説明

足つぼを刺激することにより成人病、ダイエットに効果を有する靴の中敷

【課題】特定の内臓器官に刺激を与えてその代謝機能を高めて、成人病、肥満、などに効果を有する靴の中敷を提供することを目的とする。
【解決手段】弾性を有する弾性部材2に先端が足の裏に直接接触してマッサージを行い得るように弾性部材2の表面に形成される複数の突起部3とからなる靴の中敷1において、突起部3は足裏反射治療法により特定される内臓器官と関連した足の裏の反射区にのみ接触するように作成されている。あらゆる内臓器官に対して活性化を促し代謝機能を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴の中敷に関するもので、おのおのの内臓器官に特定される足裏反射区に個々に弾性部材(2)が接触することにより、特定の内臓器官に作用し、各内臓の働きを活発にし、病気、障害に対して効果を発揮する靴の中敷に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、靴の中敷には、靴の内底の高さをそろえるためや足を保温するため、あるいは外反母趾などを矯正させるためのものが知られている。また、健康目的の中敷の例として通気性をよくしたものや、抗菌防臭が施された中敷などがある。
【0003】
また、足の裏の血行を良くするために、複数の突起体が足の裏全体に接触するよう中敷の表面に均一的に配置された構造となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内臓疾患の治療法に足裏反射区治療法と呼ばれるものがある。足の裏のつぼを刺激することによって足裏反射区に特定される内臓器官に作用する治療法である。たとえば、セラピストが患者の足の裏を刺激することにより、特に痛みを激しく感じる反射区から、その反射区に特定される内臓疾患を発見することができる。また、これらの足の裏の反射区を慎重にマッサージすることにより、対応する内臓器官に積極的に刺激を与えて代謝機能を高めるという治療も可能となっている。
このような事実から、靴の中敷に足の裏の反射区に刺激を与える構造、たとえば、上述した突起体を設けるなどの手段を用いれば、歩きながら内臓に刺激を与えることができ、特定される内臓器官の代謝機能を高めるなどの効果が期待できる。しかしながら、足裏反射区治療法において重要なことは反射領域にのみ有効な刺激を与えることであり、上述の、突起体が均一に配置される構造の中敷では、突起体による刺激が足の裏全体に分散されてしまい、またその刺激も慢性化してくるため、内臓への作用はほとんどなく、単に足の裏の血行を活性化するという機能だけにとどまっていた。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、足の裏の血行を活性化させるとともに、特定の内臓器官に刺激を与えてその代謝機能を高める効果を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、斯かる実情により案出されたもので、まず、第1の手段として、ゴム材などからなる、弾性を有する弾性部材(2)と、先端が足の裏に直接接触してマッサージを行い得るように弾性部材(2)の表面に形成される複数の突起部(3)から成り、突起部(3)は略円柱形状を呈し、弾性部材(2)に一体に成型されている。
第2の手段として、突起部(3)は、足裏反射区治療法により特定される内臓器官と関連した足の裏の反射区にのみ接触するように弾性部材(2)の表面に配列されている。
第3の手段として、弾性部材(2)の直径を10mmから30mmまでのいずれかの寸法にすることにより、個々の患者の要望に応じて足裏反射区に準じて特定の内臓の反射区を刺激できるよう考案した。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る靴の中敷は次のような効果を奏する。
突起部を足裏反射区治療法の原則に従って、特定の内臓器官と関連する足の裏の反射区に接触して最も効率的な作用を及ぼすように弾性部材(2)を配列させることにより、歩行動作に伴って自動的に足の裏がマッサージされ、血行が活性化されるとともに、突起部が肝臓、胃、大腸、リンパ腺、などの内臓器官に作用して各内臓器官の代謝機能を活性化させることが可能となる。
さまざまな疾患に合わせて、弾性部材(2)を個々の内臓器官の反射区に接触させ得ることから、患者一人ひとりの疾患に対して的確に個々の内臓器官に刺激することができ、個々の内臓器官の代謝機能を活性化させることが可能な中敷が実現される。
歩きながら内臓に刺激を与えることができ、特定される内臓器官の代謝機能を高めるなどの効果が期待できる。
【実施例】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る左足用の靴の中敷の正面図である。
図2は、本発明に係る右足用の靴の中敷の正面図である。
図3は、本発明のゴム材料などからなる弾性を有する弾性部材(2)の正面図である。
