説明

車両用保持装置

【課題】複数の被保持物品を一つずつ保持し、取外すことができるとともに、車体の垂直な壁面にも設けることを可能にする。
【解決手段】車体側に形成され被保持物品51,52を収納する収納部46と、この収納部46の壁面53一端から略直角に延出される第1のベルト61と、収納部46の壁面53他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルト61に沿わせて延出される第2のベルト62とから構成され、第1・第2ベルト内面71,81及び壁面53で第1の被保持物品51を保持し、第1ベルト外面72を第2の被保持物品52に連続的に巻付け、第1ベルト外面72で第2の被保持物品52を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の収納部に工具類などの複数の物品を保持する車両用保持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用保持装置として、車両の故障時に掲示する三角表示板をタイヤ収納部内に保持するものや、工具類をトランクルームの壁面に保持する装置が実用に供されている。
実用の車両用保持装置は、三角表示板や工具類などを収納するときは容易に収納でき、取出すときには簡単に取出せるように、適宜設計変更をすれば実用上十分であった。
【0003】
このような車両用保持装置として、三角表示板をタイヤ収納部の壁面に保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−118499公報(第4頁、図1−2)
【0004】
特許文献1の技術を説明する。
図9は従来の車両用保持装置の基本構成を説明する図である。
車両用保持装置200は、車体側のリヤパネル201と、このリヤパネル201に取付けられ、被保持物品である三角表示板202を受ける受け部203と、この受け部203に両端を支持させ、三角表示板202を受け部203に保持するベルト204とから構成される。
【0005】
例えば、車両用保持装置200で二つの被保持物品を保持することを考えるときに、車両用保持装置200では、受け部203からベルト204を外したときに、二つの被保持物品は、同時に脱落する。すなわち、車両が傾斜地に停車している場合に、ベルト204を外すときは、二つの被保持物品を人手で押さえて外す必要がある。
また、車両の垂直な壁面に車両用保持装置200を設けることもできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、複数の被保持物品を一つずつ保持し、取外すことができるとともに、車体の垂直な壁面にも設けることができる車両用保持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、車体側に形成され被保持物品を収納する収納部と、この収納部の壁面一端から略直角に延出される第1のベルトと、収納部の壁面他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルトに沿わせて延出される第2のベルトとから構成され、車体の収納部に複数の被保持物品を保持する車両用保持装置であって、第1・第2のベルト及び収納部の壁面で構成される空間に位置する第1のベルトの面を第1ベルト内面、第1・第2のベルト及び収納部の壁面で構成される空間に位置する第2のベルトの面を第2ベルト内面とするときに、第1・第2ベルト内面及び壁面で複数の被保持物品の内の第1の被保持物品を保持し、第1ベルト外面を複数の被保持物品の内の第2の被保持物品に連続的に巻付け、第1ベルト外面で第2の被保持物品を保持するように構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、第1・第2のベルトは、1本の連続した連続ベルトで構成され、壁面一端に第1のベルトを臨ます第1の貫通孔を設け、壁面他端に第2のベルトを臨ます第2の貫通孔を設け、第1のベルトを壁面の裏から第1の貫通孔を貫通させ、第2のベルトを壁面の裏から第2の貫通孔を貫通させたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、壁面の1箇所に、連続ベルトを固定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明では、車両用保持装置が、車体側に形成され被保持物品を収納する収納部と、この収納部の壁面一端から略直角に延出される第1のベルトと、収納部の壁面他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルトに沿わせて延出される第2のベルトとから構成される。車両用保持装置は、第1・第2ベルト内面及び壁面で複数の被保持物品の内の第1の被保持物品を保持し、第1ベルト外面を複数の被保持物品の内の第2の被保持物品に連続的に巻付け、第1ベルト外面で第2の被保持物品を保持する。これにより、保持するときは第1の被保持物品が保持されてから、第2の被保持物品が保持される。また取外すときは、第2の被保持物品が取外されてから第1の被保持物品が取外される。
この結果、第1・第2の被保持物品を個々に保持することができるとともに、第1・第2の被保持物品を一つずつ取外すことができる。従って、車両用保持装置を車体の垂直な壁面にも設けることができる。
【0011】
