説明

車両のリヤバンパ取付構造

【課題】リヤバンパの組み付け作業の簡略化を図ることができる車両のリヤバンパ取付構造を提供する。
【解決手段】車両後方側ほど車両幅方向内側の下方に入り込むランプ下端縁2aの夫々に沿って車両幅方向外側に組み付けられる左右のバンパ側板部分3bが、バンパ前端縁9bと前端縁取付用フランジ10bとを有し、前端縁取付用フランジ10bの夫々に、案内部13に対する接触による左右のバンパ側板部分3bの車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前端縁取付用フランジ10bの夫々が案内部13に接触してから当該案内部13を通過するまでの上端縁取付用フランジ10aのリヤコンビネーションランプ2に対する接触が阻止されるように、案内部13に対して接触する接触部17が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右のリヤコンビネーションランプの夫々が車両後方側ほど車両幅方向内側の下方に入り込むランプ下端縁を有し、前記左右のリヤコンビネーションランプにおける前記ランプ下端縁の車両幅方向外方側に亘るバンパ取付け部分にリヤバンパが取り付けられ、前記リヤバンパが前記ランプ下端縁の夫々に沿って車両幅方向外側に組み付けられる左右のバンパ側板部分を車両幅方向外方側に向けて弾性変位可能に備え、前記バンパ側板部分の夫々が、前記ランプ下端縁に隣り合うように組み付けられるバンパ上端縁と、前記バンパ上端縁に対して車両前方側で交差するバンパ前端縁と、前記バンパ上端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた上端縁取付用フランジと、前記バンパ前端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた前端縁取付用フランジとを有し、車両後方側から前記バンパ取付け部分に向けての前記リヤバンパの押し込み操作に伴う前記前端縁取付用フランジとの接触により、前記バンパ側板部分が車両幅方向外側に向けて弾性変位するように案内可能な案内部と、前記前端縁取付用フランジが前記案内部を通過するに伴う前記バンパ側板部分の復帰変位により、前記上端縁取付用フランジ及び前記前端縁取付用フランジが車両幅方向から係止可能な係止部とが、前記バンパ側板部分の夫々に対応させて前記バンパ取付け部分に設けられている車両のリヤバンパ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記車両のリヤバンパ取付構造は、車両後方側からバンパ取付け部分に向けてのリヤバンパの押し込み操作に伴う前端縁取付用フランジの、バンパ取付け部分に設けられている案内部との接触により、左右のバンパ側板部分を車両幅方向外側に向けて弾性変位させ、前端縁取付用フランジが案内部を通過するに伴うバンパ側板部分の復帰変位により、上端縁取付用フランジ及び前端縁取付用フランジをバンパ取付け部分に設けられている係止部に対して車両幅方向から係止させて、左右のバンパ側板部分が有するバンパ上端縁の夫々がランプ下端縁の夫々に隣り合うようにリヤバンパがバンパ取付け部分に取り付けられている。
このため、リヤバンパの押し込み操作に伴って、左右のバンパ側板部分の上端縁取付用フランジの夫々が左右のリヤコンビネーションランプに接触して当該リヤコンビネーションランプを傷付けるおそれがある。
従来の車両のリヤバンパ取付構造では、上端縁取付用フランジがリヤコンビネーションランプに接触しないように、リヤバンパを車両後方側からバンパ取付け部分に向けて斜め上方に押し込む操作により、リヤバンパをバンパ取付け部分に取り付けてある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−67537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、リヤバンパのバンパ取付け部分に対する押し込み方向(バンパ取付け部分に向けて斜め上の方向)の設定に熟練を要し、リヤバンパの組み付け作業が煩雑化するおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、リヤバンパの組み付け作業の簡略化を図ることができる車両のリヤバンパ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