説明

車両引戸用手すり

【課題】新製車両、既存車両を問わず、引戸開口部に容易に手すりを設置することを可能とする。
【解決手段】ヒンジ34が、引戸の戸閉り状態で、車体側扉戸袋26の車体外側端部28と引戸30との間に伸張する。一方、戸開き状態では、ヒンジ34は車体外側に折れ曲がるように突出する。従って、ヒンジ34に上端部36aが固定されたポール36は、引戸30(32)の戸閉り状態では、車体側扉戸袋26の車体外側端部28と引戸30(32)との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、ポール36はヒンジ34と共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。車体側に大掛かりな改造を施すことなく車両引戸用手すり24を設置することが可能となり、新製車両、既存車両を問わず、引戸開口部に容易に手すりを設置することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引戸を備える車両、特に鉄道車両の引戸開口部に用いられる手すりに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、バリアフリーの要請から、鉄道車両の乗降口とプラットホームとの段差を解消するための施設改良や、車両更新などが積極的に行われている。又、良好な車両乗降性を確保する上で、引戸の開口部に手すりを設けることが望ましく、特に、既存の車両や施設改良の遅れに対して有効な対処方法である。ところで、引戸の開口部の車内側には、従来から手すりが設けられているが、原則として車両幅寸法に対する規定値を超えて車体外側に突起物は設置することができず、手すりの設置は困難となっている。
このような課題を解決するために、図6に示されるように、引戸の開口部10において、側扉12、14の外側に、車両幅寸法を越えることがないように上下方向に延びる手すり16、18を設けると共に、引戸戸袋の車体外側端部に、扉開時の手すりの逃げ部を20、22設ける車体構造が発案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−117001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術に係る手すりを、既存の車両に設置する場合には、引戸戸袋の車体外側端部に扉開時の手すりの逃げ部を設ける改造が大掛かりなものとなることから、普及の妨げとなっている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新製車両、既存車両を問わず、引戸開口部に容易に手すりを設置することを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。又、各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。よって、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0006】
(1)車体側扉戸袋の車体外側端部と、該戸袋に引き込まれる引戸との間に、該引戸の開閉動作に応じて車体外側方向に屈伸作動するように掛け渡されたヒンジと、該ヒンジに上端部が固定され下方へと伸びるポールとを備える車両引戸用手すり(請求項1)。
本項に記載の車輌用引戸手すりは、ヒンジが、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に伸張し、戸開き状態で車体外側に折れ曲がるように突出する。従って、ヒンジに上端部が固定されたポールは、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、ポールはヒンジと共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。
【0007】
(2)上記(1)項において、前記ポールは、下端部が前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されている車両引戸用手すり(請求項2)。
本項に記載の車両引戸用手すりは、ポールの下端部が前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されていることにより、該扉の開閉動作に応じたヒンジの屈伸に伴うポールの出没作動を阻害することなく、車体に対するポール下端部の支持がより強固なものとなり、手すりの許容荷重が高められる。
【0008】
(3)上記(2)項において、前記ポールは、前記ヒンジに固定された上端部から鉛直下方に延びて下端部近傍でクランク状に折れ曲がり、更に鉛直下方に延びる下端部が前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されている車両引戸用手すり(請求項3)。
本項に記載の車両引戸用手すりは、ヒンジに上端部が固定されたポールが、鉛直下方に延びて下端部近傍でクランク状に折れ曲がることで、その全長の大部分が鉛直下方に延びた形態となり、手すりとしての使い勝手が向上する。なお、クランク部を過ぎて更に鉛直下方に延びる下端部には、前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されるために必要な長さが確保されていれば良い。
