説明

超音波診断システム

【課題】多数種類の超音波プローブを誤検知することなく検出することができる超音波診断システムを提供する。
【解決手段】超音波診断システム1は、超音波を体内に送受する超音波プローブ2と、超音波プローブ2の種類を判定するための検知信号を出力する光センサと、超音波プローブ2の種類を判定するための検知信号を出力する、光センサとは干渉しない電気接点センサと、光センサの検知信号及び電気接点センサで検知された検知信号に基づいて、超音波プローブ2の種類を判別する走査コントロール部16と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波診断システムに関し、特に、超音波プローブの種類を判別する超音波診断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超音波振動子から放射される超音波を生体に照射し、生体における音響インピーダンスの差異により反射された超音波を受信し、この反射超音波を電気信号に変換して画像化することによって超音波断層像を得る超音波診断システムが広く用いられている。
【0003】
超音波診断システムは、先端側に超音波振動子を内蔵した細長な挿入部を備えた超音波プローブと、超音波プローブの基端部に着脱自在に接続されるプローブ駆動ユニットと、この駆動ユニットとコネクタを介して電気的に接続され、超音波画像を生成する超音波観測装置と、この超音波観測装置で生成された超音波画像を表示するモニタとで主に構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような超音波診断システムでは、診断部位あるいは取得したい超音波画像の種類等により種々の超音波プローブがプローブ駆動ユニットに接続される。そのため、特許文献1に開示されている超音波診断システムは、プローブ駆動ユニットに2つのフォトリフレクタを設け、2つのフォトリフレクタの検知信号に基づき、接続される超音波プローブの種類を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−200083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この超音波診断システムでは、2つのフォトリフレクタの検知信号、即ち、2bitの検知信号に基づき超音波プローブの種類を検知しているため、4つの種類の超音波プローブしか検出することができない。4種類以上の超音波プローブの種類を検知するために、フォトリフレクタを3つ以上設けることも考えられるが、3つ以上のフォトリフレクタを設けると、隣接するフォトリフレクタの影響、例えば、隣接するフォトリフレクタの信号の干渉により超音波プローブの種類を誤検知するという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、多数種類の超音波プローブを誤検知することなく検出することができる超音波診断システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の超音波診断システムは、超音波を体内に送受する超音波プローブと、前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する光センサと、前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する、前記光センサとは干渉しない電気接点センサと、前記光センサの検知信号及び前記電気接点センサで検知された検知信号に基づいて、前記超音波プローブの種類を判別する判別部と、を有する。
【0009】
また、本発明の他の態様の超音波診断システムは、超音波を体内に送受する超音波プローブと、前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する少なくとも3つ以上の光センサと、前記少なくとも3つ以上の光センサの検知タイミングが相互に異なるタイミングとなるように制御する検知タイミング制御部と、前記相互に異なるタイミングで検知された検知信号に基づいて、前記超音波プローブの種類を判別する判別部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の超音波診断システムによれば、多数種類の超音波プローブを誤検知することなく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施の形態に係る超音波診断システムの構成を示す図である。
【図2】プローブ駆動ユニットの接続部の詳細な構成を説明するための斜視図である。
【図3】超音波プローブの検知処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態に係る超音波診断システムの構成を示す図である。
