説明

起歪体及びトルクセンサ

【課題】検出精度の高い起歪体を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る起歪体2Aは、入力側又は出力側の一方に連結される第1の構造体21(22)と、他方に連結される第2の構造体22(21)と、第1の構造体21(22)と第2の構造体22(21)とを連結し、歪みセンサ3が設けられる起歪部23と、を備える起歪体であって、起歪部23における第1の構造体21(22)との連結部近傍の歪みと、起歪部23における歪みセンサ3が設けられる位置近傍の歪みと、を略等しくする歪み調整部24を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、起歪体及びトルクセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トルクセンサは例えばロボットの関節等に設けられる。詳細には、トルクセンサ100は、図11(a)、(b)及び図12に示すように、起歪体110、歪みセンサ120を備えている。起歪体110は、第1の構造体111、第2の構造体112、第1の構造体111と第2の構造体112とを連結し、歪みセンサ120が設けられる起歪部113を備えている(特許文献1を参照)。起歪体110の第1の構造体111又は第2の構造体112の一方は、図13に示すように、アクチュエータ130の駆動力を増幅させる減速機140の出力軸に連結され、他方が例えばロボットの関節等に連結される。このような構成のトルクセンサ100は、例えばロボットの関節部分にトルクが作用すると、第1の構造体111と第2の構造体112とが相対的に変形して起歪部113に歪みが生じ、この歪みを歪みセンサ120で検出する。
【0003】
ここで、一般的なトルクセンサは、トルクが作用した際に起歪部の剛性・歪みが所定の値となるように、起歪部の厚さや太さが決定されている。またトルクが作用した際に第1の構造体又は第2の構造体と起歪部との連結部近傍に応力集中が生じるので、当該連結部近傍の形状を適切に設計する(厚さやR部分(図10)の形状を適切に設定する)ことによって、応力集中を緩和し、起歪体の塑性変形を避けている。しかし、設計や加工の容易さから、一般的には起歪部を含めた起歪体全体の厚みは均一にされ、起歪部の幅によって起歪部の剛性・歪みを調節し、当該連結部のR部分の形状によって起歪体の応力集中を調節している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−288187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的なトルクセンサは、起歪部における歪みセンサが設けられる位置近傍に作用する応力が、第1の構造体又は第2の構造体と起歪部との連結部近傍に作用する応力に対して小さいにも関わらず、相互の部位の厚さが等しい。そのため、起歪部における歪みセンサが設けられる位置近傍に生じる歪みは、第1の構造体又は第2の構造体と起歪部との連結部近傍に生じる歪みより小さく、結果としてノイズが乗りやすく誤差が生じて検出精度が低下する課題を有する。
【0006】
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたものであり、検出精度の高い起歪体及びトルクセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る起歪体は、入力側又は出力側の一方に連結される第1の構造体と、他方に連結される第2の構造体と、前記第1の構造体と前記第2の構造体とを連結し、歪みセンサが設けられる起歪部と、を備える起歪体であって、前記起歪部における前記第1の構造体との連結部近傍の歪みと、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みと、を略等しくする歪み調整部を備える。
【0008】
上記起歪体において、前記歪み調整部として、前記起歪部における前記第1の構造体との連結部近傍の厚さに対して、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の厚さを薄くすること、が好ましい。
【0009】
上記起歪体において、前記歪み調整部として、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍に凹み部を備えること、が好ましい。
【0010】
上記起歪体において、前記起歪部に複数の歪みセンサが設けられており、前記歪み調整部によって、前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みを略等しくすること、が好ましい。
【0011】
上記起歪体において、前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みが略等しくなるように、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の厚さが三次元で設定されること、が好ましい。
【0012】
上記起歪体において、前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みが略等しくなるように、さらに前記起歪部と前記第1の構造体との連結部近傍の形状が設定されること、が好ましい。
【0013】
本発明の一形態に係る起歪体は、入力側又は出力側の一方に連結される第1の構造体と、他方に連結される第2の構造体と、前記第1の構造体と前記第2の構造体とを連結し、複数の歪みセンサが設けられる起歪部と、を備える起歪体であって、前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みを略等しくする歪み調整部を備える。
【0014】
