説明

車両用コンパクトディスクプレーヤー

【課題】サイズの相違したレーザディスクの挿入時、レーザディスクのサイズを機構的に選別してローディングするためのレーザディスク選別装置を提供する。
【解決手段】ディスクを案内するための第1ディスク案内部200が一端に設けられた第1レバー部110と、ディスクを案内するための第2ディスク案内部210が一端に設けられた第2レバー部120と、前記第1レバー部110のラックギヤ及び前記第2レバー部120のラックギヤと噛み合う所定形状のスパーギヤ220と、前記第1レバー部と前記第2レバー部120を連結する弾性スプリング230とを含んでなり、ディスクプレーヤーの入口に挿入されるディスクのサイズを選別してローディング可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用コンパクトディスクプレーヤーに係り、より詳しくはサイズの相違したレーザディスクをコンパクトディスクプレーヤーに挿入するとき、前記レーザディスクのサイズを機構的に選別してローディング動作が行える車両用コンパクトディスクプレーヤーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用コンパクトディスクプレーヤーは、レーザディスクに記録された情報を光学系を用いて再生する装置である。
このような車両用コンパクトディスクプレーヤーの基本的な構成は、レーザディスクが搭載されるターンテーブルと、プレーヤーの入口に挿入されるレーザディスクをプレーヤーの内部に引き込んでターンテーブルに搭載させるローディング部と、ターンテーブルを回転させる駆動部と、ターンテーブルが回転する間、レーザディスクが離脱することを防止するクランプ部と、レーザディスクの直径方向に直線往復運動しながら、レーザディスクに記録された情報を再生するか、あるいはレーザディスクに情報を記録する光ピックアップ部と、光ピックアップ部を往復運動させる移送手段とを含んでなる。
【0003】
このように構成される一般の車両用コンパクトディスクプレーヤーには、一般に相違したサイズのレーザディスクが使用可能である。具体的には、たいてい80mmレーザディスクと120mmレーザディスクが使用される。従来の一般のコンパクトディスクプレーヤーは、120mmレーザディスクのサイズに合わせてディスクプレーヤーのローディング部が設計されているため、80mmレーザディスクが挿入される場合は、ターンテーブルに80mmレーザディスクが搭載された後にも、前記ローディング部のローディング部が引き続き駆動することになる問題点が発生した。
【0004】
したがって、コンパクトディスクプレーヤーの内部にレーザディスクが挿入されるとき、レーザディスクのサイズを認識してローディング動作を行うことが要求される。このような要求を満足させるための方法として一般に行われることが、光信号でレーザディスクのサイズを選別する方法である。このような方法を図1及び図2に基づいて具体的に説明する。
【0005】
図1は120mmレーザディスクD1の挿入時の動作を示すものである。同図に示すように、一般の車両用コンパクトディスクプレーヤーは、上部フレームアセンブリ20及び下部フレームアセンブリ30を含む本体10を含む。前記本体10の前部には、レーザディスクDが挿入及びイジェクトされる入口40が形成されている。ここで、前記レーザディスクのサイズを選別するための光装置は、入口40をなす上部フレームアセンブリ20と下部フレームアセンブリ30の両側に設けられる。すなわち、上部フレームアセンブリ20の入口の両側に二つの発光素子50が設けられ、これらに対応する下部フレームアセンブリ30の両側に受光素子60が設けられる。
【0006】
図1は、120mmレーザディスクD1がディスクプレーヤーの入口40に挿入される場合、前記ディスクプレーヤーの入口40でそのサイズを選別する過程を示すものである。同図に示すように、120mmのレーザディスクD1の挿入に際しては、入口40の両側に設けられた発光素子50からの光が共に前記レーザディスクD1により遮断されることにより、下部フレームアセンブリ30の両側に設けられた受光素子60で光信号を受光し得なくなる原理により、120mmレーザディスクD1が前記ディスクプレーヤーに挿入されることが分かる。
