資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラム
【課題】コンペア結果内から確認する必要のない不一致箇所の抽出を防止すること。
【解決手段】本番環境資材データベース133及びテスト環境資材データベース140から取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較によるコンペア結果を作成するコンペア処理部120と、テスト用資材情報が本番用資材情報とのリリース確認作業を行うためのチェックリストを作成するチェックリスト作成処理部115と、前記コンペア処理部120によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部125とを設けた資材リリース確認支援システム。
【解決手段】本番環境資材データベース133及びテスト環境資材データベース140から取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較によるコンペア結果を作成するコンペア処理部120と、テスト用資材情報が本番用資材情報とのリリース確認作業を行うためのチェックリストを作成するチェックリスト作成処理部115と、前記コンペア処理部120によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部125とを設けた資材リリース確認支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムにおけるソースファイルやプログラムファイル等の資材を所定のアプリケーションプログラムにリリースした際のリリース確認を支援することができる資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にコンピュータシステムの業務用アプリケーションプログラムは、コンピュータの機械言語であるCOBOLの拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイルや、プログラムファイルをコンパイルした際に作成されるコンパイルリスト等の多数の資材から構成され、事前に用意した資材をアプリケーションプログラムに組み込むリリースが行われ、この資材のリリースが適切に行われたか否かを確認することが必要である。
【0003】
この資材のリリースが適切に行われたか否かを確認する技術が記載された文献としては下記の特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、コンペアキー項目およびコンペア対象項目を設定したシステムインプットファイルと、データ形式を定義したフォーマットライブラリと、ファイルコンペア手段とを備え、前記システムインプットファイルに基づいてファイルコンペア手段が、2つの対象ファイルをフォーマットライブラリを参照しながら比較し、その比較結果が不一致となった項目の値を属性変換してコンペアリストに出力させることによって、2つの対象ファイルの不一致となった項目名を一覧で出力でき、不一致項目およびその内容の確認作業を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−184740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1に記載の技術は、2つの対象ファイルの比較結果が不一致となった項目の値を属性変換してコンペア結果に出力させることかできるものの、コンペア結果内の不一致箇所において、確認する必要のない(不一致となって問題のない箇所。例えば、コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」等)不一致箇所も抽出されてしまい、リリース確認作業が繁雑であるという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、コンペア結果内から確認する必要のない不一致箇所の抽出を防止することができる資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定する資材リリース確認支援システムであって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理部と、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースと、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートを記憶したメモリと、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部とを備えたことを第1の特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記資材リリース確認支援システムにおいて、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理部が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第2の特徴とする。
【0009】
更に、本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援方法であって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実行することを第3の特徴とする。
【0010】
また、本発明は、該資材リリース確認支援方法において、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第4の特徴とする。
【0011】
更に、本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援プログラムであって、