図4は、本発明のゴム材料などからなる弾性を有する弾性部材(2)の断面図である。
図5は、足裏反射区図である。
図6は、糖尿病疾患に対する弾性部材(2)の配置位置である。
図7は、肩こりの患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
図8は、ダイエットを希望する患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
図9は、低血圧患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
【0009】
図1において、(1)は中敷本体、(2)は弾性部材、(3)は特定の内臓器官に刺激を及ぼすための突起部である。
【0010】
以下、図1を参照にしながら本発明に係る靴の中敷について、左足用の中敷に関して詳細に説明する。弾性部材(2)弾力性に富むゴムなどの材質からなる薄片状の部材である。この弾性部材(2)の表面には複数の突起部(3)が形成されている。
【0011】
この突起部(3)の形状は略円柱形をなしており、その大きさは、足の裏の反射区に過剰な圧迫を与えることがないように、また、内臓器官への充分な作用を及ぼしめるべく、高さが0.3mmから3.0mmまでのいずれかの寸法である。
【0012】
このように突起部(2a)は、足裏反射区治療法の原則に従って、特定の内臓器官と関連する足の裏の反射区に接触して最も効率的な作用を及ぼすように設計されている。
【0013】
中敷の装着時においては、装着者が歩行することにより、患者の要望による、内臓の反射区に接触するよう配列された弾性部材(2)の突起部(3)により、接触した部分を自動的にマッサージして足の裏の血行を活性化するとともに、その反射区に対応する肝臓、胃などの内臓器官を効率的に刺激してそれらの代謝機能を活発化させる。
【0014】
図6は、糖尿病疾患に対する弾性部材(2)の配置位置である。
足裏反射区に準じて糖尿病疾患に有効な反射区に弾性部材(2)を取り付けた例である。
【0015】
図7は、肩こりの患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
足裏反射区に準じて肩こりに有効な反射区に弾性部材(2)を取り付けた例である。
【0016】
図8は、ダイエットを希望する患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。足裏反射区に準じてダイエットに有効な反射区に弾性部材(2)を取り付けた例である。
【0017】
図9は、低血圧患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
足裏反射区に準じて低血圧患者に有効な反射区に弾性部材(2)を取り付けた例である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】は、本発明に係る左足用の靴の中敷の正面図である。
【図2】は、本発明に係る右足用の靴の中敷の正面図である。
【図3】は、本発明のゴム材料などからなる弾性を有する弾性部材(2)の正面図である。
【図4】は、本発明のゴム材料などからなる弾性を有する弾性部材(2)の断面図である。
【図5】は、足裏反射区図である。
【図6】は、糖尿病疾患に対する弾性部材(2)の配置位置である。
【図7】は、肩こりの患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
【図8】は、ダイエットを希望する患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
【図9】は、低血圧患者に対する弾性部材(2)の配置位置である。
【符号の説明】
【0019】
1 中敷
2 弾性部材
3 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム材料などからなる弾性を有する弾性部材(2)を、足裏反射区に特定される内臓器官と関連した足の裏の反射領域に接触するように設計されたことを特徴とする靴の中敷。
【請求項2】
さまざまな顧客の要求に応えるため、足裏反射区に特定されるおのおのの内臓器官に個々に弾性部材(2)が接触するよう個別注文により製作される靴の中敷。
【請求項3】
弾性層(2)は、つぼを刺激できるように複数の突起物(3)を有することを特徴とする靴の中敷。
【請求項4】
弾性層(2)は、つぼを刺激することをより効果的にするために磁石(4)を有することを特徴とする靴の中敷。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−200252(P2008−200252A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39226(P2007−39226)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(596068017)伴仲商事株式会社 (3)
【Fターム(参考)】