説明

車両用スイッチ

【課題】操作すべき部位を感覚的に素早く把握することができ操作性を向上できる車両用スイッチを提供する。
【解決手段】単一の部材から形成された第1操作部材21を車両の取り付け面26に配置し、前記第1操作部材21を傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材21の外縁部に押圧操作可能な隆起部27が複数設けられている車両用スイッチであって、前記各隆起部27の間には、前記隆起部27よりも低く形成されたそぎ落とし部30が設けられ、前記そぎ落とし部30に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各隆起部27に至る湾曲部24が設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、ステアリングホイール等に設けられる車両用スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から十字方式の車両用スイッチが知られている。例えば、ステアリングホイールに設けられたこの十字方式のスイッチは車載用表示装置の入力用として用いられ、十字方式にすることで、表示装置に表示された横方向や縦方向の設定項目の選択を横方向縦方向に感覚的に操作できる点で優れ、乗員の操作性を向上している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−96245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の車両用スイッチにあってはステアリングの舵角に応じてスイッチ操作による制御を変更することで、ステアリングホイールを操作した場合でも項目選択の方向が変わらないようにしているが、スイッチにおいて押圧すべき部分を確認しながら操作する必要があり、そのため結果的に簡単に操作ができないという課題がある。
【0005】
そこで、この発明は、操作すべき部位を感覚的に素早く把握することができ操作性を向上できる車両用スイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、単一の部材から形成された第1操作部材(例えば、実施形態における第1操作部材21,41)を車両の取り付け面(例えば、実施形態における取り付け面26,36)に配置し、前記第1操作部材を傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位(例えば、実施形態における隆起部27,47)が複数設けられている車両用スイッチであって、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部(例えば、実施形態におけるそぎ落とし部30)が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部(例えば、実施形態における湾曲部24)が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、単一の部材から形成された第1操作部材(例えば、実施形態における第1操作部材21,41)を車両の取り付け面(例えば、実施形態における取り付け面26,36)に配置し、前記第1操作部材を中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状に形成して傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位(例えば、実施形態における隆起部27,47)が複数設けられている車両用スイッチであって、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部(例えば、実施形態におけるそぎ落とし部30)が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部(例えば、実施形態における湾曲部24)が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、単一の部材から形成された第1操作部材(例えば、実施形態における第1操作部材21,41)を車両の取り付け面(例えば、実施形態における取り付け面26,36)に配置し、前記第1操作部材を傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位(例えば、実施形態における隆起部27,47)が複数設けられている車両用スイッチであって、前記第1操作部材は正面視円形状に形成され、前記押圧可能部位は前記操作部材の中央部に対して同心円上に配置されており、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部(例えば、実施形態におけるそぎ落とし部30)が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部(例えば、実施形態における湾曲部24)が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、単一の部材から形成された第1操作部材(例えば、実施形態における第1操作部材21,41)を車両の取り付け面(例えば、実施形態における取り付け面26,36)に配置し、前記第1操作部材を中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状に形成して傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位(例えば、実施形態における隆起部27,47)が複数設けられている車両用スイッチであって、前記第1操作部材は正面視円形状に形成され、前記押圧可能部位は前記操作部材の中央部に対して同心円上に配置されており、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部(例えば、実施形態におけるそぎ落とし部30)が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部(例えば、実施形態における湾曲部24)が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1〜4に記載した発明によれば、第1操作部材の押圧可能な部位が感覚的に素早く明確に把握でき、目視すること無く操作が可能となると共に誤操作の可能性を低減することができるため操作性を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施形態のステアリングホイールの正面図である。