前記コンピュータシステムに、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理工程によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実現させることを第5の特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記資材リリース確認支援プログラムにおいて、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムは、本番環境サーバ及びテスト環境サーバから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを行うことによって、コンペア結果内から確認する必要のない不一致箇所の抽出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による資材リリース確認支援システムの全体構成図。
【図2】本実施形態による確認フローの全体動作を示すフロー図。
【図3】本実施形態によるチェックリスト作成処理を示すフロー図。
【図4】本実施形態によるコンペア処理を示すフロー図。
【図5】本実施形態による結果確認処理を示すフロー図。
【図6】本実施形態による本番環境資材管理データベースを説明するための図。
【図7】本実施形態によるテスト環境資材種別データベースを説明するための図。
【図8】本実施形態による本番環境資材管理データベースのフォルダ構成例を示す図。
【図9】本実施形態によるテスト環境資材管理データベースのフォルダ構成を示す図。
【図10】本実施形態による資材名入力画面例を示す図。
【図11】本実施形態によるチェックリストのテンプレートを説明するための図。
【図12】本実施形態によるコンペア結果例を示す図。
【図13】本実施形態によるコンペア結果一覧表示画面例を示す図。
【図14】本実施形態による不一致箇所通知書例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[構成]
本実施形態による資材リリース確認支援システムは、図1に示す如く、本番環境に適用されるCOBOLの拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイルやコンパイルリスト等の複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納するための本番環境資材データベース133を含むコンピュータである本番環境サーバ130と、同様にテスト環境に適用される複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納するためのテスト環境資材データベース140を含むコンピュータであるテスト環境サーバ135とにネットワークを介して接続され、前記本番環境サーバ130及びテスト環境サーバ135から資材を取得してコンペアし、コンペア結果の作成するコンペア処理部120と、確認対象資材をユーザに画面入力させ、確認作業にて使用するチェックリストの作成するチェックリスト作成処理部115と、資材名に対応した資材種類(ソースファイル、プログラムファイル、コンパイルリスト)及び拡張子を格納した資材管理データベース105と、資材種類毎の格納区分及び格納先パスを格納した資材種別データベース110と、チェックを行う項目名を格納するためのチェックリストテンプレート103と、前記コンペア処理部120によるコンペア結果を読み込み、確認する必要のない不要不一致箇所(コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」以外の不一致箇所)がコンペア結果に出力されている場合、不要不一致箇所を削除した不一致箇所通知書の作成を行い、不一致箇所通知書230として画面表示する機能を有する結果確認処理部125とを備える。
【0017】
前記資材管理データベース105は、図6(a)に示す如く、資材の名称である資材名と、資材の種類(拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイル、プログラムファイル、コンパイルリスト他)を表す拡張子の各項目情報とから成り、具体的には図6(b)に示す如く、資材名「AAA」の種類が「XML」、拡張子が「xml」であり、資材名「BBB」の種類が「COPY」、拡張子が「cbl」の如き情報を格納している。
【0018】
前記資材種別データベース110は、図7(a)に示す如く、前記資材の種類を示す種類と、テスト環境か本番環境かを示す格納区分と、資材の格納先を示す格納先サーバと、格納先のパスを示す格納先パスの各項目情報とから成り、具体的には図7(b)に示す如く、種類が「XML」の格納区分が「本番」、格納先サーバが「BAT01(本番環境サーバ)」、格納先が「/aaa/bbb/XML」であり、種類が「COPY」の格納区分が「テスト」、格納先サーバが「BATTEST(テスト環境サーバ)」、格納先が「/ccc/ddd/COPY」の如き情報を格納している。
【0019】
このように構成された資材リリース確認支援システムは、本番環境サーバ130の本番環境資材データベース133に格納した本番用資材情報とテスト環境サーバ135のテスト環境資材データベース140に格納しているテスト用資材情報を取得してコンペアし、確認すべき不一致箇所を抽出して、資材リリース後の確認作業の効率化を実現するものであり、資材リリース後の確認作業とは、テスト環境資材データベース140に格納しているテスト用資材情報がテスト実施済の本番環境にリリースしてもよい資材であることを前提として、本番環境資材データベース133に格納する本番用資材情報とが同じであることを確認する作業である。
【0020】
ここで、この確認作業の際に、本番環境資材データベース133に格納した本番用資材情報とテスト環境資材データベース140に格納したテスト用資材情報とが不一致であっても問題とならない項目としては、(1)コンパイルリスト内のコンパイル実施日時と、(2)コンパイルリスト内の資材格納先のパスが挙げられ、前記コンパイル実施日時が問題とならない理由は、コンパイル実施日時が環境にリリース・コンパイルされた日時であるため、本番環境とテスト環境でコンパイル日時が必然的に異なるためであり、資材格納先のパスが問題とならない理由は、資材格納先のパスとはコンパイルした資材が格納されている場所を示した記述であって本番環境サーバ130とテスト環境サーバ135のデータベースではフォルダ構成が次のように異なっているためである。
【0021】
