説明

車両パネル構造体

【課題】組み立ての作業性を向上でき、かつ補強部材が互いに交差して配置される場合であっても、補強部材間の十分な応力伝達を図ることにより剛性や強度を十分に確保することができる車両パネル構造体を提供する。
【解決手段】車両パネル構造体Kでは、外板パネル20に互いに交差して第1の補強部材21と第2の補強部材22とが配置されている。この車両パネル構造体Kでは、第1の補強部材21を外板パネル20に順次連結させることによって、同様の中空部Sが順次形成されている。このことは、組み立てる際の作業性を良好にする。また、第1の補強部材と第2の補強部材22とは、張出片30を頂部22aに、張出片31をウェブ部22dに、かつフランジ部21bをフランジ部22bに密接させた状態で接合されている。そのため、補強部材間の十分な応力伝達を図ることにより剛性や強度を十分に確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両パネル構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、例えば特許文献1に記載されたハニカムパネルがある。このハニカムパネル構造では、2枚の平板で波板を挟み、平板と当接する波板の頂部と底部とをスポット溶接することにより、2枚の平板と波板との間に中空部を形成している。このような補強構造は、骨組みを不要にし、車両の軽量化に寄与している。
【特許文献1】特開2000−289121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来のハニカムパネル構造は、外板と内板との間で波板をサンドイッチする形状をなしている。そのため、外板の大きさに合致した波板を準備する必要があり、外板が大型化するほど内板も大型化する必要が生じる。これに伴って波板の取り扱い作業性が悪くなり、結果として、車両パネル構造体の組立て作業性が悪くなる場合がある。一方、車両パネル構造体では、例えば車両の高さ方向と長さ方向といった具合に、互いに交差する方向に補強部材を配置することがある。しかしながら、このような交差部分において補強部材が分断していると、例えば車両に発生する捩りや撓みなどに起因する応力の伝達効率が悪くなるため、外板パネルに応力が集中して車両パネル全体の剛性や強度が十分に確保されないおそれがある。
【0004】
本発明は、上記課題解決のためになされたものであり、組み立ての作業性を向上でき、かつ補強部材が互いに交差して配置される場合であっても、補強部材間の十分な応力伝達を図ることにより剛性や強度を十分に確保することができる車両パネル構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題解決のため、本発明に係るパネル構造体は、外板パネルと、その外板パネルの内面側において互いに交差する方向に設けられ、外板パネルの内面に対して離間して延在する頂部、内面に当接すると共に頂部に対して略平行に延在するフランジ部、及び頂部とフランジ部とを連結するウェブ部を有する第1の補強部材及び第2の補強部材とを備えた車両パネル構造体であって、第1の補強部材は、外板パネルの内面側で並列配置され、隣接する第1の補強部材間に中空部が形成されるように、一の第1の補強部材の頂部が隣接する他の第1の補強部材の頂部に接合され、第1の補強部材における頂部は、ウェブ部の長手方向の端部よりも張り出す第1の張出片を有し、当該第1の張出片が第2の補強部材の頂部に接合されていることを特徴とする。
【0006】
このパネル構造体では、第1の補強部材と第2の補強部材とが外板パネルの内側で互いに交差して配置されている。そして、第1の補強部材は、外板パネルの内面側で並列配置され、隣接する第1の補強部材間に中空部が形成されるように、一の第1の補強部材の頂部が、隣接する他の第1の補強部材の頂部に接合されている。このような中空構造は、第1の補強部材を外板に順次接合しながら作製できるので、外板の長さに応じた第1の補強部材を準備すればよい。従って、作業の単純化が図られ、車両パネル構造体の組み立てる際の作業性が良好になる。また、この車両パネル構造体では、第1の補強部材における頂部は、ウェブ部の長手方向の端部よりも張り出す第1の張出片を有し、当該第1の張出片が、第1の補強部材と交差する第2の補強部材の頂部に接合されている。これにより、第1の補強部材と第2の補強部材との間で応力がスムーズに伝達され、外板パネルへの応力の集中が回避できるので、剛性を十分に確保できる。