【図2】メータパネルの正面図である。
【図3】左側車両用スイッチの斜視図である。
【図4】左側車両用スイッチの正面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】左側車両用スイッチの第2実施形態の正面図である。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ステアリングホイール1は図示しないステアリングシャフトに固定されるボス部2と、運転者が把持する円環状のリム部3と、リム部3とボス部2とを連結するスポーク部4とで構成されている。ボス部2には図示しないエアバッグユニットが内装されると共に、上面にはホーンスイッチ5が設けられている。
【0010】
スポーク部4は、ステアリングホイール1が中立位置にある場合に、左側に延びる左側スポーク部10と、右側に延びる右側スポーク部11と、下側に延びる下側スポーク部12を備えている。左側スポーク部10と右側スポーク部11には、各々左側車両用スイッチ13と右側車両用スイッチ14が設けられている。ここで、左側車両用スイッチ13と右側車両用スイッチ14とは左側スポーク部10と右側スポーク部11の横方向の軸線Jに対して上側に距離Yの位置に配置されると共に、リム部3の外縁から内側に向かって距離Xの位置に配置され、ステアリングホイール1を把持した乗員の親指によるこれら左側車両用スイッチ13と右側車両用スイッチ14の操作を容易にしている。
【0011】
図2に示すのは、メータパネル15であって、中央部にスピードメータ16、左側にタコメータ17、右側に燃料計18が隣接して配置され、スピードメータ16の中央部にはマルチインフォメーションディスプレイ19が設けられている。
マルチインフォメーションディスプレイ19には、通常はオーディオ、ナビゲーション、エアコン、トリップメータに関する操作画面が表示されるものであるが、カスタマイズ設定のための表示部としても使用される。
【0012】
カスタマイズ設定とは、具体的には、複数の運転者が共有して車両を使用することを想定した運転者毎のドア、ウインドウ設定、トリップメータや平均燃費の給油連動リセット、スマートキー設定等の車両の各種基本設定のカスタマイズであり、これを設定する場合にカスタマイズ用項目情報がマルチインフォメーションディスプレイ19に階層構造で表示される。このようなカスタマイズ用として使用される階層構造の選択項目を選択・決定するために前述した左側車両用スイッチ13が使用される。
【0013】
図3〜図5に示すように、左側車両用スイッチ13は、左側スポーク部10の取り付け面26に形成された円形状の凹部20に装着される正面視円形状の第1操作部材21を備えている。
第1操作部材21は単一の樹脂部材から形成され、内部に設けた図示しない機構部により左方向、右方向、上方向、下方向にのみ傾動できるようになっていて、傾動した際に内部に設けた接点が導通され、傾動した方向に対応する項目が選択される。
【0014】
第1操作部材21は中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状の湾曲部24を備え、この湾曲部24は外縁に向かって連続的に形成され、湾曲部24の中央部には第2操作部材22の挿入孔23を備え、この挿入孔23に第2操作部材22が押圧可能に装着されている。
第2操作部材22は断面円形状で第1操作部材21とは逆方向に湾曲した頂部25、つまり手前側に凸となる頂部25を備え、この頂部25を押圧する決定操作を行う。尚、第2操作部材22の頂部25は左側スポーク部10の取り付け面26と同高さに設定され、第2操作部材22の周縁部は挿入孔23の縁部、つまり左側スポーク部10の取り付け面26と同等の高さに設定されている。
【0015】
第1操作部材21は左方向と右方向と上方向と下方向の外縁部分に他の部分、つまり斜め左上方向、斜め右上方向、斜め左下方向、斜め右下方向に比較して手前側に突出する隆起部27を備え、この隆起部27は中央部に対して同心円上に90度間隔で配置されている。この隆起部27の外側面27aは第1操作部材21の湾曲した外壁部28に沿って隆起し、左側スポーク部10の取り付け面26よりも高さがhだけ高く手前側に突出しており(図5参照)、内周側はエッジ部29を稜線として備えている。
【0016】
第1操作部材21の左方向と右方向と上方向と下方向の外縁部分の各隆起部27の間には、各々第1操作部材21の取り付け面26よりも奥側にΔhだけ低い位置に、隆起部27を水平に切除したそぎ落とし部30が設けられている(図5参照)。ここで、隆起部27間を跨るように形成されたそぎ落とし部30の中間部分は湾曲部24との隣接部が内側に反ったゆるやかな弧状の稜線31で連なっている。
【0017】
したがって、中央部に第2操作部材22を備えた第1操作部材21は線対称形状となり、湾曲部24は4つの隆起部27,27,27,27が形成されている部位をコーナ部とする略菱形形状となり、湾曲部24は一対のそぎ落とし部30、30に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって各隆起部27に至る。尚、湾曲部24の隆起部27に隣接する部位には左方向と右方向と上方向と下方向とに対応して頂角を向けた三角形状のマーク32が各々付されている(図1にのみ表示)。
