説明

車両床構造

【課題】 車体に穴開けが不要なハーネスの配索を可能とする車体床構造を提供すること。
【解決手段】 カーペット3を床1から嵩上げするフロアスペーサ2に、ハーネス4を保持する上側保持片21と下側保持片22とを一体に形成し、凹状の床1の側面1bとハーネス4との間に、両保持片21,22の先端部に形成した上側爪部21aおよび下側爪部22aを配置させて保持した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両床構造に関し、特に、車両下部においてハーネスを配索させる技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車においてハーネスを車両前部から後部へかけて配索させる場合、車体側部において前後方向に延在するサイドシルに沿って配索させるのが一般的である。
【0003】
このように配索されたハーネスを固定させる場合、筒状のプロテクタをサイドシルに沿って設け、このプロテクタの内部にハーネスを配索するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ハーネスを直接車体に支持して配索することも行われている。この場合、サイドシルなどの車体に穴を開け、この穴にクリップなどを取り付け、このクリップでハーネスを保持させることで行っている。
【0005】
また、このようにサイドシルなどの車体に沿ってハーネスを配索する場合に、ハーネスが車体のフランジやバリなどで傷付くことを防止するために、ハーネスの外周に保護用外装テープやコルゲートなどを装着することが知られている。
【特許文献1】実開平5−29848公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術は、車体に固定していたため、以下のような問題を有していた。すなわち、ハーネスを車体に固定する場合、固定用のクリップ、あるいは保護用のプロテクタを、車体に開けた穴にクリップなどにより固定している。このように、車体に穴を開けるため、車体部品に対して穴開け加工を行うピアス型が必要で、型費など製造コストが嵩むという問題や、車体に穴を開けることから、そこから音が進入するなど、音振性能に不利であった。
【0007】
さらに、車体に固定する場合、ハーネスが車体のフランジやバリなどに触れて傷付くのを防止する必要があり、そのためのプロテクタ、保護用外装テープ、コルゲートなどが必要となり、部品点数増を招く。
【0008】
そこで、本発明は、車体に穴開けが不要であり、かつ保護が容易なハーネスの配索を可能とする車体床構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、カーペットを車体の床から嵩上げするフロアスペーサに、ハーネスを保持する保持手段を設けたことを特徴とする車体床構造とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、フロアスペーサに設けた保持手段によりハーネスを保持したため、車体にハーネス取付用のクリップなどを差し込む穴を開ける必要が無くなる。よって、車体部品のピアス型などを廃止して製造費を削減でき、加えて、車体に穴を開けない分だけ、音振性能が向上する。
【0011】
加えて、ハーネスをフロアスペーサに保持したため、ハーネスを車体から離すのが容易であり、車体に固定するのに比べて、ハーネスを車体のフランジやバリから保護するのが有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
この実施の形態の車体床構造は、車体の床1が凹状に形成されており、この床1の上にフロアスペーサ2を嵌め込み、このフロアスペーサ2でカーペット3を支持して、前記カーペット3を床1から嵩上げして配置した車体床構造であって、前記フロアスペーサ2に、ハーネス4を保持する保持手段としての上側保持片21と下側保持片22を一体に形成したことを特徴とする車体床構造である。
【実施例1】
【0014】
図1は、この発明の最良の実施の形態である実施例1の車体床構造を示す断面図である。この図に示すように、フロアパネル10とドア開口部11の下端に配置されたサイドシル12とを結合させて凹状の床1を形成している。
【0015】
なお、図1は、車体の床1の右側部のみを示しているが、この床1は、略左右対称に形成されているものとする。また、前記床1の中央部には、フロアトンネル部が設けられている場合もある。
【0016】
前記床1の上には、フロアスペーサ2を嵌め込んでいる。なお、このフロアスペーサ2は、図示を省略した床上メンバやクロスメンバなどにより位置決めされている。
【0017】
前記フロアスペーサ2の上面で、カーペット3を支持している。これにより車室RMの床面を形成する前記カーペット3の位置を、前記床1の底面1aから嵩上げしている。
【0018】
なお、前記カーペットにおいて前記フロアスペーサ2の外側まで延在された3の端縁部31は、前記サイドシル12の上面およびその上部に設けられたフランジ部13を覆うキッキングプレート14と、前記サイドシル12の上部との間に挟んでいる。
【0019】
次に、前記フロアスペーサ2について説明する。