【図5】プローブ駆動ユニットの接続部の詳細な構成を説明するための図である。
【図6】超音波プローブの検知処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】プローブ駆動ユニットの詳細な構成を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
まず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係る超音波診断システムの構成について説明する。
【0014】
図1は、第1の実施の形態に係る超音波診断システムの構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、超音波診断システム1は、先端側に超音波振動子を内蔵した細長な挿入部を備えた超音波プローブ2と、超音波プローブ2の基端部に着脱自在に接続されるプローブ駆動ユニット3と、このプローブ駆動ユニット3と図示しないコネクタを介して電気的に接続され、超音波画像を生成する超音波観測装置4と、この超音波観測装置4で生成された超音波画像を表示するモニタ5と、各種操作を行うためのキーボード等のユーザインターフェース(以下、ユーザI/Fという)6とを有して構成されている。
【0016】
超音波プローブ2は、細長な挿入部の先端側に超音波振動子10を内蔵し、基端側の接続部に超音波プローブ2の種類を判定するためのプローブIDを生成するプローブID生成部11を備える。
【0017】
プローブ駆動ユニット3は、プローブ検知部12と、フィルタ部13と、ラジアルモータ14と、リニアモータ15とを有して構成される。
【0018】
また、超音波観測装置4は、走査コントロール部16と、パルス発生部17と、パルサ18と、アンプ19と、受信号処理部20と、画像処理部21とを有して構成される。
【0019】
プローブ検知部12は、超音波プローブ2が接続される接続部に設けられており、プローブID生成部11で生成されるプローブIDを検知し、検知信号をフィルタ部13及び超音波観測装置4の走査コントロール部16に出力する。
【0020】
判別部としての走査コントロール部16は、プローブ検知部12で検知された検知信号に基づき、超音波プローブ2の種類を判別し、判別した種類に応じた設定を各部に対して行う。また、走査コントロール部16は、プローブ検知部12からの検知信号を常に監視し、検知信号が入力されなくなった場合、超音波プローブ2がプローブ駆動ユニット3から外されたことを検知(外れ検知)し、各部の設定を解除する。さらに、走査コントロール部16は、ユーザI/F6からの操作指示に応じて、ラジアルモータ14、リニアモータ15及びパルス発生部17に制御信号を出力する。
【0021】
ラジアルモータ14及びリニアモータ15は、超音波振動子10とメカ的に接続され、操作者がユーザI/F6から操作指示を行うと、走査コントロール部16からの制御信号に応じて動作し、超音波振動子10をメカ駆動する。走査コントロール部16は、ラジアル駆動を行う場合、ラジアルモータ14を駆動し、リニアモータ15への供給電流を削減もしくは遮断する。また、走査コントロール部16は、ヘリカル駆動を行う場合、ラジアルモータ14及びリニアモータ15を駆動する。
【0022】
パルス発生部17は、走査コントロール部16からの制御信号に応じて出力パルスを生成し、パルサ18に出力する。
【0023】
パルサ18は、パルス発生部17の出力パルスを基に超音波振動子10を駆動するための超音波駆動信号を生成し、プローブ駆動ユニット3を介して超音波プローブ2の超音波振動子10に出力する。
【0024】
超音波振動子10は、被検部位に対して超音波を送波し、反射したエコー信号を受波する。超音波振動子10は、受波したエコー信号を電気信号に変換し、プローブ駆動ユニット3のフィルタ部13に出力する。
【0025】
フィルタ部13は、それぞれが異なる周波数帯を通過させるバンドパスフィルタで構成される複数の受信フィルタを備えている。フィルタ部13は、プローブ検知部12からの検知信号に応じて、複数の受信フィルタを切り替える。すなわち、フィルタ部13は、プローブ検知部12で検知された超音波プローブ2の種類に応じて、複数の受信フィルタから最適な受信フィルタを選択する構成となっている。これにより、S/Nの良い超音波画像を得ることができる。フィルタ部14は、超音波振動子10からの電気信号を選択した受信フィルタで帯域制限し、帯域制限した電気信号を超音波観測装置4のアンプ19に出力する。アンプ19は、フィルタ部14からの帯域制限された電気信号を増幅し、受信号処理部20に出力する。
【0026】
また、受信号処理部20には、超音波プローブ2の種類に応じた制御信号が走査コントロール部16から供給される。受信号処理部20は、走査コントロール部16からの制御信号に応じてフィルタリングの周波数等を切り換え、アンプ19から入力された電気信号に所定の信号処理を施す。受信号処理部20は、所定の信号処理を施した電気信号を画像処理部21に出力する。
