説明

車両用フロントグリルブラケット

【課題】1つのフロントグリルブラケットでフロントグリルとヘッドライトとを支持するときに、フロントグリルブラケットで外力を吸収してフロントグリルとヘッドライトとの干渉を防止することを可能にする。
【解決手段】車体側の構造体に取付けられ、フロントグリル及びヘッドライトを支持する車両用フロントグリルブラケット30において、この車両用フロントグリルブラケット30は、車体上下方向に延びて、車体に固定される車体固定片71と、この車体固定片71から車体前方に延ばされた側壁部72と、正面視で、車体固定片71の下部71a側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライトが取付けられるヘッドライト取付片73と、正面視で、車体固定片71とヘッドライト取付片73との交差部から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置にフロントグリル取付点108,109を有するグリル取付片75と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントグリルやヘッドライトなどを支持する車両用フロントグリルブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
車両用フロントグリルブラケットとして、フロントグリルやヘッドライトをフロントバルクヘッドなどの構造体に取付けるものが知られている。
この種の車両用フロントグリルブラケットは、フロントグリルブラケットを所定の形状に形成し、フロントグリルやヘッドライトを所定の位置に取付けることができるように、適宜設計されるものであった。
このような、車両用フロントグリルブラケットとして、1つのブラケットにフロントグリル及びヘッドライトを支持するもの、若しくはフロントグリルブラケットで外力を吸収できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0003】
特許文献1の車両用フロントグリルブラケットは、車体側の構造体に取付けられる。ブラケットの車幅中央側にフロントグリルが支持されるとともに、ブラケットの車幅外方にヘッドライトが支持される。すなわち、一つのブラケットに、フロントグリルとヘッドライトとを固定している。
【0004】
特許文献2の車両用フロントグリルブラケットは、車体の前方を覆うフロントバンパフェイス(バンパ)に、フロントグリル(グリル)を取付ける部材である。さらに、弾性変形可能にフロントグリルを支持することで、フロントバンパフェイスからの外力をブラケットで吸収するようにした。
【0005】
すなわち、特許文献1の車両用フロントグリルブラケットのように、一つのフロントグリルブラケットに、フロントグリルとヘッドライトとを固定する場合に、特許文献2の車両用フロントグリルブラケットのように、フロントグリルブラケットで外力を吸収してフロントグリルとヘッドライトとの干渉を回避するようにしたいものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−220970号公報
【特許文献2】特開平9−123852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、1つのフロントグリルブラケットでフロントグリルとヘッドライトとを支持するときに、フロントグリルブラケットで外力を吸収してフロントグリルとヘッドライトとの干渉を防止することができる車両用フロントグリルブラケットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、車体側の構造体に取付けられ、フロントグリル及びヘッドライトを支持する車両用フロントグリルブラケットにおいて、この車両用フロントグリルブラケットは、車体上下方向に延びて、車体に固定される車体固定片と、この車体固定片から車体前方に延ばされた側壁部と、正面視で、車体固定片の下部側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライトが取付けられるヘッドライト取付片と、正面視で、車体固定片とヘッドライト取付片との交差部から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置にフロントグリル取付点を有するグリル取付片と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、グリル取付片は、側壁部の上下から車幅中央側にそれぞれ延びる上辺及び下辺と、これらの上辺及び下辺の車幅中央側端部を連結する縦辺と、を備え、側壁部に、上辺、下辺及び縦辺に連続する開口部が形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、フロントグリル取付点よりも、交差部が高強度に形成されることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、車体固定片と、ヘッドライト取付片及びグリル取付片の下辺と、により正面視略十字状に形成されて、交差部が高強度に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車両用フロントグリルブラケットは、車体側の構造体に取付けられ、フロントグリル及びヘッドライトを支持する。詳細には、車両用フロントグリルブラケットは、車体上下方向に延びて、車体に固定される車体固定片と、この車体固定片から車体前方に延ばされた側壁部と、正面視で、車体固定片の下部側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライトが取付けられるヘッドライト取付片と、正面視で、車体固定片とヘッドライト取付片との交差部から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置にフロントグリル取付点を有するグリル取付片と、を備えた。