【0007】
図2は前述したようなコンパクトディスクプレーヤーの入口40に80mmレーザディスクD2が挿入される場合を示すものである。同図に基づいて、80mmレーザディスクを選別する過程を説明すると次のようである。すなわち、80mmレーザディスクD2がディスクプレーヤーの入口40に挿入される場合、前記レーザディスクD2が入口40のどの部位を通して挿入されるかによって、上部フレームアセンブリ20の入口40の両側に設けられた二つの発光素子50のいずれか一発光素子からの光のみが前記レーザディスクD2により遮断され、ほかの発光素子からの光はそれに対応する下部フレームアセンブリ30に設けられた受光素子60に受光されることにより、80mmレーザディスクD2が挿入されることを認識する原理を用いている。
【0008】
このような光素子を用いてレーザディスクのサイズを選別する方法は、その方法が単純で簡単であるという点で利点を有する。しかし、前記のような発光素子と受光素子を用いる場合、部品そのもの価格が高いという欠点がある。また、前記発光素子と受光素子の位置が外部衝撃によりずれる場合は、前記光素子からの光を正確に認識することができないという問題点がある。そのほかに、前記光素子をディスクプレーヤーに装着するためには、半田付けなどの方法を用いるが、この場合、半田付け作業で発生し得る半田付け不良、ショートなどの問題点がある。
【0009】
したがって、前述したような問題点を解消するための方法として、簡単な機構的な動作により相違したサイズのレーザディスクの選別が可能な方法が必要になった。
【0010】
なお、請求項に係る発明と関連性を有する技術の蓄積がなく、記載すべき先行技術文献はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は前述したような従来の問題点を解消するためのもので、その目的は、車両用コンパクトディスクプレーヤーにサイズの相違したレーザディスクの挿入時、前記レーザディスクのサイズを機構的に選別してローディングするためのレーザディスク選別装置を提供することにある。本発明の他の目的は、現存の構造に比べ、価格面で競争力ある部品を使用して製品の価格競争力を確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような目的を達成するため、本発明は、レーザディスクを案内するための第1ディスク案内部が一端に設けられた第1レバー延長部、所定形状のラックギヤが設けられた第1レバー駆動部、及び前記第1レバー延長部と前記第1レバー駆動部を連結する第1レバー連結部を含む第1レバー部と、ディスクを案内するための第2ディスク案内部が一端に設けられた第2レバー延長部、及び所定形状のラックギヤが設けられた第2レバー駆動部とを含む第2レバー部と、前記第1レバー部のラックギヤ及び前記第2レバー部のラックギヤと噛み合う所定形状のスパーギヤと、前記第1レバー部と前記第2レバー部を連結する弾性スプリングとを含んでなり、ディスクプレーヤーの入口に挿入されるディスクのサイズを選別してローディング可能にする車両用コンパクトディスクプレーヤーのディスク選別装置を提供する。
【0013】
前記第1レバー部に設けられるラックギヤとこれに対応する第2レバー部のラックギヤは、80mmディスクの挿入の際、前記第1レバー部及び前記第2レバー部の動作を一時停止させるブレーキ部を有することがよい。
【発明の効果】
【0014】
以上のような本発明によるコンパクトディスクプレーヤーは、ディスクのサイズがいろいろある場合、そのサイズを識別してローディングする装置において、従来に光素子を使用する場合に発生した高費用、誤動作の問題点を単純な機構装置を使用して解決することができる。
【0015】
特に、レーザディスクのサイズを機構的に選別するように構成することにより、コンパクトディスクプレーヤーの組立作業を便利にし、単純な樹脂物からレーザディスク選別装置を製造するので、費用面で非常に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図3は本発明によるディスク選別装置が装着されたコンパクトディスクプレーヤーの斜視図、図4は本発明によるディスク選別装置の斜視図、図5は本発明によるディスク選別装置に80mmレーザディスクが挿入される過程を示す概略図、図6は図5のB部を拡大して示す拡大図、図7は本発明によるディスク選別装置に120mmレーザディスクが挿入される過程を示す概略図である。
