説明

超音波診断装置

【課題】 三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を短い時間で表示することのできる超音波診断装置を提供すること。
【解決手段】 制御部16は、ビームフォーマ13を制御して二次元配列振動子11から音響走査線を発生し、二次元走査する二次元平面Bの端の位置に交差させ、そこから二次元平面Bに沿って交差位置を移動させ、三次元走査する三次元空間Aに入ったら、交差位置を三次元空間Aの角に移動させ、そこから三次元空間Aを二次元平面Bと垂直な方向に順次走査しながら二次元平面Bと平行な方向に移動して三次元走査し、三次元空間Aの端まで三次元走査すると、二次元平面Bに沿って交差位置を移動させ二次元平面Bの端まで走査する。このとき、三次元空間Aの二次元平面Bと交わる部分では二次元走査も兼ね、深部の情報まで取得して二次元走査の情報として用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体の三次元画像とその断面の二次元画像を同時に表示する超音波診断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の超音波診断装置は、三次元領域内の各点のエコー情報に基づき、視線方向に沿ってボリュームレンダリング演算を実行することにより三次元画像を形成し、また三次元領域内の各点のエコー情報に基づき、三次元領域の三つの直交断面それぞれの超音波断層像を形成し、視線方向に対応する三次元画像と三つの直交断面の超音波断層像とを同時に表示して、三次元画像により組織の空間的把握ができるとともに、三つの直交断面の超音波断層像により組織内部の注目部位の状態を三方向から把握でき、組織の多面的な観察ができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−325512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の超音波診断装置においては、三次元領域のエコー情報から直交断面の超音波断層像(二次元画像)を形成しているので、直交断面の超音波断層像の範囲を広くしようとすると三次元領域のエコー情報を広範囲に取得しなければならず、長時間を要するという問題があった。
【0004】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を短い時間で表示することのできる超音波診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の超音波診断装置は、二次元に配列された二次元配列振動子と、送信超音波信号を発生するとともに前記二次元配列振動子が受信した信号から受信ビームを形成するビームフォーマと、前記ビームフォーマを制御する制御部とを備え、前記制御部は、三次元走査領域と、この三次元走査領域の断面を含み、この三次元走査領域より広範囲な領域の二次元走査領域とを走査する構成を有している。
【0006】
この構成により、三次元走査領域を広範囲にしなくても広範囲な二次元領域の情報を得ることができ、短時間で三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を得ることができる。
【0007】
ここで、前記制御部は、前記三次元走査領域の断面部分では、三次元走査の情報を二次元走査の情報としても使う構成とした。
【0008】
この構成により、三次元走査領域と二次元走査領域が重なる部分で二重に走査情報を取得することがなく、短時間で三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を得ることができる。
【0009】
また、前記制御部は、前記二次元走査領域の深度を前記三次元走査領域の深度より深くし、前記三次元走査領域の断面部分では、前記二次元走査領域と同じ深度の情報まで取得する構成とした。
【0010】
この構成により、三次元走査領域の深度を深くしなくても深い部分の二次元走査の情報を得ることができる。
【0011】
また、前記制御部は、前記三次元走査領域を、前記二次元走査領域と平行に移動させる構成とした。
【0012】
この構成により、二次元画像により組織内部の状態を広範に把握し、二次元画像において気になる部位に三次元走査領域を移動させて注目部位を空間的に把握することができる。
【0013】
また、前記制御部は、前記三次元走査領域と前記二次元走査領域の相対位置関係を保持したまま、前記二次元走査領域を含む平面と前記二次元配列振動子の中心部に接する平面との交線を中心に回転させる構成とした。
【0014】
この構成により、二次元画像により組織内部の状態を広範囲に把握しながら、三次元画像により注目部位の組織を空間的に把握することができる。
【0015】
また、前記制御部は、前記三次元走査領域での音響走査線間隔を前記二次元走査領域での音響走査線間隔より粗くする構成とした。
【0016】
この構成により、三次元走査を短時間で終了させることができる。
【0017】
また、前記制御部は、前記三次元走査領域の断面部分では、前記二次元走査領域と同じ音響走査線間隔とする構成とした。
【0018】
この構成により、二次元画像の画質を保持しながら、三次元走査を短時間で終了させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、二次元走査領域の範囲を広くするに際し、三次元領域より広範囲な二次元走査領域を走査しているので、三次元走査の領域を広範囲にせずに広範囲な二次元領域の情報を得ることができ、短時間で三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置を示すブロック図である。
【0022】
図1において、本実施の形態の超音波診断装置は、被検体に超音波信号を送受信する二次元配列振動子11と、二次元配列振動子11を支持するプローブハンドル12と、送信超音波信号を発生するとともに二次元配列振動子11が受信した信号から受信ビームを形成するビームフォーマ13と、受信ビームから超音波画像を形成するための信号処理を行う信号処理部14と、信号処理部14が形成した超音波画像を表示する表示部15と、ビームフォーマ13や信号処理部14などの装置各部を制御する制御部16とを備えている。
【0023】
二次元配列振動子11は、図中Aで示す三次元空間を三次元走査するとともに、図中Bで示す二次元平面を二次元走査する。
【0024】
このような超音波診断装置の走査方法について説明する。図2は、本実施の形態の超音波診断装置の走査方法を説明するための図である。
【0025】