これにより、フロントグリルに対して車体前方側から外力が加わった際に、グリル取付片は、車体固定片の車幅外方のヘッドライト取付片に対してフロントグリル取付点が車体後方側、下方側又は車体中央側に移動するように変形することができる。つまり、ヘッドライトに対してフロントグリルが単独で移動することができる。この結果、フロントグリルとヘッドライトとの干渉を避けることができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、グリル取付片は、側壁部の上下から車幅中央側にそれぞれ延びる上辺及び下辺と、これらの上辺及び下辺の車幅中央側端部を連結する縦辺と、を備える。側壁部に、上辺、下辺及び縦辺に連続する開口部が形成されたので、開口部によりフロントグリル取付点を車体後方側に容易に移動させることができる。これにより、グリル取付片の変形をより確実にすることができる。この結果、さらなるフロントグリルとヘッドライトとの干渉を避けることができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、フロントグリル取付点よりも、交差部が高強度に形成されたので、グリル取付片の変形によるヘッドライト取付片の影響を最小限に止めることができる。
【0015】
請求項4に係る発明では、車体固定片と、ヘッドライト取付片及びグリル取付片の下辺と、により正面視略十字状に形成されて、交差部が高強度に形成されたので、別部材を設けたり、材質を変える場合に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る車両用フロントグリルブラケットが搭載される車体前部の分解斜視図である。
【図2】図1に示された車体前部の斜視図である。
【図3】本発明に係る車両用フロントグリルブラケットがフロントバルクヘッドに支持された状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示された車両用フロントグリルブラケットの実装状態での平面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図3に示された車両用フロントグリルブラケットの斜視図である。
【図7】図3に示された車両用フロントグリルブラケットの正面図である。
【図8】図3に示された車両用フロントグリルブラケットの実装状態で車体下方から見た斜視図である。
【図9】図3に示された車両用フロントグリルブラケットの実装状態で車体後方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例】
【0018】
図1〜図3に示されたように、車両10は、車体11の前部に、左右のサイドシル(不図示)の前端から車体前後方向に延ばされる左右のフロントサイドフレーム22,22(一方不図示)と、これらのフロントサイドフレーム22,22の前端内側に設けられるフロントバルクヘッド23と、左右のフロントサイドフレーム22,22の先端にエクステンション24,24(一方不図示)を介して設けられたバンパビーム25と、このバンパビーム25の前方を覆うフロントバンパフェイス27と、フロントピラー(不図示)から車体前方に延ばされる左右のアッパメンバ28,28(一方不図示)と、これらのアッパメンバ28,28とフロントバルクヘッド23とを連結する左右の連結部材32,32と、車幅方向内方がフロントバルクヘッド23へ取付けられる左右の車両用フロントグリルブラケット30,30と、これらの車両用フロントグリルブラケット30,30の外方にそれぞれ取付けられる左右のヘッドライト(灯体)34,34と、車両用フロントグリルブラケット30,30の内方に取付けられるフロントグリル35と、を備える。
【0019】
フロントバルクヘッド23は、車体上部にて車幅方向に延ばされる上の横メンバ36と、車体下部にて車幅方向に延ばされる下の横メンバ37と、これらの上下の横メンバ36,37の端部に接続される左右の縦メンバ38,39と、からなる。フロントバルクヘッド23には、エンジン42を冷却するラジエータ43と、エアコンディショナの冷媒を貯留するコンデンサ44とが支持されている。フロントバルクヘッド23の後方には、エンジンルーム41が形成される。エンジンルーム41には、エンジン42が収納される。
すなわち、フロントバルクヘッド23は、車体11側の構造体である。
【0020】
フロントバンパフェイス27は、バンパビーム25の前方を覆うバンパフェイス本体45と、このバンパフェイス本体45の中央に設けられ、車体内部に走行風が導かれるバンパ中央グリル46と、バンパフェイス本体45に設けられる左右のバンパ側部グリル47,47と、からなる。バンパ側部グリル47には、フォグランプ51を臨ませるフォグランプ開口52と、車体内部に走行風が導かれる導風孔53と、が形成される。
【0021】
アッパメンバ28は、前端から延長される連結端部29を介してフロントサイドフレーム22に連結される。
【0022】
フロントグリル35は、エンジンルーム41内に走行風を導風する複数のグリル開口部57,57,58,58,59,59が形成されている。
さらに、フロントグリル35は、左右裏面に設けられる左右のグリル照明具56,56を備える。グリル照明具56の裏面には、車両用フロントグリルブラケット30に係止するブラケット61(図9参照)が設けられている。
【0023】
以下、左の車両用フロントグリルブラケット30を、「フロントグリルブラケット30」として説明する。なお、右の車両用フロントグリルブラケット30は、左の車両用フロントグリルブラケット30と車体中心に関して対称の部材である。
【0024】
