説明

軽運動用ファスニングベルト

【課題】 下腹部および腰部を引き締めることで内臓を安定状態に抑え込むことにより運動し易くするために用いる新規の軽運動用ファスニングベルトを提供する。
【解決手段】 腰部を囲繞する長さのベルト本体と、ベルト本体の両端に備えた下腹部の前で互いに連結しうる第1締結手段と、ベルト本体の身体腰部に当てる個所に設けた腰当部と、腰当部の外面に重ねてその縦中央個所が同腰当部に止着された菱形状の腰当補助部と、腰当補助部の左右両端に基端が連結された左右の前締め用ベルトと、これら左右各前締めベルトの先端に一体に延設された左右の折返部と、ベルト本体において第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に設けた各折返部の折返用環と、各折返部を折返状態に保持しうる第2締結手段と、付属品とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウオーキング、ジョギング、自転車・ゴルフ等の軽運動をするときに腰部に巻いて用いる軽運動用ファスニングベルトに関する。具体的には下腹部および腰部を引き締めることで内臓を安定状態に抑え込むことにより運動し易くするために用いる軽運動用ファスニングベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
人類が2足歩行に進化して以来、加齢と共に背、腹筋力の低下が顕著化し同時に脂肪を含んだ内臓の落下が診られる。中高年、特に肥満体型の人は、内臓の肥大の人が多く、益々運動を遠ざける傾向にある。これらの人が無理に体を動かすと様々な弊害をもたらすこともある。このため、近年、これら弊害の予防および老化防止等を兼ねてウオーキング、ジョギング、自転車・ゴルフ等の軽運動を日常的に行う人も多くなった。
【0003】
上記のような弊害の予防対策用として、従前提供されているスタイル矯正腹帯(特許文献1参照)、妊産婦用腹帯(特許文献2参照)、治療用腰痛帯(特許文献3参照)等のうち締める力の比較的弱いものから自分に合うものを選んで転用する人も多い。
【0004】
しかしながら、上記従前のスタイル矯正腹帯、妊産婦用腹帯等腹帯は下腹部分を効率よく締めるように工夫された構成であり、腰痛帯は腰部分を効率よく締めるように工夫された構成であるために、これら腹帯、腰痛帯をウオーキング、ジョギング、自転車・ゴルフ等の軽運動の場合に着用したときには、腹帯は腰部よりも腹部を強く圧迫して腹部の動きを制限する傾向があり、また腰痛帯は腹部よりも腰部を強く圧迫して腰部の動きを制限する傾向があるから、上記軽運動のように全身を平均にできるだけ軽快に動かして運動したい等の要望者には上記偏倚的制限は好ましくなく充分に適応し切れていない。特に、上記要望者のうち下腹部が大きく出ている人ほど運動に伴う大きな内臓の動きがあるために適応し切れていない。
【0005】
適応し切れていない理由としては、下腹部を単純に伸び縮みしない状態で強く締めて内臓を無理に動かないようにするとそれに伴って圧迫感が強くなるだけで決して快適にはならないことも挙げることができる。
【0006】
そこで、本発明は、内臓を抑え込んで安定させることが容易でき且つ圧迫感が強くは感じないようにした新規の軽運動用ファスニングベルトを提供することを第1の課題とする。
【0007】
他方、毎朝ジョギングをする人が、必要品をリュック又はウエストバックに詰めて使用した場合、どんなに軽量化されフィッティング良く設計されたリュック又はウエストバックでも装着時には背中で上下に躍り、運動の邪魔になる。
【0008】
そこで、本発明は、リュック又はウエストバックを使用しないでも、ジョギング等の軽運動をできるようにすることを第2の課題とする。
【特許文献1】特開2002−201506号公報
【特許文献2】特開平8−19506号公報
【特許文献3】発明3704606号公報
【特許文献4】特開平7−289572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記第1の課題および第2の課題を一挙に達成できるように工夫した新規の軽運動用ファスニングベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に係る軽運動用ファスニングベルトは、腰部全周を囲繞する長さの伸縮生地製ベルト本体と、当該ベルト本体の両端に設けた下腹部の前で互いに連結しうる第1締結手段と、当該ベルト本体における腰部に当たる個所に設けた縦細長芯板入り腰当部と、当該腰当部の外面の中央個所に基端が連結された左右の伸縮素材製前締め用ベルトと、これら左右各前締めベルトの先端