説明

車両用スロープ装置

【課題】スロープ角度を緩やかにしつつ格納時にはコンパクトな大きさになり、簡単な構造で強度及び耐久性に優れ、スロープ展開や格納操作が容易で、路面の高低差を吸収できる車両用スロープ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両側に連結した傾倒スロープと、傾倒スロープにスライド自在に連結したスライドスロープと、スライドスロープの展開側に折り返し自在の折返しスロープとを備え、スライドスロープの展開側の裏面には、スロープ使用時に接地する支持レッグを有し、スライドスロープと折返しスロープの連結部近傍には、スライド操作のための操作レバーを有し、折返しスロープの展開側先端部は、スロープ使用時に接地するものであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に格納搭載し、車椅子等の乗降時には、車外にスロープ状に展開し使用するスロープ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用のスロープ装置としては、スロープを複数に分割し、折り畳み構造やスライド構造で連結したものが公知である。
実開昭56−69546号公報には、第1の道板の端縁にヒンジを介して屈折可能に連結した第2の道板とを有し、第1の道板がテレスコープ状になっているものを開示する。
しかし、図8(a)に示すように、装置110が車両荷台102に起立格納した状態から、道板104、105を展開しようとグリップ125を引くと、図8(b)に示すように道板104、105がヒンジ107を回動中心として開くことになる。
従って、図8(c)に示すように道板104、105のヒンジ107側の端面同士が突き当たるまでの間は不安定であり、操作者は道板104、105の横に立った状態で上方からグリップ125を持ち、この不安定な姿勢で道板104、105を開きながら更に傾斜させる必要があり、操作姿勢に無理があり、操作自体も難しい。
また、道板104において互いに入れ子状の104a、105aをスライドして伸ばし、道板先端を接地させる操作姿勢も不安定なものになる。
このため、傾斜速度を低減させる緩衝装置を設けてありコスト高になっている。
さらには、スロープに負荷される荷重がヒンジ107に集中する恐れもある。
特許3745044号公報にはリンク機構を用いた技術を開示するが、スロープの長さを変更できないため、狭い場所ではスロープを展開できない恐れがある。
【0003】
【特許文献1】実開昭56−69546号公報
【特許文献2】特許3745044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記技術的課題に鑑みて、スロープ角度を緩やかにしつつ格納時にはコンパクトな大きさになり、簡単な構造で強度及び耐久性に優れ、スロープ展開や格納操作が容易で、路面の高低差を吸収できる車両用スロープ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る車両用スロープ装置は、車両側に連結した傾倒スロープと、傾倒スロープにスライド自在に連結したスライドスロープと、スライドスロープの展開側に折り返し自在の折返しスロープとを備え、スライドスロープの展開側の裏面には、スロープ使用時に接地する支持レッグを有し、スライドスロープと折返しスロープの連結部近傍には、スライド操作のための操作レバーを有し、折返しスロープの展開側先端部は、スロープ使用時に接地するものであることを特徴とする。
ここで、操作レバーの有する位置をスライドスロープと折返しスロープの連結部近傍としたのは、折返しスロープをスライドスロープに折り重ねた状態でスライドスロープのスライド操作ができる位置に操作レバーを設けた趣旨であり、スライドスロープの展開側裏面に取り付けても、折返しスロープの連結部側の展開時裏面となる位置に取り付けてもよい。
【0006】
スライドスロープは、傾倒スロープのスロープ面に沿って傾倒スロープに重なる状態から所定範囲スライド可能になっている。
傾倒スロープは、基端側を車両に回転自在に枢着、軸着してあるとスロープを格納する場合に起立することになるが、車両の床に沿ってスライド格納可能であってもよい。
本発明では、スライドスロープの基端部とは反対側に設けてある操作レバーを持って、傾倒スロープを車両の外側に回動し、そのまま引っ張ることでスライドスロープを展開することができる。
