輸送冷凍ドア状態検知装置
【課題】 ドアを含む輸送コンテナ用のドア状態を効率的かつ正確に検知する検知装置を提供する。
【解決手段】 ドア状態検知装置は、ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信する、コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、ドアに取り付けられ、第１の無線信号を受信するために、エミッタと位置合わせされており、第１の無線信号に応答して、第１の方向と反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。検知装置はさらに、エミッタに隣接してかつ反射体と反対側でコンテナに取付けられた受信機を含む。受信機は、反射体と実質的に位置合わせされており、第２の無線信号を受信し、第２の無線信号の受信に応じて、ドアの状態を示す第３の信号を生成する。コントローラは、ドアの状態を示す第３の信号に応じてアラームを選択的に生成する。
【解決手段】 ドア状態検知装置は、ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信する、コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、ドアに取り付けられ、第１の無線信号を受信するために、エミッタと位置合わせされており、第１の無線信号に応答して、第１の方向と反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。検知装置はさらに、エミッタに隣接してかつ反射体と反対側でコンテナに取付けられた受信機を含む。受信機は、反射体と実質的に位置合わせされており、第２の無線信号を受信し、第２の無線信号の受信に応じて、ドアの状態を示す第３の信号を生成する。コントローラは、ドアの状態を示す第３の信号に応じてアラームを選択的に生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、配送コンテナまたは輸送コンテナ用のドア状態検知装置に関し、より具体的には、該コンテナに設けられたドアの開位置または閉位置を監視するドア状態検知装置に関する。
【０００２】
ドアの位置を監視する現在の輸送コンテナは、ドアの開位置および閉位置を判断する大規模で複雑なワイヤをベースとする機械システムを用いる。それらの従来の機械的ドア状態検知システムにおいては、該ワイヤが、該コンテナの全長を伸ばす。長いワイヤは、該システムを故障の影響をより受け易いものにし、効率的な交換を困難にする場合もあり、該システムを適切に作動させるより高度な電力の必要性を生じる。該長いワイヤは、破損または干渉を受ける可能性があり、また、コストを増大させ、該システムの有効性を低下させる可能性がある。該長いワイヤは、冷凍システムを故障の影響を受け易いものにし、場合によっては、温度に敏感な物品を駄目にする。場合によっては、長いワイヤを有するコンテナによる物品の輸送は、それらの理由により避けられている。
【特許文献１】２００５年６月１日に出願された米国特許仮出願第６０／６８６，３８５号
【非特許文献１】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これらの輸送コンテナは、一般的に、繰り返し動作により摩耗する機械的ドア位置検知システムを用いる。摩耗した機械的ドア位置センサは、ドアが不適切に開いたことを知らせるのに失敗する。時間と共に、これらのシステムは、信頼性が低下し、物品が盗まれたり腐ったりする可能性が著しく増加する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
一実施形態において、本発明は、ドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用ドア状態検知装置を提供する。該検知装置は、該ドアに向かって第１の方向に第１の無線信号を送信する、該コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、該ドアに結合し、該エミッタと実質的に位置合わせされる。該反射体は、該第１の無線信号を受信し、該第１の無線信号に応じて、該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。該検知装置はさらに、該エミッタに隣接してかつ該反射体とは反対側で該コンテナに取付けられた受信機を含む。該受信機は、該反射体と実質的に位置が合わせられており、該第２の無線信号を受信する。該受信機は、該第２の無線信号の受信に応じて、該ドアの状態を示す第３の信号を生成する。コントローラが該受信機と電気的に通じており、該ドアの状態を示す該第３の信号に応じてアラームを選択的に生成する。
