッチ34、風呂への湯張りを指示する湯張りスイッチ35、湯張り量を設定する湯張り量設定スイッチ36を有し、更にドットマトリクス型の蛍光表示管よりなる表示部37と、この表示部37を制御すると共に前記給湯制御部29との通信を行うマイコンで構成されたリモコン制御部38が備えられている。
【0019】
39は給湯管7に接続する逆止弁付止水栓、40は貯湯タンク2頂部に連通した逃がし弁、41は給水管4に備えられた減圧弁であり、それより上流側には止水栓42が設けられており、43は貯湯タンク2底部に連通した排水栓、44は加熱循環回路24に連通したドレン栓である。
【0020】
次にこの一実施形態の作動について説明する。
今器具を設置し、給湯回路や風呂循環回路10、給水管4、給湯管7の回路をそれぞれ配管接続した後、電源に接続して施工は終了するものであり、次にリモコン30の試運転スイッチ31を押圧すれば(ステップ45)、YESで試運転開始の信号が給湯制御部22に出力され、この給湯制御部22がステップ46で湯張り回路11の風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態からお湯側100%状態に切替と共に、湯張り電磁弁14を開成し、予め設定された所定時間ここでは30分のカウントをタイマー32に開始させる。
【0021】
これにより、湯張り回路11から風呂循環回路10を介して風呂より、貯湯タンク2内のエアが抜かれ、そしてこの貯湯タンク2内に給水管4よりの給水で水張りが行われるものであり、特別な部品を設けることなく、湯張り回路11を利用して貯湯タンク2内のエア抜きと水張りが自動的に行われ、極めて便利で且つ使用勝手が良いものである。
【0022】
そして、ステップ47に進みタイマー32が30分のカウントアップするすると、YESでステップ48に進んで給湯制御部29を介して風呂ミキシング弁13を元の水側100%に戻すと共に、湯張り電磁弁14を閉成し湯張り回路11を利用した水張りを終了させるものであり、この時リモコン30には「水張り終了」を文字表示すると共に、ブザー音で報知する。
又このタイマー32による30分のカウントは、試験で予め貯湯タンク2が満水になる時間を設定しているもので、当然貯湯タンク7の容量が変わればこの所定時間も変更されるものである。
更にこの貯湯タンク2の水張り終了後、継続して湯張りの試運転や追い焚きの試運転を行うようにしても良いものである。
【0023】
次にこの貯湯式給湯装置は、夜間時間帯になると、前記給湯制御部29が翌日に必要な貯湯熱量を演算し、この目標となる貯湯熱量を夜間時間帯の終了までに沸き上げるように指示して加熱手段21を作動させ、加熱循環回路24の加熱循環ポンプ25を駆動開始する。そして、加熱循環ポンプ25の駆動により貯湯タンク2下部から取り出された湯水が加熱され、貯湯タンク2の上部に戻されることにより、高温の湯が貯湯される。
【0024】
そして、貯湯タンク7の側面に設けられた貯湯温度センサー(図示せず)が所定の量の高温水が貯湯されたことを検出すると、給湯制御部29が加熱手段21へ加熱動作の停止を指示し、加熱循環ポンプ25の作動が停止され、夜間時間帯の終了時までに貯湯作業を終了するものである。
【0025】
この状態で給湯栓(図示せず)を開口すると貯湯タンク2上部の高温水が出湯管3がら給湯ミキシング弁6で給水とミキシングされて設定温度の給湯となって給湯管7を介して供給され、貯湯タンク2にはこの給湯で減少した分の給水が給水管4から供給されて、温水を押し上げ順次これを繰り返して良好な給湯が行われるものである。
【0026】
次に図4と図5に示す第一の他の実施形態を説明するが、この一実施形態と同一部分は同一符号を付し説明を省略して相違点のみ説明する。
図4はタイマー32の替わりに風呂循環回路10に備えられている風呂フロースイッチ18を利用する為に、該風呂フロースイッチ18を給湯制御部29の入力側にしたものである。
【0027】
そして作動では、リモコン30の試運転スイッチ31を押圧すれば(ステップ45)、YESでステップ49に進み先ず風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態のままで、湯張り電磁弁14を開成して少量の水を呼び水として風呂フロースイッチ18に供給し、ステップ50で湯張り流量カウンタ15が所定流量をカウントすることで呼び水を終了とし、YESでステップ51に進み一旦湯張り電磁弁14を閉成した後、ステップ46で湯張り回路11の風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態からお湯側100%状態に切替と共に、湯張り電磁弁14を開成することにより、湯張り回路11を利用しての貯湯タンク2内のエア抜きと水張りが行われるものである。
【0028】
更にステップ52に進み貯湯タンク2が満水になると、湯張り回路11を介して風呂循環回路10に水が流れ込むので、これを風呂フロースイッチ18が検知して、YESでステップ48に進んで給湯制御部29を介して風呂ミキシング弁13を元の水側100%に戻すと共に、湯張り電磁弁14を閉成し湯張り回路11を利用した水張りを終了させるものであり、リモコン30には「水張り終了」を文字表示すると共に、ブザー音で報知し、風呂フロースイッチ18により水流を検知しての水張り終了検知であるので、確実に水張りが終了したことを検知出来、極めて安心して使用出来るものである。
【0029】
又ステップ52でNOの場合は、ステップ53に進んで試運転スイッチ31の押圧による試運転開始からの時間をカウントする安全タイマー54が、所定の安全時間をオーバーしても風呂フロースイッチ18が水流を検知しない時には、異常と判断しYESでステップ55に進み湯張り電磁弁14を強制的に閉成し、リモコン30の表示部37に「水張りエラー」を文字表示すると共に、警報音で報知するもので、安全を確実に確保出来、試運転時に人がそこに居なくとも、安心して自動の試運転が出来るものである。