に延設された左右の折返部と、上記ベルト本体において上記第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に設けた上記各折返部の左・右折返用環と、左右各折返部を折返状態に保持しうる左右の第2締結手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る軽運動用ファスニングベルトは、請求項1記載の軽運動用ファスニングベルトに関し、上記腰当部の外面には伸縮生地製腰当補助部が重ねられ且つ当該腰当補助部の縦中央個所が腰当部の縦中央個所に止着されると共に当該伸縮生地製腰当補助部の両端には上記左右各前締めベルトの基端が連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る軽運動用ファスニングベルトは、請求項1又は2記載の軽運動用ファスニングベルトに関し、伸縮生地が縦横方向に伸縮するパワーネット等ストレッチネットであることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る軽運動用ファスニングベルトは、請求項1〜3のいずれか一つに記載の軽運動用ファスニングベルトに関し、上記左右の第2締結手段は、上記左右の伸縮素材製前締め用ベルトの先端部の外面に短い雄の面ファスナーを設けると共に当該先端部を除いた個所の外面に長手方向に長い雌の面ファスナーを設けることにより構成されたものである。
【0014】
請求項5に係る軽運動用ファスニングベルトは、請求項1〜4のいずれか一つに記載の軽運動用ファスニングベルトに関し、上記縦細長芯板入りの腰当部は、その内外両面若しくは片面に必要品、携帯電話、飲料入りボトル、使い捨てカイロ等の収納具を着脱しうる状態で備えていることを特徴とする。
【0015】
すなわち、本発明に係る軽運動用ファスニングベルトは、上記の通りであるので、これを腰に巻き止めるには、先ず縦細長芯板入り腰当部を腰の後面に位置決めをして当てると共に伸縮生地製ベルト本体の両先端を両脇腹の外側を経て下腹の前にして第1締結手段を締めることによりベルト本体を適度の緊張状態に巻き止め(図7の(a)参照)、然るのち左の伸縮素材製前締め用ベルトを左の折返用環に通し、また右の伸縮素材製前締め用ベルトを右の折返用環に通してから、これら左右の伸縮素材製前締め用ベルトの折返部を左・右の手で別々に持って左・右外向き方向すなわち左右の持ち手が離れる方向に強く引いて、上記ベルト本体による緊張状態をさらに調度好い強さにまで引き締めること(図7の(b)参照)により下腹部およびに腰部に多少強めの圧迫感を与えた状態で左右の第2締結手段を締める(図7の(c)参照)要領で使用する。なお、外すには当該要領と逆の操作を行えばよい。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る軽運動用ファスニングベルトは、腰部全周を囲繞する長さの伸縮生地製ベルト本体と、当該ベルト本体の両端に設けた下腹部の前で互いに連結しうる第1締結手段と、当該ベルト本体において腰部に当たる個所に設けた縦細長芯板入り腰当部と、当該腰当部の外面の中央個所に基端が連結された左右の伸縮素材製前締め用ベルトと、これら左右各前締めベルトの先端に延設された左右の折返部と、上記ベルト本体において上記第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に設けた上記各折返部の左・右折返用環と、左右各折返部を折返状態に保持しうる左右の第2締結手段とから成るので、上記したような要領すなわち、伸縮生地製ベルト本体による位置決めおよび第1段目締付を完了してから左右の伸縮素材製前締め用ベルトによる第2段目締付でしっかりと二重の締付ができ、内臓を抑え込んで安定させることができる。
【0017】
上記の二重の締付状態にあっては、普段の呼吸や運動による呼吸により腹部が大小変化した場合にはこれに伴って伸縮生地製ベルト本体および左右各伸縮素材製前締めベルトが伸縮して当該変化に対処するから、伸縮性を備えていないベルトで締め付けているような圧迫感がなく、所謂ソフトな着用感を得ることができる。
【0018】
また、特に第2段目締付は、一方向にだけ引いて締め付けるのではなく左・右両方に引いて締める形式であるので、一方向にだけに引いて締め付ける従前開示されている整形用パット(特許文献4参照)のように、引いた方向に周り動くことや締付が一時的とは言え偏ってしまうことを危惧しながら締める必要がなく、両側から平均に且つ効率よくしっかりと締め付けることができる。
【0019】