図2(a)は、二次元配列振動子11の中心部に接する平面に平行な投影面Cと音響走査線D1〜D5との関係を示す図である。図2(b)は、投影面Cでの音響走査線の交差位置を示す図である。
【0026】
図2(a),(b)において、○印は投影面Cと音響走査線が交差する位置を示している。
【0027】
図2(a)に示すように、制御部16は、ビームフォーマ13を制御して二次元配列振動子11から音響走査線D1を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面の端のC1の位置に交差させる。
【0028】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図2(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように三次元走査する三次元空間に入る直前まで移動させ、図2(b)のG1の○印の位置に交差させて二次元走査を行う。
【0029】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D2を発生し、投影面Cの三次元走査する三次元空間の角のC2の位置に交差させる。
【0030】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図2(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように順次移動させる。
【0031】
交差位置が三次元走査する三次元空間の端まで来たら、C2の位置からX軸に平行な方向に移動した位置に投影面Cとの交差位置を移動させ、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように順次移動させる。
【0032】
これを繰り返してY軸と平行な方向の走査をX軸と平行な方向に移動させ、図2(b)のG2の○印の位置に交差させて三次元走査を行い、音響走査線D3を発生し、三次元走査する三次元空間のC2と対角位置のC3の位置において三次元走査を終了する。
【0033】
なお、交差位置をY軸と平行な方向に順次移動させるときは、C1を通るX軸に平行な直線と交わる位置(二次元走査する二次元平面と交わる位置)に必ず交差位置を設けるようにする。
【0034】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D4を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面上のC4の位置に交差させる。
【0035】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図2(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように移動させ、図2(b)のG3の○印の位置に交差させて二次元走査を行い、音響走査線D5を発生し、二次元走査する二次元平面の端のC5の位置において二次元走査を終了する。
【0036】
ここで、図2(b)の、投影面CのC1とC5を結ぶ直線上の交差位置のうち、三次元走査する三次元空間内の交差位置においては、二次元走査も兼ね、深部の情報まで取得し、二次元走査領域の情報として用いる。
【0037】
以上のような走査により、図3に示すような、図中Aで示す錘状の三次元空間を三次元走査するとともに、図中Bで示す扇形の二次元平面を二次元走査することができる。
【0038】
図3(a)は、XZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図であり、図3(b)は、YZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図である。
【0039】
以上のような走査により得られた受信信号から、ビームフォーマ13により受信ビームが形成され、形成された受信ビームから信号処理部14により、図3(a)の扇形の二次元平面Bの断層面の画像と、図3(a),(b)の錘状の三次元空間Aの画像が表示部15に表示される。
【0040】
また、図4に示すように、三次元走査領域Aを、二次元走査領域B内でXZ平面に平行に移動させれば、広範囲な二次元画像で組織内部の状態を確認しながら、注目する部位に三次元領域を設定することができ、二次元画像により組織内部の状態を広範囲に把握しながら、三次元画像により注目部位の組織を三次元で空間的に把握することができる。
【0041】
なお、図4(a)は、XZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図であり、図4(b)は、YZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図である。
【0042】
また、図5に示すように、二次元走査領域Bを、二次元配列振動子11の中心部に接する平面と二次元平面Bとの交線を中心に回転させ、二次元走査領域Bの回転に合わせて三次元走査領域Aも回転させれば、二次元画像により組織内部の状態を広範囲に把握しながら、三次元画像により注目部位の組織を三次元で空間的に把握することができる。
【0043】
なお、図5(a)は、XZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図であり、図5(b)は、YZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図である。
【0044】
このように本実施の形態においては、三次元走査の領域より広範囲な領域で二次元走査を行い、三次元走査の領域で二次元走査の領域と重複する部分では、二次元走査と同様に被験深度を深くしているので、三次元走査の領域を広範囲にしなくても広範囲な二次元領域の情報を得ることができ、短時間で三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を得ることができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態の超音波診断装置について説明する。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と略同様に構成されているので、図1を流用して、特徴部分のみ説明する。
【0046】
図6は、本実施の形態の超音波診断装置の走査方法を説明するための図である。
【0047】
図6(a)は、二次元配列振動子11の中心部に接する平面に平行な投影面Cと音響走査線D11〜D15との関係を示す図である。図6(b)は、投影面Cでの音響走査線の交差位置を示す図である。