【０００５】
別の実施形態において、本発明は、第１のドアと、第２のドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用検知装置を提供する。該検知装置は、該第１のドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信する、該コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、該第１のドアに結合し、該エミッタに実質的に位置合わせされる。該反射体は、該第１の無線信号を受信し、該第１の無線信号に応じて、該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。受信機は、該エミッタに隣接して、かつ該反射体とは反対側で該コンテナに取付けられ、また、該第２の無線信号を受信するために、該反射体と実質的に位置合わせされている。該受信機は、該第２の無線信号に応じて、該第１のドアの状態を示す第３の信号を生成する。スイッチが該第２のドアに結合し、第２のドアの状態を示す第４の信号を生成する。コントローラは、該受信機および該スイッチと電気的に通じている。該コントローラは、該第１のドアの状態を示す該第３の信号に応じて第１のアラームを選択的に生成し、また、該第２のドアの状態を示す該第４の信号に応じて、第２のアラームを選択的に生成する。
【０００６】
また別の実施形態において、本発明は、輸送コンテナ用ドアの状態を検知する方法を提供する。該方法は、エミッタを用いて、該ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信することと、反射体を該エミッタと位置合わせして、該反射体を用いて該第１の無線信号を検知することと、該第１の無線信号に応じて、該反射体を用いて該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成することとを含む。また、該方法は、受信機を該反射体と位置合わせすることと、該受信機を用いて該第２の無線信号を検知することと、該第２の無線信号に応じて、該ドアの状態を示す第３の信号を生成することと、コントローラを用いて、該ドアの状態を示す該第３の信号を検知することと、該ドアの状態を示すアラームを選択的に生成することとを含む。
【０００７】
本発明の他の態様は、詳細な説明および添付図面の考察によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載したおよび添付図面に示した構成の詳細および構成要素の配置に対するその適用に限定されないことを理解すべきである。本発明は、他の形態が可能であり、また、様々な方法で実施することが、あるいは、実行することが可能である。また、本願明細書で用いる表現および専門用語は、説明のためのものであり、限定するものと見なすべきではないことを理解すべきである。本願明細書における「含む」、「備える」または「有する」およびその変形の使用は、後に載せる項目を包含することを意味する。他の方法で指定または限定しない限り、「設けられた」、「接続された」、「支持された」および「結合された」という用語およびその変形は、広範に用いられ、直接的および間接的な取付け、接続、支持および結合の両方を包含する。さらに、「接続された」および「結合された」は、物理的なまたは機械的な接続または結合に限定されない。
【０００９】
図１は、製品および物品の貯蔵を支持する空間１３を部分的に画定する上壁１１と側壁１２とを含む輸送コンテナ１０を示す。図１に示す側壁１２のうちの１つは、空間１３をさらすために取り外されている。上壁１１および側壁１２は、周囲状態とは異なる所定の状態（例えば、温度、湿度等）に空間１３を保つための断熱材を含んでもよい。
【００１０】
後部ドア１４は、コンテナ１０の第１の端部から空間１３へのアクセスを可能にする。後部ドア１４は、コンテナ１０の該第１の端部のかなりの部分を覆って拡がっており、大量の商品や物品を空間１３内に収容できるようにし、また、該物品の空間１３からの除去を可能にする。後部ドア１４は、コンテナ１０の輸送および貯蔵の間に、該物品を所定の状態に維持するために閉じられている。
【００１１】
コンテナ１０はさらに、環境状態制御装置１６を有する輸送冷凍システムと、コンテナパネル１８と、アクセスドア２０とを含む。環境状態制御装置１６は、コンテナ１０の第２の端部に配置されているコンテナパネル１８によって、少なくとも部分的に包囲されている。環境状態制御装置１６は、空間１３の少なくとも１つの状態を変化させる蒸発器、凝縮器および圧縮器等の冷凍コンポーネント（図示せず）を含む。図１および図２に示すように、アクセスドア２０は、コンテナパネル１８の上部に隣接して配置されており、従来のヒンジまたはピン２２を用いてコンテナパネル１８に枢動可能に結合する。アクセスドア２０は、該蒸発器または圧縮器等の環境状態制御装置１６の部分へアクセスできるように開くことができる。該蒸発器は、便利なアクセスを要する重要なコンポーネントであり、そのため、アクセスドア２０は、比較的大きい。
