説明

賞を授与する方法および装置

賞を授与する方法が開示される。該方法は、(好ましくは売り上げメーターまたはプレイされたゲーム数のような動作パラメータに関係する)トリガー値Tを所定の値の範囲(Lmin...Lmax)内から決定し(5)、それぞれ前記値の所定の範囲内であるランダムな値Raをn個生成し(6)、前記ランダム値のそれぞれを前記トリガー値と比較し(7)、前記ランダム値の少なくとも一つと前記トリガー値との間にある所定の関係が存在すれば前記賞を授与する、ステップを含む。好ましい実施形態では、当該方法はリンクされたゲーム機のネットワークにおけるゲーム機レベルで実行され、賞はランダム値の一つがトリガー値に等しい場合に授与される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の好ましい実施形態は賞を授与する方法および装置に関する。特に、本発明は非決定方式で賞を授与する方法および装置に関する。
【0002】
本発明は主としてゲーム端末または一つもしくは複数のゲーム施設における相互リンクされた複数のゲーム端末との使用のために開発され、以下主としてその用途に関した説明をすることになる。しかし、本発明はその特定の使用分野に限定されるものではなく、オンラインゲーム、ロトくじ(lotto)、プール賭博(pools)、宝くじ(lotteries)、くじ引き(art unions)、ビンゴ(bingo)、ラッフル(raffles)および一つまたは複数の賭金が有限の生起確率をもつ結果に対して賭けられるその他のゲームにも好適である。
【背景技術】
【0003】
ゲーム端末を「リンク」させていくつかの追加的機能を提供することが知られている。これには、入手可能な資金のプールがより大きくなり、入手可能な資金量が推定しなければならないのではなく既知である際に、賞の授与を制御する機能が含まれる。
【0004】
相互リンクされたゲーム端末のもう一つの機能は二次ゲームが可能ということである。そのような機能の使用は、ゲーマーに、個別の端末での一次ゲームに関して授与されるべく用意されている任意の賞に加えて二次ゲームのジャックポット賞金を得るために端末によって提供される一次ゲームをプレイするようにし向ける追加的な刺激を与えることを意図したものである。たとえば、相互リンクされたゲーム端末の所与のグループについて、中央ディスプレイがゲーマーに現在入手可能なジャックポット賞金の視覚的な指標を提供し、その賞金はゲーマーが一次ゲームをプレイすることによって相互リンクされたゲーム端末を操作していくうちに漸次増額される。ゲーマーには、二次のジャックポット賞金が授与されるのは、増額された結果、所定の値より小さいあるランダムに選ばれた値になったときであることがわかっている。典型的には、その所定の値もディスプレイによってゲーマーに対して視覚的に示される。よって、賞金は前記ランダムに選ばれた値に向かって漸次増額されるので、ジャックポットが授与される確率は時間とともに増大する。「決定方式(deterministic)」の語は、賭けられた額などの他のすべての変数が一定に保たれているときにジャックポットを獲得する確率が時間的に一定のままでではないそのようなジャックポットシステムを記述するのに使われる。これに対し、「非決定方式(non-deterministic)」は、他のすべての変数が一定に保たれたときにジャックポットを獲得する確率が時間的に一定のままとなるジャックポットシステムに適用される。ジャックポットシステムの扱いは、行政区によっては、システムが決定方式か非決定方式かによって変わる。
【0005】
本明細書における従来技術の議論は、読者が本発明を理解するのを助けるためであって、本発明の分野において普通である一般的知識の範囲を認定するものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の欠点の少なくとも一つを克服または軽減する、あるいは有用な代替を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の側面によれば、賞を授与する方法であって:
a)値の所定の範囲内からトリガー値を決定し、
b)それぞれ前記値の所定の範囲内であるランダムな値をいくつか生成し、