折返しスロープは、車両格納時にはスライドスロープに重ねるように折返すことで、傾倒スロープの傾倒操作や起立操作をする状態においてスライドスロープの上に載って支持されている。
これにより、折返しスロープをスライドスロープに重ねるように折り返した状態のまま、傾倒スロープの傾倒操作や起立操作、及びスライドスロープのスライド操作が行える。
【0007】
請求項2記載に係る車両用スロープ装置は、傾倒スロープとスライドスロープとはスロープ幅方向の両端に脱輪防止用フランジ部を有し、傾倒スロープのフランジ部とスライドスロープのフランジ部とがスライド嵌合していることを特徴とする。
【0008】
ここで、傾倒スロープのフランジ部とスライドスロープのフランジ部とをスライド嵌合させることにより、脱輪防止用フランジ部がスライドレールとしても作用する。
例えば、傾倒スロープのフランジ部をアウターレールとし、スライドスロープのフランジ部をインナーレールとすることも、その逆に用いることもできるが、傾倒スロープ側のフランジ部をスロープ幅方向の内側を断面コ字型凹部に形成したアウターレールにし、凹部の内側にスライドスロープのインナーレールにすると、スロープの上面からかかる荷重に対して強度が安定する。
また、傾倒スロープの幅よりスライドスロープの幅が同等以下に納まる。
【0009】
請求項3記載に係る車両用スロープ装置は、折返しスロープのスロープ幅方向の両端に脱輪防止用フランジ部を有するとともに当該フランジ部よりスロープ幅方向の外側に折返し操作レバーを有していることを特徴とする。
折返しスロープの幅方向両端の脱輪防止用フランジ部の外側に折返し操作レバーを設けたことにより、車椅子等の走行時に操作レバーが干渉することがない。
【0010】
請求項4記載に係る車両用スロープ装置は、スライドスロープの裏面には、折り畳み格納可能にベンチ用レッグを有し、当該ベンチ用レッグは使用時にスライドスロープを略水平に支持するものであることを特徴とする。
【0011】
車両用スロープ装置は車両に車椅子等が乗降することが直接の目的であるが、最近のアウトドアレジャーのニーズにも応えたのが請求項4記載の発明であり、スライドスロープを引き出した状態で水平テーブルとなる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載に係る車両用スロープ装置においては、スロープ展開時には、傾倒スロープをスライドスロープ先端部に設けた操作レバーを持って、回動しそのまま、スライドスロープの伸長操作を行い、支持レッグを接地させ、折返しスロープを折返し状態から開く。
また、格納時には、折返しスロープをスライドスロープの上に折返し、操作レバーを操作してスライドスロープを収縮し、傾倒スロープを起立操作する。
従って、展開及び格納操作が単純で行いやすい。
本発明は、3つのスロープに分割したことにより、スロープ全長を長く設定できて、スロープ角度が緩やかになり、車両の後方に起立格納する場合には格納時の高さを低くでき、後方視界性が向上する。
また、スライドスロープの先端部でも荷重を与えるので耐荷重が大きく、スライドスロープの先端部から折返しスロープが回動展開するので整地不充分で段差があってもスロープを展開できる。
【0013】
請求項2記載に係る車両用スロープ装置においては、脱輪防止用フランジ部を有するので、例えば車椅子等がスロープ面から脱輪することを防止できるとともに、この脱輪防止用フランジ部でスライド構造を構築してあるために耐荷重が大きく、車椅子の乗降がスムーズである。
【0014】
請求項3記載に係る車両用スロープ装置においては、折返しスロープの操作レバーを脱輪防止用フランジ部の外側に設けたので、この操作レバーが車椅子等の走行に障害になることはない。
【0015】
請求項4記載に係る車両用スロープ装置においては、スライドスロープの裏面にベンチ用レッグを格納自在に設けたので、テーブル等の多目的にも使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明に係る車両用スロープ装置10を展開した状態の説明図で、図1(a)は側面図を示し、図1(b)は平面図を示す。
車両用スロープ装置10は、非使用時には車両に格納して、使用時には車両から路面3にスロープ面10aを展開できるように、傾倒スロープ20と、傾倒スロープ20に対してスライド可能なスライドスロープ30と、スライドスロープ30に対して折返し可能な折返しスロープ40とを有している。