本発明の一形態に係るトルクセンサは、上記起歪体と、前記起歪体の起歪部に設けられる歪みセンサと、を備える。
【発明の効果】
【0015】
以上、説明したように、本発明によると、検出精度の高い起歪体及びトルクセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る実施の形態1のトルクセンサを概略的に示す平面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1のトルクセンサにおける、起歪体を概略的に示す底面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態1のトルクセンサにおける、起歪体を概略的に示す斜視図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1のトルクセンサにおける、起歪体の変形を概略的に示す図である。
【図5】(a)は、本発明に係る実施の形態1のトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。(c)は、(a)のC−C矢視断面図である。
【図6】(a)は、本発明に係る実施の形態2のトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。(b)は、(a)のD−D矢視断面図である。
【図7】(a)は、本発明に係る実施の形態3のトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。(b)は、(a)のE−E矢視断面図である。(c)は、(a)のF−F矢視断面図である。
【図8】(a)は、本発明に係る実施の形態3の異なるトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。(b)は、(a)のG−G矢視断面図である。
【図9】(a)は、本発明に係る他の実施の形態のトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。(b)は、(a)のH−H矢視断面図である。(c)は、(a)のI−I矢視断面図である。
【図10】本発明に係る他の実施の形態のトルクセンサにおける、起歪部を概略的に拡大して示す平面図である。
【図11】(a)は、一般的なトルクセンサを概略的に示す平面図である。(b)は、一般的なトルクセンサを概略的に示す側面図である。
【図12】一般的なトルクセンサを概略的に示す斜視図である。
【図13】一般的なトルクセンサの使用形態を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0018】
<実施の形態1>
本実施の形態に係る起歪体及び当該起歪体を用いたトルクセンサを説明する。トルクセンサ1は、図1に示すように、起歪体2A、歪みセンサ3を備えている。起歪体2Aは、図1及び2に示すように、第1の構造体21、第2の構造体22、起歪部23を備えている。
【0019】
第1の構造体21は、入力側又は出力側の一方の部材に連結される円形状のリング部材である。第1の構造体21は、図3に示すように、ロボットの関節部の負荷トルクを測定する際に容易に変形しない厚さT1及び幅寸法L1とされている。そして、第1の構造体21は、例えばロボットの関節部内に良好に収めることができる外径とされ、内部に第2の構造体22、起歪部23を形成することができる内径とされている。この第1の構造体21には、入力側又は出力側の一方の部材にボルト接合することができるように、複数個のボルト孔21aが形成されている。
【0020】
第2の構造体22は、入力側又は出力側の他方の部材に連結される。第2の構造体22は、本体部分22a、延在部分22bを備えている。本体部分22aは、円形に形成されており、第1の構造体21と中心点Oを共通にする。延在部分22bは、本体部分22aから対向するように形成されている。この延在部分22bには、入力側又は出力側の他方の部材にボルト接合することができるように、複数個のボルト孔22cが形成されている。このような第2の構造体22は、第1の構造体21と略等しい厚さとされている。
【0021】
起歪部23は、連結される出力側の部材や入力側の部材と連成振動が生じない剛性を確保できる太さ(断面積)を有する。起歪部23は、第1の構造体21及び第2の構造体22の中心点Oから放射状に配置、すなわち、第2の構造体22の本体部分22aから放射状に延び、当該中心点Oを中心とする点対称に配置されており、第1の構造体21と第2の構造体22とを連結する。その結果、入力側又は出力側の一方の部材にY軸と平行な軸回りのトルクが作用し、一方の部材と他方側の部材との間で起歪体2Aの円周方向に相対的な変位が生じると、図4に示すように、起歪部23は歪む。この起歪部23におけるY軸方向に配置される一方の面23aには、図1及び5(a)乃至(c)に示すように、歪みセンサ3が設けられている。
【0022】
歪みセンサ3は、通例の歪みセンサと同様に、例えば絶縁体上に波形形状に金属の抵抗体(金属箔)が配置された構成である。つまり、歪みセンサ3は、例えば1アクティブ1ダミー法による回路を採用することができる。歪みセンサ3は、抵抗変化分に比例した出力電圧を、図示を省略した増幅器に出力する。この出力電圧は、起歪部23の歪みに比例する。増幅器は、入力された出力電圧を増幅して、図示を省略した演算装置に出力する。演算装置は、増幅された出力電圧に基づいて起歪部23の歪みを測定し、さらに測定した起歪部23の歪みに基づいてロボットの関節部の負担トルクを導き出す。
【0023】
この歪みセンサ3は、接着剤によって起歪部23に貼り付けられている。接着剤は、接着強度及び絶縁性が温度、湿度に対して十分な耐性を有し、硬化時の吸収率が小さければ良く、溶剤蒸発型接着剤、接触硬化接着剤、エポキシ接着剤、フェノール接着剤などを用いることができる。
【0024】