、左右のリヤコンビネーションランプの夫々が車両後方側ほど車両幅方向内側の下方に入り込むランプ下端縁を有し、前記左右のリヤコンビネーションランプにおける前記ランプ下端縁の車両幅方向外方側に亘るバンパ取付け部分にリヤバンパが取り付けられ、前記リヤバンパが前記ランプ下端縁の夫々に沿って車両幅方向外側に組み付けられる左右のバンパ側板部分を車両幅方向外方側に向けて弾性変位可能に備え、前記バンパ側板部分の夫々が、前記ランプ下端縁に隣り合うように組み付けられるバンパ上端縁と、前記バンパ上端縁に対して車両前方側で交差するバンパ前端縁と、前記バンパ上端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた上端縁取付用フランジと、前記バンパ前端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた前端縁取付用フランジとを有し、車両後方側から前記バンパ取付け部分に向けての前記リヤバンパの押し込み操作に伴う前記前端縁取付用フランジとの接触により、前記バンパ側板部分が車両幅方向外側に向けて弾性変位するように案内可能な案内部と、前記前端縁取付用フランジが前記案内部を通過するに伴う前記バンパ側板部分の復帰変位により、前記上端縁取付用フランジ及び前記前端縁取付用フランジが車両幅方向から係止可能な係止部とが、前記バンパ側板部分の夫々に対応させて前記バンパ取付け部分に設けられている車両のリヤバンパ取付構造であって、
前記前端縁取付用フランジの夫々に、前記案内部に対する接触による前記左右のバンパ側板部分の車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前記前端縁取付用フランジの夫々が前記案内部に接触してから当該案内部を通過するまでの前記上端縁取付用フランジの前記リヤコンビネーションランプに対する接触が阻止されるように、前記案内部に対して接触する接触部が設けられている点にある。
【0006】
本構成のリヤバンパ取付構造は、前端縁取付用フランジの夫々に、案内部に対する接触による左右のバンパ側板部分の車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前端縁取付用フランジの夫々が案内部に接触してから当該案内部を通過するまでの上端縁取付用フランジのリヤコンビネーションランプに対する接触が阻止されるように、案内部に対して接触する接触部が設けられている。
このため、前端縁取付用フランジの夫々が案内部に接触してから当該案内部を通過するまでは、上端縁取付用フランジのリヤコンビネーションランプに対する接触が阻止され、前端縁取付用フランジの夫々が案内部を通過するに伴うバンパ側板部分の復帰変位により、上端縁取付用フランジ及び端縁取付用フランジを係止部に対して車両幅方向から係止させることができる。
したがって、本構成のリヤバンパ取付構造であれば、リヤバンパのバンパ取付け部分に対する押し込み方向の設定に熟練を要することなく、上端縁取付用フランジがリヤコンビネーションランプに接触しないように組み付けることができるようになり、リヤバンパの組み付け作業の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】車両後部を示す斜視図である。
【図2】リヤバンパを取り付ける前の車両後部の右側を示す側面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】リヤバンパの車両右側における裏面側を示す正面図である。
【図5】車両右側のバンパ側板部分における裏面側上部を示す斜視図である。
【図6】サポート部材の上端部を示す斜視図である。
【図7】リヤバンパの取り付け手順を示す説明図である。
【図8】リヤバンパの取り付け手順を示す説明図である。
【図9】リヤバンパの取り付け手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、車両(自動車)の後部を示す。
車両後部には、ハッチバック式の後部ドア(図示せず)で開閉自在な後部開口1と、後部開口1の左右両側に配設したリヤコンビネーションランプ2と、後部開口1の下側に沿って、かつ、左右のリヤコンビネーションランプ2の下側に亘って取り付けた樹脂製のリヤバンパ3とを左右対称に装備してある。
