説明

車載用映像機器の接続検知装置

【課題】車載映像機器の接続を検知できると共に、専用回路等を不要にできて、製造コストを安くする。
【解決手段】車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、NTSCデコーダ15内の標準/非標準判定回路23により、入力されたNTSC信号が標準であると判定されたときには、車載映像機器が接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、車載映像機器が接続されていないと判定するように構成した。この構成によれば、車載映像機器の接続を検知することができると共に、専用回路等を不要にできて、製造コストを安くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載映像機器である例えば車載カメラが接続されたか否かを検知する車載映像機器の接続検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両に搭載した車載カメラ(例えばバックカメラなど)により撮影した映像を、カーナビゲーション装置のディスプレイに表示することにより、車両の周辺を監視するようにしたシステムが普及してきている。このようなシステムでは、車載カメラからの映像をディスプレイに表示するか否かを判定するために、車載カメラが接続されているか否かを検出する必要がある。
【0003】
車載カメラの接続を検出する構成の一例として、車載カメラの接続検出専用線を設け、これをGNDに落とすかOPENにし、GND・OPENを判定する回路(ハードウエア)により車載カメラの接続を検出するようにした構成があった。この構成の場合、専用線や判定回路を必要とするので、製造コストが高くなるという欠点があった。
【0004】
また、車載カメラから出力されるカメラ映像信号(NTSC信号)の同期信号を検出することにより、車載カメラの接続を検出する構成も考えられている。例えば、特許文献1に記載された装置においては、同期分離回路とワンショット回路を設け、同期分離回路より垂直同期信号が出力されている間は、ワンショット回路より、LOW信号を出力することにより、車載カメラの接続を検出している。
【特許文献1】特開平7−294445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の構成の場合、同期分離回路とワンショット回路という専用回路を設けなければならないので、やはり製造コストが高くなるという欠点があった。
そこで、本発明の目的は、車載映像機器の接続を検知することができると共に、専用回路等を不要にできて、製造コストを安くすることができる車載映像機器の接続検知装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明においては、車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、NTSCデコーダ内の標準/非標準判定回路により、入力されたNTSC信号が標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定するように構成した。この構成によれば、車載映像機器の接続を検知することができると共に、専用回路等を不要にできて、製造コストを安くすることができる。
【0007】
請求項2の発明によれば、車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、NTSCデコーダ内の黒レベル検出回路により、黒レベルの値が基準値以上であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、黒レベルの値が基準値未満であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定したので、請求項1の発明と同じ作用効果を得ることができる。
【0008】
請求項3の発明においては、車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、入力されたNTSC信号が標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第1の判定手段と、車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、黒レベルの値が基準値以上であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、黒レベルの値が基準値未満であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第2の判定手段とを備え、前記第1の判定手段の判定結果と、前記第2の判定手段の判定結果とが一致したときに、その一致した判定結果を最終判定とするように構成した。この構成によれば、ノイズ等の影響を受け難くすることができ、接続判定の精度を高くすることができる。
