車載用ハーネス及びそれを備えた車載用点灯装置
【課題】車載用ハーネスにおいて、車載部品の隙間から見えたとしても、美観を維持し、対向車の光の乱反射を防止し、しかも、部品設計の自由度低下をなくす。
【解決手段】車載用ハーネス1は、車載用電源装置3と車幅灯22とを接続する給電用の電線と、その電線を覆うシールド線と、シールド線に装着されたチューブ25aとを備える。チューブ25aは、シールド線の一部の外郭を覆い、シールド線に固定されている。それにより、チューブ25aを車載部品の隙間27に対応する位置に予め配置することによって、隙間27から見えたとしても、シールド線を隠すことができる。従って、車載用ハーネスを目立ち難くすることができ、美観を維持できる。また、シールド線による対向車の光の乱反射を防止できる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブ25aのシールド線への装着だけ済み、灯具等の部品設計の自由度が低下しなくなる。
【解決手段】車載用ハーネス1は、車載用電源装置3と車幅灯22とを接続する給電用の電線と、その電線を覆うシールド線と、シールド線に装着されたチューブ25aとを備える。チューブ25aは、シールド線の一部の外郭を覆い、シールド線に固定されている。それにより、チューブ25aを車載部品の隙間27に対応する位置に予め配置することによって、隙間27から見えたとしても、シールド線を隠すことができる。従って、車載用ハーネスを目立ち難くすることができ、美観を維持できる。また、シールド線による対向車の光の乱反射を防止できる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブ25aのシールド線への装着だけ済み、灯具等の部品設計の自由度が低下しなくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用電源装置と車載用灯具とを接続するための車載用ハーネス及びそれを備えた車載用点灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車載用ハーネスを図10に示す。この車載用ハーネス100は、車載用電源装置と車載用灯具とを接続するための複数本の電線101を有する。これらの電線101にはチューブ102が装着されており、それにより、電線101は束ねられている。そして、近年の車載用各種機器の電子化に伴い、電子部品から発生するノイズの混入を抑制するため、チューブ102がノイズ遮断用のシールド線103で覆われている。シールド線103は、銅線にニッケル又は銀等のメッキ加工を施したものであって、導電性が高く、表面の色調が明るい(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際特許出願公開2002−017333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した車載用ハーネス100の使用状態を図11に示す。車載用ハーネス100は、自動車のポジションランプ201に接続され、その隣のヘッドライト202との間に視認可能な程度の隙間203があり、隙間203からシールド線103の一部が見えることがある。このとき、ポジションランプ201及びヘッドライト202の各々の筐体が例えばABS製であって、各筐体の車体内部側の外壁面が黒い場合、シールド線103は表面の色調が明るいことから、浮き上がって見え、美観が損なわれてしまう。また、対向車の光がシールド線103で乱反射する虞がある。
【0005】
これらの問題を解決するには、隙間203を可能な限り減らすようにポジションランプ201及びヘッドライト202を設計することが考えられる。しかしながら、そのような方法では、設計の自由度が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、車載部品の隙間からハーネスが見えたとしても、美観を維持でき、対向車の光の乱反射を防止でき、しかも、部品設計の自由度が低下することのない車載用ハーネスを提供することを目的とする。また、本発明は、その車載用ハーネスを備えた車載用点灯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の車載用ハーネスは、車載用電源装置と車載用灯具とを接続し、該車載用電源装置から該車載用灯具に給電するための電線と、前記電線を覆うノイズ遮断用のシールド部材と、を備えた車載用ハーネスにおいて、前記シールド部材に装着されたチューブを備え、前記チューブは、前記シールド部材の一部の外郭を覆い、該シールド部材に固定されていることを特徴とする。
【0008】
この車載用ハーネスにおいて、前記チューブは、柔軟性を有した部材により形成されていることが望ましい。
【0009】
この車載ハーネスにおいて、前記チューブは、前記車載用灯具に設けられた光反射板、又は該車載用灯具の車体内部側の外壁面と同系色であることが望ましい。
【0010】
この車載ハーネスにおいて、前記電線を結束し、前記車載用灯具に固定される帯状部材をさらに備えることが望ましい。
【0011】
この車載ハーネスにおいて、前記帯状部材は、前記チューブの上から前記電線を結束することが望ましい。
【0012】
この車載ハーネスにおいて、前記帯状部材は、前記車載用灯具に設けられた引っ掛け部に引っ掛けられ、該引っ掛け部と前記電線とを纏めて結束することが望ましい。
【0013】