【0030】
次に図6〜図8に示す第二の他の実施形態を同様にして説明すれば、湯張り流量カウンタ15をなくし、給水管4の給湯バイパス管5の分岐部分より上流側に給水流量カウンタ56を備えたものであり、この給水流量カウンタ56で直接貯湯タンク2に流入する水量をカウントして満水で停止させるものである。
【0031】
その作動は、リモコン30の試運転スイッチ31を押圧すれば(ステップ45)、YESでステップ49に進み先ず風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態のままで、湯張り電磁弁14を開成して少量の水を呼び水として給水流量カウンタ56に供給して、焼き付きを防止してスムースな作動を行わすものであり、ステップ57で給水流量カウンタ56が所定流量をカウントすることで呼び水を終了とし、YESでステップ51に進み一旦湯張り電磁弁14を閉成した後、ステップ46で湯張り回路11の風呂ミキシング弁13を水側100%開口状態からお湯側100%状態に切替と共に、湯張り電磁弁14を開成することにより、湯張り回路11を利用しての貯湯タンク2内のエア抜きと水張りが行われるものである。
【0032】
更にステップ58に進み給水流量カウンタ56が貯湯タンク2が満水になる予め設定された流量をカウントすることで、YESでステップ48に進んで給湯制御部29を介して風呂ミキシング弁13を元の水側100%に戻すと共に、湯張り電磁弁14を閉成し湯張り回路11を利用した水張りを終了させるものであり、リモコン30には「水張り終了」を文字表示すると共に、ブザー音で報知し、給水流量カウンタにより貯湯タンク2へ流れる流量を検知しての水張り終了検知であるので、確実に水張りが終了したことを検知出来、極めて安心して使用出来るものである。
【0033】
又ステップ58でNOの場合は、ステップ53に進んで試運転スイッチ31の押圧による試運転開始からの時間をカウントする安全タイマー54が、所定の安全時間をオーバーしても給水流量カウンタ56が所定流量を検知しない時には、異常と判断しYESでステップ55に進み湯張り電磁弁14を強制的に閉成し、リモコン30の表示部37に「水張りエラー」を文字表示すると共に、警報音で報知するもので、安全を確実に確保出来、試運転時に人がそこに居なくとも、安心して自動の試運転が出来るものである。
【0034】
尚、給水流量カウンタ56が給湯バイパス管5より上流側に位置しており、貯湯タンク2への給水量のカウントが行えることにより、給湯管7に流量カウンタを設けることで、この流量カウンタとの差を演算して湯張り量を検知することも出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明の一実施形態を示す貯湯式給湯装置の水張り状態概略構成図。
【図2】同要部電気回路のブロック図。
【図3】同要部のフローチャート。
【図4】第一の他の実施形態を示す要部電気回路のブロック図。
【図5】同要部のフローチャート。
【図6】第二の他の実施形態の水張り状態を示す概略構成図。
【図7】同要部電気回路のブロック図。
【図8】同要部のフローチャート。
【符号の説明】
【0036】
2 貯湯タンク
4 給水管
11 湯張り回路
13 風呂ミキシング弁
14 湯張り電磁弁
18 風呂フロースイッチ
21 加熱手段
31 試運転スイッチ
32 タイマー
56 給水流量カウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、水張り開始からの時間をカウントするタイマーの所定時間のカウントアップで、湯張り電磁弁を閉口して行う事を特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、湯張り回路或いは該湯張り回路が接続している風呂循環回路に設けられた風呂フロースイッチによる給水検知で、湯張り電磁弁を閉口して行う事を特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項3】
加熱手段で高温に加熱した湯水を貯湯する貯湯タンクと、該貯湯タンク下部には給水管を接続すると共に上部には風呂への湯張り回路が接続され、この湯張り回路には温水と給水とをミキシングする風呂ミキシング弁及び該湯張り回路を開閉する湯張り電磁弁を備えたものに於いて、前記風呂ミキシング弁を温水側全開とした状態で湯張り電磁弁を開口することで、湯張り回路を利用して貯湯タンク内のエアを抜きながら水張りを行い、前記貯湯タンクが満水となる水張りの終了は、給水管に備えられた給水流量カウンタが予め設定された所定流量のカウントで、湯張り電磁弁を閉口して行う事を特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項4】
前記水張り開始前には、風呂ミキシング弁の給水側を開口しての呼び水を行う事を特徴とする請求項2から3記載の貯湯式給湯装置。
【請求項5】
前記貯湯タンクの満水や異常状態をリモコンで報知する事を特徴とする請求項1から4記載の貯湯式給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−250503(P2006−250503A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−71511(P2005−71511)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】