【００１２】
図１は、空間１３内で、後部ドア１４に取り付けられ、かつ反射体２４の反対側で該コンテナに結合されたセンサ２６の方に向けられた反射体２４を示す。反射体２４は、反射体２４とセンサ２６との間の通信を可能にするために、センサ２６と実質的に位置合わせされている。反射体２４は、入ってくる信号を反射させる反射性材料を含んでもよい。他の実施形態においては、反射体２４は、アクセスドア２０に結合してもよく、また、センサ２６は、アクセスドア２０上で反射体２４とは反対側でコンテナ１０に取り付けてもよい。
【００１３】
センサ２６は、環境状態制御装置１６に隣接して、コンテナ１０の内部パネル２８に取り付けられ、空間１３内で、反射体２４に向けられており、後部ドア１４の開状態および閉状態を検知する。図３に示すように、センサ２６は、プッシュボタン３０と、エミッタ３４および受信機３６を取り囲むハウジング３２とを含む。プッシュポタン３０は、センサ２６のプログラミングを容易にするために、ハウジング３２の前面に配置されている。いくつかの実施形態においては、プッシュポタン３０は、センサ２６を「オン」および「オフ」することができる。センサ２６の１つの実施形態は、ミネソタ州ミネアポリスにそのビジネスの発祥地を有するバナーエンジニアリング（Ｂａｎｎｅｒ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ）社によって販売されている。適当なバナーエンジニアリング社製のレーザセンサは、Ｗｏｒｌｄ−Ｂｅａｍ Ｍｏｄｅｌ ＱＳ−３０Ｌであり、該製品は、レーザビームの簡単な配置を可能にし、かつ長距離の検知能力を実現できる中サイズのユニバーサルレーザセンサである。他の構成においては、その他の種類のセンサを、後部ドア１４および／またはアクセスドア２０の位置を検知するのに用いることができる。
【００１４】
エミッタ３４は、第１の無線信号または光信号（例えば、偏光レーザビーム等）を反射体２４に向かう第１の方向に発する。反射体２４は、該第１の無線信号に応じて、受信機３６に向かう第２の方向に第２の無線信号を生成する。いくつかの実施形態においては、反射体２４は、反射体２４に入ってくる信号の入射角（例えば、０度〜９０度）に従って、該第１の無線信号を反射して、該第２の無線信号を生成する。受信機３６は、該第２の無線信号の存在を検知する。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、該第１の無線信号が反射体２４により受信されたこと、および該第２の無線信号が、該第２の方向とは異なる方向に向けられている可能性があることを示している可能性がある。別法として、該第２の無線信号の検知の欠如は、該第１の無線信号が反射体２４によって受信されなかったことを示す可能性がある。
【００１５】
後部ドア１４上に配置された反射体２４を含む実施形態においては、受信機３６による上記第２の無線信号の検知は、後部ドア１４の閉じた状態を示す。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、後部ドア１４の開いた状態を示す。アクセスドア２０上に配置された反射体２４を含む実施形態においては、受信機３６による該第２の無線信号の検知は、アクセスドア２０の閉じた状態を示す。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、アクセスドア２０の開状態を示す。センサ２６は、受信機３６による該第２の無線信号の検知に基づいて、後部ドア１４および／またはアクセスドア２０の開状態または閉状態を示す第３の信号を生成する。
【００１６】
図２は、アクセスドア２０の開状態および閉状態を検知する、アクセスドア２０に隣接して配置されたスイッチ３７を示す。スイッチ３７は、センサ（図示せず）を有するハウジング４８を含み、１つ以上の締め金具５０を用いて、アクセスドア２０に隣接して結合されている。該センサは、アクセスドア２０の状態を検知し、該開状態または閉状態を示す信号を生成する。コネクタ５２は、ハウジング４８に取り付けられており、スイッチ３７とコントローラ３８との間の電気的通信を実行して該信号をコントローラ３８へ伝達し、また、電力をスイッチ３７へ供給する。アクセスドア２０が少なくとも部分的に開いている場合、スイッチ３７は、アクセスドア２０の該開状態を示す信号を生成するように構成されている。
【００１７】