傾倒スロープ20は、基端部24を車両の床後部2に連結してあり、基端部24のヒンジ24aによりヒンジ軸24bを中心に旋回する。
傾倒スロープ20は、ヒンジ軸24bを軸中心にして旋回操作して、後述するように車両格納時には起立状態とし、スロープ展開時には車両外側に傾倒する。
傾倒スロープ20のスロープ板21の両側端部には、スロープ展開時に上向きにリブ状に突出してスロープ長手方向に沿うフランジ部22を有している。
図1(c)にA部付近の要部の幅方向の拡大断面図を示す。
フランジ部22にはスロープ面10a側にはスライドスロープ30がスライドするためのスライド溝23が一体に設けてある。
スライドスロープ30のスロープ板31の両側端部には、スロープ展開時に上向きとなりスロープ長手方向に沿うフランジ部32を有している。
フランジ部32には、スライドレール33をスロープ長手方向に沿って一体に設けてあり、スライドスロープ30はスライドレール33を傾倒スロープ20のスライド溝23に挿入することで、傾倒スロープに20に沿うスライド機構になっている。
これにより、傾倒スロープ20のフランジ部22はアウターレールとなりスライドスロープ30のフランジ部32はインナーレールとなる。
スライドスロープ30は、傾倒スロープ20に沿うスライド操作をして、車両格納時にはスロープ長さを収縮して傾倒スロープ20の上に重ねて、スロープ展開時には路面3の側にスライドしてスロープ長さを伸長させる。
また、スライドスロープ30はこのように傾倒スロープ20とスライド連結してあることで、スライドスロープ30を傾倒スロープ20のヒンジ軸24bを軸中心に旋回させることで傾倒スロープ20を旋回できる。
スライド溝23は、スライドレール33の上面と下面とを摺動支持するように、凹形に囲むように形成してあり、スライドレール33との摩擦部分には樹脂シュー等の摺動部材(図示省略)を設ける等してスライドスロープ30をスライドしやすくしてある。
スライド溝23の長手方向両端にはそれぞれ、スライドレール33に設けてあるストッパ33aと干渉し、スライド範囲を制限するストッパ23aが設けてある。
スライドスロープ30の旋回方向における先端部のスロープ板31の路面側には、操作レバー51と、支持レッグ52とが設けてある。
支持レッグ52の取付状態の説明図を図5(a)に示し、操作レバー51の取付状態の説明図を図5(b)に示し、
操作レバー51はスロープ板31の路面側の面に両端を連結した略コ字形で、スライドスロープ30から展開状態における折返しスロープ40の下側に向けて突出して取り付けてある。
操作レバー51は、後述するように使用者が握ってスロープ展開操作と格納操作を行うためのものであり、支持レッグ52はスロープ展開時に路面3に当接してスライドスロープ30を支持する。
折返しスロープ40のスロープ板41の両側端部には、スロープ展開時に上向きにリブ状に突出し、スロープ長手方向に沿うフランジ部42を有している。
図1(d)にB部付近の要部の幅方向断面図を示す。
折返しスロープ40のフランジ部42のスライドスロープ30側の端部42aはスライドスロープ30側に突出してあり、スライドスロープ30のフランジ部22の折返しスロープ40側の端部32aとを軸連結部50で連結してある。
軸連結部50は、折返しスロープ40とスライドスロープ30のそれぞれのフランジ部32、42の対向する端部32a、42aに軸孔50b、50cを設け、軸孔50bにスプリングピン50aを嵌めて、軸孔50cにスプリングピン50aを回動自在に挿入してある。
折返しスロープ40のフランジ部42の幅方向外側には折返し操作レバー53が設けてある。
折返しスロープ40は折返し操作レバー53を持って軸連結部50を軸中心にして旋回操作して、車両格納時にはスライドスロープ40に重ねて、スロープ展開時には路面3側に開いてスライドスロープ40と直線状にする。
【0017】
図2は車両用スロープ装置10を車両格納状態から展開する状態を側面視した説明図を示し、図3及び図4は斜視した説明図を示す。
車両用スロープ装置10は、図2(a)及び図3(a)に示すように、折返しスロープ40をスライドスロープ30に折り重ねて、スライドスロープ30を傾倒スロープ20に重ねるようにスライドし、傾倒スロープ20を上向きにした起立状態で車両に格納する。
