説明

足拭きマット装置システム

【課題】足拭きマットを乾燥させる足拭きマット装置において、別熱源の温風発生機が必要なため、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と操作性が求められており、また、無駄な運転時間を削減し、操作性がよく、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と省エネ性を実現した足拭きマット装置を提供することを目的とする。
【解決手段】浴室乾燥機1と足拭きマット装置10をシステムとして機器の共有構造を構築することで、浴室乾燥機1から送風を取り込み、足拭きマット11を乾燥させることを可能としたものであり、運転時間の切タイマー設定が可能な表示手段43を備えたことにより、無駄な運転を削減し、脱衣室の環境改善と省エネ化と操作性の向上を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室乾燥機と連動運転させるシステム構成とし、使い勝手を向上させた足拭きマット装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、浴室空間が浴室暖房やミストサウナのように快適性を確保する空間となり、浴室から脱衣室に向かい、人体の水分をタオルにて拭く際に、足拭きマットには、人が集中して短時間に使用者が多いほど、足拭きマットが濡れたままで、足触りが悪く、不快感を与え、脱衣室の快適性を損なう状態になっていることから、浴室空間と同様な快適性を確保することが出来る足拭きマット装置が求められている。
【0003】
従来、この種の足拭きマット装置の一例として、温風発生器を使用した足拭きマット装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、その足拭きマット装置について図8および図9を参照しながら説明する。
【0005】
図に示すように、足拭きマット装置の構造として、温風を発生し、乾燥させる温風発生機101と、運転停止の操作をする操作部102と、脱衣室に設置された温風発生機101が吸気をするための吸気口103と、温風発生機101の電源を供給するための電源コンセント104と、温風発生機101からの温風の風路である温風筒105と、温風を吹出すための温風吹出し口106と、温風吹出し口106と接続させるための部材である接続部材107と、足を拭くための足拭きマット108と、脱衣室に温風を吹出すための開口部109と、接続部材107とを接続する開口部の一端110を備え、温風発生機101からの温風が温風筒105を通り、装着された足拭きマット108に送風することで、足拭きマット108が乾燥される構成となっていた。
【特許文献1】特開平3−221020号公報(図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の足拭きマット装置では、足拭きマットを乾燥させるためには、乾燥させるための専用機器を設け、脱衣室に機器を設置するものが多く、別機器のため、お互い熱源を搭載し、運転させるために、大きな電力を必要としていた。
【0007】
また、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と省エネ性が求められている。
【0008】
さらに、温風発生機からの温風が足拭きマットを通過し、脱衣室内に温風の熱が蓄積されることになるため、脱衣室の環境を改善する必要があり、脱衣室に温風発生機を設置していたため、脱衣室のスペースを確保する必要があり、機器の小型化の要求と商品としての使い勝手向上として、操作性の向上が求められているという課題がある。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室乾燥機と足拭きマット装置を一つのシステムとして構築することで、効率的な運転による省エネで、足拭きマットの乾燥と操作性を実現し、常時、乾燥された足拭きマットの提供し、運転時間をタイマー設定させることで、無駄な運転を削減し、省エネ化を図ることができる。
【0010】
また、浴室乾燥機と足拭きマットの機器の構造を共用設計して、小型化による脱衣室の有効利用と機器の自動制御を実現して、脱衣室の環境改善と省エネ化と操作性の向上を図ることができる足拭きマット装置を提供することを目的としている。
【0011】
さらに、脱衣室のスペースを有効活用するために、脱衣室に設置せず、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造とし、床と同じ高さにしたバリアフリー構造にする足拭きマット装置を提供することができる足拭きマット装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の足拭きマット装置システムは、上記目標を達成するために、運転時間の切タイマー設定が可能な切タイマー設定手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明によれば、浴室乾燥機と足拭きマット装置を一つのシステムとして構築することで、効率的な運転による省エネで、足拭きマットの乾燥と操作性を実現し、常時、乾燥された足拭きマットを提供し、運転時間をタイマー設定させることで無駄な運転を削減し、省エネ化を図るとともに、浴室乾燥機と足拭きマットの機器の構造を共用設計して、小型化による脱衣室の有効利用と機器の自動制御を実現して、脱衣室の環境改善と省エネ化と操作性の向上を図ることができる。
【0014】
さらに、脱衣室のスペースを有効活用するために、脱衣室に設置せず、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造とし、また、床と同じ高さにしたバリアフリー構造にすることができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0015】
また、他の手段は、足拭きマットを乾燥させるために要する乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
この手段により、足拭きマットの乾燥時間を予測して、表示することで、切タイマーの設定時間を解りやすくし、無駄な運転時間を削減することを実現し、省エネ化を図ることができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0017】
また、他の手段は、足拭きマットの乾燥時間を設定すると、運転モードを自動判定して、乾燥時間の予測を表示する乾燥予測表示手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