【0017】
以下に開示する本発明はその特徴部を中心に説明し、従来のものと同一な部分は同一符号を付けて説明する。
図3及び図4に基づいて本発明による車両用コンパクトディスクプレーヤーのディスク選別装置100を説明する。図3に示すように、本発明によるコンパクトディスクプレーヤーは、上部フレームアセンブリ20及び下部フレームアセンブリ30を含んでなる本体10からなる。レーザディスクが挿入される前記本体10の前部の入口40側に、本発明によるディスク選別装置100が設けられる。前記ディスク選別装置100は半田付けなどの方法によらずに、ネジなどの固定部材により下部フレームアセンブリ30に付着される。
【0018】
前記下部フレームアセンブリ30に取り付けられるディスク選別装置100を図4に示す。図4に示すように、本発明によるディスク選別装置100は、第1レバー部110、第2レバー部120、スパーギヤ220、及び弾性スプリング230からなる。この構成を具体的に説明すると、前記第1レバー部110は、上方に伸びてディスクを案内するための第1ディスク案内部200が一端部に設けられる第1レバー延長部130と、所定形状のラックギヤ160が設けられた第1レバー駆動部150と、前記第1レバー延長部130と前記第1レバー駆動部150を連結する第1レバー連結部140とを含んでなる。
【0019】
前記第1レバー部110に対応する第2レバー部120は、上方に伸びてディスクを案内するための第2ディスク案内部210が一端部に設けられる第2レバー延長部170と、前記第2レバー延長部170に連結され、所定形状のラックギヤ190が形成された第2レバー駆動部180とを含んでなる。
【0020】
前記第1レバー部110と前記第2レバー部120は、それぞれのラックギヤがスパーギヤ220と噛み合うことにより連動し、弾性スプリング230により互いに引き寄せられるように連結される。
【0021】
図5a及び図5bは前記ディスク選別装置100に80mmディスクD2が挿入されてローディングされる過程を示す。図5aは80mmディスクD2が矢印方向に第1レバー部110を押しながら挿入される場合を示し、図5bは前記ディスクD2が前記ディスク選別装置100を通過する場合を示す。前記第1レバー部110と前記第2レバー部120はPで示す位置に直線運動するように構成され、スパーギヤ220は前記第1レバー部110と前記第2レバー部120間で回転運動し、弾性スプリング230は前記第1レバー部110と前記第2レバー部120に連結されることにより、前記第1レバー部110と前記第2レバー部120が常にP1、P1′に位置するように互いに引き寄せられる。
【0022】
図5aにおいて、P1、P1′はディスクが挿入される前の両レバー部の位置を示し、P2、P2′は80mm/120mmディスクを一側に寄せて挿入する場合、両レバーがそれ以上広がらなくて、ディスクが中心側に移動しようとするときの位置を示し、P3、P3′は80mmディスクD2が通過可能な位置を示し、P4、P4′は120mmディスクD1が通過可能な位置を示す。
【0023】
まず、80mmディスクD2がディスク選別装置100を通過する過程を詳細に説明する。図5aは80mmディスクD2がディスク選別装置100に矢印方向に第1レバー部110を押しながら挿入される場合を示す。すなわち、80mmディスクD2が第1レバー部110の第1ディスク案内部200を押しながら挿入されると、P1、P1′の位置から、図5bに示すように、P2、P2′の値まで移動する。この際、前記第1レバー部110と前記第2レバー部120はスパーギヤ220を介して連結されているので、同一距離のP2、P2′まで移動することになる。
【0024】