前記本番環境サーバ130内のデータベースの資材格納部のフォルダ構成は、例えば図8に示す如く、最上位のrootの下層にaaaフォルダを形成し、該aaaフォルダの下層にbbbフォルダ及びdddフォルダを形成し、該bbbフォルダの下層にXMLフォルダを形成し、前記dddフォルダの下層にCOPYフォルダを形成するように構成され、前記テスト環境サーバ135内のデータベースの資材格納部のフォルダ構成は、例えば図9に示す如く、最上位のrootの下層にcccフォルダを形成し、該cccフォルダの下層にbbbフォルダ及びdddフォルダを形成し、該bbbフォルダの下層にXMLフォルダを形成し、前記dddフォルダの下層にCOPYフォルダを形成するように構成されている。
【0022】
また、本実施形態によるコンピュータである資材リリース確認支援システムは、図示しないメモリ領域に、図11(a)に示す如く、項番と、資材種類と、格納先サーバと、確認対象の資材を指定するための確認対象と確認日の各欄の情報とから成り、前記確認対象としてXML(1号機)、XML(2号機)、COY、SRC、LST、EXE(1号機)、EXE(2号機)、LIB(1号機)、LIB(2号機)の如く確認対象を指定し、「資材の種類」欄の値によって、「格納先サーバ」欄と「確認対象」欄の値が設定される関数を持つ表計算プログラムファィルであるチェックリストテンプレート103を記憶しており、具体的には、図11(b)に示す如く、項番「1」の資材種類が「AAA」、格納先サーバが「XML」、確認対象が「XXXBT01、XXXBT01」、確認対象が「XML(1号機)、XML(2号機)」、項番「2」の資材種類が「COPY」、格納先サーバが「XXXDP01」、確認対象が「CPY」の如く格納される。
【0023】
本実施形態による資材リリース確認支援システムは、前記2点に該当する不一致箇所を確認すべき不一致箇所として抽出しない機能を設けたことにより、資材リリース後の確認作業の効率化をより高めることができ、次にこのための動作を説明する。
【0024】
[動作]
前述のように構成された資材リリース確認支援システムの全体動作は、図2に示す如く、資材名入力画面200(具体的例を図10に示す)を用いて管理者が確認対象の資材をチェックボックスから選択したとき、チェックリスト作成処理部115が確認作業に使用するチェックリスト220を作成するステップ205と、コンペア処理部120が本番環境サーバ130に格納されている確認対象資材とテスト環境サーバに格納されている確認対象資材とでコンペア処理を行い、コンペア結果225を作成するステップ210と、結果確認処理部125が前記コンペア結果225を読み込み、確認すべき不一致箇所がコンペア結果225に出力されている場合、確認する必要のない不要不一致箇所(コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」)を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書230を作成するステップ215とを実行して処理を終了するように動作する。前記不一致箇所通知書230の内容は、図13に示す如く、項番毎に資材名と資材種類とコンペア結果とを一覧表示したものであって、例えば、項番「1」の資材名が「AAA」、資材種類が「XML」、コンペア結果が「一致」であり、項番「2」の資材名が「BBB」、資材種類が「COPY」、コンペア結果が「不一致」の如く構成される。
【0025】
前記チェックリスト作成処理部115によるチェックリスト220を作成するステップ205の詳細は、図3に示す如く、資材名入力画面200(図10に示す)を用いて管理者が確認対象の資材を選択したとき、該資材名入力を受け付けるステップ315と、該入力した資材名を検索キーとして資材管理データベース105からヒットした資材情報を取得するステップ320と、該取得した資材情報に含まれる「資材名」及び「資材の種類」を図11に示したチェックリストテンプレート310に書き込み、チェックリスト330を作成するステップ325とを実行して前記入力した資材名をコンペア処理に引き継いで処理を終了するように動作する。
【0026】
前記コンペア処理部120によるコンペアを行うステップ210の詳細は、図4に示す如く、前記チェックリスト作成処理から引き継がれた「資材名」をもとに資材管理データベース105から資材の「種類」及び「拡張子」を取得するステップ430と、該取得した資材の「種類」に基づいて資材種別データベース110から資材の種類ごとに決められている「格納区分(本番かテスト)」と「格納先サーバ」と「格納先パス」情報を取得するステップ435と、該取得した「格納区分」と「格納先サーバ」と「格納先パス」情報とに基づいて本番環境管理データベース133及びテスト環境資材データベース140から確認対象の本番用資材情報及びテスト用資材情報を取得するステップ440と、該取得した本番用資材情報及びテスト用資材情報とをコンペアし、コンペア結果450を作成するステップ445とを実行する。このコンペア処理を行うステップ445においては、確認対象資材の個々について、1つのコンペア結果ファイルを作成し、エラー(コンペア対象資材のファイルが開けないなどといった、予期せぬエラーのこと)が発生した場合は、エラー内容をコンペア結果450に出力するように動作する。
【0027】
次に前記結果確認処理を行うステップ215の詳細は、図5に示す如く、前述のコンペア処理にて作成したコンペア結果450を取得するステップ500と、該取得したコンペア結果450から1資材分(1ファイル内のコンペア結果内の「コンペア対象資材」と「コンペア結果」部分)を読み込むステップ510と、該読み込んだコンペア結果450に不一致箇所が出力されているかを判定するステップ515と、該ステップ515によって不一致箇所が存在しないと判定したとき、全てのコンペア結果を読み込んだか否かを判定し、読み込んでいないと判定したとき、前記ステップ510に戻るステップ565と、該ステップ565において全てのコンペア結果を読み込んだと判定したときにコンペア結果の一覧表を表示して終了するステップ570とを実行する。
【0028】
本結果確認処理のステップ215は、前記ステップ515において不一致箇所が存在すると判定したとき、不一致箇所がコンパイルリストか否かを「コンペア対象資材」の拡張子が「lst」か否かによって判定するステップ520と、該ステップ520において不一致箇所がコンパイルリストでないと判定したとき、不一致箇所を読み込むステップ530と、該ステップ530によって読み込んだ不一致箇所を記載した不一致箇所通知書230を作成するステップ540と、全ての不一致箇所を読み込んだか否かを判定し、全てでないと判定したときに前記ステップ530に戻るステップ545と、該ステップ545において全て読み込んだと判定したときに前記ステップ565に戻るように動作する。