【0027】
画像処理部21は、受信号処理部20からの電気信号をモニタ5の表示形式に変換する画像処理を施す。また、画像処理部21は、ユーザI/F6からの指示に従い、例えば、画像の回転処理(イメージローテーション)等を施し、モニタ5に画像を出力する。
【0028】
ここで、プローブ駆動ユニットの接続部の詳細な構成について図2を用いて説明する。
【0029】
図2は、プローブ駆動ユニットの接続部の詳細な構成を説明するための斜視図である。
【0030】
図2に示すように、プローブ駆動ユニット3の接続部には、対向する所定の位置に一対の第1の光センサ31及び第2の光センサ32が配置されている。また、プローブ駆動ユニット3の接続部には、対向する所定の位置に、例えば、板バネ等により構成される一対の第1の電気接点センサ33及び第2の電気接点センサ34が配置されている。
【0031】
第1及び第2の光センサ31、32は、超音波プローブ2の種類を判定するための検知信号を走査コントロール部16に出力する。
【0032】
また、第1及び第2の電気接点センサ33、34は、第1及び第2の光センサ31、32と干渉しないセンサであり、超音波プローブ2の種類を判定するための検知信号を走査コントロール部16に出力する。第1及び第2の電気接点センサ33、34は、第1及び第2の光センサ31、32と略同じ位置に配置されている。これらの第1及び第2の光センサ31、32と、第1及び第2の電気接点センサ33、34とによりプローブ検知部12が構成される。
【0033】
このように、本実施の形態では、例えば、バーコードリーダ等に比べ、省スペース、汚れに強く、かつ、安価な第1及び第2の光センサ31、32を用いている。しかしながら、多数種類の超音波プローブを検知するために、3つ以上の光センサを用いた場合、隣接する光センサの信号の干渉により超音波プローブ2の種類を誤検知する虞がある。
【0034】
そのため、本実施の形態では、第1及び第2の光センサ31、32に加え、第1及び第2の光センサ31、32と干渉しない第1及び第2の電気接点センサ33、34を用いることで、多数種類の超音波プローブを検知するようにしている。本実施の形態では、素子のバラツキがなく安定的にプローブIDを検知することができ、かつ、安価な第1及び第2の電気接点センサ33、34を用いるようにしている。
【0035】
なお、第1及び第2の光センサ31、32と干渉しないセンサとして第1及び第2の電気接点センサ33、34を用いているが、1及び第2の光センサ31、32と干渉しないセンサでれば第1及び第2の電気接点センサ33、34に限定されるものではない。例えば、第1及び第2の電気接点センサ33、34に代わり、安価で、かつ、超音波プローブ2を着脱した際の耐性が高いメカスイッチ等を用いるようにしてもよい。また、第1及び第2の電気接点センサ33、34に干渉しないセンサとして、例えば、第1及び第2の光センサ31、32に代わりメカスイッチ等を用いてもよい。
【0036】
超音波プローブ2の接続部には、第1及び第2の光センサ31、32から出射される光を反射する位置に、例えば、白または黒のシールにより構成される反射板が配置され、第1及び第2の電気接点センサ33、34に接触する位置に金属突起が配置されている。これらの反射板及び金属突起がプローブID生成部11を構成する。
【0037】
第1及び第2の光センサ31、32は、反射板により反射される光の有無をONまたはOFFにより検知し、第1及び第2の電気接点センサ33、34は、金属突起に接触することで、金属突起の有無をONまたはOFFにより検知する構成となっている。なお、第1及び第2の光センサ31、32は、反射板により反射される光をONまたはOFFの2段階で検知しているが、出射する光のレベルを変更することにより反射される光を3段階以上で検知するようにしてもよい。また、電気接点センサ33、34は、電圧レベルやインピーダンス検知を行うようにしてもよい。
【0038】
次に、このように構成された超音波診断システム1の超音波プローブ2の検知の動作について説明する。
【0039】
図3は、超音波プローブの検知処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0040】
まず、超音波プローブ2がプローブ駆動ユニット3に接続されたか否かが判定される(ステップS1)。超音波プローブ2がプローブ駆動ユニット3に接続されていないと判定された場合、NOとなり、ステップS1に戻り同様の処理を繰り返す。一方、超音波プローブ2がプローブ駆動ユニット3に接続されていると判定された場合、第1及び第2の光センサ31、32で0(OFF)または1(ON)が検知される(ステップS2)。次に、第1及び第2の光センサ31、32と干渉しない第1及び第2の電気接点センサ33、34で0(OFF)または1(ON)が検知される(ステップS3)。最後に、第1及び第2の光センサ31、32からの検知信号と、第1及び第2の電気接点センサ33、34からの検知信号とに基づいて、超音波プローブ2の種類が判定され(ステップS4)、処理を終了する。
