説明

車両用前照灯

【課題】ロービームにおける特定ポイント周辺の照度勾配を緩やかにしつつ、当該特定ポイントの照度を抑制する。
【解決手段】車両用前照灯1は、光源2と、光源2からの光を反射させるリフレクタ3と、リフレクタ3で反射された光を車両前方へ投影する投影レンズ5と、リフレクタ3から投影レンズ5へ入射する光の一部を遮光するとともに、投影レンズ5の焦点F近傍に配置されてカットオフラインCLを形成する上端縁部43を有するシェード4とを備える。上端縁部43には、カットオフラインCLの一部を特定ポイントPの下方まで凹状に窪ませた窪み部CL2aを形成する上方への突出部44が形成されている。突出部44には、投影レンズ5の焦点面Sから離間するように当該突出部44の上端近傍から前方へ隆起し、当該突出部44の上側を通過した光を反射させて窪み部CL2aの内側領域R0に照射させる隆起部45が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用前照灯に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車用ヘッドライトなどの車両用前照灯として、図7に示すように、光源61から出射された光をリフレクタ62で反射させて投影レンズ63で車両前方へ投影する、いわゆるプロジェクタ型のものが知られている。このプロジェクタ型の車両用前照灯では、リフレクタ62と投影レンズ63との間に配設されたシェード64によって、投影レンズ63に入射する光の一部を遮光することで、図8に示すように、略水平線上に位置するカットオフラインCLよりも下方のみに光が照射されたロービームLBが形成される。
【0003】
ところで、車両用前照灯においては、対向車両に対するグレア(眩惑)防止の観点から、ロービームLBにおける対向車線側のカットオフラインCL下部の特定ポイント(例えば、ECE Regulationにおける仮想スクリーン上の50R(0.86D−3.43R))Pでの照度を、所定の上限値以下に抑えることが求められる。
【0004】
このような要請に対し、シェード64の形状に変更を加えたプロジェクタ型の車両用前照灯が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の車両用前照灯では、図9(a)に示すように、上面に凹部64aが形成されたシェード64Aを用いている。シェード64Aの上面は、リフレクタ62からの光を投影レンズ63へ反射させる反射面となっており、凹部64aは、この上面のうち、本来であれば(当該凹部64aが無ければ)投影レンズ63を通じて特定ポイントPを含む領域Paへ光を照射させる筈の部分に形成されている。そのため、リフレクタ62から凹部64aに入射した光が当該凹部64aにより投影レンズ63以外へ向けて反射される結果、図10(a)に示すように、特定ポイントPを含む領域Paへの照射光量が減り、当該領域Paの照度が抑制される。
【0005】
また、特許文献2〜4に記載の車両用前照灯では、図9(b)に示すように、上面に凸部64bが形成されたシェード64Bを用いている。シェード64Bの上面は、上記シェード64Aの上面と同様の反射面となっており、凸部64bは、上記シェード64Aにおける凹部64aを含む部分に形成されている(図9(b)では、カットオフラインCLを形成する上端エッジEと連なった状態を図示)。そのため、リフレクタ62から凸部64bに入射した光が遮光又は拡散されて投影レンズ63へ入射しなくなる結果、図10(b)に示すように、特定ポイントPを含む領域Pbへの照射光量が減り、当該領域Pbの照度が抑制される。
【0006】
また、図9(c)に示すように、上端エッジE上に突出部64cが形成されたシェード64Cを用いることも考えられる。突出部64cは、カットオフラインCLの一部が特定ポイントPの下方まで凹状に窪むように、上端エッジEの一部を上方へ突出させた部分である。このようなシェード64Cによれば、図10(c)に示すように、突出部64cにより、カットオフラインCLの一部が凹状に窪むように特定ポイントPへの照射光が遮光されるため、当該特定ポイントPの照度が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−129321号公報
【特許文献2】特開2008−77890号公報
【特許文献3】特開2010−118203号公報
【特許文献4】特開2010−165474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用前照灯では、シェード64Aの上面のうち凹部64aへの入射光だけが車両前方へ照射されなくなるため、当該入射光が照射されなくなった領域Paが極端なダーク部になり、周囲との照度ムラが目立ってしまう。
同様に、上記特許文献2〜4に記載の車両用前照灯でも、凸部64bへの入射光だけが車両前方へ照射されなくなるため、領域Pbが極端なダーク部になり、やはり周囲との照度ムラが目立ってしまう。
また、シェード64Cを用いた場合にも、カットオフラインCLの窪み部の内側領域が完全なダーク部となるため、やはり周囲との照度ムラが目立ってしまう。
