説明

車両緊急時用器具

【課題】緊急時にすばやく車内から脱出することを可能とした車両緊急時器具を提供する。
【解決手段】シートベルトを切断する切断部32と、窓ガラスを破壊するガラス破壊部31と、発光して近傍に異常を知らせる赤色LEDライト41とを備え、エアバッグに孔を開けて内部の空気を抜くための尖頭部31ATを備える。1つの器具で膨張したエアバッグの空気を抜くとともに、シートベルトを切断し、窓ガラスを破壊して車外へ脱出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートベルトを切断する切断部と、ガラスを破壊するガラス破壊部と、発光して近傍に異常を知らせる発光部とを備える車両緊急時用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車が事故を起こすなど緊急時に車内から脱出するための器具としてライフハンマーなどの車両緊急時用器具がある。車両緊急時用器具は、シートベルトを切断する切断部と、ガラスを破壊するガラス破壊部などを備える(例えば特許文献1)。この車両緊急時用器具は、自動車に乗車中に、事故、災害などの緊急事態に遭遇したとき、切断部にてシートベルトを切断し、ガラス破壊部にて窓ガラスを割って車外に脱出することを可能とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−291439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車のエアバッグ装着率は近年急増し、現在では、新車におけるエアバッグ装着率はほぼ100%にまで達している。エアバッグは、乗車中に衝突事故など大きな衝撃が自動車に加わったときに運転者(または搭乗者)の前方にて膨らんで衝撃を緩和したり、怪我を回避したりするためのである。エアバッグが膨張することによって、運転者(または搭乗者)は、前方のダッシュボード等にぶつかることを回避できたり、破壊されて飛んできたフロントガラスなどから身を守ることができる。しかしその一方で、事故を起こした自動車が水没したり、炎上したりする場合には、膨張したエアバッグが邪魔になって車内からすばやく脱出することができず、二次的な事故につながってしまう可能性があった。
【0005】
上記特許文献1のような車両緊急時用器具では、膨張したエアバッグの空気を抜くことができない。したがって、別の器具を使用してエアバッグの空気を抜いた後、車両緊急時用器具に持ち替えてシートベルトを切断し、さらに、自動車の窓ガラスを破壊して車外に脱出することになる。このような状況では、緊急時の脱出作業が煩雑である。脱出作業が煩雑であるとそれだけ危険が増し、最悪のケースでは脱出が遅れて死亡してしまう恐れもある。そこでこの発明の目的は、緊急時にすばやく車内から脱出することを可能とした車両緊急時器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため請求項1に記載の発明は、シートベルトを切断する切断部と、
窓ガラスを破壊するガラス破壊部と、
発光して近傍に異常を知らせる発光部とを備える車両緊急時用器具において、
エアバッグに孔を開けて内部の空気を抜くための尖頭部を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両緊急時器具において、前記尖頭部を前記ガラス破壊部の先端に備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両緊急時器具において、前記尖頭部を着脱自在に覆うカバーを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の車両緊急時器具において、照明部を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両緊急時器具において、
円筒状の本体部と、
該本体部に連続して設けられる先端部と、
前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、
前記後端部の底面に光を透過しうる保護部を備えるとともに、前記後端部に前記照明部を内蔵することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の車両緊急時器具において、
円筒状の本体部と、
該本体部に連続して設けられる先端部と、
前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、
前記先端部の側面に前記切断部および前記ガラス破壊部を備え、
前記先端部から所定距離だけ離れた前記後端部を握って前記窓ガラス破壊部で前記窓ガラスを破壊することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車両緊急時器具において、前記後端部の側部に滑り止めを設けることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の車両緊急時器具において、前記後端部が光を透過しうるとともに、
該後端部に前記発光部を内蔵することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項6ないし8のいずれかに記載の車両緊急時器具において、前記先端部に錘を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項5ないし9のいずれかに記載の車両緊急時器具において、前記先端部の天面を平坦に形成し、該天面にまたは該天面に隣接して磁石を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、シートベルトを切断する切断部と、窓ガラスを破壊するガラス破壊部と、発光して近傍に異常を知らせる発光部とを備える車両緊急時用器具において、エアバッグに孔を開けて内部の空気を抜くための尖頭部を備える。
