説明

車輌走行に基づく太陽電池異常検出装置

【課題】車輌搭載の太陽電池の発電機能に異常が生じたときそれを早期に検出することができる太陽電池異常検出装置を提供する。
【解決手段】車速が0より大きい所定値以上であるときのみ、車輌に搭載された太陽電池の出力を太陽照度に対比させて太陽電池の異常を検出する。太陽電池の異常を検出する太陽電池の出力または太陽照度の下限値を適当に設定することにより、晴天時の直射日光下にて太陽電池の発電機能の早期検出ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輌に搭載される太陽電池の異常を検出する装置に係る。
【背景技術】
【0002】
大気環境保全の必要性の高まりに伴って、車輌のエネルギ源として太陽電池を用いることが種々試みられている。太陽電池を車輌のエネルギ源として用いる場合に考慮すべき重要な事項の一つは、太陽電池の発電機能に異常が生じたときには、早急にそれに対処すべく早期にそれを検出することである。このことは、太陽電池が車輌の駆動源に使用される場合には、特に重要である。
【0003】
ところで、太陽電池の出力は、それに当たる太陽光線の強さによって左右されるので、太陽電池の出力に基づいて誤り無くその異常を検出するには、太陽の照り具合が考慮されなければならない。この点に関し、夜間や悪天候時に誤って異常警報が発せられることがないよう、太陽電池の電圧が所定値以下になったとき第一の信号を出力し、外部からの光の受光強度が所定値以下になったとき第二の信号を出力し、第一と第二の信号の出力に応答して警報信号を発するようにすることが下記の特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開平10-319088
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
太陽電池の発電機能に異常が生じたとき、それを早期に検出するには、太陽電池が昼間の晴天時に直射日光に曝されている状態で、その出力を太陽光線の照射の度合(以下簡単のため太陽照度と云う)に対応した太陽電池の正常時の標準出力に対比させ、その偏差が比較的小さいうちに太陽電池の異常判定を行うことが望まれる。しかし、晴天時の昼間であっても、車輌の場合、その移動性のゆえに、車輌が建物や樹木の陰に駐停車されていたのでは、高い電池出力レベルでの異常判定はできない。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑み、発電機能に異常が生じたときにはそれが早期に検出されることが望まれる車輌搭載の太陽電池について、その発電機能の異常を高い電池出力レベルにて早期に検出することができる太陽電池異常検出装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するものとして、本発明は、車輌に搭載された太陽電池の異常を検出する太陽電池異常検出装置にして、車速が0より大きい所定値以上であるときのみ前記太陽電池の出力を太陽照度に対比させて前記太陽電池の異常を検出するようになっていることを特徴とする太陽電池異常検出装置を提案するものである。
【0007】
この場合、前記太陽電池の異常検出は太陽照度が所定値以下であるときには行われないようになっていてよい。
【0008】
太陽電池の異常判断は、太陽照度に対応する太陽電池の正常時の標準出力の値に対比して太陽電池の実際の出力の値が所定の偏差以上異なるとき、太陽電池が異常であると判断するものであっていてよい。
【0009】
前記太陽電池正常時標準出力値と前記太陽電池実際出力値の対比は、所定時間内に於ける各値の平均値について、または所定時間内に於ける各値のピーク値について行われるようになっていていてよい。
【0010】
太陽電池に近接して太陽照度検出手段が配置されているときには、前記太陽電池正常時標準出力値と前記太陽電池実際出力値の対比は同時の値について行われるようになっていてよい。
【発明の効果】
【0011】
車輌に搭載された太陽電池では、昼間の晴天時であっても、車輌が建物や樹木の陰に駐車されていては、太陽電池の出力はさして上がらない。そこで、太陽電池異常検出装置が、車速が0より大きい所定値以上であるときのみ前記太陽電池出力検出手段により検出された太陽電池の出力を太陽照度に対比させて太陽電池の異常を検出するようになっていれば、車輌が建物や樹木の陰に駐車されていている状態に留まることを確実に回避し、太陽電池が昼間の晴天時に直射日光に曝される状態を確保して太陽電池の異常を検出することができる。
【0012】
太陽電池の異常検出は太陽照度が所定値以下であるときには行われないようにすることにより、太陽電池が昼間の晴天時に直射日光に曝される状態を選んで太陽電池の異常を検出することができる。
【0013】
太陽電池異常検出装置が、太陽照度に対応する太陽電池の正常時の標準出力の値に対比して太陽電池の実際の出力の値が所定の偏差以上異なるとき、太陽電池が異常であると判断することにより、太陽電池の出力異常を太陽電池の正常時の性能に対比して高精度に検出することができる。太陽照度としては、車輌に搭載された光センサの如き太陽照度検出手段により得られる値の他に、多機能カーナビ等により収集された地域天候情報より得られる値が使用されてもよい。自動車等の車輌に従来より既に搭載されているヘッドライトの自動点滅用の光センサを利用することが考えられる。この場合、この種の光センサは、一般にフロントウインドの手前にあるインストルメントパネル上に配置されているので、太陽に対する車輌の向きによっては車輌の屋根の陰になる場合もあるが、車輌が走行していれば、やがては太陽光線の直射を受ける状態となるので、そのような状態を選んで太陽電池の出力を確実にチェックすることができる。