【0009】
また、請求項4の発明のように、前記第1の判定手段の判定結果と、前記第2の判定手段の判定結果とが一致しなかったときには、両判定結果が一致するまで判定処理を続けるように構成することがより一層好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明をカーナビゲーションシステムに適用した一実施例について、図面を参照しながら説明する。まず、図1は、本実施例のカーナビゲーションシステム1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
【0011】
この図1に示すように、カーナビゲーションシステム1は、制御回路2と、位置検出器3と、地図データ入力器4と、操作スイッチ群5と、音声入力装置6と、車内LAN接続装置7と、表示装置8と、映像入力装置9とから構成されている。
【0012】
上記制御回路2は、カーナビゲーションシステム1の動作全般を制御する機能を有しており、CPU10、ROM11、RAM12、各種I/O13、描画回路14、後述するNTSCデコーダ15及びこれらを接続するバス(いずれも図示しない)を備えて構成されている。本実施例の場合、カーナビゲーションシステム1が、NTSCデコーダ15を備えた車載機器を構成している。
【0013】
位置検出器3は、地磁気センサ16と、ジャイロ17と、距離センサ18と、GPS(Global Positioning System )受信機19とから構成されている。位置検出器3は、上記4つのセンサ16〜19により互いに補間しながら車両の現在位置を検出するように構成されており、高精度の位置検出機能を有している。尚、位置検出精度をそれほど必要としない場合には、4つのセンサ16〜19のうちの何れかで(または複数のセンサの組み合わせで)位置検出器3を構成しても良い。また、車両のステアリングの回転センサや、ホイールの車輪センサ、車両の傾斜センサなどを適宜組み合わせて、位置検出器3を構成しても良い。
【0014】
地図データ入力器4は、CD−ROM、DVD−ROM、HDD、メモリ等を読み取り可能な読取装置で構成されており、地図データやマップマッチング用データや目印データや音声認識用辞書データ等の各種データを入力するための装置である。操作スイッチ群5は、表示装置8の表示画面の上面に設けられたタッチスイッチ(タッチパネル)と、表示装置8の周辺部に設けられたメカニカルなプッシュスイッチ(図示しない)等とから構成されている。
【0015】
また、ユーザー(ドライバー)は、リモコン(図示しない)を操作することにより、リモコンセンサ(図示しない)を介して制御回路2へ操作信号を与えることが可能なように構成されている。音声入力装置6は、ユーザーが発する音声を入力して、その音声を認識し、音声認識結果を制御回路2へ与えるように構成されている。
【0016】
表示装置8は、地図を表示するための例えばカラー液晶ディスプレイで構成されており、地図データ(道路データ、文字データ及び背景データ等)、自車位置マーク、誘導経路等の付加データ等を重ねて表示することが可能なように構成されている。
【0017】
また、制御回路2は、現在位置(出発地)から目的地までの最適経路(誘導経路)を自動的に計算(探索)して設定する機能、即ち、経路計算機能(経路探索機能)を備えており、この自動的に最適経路を設定する方法としては、例えばダイクストラ法等を使用している。尚、目的地は、ユーザーが操作スイッチ群5やリモコンなどの操作により、また、音声入力装置6を介して音声により設定することが可能なようにも構成されている。更に、制御回路2は、表示装置8に表示されている地図上に上記目的地までの最適経路(誘導経路)を重ねて表示する機能や、現在位置を上記地図上に位置付けるマップマッチング処理を実行する機能等を備えている。
【0018】
映像入力装置9は、図2に示すように、例えば4つの映像機器であるDVD,TV,車載カメラ、VTRの各出力端子にそれぞれ接続された切替接点9a,9b,9c,9dと、NTSCデコーダ15の入力端子に接続された共通接点9eとを有している。映像入力装置9は、CPU10からの切替信号により、接点(9e−9a)間、接点(9e−9b)間、接点(9e−9c)間、または、接点(9e−9d)間のいずれかをオンするように切替え動作する、即ち、DVD,TV,車載カメラ、VTRの各映像信号(NTSC信号)の中の1つを選択してNTSCデコーダ15へ入力させる構成となっている。この場合、映像入力装置9が選択入力装置を構成している。
【0019】
ここで、前記NTSCデコーダ15について、図2を参照して説明する。NTSCデコーダ15は、入力したNTSC信号をデンジタルRGB信号に変換して出力する機能を有している。NTSCデコーダ15は、図2に示すように、A/D変換回路20と、黒レベル検出回路21と、デジタルRGB変換回路22と、標準/非標準判定回路23とを備えて構成されている。
【0020】