この手段により、足拭きマットの乾燥時間を設定すると運転モードを自動判定して、予測して表示することで、切タイマーの設定時間を解りやすくし、無駄な運転時間を削減することを実現し、省エネ化を図ることができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0019】
また、他の手段は、消費電力の少ない運転モードである省エネモードを追加し、省エネモードで足拭きマットを乾燥させるために省エネモードボタンを備えたことを特徴とする。
【0020】
この手段により、足拭きマットを乾燥するときに電力量を抑える運転モードで省エネを実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0021】
また、他の手段は、省エネモード運転により、足拭きマットの乾燥時間の予測時間を表示する乾燥予測表示手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
この手段により、省エネ運転モードで乾燥させたときの足拭きマットの乾燥時間を予測表示することで、切タイマーの設定時間を解りやすくし、無駄な運転時間を削減することを実現し、省エネ化を図ることができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0023】
また、他の手段は、重量検出手段が検出しなくなってからある一定時間後に足拭きマットを送り出す自動送り出し機能を備えたことを特徴とする。
【0024】
この手段により、重量検出手段にて、足拭きマット使用後に、足拭きマットを送り出す一例の回転ローラー等の自動送りで、足拭きマットの濡れた部分を送り、乾燥した部分を供用することにより、乾燥された足拭きマットを提供することで、使用者に使い勝手を向上させることができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0025】
また、他の手段は、足拭きマットが汚れ、汚れ検出手段にて検出された時に、遠隔操作手段の前記汚れ表示手段に表示させることを特徴とする。
【0026】
この手段により、足拭きマットの汚れを汚れ検出手段にて検出し、遠隔操作手段に表示することで、足拭きマットの交換時期を使用者に解りやすくお知らせし、操作性の向上を実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0027】
また、他の手段は、ゴミ取りフィルターの汚れ検出手段にて汚れを検出された時に、遠隔操作手段の前記汚れ表示手段に表示させることを特徴とする。
【0028】
この手段により、ゴミ取りフィルターの汚れを汚れ検出手段にて検出し、遠隔操作手段に表示することで、ゴミ取りフィルターの清掃時期を使用者に解りやすくお知らせし、操作性の向上を実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0029】
また、他の手段は、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能にした吹出口を備えたことを特徴とする。
【0030】
この手段により、足拭きマット装置の上部の天井から送風されることで、風呂上りの人体に気持ちよい送風があたり、心地よさを継続することができ、足拭きマットの乾燥も実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0031】
また、他の手段は、吹出口の送風を浴室乾燥機の遠隔操作手段にて、運転制御ができる機能を備えたことを特徴とする。
【0032】
この手段により、遠隔操作にて、天井からの送風を遠隔制御できるため、利用者の好みで送風の運転を制御することを実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0033】
また、他の手段は、重量検出手段にて、一定時間連続的に重量検出したら、足拭きマット装置の上部の天井吹出口から送風する機能を備えたことを特徴とする。
【0034】
この手段により、重量検出手段にて、足拭きマット上の人体を検出するため、自動運転を実現でき、省エネを実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【0035】
また、他の手段は、足拭きマット装置システム全体を運転制御できるホームオートメーションの機能を備えたことを特徴とする。
【0036】
この手段により、浴室乾燥機と足拭きマット装置をホームオートメーション機能を用いて、集中制御することで、遠隔地からの集中制御と運転管理を実現することができる足拭きマット装置システムが得られる。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、運転時間の切タイマー設定が可能な切タイマー設定手段を備えたことにより、運転時間を管理することができるため、省エネになるとともに、停止操作忘れによる不必要な運転の継続を防止することができるため、操作性が向上するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0038】
また、他の手段は、足拭きマットを乾燥させるために必要する乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことにより、乾燥時間を予測することで、運転モード毎の足拭きマットの乾燥時間を把握することができ、足拭きマットの使用頻度に応じて、運転モードを設定して予測表示することができるため、使い勝手がよくなるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0039】
また、他の手段は、足拭きマットの乾燥時間を設定すると、運転モードを自動判定して、乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことにより、運転モードと乾燥時間を自動算出で予測することで、使用者は、運転モード毎の時間予測をするための設定の手間を省き、かつ、使用者の足拭きマットを乾燥させたい時間に対して、運転モードと乾燥時間を予測表示してくれることで、容易に設定が可能となり、操作性が向上する効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0040】
また、他の手段は、消費電力の少ない運転モードである省エネモードを追加し、省エネモードで足拭きマットを乾燥させるために、省エネモードボタンを備えたことにより、省エネ運転を実施しながら、足拭きマットを乾燥することが実現できるため、電力量を少なく抑えることで、省エネになるという効果のある足拭きマット装置を提供できる。
【0041】