【0014】
太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比が所定時間内に於ける各値の平均値について行われるようになっていれば、車輌の走行に伴って太陽電池対する太陽光線の照射状態が変化しても、それを均して太陽電池の出力性能をチェックすることができる。一方、太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比が所定時間内に於ける各値のピーク値について行われるようになっていれば、車輌が建物の影を横切って走行するよう市街地にて走行しているときにも、建物の陰にならない走行中に太陽電池の性能をチェックすることができる。
【0015】
上記の如く太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比を所定時間内に於ける各値の平均値について、或いは所定時間内に於ける各値のピーク値について行うことは、太陽照度検出手段としてフロントウインドの手前にあるインストルメントパネル上に配置されているヘッドライトの自動点滅用の光センサを利用するような場合であって、光センサと車輌の天井に配置された太陽電池とが互いに離れて配置されていて、太陽に対する車輌の走行姿勢によっては両者に対する太陽光線の照射状態にかなりの差が出る場合にも有効であるが、太陽電池の異常検出のためにそれ専用の太陽照度検出手段が太陽電池に近接して配置されるような場合には、太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比を同時の値について行うことにより、所定時間内の平均値を求めたりピーク値を選択するような格別の操作を行うことなく太陽電池の状態を随時チェックすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
添付の図1は、屋根に太陽電池が搭載され、また太陽照度検出手段として光センサが車輌に搭載されている車輌(自動車)の一例を示す斜視図である。尚、図には光センサがいくつかの設置可能な場所に重複して設置された状態にて示されている。即ち、図に於いて。10は太陽電池であり、12a〜12fはいずれも光センサであるが、光センサ12a〜12fは、いずれか一つが設けられればよいものとする。また、これらの光センサのうち、特に12aはヘッドライトの自動点滅用の光センサとしてインストルメントパネル上に配置されているものであり、本発明による太陽電池異常検出装置に対し利用できるものである。
【0017】
14はマイクロコンピュータを組み込んだ車輌の電気式制御装置であり、光センサ12a等により検出された太陽照度に関する情報はこの電気式制御装置へ供給されるようになっている。太陽電池10は充電制御装置16を介してバッテリ18に接続されている。インバータ16は電気式制御装置14により制御されるようになっており、また電気式制御装置14は充電制御装置16に於いて太陽電池10の電圧および電流を検出することにより太陽電池の出力を検出するようになっている。また電気式制御装置14には、車速センサ20より車速に関する信号が供給されている。
【0018】
電気式制御装置14は、車速センサ20からの信号により車輌が0でない或る所定の速度以上にて走行していることが確認されているとき、光センサ12a等からの信号に基づき、マイクロコンピュータによる演算機能によって、太陽照度に対応する太陽電池10の正常時の標準出力の値を算出し,これと充電制御装置16にて検出した太陽電池10の実際の出力の値とを比較し、その間の差が所定の偏差以上であるか否かを検出し、太陽電池10に異常があるか否かを判断する。
【0019】
図2はそのような制御プロセスをフローチャートにて表したものである。かかるフローチャートによる制御は、図には示されていない車輌のイグニッションスイッチが閉じられることにより車輌の運転が開始されると、車輌の運転中数10〜数100の周期にて繰り返される。
【0020】
制御が開始されると、ステップ10にて車速Vが0でない或る所定の車速Vaより大きいか否かが判断される。答えがノーであれば、この回の制御はこれにて終了するが、答えがイエスであれば、制御はステップ20へ進み、太陽照度Rsが検出される。太陽照度は、図1に例示したように車輌に搭載された光センサの如き太陽照度検出手段により得られる値の他に、多機能カーナビ等により収集された地域天候情報より得られる値が使用されてよい。尚、太陽照度として後者の値が使用されるときには、後述の下限値Rsmo,Wsmo,Rspo,Wspo,Rsro,Wsroを適切な大きさの値に設定することにより、太陽電池の異常検出が確実に晴天時の直射日光の下で行われるようにし、これによって太陽電池の異常検出を誤り無く行わせることができる。次いで制御はステップ40へ進み、太陽電池の出力値Wsが検出される。次いで制御はステップ60へ進み、太陽照度Rsに対応する太陽電池の正常時の標準出力値WsがRsの関数f(Rs)として算出される。この演算は予め設定されたRsに対応するWsをグラフにしたマップをRsの値に基づいて読み取ることにより行われてよい。
【0021】
次いで制御はステップ70へ進み、Wsの値がWs+ΔWsとWs−ΔWsの間にあるか否かが判断される。答はイエスであれば、制御はステップ80へ進み、太陽電池は正常であると判断されるが、答がノーであれば、制御はステップ90へ進み、太陽電池に異常があることを知らせる警報が発生られる。