前記フロアスペーサ2は、上下方向のスペースを稼ぐスペーサ部23と、このスペーサ部23の上面を覆う不織布層24とを備えている。
前記スペーサ部23は、樹脂発泡品で形成している。
また、前記不織布層24は、低級音が車室RMへ進入するのを防止するためのもので不織布により形成している。
【0020】
また、このフロアスペーサ2の斜視図である図2に示すように、前記フロアスペーサ2は、その主要部を前記床1の凹形状に合わせて略四角形の平面形状に形成しているとともに、その前端部には、衝撃吸収用のパッド25を組み付けている。なお、図2においてXは車両後方向、Yは車両右方向、Zは車両上方向を示している。
【0021】
図2に示すように、前記フロアスペーサ2の右端部に沿って、前記ハーネス4が車両前後方向に配索されている。このハーネス4は、前記フロアスペーサ2により一体的に保持されているもので、以下、このハーネス保持構造について説明する。
すなわち、前記ハーネス4は、前記フロアスペーサ2の右側端部に設けられた2つの上側保持片21と、3つの下側保持片22とにより固定して保持している。
【0022】
前記上側保持片21は、図1および図2に示すように、前記フロアスペーサ2と一体に形成しているもので、前記フロアスペーサ2の右側面上部から、前記床1の凹状の側面1bとの間が、微少な間隔L2となるまで右方向に突出させて形成している。さらに、前記上側保持片21の先端部には、下方ほど細くなった形状の上側爪部21aを下向きに突出させている。また、前記上側保持片21において、前記上側爪部21aの内側に位置する下面を前記ハーネス4を押さえる上側保持面21bとしている。
【0023】
前記下側保持片22も、前記フロアスペーサ2と一体に形成しており、図1,図2に示すように、前記上側保持片21と同様に、前記フロアパネル10の凹状の(サイドシル12の部分)との間が、微少な間隔L2となるまで右方向に突出して形成している。さらに、前記下側保持片22の先端部には、上方ほど細くなった形状の下側爪部22aを上向きに突出させている。また、前記下側保持片22において、前記下側爪部22aの内側に位置する上面を、前記ハーネス4を押さえる下側保持面22bとしている。
【0024】
また、図2において矢印S方向から見た側面図である図3に示すように、各上側保持片21と各下側保持片22との間には、前後方向にわずかな間隔L1を設定しており、本実施の形態1では、L1=5mmとしている。
【0025】
また、図3に示すように、前後の上側保持片21は、その車両前後方向の寸法X1を同一に形成し、かつ、この前後方向寸法X1は、前記3つの下側保持片22の車両前後方向寸法X2,X3よりも大きな寸法に形成しており、本実施例1では、X1=150mmとしている。
【0026】
なお、前記3つの下側保持片22のうち、前端に配置したものは、前側ほど厚さが薄くなる形状であるため、その前後方向寸法X3を、後ろの2つの下側保持片22の前後方向寸法X2よりも大きく形成して強度を確保しているが、上述の上側保持片21の前後方向寸法よりも小さく形成している。すなわち、X2<X3<X1の関係に設定している。
【0027】
後ろ側2つの下側保持片22の前後長X2は、その上のカーペット3を足で踏んでも、カーペット3がその隙間部分に押されない寸法に設定しており、具体的には、本実施例1では、X2=50mmとしており、また、X3=100mmとしている。
【0028】
また、図1に示すように、前記上下両保持片21,22の各保持面21b,22bの上下方向の間隔Z1は、前記ハーネス4の上下方向寸法(この実施例1では、ハーネス4は直径Rの円形断面としているため、この上下方向寸法は直径Rである)よりも小さな寸法に設定している(すなわち、Z1<R)。
【0029】
さらに、前記下側保持片22において、その下端と前記下側保持面22bとの間の上下方向寸法Z2は、前記ハーネス4の上下方向寸法(直径R)よりも大きな寸法に設定している(すなわち、R<Z2)。
【0030】
一方、前記上側保持片21において、その上端と前記上側保持面21bとの間の寸法Z3は、前記下側保持片22の上下方向寸法Z2よりも大きな寸法に設定している(すなわち、R<Z2<Z3)。
【0031】
また、図3に示す、各上側保持片21の上側保持面21bの前後方向端縁と、前記下側保持片22の下側保持面22bの前後方向端縁との間隔L3は、前記ハーネス4を通過させることができるように、その上下方向寸法(直径R)と略同一となるよう設定している。
【0032】
次に、前記上下保持片21,22による前記ハーネス4の保持固定構造について説明する。
【0033】
前記ハーネス4は、図3に示すように、前記下側保持片22の上を通るとともに、前記上側保持片21の下を通って、上下に蛇行して配策している。すなわち、前記下側保持片22の上面である下側保持面22bと、前記上側保持片21の下面である上側保持面21bとの間隔Z1が、前記ハーネス4の上下方向寸法(直径R)よりも小さく形成されているため、前記ハーネス4は、上下に蛇行して配索される。
【0034】