また、他の手段は、省エネモード運転により、足拭きマットの乾燥時間の予測時間を表示する乾燥予測表示手段を備えたことにより、省エネ乾燥時間を予測することで、足拭きマットの乾燥時間を把握することができ、急速乾燥を必要としない場合、電力量が少なく抑えることで、省エネになり、また、操作性が向上するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0042】
また、他の手段は、重量検出手段が検出しなくなってから、ある一定時間後に足拭きマットを送り出すその送り出し機構の一例である回転ローラーにて回転させる自動送り出し機能を備えたことにより、次に浴室から出てくる人のことを考えて、足マットを常時、新しい面で使用してもらうために、自動で回転移動、運転させることで、浴室から出てきた人の爽快感を損なうことなく、快適に足拭きマットを使用して頂けるため、使い勝手がよく、操作性が向上したという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0043】
また、他の手段は、足拭きマットが汚れ、汚れ検出手段にて検出された時に、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示させることにより、足拭きマットの汚れを遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示すると、使用者に足拭きマットの交換時期をお知らせすることができ、常時、清潔な足拭きマットを提供することができるため、使い勝手のよいという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0044】
また、他の手段は、ゴミ取りフィルターの汚れ検出手段にて汚れを検出された時に、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示させることにより、遠隔操作手段のゴミ取りファイルターの汚れ表示手段が表示すると、使用者に足拭きマット装置内のゴミ取りフィルターの清掃時期をお知らせすることができるため、常時、ゴミ取りフィルターが清潔で足拭きマットにゴミの付着を削減し、かつ、ゴミ取りフィルターの目詰まりによる送風量の低下を削減することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0045】
また、他の手段は、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能にした吹出口を備えたことにより、浴室乾燥機と連動して、足拭きマット装置の上部の天井から足拭きマット装置に送風することで、使用者に送風する場合は、心地よさを提供し、使用者がいないときは、足拭きマットに送風することで、乾燥させることができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0046】
また、他の手段は、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の天井吹出口の送風を浴室乾燥機の遠隔操作手段にて、運転制御ができる機能を備えたことにより、使用者の要求により、送風したり、送風を停止することができ、脱衣室の天井吹出口の送風の個別制御が可能となり、使い勝手が向上するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0047】
また、他の手段は、重量検出手段にて、一定時間連続的に重量検出したら、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の上部の天井吹出口から送風する機能を備えたことにより、重量検出による自動運転で人体に送風することで、心地よさを提供し、また、重量検出解除したら、自動的に停止することで、無駄な電力量を削減し、省エネ性を実現すると同時に、使い勝手が向上するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0048】
また、他の手段は、足拭きマット装置システム全体を運転制御できるホームオートメーションの機能を備えたことにより、遠隔地からの集中制御で、常時、使用者に一括で監視できるようになり、浴室だけの集中管理から屋内機器の集中制御を可能としたシステムを提供することで、操作性の向上を実現することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
本発明の請求項1記載の発明は、運転時間の切タイマー設定が可能な切タイマー設定手段を備えたことものであり、加熱手段・循環・換気送風手段が規定時間になったら、停止するという作用を有する。
【0050】
また、他の手段は、足拭きマットを乾燥させるために、必要する乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことものであり、水分量検出手段で検出した足拭きマットの水分量とサーミスタが検出した吹出口の吹出し温度により、乾燥時間を乾燥予測パラメータより、算出するという作用を有する。
【0051】
また、他の手段は、足拭きマットの乾燥時間を設定すると、運転モードを自動判定して、乾燥時間の予測を表示する乾燥予測表示手段を備えたことものであり、乾燥要求時間を設定することで、水分量検出手段で検出した足拭きマットの水分量とサーミスタが検出した吹出口の吹出し温度から、乾燥時間の乾燥予測パラメータより逆算して、運転モードと乾燥時間を算出するという作用を有する。
【0052】
また、他の手段は、消費電力の少ない運転モードである省エネモードを追加し、省エネモードで足拭きマットを乾燥させるために省エネモードボタンを備えたことものであり、循環送風手段と換気送風手段の連続運転から、運転と停止を繰り返す運転パターンに変更するという作用を有する。
【0053】
また、他の手段は、省エネモード運転により、足拭きマットの乾燥時間の予測時間を表示する乾燥予測表示手段を備えたことものであり、循環送風手段と換気送風手段が、運転と停止を繰り返す省エネ運転パターンのときに、水分量検出手段で検出した足拭きマットの水分量とサーミスタが検出した吹出口の吹出し温度により、省エネ乾燥時間を乾燥予測パラメータより、算出するという作用を有する。
【0054】
また、他の手段は、重量検出手段が検出しなくなってから、ある一定時間後に足拭きマットの送り出し手段の一例である回転ローラーにて足拭きマットを回転させて送り出す自動送り出し機能を備えたことものであり、重量検出手段が解除されてから、一定時間後に回転ローラーを回転させて、新しい足拭きマットを送り出すという作用を有する。
【0055】
また、他の手段は、足拭きマットが汚れ、汚れ検出手段にて検出された時に、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示させることものであり、足拭きマットの汚れ検出手段が汚れを検出すると、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示することができるという作用を有する。