【0029】
更に、本実施形態による結果確認処理のステップ215は、前記ステップ520において不一致箇所がコンパイルリストであると判定したとき、図12のコンペア結果内の不一致箇所が記載されている「本番該当箇所」及び「テスト該当箇所」を読み込むステップ525と、不一致箇所が「日付」部分か否かを日付の文字列か否かによって判定するステップ535と、該ステップ535において「日付」部分でないと判定したとき、不一致部分が「資材のパス」か否かを不一致箇所が「/」で囲まれた文字列か否かによって判定するステップ545と、該ステップ545において不一致箇所が「資材のパス」でないと判定したときに前記ステップ540と同様に不一致箇所通知書230を作成するステップ550と、前記ステップ535において不一致部分が「日付」部分と判定したときと前記ステップ545において不一致箇所が資材格納先の「資材のパス」部分と判定したときと前記ステップ550による不一致箇所通知書230を作成するステップ550とに続き、全ての不一致箇所を読み込んだか否かを判定し、読み込んでいないと判定したときに前記ステップ525に戻り、全ての不一致箇所を読み込んだと判定したときに前記ステップ565に戻って処理を終了するステップ555とを実行する。
【0030】
これら一連の処理によって本実施形態による資材リリース確認支援システムの全体動作は、コンパイル結果の不一致箇所が、コンパイルリストと判定したとき又は「日付」又は「資材パス」でないと判定したとき、不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を作成するように動作することによって、「日付」又は「資材パス」の不一致箇所を除いた通知書を作成することができる。
【0031】
これらの処理によって出力される不一致箇所通知書は、図14に示す如く、不一致箇所の資材名と不一致該当行と本番該当箇所とテスト該当箇所の内容を併記して出力することによって、管理者は必要なテスト用と本番用の資材情報の不一致箇所を不要な日付やパスが含まれないため容易に確認することができる。
【0032】
以上述べた如く、本実施形態による資材リリース確認支援システムは、本番環境サーバ及びテスト環境サーバから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較によるコンペア結果から、リリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力することによって、操作者による不リリース不一致箇所を確認する際に不要な箇所を削除して効率的な確認作業を支援することができ、前述のフロー図に示した処理を実行する資材リリース確認支援方法及びプログラムにおいても同様である。
【符号の説明】
【0033】
103 チェックリストテンプレート、105 資材管理データベース
110 資材種別データベース、115 チェックリスト作成処理部、
120 コンペア処理部、125 結果確認処理部、130 本番環境サーバ、
133 本番環境資材データベース、135 テスト環境サーバ、
140 テスト環境資材データベース、200 資材名入力画面、
220 チェックリスト、225 コンペア結果、
230 不一致箇所通知書、310 チェックリストテンプレート
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムにおけるソースファイルやプログラムファイル等の資材を所定のアプリケーションプログラムにリリースした際のリリース確認を支援することができる資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にコンピュータシステムの業務用アプリケーションプログラムは、コンピュータの機械言語であるCOBOLの拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイルや、プログラムファイルをコンパイルした際に作成されるコンパイルリスト等の多数の資材から構成され、事前に用意した資材をアプリケーションプログラムに組み込むリリースが行われ、この資材のリリースが適切に行われたか否かを確認することが必要である。
【0003】
この資材のリリースが適切に行われたか否かを確認する技術が記載された文献としては下記の特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、コンペアキー項目およびコンペア対象項目を設定したシステムインプットファイルと、データ形式を定義したフォーマットライブラリと、ファイルコンペア手段とを備え、前記システムインプットファイルに基づいてファイルコンペア手段が、2つの対象ファイルをフォーマットライブラリを参照しながら比較し、その比較結果が不一致となった項目の値を属性変換してコンペアリストに出力させることによって、2つの対象ファイルの不一致となった項目名を一覧で出力でき、不一致項目およびその内容の確認作業を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−184740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1に記載の技術は、2つの対象ファイルの比較結果が不一致となった項目の値を属性変換してコンペア結果に出力させることかできるものの、コンペア結果内の不一致箇所において、確認する必要のない(不一致となって問題のない箇所。例えば、コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」等)不一致箇所も抽出されてしまい、リリース確認作業が繁雑であるという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、コンペア結果内から確認する必要のない不一致箇所の抽出を防止することができる資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定する資材リリース確認支援システムであって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理部と、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースと、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートを記憶したメモリと、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部とを備えたことを第1の特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記資材リリース確認支援システムにおいて、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理部が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第2の特徴とする。