【0048】
図6(a),(b)において、○印は、投影面Cと音響走査線が交差する位置を示している。
【0049】
図6(a)に示すように、制御部16は、ビームフォーマ13を制御して二次元配列振動子11から音響走査線D11を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面の端のC11の位置に交差させる。
【0050】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図6(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように、三次元走査する三次元空間に入る直前まで間隔δ1で移動させ、図6(b)のG11の○印の位置に交差させて二次元走査を行う。
【0051】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D12を発生し、投影面Cの三次元走査する三次元空間の角のC12の位置に交差させる。
【0052】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図6(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように間隔δ2で順次移動させる。ここで、δ2はδ1の略二倍程度の値とする。
【0053】
交差位置が三次元走査する三次元空間の端まで来たら、C12の位置からX軸に平行な方向に間隔δ2だけ移動した位置に投影面Cとの交差位置を移動させ、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように間隔δ2で順次移動させる。
【0054】
これを繰り返してY軸と平行な方向の走査をX軸と平行な方向に間隔δ2ずつ移動させ、図6(b)のG12の○印の位置に交差させて三次元走査を行い、音響走査線D13を発生し、三次元走査する三次元空間のC12と対角位置のC13の位置において三次元走査を終了する。
【0055】
なお、交差位置をY軸と平行な方向に順次移動させるときは、C11を通るX軸に平行な直線と交わる位置(二次元走査する二次元平面と交わる位置)に必ず交差位置が来るようにδ1、δ2の値を設定する。
【0056】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D14を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面上のC14の位置に交差させる。
【0057】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図6(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように間隔δ1で移動させ、図6(b)のG13の○印の位置に交差させて二次元走査を行い、音響走査線D15を発生し、二次元走査する二次元平面の端のC15の位置において二次元走査を終了する。
【0058】
ここで、図6(b)の、投影面CのC11とC15を結ぶ直線上の交差位置のうち、三次元走査する三次元空間内の交差位置においては、二次元走査も兼ね、深部の情報まで取得し、二次元走査領域の情報として用いる。
【0059】
このように本実施の形態においては、三次元走査領域での走査の間隔を粗くしているので、三次元走査を短時間で終了させることができる。
【0060】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態の超音波診断装置について説明する。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と略同様に構成されているので、図1を流用して、特徴部分のみ説明する。
【0061】
図7は、本実施の形態の超音波診断装置の走査方法を説明するための図である。
【0062】
図7(a)は、二次元配列振動子11の中心部に接する平面に平行な投影面Cと音響走査線D21〜D25との関係を示す図である。図7(b)は、投影面Cでの音響走査線の交差位置を示す図である。
【0063】
図7(a),(b)において、○印は、投影面Cと音響走査線が交差する位置を示している。
【0064】
図7(a)に示すように、制御部16は、ビームフォーマ13を制御して二次元配列振動子11から音響走査線D21を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面の端のC21の位置に交差させる。
【0065】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図7(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように、三次元走査する三次元空間に入る直前まで間隔δ1で移動させ、図7(b)のG21の○印の位置に交差させて二次元走査を行う。
【0066】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D22を発生し、投影面Cの三次元走査する三次元空間の角のC22の位置に交差させる。
【0067】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図7(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように間隔δ2で順次移動させる。ここで、δ2はδ1の略二倍程度の値とする。
【0068】
なお、交差位置をY軸と平行な方向に順次移動させるときは、C21を通るX軸に平行な直線と交わる位置(二次元走査する二次元平面と交わる位置)に必ず交差位置が来るようにδ1、δ2の値を設定する。
【0069】
交差位置が三次元走査する三次元空間の端まで来たら、C21を通るX軸に平行な直線上の最後の(最新の、現時点で最も右の)交差位置からX軸に平行な方向に間隔δ1だけ移動した位置に投影面Cとの交差位置を移動させる。
【0070】
さらに、C22の位置からX軸に平行な方向に間隔δ2だけ移動した位置に投影面Cとの交差位置を移動させ、投影面Cとの交差位置をY軸と平行な方向に、三次元走査する三次元空間の端まで矢印で示すように間隔δ2で順次移動させる。
【0071】
これを繰り返してY軸と平行な方向の走査をX軸と平行な方向に間隔δ2ずつ移動させ、かつC21を通るX軸に平行な直線上に間隔δ1で交差させ、図7(b)のG22の○印の位置に交差させて三次元走査を行い、音響走査線D23を発生し、三次元走査する三次元空間のC22と対角位置のC23の位置において三次元走査を終了する。