【0056】
また、他の手段は、ゴミ取りフィルターの汚れ検出手段にて汚れを検出された時に、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示させることものであり、ゴミ取りフィルターの汚れ検出手段が汚れを検出すると、遠隔操作手段の汚れ表示手段に表示することができるという作用を有する。
【0057】
また、他の手段は、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能にした吹出口を備えたことものであり、足拭きマットの上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能とする吹出口を設け、浴室乾燥機と連動して、送風することができるという作用を有する。
【0058】
また、他の手段は、吹出口の送風を浴室乾燥機の遠隔操作手段にて、運転制御ができる機能を備えたことものであり、遠隔操作手段にて、天井にある吹出口のダンパーを動作させることで、使用者の要求により、送風したり、送風を停止することができるという作用を有する。
【0059】
また、他の手段は、重量検出手段にて、一定時間連続的に重量検出したら、足拭きマット装置が備えられた脱衣室などの室の上部の天井吹出口から送風する機能を備えたものであり、重量検出手段にて、一定時間連続的に重量検出すると、足拭きマットが備えられた脱衣室などの室の上部の天井吹出口から足拭きマット装置に向かい、自動で送風するという作用を有する。
【0060】
また、他の手段は、足拭きマット装置システム全体を運転制御できるホームオートメーションの機能を備えたことものであり、足拭きマット装置システムをホームオートメーションの機能を備えることで、遠隔地から浴室乾燥機及び足拭きマット装置を集中制御による運転停止をさせるという作用を有する。
【0061】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0062】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における足拭きマット装置システムの構成図を示す。
【0063】
図1に示すように、涼風運転または/および暖房運転または/および乾燥運転または/および換気運転が可能な浴室乾燥機1において、浴室内へ涼風運転または/および暖房運転または/および乾燥運転時の風を送風するための循環送風手段2と、換気運転時に屋外へ湿った空気を排出するための排気送風手段3と、浴室内の湿った空気を暖房または、乾燥運転にて、空気中の水分を蒸発させるために加熱する浴室乾燥機加熱手段4と、浴室乾燥機1の運転及び停止を制御する浴室乾燥機制御部5と、循環送風手段2から送風された空気が、浴室乾燥機加熱手段4により、加熱された空気となり、浴室内へ送風したときの浴室内の入口である浴室内吸気口6と、浴室内の空気を排出するための出口として備えられた浴室内排気口7と、循環送風手段2と排気送風手段3の運転状態にて、浴室乾燥機制御部5の指示で稼動する稼動式の循環換気ダンパー8と、排気送風手段3が動作しているときに屋外へ空気を排出するための風路である排気ダクト9を備えている。
【0064】
また、循環送風手段2と排気送風手段3としては、例えば、一般的にファンモーターを使用しており、送風可能であれば、ファンの種類に特に規定はない。
【0065】
さらに、浴室乾燥機加熱手段4は、例えば、電気式のヒーターが用いられ、加熱可能で温風をつくり出せることが可能であれば、特に規定はない。
【0066】
また、浴室乾燥機制御部5は、循環送風手段2と排気送風手段3と浴室乾燥機加熱手段4などを動作させる機能を持つ制御盤であり、一例としてマイコンを搭載した電子制御により、循環送風手段2と排気送風手段3と浴室乾燥機加熱手段4などを動作させる機能をもつ制御盤であり、乾燥運転であれば、浴室乾燥機加熱手段4を停止させ、循環送風手段2と排気送風手段3を運転制御させることで、浴室内と足拭きマット装置10へ送風することができる制御盤である。
【0067】
さらに、浴室乾燥機制御部5は、もう1つの例として、通信機能も備えたものであり、別の機器との接続により、連動制御も可能とする機能を備えた制御盤である。
【0068】
また、稼動式の循環換気ダンパー8の動作としては、循環送風手段2または排気送風手段3のいずれか停止すれば、停止している送風手段の方向の風路を遮断させるために循環換気ダンパー8が稼動して、風路を塞ぐように動作する。
【0069】
さらに、循環送風手段2と排気送風手段3がともに動作していれば、循環換気ダンパー8は双方の風路の遮断を解除し、双方の風路に送風するために中間の位置に稼動することとする。
【0070】
また、浴室乾燥機1は、浴室から濡れて出てきた人の足についた水分を拭き取る床下あるいは壁内に収納する収納構造の足拭きマット装置10と接続されたシステム構成であり、足拭きマット装置10には、布製などの吸水性があり、乾きやすい足拭きマット11と、浴室乾燥機1の循環送風手段2の送風は、浴室乾燥機加熱手段4を通過後に浴室内だけでなく、足拭きマット装置10へ送風する経路である足拭きマット吸気ダクト12と、足拭きマット吸気ダクト12を通過し、足拭きマット装置10の入口の吸気口である足拭きマット吸気口13と、足拭きマット装置10に送風された空気を循環させるために、空気を排気する排気口である足拭きマット排気口14と、排気された空気を浴室乾燥機1へ循環させるための経路である足拭きマット排気ダクト15と、足拭きマット装置10の内部に足拭きマット11が濡れたときなどに新しい面の布を回転動作で送り込むための補助機能である回転ローラー16を備えている。
【0071】
さらに、足拭きマット装置10を床下あるいは壁内に収納する収納構造としたことで、浴室の天井に設置されている浴室乾燥機1の足拭きマット吸気ダクト12を浴室の天井から脱衣室内に引き回すことなく、壁内や床下に引き回すことができるため、脱衣室のスペースを確保することができるだけでなく、足拭きマット装置10の形状を床下構造の空きスペースに応じて大きくすることが可能となる。
【0072】
また、足拭きマット排気ダクト15より浴室乾燥機1に循環された空気は、浴室乾燥機1の運転状況により、屋外へ排出されたり、循環されたりして、浴室乾燥機1の運転モードに依存することとする。
【0073】
さらに、足拭きマット装置10の内部の回転ローラー16は、足拭きマット11が濡れていた時に回転ローラー16を自動で回転移動し足拭きマット11を送り出すことで、足拭きマット11の新しい乾いた面を送り出すことができる。
【0074】
また、浴室には浴槽17と、人の出入り口である浴室開閉扉18と、床19を備え、浴室開閉扉18の前方の床19の上に足拭きマット装置10が配置されている。