その後、ディスクD2を押す力により、第1レバー部110の第1ディスク案内部200は80mmディスクD2が通過可能なP3まで移動する。この際、第2レバー部120はP2′まで移動する。すなわち、80mmディスクD2の挿入の際に、両レバー部のいずれか一つはP2で停止する。このような停止動作は、前記第1レバー部110の第1ラックギヤ160と前記第2レバー部120の第2ラックギヤに設けられたブレーキ部300、310によりなされる。
【0025】
このようなブレーキ部の形状を図5aに示す。前記ブレーキ部は、第1レバー部110の第1ラックギヤ160に形成された第1ブレーキ部300と、これに対応して第2レバー部120の第2ラックギヤ190に形成される第2ブレーキ部310とに区分される。このうち、第1ブレーキ部300に基づいてその形状を具体的に説明すると、前記第1ブレーキ部300は、第1ギヤ歯240、第2ギヤ歯260、及び第1空間部250からなる。前記第1ギヤ歯240及び前記第2ギヤ歯260の高さdは前記第1ブレーキ部300のほかのギヤ歯の高さの50%〜100%に形成され、第1空間部250の幅はほかのギヤ歯の幅より大きく形成される。ここで、前記第1ギヤ歯240及び前記第2ギヤ歯260の高さdは、図5b及び図6に示すように、スパーギヤ220と前記第1ブレーキ部300及び前記第2ブレーキ部310が互いに噛み合う位置で決定される。
【0026】
このように構成される第1ブレーキ部300、第2ブレーキ部310及びスパーギヤ220により、前記ディスク選別装置100の両レバー部110、120が一定の位置で呈するブレーキ動作を具体的に説明すると次のようである。まず、図5aに示すように、80mmディスクD2が第1レバー部110の方向に挿入されると、第1レバー部110は左側のP2に移動し、第1レバー部110と噛み合っているスパーギヤ220は反時計方向に回転し、これにより第2レバー部120は右側のP2′に移動する。このような動作により、スパーギヤ220は、図5bに示すように、第1ブレーキ部300の第2ギヤ歯260と第2ブレーキ部310の第4ギヤ歯290を通ることになる。
【0027】
ここで、前記スパーギヤ220により、第2ブレーキ部310の第4ギヤ歯290を通過したスパーギヤ220の一つのギヤ歯は、図5bのBで示すように、第2ブレーキ部310の第3ギヤ歯270の上面に当接して固定される。この際、第2レバー部120は右側のP2′に位置し、スパーギヤ290により第1レバー部110も左側P2に位置することになる。その後、図5bのAで示すように、前記80mmディスクD2が前記第1レバー部110を押して入るにしたがい、前記スパーギヤ220が前記第1ブレーキ部330の第1空間部250を通り第1ギヤ歯240の側面に当接して固定される。この際、第1レバー110は左側のP3に位置するので、両レバー部110、120が固定される。このように、前記スパーギヤ220、第1ブレーキ部300及び第2ブレーキ部310の相互作用により、両レバー部110、120の駆動が停止するブレーキ動作がなされる。
【0028】
この場合、前記第1レバー部110は左側のP3に位置し、前記第2レバー120は右側P2′に位置する。この際、前記80mmディスクD2が前記ディスク選別装置100を通過し得る長さとなる。このようなスパーギヤ220、第1ブレーキ部300及び第2ブレーキ部310の動作により、80mmディスクD2が前記ディスクプレーヤーの入口40を通してローディング可能になる。
【0029】
すなわち、前記80mmディスクD2が挿入される場合、前記第2レバー部120は右側のP2′の位置で固定され、前記第1レバー部110は左側のP3の位置で固定される。この際、図5bのA、Bで示すように、力の均衡がなされる。このような力の均衡に際して、図5bのBを拡大して図6に示す。図6を参照して、前記力の均衡を説明すると次のようである。スパーギヤ220の歯はたいてい五角形に形成され、前記スパーギヤ220の上面と側面間のエッジ部が第2ブレーキ部310の上面に当接して固定される。
【0030】