【0009】
(4)上記(1)から(3)項において、前記ヒンジは、一端部が前記戸袋端部又は引戸に軸着された一対のアームの他端部同士を軸着した二つ折りヒンジであり、前記ポールの上端部が、前記一対のアームのうち一端部が前記戸袋端部に軸着されたアームの中間部に、固定されている車両引戸用手すり(請求項4)。
本項に記載の車両引戸用手すりは、二つ折りヒンジが、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に伸張し、戸開き状態で車体外側に折れ曲がるように突出する。従って、上端部が一対のアームのうち一端部が戸袋端部に軸着されたアームの中間部に固定されたポールは、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、ポールはヒンジと共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。
【0010】
(5)上記(1)から(3)項において、前記ヒンジは、一端部が前記戸袋端部又は引戸に軸着された一対のアームの他端部同士を軸着した二つ折りヒンジであり、前記一対のアームのうち一端部が前記引戸に軸着されたアームが、前記引き戸の開閉動作に応じて伸縮する構造を有し、前記ポールの上端部が、前記一対のアーム同士を軸着するピボット部にて、前記一端部が前記戸袋端部に軸着されたアームと一体に揺動可能に固定されている車両引戸用手すり(請求項5)。
【0011】
本項に記載の車両引戸用手すりは、二つ折りヒンジが、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に伸張する。このとき、一対のアームのうち一端部が引戸に軸着されたアームも伸張状態となり、かつ、一対のアーム同士を軸着するピボット部に固定されたポールは、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、一対のアームのうち一端部が引戸に軸着されたアームは短縮した状態で、二つ折りヒンジは、車体外側に折れ曲がるように突出する。
従って、一対のアーム同士を軸着するピボット部にて、一端部が戸袋端部に軸着されたアームと一体に固定されたポールは、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部と引戸との間に収まる。一方、戸開き状態では、ポールはヒンジと共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。なお、一対のアームの一方が短縮する分、上記(4)項記載の例よりも、引戸の戸開き状態で二つ折りヒンジが車体外側に折れ曲がるように突出したときの突出量は少なくなる。
【0012】
(6)上記(4)、(5)項において、前記一対のアームのうち一端部が前記引戸に軸着されたアームが、前記引き戸の戸当りゴムが設置される端部に、直接的に又はステーを介して軸着されている車両引戸用手すり(請求項6)。
本項に記載の車両引戸用手すりは、一対のアームのうち一端部が前記引戸に軸着されたアームが、引き戸の戸当りゴムが設置される端部に軸着されることで、引き戸が車体側扉戸袋へと引き込まれる際に、アーム端部が車体外側端部に当接することを防ぎ、引き戸の戸開き状態での引き残し量を可能な限り少なくし、若しくは引き残しを無くすものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明はこのように構成したので、車両用引戸開口部に、容易に手すりを設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態に係る、鉄道車両引戸用手すりを示すものであり、(a)は引戸の戸閉り状態を示す斜視図、(b)は引戸の戸開き状態を示す斜視図、(c)は(a)に示されるヒンジの拡大図、(d)は(b)に示されるヒンジの拡大図である。
【図2】図1(b)のA−A線における矢視図(平面図)であり、(a)は引戸の戸閉り状態を、(b)は引戸の戸開き状態を示すものである。
【図3】図1(b)のB−B線における矢視図(断面図)であり、(a)は引戸の戸閉り状態を、(b)は引戸の戸開き状態を示すものである。
【図4】図1〜3に示される鉄道車両引戸用手すりの応用例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る、鉄道車両引戸用手すりの他の応用例を示す斜視図である。
【図6】従来の鉄道車両引戸用手すりを示すものであり、(a)は引戸の戸閉り状態を、(b)は引戸の戸開き状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る車両の引戸開口部用手すり24は、鉄道車両の側面引戸開口部に採用されるものであり、図1〜図3に示されるように、車体側扉戸袋26の車体外側端部(板厚部)28と、戸袋に引き込まれる引戸30(32)との間に、引戸30(32)の開閉動作に応じて車体外側方向に屈伸作動するように掛け渡されたヒンジ34と、ヒンジ34に上端部が固定され下方へと伸びるポール36とを備えている。