【0007】
また、第1の補強部材におけるウェブ部の長手方向の端部は、第2の補強部材のフランジ部の幅の分だけ第1の補強部材におけるフランジ部の長手方向の端部よりも張り出していることが好ましい。この場合、第2の補強部材のフランジ部が第1の補強部材の端部側に張り出している場合でも、第1の補強部材の頂部と第2の補強部材の頂部とをフラットにした状態で、第2の補強部材のウェブ部に第1の補強部材の端部を当接させることができる。このような構成により、応力の伝達効率をさらに向上させることができる。
【0008】
また、第1の補強部材におけるフランジ部の長手方向の端部は、第2の補強部材のフランジ部に載置される載置部位を有し、当該載置部位が第1の補強部材の厚さの分だけ背切りされていることが好ましい。この場合、第2の補強部材のフランジ部が第1の補強部材の端部側に張り出している場合でも、第1の補強部材の頂部と第2の補強部材の頂部とをフラットにした状態で、第2の補強部材のフランジ部に第1の補強部材のフランジ部を当接させることができる。このような構成により、応力の伝達効率をさらに向上させることができる。
【0009】
また、第1の補強部材におけるウェブ部の端部は、ウェブ部と交差する方向に張り出す第2の張出片を有し、第2の張出片が第2の補強部材のウェブ部に接合されていることが好ましい。この場合、第1の補強部材と第2の補強部材との接合強度を強化できる。また、第1の補強部材と第2の補強部材との接触面積が大きくなるので、応力の伝達効率をさらに向上させることができる。
【0010】
また、第1の補強部材の頂部には、隣接する第1の補強部材の頂部が載置される肩部が設けられ、肩部は、第1の補強部材の頂部の厚み分だけ頂部の平面部よりも一段下げられていることが好ましい。このような肩部は、次位の第1の補強部材の頂部の載置場所の目安にすることができ、作業性の向上に寄与する。さらに、第1補強部材の頂部をフラットにする上で極めて効果的である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る車両パネル構造体によれば、組み立ての作業性を向上でき、かつ補強部材が互いに交差して配置される場合であっても、補強部材間の十分な応力伝達を図ることにより剛性や強度を十分に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる車両パネル構造体の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両パネル構造体を適用して作製された鉄道車両構体1を示す斜視図である。図1に示すように、鉄道車両構体1は、床構体2と、側構体3と、屋根構体4と、妻構体5とを備え、これらの各構体が相互に接合されることにより、乗客を収容する空間を内部に有する箱型形状をなしている。
【0014】
床構体2は、車両の床部を構成する構体として鉄道車両構体1の底部に配置されている。側構体3及び妻構体5は、車両の側部を構成する構体として、床構体2の左右の縁部及び前後の縁部を囲むように立設されている。側構体3には、乗客・乗員が乗り降りするためのドア部6が等間隔に複数(例えば3ヶ所)設けられている。また、ドア部6,6間と側構体3の両端部とには、窓部7が設けられている。妻構体5は、乗客・乗員らが車両間を行き来するための出入口部8が設けられている。屋根構体4は、車両の屋根部を構成する構体として鉄道車両の構体の上部に空間に蓋をするように配置されている。車両の屋根構体4には、上部に車内の温度を調整するためのエアコンディショナーやパンタグラフ(図示しない)などを備えている。
【0015】
次に、側構体3に適用された車両パネル構造体Kの構成について更に詳細に説明する。
【0016】
図2は、側構体3を鉄道車両構体1の内側から示した正面図である。また、図3は、側構体3に適用された車両パネル構造体Kの要部拡大斜視図である。図2及び図3に示すように車両パネル構造体Kは、外板パネル20と、第1の補強部材21と、第2の補強部材22とを備えている。外板パネル20は、例えばステンレス鋼材によって形成された厚さ数mm程度の平板であり、車両の外壁を構成している。この外板パネル20において、窓部7に対応する部分には、略矩形の窓用開口部23が設けられている。
【0017】