【0075】
さらに、足拭きマット装置10を床下に収納する収納構造としたことで、床19と段差のない構造にすることで、バリアフリーを実現することができる。
【0076】
また、浴室乾燥機1と足拭きマット装置10を遠隔地で操作するために設けた遠隔操作手段20と、遠隔操作手段20からの信号を浴室乾燥機制御部5に伝達する接続線である遠隔操作手段通信線21と、足拭きマット装置10を遠隔制御可能にするために設けた足拭きマット装置制御部22と、足拭きマット装置制御部22からの信号を浴室乾燥機制御部5に伝達する接続線である足拭きマット装置通信線23と、遠隔操作手段20の運転信号を受信した浴室乾燥機制御部5が運転モードに応じて、循環送風手段2からの送風の風路を決定し、風路を切換えるために設けた2つのダンパーの1つである足拭きマット装置側に配置した開閉ダンパー24と、もう1つの浴室側に配置した開閉ダンパー25を備えている。
【0077】
また、遠隔操作手段20の一例として、一般的にはワイヤードリモコンが使用されるが、遠隔操作が可能であれば、赤外線や電波を用いたワイヤレスリモコンでもよく、特に規定はない。
【0078】
さらに、遠隔操作手段20の操作ボタンを押すことにより、浴室乾燥機制御部5と足拭きマット装置制御部22に信号が伝達され、循環送風手段2や排気送風手段3や浴室乾燥機加熱手段4や開閉ダンパー24や開閉ダンパー25を運転モードに応じて、運転制御させて、足拭きマット装置10に送風させながら、足拭きマット11を乾燥させる。
【0079】
また、足拭きマット装置10の足拭きマット11付近に足拭きマット11の水分量を検出して、濡れぐらいを把握する水分量検出手段26を備えている。
【0080】
さらに、水分量検出手段26の一例として、赤外線の反射によって光学的に水分検出する水分センサーなどがある。
【0081】
また、足拭きマット装置10は、足拭きマット11の下部に掛かる重量を検出するばねばかりなどの重量検出手段27を備えている。
【0082】
さらに、足拭きマット装置10に足拭きマット11が汚れたりしたときに交換するための扉である足拭きマット開閉扉28と、足拭きマット11を交換する際に足拭きマット開閉扉28が開閉することを検出する扉開閉検出手段29と、足拭きマット11の表面の汚れを監視し、検出可能な汚れ検出手段30と、足拭きマット装置10の足拭きマット吸気口13からのゴミの侵入を防止するためのフィルターである吸気口側のゴミ取りフィルター31と、足拭きマット11に付着したゴミを浴室乾燥機1へ排出させないために、足拭きマット排気口14に設けた排気口側のゴミ取りフィルター32を備えている。
【0083】
また、扉開閉検出手段29の一例として、リミットスイッチがあり、扉が開いたときに機構的な構造から、スイッチが入るようにすることで、電気的信号を入手することができる。
【0084】
さらに、汚れ検出手段30の一例として、浮遊粒子センサーなどのホコリセンサーなどがある。
【0085】
次に図2に示すように、遠隔操作手段通信線21に接続された遠隔操作手段20は、浴室乾燥機1と足拭きマット装置10の運転状態を切換え可能にした運転モード切換ボタン33と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが浴室乾燥機1と足拭きマット装置10が連動運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段20に表示するための連動モード表示手段34と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが浴室乾燥機1の単独運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段20に表示するための浴室単独モード表示手段35と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが足拭きマット装置10の単独運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段20に表示するための足マット単独モード表示手段36と、浴室乾燥機1から涼しい風を送風する涼風ボタン37と、浴室乾燥機1が浴室内の空気を屋外へ換気させるための換気ボタン38と、浴室乾燥機1が温風を送風する暖房ボタン39と、浴室乾燥機1が湿度の低い乾燥された風を送風する乾燥ボタン40と、足拭きマット装置10に内蔵された回転ローラー16を足拭きマット装置制御部22にて回転を制御可能とした遠隔操作手段20の操作ボタンの回転ローラーボタン41を備えている。
【0086】
また、連動モード表示手段34や浴室単独モード表示手段35や足マット単独モード表示手段36の表示手段の一例として、LEDなどの表示手段で操作ボタンに連動して、LEDが点灯や消灯をする。
【0087】
さらに、浴室乾燥機1や足拭きマット装置10が運転中に、タイマー機能にて、停止させるための時間設定を可能とした操作ボタンである切タイマーボタン42と、切タイマーボタン42にて、時間設定を視覚にて確認できるようにした表示手段43を備えている。
【0088】
また、表示手段43の一例として、7SegLEDなどの数字が表示可能なものであれば、特に規定はしない。
【0089】
さらに、切タイマー設定手段としての切タイマーボタン42のボタンを連打することで、表示手段43の時間表示が変更されて、切タイマー設定が可能となる。
【0090】
上記構成において、浴室乾燥機1と足拭きマット装置10が連動運転または、浴室単独運転または、足拭きマット単独運転のいずれかで、運転モードが涼風運転または換気運転または暖房運転または、乾燥運転のいずれかの時に、表示手段43を確認しながら、切タイマー設定手段としての切タイマーボタン42にて、切タイマーの時間設定をすることで、設定時間がタイムアウトしたら、運転を停止することができる。
【0091】
(実施の形態2)
図3は、本実施の形態2における足拭きマット装置システムの構成図を示す。
【0092】
なお、実施の形態1と同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0093】