【0018】
一方、図1に示すように、右側車両用スイッチ14は右側スポーク部11の取り付け面36に形成された円形状の凹部37に装着される正面視円形状の第1操作部材41を備えている。
この右側車両用スイッチ14の第1操作部材41も単一の樹脂部材から形成されている。右側車両用スイッチ14は、内部に設けた図示しない機構部により上方向、下方向にのみ傾動できるようになっていて、傾動した際に内部に設けた接点が導通され、傾動した方向(上と下方向)に対応する操作が行われる。
【0019】
第1操作部材41も中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状の湾曲部44を備え、この湾曲部44は外縁に向かって連続的に形成され、中央部には第2操作部材42の挿入孔43を備え、ここに断面円形状の第2操作部材42が押圧可能に装着されている。第2操作部材42は手前側に凸となる頂部45を備え、この第2操作部材42を押圧することで決定操作を行う点は左側車両用スイッチ13と同様である。尚、第2操作部材42の頂部45は右側スポーク部11の取り付け面36と同高さに設定されている。
【0020】
右側車両用スイッチ14はクルーズコントロールの選択・決定用に設けたものであって、上方向と下方向の外縁部分に他の部分、つまり左方向、右方向に比較して手前側に突出する隆起部47を中央部に対して同心円上に180度間隔で備えている。この隆起部47の外側面は第1操作部材41の湾曲した外壁部に沿って隆起し、左側車両用スイッチ13と同様に右側スポーク部11の取り付け面36よりも高く手前側に突出しており、内周側はエッジ部49を稜線として備えている。
【0021】
このようにして形成された右側車両用スイッチ14の第1操作部材41の上方向と下方向の外縁部分の各隆起部47の間、つまり左側と右側には、左側車両用スイッチ13と同様に各々第1操作部材41の取り付け面36よりも低い位置に隆起部47を水平に切除したそぎ落とし部50が設けられ、隆起部47間を跨るように形成されたそぎ落とし部50の中間部分は湾曲部44との隣接部が内側に反ったゆるやかな弧状の稜線51で連なっている。
【0022】
したがって、中央部に第2操作部材42を備えた右側車両用スイッチ14の第1操作部材41は線対称形状となり、湾曲部44は2つの隆起部47,47が形成されている部位を長軸方向とする略楕円形状となり、湾曲部44は一対のそぎ落とし部50に挟まれる上下の部分が徐々に幅が狭くなって、隆起部47に至る。尚、湾曲部44の隆起部47に隣接する部位には上方向には「+」、下方向には「−」のマーク52が付されている(図1にのみ表示)。
【0023】
上記第1実施形態によれば、左側車両用スイッチ13を操作する場合には、メータパネル15のマルチインフォメーションディスプレイ19に表示されたカスタマイズ項目を第1操作部材21により選択した後、第2操作部材22を押圧して決定する。つまり、第1操作部材21により上方向や下方向を押して目的とする項目にカーソルを合わせて選択し、その表示項目に設定された階層的な選択項目を左方向、右方向、上方向、下方向を押すことで目的とする項目を選択する。そして、最後に第2操作部材22で決定して、カスタマイズ項目の設定を終了する。よって、第1操作部材21と第2操作部材22とに機能を分けることにより、確実な操作を行うことができる。
【0024】
ところで、このように階層的に設定された選択項目を選択する際には、左方向、右方向、上方向、下方向を押圧する操作が必要である。第1操作部材21にあっては、湾曲部24に指を置き、左方向、右方向、上方向、下方向の何れかに向かって指を径方向外側に向かって狭くなった湾曲部24に沿うようにして移動するだけで、方向を容易に感覚的に判断して隆起部27に至ることができる。また、取り付け面26よりも高いエッジ部29に触れることで操作ポイントを目視することなく確認でき、そのエッジ部29を目視すること無く奥側に押圧すれば確実に対応する項目を選択することができる。
【0025】
この場合に、湾曲部24を滑らせた指が、隆起部27のエッジ部29ではなく、そぎ落とし部30と湾曲部24との境界である弧状の稜線31に至った場合には取り付け面26に対して低い位置であることもあって、誤っていることが指先で感覚的に把握することができるため、目視しなくても正しい方向に修正することができる。
勿論、決定を行うための第2操作部材22は第1操作部材21の中央部にあり手前側に凸となっている頂部25が操作ポイントとして認識できるため、目視して確認しなくても容易に把握できる。
【0026】
このように、第1操作部材21の押圧可能な部位である隆起部27が素早く明確に把握でき、目視すること無く操作が可能となると共に誤操作の可能性を低減することができるため操作性を向上することができる。
【0027】
また、第1操作部材21とは異なり逆方向に湾曲した第2操作部材22の頂部25を目視すること無く素早く把握できると共に、第2操作部材22を第1操作部材21内に収め、かつ第2操作部材22の周縁部は挿入孔23の縁部、つまり第1操作部材21の湾曲部24の高さ位置に一致しているので外観品質の向上を図ることができる。
【0028】
一方、右側車両用スイッチ14においては、上方向と下方向を押圧する際に第1操作部材41では湾曲部44に指を置き、上方向、下方向の何れかに向かって指を徐々に狭くなっている方向に移動するだけで、方向を容易に感覚的に判断して隆起部47に至ることができる。また、取り付け面36よりも高い隆起部47のエッジ部49に触れることで操作ポイントを目視すること無く確認でき、そのエッジ部49を奥側に押圧すれば必要とする速度の増減を確実に選択することができる。