さらに、上記折返部の左・右折返用環は、上記ベルト本体において上記第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に設けられているので、結果として、第1段目締付を果たす第1締結手段部分は第2段目締付を果たす前締め用ベルトにより外から押え付けられるから第2段目締付が解消されない限り外れることがなく、安心できる。
【0020】
要するに、請求項1に係る軽運動用ファスニングベルトよれば、歩行時、運動時に支点となる下腹部および腰部背面の両方から内臓を抑え込んで安定させる左右各折返部の引き締め操作が身体の後方に腕を廻さずとも身体の前で無理のない自然な体勢で容易にできるファスニングベルトを提供される。結果として上記のような弊害を効率よく軽減し、軽快に運動できるようにすることができる。
【0021】
請求項2に係る軽運動用ファスニングベルトは、上記腰当部の外面には伸縮生地製腰当補助部が重ねられ且つ当該腰当補助部の縦中央個所が腰当部の縦中央個所に止着されると共に当該伸縮生地製腰当補助部の両端には上記左右各前締めベルトの基端が連結されているので、上記着用状態時には縦細長芯板入り腰当部は、伸縮生地製腰当補助部により外から押え付けられてしっかりと固定されるから、結果的に縦細長芯板は位置ズレを起すことなく充分にその機能を果たすことができる。
【0022】
請求項3に係る軽運動用ファスニングベルトは、腰当部および腰当補助部が上記伸縮生地が縦横方向(全方向)に伸縮するパワーネット等ストレッチネットであるので、伸縮性を備えていないベルトで締め付けているような圧迫感とは異なる所謂ソフトな圧迫感を得ることができるのみならず運動時の身体のスムーズな動き、特に腹部の膨縮に対応したスムーズな動きを得ることができ、軽快な運動を可能にする。しかも放熱性の良いネット素材であるので装着感に優れ、熱がこもりにくく、軽く着用感に優れている。
【0023】
請求項4に係る軽運動用ファスニングベルトは、左右の伸縮素材製前締め用ベルトが、その先端部の外面には雄の面ファスナーを備え、他の外面には長手方向に長い雌の面ファスナーを備えているので、上記したようにして左右各折返部を左・右折返用環で折返にして引いてから左右各折返部の先端部の雄の面ファスナーを左右の伸縮素材製前締め用ベルトの雌の面ファスナーに係止させる操作は、身体の前で無理のない体勢で困難なく容易にできるのみならず雌の面ファスナーに対する雄の面ファスナーの係止は、身体の前で所謂無段階に選定可能であるから微調整が容易にできる利点がある。
【0024】
しかも、当該雌雄の面ファスナーが係止状態にあるときにあって、着用者の腹部の膨張により大きな力が左右の伸縮素材製前締め用ベルトに作用した場合には、左・右折返用環による折返個所が同左・右折返用環に所謂引っ掛かっている状態で上記の大きい力を受け止めることになるので、雌の面ファスナーに対する雄の面ファスナーの係止が濫りに外れることがない。
【0025】
また、上記左・右折返用環による折返個所が同左・右折返用環に所謂引っ掛かっている状態は、上記したように左右の手で左右の折返部を左右の外方向に引っ張る操作を行う場合には、前締め用ベルトの逆戻りを阻止するように機能するから、当該操作は逆戻りの心配無しの状態で身体の前で楽に且つ確実にできる利点がある。
【0026】
請求項5に係る軽運動用ファスニングベルトは、上記縦細長芯板入りの腰当部の内外両面若しくは片面に必要品、携帯電話、飲料入りボトル、使い捨てカイロ等の収納具を着脱しうる状態で備えていることを特徴とするので、毎朝ジョギングをする人がリュック又はウエストバックに必要品を詰めて背負うことを回避でき、背中でリュック又はウエストバックが上下に躍り、運動の邪魔になるというような問題を皆無にできる。しかも貴重品、その他等も安定した状態で安心して携行できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態に係るファスニングベルト1を図面に基づいて説明する。なお、図1は全体を示す背面図であり、図2は同じく正面図であり、図3は図2A−Aに沿う断面図であり、図4は付属品を外した状態で示す背面図であり、図5は図4B−B線に沿う断面図であり、図6は腰に巻いた形態で示す斜視図であり、図7は腰に巻く手順を示す説明図であり、図8は使用状態で示す側面図であり、図9は付属品の一つを示す斜視図である。
【0028】