【0009】
更に、本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援方法であって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実行することを第3の特徴とする。
【0010】
また、本発明は、該資材リリース確認支援方法において、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第4の特徴とする。
【0011】
更に、本発明は、コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援プログラムであって、
前記コンピュータシステムに、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理工程によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実現させることを第5の特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記資材リリース確認支援プログラムにおいて、前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムは、本番環境サーバ及びテスト環境サーバから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを行うことによって、コンペア結果内から確認する必要のない不一致箇所の抽出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による資材リリース確認支援システムの全体構成図。
【図2】本実施形態による確認フローの全体動作を示すフロー図。
【図3】本実施形態によるチェックリスト作成処理を示すフロー図。
【図4】本実施形態によるコンペア処理を示すフロー図。
【図5】本実施形態による結果確認処理を示すフロー図。
【図6】本実施形態による本番環境資材管理データベースを説明するための図。
【図7】本実施形態によるテスト環境資材種別データベースを説明するための図。
【図8】本実施形態による本番環境資材管理データベースのフォルダ構成例を示す図。
【図9】本実施形態によるテスト環境資材管理データベースのフォルダ構成を示す図。
【図10】本実施形態による資材名入力画面例を示す図。
【図11】本実施形態によるチェックリストのテンプレートを説明するための図。
【図12】本実施形態によるコンペア結果例を示す図。
【図13】本実施形態によるコンペア結果一覧表示画面例を示す図。
【図14】本実施形態による不一致箇所通知書例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による資材リリース確認支援システム、資材リリース確認支援方法、資材リリース確認支援プログラムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[構成]
本実施形態による資材リリース確認支援システムは、図1に示す如く、本番環境に適用されるCOBOLの拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイルやコンパイルリスト等の複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納するための本番環境資材データベース133を含むコンピュータである本番環境サーバ130と、同様にテスト環境に適用される複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納するためのテスト環境資材データベース140を含むコンピュータであるテスト環境サーバ135とにネットワークを介して接続され、前記本番環境サーバ130及びテスト環境サーバ135から資材を取得してコンペアし、コンペア結果の作成するコンペア処理部120と、確認対象資材をユーザに画面入力させ、確認作業にて使用するチェックリストの作成するチェックリスト作成処理部115と、資材名に対応した資材種類(ソースファイル、プログラムファイル、コンパイルリスト)及び拡張子を格納した資材管理データベース105と、資材種類毎の格納区分及び格納先パスを格納した資材種別データベース110と、チェックを行う項目名を格納するためのチェックリストテンプレート103と、前記コンペア処理部120によるコンペア結果を読み込み、確認する必要のない不要不一致箇所(コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」以外の不一致箇所)がコンペア結果に出力されている場合、不要不一致箇所を削除した不一致箇所通知書の作成を行い、不一致箇所通知書230として画面表示する機能を有する結果確認処理部125とを備える。
【0017】
前記資材管理データベース105は、図6(a)に示す如く、資材の名称である資材名と、資材の種類(拡張子がcblのソースファイルや拡張子がxmlのXMLファイル等のプログラムファイル、プログラムファイル、コンパイルリスト他)を表す拡張子の各項目情報とから成り、具体的には図6(b)に示す如く、資材名「AAA」の種類が「XML」、拡張子が「xml」であり、資材名「BBB」の種類が「COPY」、拡張子が「cbl」の如き情報を格納している。
【0018】