【0009】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、ロービームにおける特定ポイント周辺の照度勾配を緩やかにしつつ、当該特定ポイントの照度を抑制することができる車両用前照灯の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
車両前方にロービームを形成する車両用前照灯において、
光源と、
前記光源から出射された光を前方へ反射させるリフレクタと、
前記リフレクタの前方に配置され、当該リフレクタで反射された光を車両前方へ投影する投影レンズと、
前記リフレクタ及び前記投影レンズの間に配置され、前記投影レンズへ入射する光の一部を遮光するとともに、前記投影レンズの焦点近傍に配置されて前記ロービームの上端線であるカットオフラインを形成する上端縁部を有するシェードと、
を備え、
前記上端縁部には、前記カットオフラインの一部を前記ロービームにおける特定ポイント(例えば、50R)の下方まで凹状に窪ませた窪み部を形成するための上方への突出部が形成され、
前記突出部には、前記投影レンズの焦点を含む焦点面から離間するように当該突出部の上端近傍から前方へ隆起するとともに、当該突出部の上側を通過した光を反射させて前記窪み部の内側領域に照射させる隆起部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カットオフラインを形成するシェードの上端縁部には、カットオフラインの一部を特定ポイントの下方まで凹状に窪ませた窪み部を形成するための上方への突出部が形成されているので、ロービームにおいて、特定ポイントを含む窪み部の内側領域の照度を抑制することができる。
このとき、突出部には、投影レンズの焦点を含む焦点面から離間するように当該突出部の上端近傍から前方へ隆起する隆起部が形成されており、この隆起部が突出部の上側を通過した光を反射させて窪み部の内側領域に照射させるので、カットオフラインのうち、窪み部近傍での照度勾配を緩やかにしつつ、当該窪み部の内側領域に好適に光を照射することができる。
したがって、ロービームにおける特定ポイント周辺の照度勾配を緩やかにしつつ、当該特定ポイントの照度を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態における車両用前照灯の側断面図である。
【図2】実施形態における車両用前照灯の要部の斜視図である。
【図3】実施形態におけるシェードの正面図である。
【図4】図3のII−II線での断面図である。
【図5】実施形態における車両用前照灯によって車両前方の仮想スクリーン上に形成されるロービームを示す図である。
【図6】(a)実施形態における車両用前照灯によって形成されるロービームを上方から見たときの等照度線図であり、(b)隆起部を有していないシェードを用いて形成されるロービームを上方から見たときの等照度線図である。
【図7】従来の車両用前照灯の側断面図である。
【図8】従来の車両用前照灯によって形成されるロービームを示す図である。
【図9】従来の車両用前照灯における各シェードの斜視図である。
【図10】図9の各シェードを用いて形成されるロービームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用前照灯1の側断面図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載を、車両用前照灯1から見た方向を指すもの、ひいては当該車両用前照灯1が搭載された車両から見た方向を指すものとして、図面の記載と対応させて用いることとする。
【0014】
図1に示すように、車両用前照灯1は、図示しない車両に搭載されて車両前方に所定の配光パターン(ロービーム)を形成するプロジェクタ型のものであり、光源2と、リフレクタ3と、シェード4と、投影レンズ5とを備えている。
このうち、光源2は、出射面を上方へ向けた状態で配置されたLED(発光ダイオード)である。但し、当該光源2は、バルブやLD(レーザーダイオード)などの他種の光源であってもよい。
【0015】
リフレクタ3は、下方斜め前方に開口する湾曲凹板状に形成され、光源2の上方を覆うように配置されている。このリフレクタ3の前面(下面)は、光源2から出射された光を反射させる反射面31となっている。この反射面31は、光源2の位置を第1焦点(後側焦点)とする回転楕円面が基調とされた自由曲面であり、光源2から出射された光を前方へ反射させて第2焦点(前側焦点)に集光させる。
【0016】
投影レンズ5は、前面が凸面とされた平凸レンズであり、前後方向に沿った光軸Axを有している。この投影レンズ5は、光軸Ax上の焦点(後側焦点)Fが反射面31の第2焦点近傍に位置するようにリフレクタ3の前方に配置されており、当該反射面31や後述するシェード4の上面41aで反射された光を車両前方へ投影する。より詳しくは、投影レンズ5は、反射面31やシェード4の上面41aで反射された光によって、焦点Fを含む焦点面S上に形成された像を、車両前方へ反転投影する。
【0017】
図2は、車両用前照灯1の要部の斜視図であり、図3は、シェード4の正面図であり、図4は、図3のII−II線での断面図であり、図5は、車両用前照灯1によって車両前方の仮想スクリーン上に形成されるロービームLBを示す図である。