請求項2に係る発明では、第1・第2のベルトは、1本の連続した連続ベルトで構成されたので、第1・第2のベルトを個々に形成する必要はない。これにより、車両用保持装置の構成部品の簡素化を図ることができる。
また、壁面一端に第1のベルトを臨ます第1の貫通孔を設け、壁面他端に第2のベルトを臨ます第2の貫通孔を設け、第1のベルトを壁面の裏から第1の貫通孔を貫通させ、第2のベルトを壁面の裏から第2の貫通孔を貫通させたので、第1・第2のベルトの設定位置を簡単に決めることができる。この結果、車両用保持装置の組立性の向上を図ることができる。
【0012】
請求項3に係る発明では、壁面の1箇所に、連続ベルトを固定することで、壁面からの第1・第2のベルトの引出し長さを決定することができる。この結果、第1・第2の被保持物品の保持性若しくは取外し性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用保持装置を採用した車両の後部構造の斜視図である。
図1に示されたように、車両の後部構造10は、後部座席の後方空間に構成される構造であり、左右のホイールハウス(不図示)を室内11側から覆う左の室内側カバー(不図示)及び右の室内側カバー14と、車体フロア12に沿って敷かれ、折畳み可能に設けられた棚板ボード15と、この棚板ボード15の下部に設けられるインナボード16と、右の室内側カバー14に設けられ、物品を収納する収納ボックス45とからなる。
【0014】
収納ボックス45は、図2に示される第1・第2の被保持物品51,52を収納する収納部(ボックス本体)46と、このボックス本体46の開口47を覆う蓋体48とを備える。
【0015】
図2は本発明に係る車両用保持装置を採用した収納ボックスの断面図である。
車両用保持装置50は、車体側に形成され第1・第2被保持物品51,52を収納する収納部46と、この収納部46の壁面53一端から略直角に延出される第1のベルト61と、収納部46の壁面53他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルト61に沿わせて延出される第2のベルト62とから構成される。
収納部46は、箱状(ボックス状)を呈した部材であり、箱の四面を形成する側面部54と、箱の底を形成する壁面(底面)53とからなる。
【0016】
壁面53は、一端(詳しくは一端近傍)に第1のベルト61が略直角に延出される第1の貫通孔56と、他端に第2のベルト62が略直角に延出される第2の貫通孔57と、後述するように、第1・第2のベルト61,62が構成される連続ベルト63を固定する(係止される)ボス状の係止部58とを備える。
第1・第2の貫通孔56,57間の距離(寸法)は、第1の被保持物品51の高さ寸法h1と略同一に設定される。
【0017】
第1・第2のベルト61,62は、1本の連続した連続ベルト63で構成される部材であり、連続ベルト63は、第1・第2のベルト61,62と、これらの第1・第2のベルト61,62を連結する連結部64と、この連結部64に形成され壁面53の係止部58で固定される(係止される)係止孔65とを備える。なお、係止孔65は、係止部58でワッシャ66を介して熱かしめにて固定される。
また、第1・第2のベルト61,62は、壁面53の裏(外)からそれぞれ第1・第2の貫通孔56,57を貫通させ、壁面53にセットされる。
【0018】
ここで、第1・第2のベルト61,62及び収納部46の壁面53で構成される空間をS1とするときに、空間S1に面する第1のベルト61の面を第1ベルト内面71、この第1ベルト内面71の対向面を第1ベルト外面72、空間S1に面する第2のベルト62の面を第2ベルト内面81、この第2ベルト内面81の対向面を第2ベルト外面82と定義する。
【0019】
第1のベルト61において、第1の貫通孔56から延出される部位を第1基端部73、この第1基端部73の先端(他端側)を第1先端部75、これらの第1基端部73と第1先端部75の中間を中間部74とするときに、第1のベルト61は、第1ベルト内面71で且つ中間部74に第1押し側ファスナ77が設けられ、第1ベルト外面72で且つ第1基端部73よりに第2受け側ファスナ78が設けられ、第1ベルト外面72で且つ第1先端部75に第2押し側ファスナ79が設けられる。
【0020】
第2のベルト62において、第2の貫通孔57から延出される部位を第2基端部83、この第2基端部83の先端(他端側)を第2先端部85とするときに、第2のベルト62は、第2ベルト外面82で且つ第2先端部85に第1受け側ファスナ87が設けられる。
【0021】
第1押し側ファスナ77及び第1受け側ファスナ87は、面ファスナ(マジックテープ(登録商標))であり、第2押し側ファスナ79及び第2受け側ファスナ78も同様の面ファスナである。
すなわち、第1受け側ファスナ87に第1押し側ファスナ77を押圧することで、第1受け側ファスナ87及び第1押し側ファスナ77は互いに密着され、第2受け側ファスナ78に第2押し側ファスナ79を押圧することで、第2受け側ファスナ78および第2押し側ファスナ79は互いに密着する。
このように、各ファスナ77,78,79,87は、ワンタッチで着脱可能な留め具である。以下、各ファスナ77,78,79,87のことを、適宜、留め具77,78,79,87と言う。
【0022】
第1の被保持物品51は、第1・第2ベルト内面71,81及び壁面53で保持され、第2の被保持物品52は、第1ベルト外面72が連続的に巻付けられ、第1ベルト外面72で保持される。
