身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地、並びに、この生地により形成される医療用包帯材及び衣料品
【課題】身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地のドレナージュ作用を向上させる。
【解決手段】身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地は、平面状の基材を備える。この基材の少なくとも1つの平面上には、少なくとも1つの線状の突起部(4’’’)が形成される。突起部(4’’’)は、基本方向(A)に向かって延びる。突起部(4’’’)は、基本方向(A)に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向(A)を横切って延びる部分を有する。
【解決手段】身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地は、平面状の基材を備える。この基材の少なくとも1つの平面上には、少なくとも1つの線状の突起部(4’’’)が形成される。突起部(4’’’)は、基本方向(A)に向かって延びる。突起部(4’’’)は、基本方向(A)に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向(A)を横切って延びる部分を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地と、この生地により形成される包帯材及び衣料品と、に関する。
【背景技術】
【0002】
身体の一部圧迫に用いられる生地は、障害又は損傷がある静脈系及び/又はリンパ系の負荷を軽減させるために、例えば医学的な圧迫療法にて用いられる。この場合、包帯又はこのために特別に作成された衣料品(例えば、圧迫ストッキング)を用いて、治療される身体の一部を圧迫することによって、浮腫の発生を抑制するか、又は、既に生じた浮腫をドレナージュにより小さくする。
【0003】
通常行われる方法では、使用される包帯及び衣料品の生地の身体接触側に、身体への圧迫を部分的に強化するために、突起部を設けて、これにより、包帯や衣料品の効果を高めている。これに関連して、多数の小さい瘤状物が突起部として並ぶものや、直線的形状を有する突起部が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術を背景として、本発明の課題は、身体の一部を圧迫する製品用の生地であって、既知のこの種の生地よりもドレナージュ作用が改善されたものを得ることである。本発明のもう1つの課題は、この生地により形成される包帯材及び衣料品を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題は、身体の一部を圧迫する製品用の生地又は皮膚に張りつける生地として請求項1に挙げる特徴を有するものによって、また、請求項11に挙げる特徴を有する包帯材によって、更に、請求項13に挙げる特徴を有する衣料品によって解決される。この生地、包帯材、衣料品の有利な発展形を、従属請求項及び下記の説明に記載すると共に、図面に示す。また、本発明において、従属請求項及び下記の説明に挙げる各特徴は、それ自体で、又は互いに組み合わせることによって、請求項1、11、13に記載の本発明による諸解決法を更に発展させる。
【0006】
身体の一部を圧迫する製品に用いられる、本発明による生地は、特に医学的圧迫療法のために意図されていて、平面状の基材を備える。この基材の少なくとも1つの平面は、身体の一部への接触用に形成されるのが通例であるが、この平面上には、線状の突起部が少なくとも1つ形成され、好ましくはそのような突起部が多数形成されて、これらの突起部は、その基本方向に向かって延びるものとする。本発明において、身体の一部を圧迫する製品とは、医学的圧迫療法用の製品だけでなく、身体に接触させる製品であって、ある程度の圧迫を身体の少なくとも一部に与える製品をも意味する。これは、例えば、密着接触する衣料品等、そして特にスポーツ衣料品とすることもできる。
【0007】
本発明によれば、この少なくとも1つの突起部、又は複数の突起部が、それぞれ、その基本方向に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向を横切って延びる部分を含む。すなわち、少なくとも1つの突起部が、直線状に形成されるのではなく、その代わりに、基本方向は明確に設定されているのに、基本方向を横切る複数のふくらみを有する曲線の形状となっている。これらのふくらみはそれぞれ、基本方向を横切る1つの共通な方向を向くこともあれば、基本方向を横切りつつ2つの反対方向を向くこともあり、角を持つ形状のこともあれば、丸みづけされた形状のこともある。この少なくとも1つの突起部を曲線状とすることによって、直線状の突起部と比べて、基材の大きさが等しければ、突起部の長さはより長くなる。この結果、治療を受ける身体組織のうち圧迫される面積は、本発明の生地の場合、従来の生地よりも大きくなり、従って、ドレナージュ能力が向上する。本発明による生地のもう1つの利点は、少なくとも1つの突起部によって排出される組織液が、従来一般的だった直線状突起部のように、ただ1つの優先的な方向に、すなわち長手方向を横切る方向(長手方向と交差する方向)のみに排出されるのではなく、突起部の基本方向に対して傾斜する方向の領域、又は基本方向を横切る方向の領域によって、複数の異なる方向に導かれ、分散が改善されて排出される点である。