図1〜図5に示すように、シェード4は、リフレクタ3と投影レンズ5との間に配置されており、リフレクタ3から投影レンズ5へ入射する光の一部を遮光して、上端にカットオフラインCLを有するロービームLBを形成するためのものである。具体的には、シェード4は、略水平板状に形成された天板部41と、当該天板部41の前端に連なる前板部42とを有している。このうち、天板部41の上面41aは、アルミ蒸着等が施された反射面となっており、リフレクタ3の反射面31で反射されて当該上面41aに入射した光を前方の投影レンズ5に向けて反射させるようになっている。また、前板部42は、光軸Axから左右両側方へ離れるに連れて前方に位置するように湾曲しており、その上端縁部43で天板部41と連なっている。
【0018】
上端縁部43は、投影レンズ5の焦点F近傍に配置されるとともに、この投影レンズ5の焦点Fを含む焦点面Sに沿って、光軸Axから左右両側方へ離れるに連れて前方に位置するように湾曲している。この上端縁部43は、ロービームLBの上端線(明暗境界線)であるカットオフラインCLを形成するものであり、当該上端縁部43上の点を通過した光がカットオフラインCL上に照射されるように配設されている。具体的には、上端縁部43は、略水平に形成された右半部43aと、右半部43aよりもやや上方位置に形成された左半部43bと、これら右半部43a及び左半部43bを斜めに連結する中央部43cとから構成されている。そして、上端縁部43の右半部43aが、カットオフラインCLのうち左側の自車線側水平カットオフラインCL1を形成し、上端縁部43の左半部43bが、自車線側水平カットオフラインCL1よりもやや低い右側の対向車線側水平カットオフラインCL2を形成し、上端縁部43の中央部43cが、自車線側水平カットオフラインCL1と対向車線側水平カットオフラインCL2とを結ぶ斜めカットオフラインCL3を形成するようになっている。
【0019】
上端縁部43のうち、対向車線側水平カットオフラインCL2を形成する左半部43bには、上方へ突出する突出部44が形成されている。この突出部44は、上端縁部43の左半部43bのうち光軸Ax寄りの位置に形成されており、他の左半部43bよりも遮光高さが高くなることにより、対向車線側水平カットオフラインCL2の一部をロービームLBにおける特定ポイントPの下方まで凹状に窪ませる。ここで、特定ポイントPとは、ロービームLBにおいて、その照度を所定の上限値以下に抑えることが必要とされる対向車線側水平カットオフラインCL2下部のポイント(例えば、ECE Regulationにおける仮想スクリーン上の50R(0.86D−3.43R))である。このような突出部44を設けることにより、対向車線側水平カットオフラインCL2には、当該対向車線側水平カットオフラインCL2の一部が特定ポイントPの下方まで凹状に窪んだ窪み部CL2aが形成される。但し、この窪み部CL2aは、厳密には、突出部44と、後述する隆起部45とによって形成される。
【0020】
突出部44には、当該突出部44の上端近傍から段付き状に前方へ隆起する隆起部45が、突出部44の下方に位置する前板部42の前面部分に亘って形成されている(図2及び図3に破線で図示)。隆起部45の上端面45aは、突出部44の上端近傍との連結部から前方に向かって投影レンズ5の焦点Fを含む焦点面Sから離間するように、所定の曲率半径を有する円弧状に形成されている。また、この隆起部45の上端面45aは、突出部44の上側を通過した光を反射させ、投影レンズ5を通じて、ロービームLBのうち窪み部CL2aの内側領域R0を含む照射領域Rに照射させる。
【0021】
以上の構成を具備する車両用前照灯1では、光源2から出射された光が、リフレクタ3の反射面31で反射された後に、投影レンズ5から車両前方へ反転投影される。その際、リフレクタ3の反射面31から投影レンズ5へ入射する光の一部がシェード4によって遮光されることにより、シェード4の上端縁部43の反転像であるカットオフラインCLを有するロービームLBが形成される。
【0022】
このとき、上端縁部43の左半部43bに形成された上方への突出部44により、当該左半部43bに対応して形成される対向車線側水平カットオフラインCL2には、ロービームLB内の特定ポイントPの下方まで凹状に窪んだ窪み部CL2aが形成される。これにより、ロービームLBにおいて、特定ポイントPを含む窪み部CL2aの内側領域R0の照度が抑制される。
【0023】
この対向車線側水平カットオフラインCL2の窪み部CL2aは、厳密には、突出部44と、当該突出部44の上端近傍から前方へ隆起するように形成された隆起部45とによって形成される。つまり、突出部44が遮光する光に加えて、当該突出部44の上側を通過した光の一部が、隆起部45の上端面45aによって遮光されることによって、窪み部CL2aが形成される。このとき、突出部44の上端から隆起部45の上端面45aに掛けて、前方に向かって段階的に投影レンズ5の焦点面Sから離間する点を通過した光が窪み部CL2aを形成するので、当該窪み部CL2a近傍での鉛直方向の照度勾配が緩やかになる(窪み部CL2a近傍が暈ける)。