【0022】
図3は、太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比を所定時間内に於ける各値の平均値について行う場合の一例を示す図2と同様のフローチャートである。図3に於いて、図2に示すステップに対応するステップは図2に於けると同じステップ番号により示されている。
【0023】
この場合、ステップ10の答がイエスのときには、制御はステップ15へ進み、後述のステップ50に於いて初期値0より始まってアップカウントされるサイクル回数の値Nが上記の平均値を求める所定時間の経過に対応するカウント値Nmを越えたか否かが判断される。答がノーの間、制御はステップ20へ進む。
【0024】
ステップ20に於いては、各サイクルに於ける太陽照度の値Rsiが検出され、これらの値が、ステップ21に於いて、積算値Rsmとして初期値0から始まって順次積算される。かかる詳細な太陽照度値Rsiとしては、図1に例示したように車輌に搭載された光センサの如き太陽照度検出装置により得られたものが望ましい。ステップ40に於いては、各サイクルに於ける太陽電池出力の値Wsiが検出され、これらの値が、ステップ41に於いて、積算値Wsmとして初期値0から始まって順次積算される。
【0025】
ステップ50に於いては、サイクル回数のカウント値Nが初期値0より始まってアップカウントされる
【0026】
上記の所定時間が経過してステップ15の答がノーからイエスに転ずると、制御はステップ51へ進み、積算値Rsmをカウント値Nmで割って太陽照度の平均値Rsが算出される。次いで、制御はステップ53へ進み、算出された太陽照度の平均値Rsが或る所定の下限値Rsmoより大きいか否かが判断される。この場合、Rsroは、太陽照度の平均値がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽照度の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ55へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。
【0027】
ステップ55に於いては、積算値Wsmをカウント値Nmで割って太陽電池出力の平均値Wsが算出される。次いで、制御はステップ57へ進み、算出された太陽電池出力の平均値Wsが或る所定の下限値Wsmoより大きいか否かが判断される。この場合にも、Wsmoは、太陽電池出力の平均値がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽電池出力の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ60へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。以下のステップ60、70、80、90による制御は、図2のフローチャートに於けると同じである。
【0028】
図4は、太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比を所定時間内に於ける各値のピーク値について行う場合の一例を示す図2および図3と同様のフローチャートである。図4に於いても、図2および図3に示すステップに対応するステップは図2および図3に於けると同じステップ番号により示されている。
【0029】
この場合にも、ステップ10の答がイエスのときには、制御はステップ15へ進み、ステップ50に於いて初期値0より始まってアップカウントされるサイクル回数のカウント値Nが上記のピーク値を求める所定時間の経過に対応するカウント値Npを越えたか否かが判断される。答がノーの間、制御はステップ20へ進む。
【0030】
ステップ20に於いては、各サイクルに於ける太陽照度の値Rsiが検出され、次いでステップ22に於いて、今回のサイクルに於ける検出値Rsi(N)の値が前回のサイクルに於ける検出値Rsi(N-1)より大きいか否かが判断される。答がイエスであれば、制御はステップ24へ進み、今回の検出値Rsi(N)が太陽照度のピーク値Rsとされ、答がノーの時には、制御はステップ26へ進み、前回の検出値Rsi(N-1)が太陽照度のピーク値Rsとされる。こうして所定期間内に於ける太陽照度のピーク値が求められる。いずれの場合にも制御は次いでステップ40へ進む。
【0031】
ステップ40に於いては、各サイクルに於ける太陽電池出力の値Wsiが検出され、次いでステップ42に於いて、今回のサイクルに於ける検出値Wsi(N)の値が前回のサイクルに於ける検出値Wsi(N-1)より大きいか否かが判断される。答がイエスであれば、制御はステップ44へ進み、今回の検出値Wsi(N)が太陽照度のピーク値Wsとされ、答がノーの時には、制御はステップ46へ進み、前回の検出値Wsi(N-1)が太陽照度のピーク値Wsとされる。こうして所定期間内に於ける太陽電池出力のピーク値が求められる。いずれの場合にも制御は次いでステップ50へ進む。
【0032】
上記の所定時間が経過してステップ15の答がノーからイエスに転ずると、制御はステップ52へ進み、算出された太陽照度のピーク値Rsが或る所定の下限値Rspoより大きいか否かが判断される。この場合にも、Rspoは、太陽照度のピーク値がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽照度の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ54へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。
