説明

車両用収納装置

【課題】車両の余裕空間を積極的に活用し、特に、引き出された収納箱の拡張を通じて長い物品の保管を容易にし、さらに開放された収納箱をステップ及びベンチとして活用できるようにした車両用収納装置を提供する。
【解決手段】車両後方にスライディングされながらリアバンパーから引き出され、車両後方に引き出される時に車両の左右側にそれぞれスライド移動して分割される左側リアバックビーム30と右側リアバックビーム40と、前記左、右側リアバックビーム30、40上にそれぞれ固定されて、前記左、右側リアバックビーム30、40が車両の後方に引き出される時に一緒に引き出されて、前記左、右側リアバックビーム30、40が車両の左右側にスライド移動して分割される時に一緒に分割される左側収納箱50と右側収納箱60と、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用収納装置に係り、より詳しくは、リアバンパーの内部空間を活用して手荷物を保管するか、またはステップ及びベンチとしての活用が可能になるようになされた車両用収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1には、トランクルーム1の空間に収納箱2が設けられた車両を示す。図1の従来構造はトランクリッド3を開放して収納箱2を引き出す構造であるためトランクリッド3の開放及び密閉作動を要する不便さがあった。また、トランクルーム1の空間が水分などに濡れる短所のため、余裕空間に該当するリアバンパーの内部空間を収納装置として活用できない欠点があった。
図2に示す従来の収納構造は、リアバンパー11を収納空間12のドアとして活用したものであり、リアバンパー11を開放した後、車両下部に設けられた収納空間12に物品13を保管できる構造である。
しかし、図2の従来構造は、リアバンパー11が収納空間12のドアとして活用する構造であるため、図1の従来構造のように余裕空間に該当するリアバンパー11の内部空間を収納装置として活用できない短所があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−322501公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記短所を解消するためになされたものであって、車両の余裕空間に該当するリアバンパーの内部空間を収納構造として活用できるようにすることで、車両の余裕空間を積極的に活用し、特に、引き出しされた収納箱の拡張を通じて長い物品の保管を容易にして、さらに開放された収納箱をステップ及びベンチとして活用できるようにした車両用収納装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の車両用収納装置は、車両後方にスライディングされながらリアバンパー(21)から引き出され、車両後方に引き出される時に車両の左右側にそれぞれスライド移動して分割される左側リアバックビーム(30)と右側リアバックビーム(40)と、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)上にそれぞれ固定されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が車両の後方に引き出される時に一緒に引き出されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が車両の左右側にスライド移動して分割される時に一緒に分割される左側収納箱(50)と右側収納箱(60)と、を含むことを特徴とする。
【0006】
リアフロアパネル(23)及びリアサイドメンバー(24)に固定され、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)と連結されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の前後方向スライド移動と前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動を可能にする動力伝達装置(70)と、をさらに含むことを特徴とする。
【0007】
前記左、右側収納箱(50)、(60)は、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)上にそれぞれ固定設置される下部プレート(51)、(61)と、前記下部プレート(51)、(61)上に固定設置されて、内部に物品保管のための空間が具備された下部トレー(52)、(62)と、前記下部トレー(52)、(62)に対して回転可能に結合されて、前記下部トレー(52)、(62)を開閉させる上部トレー(53)、(63)と、前記上部トレー(53)、(63)に一体で結合されたトレーカバー(54)、(64)で構成されることを特徴とする。
【0008】
前記下部トレー(52)、(62)と前記上部トレー(53)、(63)の両側面に両端がそれぞれヒンジ結合された多数個のリンク部材(55)、(65)と、をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