図4〜図9に示されたように、フロントグリルブラケット30は、車体上下方向に延びて、車体11(図1参照)側のフロントバルクヘッド23に固定される車体固定片71と、この車体固定片71から車体前方に延ばされた側壁部72と、正面視で、車体固定片71の下部71a側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライト34が取付けられるヘッドライト取付片73と、正面視で、車体固定片71とヘッドライト取付片73との交差部(接点)74から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置に第1及び第2のフロントグリル取付点(フロントグリル取付部)108,109を有するグリル取付片75と、車体固定片71の下部71a、側壁部72の下部72a、ヘッドライト取付片73及びグリル取付片75の下辺106を繋ぐ下部連結部76と、を備える。
【0025】
すなわち、フロントグリルブラケット30は、車体11側のフロントバルクヘッド(構造体)23に固定され、フロントグリル35及びヘッドライト34を支持する。
【0026】
車体固定片71は、フロントバルクヘッド23の左の縦メンバ38に沿わせて形成された基部81と、この基部81から車体前方に膨出させ、基部81の剛性及び強度を増す膨出部82と、基部81に上下に形成され、左の縦メンバ38に取付けるための上下の取付孔83,84が形成される。膨出部82は、前面に軽量化のための複数の逃げ孔85が形成されている。
【0027】
側壁部72は、基部81から膨出部82を経由して車体前方に形成された部分である。さらに、側壁部72は、グリル取付片75の上辺105、下辺106及び縦辺107に連続する開口部87が形成される。
【0028】
ヘッドライト取付片73は、車体前方に形成された前壁91と、この前壁91の上部から車体後方に延ばされた水平壁92と、これらの前壁91から車体後方に延ばされ且つ車幅内側に形成され、ヘッドライト34を取付ける第1のヘッドライト取付部93と、前壁91から車体後方に延ばされ且つ車幅外側に形成され、ヘッドライト34を取付ける第2のヘッドライト取付部94と、前壁91の外方に形成され、ヘッドライト34を取付ける第3のヘッドライト取付部95と、水平壁92に形成され、バンパフェイス27を嵌合する複数のバンパフェイス取付爪96と、からなる。
なお、バンパフェイス本体45には、図5に示されたように、複数のバンパフェイス取付爪96に嵌合する嵌合孔45aが設けられている。
【0029】
第1のヘッドライト取付部93は、前壁91から延ばされるベース部97と、このベース部97に形成され、ヘッドライド34を取付ける取付孔98と、ベース部97に設けられ、ベース部97を補強する複数の補強リブ99a〜99dとを備える。第2のヘッドライト取付部94は、第1のヘッドライト取付部93と同様に、ベース部101と、取付孔102と、複数の補強リブ103a〜103dとを備える。第3のヘッドライト取付部95は、前壁91に設けられた孔である。
【0030】
グリル取付片75は、側壁部72の上下から車幅中央側にそれぞれ延びる上辺105及び下辺106と、これらの上辺105及び下辺106の車幅中央側端部を連結する縦辺107と、を備える。
上辺105は、フロントグリル35を取付ける第1のフロントグリル取付点(グリル取付孔)108が形成される。
【0031】
縦辺107は、上辺105から前方に延ばされた第1段部111と、この第1段部111から下方に延ばされた垂直部112と、この垂直部112から車体前方に延ばされた第2段部113とからなる。垂直部112には、フロントグリル35を取付ける第2のフロントグリル取付点(グリル取付孔)109が形成される。
【0032】
第2のフロントグリル取付点109は、第1のフロントグリル取付点108よりも車体前方にせり出して形成されている。下辺106は、上辺105よりも車体前方にせり出して形成される。
第1のフロントグリル取付点108及び第2のフロントグリル取付点109には、フロントグリル35が係止される。詳細には、図9に示されるように、フロントグリル35の裏面に取付けられたグリル照明具56のブラケット61が係止される。
【0033】
下部連結部76は、車体固定片71の下部71aとヘッドライト取付片73とに渡した前後リブ115と、この前後リブ115と側壁部72の下部72aとに渡した第1横リブ116と、前後リブ115とヘッドライト取付片73とに渡した第2横リブ117と、ヘッドライト取付片73から連続的に車幅方向内側に延ばした前リブ118と、第1横リブ116、前後リブ115、グリル取付片75の下辺106、グリル取付片75の縦辺107(第2段部113)及び前リブ118を繋ぐ底面119、とからなる。
【0034】
ここで、正面視でヘッドライト取付片73の前壁91の略中央を通る線を横基準線121、正面視で車体固定片71の上下の取付孔83,84を結ぶ線を縦基準線122とする。これらの横基準線121及び縦基準線122の交点を、車体固定片71とヘッドライト取付片73との交差部(接点)74と定義する。
【0035】
すなわち、交差部(接点)74は、ヘッドライト取付片73及びグリル取付片75の下辺106と、車体固定片71と、により正面視で正面視略十字状に形成された部位であるといえる。さらに、交差部(接点)74は、下部連結部76が形成されている部位でもある。従って、交差部74は高強度に形成されている。また、グリル取付片75のフロントグリル取付点108,109よりも、交差部74は高強度に形成されている。
【0036】