また、本発明の車載用点灯装置は、前記車載用ハーネスと、前記車載用ハーネスの一端が接続される車載用電源装置と、前記車載用ハーネスの他端が接続され、該車載用ハーネスを介して、前記車載用電源装置から給電される車載用灯具と、を備え、前記車載用電源装置は、車載用直流電源からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前記車載用灯具への給電を制御するDC/DCコンバータ回路と、前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、チューブは車載部品の隙間に対応する位置に配置することができるので、その隙間から車載用ハーネスが見えたとしても、シールド部材を隠すことができる。従って、車載用ハーネスを目立ち難くして、美観を維持することができる。また、対向車の光がシールド線で乱反射することを防ぐこともできる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブをシールド線に装着することだけであり、従って、灯具等の部品設計の自由度が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用ハーネスを備えた自動車の車載用点灯装置及び車載用電源装置の構成を示す図。
【図2】上記ハーネスの平面図。
【図3】(a)は上記ハーネスを前照灯の突出部に固定する前の様子を示す斜視図、(b)は固定後の様子を示す斜視図。
【図4】上記実施形態の一変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図5】別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図6】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図7】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図8】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図9】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスが前照灯の引っ掛け部に固定された様子を示す平面図。
【図10】従来の車載用ハーネスの平面図。
【図11】従来の車載用ハーネスの使用状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る車載用ハーネス(以下、ハーネスという)について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、自動車1の車載用点灯装置(以下、点灯装置という)2及び車載用電源装置(以下、電源装置という)3を示す。図2及び図3は、ハーネス25の構成を示す。
【0017】
図1に示されるように、点灯装置2は、自動車1の前面の左端と右端とに設けられているが、ここでは、その一方のみを示す。
【0018】
点灯装置2は、前照灯21と、車幅を点灯表示する車幅灯22と、方向指示器23とを備える。前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23は、車載用灯具を構成する。また、点灯装置2は、前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23にそれぞれ一端が接続され、他端が電源装置3に接続される3本の給電用のハーネス24、25、26(以下、ハーネス24等という)を備える。
【0019】
前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23(以下、ランプ21a等という)は、車体前面の中心から端に向かって、この順で並んで、車体に埋め込まれ、透光性カバーにより覆われているが、配置は上記に限定されない。前照灯21等は、それぞれ、ランプ21a、22a、23aと、ランプ21a等の側方周囲及び後方を覆う光反射板21b、22b、23bとを有する。前照灯21等は、それぞれ、ハーネス24等を介して電源装置3から給電され、ランプ21a等を点灯する。
【0020】
ハーネス24等は、それぞれ、電源装置3に設けられた3つの送電コネクタ31に接続されている。ハーネス25の接続対象の送電コネクタ31は、前照灯21の背面に在り、そのため、ハーネス25は、前照灯21の背面から車幅灯22の背面に回して配線されている。ハーネス25における前照灯21と車幅灯22との隙間27に対応する部位には、チューブ25aが装着されている。チューブ25aは、隙間27から見えるときに目立ち難くするためのものである。チューブ25aは、上記部位付近の外周だけを覆っている。チューブ25aは、光反射板21bと光反射板22bのいずれかと、又は前照灯21と車幅灯22のいずれかの車体内部側の外壁面と同系色である。例えば、前照灯21の筐体がABS樹脂製であり、その車体内部側の外壁面が黒色である場合、チューブ25aは、それと同色の黒色とされる。
【0021】
ハーネス25は、前照灯21の背面に、インシュロック25bにより固定されている。チューブ25a及びインシュロック25bは、ハーネス25に限定されず、適宜、ハーネス24、26に設けられていてもよく、ハーネス24、26は、ハーネス25と同等の構成を有していても構わない。
【0022】
電源装置3は、車載用バッテリ32(車載用直流電源)と、車載用バッテリ32からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前照灯21等への送電コネクタ31を介した給電を制御するDC/DCコンバータ回路33とを有する。また、電源装置3は、DC/DCコンバータ回路33を制御する制御回路34を有する。