図４に示すように、スイッチ３７は、当業者にはよく知られている磁気リードスイッチを含む。該磁気リードスイッチは、該リードの端部に配置された接触部を有する２つ以上の金属リード（図示せず）を含む非機械的スイッチである。リードスイッチは、近接して配置された外部磁石からの磁界によって作動する。磁石（図示せず）が、該磁界を生成するために、アクセスドア２０に取り付けられている。この磁界は、該リードを磁性にし、該端部を該磁界に引き付ける。該接触部は、該接触部が通常、開いているかまたは閉じているかに基づいて、該磁界の存在に応じて、開くかまたは閉じる。該磁界の除去は、該リードが該接触部を元の状態に戻すことを可能にする。一般的な仕様は、スイッチング電圧が２４０Ｖ ＡＣ最大、スイッチング電流が０．５０Ａ最大、スイッチング容量が１０．０ＶＡ最大および接触抵抗が１００ｍΩ最大とすることができる。スイッチ３７は、さらに８．０ｍｍのスイッチング距離を含んでもよい。
【００１８】
図１における図示の実施形態は、後部ドア１４の状態を検知するためにコンテナ１０内に配置された反射体２４およびセンサ２６と、アクセスドア２０の状態を検知するためにコンテナ１０内に配置されたスイッチ３７とを示す。しかし、他の実施形態は、後部ドア１４、アクセスドア２０およびコンテナ１０のその他のドア（図示せず）の状態を検知するための、１つ以上の反射体２４、センサ２６およびスイッチ３７からなるいかなる組合せも含んでもよい。
【００１９】
コントローラ３８は、コンテナパネル１８に隣接して配置されており、装置１６の作動状態を監視するために、環境状態制御装置１６と電気的に通じている。制御装置１６の少なくとも一部が適切に機能しない、または誤作動した場合には、コントローラ３８は、該故障を示す第１のアラームを生成する。コントローラ３８はさらに、空間１３内に配置されたセンサ（図示せず）と電気的に通じている。空間１３内の該センサは、空間１３の状態を示す１つ以上の信号を生成するように構成されている。コントローラ３８は、所定の範囲外である空間１３の状態に応じて、第２のアラームを生成する。また、コントローラ３８は、環境状態制御装置１６に連動して空間１３の状態を制御する。一実施形態において、コントローラ３８は、空間１３の状態を示す信号を受信し、所定のパラメータに従って、環境状態制御装置１６に自動的に連動するようにプログラミングされている。別の実施形態においては、コントローラ３８は、コンテナ１０のオペレータまたはシステムマネージャからの入力に応じて、空間１３の状態を変えるようにプログラミングされている。
【００２０】
コントローラ３８は、それぞれ、後部ドア１４およびアクセスドア２０の開状態および閉状態を示す信号を受信するために、センサ２６およびスイッチ３７と電気的に通じている。センサ２６が、後部ドア１４が開いていることを示し、かつコンテナ１０の作動状態が、後部ドア１４が閉じていることを要する場合、コントローラ３８は、後部ドア１４の開状態を示す第３のアラームを生成する。スイッチ３７が、アクセスドア２０が開いており、かつコンテナ１０の作動状態が、アクセスドア２０が閉じていることを要する場合、コントローラ３８は、アクセスドア２０の開状態を示す第４のアラームを生成する。いくつかの実施形態においては、コントローラ３８は、後部ドア１４およびアクセスドア２０の状態、および該第１、第２、第３および第４のアラームを表示する。該オペレータは、該表示された状態および／またはアラームに応じて、コンテナ動作に関する適当な行動を容易にすることができる。
【００２１】
いくつかの実施形態において、コントローラ３８は、センサ２６および／またはスイッチ３７から受信した信号に応じて、環境状態制御装置１６の動作ステータス、空間１３の検知状態および後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれのドアの状態を記録するデータベース（図示せず）を含んでもよい。該データベースは、該オペレータがアクセスして、コンテナ１０が有効に作動していることを確認することができ、メンテナンスを容易にすることができる。該記録されたステータスおよび状態は、コンテナ１０内の輸送される物品の完全性を維持または確立するために非常に有用となる。図示の実施形態において、コントローラ３８は、ミネソタ州ミネアポリスにそのビジネスの発祥地を有するサーモキング（Ｔｈｅｒｍｏ Ｋｉｎｇ）社から入手可能なＴｈｅｒｍｏ Ｋｉｎｇ Ｍｏｄｅｌ ＭＰ３０００コントローラである。他の構成においては、上記環境状態制御装置、空間１３の検知状態、および後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれの位置の監視を容易にするために、異なるコントローラを用いてもよい。
【００２２】