【0016】
図示のポール36は、ヒンジ34に固定された上端部36aから鉛直下方に延びて下端部近傍でクランク状に折れ曲がり、更に鉛直下方に延びる下端部36bが板厚部28に対し、回動自在に軸着されている。なお、ポール36のクランク部36cは、クランク部36を過ぎて更に鉛直下方に延びる下端部36bに、戸袋端部に固定されたスリーブ38対し回動自在に軸着されるために必要な長さが確保されていれば良い。なお、図示の例では、ポール36の下端部38bを軸支するスリーブ38が板厚部28に固定され、スリーブ38を介して下端部36bが板厚部28に軸着されているが、ボール軸受け等その他の軸受け手段を用いることも可能である。
【0017】
又、ヒンジ34は、一端部40a、42aが板厚部28又は引戸30に軸着された一対のアーム40、42の他端部40b、42b同士を、ピボット44で軸着した二つ折りヒンジであり、ポール36の上端部36aが、アーム40の中間部に固定されている。そして、ヒンジ34が乗降時の障害物とならないように、可能な限り引戸30の上方に設けられており、図示の例では、ヒンジ34は引戸30の上端部に沿って、板厚部28及び引戸30の間に掛け渡されている。
【0018】
なお、図1〜図3には、引戸30の手すり24のみ設けられているが、引戸30と対をなす引戸32についても、当然に同一構造の手すりを設けることが可能である。
又、図4に示されるように、一対のアーム40、42のうち、一端部が引戸30に軸着されたアーム42が、引き戸30の戸当りゴム30aが設置される端部に対し、ピボット45によって軸着される構造を採用することも可能である。
【0019】
上記構成をなす、本発明の実施の形態により得られる作用効果は、以下の通りである。まず、本項に記載の車輌用引戸手すりは、ヒンジ34が、引戸の戸閉り状態(図1(a)、(c)、図2(a)、図3(a))で車体側扉戸袋26の車体外側端部28と引戸30との間に伸張する。一方、戸開き状態(図1(b)、(d)、図2(b)、図3(b))では、ヒンジ34は車体外側に折れ曲がるように突出する。従って、ヒンジ34に上端部36aが固定されたポール36は、引戸30(32)の戸閉り状態では、車体側扉戸袋26の車体外側端部28と引戸30(32)との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、ポール36はヒンジ34と共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。
【0020】
又、ポール36の下端部が戸袋端部28に対し回動自在に軸着されていることにより、引戸30(32)の開閉動作に応じたヒンジ34の屈伸に伴うポール36の出没作動を阻害することなく、車体に対するポール下端部36bの支持がより強固なものとなり、手すりの許容荷重が高められる。
更に、ヒンジに上端部が固定されたポール36が、鉛直下方に延びて下端部36bの近傍でクランク状に折れ曲がることで、その全長の大部分が鉛直下方に延びた形態となり手すりとしての使い勝手が向上する。
【0021】
又、本発明の実施の形態に係る車両引戸用手すり24のヒンジ34は、一端部40a、42aが戸袋端部28又は引戸30(32)に軸着された一対のアーム40、42の他端部40b、42b同士を軸着した二つ折りヒンジであり、ポール36の上端部36aが、一対のアーム40、42のうち一端部40aが戸袋端部28に軸着されたアーム40の中間部に固定されていることで、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部28と引戸との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、ポール36はヒンジ34と共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。
【0022】
しかも、車体側に大掛かりな改造を施すことなく車両引戸用手すり24を設置することが可能となり、新製車両、既存車両を問わず、引戸開口部に容易に手すりを設置することができる。
なお、図4の例のように、アーム42が、引き戸30の戸当りゴム30aが設置される端部に、ピボット45によって軸着される構造を採用した場合には、引き戸30(32)が車体側扉戸袋26へと引き込まれる際に、アーム42の一端部42aが車体外側端部28に当接することを防ぎ(図4(b)参照)、引き戸30(32)の戸開き状態での引き残し量を可能な限り少なくし、若しくは引き残しを無くす事が可能である。
【0023】
さて、図5には、本発明の実施の形態に係る車両の引戸開口部用手すりの別の応用例が示されている。かかる応用例は、ヒンジ34の構造と、ヒンジ34に対するポール36の上端部36aの固定位置が、図1〜図3の例とは異なっている。その他、図1〜図3の例と同一部分若しくは相当する部分については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0024】