【0023】
図2に示されるように、ハーネス25は、上述のチューブ25a及びインシュロック25bに加え、電源装置3から車幅灯22に給電するための電線25cと、電線25cを覆うノイズ遮断用のシールド部材25dとを備える。電線25cは、複数本、設けられており、シールド部材25dは、それらの電線25cをまとめて覆い、それらの外周に巻かれている。電線25cは、一端に、送電コネクタ31に接続するためのコネクタ25eを有し、他端に、車幅灯22に接続するためのコネクタ25fを有する。コネクタ25e、25fは、各電線25cに共有されている。
【0024】
チューブ25aは、その貫通孔に、シールド部材25dで被覆された電線25cが通されて、そのシールド部材25dに装着されており、シールド部材25dの全体ではなく、その一部の外周だけをカバーして、その外郭を覆っている。チューブ25aは、インシュロック25bとコネクタ25fとの間に配置されている。
【0025】
また、チューブ25aは、柔軟性を有した高屈曲性部材により形成されている。例えば、チューブ25aは、そのような部材から成る熱収縮性樹脂チューブにより構成されており、チューブ25aの貫通孔に、シールド部材25dの巻かれた電線25cが通された状態で加熱されることにより、収縮してシールド部材25dに密着している。そして、チューブ25aは、自らの弾性力により、シールド部材25dに固定されている。
【0026】
インシュロック25b(帯状部材)は、電線25cを結束し、前照灯21に固定されるバンドである。インシュロック25bの一端部には、凸部が形成され、その他端部には、一端部の通る貫通孔が形成され、その貫通孔の内側には、上記凸部と係合するかえしが設けられている。インシュロック25bは、シールド部材25dの上から電線25cに巻かれた状態で、一端部が他端部の貫通孔に通され、上記凸部が上記かえしに引っ掛かって、抜ける方向の移動が規制されることにより、電線25cを結束している。インシュロック25bの他端部には、インシュロック25bを前照灯21に固定するための固定部25gが設けられている。インシュロック25bの固定対象は、前照灯21に限定されず、例えば、車幅灯22であってもよい。
【0027】
シールド部材25dは、ニッケル又は銀等によりメッキ加工され、網状に組まれた細い銅線により構成されており、電線25cの一端から他端まで、その外周を覆っている。
【0028】
インシュロック25b(固定部25g)の前照灯21への固定方法について図3(a)(b)を用いて説明する。固定部25gは、貫通孔25hを有し、貫通孔25hは、インシュロック25bのバンド部分の表面と同一面の法線方向に延びている。前照灯21は、その背面に、貫通孔25hと嵌合される棒状の突出部21cを有する。インシュロック25bは、固定部25gを突出部21cに嵌合できるように、突出部21cの位置に応じて、予め位置決めされている。突出部21cは、前照灯21に限定されず、他の車載部品に設けられていてもよい。
【0029】
固定部25gは、突出部21cを貫通孔25hに通して嵌め込むことにより、固定される。突出部21cは、固定部25gが嵌込み易くなるように、先端に向かって尖り、その先端部の下部は、固定部25gの抜け防止のため、直径が貫通孔25hの直径よりも若干大きくされていることが望ましい。
【0030】
本実施形態のハーネス25においては、チューブ25aは隙間27に対応する位置に配置することができるので、隙間27からハーネス25が見えたとしても、シールド部材25dを隠すことができる。従って、ハーネス25を目立ち難くすることができ、美観を維持することができる。また、対向車の光がシールド部材25dで乱反射することを防ぐこともできる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブ25aをシールド部材25dに装着することだけである。従って、前照灯21等の各種車載用部品の設計の自由度が低下することがなくなる。
【0031】
また、チューブ25aは、シールド部材25dの一部だけを覆っているので、ハーネス25の全体がチューブ25aにより覆われている場合と比べ、ハーネス25を曲げるときにチューブ25aが邪魔になり難くなる。従って、ハーネス25の配線自由度が高くなり、配線作業が容易になる。また、チューブ25aは、柔軟性を有するので、屈曲性が高くなり、ハーネス25がより曲げ易くなる。
【0032】
また、チューブ25aは、光反射板21bと光反射板22bのいずれかと、又は前照灯21と車幅灯22のいずれかの車体内部側の外壁面と同系色であるので、隙間27からチューブ25aが見えたとしても、より浮き立ち難くなる。
【0033】
また、電線25cは、インシュロック25bにより結束され、前照灯21に固定される。従って、電線25cが移動して、チューブ25aに覆われていないシールド部材25dが隙間27から見えることを防ぐことができる。そのため、美観を維持でき、また、乱反射を防止することができる。また、ハーネス25を前照灯21に固定でき、振動等に起因してハーネス25が所定位置から移動することを防ぐことができる。従って、コネクタ25e、25fとその接続対象との間の接続不良が生じたり、それらの接続が外れてハーネス25が脱落することを抑制することができる。そのため、信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