この実施の形態に係るファスニングベルト1は、図に示すように、腰部を囲繞する長さのベルト本体2と、当該ベルト本体2の両端に備えた下腹部3の前で互いに連結しうる第1締結手段4a、4bと、当該ベルト本体2の身体腰部5に当てる個所に設けた腰当部6と、当該腰当部6の外面に重ねてその縦中央個所が同腰当部6に止着された菱形状の腰当補助部7と、当該腰当補助部7の左右両端に基端が連結された左右の前締め用ベルト8a、8bと、これら左右各前締めベルト8a、8bの先端に一体に延設された左右の折返部9a、9bと、上記のベルト本体2において上記第1締結手段4a、4bにより連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に設けた上記各折返部9a、9bの折返用環10a、10bと、各折返部9a、9bを折返状態に保持しうる第2締結手段11a、11bと、上記縦細長芯板入り腰当部の内外両面に4個の付属品12a、12b、12c、12dを備えたものである。
【0029】
なお、本発明は、上記菱形状の腰当補助部7を使用しないで、左右の前締め用ベルト8a、8bを腰当部6の外面の縦中央個所に直に連結する構成により実施することができる。
【0030】
上記ベルト本体2は、タテ・ヨコに伸びる伸縮性生地製であり、伸び縮み自在なテープ13により縁取りされている。タテ・ヨコに伸びる伸縮性生地には、パワーネット生地等のストレッチネットを使用する。
【0031】
上記第1締結手段4a、4bは、雌・雄の面ファスナーより構成され、これら雌・雄の面ファスナーはベルト本体2の両端部に縫い付けられている。したがって、ベルト本体2の巻き径すなわち圧迫の強さは無段階に調節できる利点がある。
【0032】
上記腰当部6は、広い幅の短冊状を呈している一枚の中央芯板部材14と狭い幅の短冊状を呈している左右各3枚の両側芯板部材15a、15bとを前記ベルト本体2に固定することにより構成され、これら芯板部材14、15a、15bの固定は、前記ベルト本体2と同じ生地からなる短冊状片17の全周縁をベルト本体2に縫着することにより実施されている。なお、中央芯板部材14は、曲がり難い硬質合成樹脂板製で、その下端部がやや外側に反り腰の曲りに馴染む形にされている。また、両側芯板部材15a、15bは、上記中央芯板部材14よりもやや曲がり易い硬質合成樹脂板製で、背面側から見たときに脇腹方向にカーブした形にされている。すなわち、各芯板部材は、着用時には前後屈身運動および左右屈身運動を楽に行い得る形にしてあり、軽快な運動を可能にするようにしてある。
【0033】
上記腰当補助部7は、タテ・ヨコに伸びる伸縮性生地製であり、その外周縁は伸び縮み自在な糸条(図示せず)により縫製されている。タテ・ヨコに伸びる伸縮性生地には、パワーネット生地等のストレッチネットを使用することができる。
【0034】
上記左右の前締め用ベルト8a、8bおよび折返部9a、9bは、ゴム入り伸縮素材製の広幅帯状片により連続した状態で設けられている。なお、前締め用ベルト8a、8b、折返部9a、9bの一方を伸縮しない若しくは少ない素材により構成することができる。
【0035】
上記折返用環10a、10bは、硬質合成樹脂性であり、上記のベルト本体2が上記第1締結手段4a、4bにより連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面に止環部材18および取付片19により取り付けられている。
【0036】
上記第2締結手段11a、11bは、左右の伸縮素材製前締め用ベルト8a、8bの外面に長手方向に長い雌の面ファスナー21を縫着し、上記折返部9a、9bの先端部の内面に矩形状を呈する雄の面ファスナー素材20を縫着することで設けられている。
【0037】
上記付属品は、小型のバッグ12a、携帯電話ケース12b、飲料入りボトル収納袋12cおよび使い捨てカイロ入れ12dであって、これらは図に示すような形を呈し、従来の製法により構成されている本体部22とベルト本体2に対する装着部23とから構成されている。
【0038】
上記小型のバッグ12a、携帯電話ケース12b、飲料入りボトル収納袋12cの装着部23は、上記腰当部6における芯板部材14、15a、15b入り部の外面に設けられた短い筒状の挿し込み部24a、24bとこれら挿し込み部24a、24bに対して挿し込んで取付状態にするステックバー25から構成されており、使用者が適宜選択して装着する着脱可能な構成にされている。なお、ステックバー25は小さな雌雄の面ファスナー26a、26bにより抜け外れない構成にしてあり、また上記挿し込み部24a、24bは交通の安全性を確保するため反射テープ製にしてある。
【0039】
また、上記使い捨てカイロ入れ12dの装着部23は、当該使い捨てカイロ入れ12dの裏面と上記腰当部6における一対の芯板部材入り部15aの内面に設けられた雌雄の面ファスナー27a、27bとから構成されており、使用者が抜き外し操作により適宜着脱しうるようにしてある。
【0040】