ここで、第1の被保持物品51は、一例としてボックス形状を呈した電動ポンプであり、第2の被保持物品52は、一例としてパンク修理剤が封入された筒状を呈したボトルである。
【0023】
図2に示されたように、車両用保持装置50では、第1・第2のベルト61,62が、1本の連続した連続ベルト63で構成されたので、第1・第2のベルト61,62を個々に形成する必要はない。これにより、車両用保持装置50の構成部品の簡素化を図ることができる。
【0024】
また、壁面53一端に第1のベルトを臨ます第1の貫通孔56を設け、壁面53他端に第2のベルト62を臨ます第2の貫通孔57を設け、第1のベルト61を壁面53の裏(外)から第1の貫通孔56を貫通させ、第2のベルト62を壁面53の裏(外)から第2の貫通孔57を貫通させたので、第1・第2のベルト61,62の設定位置を簡単に決めることができる。この結果、車両用保持装置50の組立性の向上を図ることができる。
【0025】
車両用保持装置50では、壁面53の1箇所に、連続ベルト63を固定することで、壁面53からの第1・第2のベルト61,62の引出し長さを決定することができる。この結果、第1・第2の被保持物品51,52の保持性若しくは取外し性の向上を図ることができる。
【0026】
上述した車両用保持装置50の保持手順を以下に説明する。
図3(a)〜(c)は図2に示された車両用保持装置の被保持物品の取出し初期を示す説明図である。
(a)において、第1・第2の被保持物品51,52が収納ボックス45に収納され、第1・第2の被保持物品51,52が車両用保持装置50で保持された初期状態を示す。
【0027】
(b)において、収納ボックス45の蓋体48を収納部46から矢印a1の如く取外す。次に、第1のベルト61の第1先端部75を矢印a2の如く引く。
【0028】
(c)において、(b)の操作の結果、第2の受け側ファスナ78から第2の押し側ファスナ79が外れ、第2の被保持物品52を矢印a3の如く取外すことができる。第1の被保持物品51は、まだ第1・第2のベルト61,62及び壁面53が収納部に保持された状態が維持されるので、例えば、車両が傾斜した路面に停車している場合にも、第1の被保持物品51が収納部46から脱落してしまうことはない。
【0029】
図4(a)〜(c)は図2に示された車両用保持装置の被保持物品の取出し終期を示す説明図である。
(a)において、第1のベルト61を矢印a4の如く引くことで、第1の受け側ファスナ87から第1の押し側ファスナ77を外すことができる。
【0030】
(b)において、(a)操作の結果、第1の被保持物品51を矢印a5の如く取外すことができる。すなわち、第1・第2の被保持物品51,52を順番に一つずつ取外すことができる。
【0031】
(c)において、図2に示された第1・第2の被保持物品51,52が取外された状態の車両用保持装置50が示され、第1のベルト61は、一点鎖線で示されるように、収納部46の壁面53一端から略直角に延出され、第2のベルト62は、収納部46の壁面53他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルト61に沿わせて(平行に)延出される。
【0032】
図5(a)〜(c)は図2に示された車両用保持装置の被保持物品の収納初期を示す説明図である。
(a)において、第1の被保持物品51を矢印b1の如く収納部46に収納する。
(b)において、第2のベルト62の第1受け側ファスナ87に第1のベルト61の第1押し側ファスナ77を密着させ、第1・第2ベルト内面71,81及び壁面53で第1の被保持部材51を保持する。
(c)において、第2の被保持物品52を矢印b2の如く収納部46に収納する。
【0033】
図6(a),(b)は図2に示された車両用保持装置の被保持物品の収納終期を示す説明図である。
(a)において、第1のベルト61の第2受け側ファスナ78に第1のベルト61の第2押し側ファスナ79を密着させ、第1ベルト外面72で第2の被保持部材52を保持する。これで、第1・第2の被保持物品51,52の車両用保持装置50による保持操作を終了する。
この結果、第1・第2の被保持物品51,52を個々に保持することができる。従って、車両用保持装置50を車体の垂直な壁面にも設けることができる。また、第1・第2の被保持物品51,52を個々に保持することができるので、車室内の静寂性にも寄与することができる。
【0034】
(b)において、収納部46に矢印b3のごとく蓋体48を被せ、第1・第2の被保持物品51,52の収納を完了する。
【0035】
図7は本発明に係る別実施例の車両用保持装置を採用した収納ボックスの断面図であり、図8は図7の8矢視図である。なお、図2に示された車両用保持装置50に使用した部品と同一部品は同一符号を用いて詳細な説明は省略する。
別実施例の車両用保持装置150は、車体側に形成され第1・第2被保持物品51,52を収納する収納部46と、この収納部46の壁面53一端から略直角に延出される第1のベルト161と、収納部46の壁面53他端から略直角に延出されるとともに、第1のベルト161に沿わせて延出される第2のベルト162とから構成される。
【0036】
すなわち、車両用保持装置150は、図2に示された車両用保持装置50に基本的な構成は同一構成であり、第2のベルト162の先端に図8に示される操作片(操作タグ)171を備えたものである。
【0037】
