説明

貯湯式給湯装置

【課題】貯湯タンク内に貯湯された温水を用いて浴室の暖房とミストサウナ化の双方を可能とした貯湯式給湯装置を開示する。
【解決手段】貯湯タンク10と、貯湯タンク10内に貯湯された温水を浴室20内にミスト状に噴霧する噴霧ノズル25と、貯湯タンク10と噴霧ノズル25とを接続する温水配管30と、を少なくとも備えた貯湯式給湯装置Aにおいて、温水配管30内の温水を熱源として浴室20内の空気を昇温させ浴室20内を暖房するための気−液熱交換器21をさらに備え、気−液熱交換器21で熱交換した後の温水が噴霧ノズル25に送られて、ミストとして噴霧される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貯湯式給湯装置に関し、特に、浴室内の暖房とミストサウナ化を可能とする貯湯式給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽熱集熱器などで得られる熱で昇温した熱媒体と熱交換することで得られる温水を貯湯する貯湯タンクを備え、貯湯タンク内の温水をミスト状に噴霧して浴室内をミストサウナ化するようにした貯湯式給湯装置は知られており、その一例が特許文献1などに記載されている。また、貯湯タンクの温水を、床暖房のような低温暖房の熱源、温風暖房器のような高温暖房の熱源として用いることも知られており、その一例が特許文献2などに記載されている。このような貯湯式給湯装置は、再生可能なエネルギあるいは廃熱等のエネルギを有効利用できることから、より広い分野での利用が期待されている。
【0003】
さらに、近年、高齢者にも優しい浴室の構成が求められており、ガスバーナを備えた給湯器等の温水を、浴室に備えた気−液熱交換器の熱源として利用し、浴室内の空気を該気−液熱交換器を通して巡回させることで、浴室内の暖房を行うと同時に、浴室のミストサウナ化も可能としたミストサウナ装置も知られており、その一例が特許文献3などに記載されている。
【0004】
ミストサウナ用の温水として、貯湯タンクの温水を用いる場合には、ガスバーナを用いた給湯器からの温水を用いる場合と比べて、次のような利点もある。すなわち、浴室におけるミストサウナでは、1L/min程度の温水量の使用で使用者に十分な爽快感を与えることができるところ、ガスバーナを用いた給湯器では、バーナの着火および燃焼の安定性のために最低限の3.5〜4.0L/min程度の流量が必要とされており、給湯器からの温水を直接ミスト用の噴霧ノズルに供給できない。そのために、給湯器からの温水と液−液熱交換器で熱交換した温水を、流量を1L/min程度に制御してミスト用の噴霧ノズルに送るようにしており、装置の大型化と複雑化を招いている。貯湯タンクからの温水を用いる場合には、上記した液−液熱交換器を用いずに、適量の温水を直接ミスト用の噴霧ノズルに供給することができるので、その分だけミスト噴霧に係る装置の小型化と簡素化が可能となる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−58164号公報
【特許文献2】特開2010−286137号公報
【特許文献3】特開2006−204358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献3に記載される温風暖房装置とミストサウナ化装置を備えた浴室は高齢者にとつても使い勝手のよいものであり、好ましい浴室の態様である。しかし、前記したようにバーナを用いた給湯器を使用しているので、浴室のミストサウナ化のために液−液熱交換器を必要とする。特許文献1に記載の貯湯式給湯装置は、貯湯タンクを用いているので浴室のミストサウナ化は容易であるが、浴室の暖房までは考慮されていない。特許文献2に記載の貯湯式給湯装置では、貯湯タンク内の温水を温風暖房器のような高温暖房用の熱源として用いるようにしており、温風暖房器を浴室内に設置することで、浴室暖房は容易となる。しかし、浴室のミストサウナ化までは考慮されていない。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、貯湯タンク内に貯湯された温水を用いて浴室の暖房とミストサウナ化の双方を可能とした貯湯式給湯装置を開示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、前記貯湯タンク内に貯湯された温水を浴室内にミスト状に噴霧する噴霧ノズルと、前記貯湯タンクと噴霧ノズルとを接続する温水配管と、を少なくとも備えた貯湯式給湯装置であって、前記貯湯式給湯装置は、前記温水配管内の温水を熱源として前記浴室内の空気を昇温させ浴室内を暖房するための気−液熱交換器をさらに備え、前記気−液熱交換器で熱交換した後の前記温水が前記噴霧ノズルに送給されることを特徴とする。