ここで、上述のように起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の厚さと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の厚さと、が等しいと、起歪部23における歪みセンサ3が設けられる位置近傍に生じる歪みは、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍に生じる歪みより小さくなる。トルクセンサの精度を上げるためには歪みセンサ3が設けられる位置近傍に生じる歪みを極力大きくしたいが、連結部近傍の塑性変形回避のためにそうすることができない。結果として、トルクセンサの精度が不十分となっている。
【0025】
そこで、本実施の形態では、図1乃至3、及び図5(a)乃至(c)に示すように、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の歪みと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の歪みと、を略等しくする歪み調整部24を備えている。本実施の形態では、起歪部23における第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の厚さに対して、起歪部23における歪みセンサ3が設けられる位置近傍の厚さを薄く形成している。詳細には、起歪部23におけるY軸方向に配置される他方の面23bには、Y軸方向から見て、歪みセンサ3が設けられた位置を含むように、円周方向に凹み部が形成されている。つまり、凹み部を歪み調整部24として機能させる。
【0026】
ここで、凹み部(以下、歪み調整部24と同一の符号を付する。)24の深さD1や幅寸法L2、及び凹み部24の形成領域や形状は、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の歪みと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の歪みと、が等しくなるように、適宜、設定される。但し、図5(b)及び(c)で示す凹み部24は、模式的に表したものであり、正確な形状が表されていない。
【0027】
このような構成のトルクセンサ1は、最も大きな歪みが生じる第1の構造体21(第2の構造体22)と起歪部23との連結部近傍の歪みと略等しく、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍に歪みを生じさせることができるので、検出精度を向上させることができる。
【0028】
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、Y軸方向から見て、歪みセンサ3が設けられた位置を含むように、起歪部23におけるY軸方向に配置される他方の面23bに円周方向に向かって凹み部24を形成しているが、この限りでない。
【0029】
すなわち、図6(a)及び(b)に示す起歪体2Bのように、起歪部23の長手方向に向かって凹み部25を形成しても良い。このときも、凹み部25の深さや幅寸法、及び凹み部25の形成領域や形状は、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の歪みと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の歪みと、が等しくなるように、適宜、設定される。
【0030】
このような構成により、最も大きな歪みが生じる第1の構造体21(第2の構造体22)と起歪部23との連結部近傍の歪みと略等しく、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍に歪みを生じさせることができるので、検出精度を向上させることができる。
【0031】
<実施の形態3>
上記実施の形態1及び2の凹み部24及び25の底面は、X・Z平面と平行に形成されているが、この限りでない。
【0032】
すなわち、例えば複数の歪みセンサ3が設けられる位置近傍の起歪部23の歪みがそれぞれ等しくなるように、三次元で凹み部の形状が設定されていることが好ましい。例えば、図7(a)乃至(c)の起歪体2Cは、実施の形態1の変形例であり、凹み部24の厚さを起歪体2Cの円周方向に変化させている。また、図8(a)及び(b)の起歪体2Dは、実施の形態2の変形例であり、凹み部25の厚さを起歪体2Dの円周方向に変化させている。
【0033】
このような構成により、複数の歪みセンサ3を用いてセンサブリッジを構成した際に、精度良く出力信号を取り出すことができる。
【0034】
<他の実施の形態>
上記実施の形態1乃至3の起歪部は、例えば図5(a)に示すように、Y軸方向から見たときの起歪部における中央部を通る線Aを中心として対称な形状とされているが、この限りでない。例えば線Aを中心として非対称な形状でも良く、このとき、例えば複数の歪みセンサが設けられる位置近傍の起歪部の歪みがそれぞれ等しくなるように、三次元で凹み部の形状が設定されていることが好ましい。詳細には、実施の形態1の変形例として示す図9(a)乃至(c)の起歪体2Eは、凹み部24の厚さを起歪体2Eの円周方向に変化させつつ、凹み部24の幅寸法(起歪部23の長手方向側の寸法)を起歪体2Eの円周方向に変化させている。このような構成により、起歪部が複雑な形状であっても、検出精度を向上させることができる。
【0035】
ここで、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の歪みと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の歪みと、が略等しくなるように、第1の構造体又は第2の構造体と起歪部23との連結部の形状も併せて設定されることが好ましい。例えば、図9の起歪体2Eの変形例として図10に示す起歪体2Fのように、第2の構造体22と起歪部23との連結部におけるR部分を非対称とすることで、起歪部23における歪みセンサ3が設けられる位置近傍の歪みと、起歪部23と第2の構造体22との連結部近傍の歪みと、を略等しくしても良い。これにより、複数の歪みセンサからの出力信号のバラツキを低減することができる。