外板パネル20の内面20aに配置される第1の補強部材21と第2の補強部材22は、車両パネル構造体Kの剛性を確保するための骨部材である。第1の補強部材21は、車両の長手方向に配置され、第2の補強部材22は、第1の補強部材21と直交するように、車両の高さ方向に配置されている。第2の補強部材22は、窓枠部材24の両側に沿ってそれぞれ配置され、第1の補強部材21は、第2の補強部材22,22の間に、車両の高さ方向に複数配列されている。
【0018】
図3に示すように、第1の補強部材21は、外板パネル20の内面20aに対して離間しかつ略平行に延在する頂部21aと、外板パネル20の内面20aに当接すると共に、頂部21aに対して略平行に延在するフランジ部21bと、頂部21aの端部とフランジ部21bとを連結すると共に、外板パネル20に対して起立するウェブ部21cとを備え、全体として断面略Z形状をなしている。頂部21aの幅は、フランジ部21bの幅の約2倍程度の幅となっており、頂部21aのウェブ部側の端部には、隣接する第1の補強部材21の頂部21aの厚み分だけ頂部21aの平面部21eよりも一段下げられた肩部21dが形成されている。
【0019】
図4に示すように、一の第1の補強部材21Aの頂部21Aaの遊端23は、隣接する他の第1の補強部材21Bの肩部21Bdに載置され、レーザスポット溶接によって肩部21Bdに強固に接合されている。また、一の第1の補強部材21Aのフランジ部21Abは、外板パネル20の内面20aにレーザスポット溶接によって強固に接合されている。このように、第1の補強部材21,21同士を結合し、かつ第1の補強部材21と外板パネル20とを接合することにより、外板パネル20と第1の補強部材21Aと第1の補強部材21Bとの間には、車両の長手方向に延在する断面略矩形の中空部Sが形成される。第1の補強部材21を順次連結させることによって、同様の中空部Sが車両の高さ方向に順次作り出されることになる。
【0020】
一方、第2の補強部材22は、図3に示すように、外板パネル20の内面20aに対して離間して延在する頂部22aと、外板パネル20の内面20aに当接すると共に、頂部22aに対して略平行に延在する一対のフランジ部22b,22cと、頂部22aの両端部とフランジ部22b,22cとを連結すると共に、外板パネル20に対して起立する一対のウェブ部22d,22eとを備え、全体として断面ハット形状をなしている。
【0021】
この、第2の補強部材22は、外板パネル20の内面20aに当接させたフランジ部22b,22cの延在方向に沿ったレーザスポット溶接により、頂部22aを車内側に向けた状態で、外板パネル20の内面20aに強固に固定されている。
【0022】
ここで、互いに交差する方向に配置されている第1の補強部材21と第2の補強部材22とが分断されていると、例えば車両に発生する捩りや撓みなどに起因する応力の伝達効率が第1の補強部材21と第2の補強部材22間で悪くなるため、外板パネル20に応力が集中し、側構体3の剛性や強度が十分に確保されなくなるおそれがある。
【0023】
これに対し、側構体3に適用される車両パネル構造体Kでは、図5に示すように、第1の補強部材21と第2の補強部材22との接合にあたって、第1の補強部材21の頂部21aには張出片(第1の張出片)30が設けられ、第1の補強部材21のウェブ部21cには張出片(第2の張出片)31が設けられている。張出片30は、頂部21aの厚さと等厚の矩形の片であり、頂部21aと一体に形成されて、ウェブ部21cの長手方向の端部32より張り出している。張出片31は、ウェブ部21cの厚さと等厚の矩形の片であり、ウェブ部21cと一体に形成されて、ウェブ部21cの端部32から略直角に張り出している。
【0024】
そして、第1の補強部材21と第2の補強部材22とは、張出片30を第1の補強部材22の頂部22aに載置し、第1の補強部材21のフランジ部21bを第2の補強部材22のフランジ部22bに載置し、かつ、張出片31と第2の補強部材22のウェブ部22dに当接させた状態で、張出片30と頂部22a、張出片31とウェブ部22d、及びフランジ部21bとフランジ部22bをレーザスポット溶接することにより、互いに強固に接合されている。
【0025】
ここで、上述のように、第1の補強部材21のフランジ部21bの長手方向の端部33は、第2の補強部材22のフランジ部22bに載置される載置部位34となっている。この載置部位34は、フランジ部22bに対応する形状に背切りされている。これにより、第2の補強部材22のフランジ部22bに第1の補強部材21のフランジ部21bを載置していても、第1の補強部材21の頂部21aと第2の補強部材22の頂部22aとがフラットな状態となっている。