A/D変換回路20は、映像入力装置9から入力したNTSC信号をA/D変換する。黒レベル検出回路21は、上記A/D変換されたNTSC信号の黒レベルを検出する。デジタルRGB変換回路22は、上記A/D変換されたNTSC信号をデンジタルRGB信号に変換する。標準/非標準判定回路23は、上記A/D変換されたNTSC信号から同期分離して検出された水平同期信号(HSYNC)の水平同期時間を測定し、この測定時間T(図3(b)参照)が判定用の基準値HTと一致したときに標準であると判定し、測定時間Tが基準値HTと一致しなかったときに非標準であると判定する。
【0021】
上記標準/非標準判定回路23による標準/非標準の判定結果は、CPU10により読み取ることが可能であり、本実施例では、この判定結果に基づいて車載カメラの接続の有無を判定している。即ち、車載カメラが接続されている場合には、標準のNTSC信号が入力されるため、標準と判定される。これに対して、車載カメラが接続されていない場合は、映像信号(NTSC信号)が無入力であるため、非標準となる。
【0022】
そこで、本実施例の場合、CPU10により映像入力装置9を切替えて車載カメラ(接点(9e−9c)間オン)を選択している状態において、CPU10は、上記標準/非標準判定回路23が標準であると判定したときに、車載カメラが接続されていると判定し、反対に、標準/非標準判定回路23が非標準であると判定したときには、車載カメラが接続されていないと判定するように構成されている。このCPU10の接続判定機能が、第1の判定手段を構成している。
【0023】
尚、図3(a)は、車載カメラから出力されたNTSC信号の波形の一例を示す。このNTSC信号から同期分離して検出された水平同期信号を、図3(b)に示す。図3(b)中のTは、水平同期信号(HSYNC)の水平同期時間の測定時間である。
【0024】
ここで、図3(c)に示すように、ノイズ(例えば車両ハーネス上の誘導ノイズ)等の影響により水平同期信号の波形が異常となったような場合、水平同期信号の周期が乱れ、水平同期時間の測定時間T’が変動してしまう。このため、車載カメラの接続の有無を誤判定する可能性がある。
【0025】
そこで、検出精度を高めるために、本実施例においては、黒レベル検出回路21からの黒レベルの値に基づいて車載カメラの接続の有無を判定するようにしている。具体的には、A/D変換したNTSC信号は、A/D値「0」が、水平同期信号の最下点のレベルとなる(図3(a)参照)。黒レベル検出回路21においては、NTSC信号の黒レベルを決めるため、同期信号の立下りから一定時間経過後のNTSC信号の黒レベルの値(A/D値)を求める。そして、NTSC信号の映像部のA/D値から黒レベルのA/D値を引いた値が実際の映像信号レベルとなり、この映像信号レベルが以降の回路でRGBへの変換に用いられる。上記黒レベル検出回路21で求めた黒レベルの値は、CPU10により読み取ることが可能であり、本実施例では、この値に基づいて車載カメラの接続の有無を判定する。
【0026】
車載カメラが接続されている場合には、NTSC信号が入力されるため、黒レベルは、同期信号分の振幅だけ、A/D値が大きくなる。これに対して、車載カメラが接続されていない場合は、0Vが入力されるため、黒レベルのA/D値は「0」となる。
【0027】
そこで、本実施例の場合、CPU10により映像入力装置9を切替えて車載カメラ(接点(9e−9c)間オン)を選択している状態において、CPU10は、黒レベルのA/D値と、判定用の所定値N(閾値)とを比較し、黒レベルのA/D値がN以上であれば、車載カメラが接続されていると判定し、反対に、黒レベルのA/D値がN以上でなければ、車載カメラが接続されていないと判定するように構成されている(図3(a)参照)。このCPU10の接続判定機能が、第2の判定手段を構成している。
【0028】
尚、上記接続判定機能においては、同期信号の立下りから一定時間を見ているため、同期信号の時間の変動の影響はないが、ノイズや信号鈍り等により、同期信号の振幅が小さくなった場合には、後判定(誤検出)する可能性がある。
【0029】
このため、本実施例においては、CPU10の第1の判定手段による判定結果と、第2の判定手段による判定結果が一致したときに、その一致結果を車載カメラの接続判定結果(最終判定結果)とし、一致しないときには、一致するまで判定処理を続行するように構成している。この判定処理(CPU10の制御)について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
まず、図4のステップS10においては、CPU10により映像入力装置9を切替えて車載カメラ(接点(9e−9c)間オン)を選択している状態において、CPU10は、標準/非標準判定回路23による標準/非標準の判定結果を読み込み、水平同期時間の測定時間Tが標準(基準値HT)であるか否かを判断する。ここで、測定時間Tが標準である場合(即ち、CPU10の第1の判定手段により車載カメラが接続されていると判定された場合)は、ステップS10にて「YES」へ進み、ステップS20へ進む。