【0008】
上述より理解されるように、この少なくとも1つの突起部の形状を、ジグザグ線又は他の手法で角を持つ形状とすることが考えられる。しかしこの少なくとも1つの突起部は、基本方向に向かって蛇行して延びる形状とすることが望ましい。これに応じて、この少なくとも1つの突起部の輪郭は、上方から見て、丸みづけされた湾曲部を有する蛇行線の形状となり、これらの湾曲部は、突起部の基本方向を横切る互いに反対な2つの方向に向かって延びる。この湾曲部の湾曲度は、要求されるドレナージュ作用に応じて、基本的には任意に選択可能である。
【0009】
本発明による生地の基材上にて、複数の突起部が各々の基本方向に向かって並んで形成されることは、合目的である。この場合、個々の突起部の基本方向をそれぞれ全く異なるものとすることができるが、仮に、隣接する突起部が交差することはなく、この結果、隣接する突起部間の中間スペースによって、組織液の排出を妨げない流出路が形成されるならば、有利である。隣接する突起部がほぼ平行に延びる、すなわち複数の突起部が、1つの共通な基本方向を有する、という態様が好ましい。
【0010】
各突起部の横断輪郭については、原則としてこれも任意である。しかし各突起部は、それぞれ、基材の平面に対して垂直に配置され、好ましくは、正弦波形状の湾曲部を有するという態様が好ましい。これらの湾曲部の高さ、すなわち湾曲部の頂点と基材との間の距離は、湾曲部の最大幅と同様に、要求されるドレナージュ作用に応じて、最大30mmまで取ることができる。
【0011】
隣接する突起部は、互いに間隔を空けて配置されるのも好ましい。これにより、突起部間に中間スペースが得られ、そして、各突起部から排出された組織液を、外部から圧力をかけることなく、又は少なくとも従来より明らかに小さな外部からの圧力によって、この中間スペースから流出させることができる点で有利である。隣接する突起部間の間隔は、好ましくは最大30mmまで空けることができ、この場合、最終的に選択される間隔は、要求されるドレナージュ作用に応じて選択されるものとすれば、合目的である。もし必要であるならば、隣接する各突起部は、1つの共通な基材上で、様々に異なる相互間隔を有するものとすることもできる。
【0012】
それだけでなく、本発明による基材のもう1つの好ましい態様が意図するように、隣接する各突起部が、相互に直接的に接するとすれば、これも有利である。すなわち、各突起部を、互いにほぼ直接接触させて配置するか、又は、相互間に無視できるほどわずかな間隔を空けて、配置することができる。これにより、処置される組織に対する特に大きな接触圧を得ることができる。
【0013】
本発明による生地の基材は、好ましくは、繊維製品によって形成される。従って、天然繊維及び/又はプラスチック繊維の複合材料、例えば布形式の当該複合材料によって、基材を形成することができる。この場合、弾力性プラスチック繊維を使用することによって、医学的圧迫療法用の製品に通常必要とされる弾力性を、基材に持たせることができる。
【0014】
この他、基材がフィルム又は発泡体によって構成される場合も有利である。従って、例えば、好ましくは気体非透過性のプラスチックフィルムが、膨張式の圧縮チューブ包帯における、身体に接触させる少なくとも1つの特定部分を構成することができる。本発明の生地の基材を発泡体とすることによる利点としては、例えば、このような発泡体は非常に簡単に製造可能であり、必要に応じて簡単に再加工可能であるという点を挙げることができる。
【0015】
この少なくとも1つの突起部が、基材上に取り付けられて形成される場合も有利である。これにより、肉眼で確認しつつ、基材の平滑な表面上に、突起部を、例えば吹き付けることによって、又は接着させることによって、取り付けることができ、また、好ましくは、繊維製品の基材の場合には、突起部を基材上に縫い付けることができる。
【0016】
この他、この少なくとも1つの突起部は、好ましくは、基材の一部として、すなわち基材に組み込まれた構成要素として形成され得る。このような態様は特に、基材がプラスチックフィルム又は発泡体によって構成される場合に適用可能である。なぜならば、このような基材の場合には、基材製造時に、すなわちプラスチックフィルム又は発泡体の製造時に、同時に、1つ又は複数の突起部を、簡易な方法で基材上に形成できるからである。
【0017】
本発明は、上述の生地により形成され、かつ、身体の少なくとも一部を圧迫する、あらゆる種類の製品にも関する。従って、本発明は包帯材にも関する。包帯材とは、本発明の場合、身体の少なくとも一部を例えば有害な周囲の影響や機械的な負荷から保護するため、身体の少なくとも一部を面的に覆うことができる全ての手段、もしくは、圧迫、止血、分泌液採取、又は血管閉鎖のため用いられる全ての手段をいう。従って、それは、好ましくは、医療用包帯材(例えば、巻包帯や創傷包帯等の包帯、及び、三角巾)を意味し、もしくは、スポーツ分野で負傷防止のために用いられる包帯材を意味する。
【0018】
本発明による包帯材、特に医療用包帯材は、その少なくとも一部が、そして好ましくは身体と直接接触する領域が、本発明による生地によって形成され、この生地は、上記の諸特徴を少なくとも1つ備える。包帯は、身体の一部に巻き付ける巻包帯として、又は管状のチューブ包帯として形成され得る。巻包帯の基本寸法(すなわち、長さ及び幅)については、任意に選択可能である。チューブ包帯として形成される包帯の寸法については、通常、包帯が装着される身体部位のサイズ及び形状に適合させるように、寸法が設定される。
【0019】