図6に示すように、スパーギヤ220の力F2と、第2ブレーキ部310の第3ギヤ歯270の力F1が互いに均衡をなして、前記第1レバー部110と前記第2レバー部120の駆動が停止する。この状態では、80mmディスクD2を矢印方向に押す力がさらに増加するとしても、第1レバー部110及び第2レバー部120は移動できなくなる。この際、80mmディスクD2が前記入口40を通過してターンテーブル上にローディングされる。このような動作は、80mmディスクD2を前記説明とは反対側で挿入する場合にも同様になされる。ただ、この場合には、前記第2レバー120が右側のP3′の位置まで移動し、第1レバー部110が左側P2の位置に移動したとき、80mmディスクD2がコンパクトディスクプレーヤーの入口40を通過してローディング可能になる。
【0031】
以下、前記ディスク選別装置100により、120mmディスクD1がディスクプレーヤーの入口40に挿入されてローディングされる過程を説明する。図7a及び図7bは120mmディスクD1がディスクプレーヤーの入口40に挿入されてローディングされるまでの過程を示す。図7aに示すように、120mmディスクD1をコンパクトディスクプレーヤーの入口40に挿入すると、120mmディスクD1のサイズにより、ディスク選別装置100の両レバー部110、120の第1ディスク案内部200及び第2ディスク案内部210を同時に両側のP及びP′方向に押すことになる。このように両側に押される両レバー部110、120は、スパーギヤ220を介して対称に噛み合っているので、互いに同一の距離だけ移動する。
【0032】
ついで、両レバー部110、120は、80mmディスクD2が挿入される場合に駆動が停止される状態である図5bのブレーキ状態を外れて左右側のP3、P3′の位置まで移動する。これは、図5bに示す力の均衡が破れることを意味する。このような状態を図7bに示す。図7bに示すように、スパーギヤ220の歯と第2ブレーキ部310の第3ギヤの歯270が当接して力の均衡をなしている状態は、120mmディスクD1が前記第2レバー部120を右側に押すことによるF3の力が右側に瞬間的に発生することにより破れる。これにより、両レバー部110、120がP3、P3′の方向に移動することになる。
【0033】
前述したような動作は、120mmディスクD1が両レバー部110、120に同時に力を加えることによるもので、このような動作により、ディスクのサイズが相違した場合にも、ディスクのサイズに応じて機構的に選別的にローディング動作が行えるものである。続いて、図7cに示すように、P3、P3′まで移動した両レバー部110、120は、図7dに示すように、120mmディスクD1が通過し得る位置であるP4、P4′まで移動する。この際、120mmディスクD1はコンパクトディスクプレーヤーの入口40を通過してローディング可能になる。
【0034】
このような本発明のディスク選別装置100は、樹脂からなった両レバー部110、120、スパーギヤ220及び弾性スプリング230のみで構成され、そしてネジのような簡単な締結部材によりコンパクトディスクプレーヤーの下部フレームアセンブリ30に装着される点に特徴があるものである。すなわち、従来は光素子のような高価の部品を半田付けなどで付着するため、費用面で不利な欠点があるだけでなく、半田付けなどの不良又は外部衝撃により光素子の位置が変更される場合に誤動作が発生するおそれがあったが、本発明は、このような問題点を簡単に機構的に解決したので、費用面で有利であり、故障のおそれがないという利点を有する。また、本発明は、ディスク選別装置100を完成品に組み立てた状態で簡単な作業によりコンパクトディスクプレーヤーに付着することができるという利点を有する。
【0035】
すなわち、一般の車両用コンパクトディスクプレーヤーは、レーザディスクが搭載されるターンテーブルと、プレーヤーの入口に挿入されるレーザディスクをプレーヤーの内部に引き込んでターンテーブルに搭載させるローディング部と、ターンテーブルを回転させる駆動部と、ターンテーブルが回転する間、レーザディスクが離脱することを防止するクランプ部と、レーザディスクの直径方向に直線往復運動しながら、レーザディスクに記録された情報を再生するか、あるいはレーザディスクに情報を記録する光ピックアップ部と、光ピックアップ部を往復運動させる移送手段とを含んでなるが、このようなプレーヤーの入口側に本発明のディスク選別装置100を簡単に装着することで、簡単な機構的な動作により、ディスクのサイズに応じてローディング可能にする車両用コンパクトディスクプレーヤーを提供することができる。