フロントグリルブラケット30は、車体11(図1参照)側の構造体に取付けられ、フロントグリル35及びヘッドライト34を支持する。詳細には、フロントグリルブラケット30は、車両上下方向に延びて、車体11に固定される車体固定片71と、この車体固定片71から車体前方に延ばされた側壁部72と、正面視で、車体固定片71の下部71a側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライト34が取付けられるヘッドライト取付片73と、正面視で、車体固定片71とヘッドライト取付片73との交差部74から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置にフロントグリル取付点108,109を有するグリル取付片75と、を備えた。
【0037】
これにより、フロントグリル35に対して車体前方側から外力が加わった際に、グリル取付片75は、車体固定片71の車幅外方のヘッドライト取付片73に対してフロントグリル取付点108,109が車体後方側、下方側又は車体中央側に移動するように変形することができる。つまり、ヘッドライト34に対してフロントグリル35が単独で移動することができる。この結果、フロントグリル35とヘッドライト34との干渉を避けることができる。
【0038】
グリル取付片75は、側壁部72の上下から車幅中央側にそれぞれ延びる上辺105及び下辺106と、これらの上辺105及び下辺106の車幅中央側端部を連結する縦辺107と、を備える。側壁部72に、上辺105、下辺106及び縦辺107に連続する開口部87が形成されたので、開口部87によりフロントグリル取付点108,109を車体後方側に容易に移動させることができる。これにより、グリル取付片75の変形をより確実にすることができる。この結果、さらなるフロントグリル35とヘッドライト34との干渉を避けることができる。
【0039】
フロントグリルブラケット30では、フロントグリル取付点108,109よりも、交差部74が高強度に形成されたので、グリル取付片75の変形によるヘッドライト取付片73の影響を最小限に止めることができる。
【0040】
フロントグリルブラケット30は、車体固定片71と、ヘッドライト取付片73及びグリル取付片75の下辺106と、により正面視略十字状に形成されて、交差部74が高強度に形成されたので、別部材を設けたり、材質を変える場合に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
【0041】
尚、本発明に係る車両用フロントグリルブラケットは、ヘッドライト34を取付けるために、第1〜第3のヘッドライト取付部93〜95が設けられたが、これに限るものではなく、ヘッドライト取付部の数を増減することを妨げるものではない。
【0042】
本発明に係る車両用フロントグリルブラケットは、グリル取付片75に第1及び第2のフロントグリル取付点108,109が設けられたが、これに限るものではなく、1個のフロントグリル取付点が設けられたものであってもよく、3個以上のフロントグリル取付点が設けられるものであってもよい。
【0043】
本発明に係る車両用フロントグリルブラケットは、フロントグリル35は左右のグリル照明具56,56を備え、グリル照明具56,56をフロントグリルブラケットに係止したが、これに限るものではなく、フロントグリルの本体部分をフロントグリルブラケットに直接的に係止するものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係る車両用フロントグリルブラケットは、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
【符号の説明】
【0045】
11…車体、23…構造体(フロントバルクヘッド)、30…車両用フロントグリルブラケット、34…ヘッドライト、35…フロントグリル、71…車体固定片、71a…下部、72…側壁部、73…ヘッドライト取付片、74…交差部、87…開口部、105…上辺、106…下辺、107…縦辺、108,109…第1及び第2のフロントグリル取付点。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側の構造体に取付けられ、フロントグリル及びヘッドライトを支持する車両用フロントグリルブラケットにおいて、
この車両用フロントグリルブラケットは、車体上下方向に延びて、車体に固定される車体固定片と、
この車体固定片から車体前方に延ばされた側壁部と、
正面視で、前記車体固定片の下部側から車幅方向外側に延びて、車体前部のヘッドライトが取付けられるヘッドライト取付片と、
正面視で、前記車体固定片とヘッドライト取付片との交差部から、車幅内側且つ上方側にオフセットした位置にフロントグリル取付点を有するグリル取付片と、を備えたことを特徴とする車両用フロントグリルブラケット。
【請求項2】
前記グリル取付片は、前記側壁部の上下から車幅中央側にそれぞれ延びる上辺及び下辺と、これらの上辺及び下辺の車幅中央側端部を連結する縦辺と、を備え、
前記側壁部に、前記上辺、下辺及び縦辺に連続する開口部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用フロントグリルブラケット。
【請求項3】
前記フロントグリル取付点よりも、前記交差部が高強度に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用フロントグリルブラケット。
【請求項4】
前記車体固定片と、前記ヘッドライト取付片及び前記グリル取付片の下辺と、により正面視略十字状に形成されて、前記交差部が高強度に形成されることを特徴とする請求項3記載の車両用フロントグリルブラケット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−73661(P2011−73661A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230467(P2009−230467)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)