【0036】
以上、本発明に係る起歪体及びトルクセンサの実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
【0037】
例えば上記実施の形態では、歪み調整部として凹み部を形成しているが、起歪部の断面積を変化させることで、起歪部における歪みセンサが設けられた位置近傍の歪みと、起歪部と第2の構造体との連結部近傍の歪みと、を等しくしても良い。
【0038】
例えば上記実施の形態では、第1及び2の構造体を円形に形成したが、形状は特に限定されない。
【0039】
ところで、従来のトルクセンサは、起歪部の平面形状が起歪体の径方向に対して非対称にならざるを得ない場合には、起歪部の中心線(即ち線A)に対して対称に配置された2つの歪みセンサであっても歪み量が非対称となり、検出精度が低下する課題を単独で有する。
【0040】
そこで、上記実施の形態では、起歪部23における歪みセンサ3が設けられた位置近傍の歪みと、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部近傍の歪みと、を略等しくすることを第1の目的としているが、第1の目的として起歪部23における各歪みセンサ3が設けられる位置近傍の歪みが等しくなるように歪み調整部を形成しても良い。
【0041】
例えば複数の歪みセンサが設けられる位置近傍の起歪部の歪みがそれぞれ等しくなるように、三次元で凹み部の形状が設定されたり、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部のR部分の形状が設定されたりする。つまり、図9の起歪体2Eや図10の起歪体2Fの凹み部24のように、当該凹み部24の厚さを起歪体の円周方向に変化させたり、起歪部23と第1の構造体21(第2の構造体22)との連結部のR部分の形状を非対称としたりする。これにより、複数の歪みセンサからの出力信号のバラツキを低減することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 トルクセンサ
2A〜2F 起歪体
3 歪みセンサ、
21 第1の構造体
21a ボルト孔
22 第2の構造体、22a 本体部分、22b 延在部分、22c ボルト孔
23 起歪部
24 歪み調整部(凹み部)
25 凹み部
100 トルクセンサ
110 起歪体
111 第1の構造体
112 第2の構造体
113 起歪部
120 歪みセンサ
130 アクチュエータ
140 減速機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力側又は出力側の一方に連結される第1の構造体と、
他方に連結される第2の構造体と、
前記第1の構造体と前記第2の構造体とを連結し、歪みセンサが設けられる起歪部と、
を備える起歪体であって、
前記起歪部における前記第1の構造体との連結部近傍の歪みと、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みと、を略等しくする歪み調整部を備える起歪体。
【請求項2】
前記歪み調整部として、前記起歪部における前記第1の構造体との連結部近傍の厚さに対して、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の厚さを薄くする請求項1に記載の起歪体。
【請求項3】
前記歪み調整部として、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍に凹み部を備える請求項2に記載の起歪体。
【請求項4】
前記起歪部に複数の歪みセンサが設けられており、
前記歪み調整部によって、前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みを略等しくする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の起歪体。
【請求項5】
前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みが略等しくなるように、前記起歪部における前記歪みセンサが設けられる位置近傍の厚さが三次元で設定される請求項4に記載の起歪体。
【請求項6】
前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みが略等しくなるように、さらに前記起歪部と前記第1の構造体との連結部近傍の形状が設定される請求項5に記載の起歪体。
【請求項7】
入力側又は出力側の一方に連結される第1の構造体と、
他方に連結される第2の構造体と、
前記第1の構造体と前記第2の構造体とを連結し、複数の歪みセンサが設けられる起歪部と、
を備える起歪体であって、
前記起歪部における各歪みセンサが設けられる位置近傍の歪みを略等しくする歪み調整部を備える起歪体。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の起歪体と、
前記起歪体の起歪部に設けられる歪みセンサと、
を備えるトルクセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−96735(P2013−96735A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237127(P2011−237127)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)