前記動力伝達装置(70)は、車両の左右側で前記リアフロアパネル(23)の底面にそれぞれ固定されて、両端が車両の前後方向に配置される一対のガイドレール(71)と、前記一対のガイドレール(71)に両端が連結されて、前記一対のガイドレール(71)に沿って前後方向にスライド移動する移動バー(72)と、前記移動バー(72)に一端がそれぞれヒンジ結合されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)に他端がそれぞれヒンジ結合された左側リンク(73)と右側リンク(74)と、前記リアサイドメンバー(24)の後端に前記リアサイドメンバー(24)の長さ方向に沿ってそれぞれ一体結合された一対の固定フレーム(75)と、前記固定フレーム(75)を囲んで前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)とそれぞれ連結されるように設置されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が前後方向スライド移動時には前記固定フレーム(75)に沿って前後方向に移動して、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が左右方向にスライド移動する時には前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動をガイドする一対のフレームケース(76)と、前記固定フレーム(75)の側面に一体で突出形成されて、前記フレームケース(76)の後方移動を制限する後方ストッパ(77)で構成されることを特徴とする。
【0010】
前記左、右側リンク(73)、(74)の一端は、前記移動バー(72)の中間支点でヒンジ結合されて、前記左、右側リンク(73)、(74)の他端は、一端よりさらに広い間隔で前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)にそれぞれヒンジ結合されることを特徴とする。
【0011】
前記固定フレーム(75)の前方末端には前記フレームケース(76)の前方移動を制限する前方ストッパ(78)が一体で突出形成されることを特徴とする。
【0012】
前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の上下端には、上下方向にそれぞれ折曲されたバックビームフランジ(31)、(41)が一体形成されて、前記フレームケース(76)の上下端には前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動をガイドできるように前記バックビームフランジ(31)、(41)を囲むケースフランジ(76a)が一体形成されることを特徴とする。
【0013】
車両の後方に回転された前記トレーカバー(54)、(64)をステップ(step)またはベンチ(bench)として活用が可能になるようになされることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、車両の余裕空間に該当するリアバンパー内の内部空間を活用して、収納装置が設置されたため車両の空間活用性を極大にすることができる。特に、引き出しされた左、右側収納箱の左右方向拡張を通じて長い物品の保管が容易であり、さらに左、右側収納箱開放時にはトレーカバーをステップ(step)またはベンチ(bench)として活用するか、または開放された前記トレーカバー上に物品を載せることができ、車両の商品価値を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来の車両収納装置を説明するための図面である。
【図2】従来の車両収納装置を説明するための図面である。
【図3】本発明による収納装置の斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の 底面図である。
【図6】図3の断面図である。
【図7】本発明による収納装置で左、右側リアバックビームとフレームケースの結合構造を説明するための断面図である。
【図8】本発明による収納装置が後方に引き出しされた状態で収納箱が左右方向に拡張された状態を示す斜視図である。
【図9】本発明による収納装置が後方に引き出しされた状態で収納箱が左右方向に拡張された状態の平面図である。
【図10】本発明による収納装置でトレーカバーが後方に回転した状態の作動図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の望ましい実施例による車両用収納装置について説明する。
本発明による車両用収納装置は、図3ないし図10に示す通り余裕空間に該当する車両リアバンパー21の内部空間22を活用した構造であり、車両後方にスライディングされながらリアバンパー21から引き出されて、車両後方に引き出される時に車両の左右側にそれぞれスライド移動して分割される左側リアバックビーム30と右側リアバックビーム40と、左、右側リアバックビーム30、40上にそれぞれ固定されて、左、右側リアバックビーム30、40が車両後方に引き出される時に一緒に引き出されて、左、右側リアバックビーム30、40が車両の左右側にスライド移動して分割される時に一緒に分割される左側収納箱50と右側収納箱60を含んで構成される。
【0017】
また、本発明による収納装置は、リアフロアパネル23及びリアサイドメンバー24に固定されて、左、右側リアバックビーム30、40と連結され、左、右側リアバックビーム30、40の前後方向スライド移動と左、右側リアバックビーム30、40の左右方向スライド移動ができるようにする動力伝達装置70をさらに含んでいる。