【0026】
なお、第1の補強部材21の張出片30の長さは、第2の補強部材22の頂部22aの幅のおよそ半分となっている。この場合、図2に示すように、第2の補強部材22の両側に第1の補強部材21を対向して接合する場合であっても、張出片30,30同士を互いに干渉させることなく第1の補強部材21と第2の補強部材22とを接合することができる。また、張出片31の長さは、隣り合う第1の補強部材21のウェブ部21cに干渉しないように、例えばフランジ部21bの長さと同等の長さにすればよい。
【0027】
以上説明したように、車両パネル構造体Kでは、外板パネル20の内面20aに互いに交差して第1の補強部材21と第2の補強部材22とが配置されている。この車両パネル構造体Kでは、第1の補強部材21を外板パネル20の内面20aに順次連結させることによって、中空部Sが順次形成されている。このことは、作業の単純化を図ることができ、車両パネル構造体Kを組み立てる際の作業性が良好になる。さらに、このような中空構造は、捻り剛性が強く、パネルの薄型を可能にする。
【0028】
また、車両パネル構造体Kでは、第1の補強部材21と第2の補強部材22とは、張出片30を頂部22aに密接させ、張出片31をウェブ部22dに密接させ、かつ、フランジ部21bをフランジ部22bに密接させた状態で接合されている。このような構成により、補強部材が互いに交差する方向に配置される場合においても、第1の補強部材と第2の補強部材とが、3ヶ所の接触面で密接に接合することにより、補強部材間の十分な応力伝達が図られ、車両の剛性や強度を十分に確保することができる。
【0029】
また、第1の補強部材21は、頂部21aに肩部21dを備え、一の第1の補強部材21の頂部21aの遊端27が、他の第1の補強部材21の肩部21dに載置されることにより並設されている。このことは、第1の補強部材21の頂部21aを載置場所の目安にすることができ、組み立て作業性の向上に寄与する。
【0030】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る車両パネル構造体Lについて説明する。
【0031】
図6は、車両パネル構造体の要部斜視図である。図6に示すように、第2実施形態に係る車両パネル構造体は、第1の補強部材のフランジ部が、第2の補強部材のフランジ部に載置されていない点で、第1実施形態と異なっている。
【0032】
すなわち、第2実施形態に係る車両パネル構造体Lでは、第1の補強部材40におけるウェブ部40bの長手方向の端部41は、第2の補強部材22のフランジ部22bの幅の分だけ第1の補強部材40におけるフランジ部40bの長手方向の端部42よりも張り出している。つまり、第1の補強部材40におけるフランジ部40bの端部42は、第2の補強部材22のフランジ部22bの幅の分だけ第1の補強部材のウェブ部40cの端部41よりも内側に位置しており、第1の補強部材40のフランジ部40bの側面部分に当接した状態となっている。
【0033】
そして、第1の補強部材40と第2の補強部材22とは、張出片50を第2の補強部材22の頂部22aに載置し、張出片51を第2の補強部材22のウェブ部22dに当接させた状態で、張出片50と頂部22a、及び張出片51とウェブ部22bをそれぞれレーザスポット溶接することにより、互いに強固に接合されている。
【0034】
このような構成を有する車両パネル構造体Lにおいても、第1の補強部材40を外板パネル20の内面20aに順次連結させることによって、同様の中空部Sが順次形成されている。これにより、作業の単純化を図ることができ、車両パネル構造体Kを組み立てる際の作業性が良好になる。
【0035】
また、第1の補強部材40と第2の補強部材22とは、張出片50を頂部22aに密接させ、張出片51を22dに密接させた状態で接合されているため、第1実施形態同様に、補強部材間の十分な応力伝達を図ることによって、車両の剛性や強度を十分に確保することができる。さらに、第2の補強部材のウェブ部22dに第1の補強部材の部材40の端部41を接合しても、第1の補強部材40の頂部40aと第2の補強部材22の頂部22aとをフラットな状態にできる。
【0036】