【0017】
これによって、1つの器具で膨張したエアバッグの空気を抜くとともに、シートベルトを切断し、さらに、窓ガラスを破壊して車外へ脱出することができる。したがって、緊急時にすばやく車内から脱出することを可能とした車両緊急時器具を提供することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、前記尖頭部を前記ガラス破壊部の先端に備えるので、部品点数を低減して製造工程を簡略化するとともに、2つの機能を1箇所に集約し小型化可能な車両緊急時器具を提供することができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、前記尖頭部を着脱自在に覆うカバーを備えるので、必要なときにのみ尖頭部を露出することができ、安全な車両緊急時器具を提供することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、照明部を備えるので、多機能な車両緊急時器具を提供することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、円筒状の本体部と、該本体部に連続して設けられる先端部と、前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、前記後端部の底面に光を透過しうる保護部を備えるとともに、前記後端部に前記照明部を内蔵する。
【0022】
したがって、照明部を保護することができ、耐久性を向上させた車両緊急時器具を提供することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、円筒状の本体部と、該本体部に連続して設けられる先端部と、前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、前記先端部の側面に前記切断部および前記ガラス破壊部を備え、前記先端部から所定距離だけ離れた前記後端部を握って前記窓ガラス破壊部で前記窓ガラスを破壊する。
【0024】
手で握る部分から所定距離だけ離れているので、モーメント力を働かせて、少ない力で大きな破壊力を生み出すことができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、後端部の側部に滑り止めを設けるので、不用意にすべることなく、正確に車両緊急時器具を使用することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、前記後端部が光を透過しうるとともに、該後端部に前記発光部を内蔵するので、使用時に握るための後端部を発光部としても使用することができ、2つの機能を1箇所で行うことができ、車両緊急時器具の小型化に寄与することができる。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、前記先端部に錘を備えるので、モーメント力をいっそう働かせることができ、少ない力で大きな破壊力を生み出すことができる。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、前記先端部の天面を平坦に形成し、該天面にまたは該天面に隣接して磁石を備えるので、車両緊急時器具の先端部の天面が下となるように上下逆にして、車両の屋根などに吸着させて保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の車両緊急時器具の一例のライフハンマーの側面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】(a)は図1のC矢視図、(b)は図1のD矢視図である。
【図5】(a)はガラス破壊部のカバーを外した状態を示す側面図、(b)は(a)の正面図、(c)は切断部の正面図である。
【図6】ライフハンマーでエアバッグに孔を開ける様子を示す図である。
【図7】ライフハンマーでシートベルトを切断する様子を示す図である。
【図8】ライフハンマーの赤色LEDライトを使用する様子を示す図である。
【図9】この発明の変形例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は本体部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の最良の形態について説明する。図1〜4には、この発明の車両緊急時用器具の一例としてのライフハンマー10を示す。ライフハンマー10は、自動車に乗車中、緊急事態が発生したときに使用するためのものであり、本体部11と、本体部11の上端に連続して設けられる先端部12と、本体部11の下端に連続して設けられる後端部13とで構成される。後端部13はさらに上後端部13Aと下後端部13Bとで構成される。
【0031】
本体部11は合成樹脂製で略円筒形状に形成してなる。本体部11には、2本のバッテリー(乾電池)21を内蔵し、2つのスイッチ22,23を外周面に突設する。また、乾電池21とスイッチ22,23を含む回路基板を内蔵する。本体部11の側部には、一対の凹部11A,11Aが形成されている。
【0032】
先端部12は合成樹脂製で略円柱形状に形成し、平坦な天面12Aを有してなる。先端部12の側面には、自動車の窓ガラス(主にドアに付属する窓ガラス)を破壊するためのガラス破壊部31と、自動車のシートベルトを切断するための切断部32とが突設されている(なお、後述するように、ガラス破壊部31にはエアバッグに孔を開けるための尖頭部31ATを備える)。ガラス破壊部31と切断部32とは、先端部12の円周面の対向する位置に設けられると好適である(図4(b)参照)。先端部12の天面12Aには、永久磁石33が先端を露出するように埋め込まれている。