本発明による包帯材の場合、上記の少なくとも1つの突起部の基本方向が、包帯材の長手方向を横切る方向(包帯材の長手方向と交差する方向)に延びるのが好ましい。この場合、ホース状のチューブ包帯として形成された包帯の長手方向とは、その包帯の円周方向をいう。従って、包帯が例えば脚に装着される場合には、この1つ又は複数の突起部と、突起部間の自由スペースとが、脚の長手方向に延びるように、包帯の1つ又は複数の突起部を方向づけるのが好ましい。これは、これらの突起部によって突起部間の組織に押し込まれた組織液が、妨げられず、そして場合によっては重力の作用のみによって流出できる点で、有利である。
【0020】
この包帯材は、好ましくは、接着包帯材として形成される。従って、例えば巻包帯として形成される包帯は、接着包帯としても形成され得る。包帯材又は包帯の平面の少なくとも一部に、接着剤又は粘着剤を塗布することができる。この場合、包帯材又は包帯の平面に本発明による突起部を設け、この面上に接着剤を塗布するのが好ましい。従って、接着剤を突起部の上に直接塗布するか、あるいは隣接する突起部間の中間スペースを接着剤溜まりとして用いることができる。通例としては、これらの突起部だけでなく突起部間の領域にも、接着層を設けることができる。また接着剤を、包帯材又は包帯に突起部として塗布し、この結果、接着剤で突起部の少なくとも一部を形成することもできる。
【0021】
更に、本発明は、上記の諸特性を少なくとも1つを有する生地によって少なくとも一部が形成される衣料品に関する。このような衣料品は、少なくとも特定の領域を、身体の一部を圧迫する製品によって形成することができる。この衣料品をストッキングとすることが好ましい。このようなストッキングは、圧迫ストッキング又は支持ストッキングとして知られ、そして例えば、脚におけるうっ血解除状態を維持するのに用いられる。また、本発明による衣料品をブラジャーとすることも好ましい。このブラジャーは、例えば胸部を維持する乳がん手術を行った後に用いられ得る。このような手術の後は、例えばリンパ浮腫又は線維症といった合併症を発症することがある。この場合、手作業によるリンパドレナージュによって緩和させることがあり、この状態を維持するために、本発明によるブラジャーを用いることができる。このブラジャーは、少なくとも該当する胸部を収めるカップが、本発明による生地を含み得る。
【0022】
更に、任意の他の衣料品をも、本発明による生地から製造することができる。従って、例えば、この生地を、パンティストッキング、コルセット、水着、下着、スポーツ着、スリムに見せる下着等に用いることが考えられる。なぜならば、この生地は、ドレナージュ特性が優れているだけでなく、例えば、優れた吸汗性や、筋肉への血液供給の改善、ひいては、筋肉能力の改善が得られるからである。更には、この生地の表面構造と支持作用は、美的にも魅力あるものと感じられるであろう。
【0023】
以下では、図面に示す実施形態によって、本発明を詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図2】第2の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図3】第3の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図4】第4の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図5】第5の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図6】第6の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図7】第7の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図8】第8の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図9】第9の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図10】第10の実施形態における生地の上面図である。
【図11】第11の実施形態における生地の上面図である。
【図12】第12の実施形態における生地の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1〜図12に示す生地は、それぞれ、平面状の基材2を備え、この基材には、その平面状に複数の突起部4、4’、4’’、4’’’、4IV、4Vが形成されている。基材2は、繊維製品、プラスチックフィルム、又は発泡体から選択されて形成され得る。突起部4、4’、4’’、4’’’、4IV、4Vもまた、繊維製品によって形成され得、例えば基材2に縫い付けて形成され得、あるいは、プラスチック製として基材に吹き付けるか、又は、接着されて形成され得る。
【0026】
図1〜図3に示す突起部4、図4〜図6に示す突起部4’、図7〜図9に示す突起部4’’は、それぞれ、正弦波状に湾曲する形状(正弦波形状の湾曲部)であって、その高さh、h’、h’’が互いに異なる。従って、突起部4’’の高さh’’は突起部4’の高さh’より高く、また、突起部4’の高さh’は突起部4の高さhより高い。高さh、h’、h’’は任意に選択可能であり、最大30mmまで取ることができる。
【0027】