図3に示すように、涼風や暖房や乾燥や換気運転が可能な浴室乾燥機1と、浴室から濡れて出てきた人の足についた水分を拭き取る床下あるいは壁内に収納する収納構造の足拭きマット装置10と、浴室乾燥機1と足拭きマット装置10を遠隔で操作するために設けた遠隔操作手段20を備えたシステム構成であり、浴室乾燥機1の運転及び停止を制御するだけでなく、足拭きマットを乾燥させるための乾燥予測パラメータを搭載した浴室乾燥機制御部5aと、足拭きマット装置10の内部に足拭きマット11の汚れを検出する検出手段を4方向に配置し、上面部の汚れ検出手段30aと足拭きマット排気口14上部に配置した汚れ検出手段30bと、足拭きマット11の下部の配置した汚れ検出手段30cと、足拭きマット吸気口13上部に配置した汚れ検出手段30dと、足拭きマット11に付着したゴミを浴室乾燥機1へ排出させないために、足拭きマット排気口14に設けた排気口側のゴミ取りフィルター32のゴミの汚れを検出する汚れ検出手段30eと、足拭きマット吸気口13からのゴミの侵入を防止するためのフィルターである吸気口側のゴミ取りフィルター31のゴミの汚れを検出する汚れ検出手段30fと、浴室乾燥機1から足拭きマット装置10へ送風される風の温度を検出するために、足拭きマット吸気口13付近に取り付けたサーミスタ44を備えた構成とする。
【0094】
また、浴室乾燥機制御部5aは、実施例1の浴室乾燥機制御部5に対し、乾燥予測パラメータを記憶する機能を搭載した制御盤であり、一例としてマイコンにEEPROMを接続して、記憶可能とした構成の制御盤である。
【0095】
さらに、汚れ検出手段30a〜30fは、実施例1の汚れ検出手段30と同一のもので、足拭きマット11とゴミ取りフィルター31とゴミ取りフィルター32の全ての面の汚れを検出するために複数配置している。
【0096】
次に図4に示すように、遠隔操作手段20に足拭きマット11を乾燥させるために、現在の運転モードから乾燥時間を予測する操作ボタンである乾燥予測ボタン45と、乾燥完了したい時間を入力すると運転モードと乾燥時間を予測するための操作ボタンである自動乾燥予測ボタン46と、乾燥予測ボタン45と自動乾燥予測ボタン46を操作することで、視覚的に時間表示する表示手段である予測表示手段47と、自動乾燥予測ボタン46を操作した後に、時間設定するための設定ボタンである設定UPボタン48と、設定DOWNボタン49と、省エネ運転をするための運転切換え操作ボタンである省エネモード切換ボタン50と、省エネ運転中に運転表示するための表示手段である省エネモード表示手段51と、省エネ運転したときの足拭きマット11の乾燥時間を予測する操作ボタンである省エネ予測ボタン52と、足拭きマット11が重量検出手段27にて重量を検出した場合にある一定時間後に自動的に足拭きマット11を新しい面にするために、回転ローラー16が動作するための操作ボタンである自動回転ローラーボタン53と、自動回転ローラーボタン53が押され、設定されていることが視覚的に表示されるための表示手段である自動回転ローラーボタン表示手段54と、足拭きマット11が汚れを検出したときに視覚的に表示するための表示手段である足拭きマット汚れ検出表示手段55と、ゴミ取りフィルター31とゴミ取りフィルター32が汚れを検出したときに視覚的に表示するための表示手段であるゴミ取りフィルター汚れ表示手段56を備えた構成とする。
【0097】
また、予測表示手段47の一例として、液晶などがあり、予測する運転モードと残時間が表示できれば、特に規定はない。
【0098】
さらに、省エネモード表示手段51と自動回転ローラーボタン表示手段54と足拭きマット汚れ検出表示手段55とゴミ取りフィルター汚れ表示手段56の一例として、LEDなどの表示手段で操作ボタンに連動して、LEDが点灯や消灯をする。
【0099】
次に図5と図6に示すように、乾燥時間を予測するためのパラメータであり、図5においては、サーミスタ44が検出した浴室乾燥機1からの吹出し温度にて、各運転モード毎の乾燥時間を予め、設定されており、乾燥予測パラメータとして、浴室乾燥機制御部5aに搭載されている。
【0100】
また、図6においては、足拭きマット11から水分量検出手段26より検出された水分量に応じて、係数が予め設定されており、乾燥予測パラメータとして、浴室乾燥機制御部5aに搭載されている。
【0101】
次に図7に示すように、省エネ運転である換気運転の運転と停止の時間毎のパターンが予め、設定されている。
【0102】
さらに、上記、図5または、図6または、図7のパラメータは、浴室乾燥機制御部5aに備えた構成とする。
【0103】
上記構成において、現在運転中の運転モードにおいて、足拭きマット11を乾燥させるために要する乾燥時間を予測表示するために、足拭きマット装置10のサーミスタ44にて、吹出し温度を検出する。
【0104】
また、足拭きマット11の水分量を検出する水分量検出手段26にて、足拭きマット11の水分量を検出する。
【0105】
さらに、浴室乾燥機1の浴室乾燥機制御部5aに搭載されている乾燥予測パラメータである図5と図6の表より、予測時間を算出する。算出方法の一例として、現在、連動運転の乾燥運転をしている場合、遠隔操作手段20の連動モード表示手段34が点灯し、乾燥運転をしている。その時に、足拭きマット11の乾燥時間を把握したい場合、乾燥予測ボタン45を操作することで、サーミスタ44の検出した吹出し温度と運転モードより、図5の特性から乾燥時間を算出することができる。
【0106】
また、水分量検出手段26にて、検出された水分量が50ccレベル(少量)であれば、係数は、0.5であり、100ccレベル(標準量)であれば1.0であり、200ccレベル(多量)であれば、2.0とする。
【0107】
さらに、計算式として、乾燥予測時間=乾燥時間×係数より、連動運転の乾燥運転で吹出し温度30℃で水分量が200ccの場合、乾燥予測時間=0.5時間×2.0=1.0時間となる。
【0108】
また、その結果、遠隔操作手段20の予測表示手段47内に運転モードである乾燥と4.0時間と表示することで、乾燥時間の予測表示をすることができる。
【0109】
さらに、使用者は、予測表示手段47の結果に基づき、使用者の好みの運転モードと切タイマーを設定することで、効率的に足拭きマット11を乾燥させることができる。
【0110】
また、自動乾燥予測ボタン46を押し、設定UPボタン48と設定DOWNボタン49を操作することで、使用者が足拭きマット11の乾燥したい時間を設定することができ、予測表示手段47に設定した時間を表示することができる。
【0111】
さらに、浴室乾燥機1の浴室乾燥機制御部5aがサーミスタ44と水分量検出手段26から検出されたデータを図5と図6の乾燥予測パラメータより逆換算して、使用者が設定した時間に対して、最適な運転モードと乾燥予測時間を再表示することができる。
【0112】
また、使用者は、再表示された最適な運転パターンに従って、運転モード切換ボタン33を切換えて運転させることで、使用者が要求する乾燥時間を実現できることができる。
【0113】
さらに、遠隔操作手段20の省エネモード切換ボタン50を押すと、省エネモード表示手段51が点灯し、浴室乾燥機1は乾燥運転モードになり、図7に示すように1時間運転と1時間停止を繰り返すことで、換気運転モードに比べ、循環送風手段2と排気送風手段3の運転時間を半分にすることで、電力量を半減することができ、省エネ運転を実現することができる。
【0114】