さらに、各上側保持片21の上側保持面21bの前後方向端縁と、前記下側保持片22の下側保持面22bの前後方向端縁との間隔L3を、前記ハーネス4の直径Rと略同一に形成したため、上述のように上下に蛇行して支持されているハーネス4は、前記上側保持片21の上側保持面21bの前後端部と、前記下側保持片22の下側保持面22bの前後端部との間(間隔L3の部分)において、きつく挟まれているとともに、折り曲げられて前後方向の移動を規制されている。
【0035】
したがって、前記フロアスペーサ2に一体に形成した上側保持片21と下側保持片22とは、前記ハーネス4を一体的に固定した状態で保持している。
【0036】
(実施例1の効果)
上述の実施例1の車体床構造にあっては、以下に列挙する効果を有する。
【0037】
a)フロアスペーサ2に一体に形成した上下保持片21,22によりハーネス4を保持したため、車体のサイドシル12などにハーネス取付用のクリップなどを差し込むための穴を開ける必要が無くなる。よって、車体部品に対して穴加工するピアス型などを廃止して製造費を削減でき、かつ、車体に穴を開けない分だけ、音振性能が向上する。
【0038】
b)ハーネス4を保持するための上下両保持片21,22をフロアスペーサ2に一体に形成したため、ハーネス4を保持するためのクリップなどの部品を削減できる。よって、部品点数減によるコスト低減、製造の工程および時間の削減を図ることができる。
【0039】
c)車体とは別体のフロアスペーサ2によりハーネス4を保持しているため、ハーネス4を車体の床1から離して保持するのに有利であるが、さらに、本実施例1では、上側保持片21と下側保持片22とでハーネス4を保持したときに、床1の側面1bとハーネス4との間に、上側爪部21aと下側爪部22aとを配置しているため、ハーネス4を車体から確実に離して保持することができる。このため、ハーネス4が床1の側面1bのフランジやバリなどに当たって傷付くのを防止することができる。よって、ハーネス4を保護するための外装テープやコルゲートなどを廃止することが可能となり、部品点数減によるコストの低減、ならびに製造工程ならびに製造時間を削減することができる。
【0040】
d)ハーネス4をフロアスペーサ2に保持しているため、フロアスペーサ2の一部を構成する上下両保持片21,22を凹状の床1の側面1bに近接させることができる。すなわち、フロアスペーサ2と床1の側面1bとの間隔L2を小さな値とすることができる。このため、車室RMへの低級音の進入を抑制して、音振性能を向上させることができる。
【0041】
e)上側保持片21を凹状の床1の側面1bとの間隔L2がハーネス4の直径Rよりも小さくなるまで近接させ、かつ、2つの上側保持片21の前後方向寸法X1を、下側保持片22の前後方向寸法X2,X3よりも長く形成し、これにより、上側保持片21によりカーペット3の端縁部31を保持する面積を広く確保するとともに、前後の上側保持片21,21の間の寸法(すなわち、下側保持片22の前後長)を小さくして、この上側保持片21,21の間でハーネス4が乗員に踏まれることのないようにしている。
【0042】
したがって、乗員の足Fがカーペット3の端縁部31を踏んだときに、上側保持片21により支持していることで、カーペット3の端縁部31が引っ張られないようにでき、これにより、カーペット3の端末がキッキングプレート14から引き出されるのを防止するためのリテーナ・クリップなどの部品を廃止でき、部品点数減によるコストの低減、ならびに製造の手間および時間を削減することができる。
【0043】
さらに、上述したように、上側保持片21,21によりハーネス4が乗員から踏まれることのないようにしたため、踏まれ防止用のプロテクタなどの部品を廃止することができる。したがって、部品点数減によるコストの低減、ならびに製造工程ならびに製造時間を削減することができる。
【0044】
f)上側保持片21,21と下側保持片22,22,22を互い違いに設け、かつ、両片21,22に形成した上下爪部21a,22aを先細りに形成したため、両保持片21,22を有した構造であっても、フロアスペーサ2は上下に型開き可能であり、フロアスペーサ2の成形時に、上側保持片21と下側保持片22を一体成形することが容易となり、効率的な製造が可能となる。
【0045】
g)上側保持片21,21と下側保持片22,22,22を互い違いに設けたため、上下両保持片21,22を上下に重なるように配置した場合に比べて、両保持片21,22の厚みを厚く形成することが可能となり、これにより、限られたフロアスペーサ2の厚みの範囲で各保持片21,22の強度アップを図ることが可能である。
【0046】
h)上側保持片21の上側保持面21bと下側保持片22の下側保持面22bとの上下方向の間隔Z1を、ハーネス4の上下方向寸法(直径R)よりも小さくし、ハーネス4を、上下に蛇行した状態で保持するとともに、ハーネス4を上側保持面21bの前後端と下側保持面22bの前後端との間できつく挟むとともに、折り曲げて保持するようにした。したがって、ハーネス4が移動し難く、高いハーネスの固定性能が得られる。
【0047】