c)前記ランダム値のそれぞれを前記トリガー値と比較し、
d)前記ランダム値の少なくとも一つと前記トリガー値との間にある所定の関係が存在すれば前記賞を授与する、
ステップを含む方法が提供される。
【0008】
好ましくは、ステップb)で生成されるランダム値の数は賭けられた額に依存する。より好ましくは、ステップb)で生成されるランダム値の数は賭けられた額の倍数である。いくつかの好ましい実施形態では、前記倍数はある所定の規格化された獲得確率に従って選択される。
【0009】
トリガー値とランダム値は好ましくは整数である。いくつかの好ましい実施形態では、前記所定の関係は前記トリガー値と前記ランダム値の少なくとも一つとが等しいことである。また好ましくは、前記値の所定の範囲は、電子ゲーム機内のメーターに関連した可能な値の範囲に対応する。たとえば、ある好ましい実施形態では、前記メーターは総売り上げ(total turnover)メーターで、トリガー値は電子ゲーム機の一次ゲームのプレイ完了時の総売り上げ値である。別の実施形態では、前記メーターは、ゲーム機のネットワークインターフェースカードによって格納された売り上げ(turnover)メーターで、ネットワークに接続されている間のその機の売り上げを示す。そのような実施形態では、トリガー値はやはり一次ゲームのプレイ完了時の売り上げメーターの値でありうる。さらなる諸実施形態では、他のメーターが使われてもよい。たとえば、一次ゲームがプレイされた回数を示すメーターなどである。そのような場合もやはり、トリガー値は、一次ゲームのプレイの完了後のメーターの値として便利に選択できる。
【0010】
本方法は好ましくは複数のネットワーク接続された電子ゲーム機で実装される。
【0011】
そのような場合、本方法の諸ステップは好ましくは個別の機械レベルで実行される。たとえば、本方法は各ゲーム機の主論理コントローラもしくはそれぞれの機の中にあるネットワークインターフェースカードによって、または両者が協調し合うことによって実行されうる。
【0012】
本発明のもう一つの側面によれば、賞を授与する装置であって:
値の所定の範囲内からトリガー値を決定する手段と、
それぞれ前記値の所定の範囲内であるランダムな値をいくつか生成する乱数発生器と、
前記トリガー値を決定する手段および前記乱数発生器と通信するプロセッサであって、前記ランダム値のそれぞれを前記トリガー値と比較して前記ランダム値の少なくとも一つと前記トリガー値との間に所定の関係が存在していれば前記賞を授与するプロセッサ、
とを含む装置が提供される。
【0013】
好ましくは、乱数発生器は、賭けられた額を示すデータを受け取るよう適応された入力を含んでおり、乱数発生器によって生成されるランダムな値の数はその賭けられた額に依存する。
【0014】
ある好ましい実施形態では、前記値の所定の範囲は電子ゲーム機内のメーター、たとえば売り上げメーターに関連した可能な値の範囲に対応する。該好ましい実施形態では、前記トリガー値を決定する手段は前記売り上げメーターと通信し、前記トリガー値は電子ゲーム機の一次ゲームのプレイの完了時における売り上げ値に等しい。
【0015】
本発明の好ましい実施形態についてこれからあくまでも例として、付属の図面を参照しつつ説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の好ましい実施形態は、図1に示す電子ゲーム機のネットワークで実装される。電子ゲーム機4のそれぞれは、構内ネットワーク(LAN: local area network)を介して複数の補助コントローラ2の一つに接続されており、該コントローラのそれぞれは今度は広域ネットワーク(WAN: wide area network)を介して主要コントローラ1に接続されている。そのようなネットワーク接続されたシステムのもう一つの好ましい実施形態に関するさらなる詳細は本出願人の同時係属中のオーストラリア仮特許出願第2003905792号で開示されており、その内容はここにその全体において参照によって組み込まれる。しかし、2003905792において賞の授与を決定する規則は、本発明の好ましい実施形態で使われる規則とは異なる。さらに、当業者は本発明の他の好ましい実施形態が異なるハードウェア、たとえばスタンドアローンのゲーム機で、あるいは他の背景において実施されうることを理解するであろう。