【0072】
次いで、制御部16は、二次元配列振動子11から音響走査線D24を発生し、投影面Cの二次元走査する二次元平面上のC24の位置に交差させる。
【0073】
そして、制御部16は、音響走査線の方向を変えて、図7(b)に示すように、投影面Cとの交差位置をX軸と平行な方向に、二次元走査する二次元平面に沿って矢印で示すように間隔δ1で移動させ、図7(b)のG23の○印の位置に交差させて二次元走査を行い、音響走査線D25を発生し、二次元走査する二次元平面の端のC25の位置において二次元走査を終了する。
【0074】
ここで、図7(b)の、投影面CのC21とC25を結ぶ直線上の交差位置のうち、三次元走査する三次元空間内の交差位置においては、二次元走査も兼ね、深部の情報まで取得し、二次元走査領域の情報として用いる。
【0075】
このように本実施の形態においては、三次元走査領域での走査の間隔を粗くしながら、二次元走査領域での走査の間隔は等間隔としているので、二次元画像の画質を保持しながら、三次元走査を短時間で終了させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上のように、本発明にかかる超音波診断装置は、短時間で三次元画像とその断面を含む広範囲の二次元画像を得ることができるという効果を有し、被検体の三次元画像とその断面の二次元画像を同時に表示する超音波診断装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置のブロック図
【図2】(a)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の投影面と音響走査線との関係を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の投影面での音響走査線の交差位置を示す図
【図3】(a)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置のXZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置のYZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図
【図4】(a)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の三次元走査領域をXZ平面に平行な方向に動かしたときのXZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の三次元走査領域をXZ平面に平行な方向に動かしたときのYZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図
【図5】(a)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の二次元走査領域を三次元走査領域とともに回転したときのXZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における超音波診断装置の二次元走査領域を三次元走査領域とともに回転したときのYZ平面に垂直な方向から見た走査領域を示す図
【図6】(a)本発明の第2の実施の形態における超音波診断装置の投影面と音響走査線との関係を示す図 (b)本発明の第2の実施の形態における超音波診断装置の投影面での音響走査線の交差位置を示す図
【図7】(a)本発明の第3の実施の形態における超音波診断装置の投影面と音響走査線との関係を示す図 (b)本発明の第3の実施の形態における超音波診断装置の投影面での音響走査線の交差位置を示す図
【符号の説明】
【0078】
11 二次元配列振動子
12 プローブハンドル
13 ビームフォーマ
14 信号処理部
15 表示部
16 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次元に配列された二次元配列振動子と、送信超音波信号を発生するとともに前記二次元配列振動子が受信した信号から受信ビームを形成するビームフォーマと、前記ビームフォーマを制御する制御部とを備え、前記制御部は、三次元走査領域と、この三次元走査領域の断面を含み、この三次元走査領域より広範囲な領域の二次元走査領域とを走査する超音波診断装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記三次元走査領域の断面部分では、三次元走査の情報を二次元走査の情報としても使うことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記二次元走査領域の深度を前記三次元走査領域の深度より深くし、前記三次元走査領域の断面部分では、前記二次元走査領域と同じ深度の情報まで取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記三次元走査領域を、前記二次元走査領域と平行に移動させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の超音波診断装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記三次元走査領域と前記二次元走査領域の相対位置関係を保持したまま、前記二次元走査領域を含む平面と前記二次元配列振動子の中心部に接する平面との交線を中心に回転させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の超音波診断装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記三次元走査領域での音響走査線間隔を前記二次元走査領域での音響走査線間隔より粗くすることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の超音波診断装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記三次元走査領域の断面部分では、前記二次元走査領域と同じ音響走査線間隔とすることを特徴とする請求項6に記載の超音波診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−7252(P2007−7252A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−193819(P2005−193819)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】