左、右側収納箱50、60は、左、右側リアバックビーム30、40上にそれぞれ固定設置される下部プレート51、61と、下部プレート51、61上に固定設置されて、内部に物品保管のための空間が具備された下部トレー52、62と、下部トレー52、62に対して回転可能に結合されて下部トレー52、62を開閉させる上部トレー53、63と、上部トレー53、63に一体に結合されたトレーカバー54、64で構成される。
【0018】
下部プレート51、61は、下部トレー52、62の剛性を補うために適用されるものであり、特に、下部プレート51、61と下部トレー52、62が分離可能に結合された構造の場合は下部トレー52、62の修理及び掃除作業を容易に実施することができる。
本発明は、上部トレー53、63の回転作動のために多数個のリンク部材55、65から構成されており、リンク部材55、65の両端は、下部トレー52、62と上部トレー53、63の両側面にそれぞれヒンジ結合されたている。
【0019】
一方、動力伝達装置70は、車両の左右側でリアフロアパネル23の底面にそれぞれ固定され、両端が車両の前後方向に配置された一対のガイドレール71と、一対のガイドレール71に両端が連結され、一対のガイドレール71に沿って前後方向にスライド移動する移動バー72と、移動バー72に一端がそれぞれヒンジ結合されて、左、右側リアバックビーム30、40に他端がそれぞれヒンジ結合される左側リンク73と右側リンク74と、リアサイドメンバー24の後端にリアサイドメンバー24の長さ方向に沿ってそれぞれ一体結合された一対の固定フレーム75と、から構成される。
【0020】
そして、固定フレーム75を囲んで左、右側リアバックビーム30、40とそれぞれ連結され、左、右側リアバックビーム30、40が前後方向スライド移動時には固定フレーム75に沿って前後方向に移動して左、右側リアバックビーム30、40が左右方向にスライド移動する時には左、右側リアバックビーム30、40の左右方向スライド移動をガイドする一対のフレームケース76と、固定フレーム75の側面に一体で突出形成されてフレームケース76の後方移動を制限する後方ストッパ77で構成される。
【0021】
ここで、左、右側リンク73、74の一端は、移動バー72の中間支点でヒンジ結合されて、左、右側リンク73、74の他端は、一端よりさらに広い間隔で左、右側リアバックビーム30、40にそれぞれヒンジ結合される。
前記のような左、右側リンク73、74の結合構造によって移動バー72の後方移動時には左、右側リアバックビーム30、40が車体の左右方向にスライディングされながら拡張される構造を有する。
そして、固定フレーム75の前方末端には、フレームケース76の前方移動を制限する前方ストッパ78が一体で突出形成される。
【0022】
すなわち、左、右側リアバックビーム30、40と連結されたフレームケース76が固定フレーム75に対して車両後方に移動する時には後方ストッパ77がフレームケース76の後方移動を拘束して、フレームケース76が車両前方に移動する時には前方ストッパ78が前方移動を拘束する構造である。
また、左、右側リアバックビーム30、40が車両の左右側方向にスライド移動をするために左、右側リアバックビーム30、40の上下端には上下方向にそれぞれ折曲されたバックビームフランジ31、41が一体形成されて、フレームケース76の上下端には左、右側リアバックビーム30、40の左右方向スライド移動をガイドできるようにバックビームフランジ31、41を囲むケースフランジ76aが一体形成される。
そして、本発明の収納装置は、上部トレー53、63及びトレーカバー54、64が図10のように後方に回転して、下部トレー52、62を開放させた状態である時、トレーカバー54、64をステップ(step)またはベンチ(bench)として活用可能である。
未説明図面番号25は、トランクリッドまたはテールゲートであり、26はリアエンドパネルである。
【0023】
以下、本発明の収納装置の作用について説明する。
図3の左側図面と図6の図面は左、右側収納箱50、60が車両の余裕空間に該当するリアバンパー21内の内部空間22に収納され、上部トレー53、63が下部トレー52、62を密閉させている状態であり、この時には必要な物品を下部トレー52、62の内部空間内に収納して保管することができる。
前記状態で上部トレー53、63とトレーカバー54、64は図示しない別の閉止装置によって回転動作が拘束された状態を維持している。
また、図6のように左、右側収納箱50、60がリアバンパー21内の内部空間22に収納されている時、移動バー72は図3で点線に示すAの状態を維持し、フレームケース76は前方に最大限移動した状態であるので、前方ストッパ78と接触した状態を維持する。
【0024】
また、図6の状態で後方追突事故によって外力がリアバンパー21に作用すれば、本発明による左、右側収納箱50、60が外力によって崩壊されながら衝撃を吸収することができる。従って、本発明による左、右側収納箱50、60は乗客保護のための衝撃吸収機能も備えている。
そして、図3の右側図面と図4及び図5は、左、右側リアバックビーム30、40と左、右側収納箱50、60がリアバンパー21から車両の後方にスライド移動をして引き出しされた状態であり、移動バー72はガイドレール71に沿って後方に移動して、図3のB状態を維持し、フレームケース76は後方に移動して後方ストッパ77と接触した状態を維持する。