【0017】
本発明の好ましい実施形態は、排他的ではないが典型的にはポーカー機のジャンルの一次ゲームと、リンクされたゲーム機4のそれぞれから引き出されるプールされた寄与からの資金に基づく二次ゲームとの両方を提供する。プールされた資金への各機の個別の寄与の額はその機の個別の売り上げに基づいている。とりわけ好ましい実施形態では、賞を授与するかどうかを決定するための下記に述べられる本方法は、このリンクによる二次ゲームに関係する賞に関して実行される。
【0018】
二次ゲームの機能に目を向けると、主要コントローラ1および補助コントローラ2が売り上げを追跡し、二次ゲームの論理の具現のためのデータ処理を遂行する役割を担っている。しかし、別の実施形態では、個別のゲーム機4それぞれにおける、あるいは個別のゲーム機のネットワークインターフェースカードにおけるプロセッサが、一次ゲームおよび二次ゲーム両方のためのデータ処理を提供する。
【0019】
図3は、諸実施形態の構成要素および機能を表すブロック図である。好ましい実施形態では、図3に示される構成要素は個別のゲーム機内に位置している。それぞれの機が別個のプロセッサ20、メモリ24などを有するのである。そのような実施形態のいくつかでは、機能はゲーム機の主論理コントローラによって実行される。すなわち、プロセッサ20がその機の主プロセッサなのである。しかし、そのような実施形態の他のものでは、機能はゲーム機内のネットワークインターフェースカードによって実行される。すなわち、プロセッサ20はネットワークインターフェースカード上のプロセッサである。そのような実施形態の他のものでは、機能はネットワークインターフェースカードおよびゲーム機そのものの協調によって実行される。たとえば、ある実施形態では、プロセッサ20はネットワークインターフェースカード上にあり、その一方売り上げメーター21は当該ゲーム機内に位置しているが、ネットワークインターフェースカードとは別個である。
【0020】
そのような実施形態では、各機は、のちに述べる方法に従って、その機のプレーヤーに賞が支払われるべきかどうかを決定する。賞が2つの機で同時に支払われるべき場合には、その賞の支払い方を決定するためにさまざまな方針を使うことができる。その例としては、勝った機での最も最近の賭け金の大きさに比例して賞を分配する、勝った機の間で賞を等分する、ある所定の期間中に最も高い売り上げを有する器に賞を支払うといったことが含まれる。
【0021】
プロセッサ20によって実行される論理ステップが図2に示されている。賞を授与するための好ましい方法はステップ14で始まる。そこでは、ある所望の規格化された(normalised)獲得確率Pnormについてある定数値が設定される。この定数が、賭けられた単位額に対する、一ゲームを勝つ確率を表す。解説用の実行例のため、Pnormは0.01%とする。プロセッサ20はまた、値の範囲の上限についても定数値Lmaxを設定する。解説用の実行例のため、Lmaxは99999999とする。
【0022】
ステップ15で、プロセッサ20は倍数mを計算する。これは前記所定の規格化された獲得確率Pnormに従って選択される。より詳細には、mはPnormかけるLmaxに等しい。したがって、倍数mは0.01%かける99999999であり、丸めると10000となる。よって、今の実行例ではm=10000となる。
【0023】
次いでプロセッサ20はステップ5に進み、そこでトリガー値Tが値の所定の範囲内から決定される。値の範囲は最小値Lminから最大値Lmaxまでで、これは電子ゲーム機にあるメーターに関連した可能な値の範囲に対応している。より具体的には、解説用の例を実行する目的のため、メーターは電子ゲーム機4の総売り上げメーター21で、0から99999999の範囲であるとする(もちろん上述したように、ネットワークインターフェースカードによって維持されている、ネットワーク接続された売り上げメーターを代わりに使ってもよい)。よって、数式でいうと、Lmin=0およびLmax=99999999およびLmin≦T≦Lmaxとなる。Lminが0に等しくない実施形態については、以下の式のいくつかは修正が必要になるが、その仕方は当業者には明らかである。他の好ましい実施形態では、プレイされたゲーム数および授与された賞の金額を追跡するメーターなどといった代替的なメーターが使用されることも理解されるであろう。しかし、実行例では、トリガー値Tは電子ゲーム機4の一次ゲームのプレイ完了時における総売り上げメーターの値に等しく設定される。よって、実行例では、一次ゲームのプレイ完了時における総売り上げメーターの値が$102345であれば、Tは102345に設定される。