【0041】
以上のように、超音波診断システム1は、第1及び第2の光センサ31、32に加え、第1及び第2の光センサ31、32と干渉しない第1及び第2の電気接点センサ33、34を複合的に用いることで、超音波プローブ2の種類の認識性を高めている。
【0042】
よって、本実施の形態の超音波診断システムによれば、多数種類の超音波プローブを誤検知することなく検出することができる。
(第2の実施の形態)
【0043】
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、バーコードリーダ等に比べ、省スペース、汚れに強く、かつ、安価な光センサを3つ以上設けた場合にも、各光センサの干渉がなく、多数種類の超音波プローブを検知することができる超音波診断システムについて説明する。
【0044】
図4は、第2の実施の形態に係る超音波診断システムの構成を示す図であり、図5は、プローブ駆動ユニットの接続部の詳細な構成を説明するための図である。なお、図4において図1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
図4に示すように、本実施の形態の超音波診断システム1aは、図1の超音波診断システム1のプローブID生成部11、プローブ検知部12及び走査コントロール部16に代わり、それぞれプローブID生成部11a、プローブ検知部12a及び走査コントロール部16aを用いて構成されている。
【0046】
プローブID生成部11aは、後述する第1〜第3の光センサ41〜43から出射される光を反射する位置に設けられた3つの反射板である。
【0047】
プローブ検知部12aは、図5に示すように、超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する3つ、ここでは、第1〜第3の光センサ41〜43により構成される。具体的には、第1の光センサ41と第2の光センサ42とは、対向する所定の位置に配置されており、第3の光センサ43は、第1の光センサ41と第2の光センサ42との略中間に配置されている。なお、プローブ検知部12aは、3つの光センサ41〜43を設ける構成となっているが、3つに限定されるものではなく、4つ以上の光センサを設ける構成にしてもよい。
【0048】
3つ以上の光センサ41〜43を設けた場合、隣接する光センサが干渉して誤検知する虞がある。そこで、本実施の形態では、検知タイミング制御部としての走査コントロール部16aが第1〜第3の光センサ41〜43のON/OFFの時間をずらす、即ち、各光センサ41〜43の検知タイミングをずらすための制御信号を各光センサ41〜43を出力する。
【0049】
なお、走査コントロール部16aは、各光センサ41〜43が互いに干渉しないように、一番離れている光センサから検知するように、各光センサ41〜43による検知の順番を制御するようにしてもよい。走査コントロール部16aは、例えば、第1の光センサ41による検知を1番目に行った場合、第1の光センサ41から一番離れている第2の光センサ42による検知を2番目に行い、第3の光センサ43による検知を最後に行うように制御する。これにより、各光センサ41〜43の干渉を防ぐようにする。
【0050】
また、プローブ駆動ユニット3の接続部に配置される各光センサ41〜43を等間隔で配置するようにしてもよい。図5の例では、検知のタイミングをずらしているが、第2の光センサ42と第3の光センサ43との間隔が狭くなっており、第2の光センサ42と第3の光センサ43とが干渉する虞がある。そこで、各光センサ41〜43を等間隔で配置して、さらに、検知のタイミングをずらすことで、各光センサ41〜43の干渉を防ぐようにする。
【0051】
各光センサ41〜43は、走査コントロール部16aからの制御信号に応じて、プローブID生成部11aのプローブIDを順次検知し、検知信号を走査コントロール部16aに出力する。
【0052】
判別部としての走査コントロール部16aは、順次入力された検知信号に基づき、超音波プローブ2の種類を判別し、判別した種類に応じた設定を各部に対して行う。
【0053】
次に、このように構成された超音波診断システム1の超音波プローブ2の検知の動作について説明する。
【0054】
図6は、超音波プローブの検知処理の流れの例を示すフローチャートである。なお、図6において図3と同様の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