【0033】
ステップ54に於いては、算出された太陽電池出力のピーク値Wsが或る所定の下限値Wspoより大きいか否かが判断される。この場合にも、Wspoは、太陽電池出力のピーク値がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽電池出力の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ60へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。以下のステップ60、70、80、90による制御は、図2および図3のフローチャートに於けると同じである。
【0034】
図5は、太陽電池に近接して上記の光センサ12b〜12fの如き太陽照度検出手段が配置されている場合に、太陽電池正常時標準出力値と太陽電池実際出力値の対比を同時の値について行う一例を示す図2〜図4と同様のフローチャートである。図5に於いても、図2〜図4に示すステップに対応するステップは図2〜図4に於けると同じステップ番号により示されている。
【0035】
この場合には、ステップ10の答がイエスのときには、制御はステップ20へ進み、各サイクルに於ける太陽照度の値Rsiが検出され、次いでステップ28に於いて、Rsiの値が或る所定の下限値Rsroより大きいか否かが判断される。この場合にも、Rsroは、各サイクル時点に於ける太陽照度がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽照度の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ40へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。
【0036】
ステップ54に於いては、各サイクルに於ける太陽電池出力の値Wsiが検出され、次いでステップ48に於いて、Wsiの値が或る所定の下限値Wsroより大きいか否かが判断される。この場合にも、Wsroは、各サイクル時点に於ける太陽電池出力がこれ以下であるような天候状態では、この制御態様による太陽電池の異常検出は行わないものとするための太陽電池出力の下限値である。答がイエスであれば、制御はステップ60へ進むが、答がノーであれば、制御はこれよりそのままリターンする。以下のステップ60、70、80、90による制御は、図2〜図4のフローチャートに於けると同じである。
【0037】
以上に於いては本発明をいくつかの実施の形態について詳細に説明したが、これらの実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】屋根に太陽電池が搭載され、太陽照度検出手段として光センサが搭載されている車輌(自動車)の一例を示す斜視図。
【図2】本発明による太陽電池異常検出装置の制御プロセスの基本的一例を示すフローチャート。
【図3】本発明による太陽電池異常検出装置の制御プロセスのより詳細な第一の例を示すフローチャート。
【図4】本発明による太陽電池異常検出装置の制御プロセスのより詳細な第二の例を示すフローチャート。
【図5】本発明による太陽電池異常検出装置の制御プロセスのより詳細な第三の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0039】
10…太陽電池、12a〜12f…光センサ、14…電気式制御装置、16…充電制御装置、18…バッテリ、20…車速センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌に搭載された太陽電池の異常を検出する太陽電池異常検出装置にして、車速が0より大きい所定値以上であるときのみ前記太陽電池の出力を太陽照度に対比させて前記太陽電池の異常を検出するようになっていることを特徴とする太陽電池異常検出装置。
【請求項2】
前記太陽電池の異常検出は太陽照度が所定値以下であるときには行われないようになっていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池異常検出装置。
【請求項3】
太陽照度に対応する前記太陽電池の正常時の標準出力の値に対比して前記太陽電池の実際の出力の値が所定の偏差以上異なるとき、前記太陽電池が異常であると判断するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池異常検出装置。
【請求項4】
前記太陽電池正常時標準出力値と前記太陽電池実際出力値の対比は所定時間内に於ける各値の平均値について行われるようになっていることを特徴とする請求項を3に記載の太陽電池異常検出装置。
【請求項5】
前記太陽電池正常時標準出力値と前記太陽電池実際出力値の対比は所定時間内に於ける各値のピーク値について行われるようになっていることを特徴とする請求項を3に記載の太陽電池異常検出装置。
【請求項6】
太陽照度が前記太陽電池に近接して配置された太陽照度検出手段により検出されるとき、前記太陽電池正常時標準出力値と前記太陽電池実際出力値の対比は同時の値について行われるようになっていることを特徴とする請求項を3に記載の太陽電池異常検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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