図1〜図3に示す生地の相違点は、隣接する突起部4間の間隔が、個々の図によって異なる点のみである。従って、突起部4は、図1に示す実施形態の場合、互いに直接接して隣接配置されているが、図2及び図3に示す実施形態の突起部4は、互いの間隔が空いている。図2及び図3の生地は、隣接する突起部4間には、中間スペース6、6’が形成されている。この中間スペースは、この生地を使用するとき、例えば、包帯又は治療用衣料品に組み込まれて、組織液を排出する流路を形成する。図3の中間スペース6’の幅は、図2の中間スペース6の幅よりも広く、この幅は約30mmまでは基本的に任意に選択可能である。
【0028】
上記と同様であるが、図4〜図6に示す生地の場合と、図7〜図9に示す生地の場合とでは、それぞれ、隣接する突起部4’、4’’間の間隔の点で互いに異なる。従って、図4の突起部4’間と、図7の突起部4’’間とでは、それぞれ、互いに直接接して隣接配置されているが、図5の突起部4’間と、図8の突起部4’’間とには、中間スペース6が形成され、図6の突起部4’間と、図9の突起部4’’間とには、中間スペース6’が形成されている。
【0029】
図10〜図12に示す実施形態では、基材に形成された突起部4’’’、4IV、4Vが、確かに基本方向Aに向かってはいるが、この基本方向Aに向かって直線的には延びていない。この代わりに、突起部4’’’、4IV、4Vは、基本方向Aに向かって蛇行して延び、この結果、突起部の大部分が基本方向Aに対して傾斜した方向を向いている。個々の突起部4’’’、4IV、4Vの基本方向Aを基準とすれば、突起部4’’’、4IV、4Vは、丸みづけられた湾曲部8を有し(図10参照)、これらの湾曲部は、突起部4’’’、4IV、4Vの基本方向Aを横切る左右両方向に延びる。これらの湾曲部8の湾曲度は、図10〜図12の各実施形態でそれぞれ異なり、それぞれの要求されるドレナージュ作用に応じて、任意に選択可能である。
【符号の説明】
【0030】
2 基材
4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V 突起部
6、6’ 中間スペース
8 湾曲部
A 基本方向
h、h’、h’’ 高さ
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の一部を圧迫する製品に用いられる生地と、この生地により形成される包帯材及び衣料品と、に関する。
【背景技術】
【0002】
身体の一部圧迫に用いられる生地は、障害又は損傷がある静脈系及び/又はリンパ系の負荷を軽減させるために、例えば医学的な圧迫療法にて用いられる。この場合、包帯又はこのために特別に作成された衣料品(例えば、圧迫ストッキング)を用いて、治療される身体の一部を圧迫することによって、浮腫の発生を抑制するか、又は、既に生じた浮腫をドレナージュにより小さくする。
【0003】
通常行われる方法では、使用される包帯及び衣料品の生地の身体接触側に、身体への圧迫を部分的に強化するために、突起部を設けて、これにより、包帯や衣料品の効果を高めている。これに関連して、多数の小さい瘤状物が突起部として並ぶものや、直線的形状を有する突起部が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術を背景として、本発明の課題は、身体の一部を圧迫する製品用の生地であって、既知のこの種の生地よりもドレナージュ作用が改善されたものを得ることである。本発明のもう1つの課題は、この生地により形成される包帯材及び衣料品を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題は、身体の一部を圧迫する製品用の生地又は皮膚に張りつける生地として請求項1に挙げる特徴を有するものによって、また、請求項11に挙げる特徴を有する包帯材によって、更に、請求項13に挙げる特徴を有する衣料品によって解決される。この生地、包帯材、衣料品の有利な発展形を、従属請求項及び下記の説明に記載すると共に、図面に示す。また、本発明において、従属請求項及び下記の説明に挙げる各特徴は、それ自体で、又は互いに組み合わせることによって、請求項1、11、13に記載の本発明による諸解決法を更に発展させる。
【0006】
身体の一部を圧迫する製品に用いられる、本発明による生地は、特に医学的圧迫療法のために意図されていて、平面状の基材を備える。この基材の少なくとも1つの平面は、身体の一部への接触用に形成されるのが通例であるが、この平面上には、線状の突起部が少なくとも1つ形成され、好ましくはそのような突起部が多数形成されて、これらの突起部は、その基本方向に向かって延びるものとする。本発明において、身体の一部を圧迫する製品とは、医学的圧迫療法用の製品だけでなく、身体に接触させる製品であって、ある程度の圧迫を身体の少なくとも一部に与える製品をも意味する。これは、例えば、密着接触する衣料品等、そして特にスポーツ衣料品とすることもできる。
【0007】
本発明によれば、この少なくとも1つの突起部、又は複数の突起部が、それぞれ、その基本方向に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向を横切って延びる部分を含む。すなわち、少なくとも1つの突起部が、直線状に形成されるのではなく、その代わりに、基本方向は明確に設定されているのに、基本方向を横切る複数のふくらみを有する曲線の形状となっている。これらのふくらみはそれぞれ、基本方向を横切る1つの共通な方向を向くこともあれば、基本方向を横切りつつ2つの反対方向を向くこともあり、角を持つ形状のこともあれば、丸みづけされた形状のこともある。この少なくとも1つの突起部を曲線状とすることによって、直線状の突起部と比べて、基材の大きさが等しければ、突起部の長さはより長くなる。この結果、治療を受ける身体組織のうち圧迫される面積は、本発明の生地の場合、従来の生地よりも大きくなり、従って、ドレナージュ能力が向上する。本発明による生地のもう1つの利点は、少なくとも1つの突起部によって排出される組織液が、従来一般的だった直線状突起部のように、ただ1つの優先的な方向に、すなわち長手方向を横切る方向(長手方向と交差する方向)のみに排出されるのではなく、突起部の基本方向に対して傾斜する方向の領域、又は基本方向を横切る方向の領域によって、複数の異なる方向に導かれ、分散が改善されて排出される点である。