操作片171は、布材若しくは樹脂製の板材にて形成され、第2のベルト162の先端に取付られる本体部172と、この本体部172の先端部分に形成され、第1のベルト161を途中から差し込むすり割部173と、このすり割部173に連続して形成され、第1のベルト161を本体部172の裏面から本体部172の表面に引出すベルト引出し孔174とからなる。
【0038】
車両用保持装置150では、第1・第2のベルト161,162及び壁面53で第1の被保持物品51を保持するときに、すり割部173に第1のベルト161を差し込むことで、第2のベルト162の連続部分である操作片171のすり割部173を第1のベルト161の内面から第1のベルト161の外面にせり出すことができる。
【0039】
この結果、第1の被保持物品51を保持するときに、操作片171及び第1のベルト161の双方を矢印c1,c2の如く互いに引き易くすることができ、第1の被保持物品51を保持するときの操作性の向上を図ることができる。
【0040】
尚、本発明に係る車両用保持装置50は、図2に示すように、二つの被保持物品51,52を保持する車両用保持装置であったが、これに限るものではなく、例えば、第1のベルトをさらに延ばし、ヘアピンカーブのように折曲げ、折曲げされた空間に第3の被保持物品、第4の被保持物品、第5の被保持物品を保持していくものでもよい。すなわち、被保持物品の個数は、二つに限定されるものではなく、被保持物品の個数は複数個であればよい。
【0041】
本発明に係る車両用保持装置50は、図2に示すように、収納部46はボックス状の物であったが、車体の壁面若しくは凹部であってもよい。
本発明に係る車両用保持装置50は、図2に示すように、連続ベルト63は収納部46の壁面53に熱かしめにて固定されたが、これに限るものではなく、クリップ、ねじ、その他締結部材を用いるものであってもよい。
また、第1・第2の貫通孔56,57は、壁面53の任意の部分に設定するものであってもよい。
また、留め具77,78,79,87はワンタッチで着脱可能な構成であることが好ましいものであり、面ファスナに限定されるものではなく、例えばホックであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る車両用保持装置は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る車両用保持装置を採用した車両の後部構造の斜視図である。
【図2】本発明に係る車両用保持装置を採用した収納ボックスの断面図である。
【図3】図2に示された車両用保持装置の被保持物品の取出し初期を示す説明図である。
【図4】図2に示された車両用保持装置の被保持物品の取出し終期を示す説明図である。
【図5】図2に示された車両用保持装置の被保持物品の収納初期を示す説明図である。
【図6】図2に示された車両用保持装置の被保持物品の収納終期を示す説明図である。
【図7】本発明に係る別実施例の車両用保持装置を採用した収納ボックスの断面図である。
【図8】図7の8矢視図である。
【図9】従来の車両用保持装置の基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0044】
46…収納部(収納ボックス)、50…車両用保持装置、51,52…第1・第2の被保持物品、53…壁面、56,57…第1・第2の貫通孔、61,62…第1・第2のベルト、63…連続ベルト、71,81…第1・第2ベルト内面、72,82…第1・第2ベルト外面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側に形成され被保持物品を収納する収納部と、この収納部の壁面一端から略直角に延出される第1のベルトと、前記収納部の壁面他端から略直角に延出されるとともに、前記第1のベルトに沿わせて延出される第2のベルトとから構成され、車体の収納部に複数の被保持物品を保持する車両用保持装置であって、
前記第1・第2のベルト及び前記収納部の壁面で構成される空間に位置する第1のベルトの面を第1ベルト内面、前記第1・第2のベルト及び前記収納部の壁面で構成される空間に位置する第2のベルトの面を第2ベルト内面とするときに、
前記第1・第2ベルト内面及び前記壁面で前記複数の被保持物品の内の第1の被保持物品を保持し、前記第1ベルト外面を前記複数の被保持物品の内の第2の被保持物品に連続的に巻付け、前記第1ベルト外面で前記第2の被保持物品を保持するように構成したことを特徴とする車両用保持装置。
【請求項2】
前記第1・第2のベルトは、1本の連続した連続ベルトで構成され、
前記壁面一端に前記第1のベルトを臨ます第1の貫通孔を設け、前記壁面他端に前記第2のベルトを臨ます第2の貫通孔を設け、前記第1のベルトを前記壁面の裏から第1の貫通孔を貫通させ、前記第2のベルトを前記壁面の裏から第2の貫通孔を貫通させたことを特徴とする請求項1記載の車両用保持装置。
【請求項3】
前記壁面の1箇所に、前記連続ベルトを固定したことを特徴とする請求項2記載の車両用保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−40268(P2009−40268A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208298(P2007−208298)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】