【0031】
このステップS20では、CPU10は、黒レベル検出回路21により検出した黒レベルの値を読み込み、該黒レベルの値が所定値N以上であるか否かを判断する。ここで、黒レベルの値が所定値N以上であれば(即ち、CPU10の第2の判定手段により車載カメラが接続されていると判定された場合)、ステップS20にて「YES」へ進み、ステップS30へ進み、車載カメラが接続されていると判定し、判定処理を終了する(2つの判定手段の判定結果が一致したため)。
【0032】
これに対して、ステップS20において、黒レベルの値が所定値N以上でないときには(即ち、第2の判定手段により車載カメラが接続されていないと判定された場合)、「NO」へ進み、ステップS10へ戻り、判定処理を続行する(2つの判定手段の判定結果が一致しないため)。
【0033】
一方、前記ステップS10において、測定時間Tが標準でない場合(即ち、第1の判定手段により車載カメラが接続されていないと判定された場合)は、「NO」へ進み、ステップS40へ進む。このステップS40では、CPU10は、黒レベル検出回路21から黒レベルの値を読み込み、該黒レベルの値が所定値N以上であるか否かを判断する。
【0034】
ここで、黒レベルの値が所定値N以上でなければ(即ち、第2の判定手段により車載カメラが接続されていないと判定された場合)、ステップS40にて「NO」へ進み、ステップS50へ進み、車載カメラが接続されていない、即ち、非接続であると判定し、判定処理を終了する(2つの判定手段の判定結果が一致したため)。
【0035】
また、ステップS40において、黒レベルの値が所定値N以上であるときには(即ち、第2の判定手段により車載カメラが接続されていると判定された場合)、「YES」へ進み、ステップS10へ戻り、判定処理を続行する(2つの判定手段の判定結果が一致しないため)。
【0036】
このような構成の本実施例によれば、車載カメラ(車載映像機器)から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、入力されたNTSC信号が標準であると標準/非標準判定回路23により判定されたときには、前記車載カメラが接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、前記車載カメラが接続されていないと判定する(第1の判定手段)ように構成したので、NTSCデコーダ15の標準/非標準判定回路23と、制御回路2のCPU10とで、車載カメラの接続の有無を判定することができる、即ち、ハードウエアを新たに追加することなく、CPU10(ソフトウエア)により接続判定できることから、製造コストを安くすることができる。
【0037】
また、上記実施例においては、車載カメラ(車載映像機器)から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、黒レベル検出回路21により検出された黒レベルの値が基準値N以上であると判定されたときには、前記車載カメラが接続されていると判定し、黒レベルの値が基準値N未満であると判定されたときには、前記車載カメラが接続されていないと判定する(第2の判定手段)ように構成したので、NTSCデコーダ15の黒レベル検出回路21と、制御回路2のCPU10とで、車載カメラの接続の有無を判定することができる、即ち、ハードウエアを新たに追加することなく、CPU10(ソフトウエア)により接続判定できることから、製造コストを安くすることができる。
【0038】
更に、上記実施例においては、CPU10の第1の判定手段の判定結果と、CPU10の第2の判定手段の判定結果とが一致したときに、その一致した判定結果を最終判定とするように構成したので、ノイズ等の悪影響を受けることがあっても、車載カメラの接続の判定を正確に実行することができる。そして、第1の判定手段の判定結果と、第2の判定手段の判定結果とが一致しなかったときには、両判定結果が一致するまで判定処理を続けるように構成したので、車載カメラの接続の判定をより一層正確に実行することができる。
【0039】
尚、上記実施例においては、第1の判定手段の判定結果と、第2の判定手段の判定結果とが一致するまで、判定処理を続けるように構成したが、これに代えて、第1の判定手段の判定結果だけで車載カメラの接続の判定を行うようにしても良いし、また、第2の判定手段の判定結果だけで車載カメラの接続の判定を行うようにしても良い。
【0040】
また、上記実施例では、車載カメラの接続の判定制御に適用したが、これに限られるものではなく、他の映像機器(DVD等)の接続の判定制御に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施例を示すカーナビゲーションシステムのブロック図
【図2】NTSCデコーダ及びその周辺回路のブロック図
【図3】(a)はNTSC信号を示す図、(b)は水平同期信号を示す図、(c)はノイズの影響を受けた水平同期信号を示す図
