説明

車両の空調ダクト装置

【課題】車両空調機から供給された空調空気を上流吹出し口及び下流側空気吹出し口に効率よく配分すると共に、シャッターバルブの空調ダクトへの噛み込みによる操作トルクが変化しないようになした。
【解決手段】空調ダクトを空調ケース体の上面板9bが構成する分割壁により空調空気の上流側から下流側方向に沿うように上流側分割ダクト部4aと下流側分割ダクト部4bとに分割すると共に、下流側分割ダクト部4bにおける空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、分割部4−1付近が小さく、下流側空気吹出し口7に至る間で大きくなるように設定し、且つ、上流側分割ダクト4a側に、上流側空気吹出し口6から吹出される空調空気を制御するシャッターバルブ10を設け、シャッターバルブ10が上流側分割ダクト4aの端面の外側を開閉制御するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両天井部に空調ダクトを配設し、前記空調ダクトに設けた上流側空気吹出し口および下流側空気吹出し口から車室内に向けて空調空気を吹出すようになした車両の空調ダクト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の空調ダクト装置は、特許文献1に記載のように、車両空調機から供給された空調空気を、車両ボディで屋根を支える支持板部分とその内側の支持板飾りカバーとの間を通過させて、前記屋根と天井部との間に送り、前記屋根と前記天井部との間に送られた空調空気を、前記天井部の略全面に形成した複数の送風口から車室内へ供給して車室内を空調するように構成した車室内の空調方式として知られている。
【特許文献1】特開2001−206045号公報。
【0003】
しかし、上記従来の車室内の空調方式は、車両空調機によって、屋根と天井部との間における上流側から下流側に送られた空調空気を、天井部の略全面に形成した複数の送風口から車室内に供給するようにしていたために、車両空調機から送出される空調空気の圧力等を考慮した場合、天井部の略全面に形成した複数の送風口全体に所定の送風量を確保しつつ平均的に配分することは期待できず、たとえば上流側に多量の空調空気が送出されてしまって、車室内の空調効果にムラが出ることが考えられる。
【0004】
そこで、上記した課題を解決するために、図10に示すような車両用空調ダクト装置が提案されている(類似する技術として特許文献2参照)。
【特許文献2】特開2003−34120号公報。
【0005】
図10によれば、車両用空調ダクト装置は、空調ダクトaの内部に、吹出し口bを取り囲んで車両前方側(空調空気の下流側)に開口部cを持つ堰dを設け、空調空気を開口部cから堰内部eへ回り込ませ、その堰内部を車両後方側(空調空気の上流側)へ流して吹出し口bから車室内fに吹出すように構成していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図10に記載の従来技術によれば、空調風が吹出し口bを堰dで取り囲み、車両前方側に開口部cを設けることにより、吹出し口bへ流入する空調空気の方向を、車両前方側から車両後方側へと逆転させ、空調空気の主流が車両後方側寄りとなり、涼感を高めるのに効果のある前席乗員の顔面に向けて吹き出すように意図したものである。
【0007】
しかしながら、図10に記載の従来技術では、空調ダクトaの上流側から下流側に流れる正流方向を、堰dにより上流側への逆流方向に向きを変えた後に、吹出し口bから空調空気を吹出すことになる。
【0008】
この結果、空調空気は、堰d付近で渦巻き現象を起す場合があり、効率よく、上流側および下流側へ配分されにくくしている。
【0009】
また、この種の車両用空調ダクト装置においては、図10に示すように、空調機から車室f内に供給される空調空気を制御するために、シャッターバルブgが設けられているが(特許文献1参照)、シャッターバルブgは、空調ダクトaの内壁に摺動当接して、空調空気の制御を行うように構成されているため、空調ダクトaの開閉制御が空調ダクトaの内壁を摺動することによって行われるために当該摺動抵抗によって円滑に行われにくい場合があり、また、シャッターバルブgが変形等した場合、空調ダクトaの内壁に噛み込んでシャッターバルブgの操作トルクを変化させてしまうことがあった。
【0010】
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、第1に、車両天井部に空調ダクトを配設し、前記空調ダクトに設けた上流側空気吹出し口および下流側空気吹出し口から車室内に向けて空調空気を吹出すようになす場合、車両空調機から供給された空調空気を上流吹出し口及び下流側空気吹出し口に効率よく配分するようになした車両の空調ダクト装置を提供することを目的としている。
【0011】
また、本発明は、第2に、シャッターバルブの空調ダクトへの噛み込みが起こらないように構成して、少しの変形等では操作トルクが変化しないようになした車両の空調ダクト装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両の空調ダクト装置は、車両天井部に空調ダクトを配設し、前記空調ダクトに設けた上流側空気吹出し口および下流側空気吹出し口から車室内に向けて空調空気を吹出すようになした車両の空調ダクト装置であって、前記空調ダクトを前記空調空気の上流側から下流側方向に沿うように上流側分割ダクト部と下流側分割ダクト部とに分割すべく、前記空調ダクトに分割壁を配設し、且つ、前記下流側分割ダクト部における前記空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、前記分割部付近において小さく、前記下流側空気吹出し口付近において大きくなるように設定したことを特徴とする。