図1に示すように折返しスロープ40のフランジ部42の先端部に設けてある弾性部43は、このスロープ装置10の起立状態では図5(c)に弾性部43付近の要部の幅方向断面図を示すように、折返しスロープ40のフランジ部42に弾性接触して、折返しスロープ40を折返した状態でのガタ付きを防止する。
図5(c)に示すように、スライドスロープ30は傾倒スロープ20のフランジ部22の内側にフランジ部32を配設して、折返しスロープ40はスライドスロープ30のフランジ部32の内側にフランジ部42を配設してある。
これにより、格納状態では入れ子状に、傾倒スロープ20の内側にスライドスロープ30が収納され、スライドスロープ30の内側に折返しスロープ40が収納されて格納スペースを小さくしてある。
また、これにより図1(a)に示すように展開した状態では、スロープ面10aを押して上げる車椅子の車輪がフランジ部の端部に引っ掛からないようにしてある。
支持レッグ52は例えば図7(a)に示すような折り畳み軸部55aを有することでスライドスロープ30のスロープ板31側に折り畳み可能な支持レッグ55としてもよい。
この折り畳み可能な支持レッグ55は、スロープ装置10の起立状態では折り畳んで収納スペースを小さくし、スロープ装置10を使用する際には支持レッグ55を路面に向けて起こす。
使用者は、スロープ装置10の展開側に立って操作レバー51を握って、スロープ装置10が路面3側に倒れようとするのを支えつつ路面3の側に図2(b)及び図3(b)に示すように傾倒させる。
この傾倒操作は、次に行うスライドスロープ30のスライド操作が行いやすい角度まで行えばよい。
傾倒操作を行っている状態において、傾倒スロープ20が上向きの状態ではスライドスロープ30は自重で傾倒スロープ20の基端部24側向きに落とし込むように支持されて、傾倒スロープ20が下向きとなるとスライドスロープ30は操作レバー51の持ち上げにより支持されて、傾倒操作中にスライドしない。
また、折返しスロープ40はスライドスロープ30上に載った状態で支持されて、傾倒操作中には開かない。
そして、操作レバー51を握ったままスロープ展開方向に路面3を移動してスライドスロープ30を引いて、図2(c)及び図4(a)に示すようにスライドスロープ30をスロープ面が適度な長さになるようにスライドさせて、支持レッグ52の下端を路面3に当接させた状態で操作レバー51から手を離す。
これにより、スロープ装置10を支持レッグ52で支持した状態とする
このスライド操作を行っている状態において、傾倒スロープ20の傾倒はスライドスロープ30とスライド連結してあることで防止され、折返しスロープ40はスライドスロープ30に載った状態であるので開かない。
このスライドスロープ30のスライド操作は、スロープ展開するスペースが十分に広ければ最もスロープ面10aを長く伸ばし、スペースが狭い場合にはスロープ面10aの長さをスペースが許容できる範囲内とする。
そして、折返し操作レバー53を持って図2(d)、図4(b)に示すように折返しスロープ40を開いて折返しスロープ40の先端40aを路面に接地させる。
図2(e)は、路面3からの車両床後部2の高さhが路面3の凹凸等で図2(d)に示す状態より低い場合を示し、スライドスロープ30をあまり引かずに短いスロープ面10aを形成することで、高さの差を吸収してある。
スロープ装置10の車両への格納操作は、スロープ展開操作の逆の順番で行えばよい。
操作レバー51は、傾倒スロープ20を傾倒操作や起立操作を梃子状に行うことができて、その際にスライドスロープ30がスライドしたり折返しスロープ40が開かないようにできて、スライドスロープ30を引くスライド操作と、支持レッグ52を接地する操作とが行いやすいように、軸連結部50付近に設ければよい。
よって、例えば図7(b)、(c)に示すように、折返しスロープ40の軸連結部50付近に操作レバー51を取り付けてもよい。
この場合の操作レバー51は、図7(b)に操作時状態を示すように操作時にはスロープ展開方向に突出して、図7(c)にスロープ展開した状態を示すようにスロープ展開した時にはスライドスロープ30の下側に回りこませてある。
【0018】
図6は車両用スロープ装置10をベンチ状に用いるためのベンチ用レッグ54を取付けた状態の説明図で、図6(a)はスロープ展開した状態の側面図を示し、図6(b)はスロープ展開した状態の平面図を示し、図6(c)はベンチ状にした状態を示す。
ベンチ用レッグ54は、スライドスロープ30の先端部の路面3側に取り付けてあり、非使用時にはスライドスロープ30の下面に沿うように折り畳み軸部54aで折り畳んで保持できる。