前記資材種別データベース110は、図7(a)に示す如く、前記資材の種類を示す種類と、テスト環境か本番環境かを示す格納区分と、資材の格納先を示す格納先サーバと、格納先のパスを示す格納先パスの各項目情報とから成り、具体的には図7(b)に示す如く、種類が「XML」の格納区分が「本番」、格納先サーバが「BAT01(本番環境サーバ)」、格納先が「/aaa/bbb/XML」であり、種類が「COPY」の格納区分が「テスト」、格納先サーバが「BATTEST(テスト環境サーバ)」、格納先が「/ccc/ddd/COPY」の如き情報を格納している。
【0019】
このように構成された資材リリース確認支援システムは、本番環境サーバ130の本番環境資材データベース133に格納した本番用資材情報とテスト環境サーバ135のテスト環境資材データベース140に格納しているテスト用資材情報を取得してコンペアし、確認すべき不一致箇所を抽出して、資材リリース後の確認作業の効率化を実現するものであり、資材リリース後の確認作業とは、テスト環境資材データベース140に格納しているテスト用資材情報がテスト実施済の本番環境にリリースしてもよい資材であることを前提として、本番環境資材データベース133に格納する本番用資材情報とが同じであることを確認する作業である。
【0020】
ここで、この確認作業の際に、本番環境資材データベース133に格納した本番用資材情報とテスト環境資材データベース140に格納したテスト用資材情報とが不一致であっても問題とならない項目としては、(1)コンパイルリスト内のコンパイル実施日時と、(2)コンパイルリスト内の資材格納先のパスが挙げられ、前記コンパイル実施日時が問題とならない理由は、コンパイル実施日時が環境にリリース・コンパイルされた日時であるため、本番環境とテスト環境でコンパイル日時が必然的に異なるためであり、資材格納先のパスが問題とならない理由は、資材格納先のパスとはコンパイルした資材が格納されている場所を示した記述であって本番環境サーバ130とテスト環境サーバ135のデータベースではフォルダ構成が次のように異なっているためである。
【0021】
前記本番環境サーバ130内のデータベースの資材格納部のフォルダ構成は、例えば図8に示す如く、最上位のrootの下層にaaaフォルダを形成し、該aaaフォルダの下層にbbbフォルダ及びdddフォルダを形成し、該bbbフォルダの下層にXMLフォルダを形成し、前記dddフォルダの下層にCOPYフォルダを形成するように構成され、前記テスト環境サーバ135内のデータベースの資材格納部のフォルダ構成は、例えば図9に示す如く、最上位のrootの下層にcccフォルダを形成し、該cccフォルダの下層にbbbフォルダ及びdddフォルダを形成し、該bbbフォルダの下層にXMLフォルダを形成し、前記dddフォルダの下層にCOPYフォルダを形成するように構成されている。
【0022】
また、本実施形態によるコンピュータである資材リリース確認支援システムは、図示しないメモリ領域に、図11(a)に示す如く、項番と、資材種類と、格納先サーバと、確認対象の資材を指定するための確認対象と確認日の各欄の情報とから成り、前記確認対象としてXML(1号機)、XML(2号機)、COY、SRC、LST、EXE(1号機)、EXE(2号機)、LIB(1号機)、LIB(2号機)の如く確認対象を指定し、「資材の種類」欄の値によって、「格納先サーバ」欄と「確認対象」欄の値が設定される関数を持つ表計算プログラムファィルであるチェックリストテンプレート103を記憶しており、具体的には、図11(b)に示す如く、項番「1」の資材種類が「AAA」、格納先サーバが「XML」、確認対象が「XXXBT01、XXXBT01」、確認対象が「XML(1号機)、XML(2号機)」、項番「2」の資材種類が「COPY」、格納先サーバが「XXXDP01」、確認対象が「CPY」の如く格納される。
【0023】
本実施形態による資材リリース確認支援システムは、前記2点に該当する不一致箇所を確認すべき不一致箇所として抽出しない機能を設けたことにより、資材リリース後の確認作業の効率化をより高めることができ、次にこのための動作を説明する。
【0024】
[動作]
前述のように構成された資材リリース確認支援システムの全体動作は、図2に示す如く、資材名入力画面200(具体的例を図10に示す)を用いて管理者が確認対象の資材をチェックボックスから選択したとき、チェックリスト作成処理部115が確認作業に使用するチェックリスト220を作成するステップ205と、コンペア処理部120が本番環境サーバ130に格納されている確認対象資材とテスト環境サーバに格納されている確認対象資材とでコンペア処理を行い、コンペア結果225を作成するステップ210と、結果確認処理部125が前記コンペア結果225を読み込み、確認すべき不一致箇所がコンペア結果225に出力されている場合、確認する必要のない不要不一致箇所(コンパイルリスト内の「コンパイル実施日時」と「資材格納先のパス」)を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書230を作成するステップ215とを実行して処理を終了するように動作する。前記不一致箇所通知書230の内容は、図13に示す如く、項番毎に資材名と資材種類とコンペア結果とを一覧表示したものであって、例えば、項番「1」の資材名が「AAA」、資材種類が「XML」、コンペア結果が「一致」であり、項番「2」の資材名が「BBB」、資材種類が「COPY」、コンペア結果が「不一致」の如く構成される。
【0025】
前記チェックリスト作成処理部115によるチェックリスト220を作成するステップ205の詳細は、図3に示す如く、資材名入力画面200(図10に示す)を用いて管理者が確認対象の資材を選択したとき、該資材名入力を受け付けるステップ315と、該入力した資材名を検索キーとして資材管理データベース105からヒットした資材情報を取得するステップ320と、該取得した資材情報に含まれる「資材名」及び「資材の種類」を図11に示したチェックリストテンプレート310に書き込み、チェックリスト330を作成するステップ325とを実行して前記入力した資材名をコンペア処理に引き継いで処理を終了するように動作する。
【0026】