また、遠隔操作手段20の省エネ予測ボタン52を押すことで、省エネ運転時における乾燥予測時間を算出することができ、予測表示手段47に、運転モードである乾燥を表示し、サーミスタ44と水分量検出手段26の検出結果と図5と図6の浴室乾燥機制御部5aに搭載されている乾燥予測パラメータの算出結果の時間を表示することができる。
【0115】
さらに、遠隔操作手段20の自動回転ローラーボタン53を押し、自動回転ローラーボタン表示手段54が点灯することで、足拭きマット装置10の足拭きマット11に重量が一定時間掛かった場合、重量検出手段27が検出し、重量検出手段27が重量を検出しなくなってから、一定時間後に、自動で回転ローラーを回転させて、足拭きマット11を新しい面に自動送りしてくれることができる。
【0116】
また、一例として、最初に重量を検出したときの一定時間は、5秒程度とし、脱衣室から浴室に入る場合は、一瞬足拭きマットに重量が掛かるが、入る時は検出してほしくないため、5秒程度としている。
【0117】
さらに、重量検出手段27が検出しなくなってから、一定時間後に自動で回転ローラーを回転させる時間は、30秒程度とし、使用者が、足拭きマット11を離れて、少し時間を置いてから回転運動させることで、安全性を確保する。
【0118】
また、足拭きマット装置10の足拭きマット11の4方向に配置された汚れ検出手段30aと汚れ検出手段30bと汚れ検出手段30cと汚れ検出手段30dが、足拭きマット11の全面において、汚れを検出した場合、遠隔操作手段20の足拭きマット汚れ表示手段55を点灯させることで、使用者に足拭きマット11が汚れたことをお知らせし、足拭きマット11の交換時期を視覚的にお知らせすることができる。
【0119】
さらに、足拭きマット装置10のゴミ取りフィルター31に配置されている汚れ検出手段30fとゴミ取りフィルター32に配置されている汚れ検出手段30eのいずれかにゴミの付着により、汚れを検出された場合、遠隔操作手段20のゴミ取りフィルター汚れ表示手段56を点灯させることで、使用者にゴミ取りフィルター31とゴミ取りフィルター32の清掃時期を視覚的にお知らせすることができる。
【0120】
(実施の形態3)
図8は、本実施の形態3における足拭きマット装置システムの構成図を示す。
【0121】
なお、実施の形態1〜2と同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0122】
図8に示すように、浴室乾燥機1は、新たに脱衣室の天井に吹出口を設け、浴室開閉扉18の正面にある足拭きマット装置10の真上に配置された脱衣室天井吹出口57と、浴室乾燥機1の循環送風手段2からの送風が浴室乾燥機加熱手段4を通過後に、脱衣室天井吹出口57へ送風するために、浴室乾燥機制御部5aからの指示で稼動して切換するダンバーである開閉ダンパー58と、開閉ダンパー58から脱衣室天井吹出口57へ送風するためのダクトである脱衣室天井吹出ダクト59を備えている。
【0123】
次に、図9に示すように、遠隔操作手段20から浴室乾燥機制御部5aへ開閉ダンパー58を稼動させて、脱衣室天井吹出口57から送風するための操作ボタンである天井送風ボタン60と、足拭きマット装置10の足拭きマット11に一定時間連続的に重量を検出したら、脱衣室天井吹出口57より自動的に送風するための操作ボタンである天井送風自動検出ボタン61を備えている。
【0124】
上記構成において、浴室乾燥機1が連動運転または、浴室単独運転または、足拭きマット単独運転のいずれかの運転の涼風や暖房や乾燥や換気運転において、浴室乾燥機1の循環送風手段2からの送風が、脱衣室天井吹出ダクト59を通過して、脱衣室天井吹出口57からも送風を実現することで、浴室から出て来た人に送風すると同時に足拭きマット11にも送風し、乾燥させる補助行為をすることができる。
【0125】
また、遠隔操作手段20から天井送風ボタン60を操作することにより、浴室乾燥機1の循環送風手段2からの送風が、脱衣室天井吹出ダクト59の入口の開閉ダンパー58により開閉制御されるため、閉状態であれば、脱衣室天井吹出口57へは送風されず、開状態であれば、脱衣室天井吹出口57から脱衣室に送風する制御を有することで、使用者の好みで設定を可能とする。
【0126】
さらに、遠隔操作手段20から天井送風自動検出ボタン61を操作することにより、足拭きマット装置10の足拭きマット11に配置されている重量検出手段27が、一定時間連続的に重量検出したら、足拭きマット装置10の上部の脱衣室天井吹出口57より、自動で浴室乾燥機1が運転し、重量検出による自動制御で浴室から出て来た人に送風すると同時に足拭きマット11にも送風し、乾燥させる補助行為をすることができる。
【0127】
また、重量検出手段27が一定時間連続的に重量検出する一例の時間であるが、5秒程度とし、脱衣室から浴室に入る場合は、一瞬足拭きマットに重量が掛かるが、入る時は検出してほしくないため、5秒程度としている。
【0128】
(実施の形態4)
図10は、本実施の形態4における足拭きマット装置システムの構成図を示す。
【0129】
なお、実施の形態1〜3と同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0130】
図10に示すように、浴室乾燥機1と遠隔操作手段20と足拭きマット装置10がシステム構成された足拭きマット装置システムにおいて、浴室や脱衣室とは異なる遠隔地である台所や居間において、屋内機器の集中制御であるホームオートメーションの機能を有する浴室乾燥機1の浴室乾燥機制御部5bと、遠隔地である台所や居間にある屋内機器の集中制御を可能としたホームオートメーション操作手段62と、浴室乾燥機1とホームオートメーション操作手段62を接続した通信線であるホームオートメーション通信線63を備えている。
【0131】
上記構成において、ホームオートメーション操作手段62のボタン操作にて、浴室乾燥機1と足拭きマット装置10の運転及び停止を遠隔地で操作を可能とし、浴室だけの集中管理から屋内機器の集中制御を可能としたシステムを提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0132】
浴室乾燥機の熱源を用いて、足拭きマットの乾燥及びシステム機器として、連動または単独運転させたものであり、住宅用の空調機あるいは、脱衣室用の換気やトイレ用の換気システムにも連動制御する用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の実施の形態1における足拭きマット装置システムの構成図
【図2】同遠隔操作手段の正面図
【図3】本発明の実施の形態2における足拭きマット装置システムの構成図
【図4】同遠隔操作手段の正面図
【図5】同吹出し温度と乾燥時間の特性図
【図6】同水分量と係数の特性図