j)下側保持片22において下側保持面22bとその下端との上下方向寸法Z2が、ハーネス4の上下方向寸法(直径R)を大きくして、ハーネス4の直径Rよりも高い位置でハーネス4を支持するようにし、ハーネス4を保持したときにハーネス4が床1の底面1aに届かないようにした。このため、ハーネス4が床1の底面1aに当接し難くなり、ハーネス4が底面1aのフランジやバリなどに当たって傷付くのを防止するための保護用外装テープ・コルゲートを廃止することを、さらに確実なものとすることができる。
【0048】
なお、下側保持片22の上下方向寸法Z2は、ハーネス4を保持したときにハーネス4が床1の底面1aに届かないようにすることができる寸法であれば、Z2≦Rに限られるものではない。
【0049】
k)上側保持片21の上下方向寸法Z3を下側保持片22の上下方向寸法Z2よりも厚くすることにより、乗員が踏んでも上側保持片21が折れないようにでき、乗員が踏むことから守るプロテクタなどを廃止することができるとともに、耐久性を確保できる。
【0050】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0051】
すなわち、実施例1では、フロアスペーサ2に一体に形成した上下両保持片21,22によりハーネス4を保持するようにした例を示したが、フロアスペーサ2とは別体の保持手段(クリップなど)によりハーネスを保持しても、請求項1に記載の発明を実施することができるとともに、その効果を得ることができる。
【0052】
また、請求項1または2に記載した発明を実施するにあたり、上側保持片21・下側保持片22は、ハーネス4を保持可能であれば、その突出する向き、ならびに形状は、実施例1に示したものに限定されるものではない。すなわち、両保持手段は、フロアスペーサ2において、下方など側方以外の方向に突出させてもよく、また、その形状も、ハーネス4を保持することができる形状であれば、実施例1で示した形状に限定されるものではない。
【0053】
また、実施例1では、上下保持片21,22を互い違いに形成したが、中子などを用いて成形可能であれば、上下両保持片21,22を上下に重ねて配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態の実施例1の車体床構造を示す断面(図2中S1−S1線に沿った位置での断面)図である。
【図2】本発明の実施の形態の実施例1の車体床構造のハーネスを固定した状態のフロアスペーサを示す斜視図である。
【図3】図2に示すハーネスを固定した状態のフロアスペーサを同図において矢印S方向から見た側面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 床
2 フロアスペーサ
3 カーペット
4 ハーネス
21 上側保持片
21a 上側爪部
22 下側保持片
22a 下側爪部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の床が凹状に形成され、
この床の上にフロアスペーサが嵌め込まれ、
このフロアスペーサでカーペットを支持して、前記カーペットを前記床から嵩上げして配置した車体床構造であって、
前記フロアスペーサに、車体に配索するハーネスを保持する保持手段を設けたことを特徴とする車体床構造。
【請求項2】
前記保持手段を、フロアスペーサに一体に形成したことを特徴とする請求項1記載の車体床構造。
【請求項3】
前記保持手段が、前記フロアスペーサの側面から前記ハーネスを上下で支持可能に突出された上側保持片と下側保持片であり、
前記上側突出片は、その先端部に下向きの上側爪部を有するとともに、前記下側保持片は、その先端部に上向きの下側爪部を有し、
前記凹状の床の側面と前記ハーネスとの間に、前記上側爪部および下側爪部を配置させて保持したことを特徴とする請求項2記載の車体床構造。
【請求項4】
前記上側保持片と下側保持片を、上下方向で重ならないように互い違いに複数設け、
前記上側保持片は、その前後長を前記下側保持片の前後長よりも長くしたことを特徴とする請求項3記載の車体床構造。
【請求項5】
前記上側保持片と下側保持片との上下方向の間隔を、前記ハーネスの上下方向寸法よりも小さな値にしたことを特徴とする請求項4に記載の車体床構造。
【請求項6】
前記下側保持片の高さを、前記ハーネスを互い違いの上下保持片で保持したときにハーネスが前記床の底面に当たらない高さにしたことを特徴とする請求項4または5に記載の車体床構造。
【請求項7】
前記上側保持片の厚さを、乗員が踏んでも折れない強度ならびに耐久性が得られる厚さにしたことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の車体床構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−248293(P2006−248293A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−64835(P2005−64835)
【出願日】平成17年3月9日(2005.3.9)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【出願人】(000182454)寿屋フロンテ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】