【0024】
次のステップ16では、プロセッサ20は、一次ゲームのある特定のプレイにおいてその機械4で賭けられた額wを示すデータを受け取る。機械に硬貨を挿入することで取り消せない形でその金額を一次ゲームへの賭け金としてコミットするある実施形態では、この情報は当該電子ゲーム機4の硬貨計数機22から受け取られる。他の実施形態、特にプレーヤーが資金プールを利用できるようになっていてそこから賭ける金額を選択できる実施形態では、このデータはゲーム機の主論理コントローラからくる。このデータは次いでステップ17でmかけるwに等しい値nを計算するために使用される。今の実行例では、賭け金の額wは$5とする。よって、nは5かける10000、つまり50000である。
【0025】
次のステップ6は、n個のランダム値R1,R2,...,Rnの組の生成に関わる。ランダム値RのそれぞれはLminからLmaxという値の所定の範囲から選ばれる。付属の請求項も含め本稿での用法では、「ランダム」の語は「擬似ランダム」も含むものと解釈されるものとする。よって、プロセッサ20の一部である擬似乱数発生器23がn個のランダム値の組の生成のために使われる。nはmwに等しいので、ステップ6で生成されるランダム値Rの数nは、一次ゲームのいずれか一回のプレイにおいて電子ゲーム機4の一つを使ってプレーヤーによって賭けられた額wに依存することは理解されるであろう。よって、今の実行例では、ランダム値の組は50000個のランダムに生成された値R1からR50000からなる。
【0026】
好ましい実施形態では、トリガー値および各ランダム値は整数であるが、非整数値を利用する実施形態もある。
【0027】
ステップ7は、ランダム値Rのそれぞれとトリガー値Tとを比較して両者の間に所定の関係が存在するかどうかを判定することに関わる。これはループ8で実現される。ループはステップ9で変数aを値1に初期化することで開始される。次いでプロセッサはRa(つまり、一回目の反復ではR1)をTと比較して、両者の間に所定の関係が存在するかどうかを調べる。好ましい実施形態では、所定の関係は相等である。すなわち、比較ステップ7においてプロセッサ20は、その比較器26を使ってRaがTに等しいかどうかを調べるのである。しかし、相等以外の関係を使う実施形態もある。所定の関係が存在していれば、ステップ10で賞が授与され、処理の流れはステップ13に進む。ステップ13は二次ゲームの一プレイの終了を表している。所定の関係が存在していなければ、ステップ11でaの値が1増やされ、ループ8はループ制限器12を介して比較ステップ7に戻り、R2をTと比較する、といった具合になる。ひとたびaがnを超えるところまで増やされたら、ループ制限器12は処理の流れを、ステップ13の二次ゲーム終了に向かわせる。次いで処理の流れはステップ5に戻り、同じ定数Pnorm、Lmaxおよびmを使って新たな二次ゲームのサイクルを開始する。このようにして、規格化された獲得確率は二次ゲームのその後のサイクルについても容易に一定に維持されることができる。それにより、二次ゲームが非決定方式であることが保証される。しかし、各二次ゲームサイクルにおいて、1ゲームあたりの実際の(actual)獲得確率Pactは賭けられた額wの関数であり、Pact(w)=wPnormとなる。
【0028】
図3で概略的に示されているように、本発明の好ましい実施形態を実装する好ましい装置は、通信リンク25を介して総売り上げメーター21と通信するプロセッサ20と、一次ゲームのゲームプレイの完了時の総売り上げメーター21の値のようなさまざまな定数および変数の値を保存するよう適応されたメモリ記憶ユニット24とを含む。これが一緒になって、LminからLmaxという値の所定の範囲内からトリガー値Tを決定する手段をなす。このタスクのために好適なプロセッサは当業者にはよく知られている。プロセッサ20は、ランダム値Rのそれぞれをトリガー値Tとステップ7で比較するためのプロセッサ20内に組み込まれた比較器26を含む。