前記コンペア処理部120によるコンペアを行うステップ210の詳細は、図4に示す如く、前記チェックリスト作成処理から引き継がれた「資材名」をもとに資材管理データベース105から資材の「種類」及び「拡張子」を取得するステップ430と、該取得した資材の「種類」に基づいて資材種別データベース110から資材の種類ごとに決められている「格納区分(本番かテスト)」と「格納先サーバ」と「格納先パス」情報を取得するステップ435と、該取得した「格納区分」と「格納先サーバ」と「格納先パス」情報とに基づいて本番環境管理データベース133及びテスト環境資材データベース140から確認対象の本番用資材情報及びテスト用資材情報を取得するステップ440と、該取得した本番用資材情報及びテスト用資材情報とをコンペアし、コンペア結果450を作成するステップ445とを実行する。このコンペア処理を行うステップ445においては、確認対象資材の個々について、1つのコンペア結果ファイルを作成し、エラー(コンペア対象資材のファイルが開けないなどといった、予期せぬエラーのこと)が発生した場合は、エラー内容をコンペア結果450に出力するように動作する。
【0027】
次に前記結果確認処理を行うステップ215の詳細は、図5に示す如く、前述のコンペア処理にて作成したコンペア結果450を取得するステップ500と、該取得したコンペア結果450から1資材分(1ファイル内のコンペア結果内の「コンペア対象資材」と「コンペア結果」部分)を読み込むステップ510と、該読み込んだコンペア結果450に不一致箇所が出力されているかを判定するステップ515と、該ステップ515によって不一致箇所が存在しないと判定したとき、全てのコンペア結果を読み込んだか否かを判定し、読み込んでいないと判定したとき、前記ステップ510に戻るステップ565と、該ステップ565において全てのコンペア結果を読み込んだと判定したときにコンペア結果の一覧表を表示して終了するステップ570とを実行する。
【0028】
本結果確認処理のステップ215は、前記ステップ515において不一致箇所が存在すると判定したとき、不一致箇所がコンパイルリストか否かを「コンペア対象資材」の拡張子が「lst」か否かによって判定するステップ520と、該ステップ520において不一致箇所がコンパイルリストでないと判定したとき、不一致箇所を読み込むステップ530と、該ステップ530によって読み込んだ不一致箇所を記載した不一致箇所通知書230を作成するステップ540と、全ての不一致箇所を読み込んだか否かを判定し、全てでないと判定したときに前記ステップ530に戻るステップ545と、該ステップ545において全て読み込んだと判定したときに前記ステップ565に戻るように動作する。
【0029】
更に、本実施形態による結果確認処理のステップ215は、前記ステップ520において不一致箇所がコンパイルリストであると判定したとき、図12のコンペア結果内の不一致箇所が記載されている「本番該当箇所」及び「テスト該当箇所」を読み込むステップ525と、不一致箇所が「日付」部分か否かを日付の文字列か否かによって判定するステップ535と、該ステップ535において「日付」部分でないと判定したとき、不一致部分が「資材のパス」か否かを不一致箇所が「/」で囲まれた文字列か否かによって判定するステップ545と、該ステップ545において不一致箇所が「資材のパス」でないと判定したときに前記ステップ540と同様に不一致箇所通知書230を作成するステップ550と、前記ステップ535において不一致部分が「日付」部分と判定したときと前記ステップ545において不一致箇所が資材格納先の「資材のパス」部分と判定したときと前記ステップ550による不一致箇所通知書230を作成するステップ550とに続き、全ての不一致箇所を読み込んだか否かを判定し、読み込んでいないと判定したときに前記ステップ525に戻り、全ての不一致箇所を読み込んだと判定したときに前記ステップ565に戻って処理を終了するステップ555とを実行する。
【0030】
これら一連の処理によって本実施形態による資材リリース確認支援システムの全体動作は、コンパイル結果の不一致箇所が、コンパイルリストと判定したとき又は「日付」又は「資材パス」でないと判定したとき、不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を作成するように動作することによって、「日付」又は「資材パス」の不一致箇所を除いた通知書を作成することができる。
【0031】
これらの処理によって出力される不一致箇所通知書は、図14に示す如く、不一致箇所の資材名と不一致該当行と本番該当箇所とテスト該当箇所の内容を併記して出力することによって、管理者は必要なテスト用と本番用の資材情報の不一致箇所を不要な日付やパスが含まれないため容易に確認することができる。
【0032】
以上述べた如く、本実施形態による資材リリース確認支援システムは、本番環境サーバ及びテスト環境サーバから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報との比較によるコンペア結果から、リリース日時及び資材格納先のパスの確認不要な箇所を除いた不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力することによって、操作者による不リリース不一致箇所を確認する際に不要な箇所を削除して効率的な確認作業を支援することができ、前述のフロー図に示した処理を実行する資材リリース確認支援方法及びプログラムにおいても同様である。
【符号の説明】
【0033】
103 チェックリストテンプレート、105 資材管理データベース
110 資材種別データベース、115 チェックリスト作成処理部、
120 コンペア処理部、125 結果確認処理部、130 本番環境サーバ、
133 本番環境資材データベース、135 テスト環境サーバ、
140 テスト環境資材データベース、200 資材名入力画面、
220 チェックリスト、225 コンペア結果、
230 不一致箇所通知書、310 チェックリストテンプレート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定する資材リリース確認支援システムであって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理部と、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースと、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートを記憶したメモリと、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部とを備えたことを特徴とする資材リリース確認支援システム。