まず、ステップS1において、超音波プローブ2がプローブ駆動ユニット3に接続されていると判定された場合、全光センサ41〜43がOFFされる(ステップS11)。次に、第1の光センサ41がONされ、0(OFF)または1(ON)が検知される(ステップS12)。次に、第1の光センサ41がOFF、第2の光センサ42がONされ、0(OFF)または1(ON)が検知される(ステップS13)。次に、第2の光センサ42がOFF、第3の光センサ43がONされ、0(OFF)または1(ON)が検知される(ステップS14)。最後に、各光センサ41〜43からの検知信号に基づいて、超音波プローブ2の種類が判定され(ステップS15)、処理を終了する。
【0056】
以上のように、超音波診断システム1aは、各光センサ41〜43の検知タイミングをずらすことにより、複数の光センサ41〜43を設けた場合でも、各光センサ41〜43が互いに干渉しないようにした。この結果、各光センサ41〜43において、信号の干渉による誤検知を防ぐことができる。
【0057】
よって、本実施の形態の超音波診断システムによれば、第1の実施の形態と同様に、多数種類の超音波プローブを誤検知することなく検出することができる。
【0058】
なお、超音波振動子10にラジアルモータ14の回転を伝達するための回転シャフトは、以下のようにしてもよい。従来、超音波振動子10にラジアルモータ14の回転を伝達するための回転シャフトには、組み立て性の観点からバネシャフトが採用されていたが、本実施の形態のプローブ駆動ユニット3は、図7に示すように、剛性の高い回転シャフト51(例えば、金属の円柱シャフト)を用いて構成される。このように、プローブ駆動ユニット3において、剛性の高い回転シャフト51を用いることにより、超音波振動子10への回転伝達遅れを改善することができる。
【0059】
なお、本明細書におけるフローチャート中の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0060】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1…超音波診断システム、2…超音波プローブ、3…プローブ駆動ユニット、4…超音波観測装置、5…モニタ、6…ユーザI/F、10…超音波振動子、11,11a…プローブID生成部、12,12a…プローブ検知部、13…フィルタ部、14…ラジアルモータ、15…リニアモータ、16,16a…走査コントロール部、17…パルス発生部、18…パルサ、19…アンプ、20…受信号処理部、21…画像処理部、31,32,41,42,43…光センサ、33,34…電気接点センサ、51…回転シャフト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を体内に送受する超音波プローブと、
前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する光センサと、
前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する、前記光センサとは干渉しない電気接点センサと、
前記光センサの検知信号及び前記電気接点センサで検知された検知信号に基づいて、前記超音波プローブの種類を判別する判別部と、
を有することを特徴とする超音波診断システム。
【請求項2】
前記判別部は、前記検知信号に基づいて、前記超音波プローブの外れ検知を行うことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断システム。
【請求項3】
超音波を体内に送受する超音波プローブと、
前記超音波プローブの種類を判定するための検知信号を出力する少なくとも3つ以上の光センサと、
前記少なくとも3つ以上の光センサの検知タイミングが相互に異なるタイミングとなるように制御する検知タイミング制御部と、
前記相互に異なるタイミングで検知された検知信号に基づいて、前記超音波プローブの種類を判別する判別部と、
を有することを特徴とする超音波診断システム。
【請求項4】
検知タイミング制御部は、前記少なくとも3つ以上の光センサのうち一番離れている光センサから検知するように、前記少なくとも3つ以上の光センサの前記検知タイミングを制御することを特徴とする請求項3に記載の超音波診断システム。
【請求項5】
前記少なくとも3つ以上の光センサを等間隔で配置したことを特徴とする請求項4に記載の超音波診断システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−39157(P2013−39157A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176262(P2011−176262)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】