【0029】
好ましい装置はまた、乱数発生器23も含む。これはプロセッサ20内に組み込まれており、ランダム値R1からRnの組を生成するために使われる。上述したように、計算および電子工学の分野の当業者にはよく知られているように、これは擬似乱数発生器の形を取る。乱数発生器は、賭けられた額wを示すデータを受け取るよう適応された入力を含む。上に示したように、いくつかの実施形態ではこのデータは、電子ゲーム機4のそれぞれに設けられた硬貨投入口と動作的に関連している硬貨計数機22によって提供される。硬貨計数機22は通信リンク25を介してプロセッサ20に接続されている。別の実施形態では、このデータは電子ゲーム機の主論理コントローラによって提供される。
【実施例】
【0030】
上記の好ましい実施形態は単一レベルの二次ジャックポットゲームであった。しかし、多重レベルの二次ジャックポット型ゲームを有する実施形態もある。それらのゲームは各ゲームサイクルにおいて逐次的に実行されても、同時に実行されてもよい。以下の表は、10台の相互リンクされたゲーム機4のネットワーク上でのそのような多重レベル二次ゲームに関連した変数その他の値を示す。ここでは、各賞の獲得の規格化された確率Pnormは異なり、値の所定の範囲として売り上げメーターが使われ、トリガー値として売り上げメーターの現在の値が使用される。
【0031】
レベル1(初期のジャックポット値;$10,000)
【0032】
【表1】

【0033】
レベル2(初期のジャックポット値;$5,000)
【0034】
【表2】

【0035】
レベル3(初期のジャックポット値;$500)
【0036】
【表3】

【0037】
レベル4(初期のジャックポット値;$100)
【0038】
【表4】

【0039】
この例示的なデータから、実際の獲得確率Pactが初期のジャックポット値に応じた値になっており、初期のジャックポット値が高いほど確率が低くなり、初期のジャックポット値が低いほど確率が高くなることが見て取れる。
【0040】
多重レベルのいくつかの好ましい実施形態は、一次ゲームの各プレイにおける賭けられた額wに依存してさまざまなレベルにエントリーすることを選択的に許容するよう適応される。たとえば、そのような実施形態では、比較的小さな賭け金wはレベル1の二次ゲームだけに参加する資格を与えるが、漸次賭け金wが大きくなると所定の賭け金閾値に従ってより高いレベルのジャックポットに参加する資格を与える。
【0041】
本発明についてさまざまな好ましい実施形態を参照しつつ説明してきたものの、当業者は、本発明が他の多くの形で具現されうることを認識するであろう。さらに、実施形態は方法のさまざまなステップを実行するハードウェアを用いて説明してきたが、本発明はコンピュータに方法を実行させるコンピュータプログラムにおいて、およびそのようなプログラムを担持する信号またはデータ担体において具現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の好ましい実施形態の概略図である。
【図2】本発明を実装する好ましい方法において実行されるステップを示すフローチャートである。
【図3】前記好ましい実施形態の構成要素の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
賞を授与する方法であって:
a)値の所定の範囲内からトリガー値を決定し、
b)それぞれ前記値の所定の範囲内であるランダムな値をいくつか生成し、
c)前記ランダム値のそれぞれを前記トリガー値と比較し、
d)前記ランダム値の少なくとも一つと前記トリガー値との間にある所定の関係が存在すれば前記賞を授与する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップb)で生成されるランダム値の数が賭けられた額に依存することを特徴とする、請求項1記載の賞を授与する方法。
【請求項3】
ステップb)で生成されるランダム値の数が前記賭けられた額の倍数であることを特徴とする、請求項2記載の賞を授与する方法。
【請求項4】
前記倍数がある所定の規格化された当選確率に従って選択されることを特徴とする、請求項3記載の賞を授与する方法。