コンテナ１０の他の実施形態は、後部ドア１４およびアクセスドア２０の状態を監視するために、別々の制御装置またはドア状態検知装置３９を用いてもよい。検知装置３９を回路図として図５に示す。検知装置３９は、後部ドア１４の開状態および閉状態を示す信号を受信するために、センサ２６と電気的に結合されている。検知装置３９はさらに、アクセスドア２０の開状態および閉状態を示す１つ以上の信号を受信するために、スイッチ３７と電気的に結合されている。検知装置３９は、電源４０と、アース４２と、電圧レギュレータ４４と、信号出力４６とを含む。該電源は、１２ボルトの直流電源であるが、該ドア状態検知装置に電力を供給するために、他の電源を用いてもよい。
【００２３】
センサ２６およびスイッチ３７の少なくとも一方によって生成された、後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれの状態を示す信号は、信号出力４６へ向けられる。信号出力４６は、コントローラ３８の補助入力（図示せず）と結合する。一構成において、信号出力４６は、異なる電圧状態を利用する２線構成を含む。センサ装置３９は、信号出力４６を介して、後部ドア１４の開状態および閉状態を示す信号、およびアクセスドア２０の開状態および閉状態を示す信号を検知し、そして発する。信号出力４６からの各信号は、コントローラ３８によって受信されて格納され、該コントローラも適当なアラームを生成する。
【００２４】
従って、本発明は、特に、コンテナ後部ドアおよび蒸発器ドアの位置を知らせるドア状態検知装置を含む輸送コンテナを実現できる。本発明の様々な特徴および効果は、特許請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】側壁を外した状態の配送コンテナの側面図である。
【図２】図１のコンテナの前面図である。
【図３】図１のコンテナのセンサの斜視図である。
【図４】図１のコンテナのスイッチの上面図である。
【図５】図１のコンテナのドア状態検知装置の回路図である。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、配送コンテナまたは輸送コンテナ用のドア状態検知装置に関し、より具体的には、該コンテナに設けられたドアの開位置または閉位置を監視するドア状態検知装置に関する。
【０００２】
ドアの位置を監視する現在の輸送コンテナは、ドアの開位置および閉位置を判断する大規模で複雑なワイヤをベースとする機械システムを用いる。それらの従来の機械的ドア状態検知システムにおいては、該ワイヤが、該コンテナの全長を伸ばす。長いワイヤは、該システムを故障の影響をより受け易いものにし、効率的な交換を困難にする場合もあり、該システムを適切に作動させるより高度な電力の必要性を生じる。該長いワイヤは、破損または干渉を受ける可能性があり、また、コストを増大させ、該システムの有効性を低下させる可能性がある。該長いワイヤは、冷凍システムを故障の影響を受け易いものにし、場合によっては、温度に敏感な物品を駄目にする。場合によっては、長いワイヤを有するコンテナによる物品の輸送は、それらの理由により避けられている。
【特許文献１】２００５年６月１日に出願された米国特許仮出願第６０／６８６，３８５号
【非特許文献１】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これらの輸送コンテナは、一般的に、繰り返し動作により摩耗する機械的ドア位置検知システムを用いる。摩耗した機械的ドア位置センサは、ドアが不適切に開いたことを知らせるのに失敗する。時間と共に、これらのシステムは、信頼性が低下し、物品が盗まれたり腐ったりする可能性が著しく増加する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
一実施形態において、本発明は、ドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用ドア状態検知装置を提供する。該検知装置は、該ドアに向かって第１の方向に第１の無線信号を送信する、該コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、該ドアに結合し、該エミッタと実質的に位置合わせされる。該反射体は、該第１の無線信号を受信し、該第１の無線信号に応じて、該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。該検知装置はさらに、該エミッタに隣接してかつ該反射体とは反対側で該コンテナに取付けられた受信機を含む。該受信機は、該反射体と実質的に位置が合わせられており、該第２の無線信号を受信する。該受信機は、該第２の無線信号の受信に応じて、該ドアの状態を示す第３の信号を生成する。コントローラが該受信機と電気的に通じており、該ドアの状態を示す該第３の信号に応じてアラームを選択的に生成する。