【0009】
上記の貯湯式給湯装置では、貯湯タンク内に貯湯された温水を噴霧ノズルに直接送給してミスト化することができ、液−液熱交換器等を必要としないので、構成を簡素化することができる。また、貯湯タンク内の温水が噴霧ノズルに到達する途中で浴室に備えた気−液熱交換器を通過し、そこで熱交換して浴室内の空気を暖めるので、浴室暖房も同時に可能となる。もちろん、ファンを停止する等により、浴室内の空気を気−液熱交換器を通して巡回させないことにより、浴室のミストサウナ化のみも可能である。さらに、浴室に備えた気−液熱交換器と噴霧ノズルとの位置関係は自由であるが、気−液熱交換器で昇温しファンにより浴室内に送られる温風とともに噴霧ノズルからのミストが浴室内に送り込まれるように、気−液熱交換器と噴霧ノズルとの位置関係を設定しておくことは好ましく、それにより、より快適なミストサウナ環境が得られる。もちろん、この場合でも、気−液熱交換器に備えられるファンを停止して浴室内の空気を気−液熱交換器を通して巡回させないことにより、ミストのみを浴室内に供給する使用態様も選択可能となる。
【0010】
噴霧ノズルからミストとして噴霧する温水量は任意であり、温水配管に流量調整弁を設けることで、所望の流量の温水を得ることができる。従来のミストサウナと同様に、1L/min程度の流量であってもよく、より多くの流量であってもよい。浴室暖房も同時に行う場合に、例えば1L/min程度の温水量では熱量が不足して、所望の温度にまで室温を上げることができないことが起こり得る。それに対処するために、本発明による貯湯式給湯装置の一態様では、前記温水配管には2個以上の噴霧ノズルが接続していることを特徴とする。この態様では、1個の噴霧ノズルを用いる場合よりも、より多くの温水をミスト化することが可能であり、結果として温水配管により多くの量の温水を流すことが可能となる。それにより、浴室暖房に必要な熱量を確保することができる。また、他の態様では、温水配管における気−液熱交換器と前記噴霧ノズルとの間から、温水配管を流れる温水の一部を貯湯タンクに戻すための比例弁を備えた戻し配管を分岐させる。この態様では、例えば1L/min程度の温水量をミスト化するのに適した噴霧ノズルを1個だけ使用する場合であっても、浴室暖房に必要な熱量を確保できるだけの流量(例えば1L/minを超える流量)の温水を温水配管に流して所望の浴室暖房を行い、気−液熱交換器から出てくる熱交換後の温水の一部を前記戻し配管を経由して貯湯タンク内に戻すことで、所望の浴室暖房と浴室のミストサウナ化が可能となる。
【0011】
本発明による貯湯式給湯装置において、貯湯タンク内に貯湯する温水のための熱源には特に制限はないが、省エネルギの観点から、太陽熱集熱器で得られた熱、コジェネレーションシステムから発生する熱、または夜間電力を利用して得られる熱のいずれかを用いることが好ましい。なお、前記コジェネレーションシステムは、エンジンを含むシステム、タービンを含むシステム、燃料電池を含むシステム等が知られており、コジェネレーションシステムから発生する熱には、それらエンジンやタービンからの廃熱、燃料電池の作動に伴って発生する熱が含まれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、貯湯タンク内に貯湯された温水を用いて浴室の暖房とミストサウナ化の双方を可能とした貯湯式給湯装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による貯湯式給湯装置の一実施の形態を示す図。
【図2】図1に示す貯湯式給湯装置の作動を説明する第1フロー図。