ベンチ用レッグ54を開くと、ベンチ用レッグ54により傾倒スロープ20とスライドスロープ30とを略水平にしたベンチ状に支持できる。
本実施例においては、車両の後方に展開するスロープ装置を取り付けた例を示したが、車両のサイド方向に展開してもよい。
また、起立状態に格納するのみならず床に沿って格納する場合にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る車両用スロープ装置を展開した状態の説明図で、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示し、(c)はA部付近の幅方向断面の拡大図を示し、(d)はB部付近の幅方向断面の拡大図を示す。
【図2】車両用スロープ装置を車両格納状態から展開する状態を側面視した説明図を示す。
【図3】車両用スロープ装置を車両格納状態から展開する状態を斜視した説明図を示す。
【図4】車両用スロープ装置を車両格納状態から展開する状態を斜視した説明図を示す。
【図5】(a)は支持レッグの取付け状態の説明図を示し、(b)は操作ハンドルの取付け状態の説明図を示し、(c)はC視した拡大説明図を示す。
【図6】車両用スロープ装置をベンチ状に用いるためのベンチ用レッグを取付けた状態の説明図を示す。
【図7】(a)は折り畳み可能にした支持レッグを示し、(b)、(c)は操作ハンドルを折返しスロープに取り付けた状態を示す。
【図8】従来のスロープ装置の操作状態を示す。
【符号の説明】
【0020】
1 車両
2 車両床後部
3 路面
10 車両用スロープ装置
10a スロープ面
20 傾倒スロープ
21 スロープ板
22 傾倒スロープのフランジ部
23 スライド溝
23a ストッパ
24 基端部
24a 基端部のヒンジ
24b ヒンジ軸
30 スライドスロープ
31 スロープ板
32 スライドスロープのフランジ部
32a 端部
33 スライドレール
40 折返しスロープ
40a 先端
41 スロープ板
42 折返しスロープのフランジ部
42a 端部
43 弾性部
50 軸連結部
50a スプリングピン
50b、50c 軸孔
51 操作レバー
52 支持レッグ
53 折返し操作レバー
54 ベンチ用レッグ
54a 折り畳み軸部
55 折り畳み可能な支持レッグ
55a 折り畳み軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両側に連結した傾倒スロープと、傾倒スロープにスライド自在に連結したスライドスロープと、スライドスロープの展開側に折り返し自在の折返しスロープとを備え、
スライドスロープの展開側の裏面には、スロープ使用時に接地する支持レッグを有し、スライドスロープと折返しスロープの連結部近傍には、スライド操作のための操作レバーを有し、折返しスロープの展開側先端部は、スロープ使用時に接地するものであることを特徴とする車両用スロープ装置。
【請求項2】
傾倒スロープとスライドスロープとはスロープ幅方向の両端に脱輪防止用フランジ部を有し、傾倒スロープのフランジ部とスライドスロープのフランジ部とがスライド嵌合していることを特徴とする請求項1記載の車両用スロープ装置。
【請求項3】
折返しスロープのスロープ幅方向の両端に脱輪防止用フランジ部を有するとともに当該フランジ部よりスロープ幅方向の外側に折返し操作レバーを有していることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用スロープ装置。
【請求項4】
スライドスロープの裏面には、折り畳み格納可能にベンチ用レッグを有し、当該ベンチ用レッグは使用時にスライドスロープを略水平に支持するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スロープ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−149112(P2009−149112A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−326127(P2007−326127)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【出願人】(000100791)アイシン軽金属株式会社 (137)
【Fターム(参考)】