【請求項2】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理部が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項1記載の資材リリース確認支援システム。
【請求項3】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援方法であって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理工程によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実行することを特徴とする資材リリース確認支援方法。
【請求項4】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項3記載の資材リリース確認支援方法。
【請求項5】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援プログラムであって、
前記コンピュータシステムに、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実現させることを特徴とする資材リリース確認支援プログラム。
【請求項6】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項5記載の資材リリース確認支援プログラム。
【請求項1】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定する資材リリース確認支援システムであって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理部と、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースと、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートを記憶したメモリと、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理部とを備えたことを特徴とする資材リリース確認支援システム。
【請求項2】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理部が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項1記載の資材リリース確認支援システム。
【請求項3】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援方法であって、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理工程によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実行することを特徴とする資材リリース確認支援方法。
【請求項4】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項3記載の資材リリース確認支援方法。
【請求項5】
コンピュータシステムの本番環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類の本番用資材情報を指定パスに格納した本番環境資材データベースと、コンピュータシステムのテスト環境に適用されるソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストを含む資材名が付与された複数種類のテスト用資材情報を指定パスに格納したテスト環境資材データベースとにネットワークを介して接続され、前記資材名に対応した資材種類及び拡張子を格納した資材管理データベースと、前記資材種類毎の格納区分及びパスを含む格納先サーバを格納した資材種別データベースとを備え、前記テスト用資材情報が本番用資材情報と一致するか否かを判定するコンピュータシステムの資材リリース確認支援プログラムであって、
前記コンピュータシステムに、
前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースから取得した本番用資材情報とテスト用資材情報とを比較し、該比較による一致及び不一致を含むコンペア結果を作成するコンペア処理工程と、前記リリース確認を行うための資材名と資材種類と確認対象のソースファイルと拡張子付きプログラムファイルとコンパイルリストの項目名を含むチェックリストテンプレートに記憶する工程と、前記コンペア処理部によるコンペア結果を読み込み、該コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除いた他項目の不一致箇所を記載した不一致箇所通知書を出力する結果確認処理工程とを実現させることを特徴とする資材リリース確認支援プログラム。
【請求項6】
前記テスト用資材情報及び本番用資材情報が、前記リリースを行った日付を所定形式の日付情報と、前記本番環境資材データベース及びテスト環境資材データベースのテスト用資材情報及び本番用資材情報を格納した指定パス情報とを含み、前記結果確認処理工程が、前記コンペア結果の不一致箇所から所定形式の日付情報又は指定パス情報を含む不一致箇所を削除することによって、コンペア結果の不一致箇所からリリース日時及び資材格納先のパスを除くことを特徴とする請求項5記載の資材リリース確認支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図4】
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【図11】
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【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−114443(P2013−114443A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259808(P2011−259808)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】
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