【図3】第1フロー図に続く第2フロー図(a)と第3フロー図(b)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による貯湯式給湯装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1に示す貯湯式給湯装置Aは、貯湯タンク10と浴室20とを備え、浴室20の天井部には気−液熱交換器21と噴霧ノズル25とが取り付けられている。気−液熱交換器21は、そこを通る温水と浴室20内の空気との間で熱交換を行って暖かい空気を得るためのものであり、ファン22の作用により浴室20内の空気を気−液熱交換器21を通して循環させている。噴霧ノズル25はそこに圧送されてくる温水を浴室20内にミスト状に噴出するためのものであり、好ましくは、図示のように、噴出したミストが、ファン22の作用により浴室20内に送り込まれる温風とともに浴室20内に流入できる位置に、噴霧ノズル25が取り付けられる。もちろん、浴室20内にミストを噴霧することができれば、噴霧ノズル25の取り付け位置はこれに限らない。なお、噴霧ノズル25は1個のノズルで構成されていてもよく2個以上のノズルで構成されていてもよい。
【0016】
貯湯タンク10は従来知られたものであってよく、下端側に上水の供給管11と上端側に温水取り出し管12とを少なくとも備えている。温水取り出し管12からの温水は、必要に応じて、浴室20内の浴槽28に送られ、また給湯栓29から使用される。他に、図示のように、温水循環経路13が備えられていてもよく、温水循環経路13を循環する温水の持つ熱は、直接または図示のような液−液熱交換器14を介して、適宜の熱消費端末15側に伝達される。
【0017】
貯湯タンク10内には温水が貯湯される。貯湯される温水を得るための方法は任意であり制限はない。図示の例では、太陽熱集熱器16を用いており、太陽熱によって昇温した適宜の熱媒体がポンプの作用によって貯湯タンク10との間で循環する。給水管11から貯湯タンク10内に給水される上水は、該熱媒体と熱交換することで温水となる。
【0018】
前記温水取り出し管12は、前記浴槽28や給湯栓29への温水分岐部17よりも上流側にポンプ18を備えており、該ポンプ18の作用により貯湯タンク10内の温水が取り出される。温水取り出し管12は前記温水分岐部17の下流側で第1温水配管30に接続しており、該第1温水配管30の出側は前記した気−液熱交換器21の温水取り入れ側26に接続している。気−液熱交換器21の温水出口側27には第2温水配管31が接続しており、該第2温水配管31の出側は前記した噴霧ノズル25に接続している。
【0019】
前記第1温水配管30には比例電磁弁33が取り付けてあり、第1温水配管30を流れる温水の制御された量は比例電磁弁33を通って気−液熱交換器21に向けて流れ、比例電磁弁33で分流された残りの温水は、第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻される。比例電磁弁33の制御は制御部60からの指令によって行われる。
【0020】
前記第2温水配管31には電磁比例3方弁34が取り付けてある。電磁比例3方弁34は入ポート35と第1の出ポート36と第2の出ポート37とを有し、入ポート35には、気−液熱交換器21内で熱交換した後の温水が第2温水配管31を通して流入する。第1の出ポート36側は噴霧ノズル25に接続しており、第2の出ポート37は第2戻り配管38に接続している。第2戻り配管38には、逆止弁39と循環ポンプ40が取り付けてあり、第2戻り配管38の出側は、前記第1戻り配管19に接続している。電磁比例3方弁34の流路の切り替えおよび流量の配分制御は制御部60からの指令によって行われる。
【0021】
浴室20内には、操作盤70が取り付けてあり、該操作盤70には少なくともミストスイッチ71と浴室暖房スイッチ72が備えられ、それぞれの信号は前記制御部60に送られる。
【0022】
制御部60は、取り付けた噴霧ノズル25が温水をミスト状に噴霧できる最大流量Aと気−液熱交換器21を作動して浴室暖房を行うときに必要な温水の最小流量B(B>A)のテーブルを備えている。
【0023】
次に、貯湯式給湯装置Aの作動を説明する。なお、以下の説明は、使用者がミストサウナと浴室暖房の双方またはいずれか一方を使用するときの作用の例であり、そのいずれをも使用しないときの貯湯式給湯装置Aの作動は従来の貯湯式給湯装置と同様であり、従来と同じようにして、浴槽28への湯張り、給湯栓29からの給湯、液−液熱交換器14の使用による熱消費端末15の利用等が行われる。貯湯式給湯装置Aのそのための制御機構等については説明を省略する。
【0024】
最初に、制御部60は、ミストスイッチ71と浴室暖房スイッチ72の双方がともに押されていないかどうかを判断する(S10)。いずれも押されていない場合には、貯湯式給湯装置としての通常の運転を継続する(S11)。押されている場合にはいずれのスイッチがONかを判断する(S12)。