リヤコンビネーションランプ2の夫々は、車両後方側ほど車両幅方向内側の下方に入り込むランプ下端縁2aを有している。
【0009】
リヤバンパ3は、後部開口1の下側に沿って車両幅方向の両側に亘って組み付けられるバンパ本体部分3aと、後部開口1の横側方で左右のランプ下端縁2aの夫々に沿って車両幅方向外側に回り込むように組み付けられる左右のバンパ側板部分3bとを一体に有している。
左右のバンパ側板部分3bは、互いに離間する車両幅方向外方側に向けて弾性変位可能に、バンパ本体部分3aの左右両側の上部に一体成形されている。
【0010】
図2は、リヤバンパ3を取り付ける前の車両後部の右側を示す。
リヤバンパ3は、左右のリヤコンビネーションランプ2におけるランプ下端縁2aの車両幅方向外方側、及び、後部開口1の下側に亘るバンパ取付け部分4に取り付けられている。
バンパ取付け部分4に臨むリヤパネル5が、後部開口1を左右両側から囲む左右のリヤフェンダーパネル6に溶接で結合されている。
【0011】
バンパ取付け部分4は、左右のランプ下端縁2aに沿って車両幅方向外側に回り込むように配設され、バンパ取付け部分4のリヤフェンダーパネル6との境界部は下端側ほど車両前方側に向けて突出するように傾斜している。
図3に示すように、バンパ取付け部分4のリヤフェンダーパネル6との境界部に沿って、バンパ取付け部分4がリヤフェンダーパネル6よりも車両内方側に凹入するように段部7を形成してある。
【0012】
バンパ取付け部分4の左右の段部7に沿う部分には、図2に示すように、リヤバンパ3を取り付けるための段部長手方向に沿って長いサポート部材8を左右のバンパ側板部分3bの夫々に対応させて固定してある。
【0013】
以下に、本発明によるリヤバンパ取付構造を図3〜図6に基づいて説明する。
尚、図3〜図6は、リヤバンパ3のうちの車両右側のバンパ側板部分3bの取付構造を示しており、リヤバンパ3は略左右対称に取り付けてあるので、車両左側のバンパ側板部分3bの取付構造の説明は省略する。
【0014】
バンパ側板部分3bは、図1,図3〜図5に示すように、ランプ下端縁2aに隣り合うように組み付けられるバンパ上端縁9aと、バンパ上端縁9aに対して車両前方側で交差するバンパ前端縁9bとを有している。
バンパ前端縁9bは、下端側ほど車両前方側に向けて突出するように傾斜していて、段部7に沿ってリヤフェンダーパネル6に隣り合うように組み付けられる。
【0015】
バンパ上端縁9aに沿う内側には、当該バンパ上端縁9aに沿って車両幅方向内側に向けて屈曲するようにバンパ上端縁9aから延設した上端縁取付用フランジ10aを有している。バンパ前端縁9bに沿う内側には、当該バンパ前端縁9bに沿って車両幅方向内側に向けて屈曲するようにバンパ前端縁9bから延設した前端縁取付用フランジ10bを有している。
【0016】
上端縁取付用フランジ10aは、バンパ上端縁9aのうちのバンパ前端縁9bとの交差部近くに設けてあり、サポート部材8に係止される上端縁係止孔11を貫通形成してある。
前端縁取付用フランジ10bには、サポート部材8に係止される複数の前端縁係止爪12をフランジ長手方向に間隔を隔てて設けてある。
前端縁係止爪12の夫々は、車両前方側に向けて突出するように設けてある。
【0017】
サポート部材8は、図6に示すように、車両後方側からバンパ取付け部分4に向けてのリヤバンパ3の略水平方向に沿う押し込み操作に伴う前端縁取付用フランジ10bとの接触により、左右のバンパ側板部分3bが車両幅方向外側に向けて弾性変位するように案内可能な案内部13と、左右の前端縁取付用フランジ10bが案内部13を通過するに伴うバンパ側板部分3bの復帰変位により、左右の上端縁取付用フランジ10a及び前端縁取付用フランジ10bが車両幅方向から係止可能な係止部14とが設けられている。
【0018】
案内部13は、図3に示すように、車両前方側ほど車両幅方向外方側に広がる湾曲面形状の案内面をサポート部材8の略全長に亘って形成して設けてある。
係止部14は、上端縁取付用フランジ10aに形成した上端縁係止孔11に係止される上端縁係止爪14aと、前端縁取付用フランジ10bに設けた前端縁係止爪12の夫々に対して互いに係止される複数のサポート係止爪14bとを設けて構成してある。
【0019】
上端縁係止爪14aは、サポート部材8の長手方向上端部に設けてある。