【0033】
永久磁石33は円柱状に形成されている。この永久磁石33の下方には、錘31ABが配置されている。錘31ABは先端部12の重量を重くするためのものであり、ガラス破壊部31の一部を構成する。先端部12が、重く、かつ、後端部13から一定の距離があることで、手で後端部13を握ってガラス破壊部31で自動車の窓ガラスを破壊する際、モーメント力を大きくすることができる。このため少ない力で大きな破壊力を生み出すことができ、ガラス破壊部31で窓ガラスやエアバッグを確実に破壊することができる。
【0034】
上後端部13Aは合成樹脂製で下に向かってやや絞った円筒形状に形成してなる。上後端部13Aは光を透過できるように、透明な合成樹脂で形成される。上後端部13Aには、点滅(発光)して近傍に異常を知らせるための赤色LEDライト(発光部)41を3つ、また、暗いところを照らす白色LEDライト(照明部)42を内蔵している。なお、赤色LEDライト41は、本体部11に内蔵された回路基板と接続され、スイッチ23を押すと回路がONとなって点滅するように構成される。この赤色LEDライト41の光は、上後端部13Aを透過して外側に達し、遠くからも視認性がよいものとする。なお、スイッチ23をもう一度押下すると回路がOFFとなって点滅が終了する。
【0035】
一方、白色LEDライト(照明部)42は、本体部11に内蔵された回路基板と接続され、スイッチ22を押すと回路がONとなって点灯するように構成される。この白色LEDライト42の光は、後述する下後端部13Bの底面を透過して外側に達し、懐中電灯のように暗い部分を照らすことができるものとする。なお、スイッチ22をもう一度押下すると回路がOFFとなって点灯が終了する。
【0036】
下後端部13Bは合成樹脂製で略円筒形状に形成し、底面に保護部13BBを有してなる。保護部13BBは透明な合成樹脂で形成され、白色LEDライト42の光を透過するとともに、白色LEDライト42を埃や衝突物から保護する役割をする。
【0037】
ガラス破壊部31は、詳しくは、図5(a)に示すように、金属製の破壊部本体31Aと、破壊部本体31Aを着脱自在に覆う樹脂製のカバー31Bとで構成されている。破壊部本体31Aはその先端に尖頭部31ATを備える。破壊部本体31Aの後部には錘31ABを連続して備える。破壊部本体31Aおよび錘31ABは先端部12内に埋め込まれている。尖頭部31ATは、エアバッグに孔を開けて内部の空気を抜くためのものであり、針状に尖って形成される(図5(b)も参照のこと。なお、図5(b)では、カバー31Bは省略してある)。破壊部本体31Aはその基部が先端部12の側面を貫通して内側に固定されている。
【0038】
一方、切断部32は、支持部32Aと刃32Bとで構成される。刃32Bは支持部32A内に埋め込まれて固定されている。支持部32Aは先端部12の側面に連続して形成される。支持部32Aの上部には貫通孔32AHを形成し、必要に応じてストラップなどを取り付けることができる。
【0039】
次に、ライフハンマー10を用いて、緊急時に自動車から脱出する方法について、図6を参照しながら説明する。なお、ここでは、運転者がシートベルトをしたままで車内に閉じ込められ、エアバッグABが運転者の前で膨らんでいる状態にあるとする。
【0040】
まず、膨らんだ状態のエアバッグABの空気を抜くには、カバー31Bを破壊部本体31Aから外して、針状の尖頭部31ATを露出させる。そして、後端部13を手で握った状態で尖頭部31ATでエアバッグABを叩く。すると、尖った尖頭部31ATがエアバッグABに孔をあけ、中から空気が放出されてエアバッグABが収縮する。
【0041】
次に、切断部32によってシートベルトを切断する。詳しくは、図7に示すように、切断部32の刃32BにシートベルトSBの幅方向の一端をあてるようにしながら、ライフハンマー10を矢印の方向に動かすことで、シートベルトSBを略幅方向に切断する。これによって、運転者は座席から脱出することが可能となる。
【0042】
ここで、何らかの理由によってドアが開かないときは、破壊部本体31A(尖頭部31AT)をドアの窓ガラスに叩きつけて窓ガラスを割って、そこから車外に脱出する。このとき、先端部12には、錘31ABが内蔵されているので、女性や老人などであっても少ない力で容易に窓ガラスを割ることができる。
【0043】
車外に脱出した後、他の車に緊急事態であることを知らせるには、スイッチ23を押下し、赤色LEDライト41を点滅させる。そして、ライフハンマー10を上下逆にして、先端部12の天面12Aを下にした状態で、図8に示すように自動車Cの鋼製のルーフCRに載置する。先端部12の天面12Aには永久磁石33の先端が露出しているので、永久磁石33がルーフCRに吸着し、ライフハンマー10をルーフCRにしっかりと固定する。先端部12の天面12Aは平坦に形成されているので、略平坦に形成されているルーフCRの形状に沿うようにして載置され、安定的である。
【0044】
一方、夜間など照明を必要とする場合には、スイッチ22を押下して、白色LEDライト42を点灯させ、親指と人差し指を一対の凹部11A,11Aにそれぞれあててライフハンマー10を握る。これによって、下後端部13Bの保護部13BBを透過した白色LEDライト42の光は、所望の物体に容易に照射することができる。
【0045】