【0008】
上述より理解されるように、この少なくとも1つの突起部の形状を、ジグザグ線又は他の手法で角を持つ形状とすることが考えられる。しかしこの少なくとも1つの突起部は、基本方向に向かって蛇行して延びる形状とすることが望ましい。これに応じて、この少なくとも1つの突起部の輪郭は、上方から見て、丸みづけされた湾曲部を有する蛇行線の形状となり、これらの湾曲部は、突起部の基本方向を横切る互いに反対な2つの方向に向かって延びる。この湾曲部の湾曲度は、要求されるドレナージュ作用に応じて、基本的には任意に選択可能である。
【0009】
本発明による生地の基材上にて、複数の突起部が各々の基本方向に向かって並んで形成されることは、合目的である。この場合、個々の突起部の基本方向をそれぞれ全く異なるものとすることができるが、仮に、隣接する突起部が交差することはなく、この結果、隣接する突起部間の中間スペースによって、組織液の排出を妨げない流出路が形成されるならば、有利である。隣接する突起部がほぼ平行に延びる、すなわち複数の突起部が、1つの共通な基本方向を有する、という態様が好ましい。
【0010】
各突起部の横断輪郭については、原則としてこれも任意である。しかし各突起部は、それぞれ、基材の平面に対して垂直に配置され、好ましくは、正弦波形状の湾曲部を有するという態様が好ましい。これらの湾曲部の高さ、すなわち湾曲部の頂点と基材との間の距離は、湾曲部の最大幅と同様に、要求されるドレナージュ作用に応じて、最大30mmまで取ることができる。
【0011】
隣接する突起部は、互いに間隔を空けて配置されるのも好ましい。これにより、突起部間に中間スペースが得られ、そして、各突起部から排出された組織液を、外部から圧力をかけることなく、又は少なくとも従来より明らかに小さな外部からの圧力によって、この中間スペースから流出させることができる点で有利である。隣接する突起部間の間隔は、好ましくは最大30mmまで空けることができ、この場合、最終的に選択される間隔は、要求されるドレナージュ作用に応じて選択されるものとすれば、合目的である。もし必要であるならば、隣接する各突起部は、1つの共通な基材上で、様々に異なる相互間隔を有するものとすることもできる。
【0012】
それだけでなく、本発明による基材のもう1つの好ましい態様が意図するように、隣接する各突起部が、相互に直接的に接するとすれば、これも有利である。すなわち、各突起部を、互いにほぼ直接接触させて配置するか、又は、相互間に無視できるほどわずかな間隔を空けて、配置することができる。これにより、処置される組織に対する特に大きな接触圧を得ることができる。
【0013】
本発明による生地の基材は、好ましくは、繊維製品によって形成される。従って、天然繊維及び/又はプラスチック繊維の複合材料、例えば布形式の当該複合材料によって、基材を形成することができる。この場合、弾力性プラスチック繊維を使用することによって、医学的圧迫療法用の製品に通常必要とされる弾力性を、基材に持たせることができる。
【0014】
この他、基材がフィルム又は発泡体によって構成される場合も有利である。従って、例えば、好ましくは気体非透過性のプラスチックフィルムが、膨張式の圧縮チューブ包帯における、身体に接触させる少なくとも1つの特定部分を構成することができる。本発明の生地の基材を発泡体とすることによる利点としては、例えば、このような発泡体は非常に簡単に製造可能であり、必要に応じて簡単に再加工可能であるという点を挙げることができる。
【0015】
この少なくとも1つの突起部が、基材上に取り付けられて形成される場合も有利である。これにより、肉眼で確認しつつ、基材の平滑な表面上に、突起部を、例えば吹き付けることによって、又は接着させることによって、取り付けることができ、また、好ましくは、繊維製品の基材の場合には、突起部を基材上に縫い付けることができる。
【0016】
この他、この少なくとも1つの突起部は、好ましくは、基材の一部として、すなわち基材に組み込まれた構成要素として形成され得る。このような態様は特に、基材がプラスチックフィルム又は発泡体によって構成される場合に適用可能である。なぜならば、このような基材の場合には、基材製造時に、すなわちプラスチックフィルム又は発泡体の製造時に、同時に、1つ又は複数の突起部を、簡易な方法で基材上に形成できるからである。
【0017】
本発明は、上述の生地により形成され、かつ、身体の少なくとも一部を圧迫する、あらゆる種類の製品にも関する。従って、本発明は包帯材にも関する。包帯材とは、本発明の場合、身体の少なくとも一部を例えば有害な周囲の影響や機械的な負荷から保護するため、身体の少なくとも一部を面的に覆うことができる全ての手段、もしくは、圧迫、止血、分泌液採取、又は血管閉鎖のため用いられる全ての手段をいう。従って、それは、好ましくは、医療用包帯材(例えば、巻包帯や創傷包帯等の包帯、及び、三角巾)を意味し、もしくは、スポーツ分野で負傷防止のために用いられる包帯材を意味する。