サポート係止爪14bの夫々は、案内面(案内部)13の案内方向終端側に対して、サポート部材8の長手方向に沿わせて形成してある長溝15を挟んで、車両前方側から対向するように形成した対向部材16に、長溝15の側、つまり、車両後方側に向けて突出するように設けてある。
【0020】
前端縁取付用フランジ10bには、図3〜図5に示すように、案内面13に対する接触による左右のバンパ側板部分3bの車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前端縁取付用フランジ10bの夫々が案内面13に接触してから当該案内面13を通過するまでの上端縁取付用フランジ10aのリヤコンビネーションランプ2に対する接触が阻止されるように、案内面13に対して接触する接触部17が設けられている。
【0021】
接触部17は、図5に示すように、前端縁取付用フランジ10bのうちのバンパ上端縁9aとの交差部近くを、フランジ幅が広くなるように湾曲形状に張り出して設けてあり、この接触部17を形成しているフランジ部分の周縁近くに最上部の前端縁係止爪12を設けてある。
尚、図示しないが、前端縁取付用フランジ10bから車両内方側に向けてアーム状に延設してある接触部17を設けてあってもよい。
【0022】
図7〜図9はリヤバンパ3の取り付け手順を示している。
図7は、リヤバンパ3を車両後方側からバンパ取付け部分4に向けて略水平に移動させて、左右のバンパ側板部分3bの接触部17が案内面13に対して同時に接触を開始した状態を示す。
この接触部17の案内面13に対する接触開始時には、左右の上端縁取付用フランジ10aの端部はリヤコンビネーションランプ2のレンズ部分に対して近接しているが接触していない。
【0023】
図8は、左右の接触部17を案内面13に接触させた状態で、リヤバンパ3を車両後方側からバンパ取付け部分4に向けて略水平に押し込む押し込み操作により、接触部17の夫々が案内面13の案内方向終端側に同時に移動した状態を示す。
【0024】
接触部17が図7に示すように案内面13に接触してから、図8に示すように案内面13の案内方向終端側に略水平に移動するに伴って、左右のバンパ側板部分3bはバンパ本体部分3aに対して車両幅方向外方側に向けて同時に弾性変位する。
このバンパ側板部分3bの弾性変位により、左右の上端縁取付用フランジ10aも車両幅方向外方側に向けて弾性変位して、前端縁取付用フランジ10bの夫々が案内面13に接触してから当該案内面13を通過するまでの、上端縁取付用フランジ10aのリヤコンビネーションランプ2のレンズ部分に対する接触が阻止される。
【0025】
図8は、リヤバンパ3の更なる押し込み操作により、左右の前端縁取付用フランジ10bが案内面13を同時に通過して前端縁取付用フランジ10bの夫々が長溝15に入り込み、かつ、上端縁取付用フランジ10aの夫々がランプ下端縁2aとサポート部材8の上端との間に入り込むようにバンパ側板部分3bが復帰変位した状態を示す。
この状態で、図3に示したように、各前端縁係止爪12と各サポート係止爪14bとが互いに係止し、かつ、上端縁取付用フランジ10aの上端縁係止孔11が上端縁係止爪14aに係止して、リヤバンパ3がバンパ取付け部分4に取付られる。
【0026】
このように、図8に示す左右の接触部17が案内面13の案内方向終端に移動した状態で、ランプ下端縁2aと上端縁取付用フランジ10aとの間に所定の間隔が形成されるように、前端縁取付用フランジ10bの接触部17におけるバンパ側板部分3bからの延出量が設定されている。
以上のように、前端縁取付用フランジ10bを車幅方向に延設するだけで、リヤコンビネーションランプ2に干渉したり、リヤコンビネーションランプ2を傷付けることなく、リヤバンパ3を車両後方側から略水平方向に沿って真っ直ぐに移動させて組付けることができる。
【0027】
本実施形態では、前端縁取付用フランジ10bの接触部17を形成しているフランジ面積が広いフランジ部分に前端縁係止爪12を設けることで、前端縁係止爪12とサポート係止爪14bとの互いに接当する係止面18の夫々を上下方向の真っ直ぐな垂直面に形成することが可能になり、前端縁係止爪12とサポート係止爪14bとの係合力を高めることができる。
【0028】
つまり、従来は、前端縁取付用フランジ10bが全長に亘って細い幅で形成され、その細幅のフランジ面に前端縁係止爪12を設けていた。