【0025】
ミストスイッチ71のみONの場合(S13)には、制御部60はテーブルから噴霧ノズル25からミスト状に噴霧できる最大流量Aを読み込み(S14)、その流量が第1温水配管30内に流れるように比例電磁弁33の開度を制御する(S15)。最大流量Aを超える温水は第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻される。同時に、制御部60は、電磁比例3方弁34の入ポート35と第1の出ポート36とを全開状態で接続する(S16)。それにより、温水は、第1温水配管30、気−液熱交換器21、第2温水配管31を通って、噴霧ノズル25から浴室20内にミスト状に噴霧され、ミストサウナ状態が開始する(S17)。
【0026】
なお、必須ではないが、図1に示すように、噴霧ノズル25から噴出したミストが、気−液熱交換器21に取り付けたファン22の作用により浴室20内に送り込まれる温風とともに浴室20内に噴霧される浴室構造の場合には、前記S17においてミストサウナ状態が開始すると同時に、制御部60は、気−液熱交換器21に取り付けたファン22の駆動信号を発信することはより好ましい。それにより、温風と共にミストが浴室20内に噴霧されるようになり、一層快適なサウナミスト環境が作られる。
【0027】
噴霧ノズル25の数や噴口径等に応じて温水がミストとして噴霧される最大流量Aは変化するが、それぞれ応じた最大流量Aのテーブルを備えておくことで、噴霧ノズル25の多くの態様に適切に対処することができる。
【0028】
上記S12において、浴室暖房スイッチ72のみONの場合(S23)には、制御部60はテーブルから浴室暖房に必要な最小流量Bを読み込み(S24)、その流量が第1温水配管30内に流れるように比例電磁弁33の開度を制御する(S25)。ここでも、最小流量Bを超える温水は第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻される。同時に、制御部60は、電磁比例3方弁34の入ポート35と第2の出ポート37とを全開状態で接続し(S26)、循環ポンプ40を駆動し、ファン22を駆動する(S27)。それにより、温水は、第1温水配管30、気−液熱交換器21、第2戻り配管38、第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻されるとともに、温水が気−液熱交換器21内を通過するときに、浴室20内の空気と熱交換して空気を昇温させる。その温風によって浴室20内は暖房される(S28)。図示のように、操作盤70に、暖房温度調整ボタン73が設けられる場合には、使用者がより高温側にボタン73を移動するときに、その信号は制御部60に送られ、制御部60は、比例電磁弁33の開度をより開く方向に制御する。それにより、気−液熱交換器21内より多くの温水が流入するようになり、より多くの熱交換が行われることで浴室20の温度は高くなる。
【0029】
S17において、すなわち、ミストサウナ状態が継続しているときに、制御部60は、浴室暖房スイッチ72がONされるかどうかを継続して検知する(S18)。浴室暖房スイッチ72がONされない場合には、使用者がミストサウナの使用を停止するまで、ミストの噴霧を継続する。浴室暖房スイッチ72がONされた場合には、制御部60は、テーブルから前記流量Aと流量Bを合計した流量Cを読み込み(S30)(図3(a))、その流量Cが第1温水配管30内に流れるように比例電磁弁33の開度を制御する(S31)。同時に、制御部60は、電磁比例3方弁34の入ポート35を第1の出ポート36と第2の出ポート37の双方に接続する(S32)とともに、第1の出ポート36の流量が前記流量Aとなるように、その開度を調整する(S33)。また、循環ポンプ40を駆動し、ファン22を駆動する(S34)。
【0030】
それにより、温水量Cの状態での浴室暖房が開始する(S35)とともに、温水の一部(流量A)は、第2温水配管31を通って噴霧ノズル25に送られて浴室20内にミスト状に噴霧される(S35)ことで、浴室20のミストサウナ化も継続する(S36)。浴室暖房に使用された流量Cの温水のうち、ミストサウナに使用されなかった温水(流量C−流量A=流量B)は、第2戻り配管38、第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻される。
【0031】