また、チューブ25aは、シールド部材25dに固定されているので、振動等に起因してチューブ25aが所定位置から移動することを防ぐことができる。従って、その移動により隙間27からシールド部材25dが見えないようにすることができる。そのため、美観をより確実に維持でき、乱反射をより確実に抑制できる。
【0035】
次に、上記実施形態の各種変形例に係るハーネス25について、図1に加えて図4乃至図9を参照して説明する。各変形例において、上記実施形態と同一部材には同一の符号を付す。図4は、一変形例を示す。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分は、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在り、チューブ25aが、コネクタ25eとインシュロック25bとの間に配置されている。
【0036】
図5は、別の変形例を示す。この変形例において、電線25cは、車幅灯22に直結され、チューブ25aは、インシュロック25bと車幅灯22との間に配置されている。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分が、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在る場合、図6に示されるように、チューブ25aは、コネクタ25eとインシュロック25bとの間に配置される。
【0037】
図7は、さらに別の変形例を示す。この変形例において、チューブ25aは、コネクタ25f寄りに配置され、インシュロック25bは、チューブ25aを介し、チューブ25aの上から電線25cを結束している。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分が、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在る場合、図8に示されるように、チューブ25aは、コネクタ25e寄りに配置される。
【0038】
この変形例においては、インシュロック25bでチューブ25aを締め付けることにより、チューブ25aをより確実にシールド部材25dに固定することができる。従って、チューブ25aが所定位置から移動して、隙間27からシールド部材25dが露出されることを、より確実に防ぐことができる。そのため、美観維持効果及び乱反射防止効果をより向上させることができる。
【0039】
図9は、さらに別の変形例を示す。この変形例において、インシュロック25bは、固定部25g(図2を参照)がなく、前照灯21の筐体21dの背面に設けられた引っ掛け部21eに引っ掛けられ、引っ掛け部21eと電線25cとを纏めて結束している。引っ掛け21eは、前照灯21の筐体に設けた孔により構成されるが、これに限定されず、インシュロック25bを引っ掛け可能な形状であれば、いずれでもよい。インシュロック25bは、上記の孔に通されている。
【0040】
この変形例においては、電線25cを前照灯に固定する作業が、インシュロック25bにより電線25cと引っ掛け部21eとを纏めて結束することだけで済み、作業が簡単になる。
【0041】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、チューブ25aは、コルゲートチューブにより構成されていてもよい。また、ハーネス25は、車幅灯22に接続されるものに限定さらず、自動車の前部霧灯、側方照射灯、前部上側端灯、側方灯、後部霧灯、駐車灯、後部上側端灯、制動灯、補助制動灯、後退灯、補助方向指示器、又は非常点滅表示灯に接続されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0042】
2 車載用点灯装置
21 前照灯(車載用灯具)
21e 引っ掛け部
22 車幅灯(車載用灯具)
22b 光反射板
25 車載用ハーネス
25a チューブ
25b インシュロック(帯状部材)
25c 電線
25d シールド部材
3 車載用電源装置
32 車載用直流電源
33 DC/DCコンバータ回路
34 制御回路
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用電源装置と車載用灯具とを接続するための車載用ハーネス及びそれを備えた車載用点灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車載用ハーネスを図10に示す。この車載用ハーネス100は、車載用電源装置と車載用灯具とを接続するための複数本の電線101を有する。これらの電線101にはチューブ102が装着されており、それにより、電線101は束ねられている。そして、近年の車載用各種機器の電子化に伴い、電子部品から発生するノイズの混入を抑制するため、チューブ102がノイズ遮断用のシールド線103で覆われている。シールド線103は、銅線にニッケル又は銀等のメッキ加工を施したものであって、導電性が高く、表面の色調が明るい(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際特許出願公開2002−017333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した車載用ハーネス100の使用状態を図11に示す。車載用ハーネス100は、自動車のポジションランプ201に接続され、その隣のヘッドライト202との間に視認可能な程度の隙間203があり、隙間203からシールド線103の一部が見えることがある。このとき、ポジションランプ201及びヘッドライト202の各々の筐体が例えばABS製であって、各筐体の車体内部側の外壁面が黒い場合、シールド線103は表面の色調が明るいことから、浮き上がって見え、美観が損なわれてしまう。また、対向車の光がシールド線103で乱反射する虞がある。