【0018】
本発明による包帯材、特に医療用包帯材は、その少なくとも一部が、そして好ましくは身体と直接接触する領域が、本発明による生地によって形成され、この生地は、上記の諸特徴を少なくとも1つ備える。包帯は、身体の一部に巻き付ける巻包帯として、又は管状のチューブ包帯として形成され得る。巻包帯の基本寸法(すなわち、長さ及び幅)については、任意に選択可能である。チューブ包帯として形成される包帯の寸法については、通常、包帯が装着される身体部位のサイズ及び形状に適合させるように、寸法が設定される。
【0019】
本発明による包帯材の場合、上記の少なくとも1つの突起部の基本方向が、包帯材の長手方向を横切る方向(包帯材の長手方向と交差する方向)に延びるのが好ましい。この場合、ホース状のチューブ包帯として形成された包帯の長手方向とは、その包帯の円周方向をいう。従って、包帯が例えば脚に装着される場合には、この1つ又は複数の突起部と、突起部間の自由スペースとが、脚の長手方向に延びるように、包帯の1つ又は複数の突起部を方向づけるのが好ましい。これは、これらの突起部によって突起部間の組織に押し込まれた組織液が、妨げられず、そして場合によっては重力の作用のみによって流出できる点で、有利である。
【0020】
この包帯材は、好ましくは、接着包帯材として形成される。従って、例えば巻包帯として形成される包帯は、接着包帯としても形成され得る。包帯材又は包帯の平面の少なくとも一部に、接着剤又は粘着剤を塗布することができる。この場合、包帯材又は包帯の平面に本発明による突起部を設け、この面上に接着剤を塗布するのが好ましい。従って、接着剤を突起部の上に直接塗布するか、あるいは隣接する突起部間の中間スペースを接着剤溜まりとして用いることができる。通例としては、これらの突起部だけでなく突起部間の領域にも、接着層を設けることができる。また接着剤を、包帯材又は包帯に突起部として塗布し、この結果、接着剤で突起部の少なくとも一部を形成することもできる。
【0021】
更に、本発明は、上記の諸特性を少なくとも1つを有する生地によって少なくとも一部が形成される衣料品に関する。このような衣料品は、少なくとも特定の領域を、身体の一部を圧迫する製品によって形成することができる。この衣料品をストッキングとすることが好ましい。このようなストッキングは、圧迫ストッキング又は支持ストッキングとして知られ、そして例えば、脚におけるうっ血解除状態を維持するのに用いられる。また、本発明による衣料品をブラジャーとすることも好ましい。このブラジャーは、例えば胸部を維持する乳がん手術を行った後に用いられ得る。このような手術の後は、例えばリンパ浮腫又は線維症といった合併症を発症することがある。この場合、手作業によるリンパドレナージュによって緩和させることがあり、この状態を維持するために、本発明によるブラジャーを用いることができる。このブラジャーは、少なくとも該当する胸部を収めるカップが、本発明による生地を含み得る。
【0022】
更に、任意の他の衣料品をも、本発明による生地から製造することができる。従って、例えば、この生地を、パンティストッキング、コルセット、水着、下着、スポーツ着、スリムに見せる下着等に用いることが考えられる。なぜならば、この生地は、ドレナージュ特性が優れているだけでなく、例えば、優れた吸汗性や、筋肉への血液供給の改善、ひいては、筋肉能力の改善が得られるからである。更には、この生地の表面構造と支持作用は、美的にも魅力あるものと感じられるであろう。
【0023】
以下では、図面に示す実施形態によって、本発明を詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図2】第2の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図3】第3の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図4】第4の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図5】第5の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図6】第6の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図7】第7の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図8】第8の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図9】第9の実施形態における生地の概略構成を示す側面斜視図である。
【図10】第10の実施形態における生地の上面図である。
【図11】第11の実施形態における生地の上面図である。
【図12】第12の実施形態における生地の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1〜図12に示す生地は、それぞれ、平面状の基材2を備え、この基材には、その平面状に複数の突起部4、4’、4’’、4’’’、4IV、4Vが形成されている。基材2は、繊維製品、プラスチックフィルム、又は発泡体から選択されて形成され得る。突起部4、4’、4’’、4’’’、4IV、4Vもまた、繊維製品によって形成され得、例えば基材2に縫い付けて形成され得、あるいは、プラスチック製として基材に吹き付けるか、又は、接着されて形成され得る。
【0026】