【0013】
かかる構成を有する本発明は、空調ダクトを空調空気の上流側から下流側方向に沿うように分割壁により上流側分割ダクト部と下流側分割ダクト部とに分割して構成し、且つ、前記下流側分割ダクト部における前記空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、前記分割部付近において小さく、前記下流側空気吹出し口付近に至る間において大きくなるように設定したことにより、空調空気は、上流側分割ダクト側においては従来のような渦流を起すことなく正流方向のまま上流側空気吹出し口から車室内に吹出され、また、下流側分割ダクト部においては空調ダクト面積が分割部付近では小さく形成されているも下流側空気吹出し口に至る間においては拡大されることになって、分割部付近で一旦絞られた後下流側において急激に拡大して下流側空気吹出し口より吹出されることになり、両吹出し口より車室全体に効率よく配分されることになって、乗員への空調効果を増長することができる。
【0014】
また、本発明の車両の空調ダクト装置は、前記上流側分割ダクト側に、前記上流側空気吹出し口から吹出される空調空気を制御するシャッターバルブを設け、且つ、前記シャッターバルブが前記上流側分割ダクトの外側に配置されるように構成してもよい。
【0015】
かかる構成により、シャッターバルブが上流側分割ダクトの外側において、上流側空気吹出し口から吹出される空調空気を制御するように構成しているために、シャッターバルブの端部が空調ダクトの内面に当接して噛み込むことがなくなり、シャッターバルブの開閉制御を円滑に行うことができ、しかも、空調ダクトの内面への噛み込みを無くすことによって、シャッターバルブが熱膨張により変形したとしても、シャッターバルブの操作トルクを変化させることなく常時安定させることができる。
【0016】
また、本発明に係る車両の空調ダクト装置は、前記シャッターバルブを前記上流側分割ダクトの一部により構成するようにしてもよい。
【0017】
かかる構成により、シャッターバルブにより上流側分割ダクトを遮断することにより、より多くの空調空気を下流側空気吹出し口まで導いて車室内に送出することができ、下流側空気吹出し口側に着座する乗員に空調効果をより多くもたらすことができるように選択することを可能としている。
【発明の効果】
【0018】
上記のように構成する本発明によれば、空調ダクトを空調空気の上流側から下流側方向に沿うように分割壁により上流側分割ダクト部と下流側分割ダクト部とに分割して構成し、且つ、前記下流側分割ダクト部における前記空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、前記分割部付近において小さく、前記下流側空気吹出し口に至る間において大きくなるように設定したことにより、空調空気は、上流側分割ダクト側においては従来のような渦流を起すことなく正流方向のまま上流側空気吹出し口から車室内に吹出され、また、下流側分割ダクト部においては空調ダクト面積が分割部付近では小さく形成されているも下流側空気吹出し口に至る間においては拡大されることになって、分割部付近で一旦絞られた後下流側において急激に拡大して下流側空気吹出し口より吹出されることになり、両吹出し口より車室全体に効率よく配分されることになって、乗員への空調効果を増長することができることから、空調空気は、分割部付近で一旦絞られた後下流側において急激に拡大して下流側空気吹出し口より吹出されることになって、両吹出し口より車室全体に効率よく配分されることになって、乗員への空調効果を増長することになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図を用いて、本発明を実施するための実施の形態について説明する。
【0020】
図1は本発明に係る実施の形態を採用した自動車の概略平面図、図2は本発明に係る一実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置におけるシャッターバルブの開時を描画した図1のA−A断面図、図3は同じくシャッターバルブ閉時を描画した図1のA−A断面図、図4は本発明に係る一の実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置を構成する風向調整器をシャッターバルブの開状態において描画した斜視図、図5は同じくシャッターバルブの閉状態において描画した斜視図である。
【0021】
図において、車両天井部1と、車両天井部1の車室側を覆うルーフトリム2との間に空間部3を形成し、空間部3内に空調ダクト4を配設している。
【0022】
空調ダクト4は、不図示の空調機から供給された空調空気を上流側から下流側に向けて(図2および図3の矢印方向)、流動するように構成している。
【0023】
そして、空調ダクト4において、空調空気の上流側に車室内5側に向かって開口する上流側空気吹出し口6が開口形成され、空調空気の下流側にやはり車室内5側に向かって開口する下流側空気吹出し口7が開口形成されている。
【0024】