図5の例に係るヒンジ42は、具体的には、一対のアーム40、42のうち一端部42aが引戸30に軸着されたアーム42が、引き戸30の開閉動作に応じて伸縮する構造を有している。図示の例では、アーム42は、三つの伸縮自在な節421、422、423で構成され、ポール36の上端部36aが、引戸30の戸当たりゴム30aの上端部に直接的に、又は、戸当りゴム30aの一部を切り欠いて引戸30に固定されたピボット付ステー46を介して、引き戸30に軸着されている。ピボット付きステー46は、ヒンジ42が引戸30と並行となるように、アーム42の一端部42aを軸支するものである。又、一対のアーム同士40、42を軸着するピボット部44にて、一端部40aが戸袋端部28に軸着されたアーム40と一体に揺動可能に固定されている。
【0025】
この例においても、二つ折りヒンジ34が、引戸30(32)の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部28と引戸30との間に伸張する。このとき、一端部42aが引戸30に軸着されたアーム42も伸張状態となり、かつ、一対のアーム同士40、42を軸着するピボット部44に固定されたポール36は、引戸30(32)の戸閉り状態(図5)で車体側扉戸袋26の車体外側端部28と引戸30との間に収まり、車両幅寸法を越えることがない。一方、戸開き状態では、一対のアーム40、42のうち一端部42aが引戸に軸着されたアーム42が短縮した状態で、二つ折りヒンジ34は、車体外側に折れ曲がるように突出する。
【0026】
従って、一対のアーム40、42同士を軸着するピボット部44にて、一端部40aが戸袋端部28に軸着されたアーム40と一体に揺動可能に固定されたポール36は、引戸の戸閉り状態で車体側扉戸袋の車体外側端部28と、引戸30との間に収まる。一方、戸開き状態では、ポール36はヒンジと共に車体外側へと突出し、手すりとして使い勝手の良い位置にセットされる。しかも、一対のアームの一方42が短縮する分、図1〜図3記載の例よりも、二つ折りヒンジ34が車体外側に折れ曲がるように突出したときの、突出量は少なくなる。
その他、図1〜図3の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。又、本発明に係る車両引戸用手すりは、必要に応じ、鉄道車両以外の車両にも適用可能である。
【符号の説明】
【0027】
24:車両の引戸開口部用手すり、26:車体側扉戸袋、28:板厚部、 30、32:引戸、34:ヒンジ、36:ポール、36a:上端部、36b:下端部、36c:クランク部、 40、42:アーム、 421、422,423:節、 40a、42a:一端部、 40b、42b:他端部、44:ピボット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側扉戸袋の車体外側端部と、該戸袋に引き込まれる引戸との間に、該引戸の開閉動作に応じて車体外側方向に屈伸作動するように掛け渡されたヒンジと、該ヒンジに上端部が固定され下方へと伸びるポールとを備えることを特徴とする車両引戸用手すり。
【請求項2】
前記ポールは、下端部が前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されていることを特徴とする請求項1記載の車両引戸用手すり。
【請求項3】
前記ポールは、前記ヒンジに固定された上端部から鉛直下方に延びて下端部近傍でクランク状に折れ曲がり、更に鉛直下方に延びる下端部が前記戸袋端部に対し回動自在に軸着されていることを特徴とする請求項2記載の車両引戸用手すり。
【請求項4】
前記ヒンジは、一端部が前記戸袋端部又は引戸に軸着された一対のアームの他端部同士を軸着した二つ折りヒンジであり、前記ポールの上端部が、前記一対のアームのうち一端部が前記戸袋端部に軸着されたアームの中間部に、固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両引戸用手すり。
【請求項5】
前記ヒンジは、一端部が前記戸袋端部又は引戸に軸着された一対のアームの他端部同士を軸着した二つ折りヒンジであり、前記一対のアームのうち一端部が前記引戸に軸着されたアームが、前記引き戸の開閉動作に応じて伸縮する構造を有し、前記ポールの上端部が、前記一対のアーム同士を軸着するピボット部にて、前記一端部が前記戸袋端部に軸着されたアームと一体に揺動可能に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両引戸用手すり。
【請求項6】
前記一対のアームのうち一端部が前記引戸に軸着されたアームが、前記引き戸の戸当りゴムが設置される端部に、直接的に又はステーを介して軸着されていることを特徴とする請求項4又は5記載の車両引戸用手すり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−269758(P2010−269758A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−125292(P2009−125292)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(000003377)東急車輛製造株式会社 (332)
【Fターム(参考)】