【0024】
またこのとき、隆起部45の上端面45aで遮光された光は、当該上端面45aで反射されて、投影レンズ5を通じて窪み部CL2aの内側領域R0を含む照射領域Rに照射される。そのため、ロービームLBのうち、窪み部CL2aの内側領域R0には、当該内側領域R0を過度に明るくすることのない好適な量の光が照射される。
【0025】
ここで、隆起部45を設けたことによる照度勾配の変化を、図6(a),(b)を参照して説明する。図6(a)は、車両用前照灯1によって形成されるロービームLBを上方から見たときの等照度線図であり、図6(b)は、隆起部45を有していない(突出部44は有している)シェードを用いて形成されるロービームを上方から見たときの等照度線図である。
これらの図に示すように、隆起部45を有するシェード4を用いた場合には、当該隆起部45を有していないシェードを用いた場合に比べ、ロービームLBの対向車線側の部分(図中の右側半部)のうち、特定ポイントPを含む所定範囲Aにおいて、等照度線の間隔が広くなっている、つまり、照度勾配が緩やかになっていることが分かる。
【0026】
以上のように、車両用前照灯1によれば、カットオフラインCLを形成するシェード4の上端縁部43には、対向車線側水平カットオフラインCL2の一部を特定ポイントPの下方まで凹状に窪ませた窪み部CL2aを形成するための上方への突出部44が形成されているので、ロービームLBにおいて、特定ポイントPを含む窪み部CL2aの内側領域R0の照度を抑制することができる。
このとき、突出部44には、投影レンズ5の焦点Fを含む焦点面Sから離間するように当該突出部44の上端近傍から前方へ隆起する隆起部45が形成されており、この隆起部45が突出部44の上側を通過した光を反射させて窪み部CL2aの内側領域R0に照射させるので、対向車線側水平カットオフラインCL2のうち、窪み部CL2a近傍での照度勾配を緩やかにしつつ、当該窪み部CL2aの内側領域R0に好適に光を照射することができる。
したがって、ロービームLBにおける特定ポイントP周辺の照度勾配を緩やかにしつつ、当該特定ポイントPの照度を抑制することができる。
【0027】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0028】
例えば、上記実施形態では特に触れていないが、隆起部45の前方への隆起高さや上端面45aの形状は、所望とする窪み部CL2a近傍の照度勾配や、窪み部CL2aの内側領域R0への照射光量等に応じて適宜調整することができる。
【0029】
また、一般的なロービームの照射態様を踏まえ、説明の分かり易さのために、カットオフラインCLをロービームLBの上端線(明暗境界線)として説明したが、窪み部CL2aの内側領域R0のみにおいては、隆起部45での反射光によって形成される照射領域Rの上端線がロービームLBの上端線(明暗境界線)となっている。
【0030】
また、シェード4の上端縁部43が投影レンズ5の焦点F近傍に位置することとしたが、ここで「焦点F近傍」とは、当該焦点Fの位置を含むその近傍のことである。
【符号の説明】
【0031】
1 車両用前照灯
2 光源
3 リフレクタ
31 反射面
4 シェード
41 天板部
41a 上面
42 前板部
43 上端縁部
44 突出部
45 隆起部
45a 上端面
5 投影レンズ
Ax 光軸
F 焦点
S 焦点面
LB ロービーム
CL カットオフライン
CL1 自車線側水平カットオフライン
CL2 対向車線側水平カットオフライン
CL2a 窪み部
CL3 斜めカットオフライン
P 特定ポイント
0 内側領域(窪み部の内側領域)
R 照射領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前方にロービームを形成する車両用前照灯において、
光源と、
前記光源から出射された光を前方へ反射させるリフレクタと、
前記リフレクタの前方に配置され、当該リフレクタで反射された光を車両前方へ投影する投影レンズと、
前記リフレクタ及び前記投影レンズの間に配置され、前記投影レンズへ入射する光の一部を遮光するとともに、前記投影レンズの焦点近傍に配置されて前記ロービームの上端線であるカットオフラインを形成する上端縁部を有するシェードと、
を備え、
前記上端縁部には、前記カットオフラインの一部を前記ロービームにおける特定ポイントの下方まで凹状に窪ませた窪み部を形成するための上方への突出部が形成され、
前記突出部には、前記投影レンズの焦点を含む焦点面から離間するように当該突出部の上端近傍から前方へ隆起するとともに、当該突出部の上側を通過した光を反射させて前記窪み部の内側領域に照射させる隆起部が形成されていることを特徴とする車両用前照灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−51031(P2013−51031A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186678(P2011−186678)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】