説明

足動式足裏マッサージ器具

【課題】小型軽量で持ち運びや設置使用が簡単な一個のマッサージ球体ボールの装着だけで足裏への押圧刺激及びマッサージが可能で同時に下肢への運動効果も安定的、持続的に付与することができる足動式足裏マッサージ器具を提供する。
【解決手段】 円形ドーム状器(3)に設けられたマッサージ球体ボール(1)の着脱用筒穴(5)の中へマッサージ球体ボール(1)を装着したとき、やや半球部近くを筒穴(5)上方外部へ突出させ筒穴(5)下部より露出したマッサージ球体ボール(1)の一部は円形のドーム状器(3)の下部着地面(6)と同じく着地した状態で回転自在に装着され筒穴(5)の中で、マッサージ球体ボール(1)が回転するとき円形のドーム状器(3)も同時に一体的に動くように構成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ球体ボールの動きと一体的に基体部材である、円形のドーム状器自体も動くように形成したことにより、一個のマッサージ球体ボールの動きの巾も広がり安定的、持続的に人体の足裏に対しより効果的な押圧刺激とマッサージ効果を付与できまた、下肢の運動効果も高めることができた、足動式足裏マッサージ器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に手軽に行われている一方法としては、ゴルフボールのような硬質ボールを足裏で転がすことにより足裏に対して、押圧刺激とマッサージ効果を付与することである。
【0003】
しかしながら、ゴルフボールによる押圧刺激とマッサージ効果を得る方法は、手軽に利用しやすくマッサージ効果としては大変役に立つ方法であるが、大きな欠点もある。それは、ゴルフボールだけでは球体であるがために使用中において多方面に転がって逃げてゆく難点があり、安定的、持続的に使用することが困難であった。
【0004】
そこで球体を利用した足裏マッサージ器具としては半球状の円盤上に半球状の窪みを複数個形成し小球体のマッサージボールを窪みに装着し足裏で動かすことにより、足裏に対してマッサージ効果を付与する方法が考案されている。
(特許文献1参照)
【0005】
またゴルフボールと同じ大きさの穴をあけた円形状の外枠を製作し、中心に置いたゴルフボールが自由に回転できるようにし、さらに外枠の輪の底部には小さなボール8個を取付けてゴルフボールの動きと連動して外枠の輪も自在に動きマッサージする器具も考案されている。
(特許文献2参照)
【0006】
このような特許文献1に記載されている従来技術のものは足裏のツボにはあてがいやすく軽くマッサージすることには役に立つ利点がある。
【0007】
さらに、特許文献2に記載されている従来技術のものは、円形の外枠部分によってゴルフボールが他方へ転がりゆくことを防止でき、ゴルフボールだけのときにおけるマッサージにくらべると安定的に使用できる利点がある。
【0008】
【特許文献1】特開2005−270614
【特許文献2】特開2006−102439
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載されている従来のものにおいては足裏に対するほぐし効果という観点からすれば、押圧刺激とマッサージ効果はあまり期待できない欠点がある。なぜならば、押圧刺激を得ようとして小球体を足裏で強く押さえて回転させようとするとき、不動の円盤上に設けられた窪みとその窪みの中に装着された小球体との間において、押さえこみによる接触抵抗が生じて小球体の回転抵抗が大きくなり軽快に回転しなくなる、不具合が起こってくるからである。
【0010】
特許文献2に記載された、従来技術においては円形の外枠底部に取り付けられた8個の小さなボールが、床面に対して点接触状態になるので、足裏へ強い押圧刺激を得ようと力を入れてマッサージ器具を動かすとき床面にコスリキズを生じる恐れがある。
又、器具を早く動かすときには、外枠ごと使用しやすい場所よりずれて他方へ転がり逃げてしまうことも多々あると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明の足動式足裏マッサージ器具は次の構成を採用している。