【0036】
前述したような本発明のディスク選別装置の作動方法を簡略に説明すると、本発明は機構的な方法でディスクのサイズに応じて選別的にローディング動作が行えるもので、80mmディスクD2がプレーヤーの入口に挿入される場合、両レバー部のディスク案内部のいずれか一つのみを押しながら挿入される。この際、そのディスク案内部が形成されたレバー部はP3又はP3′の位置まで、ほかのレバー部はP2又はP2′の位置まで移動して停止し、前記ディスクD2は入口を通過してローディングされる。
【0037】
一方、120mmディスクD1が挿入される場合は、両レバー部の両ディスク案内部を共に外側方向に押し出する。この際、両レバーに同時に力が加わるので、前記80mmディスクD2の挿入時のようなブレーキ動作は発生しなく、両レバーが共にP4、P4′の位置まで移動して停止する。その後、前記120mmディスクD1が入口40を通過してローディング可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】従来の車両用コンパクトディスクプレーヤーに120mmディスクが挿入される状態を示す分解斜視図である。
【図2】従来の車両用コンパクトディスクプレーヤーに80mmディスクが挿入される状態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明によるディスク選別装置が装着されたコンパクトディスクプレーヤーの分解斜視図である。
【図4】本発明によるディスク選別装置の斜視図である。
【図5a】本発明のディスク選別装置に80mmディスクが挿入されるとき、両レバーが初期位置にある状態を示す平面図である。
【図5b】本発明のディスク選別装置に80mmディスクが挿入されるとき、両レバーが80mmディスクの通過可能位置に移動した状態を示す平面図である。
【図6】本発明のディスク選別装置のブレーキ動作時の力の均衡状態を示す概略図である。
【図7a】本発明のディスク選別装置に120mmディスクが挿入されるとき、両レバーが初期位置にある状態を示す平面図である。
【図7b】本発明のディスク選別装置に120mmディスクが挿入されるとき、両レバーが120mmディスクの通過可能な位置まで移動する状態を示す平面図である。
【図7c】本発明のディスク選別装置に120mmディスクが挿入されるとき、両レバーが120mmディスクの通過可能な位置まで移動する状態を示す平面図である。
【図7d】本発明のディスク選別装置に120mmディスクが挿入されるとき、両レバーが120mmディスクの通過可能な位置まで移動する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0039】
100 ディスク選別装置
110 第1レバー部
120 第2レバー部
130 第1レバー延長部
150 第1レバー駆動部
160 第1ラックギヤ
170 第2レバー延長部
180 第2レバー駆動部
190 第2ラックギヤ
200 第1ディスク案内部
210 第2ディスク案内部
220 スパーギヤ
230 弾性スプリング
240 第1ギヤ歯
250 第1空間部
260 第2ギヤ歯
270 第3ギヤ歯
280 第2空間部
290 第4ギヤ歯
300 第1ブレーキ部
310 第2ブレーキ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザディスクを案内するための第1ディスク案内部が一端に設けられた第1レバー延長部と、所定形状のラックギヤが設けられた第1レバー駆動部と、前記第1レバー延長部と前記第1レバー駆動部を連結する第1レバー連結部とを含む第1レバー部と、
ディスクを案内するための第2ディスク案内部が一端に設けられた第2レバー延長部と、所定形状のラックギヤが設けられた第2レバー駆動部とを含む第2レバー部と、
前記第1レバー部のラックギヤ及び前記第2レバー部のラックギヤと噛み合う所定形状のスパーギヤと、
前記第1レバー部と前記第2レバー部を連結する弾性スプリングとを含んでなり、ディスクプレーヤーの入口に挿入されるディスクのサイズを選別してローディング可能にすることを特徴とするディスク選別装置。
【請求項2】