【0025】
すなわち、閉止装置を解除した後リアバンパー21内の内部空間22に収納されていた左、右側収納箱50、60を車両後方に引けば、図3のA位置にあった移動バー72は、ガイドレール71に沿って後方に移動して図3のB位置に位置する。同時に前方ストッパ78に接触していたフレームケース76は後方に移動して後方ストッパ77と接触した状態を維持する。
移動バー72が後方移動をすれば、左、右側リンク73、74がこの時の力を左、右側リアバックビーム30、40に伝達することによって左、右側リアバックビーム30、40と左、右側収納箱50、60は一緒に後方移動をする。
左、右側リアバックビーム30、40が後方移動すれば左、右側リアバックビーム30、40とバックビームフランジ31、41及びケースフランジ76aを媒介で連結されたフレームケース76が固定フレーム75に沿って後方に移動をして後方ストッパ77と接触する。
【0026】
前記のように移動バー72が図3のA位置からB位置に後方移動をし、同時にフレームケース76が後方移動して後方ストッパ77と接触状態になると、リアバンパー21内の内部空間22に収納されていた左、右側リアバックビーム30、40及び左、右側収納箱50、60はすべて後方に移動して、リアバンパー21から引き出された状態になる。
そして、図3の右側図面のように左、右側リアバックビーム30、40及び左、右側収納箱50、60が後方に引き出しされた状態で続いて移動バー72が後方にさらに移動をすると、左、右リンク73、74が移動バー72の移動力を左、右側リアバックビーム30、40に伝達して、左、右側リアバックビーム30、40を後方に移動させる。
この時フレームケース76は、後方ストッパ77に係止された状態であるので、左、右側リアバックビーム30、40はそれ以上後方に移動ができない。
【0027】
しかし、移動バー72の後方移動力によって左、右リンク73、74はそれぞれ左右方向にさらに離れる動きをする。これにより左、右リンク73、74と結合された左、右側リアバックビーム30、40は、図8及び図9のようにそれぞれ車両の左右方向にスライド移動をして拡張された状態になり、左、右側リアバックビーム30、40上に結合された左、右側収納箱50、60も車両の左右方向に一緒に移動して拡張された状態になる。
そして、左右方向にスライド移動をして拡張された左、右側収納箱50、60からトレーカバー54、64及び上部トレー53、63を図10のように後方に回転させて、下部トレー52、62を開放させると、下部トレー52、62内に保管された物品を取り出して使用するか、または新しい物品を下部トレー52、62内に収納させることができる。
【0028】
そして、左右方向に左、右側収納箱50、60で互いに対面する側面を開放させるようになると、傘やゴルフスチックなどのように長い物品も拡張された左、右側収納箱50、60を利用して容易に保管することができる。
また、本発明は、図10のようにトレーカバー54、64が後方に回転して下部トレー52、62を開放させた状態の時、トレーカバー54、64をステップ(step)またはベンチ(bench)として活用するか、またはトレーカバー54、64上に物品を載せて使用することができる長所がある。
【0029】
以上説明した通り、本発明による実施例は、車両の余裕空間に該当するリアバンパー21内の内部空間22を活用して収納装置とする方式であり、車両の空間を最大限活用し、車両の商品価値を高めることができる長所がある。
また、本発明による収納装置は、車両後方に引き出された左、右側収納箱50、60を車両の左右方向に拡張した後拡張された左、右側収納箱50、60を利用して長い物品も容易に保管できるようにすることで収納箱を最大限活用できる長所もある。
また、本発明は、左、右側収納箱50、60開放時にトレーカバー54、64をステップ(step)またはベンチ(bench)として活用することや、開放されたトレーカバー54、64上に物品を載せることができる。
【0030】
以上、本発明に関する好ましい実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0031】
21 リアバンパー
23 リアフロアパネル
24 リアサイドメンバー
30 左側リアバックビーム
40 右側リアバックビーム
50 左側収納箱
60 右側収納箱
70 動力伝達装置



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両後方にスライディングされながらリアバンパー(21)から引き出され、車両後方に引き出される時に車両の左右側にそれぞれスライド移動して分割される左側リアバックビーム(30)と右側リアバックビーム(40)と、
前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)上にそれぞれ固定されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が車両の後方に引き出される時に一緒に引き出されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が車両の左右側にスライド移動して分割される時に一緒に分割される左側収納箱(50)と右側収納箱(60)と、
を含むことを特徴とする車両用収納装置。
【請求項2】