このため、前後方向抜き型では前端縁係止爪12の係止面18をフランジ面に対して垂直に設けることができず、係止面18がフランジ面に対して斜めに傾き、かつ奥行き傾斜のある面となっていたので、前端縁係止爪12とサポート係止爪14bとの係合力が低下するおそれがあった。
【0029】
本実施形態では、フランジ面積が広いフランジ部分に前端縁係止爪12を設けることで、図3に示すように、前端縁係止爪12とサポート係止爪14bとの互いに接当する係止面18の夫々を、前後方向抜き型により、フランジ面に対して、前端縁取付用フランジ10bの長溝15への入り込み方向に対して直交する車両前後方向に沿った垂直な面に形成することが可能になり、前端縁係止爪12とサポート係止爪14bとを強固に係止することができる。
【0030】
〔その他の実施形態〕
1.本発明による車両のリヤバンパ取付構造は、左右のサポート部材の案内部における案内面を車両幅方向外方側に大きく突出するように設けることにより、前端縁取付用フランジの夫々に、案内部に対する接触による左右のバンパ側板部分の車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前端縁取付用フランジの夫々が案内部に接触してから当該案内部を通過するまでの上端縁取付用フランジのリヤコンビネーションランプに対する接触が阻止されるように、案内部に対して接触する接触部が設けられていてもよい。
2.本発明による車両のリヤバンパ取付構造は、案内部と係止部とが各別に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0031】
2 リヤコンビネーションランプ
2a ランプ下端縁
3 リヤバンパ
3b バンパ側板部分
4 バンパ取付け部分
9a バンパ上端縁
9b バンパ前端縁
10a 上端縁取付用フランジ
10b 前端縁取付用フランジ
13 案内部
14 係止部
17 接触部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右のリヤコンビネーションランプの夫々が車両後方側ほど車両幅方向内側の下方に入り込むランプ下端縁を有し、
前記左右のリヤコンビネーションランプにおける前記ランプ下端縁の車両幅方向外方側に亘るバンパ取付け部分にリヤバンパが取り付けられ、
前記リヤバンパが前記ランプ下端縁の夫々に沿って車両幅方向外側に組み付けられる左右のバンパ側板部分を車両幅方向外方側に向けて弾性変位可能に備え、
前記バンパ側板部分の夫々が、前記ランプ下端縁に隣り合うように組み付けられるバンパ上端縁と、前記バンパ上端縁に対して車両前方側で交差するバンパ前端縁と、前記バンパ上端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた上端縁取付用フランジと、前記バンパ前端縁に沿って車両幅方向内側に向けて設けた前方端縁取付用フランジとを有し、
車両後方側から前記バンパ取付け部分に向けての前記リヤバンパの押し込み操作に伴う前記前方端縁取付用フランジとの接触により、前記バンパ側板部分が車両幅方向外側に向けて弾性変位するように案内可能な案内部と、前記前方端縁取付用フランジが前記案内部を通過するに伴う前記バンパ側板部分の復帰変位により、前記上端縁取付用フランジ及び前記前方端縁取付用フランジが車両幅方向から係止可能な係止部とが、前記バンパ側板部分の夫々に対応させて前記バンパ取付け部分に設けられている車両のリヤバンパ取付構造であって、
前記前方端縁取付用フランジの夫々に、前記案内部に対する接触による前記左右のバンパ側板部分の車両幅方向外方側に向けての弾性変位により、前記前方端縁取付用フランジの夫々が前記案内部に接触してから当該案内部を通過するまでの前記上端縁取付用フランジの前記リヤコンビネーションランプに対する接触が阻止されるように、前記案内部に対して接触する接触部が設けられている車両のリヤバンパ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−91633(P2012−91633A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239583(P2010−239583)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)