前記第1レバー部に設けられるラックギヤと、これに対応する第2レバー部のラックギヤは、80mmディスクの挿入の際、前記第1レバー部及び前記第2レバー部の動作を一時停止させるブレーキ部を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク選別装置。
【請求項3】
前記第1レバー部及び前記第2レバー部に設けられる前記ブレーキ部は、所定高さの第1ギヤ歯及び第2ギヤ歯と、前記第1ギヤ歯と前記第2ギヤ歯間に形成された空間部とを含んでなり、前記第1ギヤ歯及び前記第2ギヤ歯の高さはほかのギヤ歯の高さの50〜100%の範囲に形成され、前記空間部の幅はほかのギヤ歯間の間隔の幅より大きく形成されることを特徴とする請求項2に記載のディスク選別装置。
【請求項4】
前記第1レバー部に設けられる第1ブレーキ部と前記第2レバー部に設けられる第2ブレーキ部は、80mmディスクの挿入の際、前記第1レバー部及び前記第2レバー部の動作を停止させる位置に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のディスク選別装置。
【請求項5】
レーザディスクに対して情報を記録又は再生するためのコンパクトディスクプレーヤーにおいて、
前記コンパクトディスクプレーヤーの入口に挿入されるレーザディスクのサイズを選別するためのディスク選別装置と、
レーザディスクが搭載されるターンテーブルと、
前記ディスク選別装置で選別されたディスクを前記コンパクトディスクプレーヤーの内部に引き込んで前記ターンテーブル上に搭載させるローディング部と、
前記ターンテーブルを回転させる駆動部と、
前記ターンテーブルが回転する間、レーザディスクが離脱することを防止するためのクランプ部と、
レーザディスクの直径方向に直線往復運動しながら、レーザディスクに対して情報を記録又は再生する光ピックアップ部と、
前記光ピックアップ部を往復運動させる移送手段とを含んでなることを特徴とする車両用コンパクトディスクプレーヤー。
【請求項6】
前記ディスク選別装置は、
ディスクを案内するための第1ディスク案内部が一端に設けられた第1レバー延長部と、所定形状のラックギヤが設けられた第1レバー駆動部と、前記第1レバー延長部と前記第1レバー駆動部を連結する第1レバー連結部とを含む第1レバー部と、
ディスクを案内するための第2ディスク案内部が一端に設けられた第2レバー延長部と、所定形状のラックギヤが設けられた第2レバー駆動部とを含む第2レバー部と、
前記第1レバー部のラックギヤ及び前記第2レバー部のラックギヤと噛み合う所定形状のスパーギヤと、
前記第1レバー部と前記第2レバー部を連結する弾性スプリングとを含んでなり、ディスクプレーヤーの入口に挿入されるディスクのサイズを選別してローディング可能にすることを特徴とする車両用コンパクトディスクプレーヤー。
【請求項7】
前記第1レバー部に設けられるラックギヤと、これに対応する第2レバー部のラックギヤは、80mmディスクの挿入の際、前記第1レバー部及び前記第2レバー部の動作を一時停止させるブレーキ部を有することを特徴とする請求項6に記載の車両用コンパクトディスクプレーヤー。
【請求項8】
前記第1レバー部及び前記第2レバー部に設けられる前記ブレーキ部は、所定高さの第1ギヤ歯及び第2ギヤ歯と、前記第1ギヤ歯と前記第2ギヤ歯間に形成された空間部とを含んでなり、前記第1ギヤ歯及び前記第2ギヤ歯の高さはほかのギヤ歯の高さの50〜100%の範囲に形成され、前記空間部の幅はほかのギヤ歯間の間隔の幅より大きく形成されることを特徴とする請求項7に記載の車両用コンパクトディスクプレーヤー。
【請求項9】
前記第1レバー部に設けられる第1ブレーキ部と前記第2レバー部に設けられる第2ブレーキ部は、80mmディスクの挿入の際、前記第1レバー部及び前記第2レバー部の動作を停止させる位置に形成されることを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用コンパクトディスクプレーヤー。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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