上記したS28において、すなわち、浴室暖房が継続しているときも、制御部60は、ミストスイッチ71がONされるかどうかを継続して検知する(S29)。ミストスイッチ71がONされない場合には、使用者が浴室暖房の使用を停止するまで、浴室暖房を継続する。ミストスイッチ71がONされた場合には、制御部60は、テーブルから前記流量Aと流量Bを合計した流量Cを読み込み(S40)(図3(b))、その流量Cが第1温水配管30内を流れるように比例電磁弁33の開度を制御する(S41)。同時に、制御部60は、電磁比例3方弁34の入ポート35を第1の出ポート36と第2の出ポート37の双方に接続し(S42)、また、第1の出ポート36の流量が前記流量Aとなるように、その開度を調整する(S43)。
【0032】
それにより、浴室暖房は温水量C状態での浴室暖房に切り替わる(S44)とともに、温水の一部(流量A)が第2温水配管31を通って噴霧ノズル25に送られることで、浴室20内のミストサウナ化が開始する(S45)。ここでも、浴室暖房に使用された流量Cの温水のうち、ミストサウナに使用されなかった温水(流量C−流量A=流量B)は、第2戻り配管38、第1戻り配管19を通って貯湯タンク10に戻される。
【0033】
以上記載したように、本発明による貯湯式給湯装置Aでは、浴室20内に設けた気−液熱交換器21とミスト噴霧用の噴霧ノズル25とを直列に配置し、そこに貯湯タンク10内に貯湯された温水を送り込むという簡単な構成でもって、浴室20の暖房とミストサウナ化の双方を行うことができるようになる。また、施工コストの低減も可能となる。
【符号の説明】
【0034】
A…貯湯式給湯装置、
10…貯湯タンク、
11…上水の供給管、
12…温水取り出し管、
13…温水循環経路、
14…液−液熱交換器、
15…熱消費端末、
16…太陽熱集熱器、
17…温水分岐部、
18…ポンプ、
19…第1戻り配管、
20…浴室、
21…浴室暖房用の気−液熱交換器、
22…ファン、
25…ミストサウナ用の噴霧ノズル、
26…気−液熱交換器の温水取り入れ側、
27…気−液熱交換器21の温水出口側、
28…浴槽、
29…給湯栓、
30…第1温水配管、
31…第2温水配管、
33…比例電磁弁、
34…電磁比例3方弁、
35…入ポート、
36…第1の出ポート、
37…第2の出ポート、
38…第2戻り配管、
39…逆止弁、
40…循環ポンプ、
60…制御部、
70…操作盤、
71…ミストスイッチ、
72…浴室暖房スイッチ、
73…暖房温度調整ボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯タンクと、前記貯湯タンク内に貯湯された温水を浴室内にミスト状に噴霧する噴霧ノズルと、前記貯湯タンクと噴霧ノズルとを接続する温水配管と、を少なくとも備えた貯湯式給湯装置であって、前記貯湯式給湯装置は、前記温水配管内の温水を熱源として前記浴室内の空気を昇温させ浴室内を暖房するための気−液熱交換器をさらに備え、前記気−液熱交換器で熱交換した後の前記温水が前記噴霧ノズルに送給されることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
前記温水配管には2個以上の噴霧ノズルが接続していることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項3】
前記温水配管における前記気−液熱交換器と前記噴霧ノズルとの間から、温水配管を流れる温水の一部を前記貯湯タンクに戻すための比例弁を備えた戻し配管が分岐していることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項4】
前記貯湯タンク内に貯湯する温水のための熱源として、太陽熱集熱器で得られた熱、コジェネレーションシステムから発生する熱、または夜間電力を利用して得られる熱のいずれかを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の貯湯式給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−24549(P2013−24549A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163281(P2011−163281)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【Fターム(参考)】