【図7】同乾燥運転と時間の特性図
【図8】本発明の実施の形態3における足拭きマット装置システムの側面図
【図9】同遠隔操作手段の正面図
【図10】本発明の実施の形態4における足拭きマット装置システムの構成図
【図11】従来の温風発生機の構成図
【図12】従来の足拭きマットの構成図
【符号の説明】
【0134】
1 浴室乾燥機
2 循環送風手段
3 排気送風手段
4 浴室乾燥機加熱手段
5 浴室乾燥機制御部
5a 浴室乾燥機制御部
5b 浴室乾燥機制御部
6 浴室内吸気口
7 浴室内排気口
8 循環換気ダンパー
9 排気ダクト
10 足拭きマット装置
11 足拭きマット
12 足拭きマット吸気ダクト
13 足拭きマット吸気口
14 足拭きマット排気口
15 足拭きマット排気ダクト
16 回転ローラー
17 浴槽
18 浴室開閉扉
19 床
20 遠隔操作手段
21 遠隔操作手段通信線
22 足拭きマット装置制御部
23 足拭きマット装置通信線
24 開閉ダンパー
25 開閉ダンパー
26 水分量検出手段
27 重量検出手段
28 足拭きマット開閉扉
29 扉開閉検出手段
30 汚れ検出手段
30a 汚れ検出手段
30b 汚れ検出手段
30c 汚れ検出手段
30d 汚れ検出手段
30e 汚れ検出手段
30f 汚れ検出手段
31 ゴミ取りフィルター
32 ゴミ取りフィルター
33 運転モード切換ボタン
34 連動モード表示手段
35 浴室単独モード表示手段
36 足マット単独モード表示手段
37 涼風ボタン
38 換気ボタン
39 暖房ボタン
40 乾燥ボタン
41 回転ローラーボタン
42 切タイマーボタン
43 表示手段
44 サーミスタ
45 乾燥予測ボタン
46 自動乾燥予測ボタン
47 予測表示手段
48 設定UPボタン
49 設定DOWNボタン
50 省エネモード切換ボタン
51 省エネモード表示手段
52 省エネ予測ボタン
53 自動回転ローラーボタン
54 自動回転ローラーボタン表示手段
55 足拭きマット汚れ表示手段
56 ゴミ取りフィルター汚れ表示手段
57 脱衣室天井吹出口
58 開閉ダンパー
59 脱衣室天井吹出ダクト
60 天井送風ボタン
61 天井送風自動検出ボタン
62 ホームオートメーション操作手段
63 ホームオートメーション通信線
101 温風発生機
102 操作部
103 吸気口
104 電源コンセント
105 温風筒
106 温風吹出し口
107 接続部材
108 足拭きマット
109 開口部
110 開口部の一端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室を換気または/および暖房または/および乾燥または/および涼風運転する遠隔操作手段を有する浴室乾燥機と足拭きマット装置を備え、前記足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納可能とし、前記足拭きマット装置は、足を拭く足拭きマットと、前記足拭きマットの水分を検出する水分量検出手段と、前記足拭きマットに掛かる重量を検出する重量検出手段と、前記足拭きマットを送り出す回転ローラーと、前記足拭きマットの汚れを検出する汚れ検出手段と、前記足拭きマット装置の風路のゴミを取るゴミ取りフィルターを有し、前記浴室乾燥機の前記遠隔操作手段に、運転時間の切タイマー設定が可能な切タイマー設定手段を備えたことを特徴とする足拭きマット装置システム。
【請求項2】
遠隔操作手段に足拭きマットを乾燥させるために要する乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項3】
遠隔操作手段に足拭きマットの乾燥時間を設定すると、運転モードを自動判定して、乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の足拭きマット装置システム。
【請求項4】
遠隔操作手段に、消費電力の少ない運転モードである省エネモードを追加し、省エネモードで足拭きマットを乾燥させるために省エネモードボタンを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項5】
遠隔操作手段に消費電力の少ない運転モードである省エネモードボタンと足拭きマットの乾燥時間を予測表示する乾燥予測表示手段を備え、省エネモード運転時の足拭きマットの乾燥時間を前記乾燥予測表示手段に予測表示する請求項1〜4のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項6】
足拭きマット装置の重量検出手段が重量を検出しなくなってからある一定時間後に足拭きマットを送り出す自動送り出し機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項7】
遠隔操作手段に足拭きマットの汚れを表示する汚れ表示手段を備え、汚れ検出手段にて検出された前記足拭きマットの汚れを前記汚れ表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項8】
遠隔操作手段に風路のゴミを取るゴミ取りフィルターの汚れを表示する汚れ表示手段を備え、汚れ検出手段にて検出された前記ゴミ取りフィルターの汚れを前記汚れ表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項9】
脱衣室に足拭きマット装置を備え、前記脱衣室の上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能にした吹出口を備えたことを特徴とする請求項1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項10】
脱衣室の吹出口の送風を浴室乾燥機の遠隔操作手段にて、運転制御ができる機能を備えたことを特徴とする請求項9記載の足拭きマット装置システム。
【請求項11】
足拭きマット装置を備えた室の上部の天井に浴室乾燥機からの送風を可能にした吹出口を備え、前記足拭きマット装置の重量検出手段にて、一定時間連続的に重量検出したら、前記吹出口から送風する機能を備えたことを特徴とする請求項1または6または9または10のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項12】
台所から足拭きマット装置システム全体を運転制御できるホームオートメーションの機能を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−99939(P2008−99939A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−285951(P2006−285951)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】