【0005】
これらの問題を解決するには、隙間203を可能な限り減らすようにポジションランプ201及びヘッドライト202を設計することが考えられる。しかしながら、そのような方法では、設計の自由度が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、車載部品の隙間からハーネスが見えたとしても、美観を維持でき、対向車の光の乱反射を防止でき、しかも、部品設計の自由度が低下することのない車載用ハーネスを提供することを目的とする。また、本発明は、その車載用ハーネスを備えた車載用点灯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の車載用ハーネスは、車載用電源装置と車載用灯具とを接続し、該車載用電源装置から該車載用灯具に給電するための電線と、前記電線を覆うノイズ遮断用のシールド部材と、を備えた車載用ハーネスにおいて、前記シールド部材に装着されたチューブを備え、前記チューブは、前記シールド部材の一部の外郭を覆い、該シールド部材に固定されていることを特徴とする。
【0008】
この車載用ハーネスにおいて、前記チューブは、柔軟性を有した部材により形成されていることが望ましい。
【0009】
この車載ハーネスにおいて、前記チューブは、前記車載用灯具に設けられた光反射板、又は該車載用灯具の車体内部側の外壁面と同系色であることが望ましい。
【0010】
この車載ハーネスにおいて、前記電線を結束し、前記車載用灯具に固定される帯状部材をさらに備えることが望ましい。
【0011】
この車載ハーネスにおいて、前記帯状部材は、前記チューブの上から前記電線を結束することが望ましい。
【0012】
この車載ハーネスにおいて、前記帯状部材は、前記車載用灯具に設けられた引っ掛け部に引っ掛けられ、該引っ掛け部と前記電線とを纏めて結束することが望ましい。
【0013】
また、本発明の車載用点灯装置は、前記車載用ハーネスと、前記車載用ハーネスの一端が接続される車載用電源装置と、前記車載用ハーネスの他端が接続され、該車載用ハーネスを介して、前記車載用電源装置から給電される車載用灯具と、を備え、前記車載用電源装置は、車載用直流電源からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前記車載用灯具への給電を制御するDC/DCコンバータ回路と、前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、チューブは車載部品の隙間に対応する位置に配置することができるので、その隙間から車載用ハーネスが見えたとしても、シールド部材を隠すことができる。従って、車載用ハーネスを目立ち難くして、美観を維持することができる。また、対向車の光がシールド線で乱反射することを防ぐこともできる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブをシールド線に装着することだけであり、従って、灯具等の部品設計の自由度が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用ハーネスを備えた自動車の車載用点灯装置及び車載用電源装置の構成を示す図。
【図2】上記ハーネスの平面図。
【図3】(a)は上記ハーネスを前照灯の突出部に固定する前の様子を示す斜視図、(b)は固定後の様子を示す斜視図。
【図4】上記実施形態の一変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図5】別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図6】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図7】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図8】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスの平面図。
【図9】さらに別の変形例に係る車載用ハーネスが前照灯の引っ掛け部に固定された様子を示す平面図。
【図10】従来の車載用ハーネスの平面図。
【図11】従来の車載用ハーネスの使用状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る車載用ハーネス(以下、ハーネスという)について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、自動車1の車載用点灯装置(以下、点灯装置という)2及び車載用電源装置(以下、電源装置という)3を示す。図2及び図3は、ハーネス25の構成を示す。
【0017】
図1に示されるように、点灯装置2は、自動車1の前面の左端と右端とに設けられているが、ここでは、その一方のみを示す。
【0018】
点灯装置2は、前照灯21と、車幅を点灯表示する車幅灯22と、方向指示器23とを備える。前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23は、車載用灯具を構成する。また、点灯装置2は、前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23にそれぞれ一端が接続され、他端が電源装置3に接続される3本の給電用のハーネス24、25、26(以下、ハーネス24等という)を備える。