【0029】
また、湾曲部44を滑らせた指が、隆起部47のエッジ部49ではなく、そぎ落とし部50と湾曲部44との境界である弧状の稜線51に至った場合には、取り付け面36に対して低い位置であることもあって、誤っていることが指先で感覚的に把握することができるため、目視しなくても正しい方向に修正することができる。
よって、第1操作部材41の押圧可能な部位である隆起部47が素早く明確に把握でき、目視すること無く操作が可能となると共に誤操作の可能性を低減することができるため操作性を向上することができる。
更に、第1操作部材41とは異なり逆方向に湾曲した第2操作部材42の頂部45を目視すること無く素早く把握できると共に、第2操作部材42を第1操作部材41内に収め、かつ第2操作部材42の周縁部は挿入孔43の縁部、つまり第1操作部材41の湾曲部44の高さ位置に一致しているため外観品質の向上を図ることができる点は左側車両用スイッチ13と同様である。
【0030】
図6、図7に示すのはこの発明の第2実施形態である。この実施形態は第1実施形態における左側車両用スイッチ13において第2操作部材22を省略したものである。第2操作部材22による決定操作を第1操作部材21の操作あるいはマルチインフォメーションディスプレイ19の選択項目に決定項目を付加して、第2操作部材22を省略することができる。この実施形態では湾曲部54の中央部に挿入孔を設けていない点以外は第1実施形態と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0031】
この実施形態においても前述した第1実施形態と同様に目視による押圧場所の確認が必要なく操作性が向上すると共に、目視しなくても正しい方向への修正が簡単に行える。また、誤操作の可能性を低減することができる。
【0032】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、スポーク部4に車両用スイッチを設けた場合を例にして説明したが、スポーク部4以外のリム部3やボス部(ホーンスイッチの脇)2に設けてもよく、スポーク部4やリム部3に設けたブラケットに設けてもよい。
また、ステアリングホイール1以外のインストルメントパネル等に設置されたスイッチにも適用できる。更に、第1操作部材21,41は正面視で円形状である場合を例にしたが、線対称であれば円形状に限られるものではない。また隆起部27,47の数は左側車両用スイッチ13の4つ、右側車両用スイッチ14の2つに限られず、複数であればよい。
【符号の説明】
【0033】
21,41 第1操作部材
26,36 取り付け面
27,47 隆起部(押圧可能部位)
30 そぎ落とし部
24 湾曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の部材から形成された第1操作部材を車両の取り付け面に配置し、前記第1操作部材を傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位が複数設けられている車両用スイッチであって、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部が設けられていることを特徴とする車両用スイッチ。
【請求項2】
単一の部材から形成された第1操作部材を車両の取り付け面に配置し、前記第1操作部材を中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状に形成して傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位が複数設けられている車両用スイッチであって、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部が設けられていることを特徴とする車両用スイッチ。
【請求項3】
単一の部材から形成された第1操作部材を車両の取り付け面に配置し、前記第1操作部材を傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位が複数設けられている車両用スイッチであって、前記第1操作部材は正面視円形状に形成され、前記押圧可能部位は前記操作部材の中央部に対して同心円上に配置されており、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部が設けられていることを特徴とする車両用スイッチ。
【請求項4】
単一の部材から形成された第1操作部材を車両の取り付け面に配置し、前記第1操作部材を中央部が奥側に最も窪んだ断面湾曲形状に形成して傾動操作可能に構成し、前記第1操作部材の外縁部に押圧操作可能な押圧可能部位が複数設けられている車両用スイッチであって、前記第1操作部材は正面視円形状に形成され、前記押圧可能部位は前記操作部材の中央部に対して同心円上に配置されており、前記各押圧可能部位の間には、前記押圧可能部位よりも低く形成されたそぎ落とし部が設けられ、前記そぎ落とし部に挟まれる部分が徐々に幅が狭くなって前記各押圧可能部位に至る湾曲部が設けられていることを特徴とする車両用スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−124178(P2012−124178A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−37938(P2012−37938)
【出願日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【分割の表示】特願2008−307419(P2008−307419)の分割
【原出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】