なお、図中符号28は、位置ズレを阻止するためにノンスリップメッシュを使用して設けられたポケットであり、へそ位置を示す目印29が設けられている。この目印29は正しい位置に巻き止めるのに有効且つ便利である。
【0041】
本発明におけるベルト本体および前締め用ベルトの締付方法すなわち、第1締結手段と、左右各前締めベルトの先端に延設された左右の折返部と、上記のベルト本体において上記第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面個所に設けられた上記各折返部の左・右折返用環と、左右各折返部を折返状態に保持しうる左右の第2締結手段とを備えた締付構成による締付方法は、他の例えば主、副対からなる帯状物の締付方法および締付装置としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体の背面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】図2A−Aに沿う断面図である。
【図4】付属品を外した状態で示す背面図である。
【図5】図4B−Bに沿う断面図である。
【図6】腰に巻いた形態で示す斜視図である。
【図7】腰に巻く手順を示す説明図である。
【図8】使用状態で示す側面図である。
【図9】付属品の一つを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1 ファスニングベルト
2 ベルト本体
3 下腹部
4a、4b 第1締結手段
5 腰部
6 腰当部
7 腰当補助部
8a、8b 前締め用ベルト
9a、9b 折返部
10a、10b 折返用環
11a、11b 第2締結手段
12a、12b、12c、12d 付属品
13 テープ
14 中央芯板部材
15a、15b 両側芯板部材
17 短冊状片
18 止環部材
19 取付片
20 雄の面ファスナー素材
21 雌の面ファスナー素材
22 本体部
23 装着部
24a、24b 挿し込み部
25 ステックバー
26a、26b 雌雄の面ファスナー
27a、27b 雌雄の面ファスナー
28 ポケット
29 目印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
腰部全周を囲繞する長さの伸縮生地製ベルト本体と、当該ベルト本体の両端に設けた下腹部の前で互いに連結しうる第1締結手段と、当該ベルト本体における身体腰部の後面に当たる個所に設けた縦細長芯板入りの腰当部と、当該腰当部の外面の中央個所に基端が連結された左右の伸縮素材製前締め用ベルトと、これら左右各前締めベルトの先端に延設された左右の折返部と、上記のベルト本体において上記第1締結手段により連結された状態のときに外側に位置する方の先端部の外面個所に設けられた上記各折返部の左・右折返用環と、左右各折返部を折返状態に保持しうる左右の第2締結手段と、を備えたことを特徴とする軽運動用ファスニングベルト。
【請求項2】
上記腰当部の外面には伸縮生地製腰当補助部が重ねられ且つ当該腰当補助部の縦中央個所が腰当部の縦中央個所に止着されると共に当該伸縮生地製腰当補助部の両端には上記左右各前締めベルトの基端が連結されていることを特徴とする請求項1記載の軽運動用ファスニングベルト。
【請求項3】
上記の伸縮生地は、縦横方向に伸縮するパワーネット等ストレッチネットであることを特徴とする請求項1又は2記載の軽運動用ファスニングベルト。
【請求項4】
上記左右の第2締結手段は、上記左右の伸縮素材製前締め用ベルトの先端部の外面に短い雄の面ファスナーを設けると共に当該先端部を除いた個所の外面に長手方向に長い雌の面ファスナーを設けることにより構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の軽運動用ファスニングベルト。
【請求項5】
上記縦細長芯板入りの腰当部は、その内外両面若しくは片面に必要品、携帯電話、飲料入りボトル、使い捨てカイロ等の収納具を着脱しうる状態で備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の軽運動用ファスニングベルト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−136147(P2007−136147A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−367123(P2005−367123)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(592027997)
【Fターム(参考)】