【0019】
前照灯21、車幅灯22及び方向指示器23(以下、ランプ21a等という)は、車体前面の中心から端に向かって、この順で並んで、車体に埋め込まれ、透光性カバーにより覆われているが、配置は上記に限定されない。前照灯21等は、それぞれ、ランプ21a、22a、23aと、ランプ21a等の側方周囲及び後方を覆う光反射板21b、22b、23bとを有する。前照灯21等は、それぞれ、ハーネス24等を介して電源装置3から給電され、ランプ21a等を点灯する。
【0020】
ハーネス24等は、それぞれ、電源装置3に設けられた3つの送電コネクタ31に接続されている。ハーネス25の接続対象の送電コネクタ31は、前照灯21の背面に在り、そのため、ハーネス25は、前照灯21の背面から車幅灯22の背面に回して配線されている。ハーネス25における前照灯21と車幅灯22との隙間27に対応する部位には、チューブ25aが装着されている。チューブ25aは、隙間27から見えるときに目立ち難くするためのものである。チューブ25aは、上記部位付近の外周だけを覆っている。チューブ25aは、光反射板21bと光反射板22bのいずれかと、又は前照灯21と車幅灯22のいずれかの車体内部側の外壁面と同系色である。例えば、前照灯21の筐体がABS樹脂製であり、その車体内部側の外壁面が黒色である場合、チューブ25aは、それと同色の黒色とされる。
【0021】
ハーネス25は、前照灯21の背面に、インシュロック25bにより固定されている。チューブ25a及びインシュロック25bは、ハーネス25に限定されず、適宜、ハーネス24、26に設けられていてもよく、ハーネス24、26は、ハーネス25と同等の構成を有していても構わない。
【0022】
電源装置3は、車載用バッテリ32(車載用直流電源)と、車載用バッテリ32からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前照灯21等への送電コネクタ31を介した給電を制御するDC/DCコンバータ回路33とを有する。また、電源装置3は、DC/DCコンバータ回路33を制御する制御回路34を有する。
【0023】
図2に示されるように、ハーネス25は、上述のチューブ25a及びインシュロック25bに加え、電源装置3から車幅灯22に給電するための電線25cと、電線25cを覆うノイズ遮断用のシールド部材25dとを備える。電線25cは、複数本、設けられており、シールド部材25dは、それらの電線25cをまとめて覆い、それらの外周に巻かれている。電線25cは、一端に、送電コネクタ31に接続するためのコネクタ25eを有し、他端に、車幅灯22に接続するためのコネクタ25fを有する。コネクタ25e、25fは、各電線25cに共有されている。
【0024】
チューブ25aは、その貫通孔に、シールド部材25dで被覆された電線25cが通されて、そのシールド部材25dに装着されており、シールド部材25dの全体ではなく、その一部の外周だけをカバーして、その外郭を覆っている。チューブ25aは、インシュロック25bとコネクタ25fとの間に配置されている。
【0025】
また、チューブ25aは、柔軟性を有した高屈曲性部材により形成されている。例えば、チューブ25aは、そのような部材から成る熱収縮性樹脂チューブにより構成されており、チューブ25aの貫通孔に、シールド部材25dの巻かれた電線25cが通された状態で加熱されることにより、収縮してシールド部材25dに密着している。そして、チューブ25aは、自らの弾性力により、シールド部材25dに固定されている。
【0026】
インシュロック25b(帯状部材)は、電線25cを結束し、前照灯21に固定されるバンドである。インシュロック25bの一端部には、凸部が形成され、その他端部には、一端部の通る貫通孔が形成され、その貫通孔の内側には、上記凸部と係合するかえしが設けられている。インシュロック25bは、シールド部材25dの上から電線25cに巻かれた状態で、一端部が他端部の貫通孔に通され、上記凸部が上記かえしに引っ掛かって、抜ける方向の移動が規制されることにより、電線25cを結束している。インシュロック25bの他端部には、インシュロック25bを前照灯21に固定するための固定部25gが設けられている。インシュロック25bの固定対象は、前照灯21に限定されず、例えば、車幅灯22であってもよい。
【0027】
シールド部材25dは、ニッケル又は銀等によりメッキ加工され、網状に組まれた細い銅線により構成されており、電線25cの一端から他端まで、その外周を覆っている。
【0028】
インシュロック25b(固定部25g)の前照灯21への固定方法について図3(a)(b)を用いて説明する。固定部25gは、貫通孔25hを有し、貫通孔25hは、インシュロック25bのバンド部分の表面と同一面の法線方向に延びている。前照灯21は、その背面に、貫通孔25hと嵌合される棒状の突出部21cを有する。インシュロック25bは、固定部25gを突出部21cに嵌合できるように、突出部21cの位置に応じて、予め位置決めされている。突出部21cは、前照灯21に限定されず、他の車載部品に設けられていてもよい。
【0029】
固定部25gは、突出部21cを貫通孔25hに通して嵌め込むことにより、固定される。突出部21cは、固定部25gが嵌込み易くなるように、先端に向かって尖り、その先端部の下部は、固定部25gの抜け防止のため、直径が貫通孔25hの直径よりも若干大きくされていることが望ましい。