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、第2の補強部材22として断面ハット形状の部材を用いているが、第2の補強部材として第1の補強部材21と同形状の断面略Z形状のものであってもよい。各補強部材の溶接にレーザスポット溶接を用いているが、連続溶接を用いるようにしてもよい。また、レーザ溶接に限られず、例えば抵抗溶接やアーク溶接であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両パネル構造体を適用して作製された鉄道車両構体を示す斜視図である。
【図2】側構体を内側から示した正面図である。
【図3】側構体に適用された車両パネル構造体の要部拡大斜視図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】第1の補強部材と第2の補強部材との接合状態を示す要部拡大斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る車両パネル構造体における第1の補強部材と第2の補強部材との接合状態を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
K,L…車両パネル構造体、20…外板パネル、21,40…第1の補強部材、21a,40a…頂部、21b,40b…フランジ部、21c,40c…ウェブ部、21d,40d…肩部、21e,40e…平面部、22…第2の補強部材、22a…頂部、22b,22c…フランジ部、22d,22e…ウェブ部、30,50…張出片(第1の張出片)、31,51…張出片(第2の張出片)、32,41…ウェブ部の端部、33,42…フランジ部の端部、34…載置部位、S…中空部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外板パネルと、
前記外板パネルの内面側において互いに交差する方向に設けられ、前記外板パネルの内面に対して離間して延在する頂部、前記内面に当接すると共に前記頂部に対して略平行に延在するフランジ部、及び前記頂部と前記フランジ部とを連結するウェブ部を有する第1の補強部材及び第2の補強部材とを備えた車両パネル構造体であって、
前記第1の補強部材は、前記外板パネルの内面側で並列配置され、隣接する第1の補強部材間に中空部が形成されるように、一の第1の補強部材の頂部が隣接する他の第1の補強部材の頂部に接合され、
前記第1の補強部材における前記頂部は、前記ウェブ部の長手方向の端部よりも張り出す第1の張出片を有し、当該第1の張出片が前記第2の補強部材の前記頂部に接合されていることを特徴とする車両パネル構造体。
【請求項2】
前記第1の補強部材における前記ウェブ部の長手方向の端部は、前記第2の補強部材の前記フランジ部の幅の分だけ前記第1の補強部材における前記フランジ部の長手方向の端部よりも張り出していることを特徴とする請求項1記載の車両パネル構造体。
【請求項3】
前記第1の補強部材における前記フランジ部の長手方向の端部は、前記第2の補強部材の前記フランジ部に載置される載置部位を有し、当該載置部位が前記第1の補強部材の厚さの分だけ背切りされていることを特徴とする請求項1記載の車両パネル構造体。
【請求項4】
前記第1の補強部材における前記ウェブ部の前記端部は、当該ウェブ部と交差する方向に張り出す第2の張出片を有し、当該第2の張出片が前記第2の補強部材の前記ウェブ部に接合されていることを特徴とする請求項2又は3記載の車両パネル構造体。
【請求項5】
前記第1の補強部材における前記頂部は、隣接する第1の補強部材の頂部が載置される肩部を有し、当該肩部が隣接する第1の補強部材の頂部の厚み分だけ前記頂部の平面部よりも一段下げられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の車両パネル構造体。








【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−35123(P2009−35123A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−200980(P2007−200980)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000003377)東急車輛製造株式会社 (332)