【０００５】
別の実施形態において、本発明は、第１のドアと、第２のドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用検知装置を提供する。該検知装置は、該第１のドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信する、該コンテナに取付けられたエミッタを含む。反射体は、該第１のドアに結合し、該エミッタに実質的に位置合わせされる。該反射体は、該第１の無線信号を受信し、該第１の無線信号に応じて、該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成する。受信機は、該エミッタに隣接して、かつ該反射体とは反対側で該コンテナに取付けられ、また、該第２の無線信号を受信するために、該反射体と実質的に位置合わせされている。該受信機は、該第２の無線信号に応じて、該第１のドアの状態を示す第３の信号を生成する。スイッチが該第２のドアに結合し、第２のドアの状態を示す第４の信号を生成する。コントローラは、該受信機および該スイッチと電気的に通じている。該コントローラは、該第１のドアの状態を示す該第３の信号に応じて第１のアラームを選択的に生成し、また、該第２のドアの状態を示す該第４の信号に応じて、第２のアラームを選択的に生成する。
【０００６】
また別の実施形態において、本発明は、輸送コンテナ用ドアの状態を検知する方法を提供する。該方法は、エミッタを用いて、該ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信することと、反射体を該エミッタと位置合わせして、該反射体を用いて該第１の無線信号を検知することと、該第１の無線信号に応じて、該反射体を用いて該第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成することとを含む。また、該方法は、受信機を該反射体と位置合わせすることと、該受信機を用いて該第２の無線信号を検知することと、該第２の無線信号に応じて、該ドアの状態を示す第３の信号を生成することと、コントローラを用いて、該ドアの状態を示す該第３の信号を検知することと、該ドアの状態を示すアラームを選択的に生成することとを含む。
【０００７】
本発明の他の態様は、詳細な説明および添付図面の考察によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載したおよび添付図面に示した構成の詳細および構成要素の配置に対するその適用に限定されないことを理解すべきである。本発明は、他の形態が可能であり、また、様々な方法で実施することが、あるいは、実行することが可能である。また、本願明細書で用いる表現および専門用語は、説明のためのものであり、限定するものと見なすべきではないことを理解すべきである。本願明細書における「含む」、「備える」または「有する」およびその変形の使用は、後に載せる項目を包含することを意味する。他の方法で指定または限定しない限り、「設けられた」、「接続された」、「支持された」および「結合された」という用語およびその変形は、広範に用いられ、直接的および間接的な取付け、接続、支持および結合の両方を包含する。さらに、「接続された」および「結合された」は、物理的なまたは機械的な接続または結合に限定されない。
【０００９】
図１は、製品および物品の貯蔵を支持する空間１３を部分的に画定する上壁１１と側壁１２とを含む輸送コンテナ１０を示す。図１に示す側壁１２のうちの１つは、空間１３をさらすために取り外されている。上壁１１および側壁１２は、周囲状態とは異なる所定の状態（例えば、温度、湿度等）に空間１３を保つための断熱材を含んでもよい。
【００１０】
後部ドア１４は、コンテナ１０の第１の端部から空間１３へのアクセスを可能にする。後部ドア１４は、コンテナ１０の該第１の端部のかなりの部分を覆って拡がっており、大量の商品や物品を空間１３内に収容できるようにし、また、該物品の空間１３からの除去を可能にする。後部ドア１４は、コンテナ１０の輸送および貯蔵の間に、該物品を所定の状態に維持するために閉じられている。
【００１１】
コンテナ１０はさらに、環境状態制御装置１６を有する輸送冷凍システムと、コンテナパネル１８と、アクセスドア２０とを含む。環境状態制御装置１６は、コンテナ１０の第２の端部に配置されているコンテナパネル１８によって、少なくとも部分的に包囲されている。環境状態制御装置１６は、空間１３の少なくとも１つの状態を変化させる蒸発器、凝縮器および圧縮器等の冷凍コンポーネント（図示せず）を含む。図１および図２に示すように、アクセスドア２０は、コンテナパネル１８の上部に隣接して配置されており、従来のヒンジまたはピン２２を用いてコンテナパネル１８に枢動可能に結合する。アクセスドア２０は、該蒸発器または圧縮器等の環境状態制御装置１６の部分へアクセスできるように開くことができる。該蒸発器は、便利なアクセスを要する重要なコンポーネントであり、そのため、アクセスドア２０は、比較的大きい。