【0030】
本実施形態のハーネス25においては、チューブ25aは隙間27に対応する位置に配置することができるので、隙間27からハーネス25が見えたとしても、シールド部材25dを隠すことができる。従って、ハーネス25を目立ち難くすることができ、美観を維持することができる。また、対向車の光がシールド部材25dで乱反射することを防ぐこともできる。しかも、美観維持と乱反射防止を図るのに必要な作業は、チューブ25aをシールド部材25dに装着することだけである。従って、前照灯21等の各種車載用部品の設計の自由度が低下することがなくなる。
【0031】
また、チューブ25aは、シールド部材25dの一部だけを覆っているので、ハーネス25の全体がチューブ25aにより覆われている場合と比べ、ハーネス25を曲げるときにチューブ25aが邪魔になり難くなる。従って、ハーネス25の配線自由度が高くなり、配線作業が容易になる。また、チューブ25aは、柔軟性を有するので、屈曲性が高くなり、ハーネス25がより曲げ易くなる。
【0032】
また、チューブ25aは、光反射板21bと光反射板22bのいずれかと、又は前照灯21と車幅灯22のいずれかの車体内部側の外壁面と同系色であるので、隙間27からチューブ25aが見えたとしても、より浮き立ち難くなる。
【0033】
また、電線25cは、インシュロック25bにより結束され、前照灯21に固定される。従って、電線25cが移動して、チューブ25aに覆われていないシールド部材25dが隙間27から見えることを防ぐことができる。そのため、美観を維持でき、また、乱反射を防止することができる。また、ハーネス25を前照灯21に固定でき、振動等に起因してハーネス25が所定位置から移動することを防ぐことができる。従って、コネクタ25e、25fとその接続対象との間の接続不良が生じたり、それらの接続が外れてハーネス25が脱落することを抑制することができる。そのため、信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
また、チューブ25aは、シールド部材25dに固定されているので、振動等に起因してチューブ25aが所定位置から移動することを防ぐことができる。従って、その移動により隙間27からシールド部材25dが見えないようにすることができる。そのため、美観をより確実に維持でき、乱反射をより確実に抑制できる。
【0035】
次に、上記実施形態の各種変形例に係るハーネス25について、図1に加えて図4乃至図9を参照して説明する。各変形例において、上記実施形態と同一部材には同一の符号を付す。図4は、一変形例を示す。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分は、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在り、チューブ25aが、コネクタ25eとインシュロック25bとの間に配置されている。
【0036】
図5は、別の変形例を示す。この変形例において、電線25cは、車幅灯22に直結され、チューブ25aは、インシュロック25bと車幅灯22との間に配置されている。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分が、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在る場合、図6に示されるように、チューブ25aは、コネクタ25eとインシュロック25bとの間に配置される。
【0037】
図7は、さらに別の変形例を示す。この変形例において、チューブ25aは、コネクタ25f寄りに配置され、インシュロック25bは、チューブ25aを介し、チューブ25aの上から電線25cを結束している。ハーネス25のうち、コネクタ25eとインシュロック25bとの間の部分が、前照灯21と車幅灯22との境目に対応する位置に在る場合、図8に示されるように、チューブ25aは、コネクタ25e寄りに配置される。
【0038】
この変形例においては、インシュロック25bでチューブ25aを締め付けることにより、チューブ25aをより確実にシールド部材25dに固定することができる。従って、チューブ25aが所定位置から移動して、隙間27からシールド部材25dが露出されることを、より確実に防ぐことができる。そのため、美観維持効果及び乱反射防止効果をより向上させることができる。
【0039】
図9は、さらに別の変形例を示す。この変形例において、インシュロック25bは、固定部25g(図2を参照)がなく、前照灯21の筐体21dの背面に設けられた引っ掛け部21eに引っ掛けられ、引っ掛け部21eと電線25cとを纏めて結束している。引っ掛け21eは、前照灯21の筐体に設けた孔により構成されるが、これに限定されず、インシュロック25bを引っ掛け可能な形状であれば、いずれでもよい。インシュロック25bは、上記の孔に通されている。
【0040】
この変形例においては、電線25cを前照灯に固定する作業が、インシュロック25bにより電線25cと引っ掛け部21eとを纏めて結束することだけで済み、作業が簡単になる。
【0041】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、チューブ25aは、コルゲートチューブにより構成されていてもよい。また、ハーネス25は、車幅灯22に接続されるものに限定さらず、自動車の前部霧灯、側方照射灯、前部上側端灯、側方灯、後部霧灯、駐車灯、後部上側端灯、制動灯、補助制動灯、後退灯、補助方向指示器、又は非常点滅表示灯に接続されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0042】