図1〜図3に示す突起部4、図4〜図6に示す突起部4’、図7〜図9に示す突起部4’’は、それぞれ、正弦波状に湾曲する形状(正弦波形状の湾曲部)であって、その高さh、h’、h’’が互いに異なる。従って、突起部4’’の高さh’’は突起部4’の高さh’より高く、また、突起部4’の高さh’は突起部4の高さhより高い。高さh、h’、h’’は任意に選択可能であり、最大30mmまで取ることができる。
【0027】
図1〜図3に示す生地の相違点は、隣接する突起部4間の間隔が、個々の図によって異なる点のみである。従って、突起部4は、図1に示す実施形態の場合、互いに直接接して隣接配置されているが、図2及び図3に示す実施形態の突起部4は、互いの間隔が空いている。図2及び図3の生地は、隣接する突起部4間には、中間スペース6、6’が形成されている。この中間スペースは、この生地を使用するとき、例えば、包帯又は治療用衣料品に組み込まれて、組織液を排出する流路を形成する。図3の中間スペース6’の幅は、図2の中間スペース6の幅よりも広く、この幅は約30mmまでは基本的に任意に選択可能である。
【0028】
上記と同様であるが、図4〜図6に示す生地の場合と、図7〜図9に示す生地の場合とでは、それぞれ、隣接する突起部4’、4’’間の間隔の点で互いに異なる。従って、図4の突起部4’間と、図7の突起部4’’間とでは、それぞれ、互いに直接接して隣接配置されているが、図5の突起部4’間と、図8の突起部4’’間とには、中間スペース6が形成され、図6の突起部4’間と、図9の突起部4’’間とには、中間スペース6’が形成されている。
【0029】
図10〜図12に示す実施形態では、基材に形成された突起部4’’’、4IV、4Vが、確かに基本方向Aに向かってはいるが、この基本方向Aに向かって直線的には延びていない。この代わりに、突起部4’’’、4IV、4Vは、基本方向Aに向かって蛇行して延び、この結果、突起部の大部分が基本方向Aに対して傾斜した方向を向いている。個々の突起部4’’’、4IV、4Vの基本方向Aを基準とすれば、突起部4’’’、4IV、4Vは、丸みづけられた湾曲部8を有し(図10参照)、これらの湾曲部は、突起部4’’’、4IV、4Vの基本方向Aを横切る左右両方向に延びる。これらの湾曲部8の湾曲度は、図10〜図12の各実施形態でそれぞれ異なり、それぞれの要求されるドレナージュ作用に応じて、任意に選択可能である。
【符号の説明】
【0030】
2 基材
4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V 突起部
6、6’ 中間スペース
8 湾曲部
A 基本方向
h、h’、h’’ 高さ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の一部を圧迫する製品に用いられ、かつ、平面状の基材(2)を備える生地であって、
前記基材(2)の少なくとも1つの平面上に形成され、かつ、基本方向(A)に向かって延びる少なくとも1つの線状の突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)を備え、
前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)は、基本方向(A)に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向(A)を横切って延びる部分、を含む、生地。
【請求項2】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、基本方向(A)に向かって蛇行して延びる、請求項1に記載の生地。
【請求項3】
前記基材(2)上にて、複数の前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、各々の基本方向(A)に向かって並んで形成される、請求項1又は請求項2に記載の生地。
【請求項4】
前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)は、前記基材(2)の平面に対して垂直に配置され、好ましくは、正弦波形状の湾曲部を有する、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の生地。
【請求項5】
複数の隣接する前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、互いに間隔を空けて配置される、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の生地。
【請求項6】
複数の隣接する前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、互いに直接的に接する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の生地。
【請求項7】
前記基材(2)は、繊維製品である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の生地。
【請求項8】
前記基材(2)は、フィルム又は発泡体である、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の生地。
【請求項9】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、前記基材(2)上に取り付けられて形成される、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の生地。