すなわち請求項1記載の足動式足裏マッサージ器具は底部の接地面における面積が少なく素材が軽くてすみマッサージ器具使用時において床面に対し、接触抵抗が少なくてすむ。円形のドーム状器にマッサージ球体ボールの着脱用、筒穴を設け、その筒穴の中にマッサージ球体ボールを装着し回転させるとき、マッサージ球体ボールの回転方向に合わせて基体部材である円形のドーム状器も同時に一体的に前後左右斜め等、軽快に動きまわる構造にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の足動式足裏マッサージ器具は円形のドーム状器の頂上部より円形のドーム状器の内側、下部に向けて上部は広く下部に向かってゆるやかなるすぼみを持ち、マッサージ球体ボールを着脱可能で内部がマッサージ球体ボールの回転自在なる広さをもち上下が開口になっている円筒状の筒穴を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載されている足動式足裏マッサージ器具は円形のドーム状器に設けられている筒穴の中にマッサージ球体ボールを装着したとき、半球部近くが筒穴上方外部へ突出し、筒穴下部からはマッサージ球体ボールの一部が露出して円形のドーム状器の下部着地面と同じように着地した状態で回転自在に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載にある調整用の紐は足裏の疲れを癒すため前後左右斜め等又は円を描くようにと、さまざまな使い方をすることにより位置ずれが生じたときに、元の使用しやすい場所にもどすように使用することを特徴とする。
【0015】
マッサージ球体ボールは表面に多数の窪みをもつ硬質のものを使用し、材質についてはゴム及び合成樹脂など任意の硬質な適材料で形成する。
【発明の効果】
【0016】
上述したように本発明の足動式足裏マッサージ器具は簡単な作りで分解組立はマッサージ球体ボール一個だけの着脱だけで済み従来のものにくらべ小型軽量化することが出来た。
【0017】
又、マッサージ球体ボールの動きに合わせ基体部材である円形のドーム状器も同時に一体的に前後左右斜め等軽快に自在に動く構成にしたことにより安定的、持続的に使用しやすくなり、足裏への押圧刺激とマッサージ効果及び下肢の運動効果も高めることが出来た。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図示したように足動式足裏マッサージ器具は、円形のドーム状器(3)に設けられたマッサージ球体ボール(1)着脱用の筒穴(5)に表面に多数の窪み(2)を有するマッサージ球体ボール(1)を装着したとき、やや半球部近くを筒穴(5)上方外部に突出し、また筒穴(5)下部から露出したマッサージ球体ボール(1)の一部は円形のドーム状器(3)の下部着地面(6)と同じように着地した状態で回転自在に形成された構成からなっている。
【0019】
そのため、この足動式足裏マッサージ器具を使用するにあたっては、筒穴(5)上方外部へ突出したマッサージ球体ボール(1)の上に足裏をのせ適度に押さえた状態で下肢を動かしながら、強弱を交え前後左右斜め等、回転させながら足裏に対して押圧刺激とマッサージ効果を付与し同時に下肢を動かすことにより足首、ふくらはぎ、ひざ、ふともも、といったところにも運動効果を与えるという形態で使用する。
【産業上の利用可能性】
【0020】
大量生産できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】斜視図
【図2】平面図
【図3】図2のA−A線の断面図及び使用状態を示す。
【符号の説明】
【0022】
1 マッサージ球体ボール
2 窪み
3 円形のドーム状器
4 紐、取付用凸部
5 筒穴
6 円形のドーム状器の下部の接地面
7 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形のドーム状器にマッサージ球体ボールの着脱用筒穴を設け、その筒穴の中にマッサージ球体ボールを装着し回転させるとき、マッサージ球体ボールの回転に合わせて基体部材である円形のドーム状器も同時に一体的に前後左右斜め等軽快に動き回る構造にしたことを特徴とした足動式足裏マッサージ器具。
【請求項2】
円形のドーム状器頂上部より円形のドーム状器の内側下部に向けてマッサージ球体ボールを着脱可能で、内部がマッサージ球体ボールの回転自在なる広さをもち上下が開口になっている円筒状の筒穴を設けたことを特徴とする足動式足裏マッサージ器具。
【請求項3】
請求項2記載の筒穴にマッサージ球体ボールを装着したとき半球部近くが、筒穴上方外部へ突出して筒穴下部からはマッサージ球体ボールの一部が露出して、円形のドーム状器下部着地面と同じように、着地した状態で回転自在に形成されたことを特徴とする足動式足裏マッサージ器具。
【請求項4】
円形のドーム状器の一部にマッサージ器具使用時における位置ずれ調整用の紐を取付使用できるようにしたことを特徴とする足動式足裏マッサージ器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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