また、上流側空気吹出し口6には、風向調整のための風向調整器8が設置されている(なお、図示しないが、下流側空気吹出し口7にも、別の風向調整器は設置されている)。
【0025】
風向調整器8は、空調空気の上流側から下流側にかけて扁平なボックス状の空調ケース体9を有して構成している。
【0026】
空調ケース体9は、空調空気の上流側から下流側に沿って延在する底面板9aと上面板9bとの間にコ字状に形成された側面板9cを介在形成して構成しており、側面板9cの上流側は、開口して空調空気導入口9dとなっており、また、底面板9aには、空調空気の排出口9eが形成されており、排出口9eは、上流側空気吹出し口6に連設している。
【0027】
空調空気導入口9dは、その端面外側をシャッターバルブ10により開閉制御されて、排出口9eから車室内5に供給される空調空気を制御している。
【0028】
このために、シャッターバルブ10は、一方の側面に形成した縦壁10aに長溝10bを形成し、長溝10b内に摺動可能に作動リンク10cに取着された支軸10dを挿入し、作動リン体10cを操作ダイヤル10eを操作することによって、開閉制御するように構成されている。
【0029】
操作ダイヤル10eは、空調ケース体9の側面板9cに枢着され、底面板9aを延在させて形成した庇状板部9а−1に形成した挿入孔部9а−2を挿通して、車室内5側へ突出することによって、車室内5側から回転操作可能に構成されている。
【0030】
そして、空調ケース体9は、上面板9bが空調ダクト4を空調空気の上流側から下流側方向に沿うように、空調ダクト4内に配設されている。
【0031】
この結果、上面板9bは、空調空気の上流側から下流側方向に沿うように構成した分割壁を構成することになり、空調ダクト4を上流側分割ダクト部4aと下流側分割ダクト部4bとに分割構成していることになる。そして、上流側分割ダクト部4aは、上面板9bと空調ダクト4の上壁側とで構成されており、下流側分割ダクト部4bは、上面板9bと空調ダクト4の下壁側とで構成されている。
【0032】
したがって、シャッターバルブ10は、上面板9bと空調ダクト4のした壁側とで構成する上流側分割ダクト部4aの外側に配置されていることになる。
【0033】
そして、下流側分割ダクト4bにおける空調空気の流れに交差する空調ダクト面積は、車両天井部1にレインフォース1aが設置されていることも関係して、分割部4−1付近においては小さく設定され、下流側空気吹出し口7に至る間において大きく設定されている。
【0034】
更に、風向調整器8は、空調ケース体9内に複数個の風向調整板9fを配設して、車室内5への風向を調整可能に構成されている。
【0035】
かかる構成により、空調ダクト4を空調空気の上流側から下流側方向に沿うように空調ケース体9の上面板bが構成する分割壁により上流側分割ダクト部4aと下流側分割ダクト部4bとに分割して構成し、且つ、下流側分割ダクト部4bにおける空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、分割部4−1付近において小さく、下流側空気吹出し口7付近に至る間に大きくなるように設定したことにより、空調空気は、上流側分割ダクト4a側においては従来のような渦流を起すことなく正流方向のまま上流側空気吹出し口4aから車室内に吹出され、また、下流側分割ダクト部4bにおいては空調ダクト面積が分割部4−1付近では小さく形成されているも下流側空気吹出し口7に至る間において拡大されることになって、分割部4−1付近で一旦絞られた後下流側において急激に拡大して下流側空気吹出し口7より吹出されることになり、両空気吹出し口6、7より車室全体に効率よく配分されることになって、乗員への空調効果を増長することができる。
【0036】
また、分割部4−1付近における上流側分割ダクト4aの外側に、上流側空気吹出し口6から吹出される空調空気を制御するシャッターバルブ10が配置されていることから、シャッターバルブ10は、上流側分割ダクト端面となる空調空気導入口9dの端面の外側を開閉制御することによって空調空気を制御するように構成されており、シャッターバルブ10が図2に示す開状態から図3に示す閉状態に至る間において、シャッターバルブ10の端部が空調ダクト4の内面に当接して噛み込むことがなくなり、シャッターバルブ10の開閉制御を円滑に行うことができ、しかも、空調ダクト4の内面への噛み込みを無くすことによって、シャッターバルブ10が少しぐらい変形したとしても、シャッターバルブ10の操作トルクを変化させることなく常時安定させることができる。
【0037】
図6乃至図9は、本発明における他の実施の形態を示すものである。
【0038】
図4乃至図7によれば、シャッターバルブ10を空調ケース体9の上面板9bにより構成した点相違する。
【0039】
かかる点から、上面板9bは、その下流側において、側面板9cの下流側に突出形成したブラケット部9b−1に枢着されている。但し、作動リンク10cを介して、操作ダイヤル10eによって開閉操作が行われること同じである。
【0040】
そして、上面板9bをシャッターバルブ10として兼用したために、この実施の形態では、空調空気導入口9dは、空調ケース体9の上面板9b側に形成されることになる。
【0041】
更に、上面板9bの操作ダイヤル10e設置側側部には、舌片状の突出蓋部9b−2が突出形成されると共に、操作ダイヤル10eを取囲むように、庇状板部9а―1には、囲い壁部9−3が形成されており、囲い壁部9−3の上部開口部9a−4を突出蓋部9b−2により閉塞することにより(図9に示す状態参照)、空調ケース体9から操作ダイヤル付近に空調空気が漏れないように構成している。