【図4】フローチャート
【符号の説明】
【0042】
図面中、1はカーナビゲーションシステム(車載機器)、2は制御回路、3は位置検出器、4は地図データ入力器、8は表示装置、9は映像入力装置(選択入力装置)、10はCPU(第1の判定手段、第2の判定手段)、15はNTSCデコーダ、20はA/D変換回路、21は黒レベル検出回路、22はデジタルRGB変換回路、23は標準/非標準判定回路を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
NTSC信号をデンジタルRGB信号に変換するNTSCデコーダを備えた車載機器に組み込むためのものであって、車載映像機器が接続されたか否かを検知する接続検知装置において、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力する選択入力装置と、
前記NTSCデコーダ内に設けられ、入力されたNTSC信号が標準であるか否かを判定する標準/非標準判定回路と、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、入力されたNTSC信号が標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第1の判定手段とを備えたことを特徴とする車載映像機器の接続検知装置。
【請求項2】
NTSC信号をデンジタルRGB信号に変換するNTSCデコーダを備えた車載機器に組み込むためのものであって、車載映像機器が接続されたか否かを検知する接続検知装置において、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力する選択入力装置と、
前記NTSCデコーダ内に設けられ、入力されたNTSC信号をA/D変換したデジタル信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路と、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、黒レベルの値が基準値以上であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、黒レベルの値が基準値未満であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第2の判定手段とを備えたことを特徴とする車載映像機器の接続検知装置。
【請求項3】
NTSC信号をデンジタルRGB信号に変換するNTSCデコーダを備えた車載機器に組み込むためのものであって、車載映像機器が接続されたか否かを検知する接続検知装置において、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力する選択入力装置と、
前記NTSCデコーダ内に設けられ、入力されたNTSC信号が標準であるか否かを判定する標準/非標準判定回路と、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、入力されたNTSC信号が標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、入力されたNTSC信号が非標準であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第1の判定手段と、
前記NTSCデコーダ内に設けられ、入力されたNTSC信号をA/D変換したデジタル信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路と、
前記車載映像機器から出力されたNTSC信号を選択して入力している状態において、黒レベルの値が基準値以上であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていると判定し、黒レベルの値が基準値未満であると判定されたときには、前記車載映像機器が接続されていないと判定する第2の判定手段とを備え、
前記第1の判定手段の判定結果と、前記第2の判定手段の判定結果とが一致したときに、その一致した判定結果を最終判定としたことを特徴とする車載映像機器の接続検知装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段の判定結果と、前記第2の判定手段の判定結果とが一致しなかったときには、両判定結果が一致するまで判定処理を続けることを特徴とする請求項3記載の車載映像機器の接続検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−103822(P2008−103822A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−282563(P2006−282563)
【出願日】平成18年10月17日(2006.10.17)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】