【請求項5】
前記トリガー値と前記ランダム値が整数であることを特徴とする、請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の賞を授与する方法。
【請求項6】
前記所定の関係が前記トリガー値と前記ランダム値の少なくとも一つとが等しいことであることを特徴とする、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の賞を授与する方法。
【請求項7】
前記値の所定の範囲が、電子ゲーム機内のメーターに関連した可能な値の範囲に対応することを特徴とする、請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の賞を授与する方法。
【請求項8】
前記メーターが売り上げメーターであることを特徴とする、請求項7記載の賞を授与する方法。
【請求項9】
前記トリガー値が前記電子ゲーム機の一次ゲームのプレイ完了時の売り上げ値であることを特徴とする、請求項8記載の賞を授与する方法。
【請求項10】
当該方法が複数のネットワーク接続された電子ゲーム機で実装されることを特徴とする、請求項1ないし9のうちいずれか一項記載の賞を授与する方法。
【請求項11】
賞を授与する装置であって:
値の所定の範囲内からトリガー値を決定する手段と、
それぞれ前記値の所定の範囲内であるランダムな値をいくつか生成する乱数発生器と、
前記トリガー値を決定する手段および前記乱数発生器と通信するプロセッサであって、前記ランダム値のそれぞれを前記トリガー値と比較して前記ランダム値の少なくとも一つと前記トリガー値との間に所定の関係が存在していれば前記賞を授与するプロセッサ、
とを含むことを特徴とする装置。
【請求項12】
前記乱数発生器が賭けられた額を示すデータを受け取るよう適応された入力を含んでおり、乱数発生器によって生成されるランダムな値の数が該賭けられた額に依存することを特徴とする、請求項11記載の賞を授与する装置。
【請求項13】
前記乱数発生器によって生成されるランダム値の数が前記賭けられた額の倍数であることを特徴とする、請求項12記載の賞を授与する装置。
【請求項14】
前記倍数がある所定の規格化された当選確率に依存することを特徴とする、請求項13記載の賞を授与する装置。
【請求項15】
前記トリガー値と前記ランダム値が整数であることを特徴とする、請求項11ないし14のうちいずれか一項記載の賞を授与する装置。
【請求項16】
前記所定の関係が前記トリガー値と前記ランダム値の少なくとも一つとが等しいことであることを特徴とする、請求項11ないし15のうちいずれか一項記載の賞を授与する装置。
【請求項17】
前記値の所定の範囲が、電子ゲーム機内のメーターに関連した可能な値の範囲に対応することを特徴とする、請求項11ないし16のうちいずれか一項記載の賞を授与する装置。
【請求項18】
前記メーターが売り上げメーターであることを特徴とする、請求項17記載の賞を授与する装置。
【請求項19】
前記トリガー値を決定する手段が前記売り上げメーターと通信しており、前記トリガー値が前記電子ゲーム機の一次ゲームのプレイ完了時の売り上げ値に等しいことを特徴とする、請求項18記載の賞を授与する装置。
【請求項20】
当該装置が複数のネットワーク接続された電子ゲーム機を含むことを特徴とする、請求項11ないし19のうちいずれか一項記載の賞を授与する装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−536024(P2007−536024A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511774(P2007−511774)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【国際出願番号】PCT/AU2005/000669
【国際公開番号】WO2005/107914
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506018640)パルトロニクス オーストラレーシア ピーティーワイ リミテッド (12)
【Fターム(参考)】