【0042】
かかる構成により、空調ケース体9の上面板9bが構成するシャッターバルブにより上流側分割ダクト4aを遮断することにより、より多くの空調空気を下流側空気吹出し口7まで導いて車室内5に送出することができ、下流側空気吹出し口7側に着座する乗員に空調効果をより多くもたらすことができるように選択することを可能としている。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上説明したように、本発明は、空調ダクトを空調空気の上流側から下流側方向に沿うように分割壁により上流側分割ダクト部と下流側分割ダクト部とに分割して構成し、空調ダクトにおける空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、分割部付近において上流側分割ダクト部側より下流側分割ダクト部側を小さく形成した後、下流側分割ダクトにおける下流側空気吹出し口に至る間において拡大するように形成したことにより、空調空気は、一方では空調ダクト面積が大きい上流側分割ダクト側に渦流を起すことなく正流方向のまま上流側空気吹出し口から車室内に吹出され、また、下流側分割ダクト部においては空調ダクト面積が分割部付近では小さく形成されているも下流側空気吹出し口に至る間においては拡大されていることから、分割部付近で一旦絞られた後下流側において急激に拡大して下流側空気吹出し口より吹出されることになり、両吹出し口より車室全体に効率よく配分されることになって、乗員への空調効果を増長することになるために、車両天井部に空調ダクトを配設し、前記空調ダクトに設けた上流側空気吹出し口および下流側空気吹出し口から車室内に向けて空調空気を吹出すようになした車両の空調ダクト装置等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る実施の形態を採用した自動車の概略平面図である。
【図2】本発明に係る一実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置におけるシャッターバルブの開時を描画した図1のA−A断面図である。
【図3】同じくシャッターバルブ閉時を描画した図1のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る一の実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置を構成する風向調整器をシャッターバルブの開状態において描画した斜視図である。
【図5】同じく風向調整器をシャッターバルブの閉状態において描画した斜視図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置におけるシャッターバルブの開時を描画した図1のA−A断面図である。
【図7】同じくシャッターバルブ閉時を描画した図1のA−A断面図である。
【図8】本発明に係る他の実施の形態を採用した車両の空調ダクト装置を構成する風向調整器をシャッターバルブの開状態において描画した斜視図である。
【図9】同じく風向調整器をシャッターバルブの閉状態において描画した斜視図である。
【図10】従来の技術における車両の空調ダクト装置におけるシャッターバルブの閉時を描画した図3に対応する断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 車両天井部
4 空調ダクト
4a 上流側分割ダクト部
4b 下流側分割ダクト部
4−1 分割部
6 上流側空気吹出し口
7 下流側空気吹出し口
9 空調ケース
9b 上面板(分割壁)
10 シャッターバルブ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両天井部に空調ダクトを配設し、前記空調ダクトに設けた上流側空気吹出し口および下流側空気吹出し口から車室内に向けて空調空気を吹出すようになした車両の空調ダクト装置であって、前記空調ダクトを前記空調空気の上流側から下流側方向に沿うように上流側分割ダクト部と下流側分割ダクト部とに分割すべく、前記空調ダクトに分割壁を配設し、且つ、前記下流側分割ダクト部における前記空調空気の流れに交差する空調ダクト面積を、前記分割部付近において小さく、前記下流側空気吹出し口付近において大きくなるように設定したことを特徴とする車両の空調ダクト装置。
【請求項2】
前記上流側分割ダクト側に、前記上流側空気吹出し口から吹出される空調空気を制御するシャッターバルブを設け、且つ、前記シャッターバルブが前記上流側分割ダクトの外側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両の空調ダクト装置。
【請求項3】
前記シャッターバルブを前記上流側分割ダクトの一部で構成したことを特徴とする請求項2に記載の車両の空調ダクト装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−74211(P2008−74211A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254688(P2006−254688)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】