リアフロアパネル(23)及びリアサイドメンバー(24)に固定され、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)と連結されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の前後方向スライド移動と前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動を可能にする動力伝達装置(70)と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用収納装置。
【請求項3】
前記左、右側収納箱(50)、(60)は、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)上にそれぞれ固定設置される下部プレート(51)、(61)と、
前記下部プレート(51)、(61)上に固定設置されて、内部に物品保管のための空間が具備された下部トレー(52)、(62)と、
前記下部トレー(52)、(62)に対して回転可能に結合されて、前記下部トレー(52)、(62)を開閉させる上部トレー(53)、(63)と、
前記上部トレー(53)、(63)に一体で結合されたトレーカバー(54)、(64)で構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用収納装置。
【請求項4】
前記下部トレー(52)、(62)と前記上部トレー(53)、(63)の両側面に両端がそれぞれヒンジ結合された多数個のリンク部材(55)、(65)と、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用収納装置。
【請求項5】
前記動力伝達装置(70)は、車両の左右側で前記リアフロアパネル(23)の底面にそれぞれ固定されて、両端が車両の前後方向に配置される一対のガイドレール(71)と、
前記一対のガイドレール(71)に両端が連結されて、前記一対のガイドレール(71)に沿って前後方向にスライド移動する移動バー(72)と、
前記移動バー(72)に一端がそれぞれヒンジ結合されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)に他端がそれぞれヒンジ結合された左側リンク(73)と右側リンク(74)と、
前記リアサイドメンバー(24)の後端に前記リアサイドメンバー(24)の長さ方向に沿ってそれぞれ一体結合された一対の固定フレーム(75)と、
前記固定フレーム(75)を囲んで前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)とそれぞれ連結されるように設置されて、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が前後方向スライド移動時には前記固定フレーム(75)に沿って前後方向に移動して、前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)が左右方向にスライド移動する時には前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動をガイドする一対のフレームケース(76)と、
前記固定フレーム(75)の側面に一体で突出形成されて、前記フレームケース(76)の後方移動を制限する後方ストッパ(77)で構成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用収納装置。
【請求項6】
前記左、右側リンク(73)、(74)の一端は、前記移動バー(72)の中間支点でヒンジ結合されて、前記左、右側リンク(73)、(74)の他端は、一端よりさらに広い間隔で前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)にそれぞれヒンジ結合されることを特徴とする請求項5に記載の車両用収納装置。
【請求項7】
前記固定フレーム(75)の前方末端には前記フレームケース(76)の前方移動を制限する前方ストッパ(78)が一体で突出形成されることを特徴とする請求項5に記載の車両用収納装置。
【請求項8】
前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の上下端には、上下方向にそれぞれ折曲されたバックビームフランジ(31)、(41)が一体形成されて、
前記フレームケース(76)の上下端には前記左、右側リアバックビーム(30)、(40)の左右方向スライド移動をガイドできるように前記バックビームフランジ(31)、(41)を囲むケースフランジ(76a)が一体形成されることを特徴とする請求項5に記載の車両用収納装置。
【請求項9】
車両の後方に回転された前記トレーカバー(54)、(64)をステップ(step)またはベンチ(bench)として活用が可能になるようになされることを特徴とする請求項3に記載の車両用収納装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−82415(P2013−82415A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254987(P2011−254987)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【Fターム(参考)】