【請求項10】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、前記基材(2)の一部を構成する、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の生地。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の生地によって、少なくとも一部が形成される、包帯材。
【請求項12】
少なくとも1つの前記突起部に対応する基本方向が、包帯の長手方向と交差する、請求項11に記載の包帯材。
【請求項13】
請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の生地によって、少なくとも一部が形成される、衣料品。
【請求項14】
前記衣料品は、ストッキングである、請求項13に記載の衣料品。
【請求項15】
前記衣料品は、ブラジャーである、請求項13に記載の衣料品。
【請求項1】
身体の一部を圧迫する製品に用いられ、かつ、平面状の基材(2)を備える生地であって、
前記基材(2)の少なくとも1つの平面上に形成され、かつ、基本方向(A)に向かって延びる少なくとも1つの線状の突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)を備え、
前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)は、基本方向(A)に対して傾斜して延びる部分、及び/又は、基本方向(A)を横切って延びる部分、を含む、生地。
【請求項2】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、基本方向(A)に向かって蛇行して延びる、請求項1に記載の生地。
【請求項3】
前記基材(2)上にて、複数の前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、各々の基本方向(A)に向かって並んで形成される、請求項1又は請求項2に記載の生地。
【請求項4】
前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)は、前記基材(2)の平面に対して垂直に配置され、好ましくは、正弦波形状の湾曲部を有する、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の生地。
【請求項5】
複数の隣接する前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、互いに間隔を空けて配置される、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の生地。
【請求項6】
複数の隣接する前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、互いに直接的に接する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の生地。
【請求項7】
前記基材(2)は、繊維製品である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の生地。
【請求項8】
前記基材(2)は、フィルム又は発泡体である、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の生地。
【請求項9】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、前記基材(2)上に取り付けられて形成される、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の生地。
【請求項10】
少なくとも1つの前記突起部(4、4’、4’’、4’’’、4IV、4V)が、前記基材(2)の一部を構成する、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の生地。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の生地によって、少なくとも一部が形成される、包帯材。
【請求項12】
少なくとも1つの前記突起部に対応する基本方向が、包帯の長手方向と交差する、請求項11に記載の包帯材。
【請求項13】
請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の生地によって、少なくとも一部が形成される、衣料品。
【請求項14】
前記衣料品は、ストッキングである、請求項13に記載の衣料品。
【請求項15】
前記衣料品は、ブラジャーである、請求項13に記載の衣料品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−87938(P2011−87938A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236722(P2010−236722)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(510280682)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(510280682)
【Fターム(参考)】
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