2 車載用点灯装置
21 前照灯(車載用灯具)
21e 引っ掛け部
22 車幅灯(車載用灯具)
22b 光反射板
25 車載用ハーネス
25a チューブ
25b インシュロック(帯状部材)
25c 電線
25d シールド部材
3 車載用電源装置
32 車載用直流電源
33 DC/DCコンバータ回路
34 制御回路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用電源装置と車載用灯具とを接続し、該車載用電源装置から該車載用灯具に給電するための電線と、前記電線を覆うノイズ遮断用のシールド部材と、を備えた車載用ハーネスにおいて、
前記シールド部材に装着されたチューブを備え、
前記チューブは、前記シールド部材の一部の外郭を覆い、該シールド部材に固定されていることを特徴とする車載用ハーネス。
【請求項2】
前記チューブは、柔軟性を有した部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用ハーネス。
【請求項3】
前記チューブは、前記車載用灯具に設けられた光反射板、又は該車載用灯具の車体内部側の外壁面と同系色であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用ハーネス。
【請求項4】
前記電線を結束し、前記車載用灯具に固定される帯状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車載用ハーネス。
【請求項5】
前記帯状部材は、前記チューブの上から前記電線を結束することを特徴とする請求項4に記載の車載用ハーネス。
【請求項6】
前記帯状部材は、前記車載用灯具に設けられた引っ掛け部に引っ掛けられ、該引っ掛け部と前記電線とを纏めて結束することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車載用ハーネス。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の車載用ハーネスと、
前記車載用ハーネスの一端が接続される車載用電源装置と、
前記車載用ハーネスの他端が接続され、該車載用ハーネスを介して、前記車載用電源装置から給電される車載用灯具と、を備え、
前記車載用電源装置は、車載用直流電源からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前記車載用灯具への給電を制御するDC/DCコンバータ回路と、前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路と、を有することを特徴とする車載用点灯装置。
【請求項1】
車載用電源装置と車載用灯具とを接続し、該車載用電源装置から該車載用灯具に給電するための電線と、前記電線を覆うノイズ遮断用のシールド部材と、を備えた車載用ハーネスにおいて、
前記シールド部材に装着されたチューブを備え、
前記チューブは、前記シールド部材の一部の外郭を覆い、該シールド部材に固定されていることを特徴とする車載用ハーネス。
【請求項2】
前記チューブは、柔軟性を有した部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用ハーネス。
【請求項3】
前記チューブは、前記車載用灯具に設けられた光反射板、又は該車載用灯具の車体内部側の外壁面と同系色であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用ハーネス。
【請求項4】
前記電線を結束し、前記車載用灯具に固定される帯状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車載用ハーネス。
【請求項5】
前記帯状部材は、前記チューブの上から前記電線を結束することを特徴とする請求項4に記載の車載用ハーネス。
【請求項6】
前記帯状部材は、前記車載用灯具に設けられた引っ掛け部に引っ掛けられ、該引っ掛け部と前記電線とを纏めて結束することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車載用ハーネス。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の車載用ハーネスと、
前記車載用ハーネスの一端が接続される車載用電源装置と、
前記車載用ハーネスの他端が接続され、該車載用ハーネスを介して、前記車載用電源装置から給電される車載用灯具と、を備え、
前記車載用電源装置は、車載用直流電源からの直流出力電圧を昇圧又は降圧することにより、前記車載用灯具への給電を制御するDC/DCコンバータ回路と、前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路と、を有することを特徴とする車載用点灯装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−1359(P2013−1359A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137781(P2011−137781)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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