なお、図9(a),(b)に示すように、先端部12´を本体部11´に対して着脱自在とし、バッテリー21を交換可能としてもよい。この場合、先端部12´は上述の例の先端部12の下端部にネジ部SCを設けたものである。一方、本体部11´は、ネジ部SCに螺合するネジを本体部11の上部内側に形成したものである。また、本体部11´の上部内側にはガイド板G1およびガイド部G2を設け、バッテリー21を安定的に収納できるようにする。この例ではバッテリー21を2本直列接続となるように回路を構成しているが、これに限定されるものではない。なお、2本のバッテリー21を直列にするために上端部12´の下端で、かつ、ネジ部SCの内側には金属製の電極板を設ける。
【0046】
また、後端部13の外周に滑り止めを形成すると、ライフハンマー10で、窓ガラスを破壊したり、エアバッグに孔をあけたりするときに滑らず、持ち手が滑らず、安全に使用することができるので好適である。滑り止めとしては、後端部13の表面に複数の凹凸を格子状に一体に形成する方法や、複数の樹脂製の突起を備えるシールを後端部13の外周に貼り付ける方法などがある。
【0047】
さらに、下後端部13Bを上後端部13Aに対して着脱自在に形成し、白色LEDライト42、赤色LEDライト41を交換可能とするように構成してもよい。
【0048】
また、上述の例では、4つの円柱状の永久磁石33が先端部12の天面12Aに埋め込まれているが、これに限定されるものではない。例えば、1つの大型の永久磁石を先端部12に内蔵させ、その上端を先端部12の天面12Aに露出させるように構成してもよい。このとき、大型の永久磁石が錘を兼ねるようにしてもよい。このようにすることで、尖頭部31Aに錘31ABを設ける必要がなくなる。
【0049】
さらに、ガラス破壊部と尖頭部とを別々に備えてもよい。例えば、先端部12の側面にガラス破壊部を突設し、その直上方に針状の尖頭部を突設してもよい。このようにすることで、ガラス破壊部を窓ガラスを破壊するのに最も適した形状にすることができる。また、ガラス破壊部と尖頭部にはそれぞれ専用のカバーで着脱自在に覆うようにすると好適である。
【0050】
上述の例では、自動車に適用するライフハンマーについて説明したが、この発明は自動車に限定されるものではなく、車両であればよい。例えば、シートベルトおよび窓ガラスを有するジェットコースターなどの乗用遊具であってもよい。
【0051】
この発明は、上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲においていかなる形態をとってもよい。
【符号の説明】
【0052】
10 ライフハンマー(車両緊急時用器具)
11 本体部
12 先端部
12A 先端部の天面
13 後端部
13BB 保護部
31 ガラス破壊部
31AB 錘
31AT 尖頭部
31B カバー
32 切断部
33 永久磁石
41 赤色LEDライト(発光部)
42 白色LEDライト(照明部)
SB シートベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートベルトを切断する切断部と、
窓ガラスを破壊するガラス破壊部と、
発光して近傍に異常を知らせる発光部とを備える車両緊急時用器具において、
エアバッグに孔を開けて内部の空気を抜くための尖頭部を備えることを特徴とする、車両緊急時器具。
【請求項2】
前記尖頭部を前記ガラス破壊部の先端に備えることを特徴とする、請求項1に記載の車両緊急時器具。
【請求項3】
前記尖頭部を着脱自在に覆うカバーを備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両緊急時器具。
【請求項4】
照明部を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の車両緊急時器具。
【請求項5】
円筒状の本体部と、
該本体部に連続して設けられる先端部と、
前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、
前記後端部の底面に光を透過しうる保護部を備えるとともに、前記後端部に前記照明部を内蔵することを特徴とする、請求項4に記載の車両緊急時器具。
【請求項6】
円筒状の本体部と、
該本体部に連続して設けられる先端部と、
前記本体部に連続して設けられる後端部とを備える車両緊急時器具であって、
前記先端部の側面に前記切断部および前記ガラス破壊部を備え、
前記先端部から所定距離だけ離れた前記後端部を握って前記窓ガラス破壊部で前記窓ガラスを破壊することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の車両緊急時器具。
【請求項7】
前記後端部の側部に滑り止めを設けることを特徴とする、請求項6に記載の車両緊急時器具。
【請求項8】
前記後端部が光を透過しうるとともに、
該後端部に前記発光部を内蔵することを特徴とする、請求項6または7に記載の車両緊急時器具。
【請求項9】
前記先端部に錘を備えることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の車両緊急時器具。
【請求項10】
前記先端部の天面を平坦に形成し、該天面にまたは該天面に隣接して磁石を備えることを特徴とする、請求項5ないし9のいずれかに記載の車両緊急時器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−85893(P2013−85893A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232065(P2011−232065)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(399063769)株式会社イエローハット (2)
【Fターム(参考)】