【００１２】
図１は、空間１３内で、後部ドア１４に取り付けられ、かつ反射体２４の反対側で該コンテナに結合されたセンサ２６の方に向けられた反射体２４を示す。反射体２４は、反射体２４とセンサ２６との間の通信を可能にするために、センサ２６と実質的に位置合わせされている。反射体２４は、入ってくる信号を反射させる反射性材料を含んでもよい。他の実施形態においては、反射体２４は、アクセスドア２０に結合してもよく、また、センサ２６は、アクセスドア２０上で反射体２４とは反対側でコンテナ１０に取り付けてもよい。
【００１３】
センサ２６は、環境状態制御装置１６に隣接して、コンテナ１０の内部パネル２８に取り付けられ、空間１３内で、反射体２４に向けられており、後部ドア１４の開状態および閉状態を検知する。図３に示すように、センサ２６は、プッシュボタン３０と、エミッタ３４および受信機３６を取り囲むハウジング３２とを含む。プッシュポタン３０は、センサ２６のプログラミングを容易にするために、ハウジング３２の前面に配置されている。いくつかの実施形態においては、プッシュポタン３０は、センサ２６を「オン」および「オフ」することができる。センサ２６の１つの実施形態は、ミネソタ州ミネアポリスにそのビジネスの発祥地を有するバナーエンジニアリング（Ｂａｎｎｅｒ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ）社によって販売されている。適当なバナーエンジニアリング社製のレーザセンサは、Ｗｏｒｌｄ−Ｂｅａｍ Ｍｏｄｅｌ ＱＳ−３０Ｌであり、該製品は、レーザビームの簡単な配置を可能にし、かつ長距離の検知能力を実現できる中サイズのユニバーサルレーザセンサである。他の構成においては、その他の種類のセンサを、後部ドア１４および／またはアクセスドア２０の位置を検知するのに用いることができる。
【００１４】
エミッタ３４は、第１の無線信号または光信号（例えば、偏光レーザビーム等）を反射体２４に向かう第１の方向に発する。反射体２４は、該第１の無線信号に応じて、受信機３６に向かう第２の方向に第２の無線信号を生成する。いくつかの実施形態においては、反射体２４は、反射体２４に入ってくる信号の入射角（例えば、０度〜９０度）に従って、該第１の無線信号を反射して、該第２の無線信号を生成する。受信機３６は、該第２の無線信号の存在を検知する。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、該第１の無線信号が反射体２４により受信されたこと、および該第２の無線信号が、該第２の方向とは異なる方向に向けられている可能性があることを示している可能性がある。別法として、該第２の無線信号の検知の欠如は、該第１の無線信号が反射体２４によって受信されなかったことを示す可能性がある。
【００１５】
後部ドア１４上に配置された反射体２４を含む実施形態においては、受信機３６による上記第２の無線信号の検知は、後部ドア１４の閉じた状態を示す。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、後部ドア１４の開いた状態を示す。アクセスドア２０上に配置された反射体２４を含む実施形態においては、受信機３６による該第２の無線信号の検知は、アクセスドア２０の閉じた状態を示す。受信機３６による該第２の無線信号の検知の欠如は、アクセスドア２０の開状態を示す。センサ２６は、受信機３６による該第２の無線信号の検知に基づいて、後部ドア１４および／またはアクセスドア２０の開状態または閉状態を示す第３の信号を生成する。
【００１６】
図２は、アクセスドア２０の開状態および閉状態を検知する、アクセスドア２０に隣接して配置されたスイッチ３７を示す。スイッチ３７は、センサ（図示せず）を有するハウジング４８を含み、１つ以上の締め金具５０を用いて、アクセスドア２０に隣接して結合されている。該センサは、アクセスドア２０の状態を検知し、該開状態または閉状態を示す信号を生成する。コネクタ５２は、ハウジング４８に取り付けられており、スイッチ３７とコントローラ３８との間の電気的通信を実行して該信号をコントローラ３８へ伝達し、また、電力をスイッチ３７へ供給する。アクセスドア２０が少なくとも部分的に開いている場合、スイッチ３７は、アクセスドア２０の該開状態を示す信号を生成するように構成されている。
【００１７】
図４に示すように、スイッチ３７は、当業者にはよく知られている磁気リードスイッチを含む。該磁気リードスイッチは、該リードの端部に配置された接触部を有する２つ以上の金属リード（図示せず）を含む非機械的スイッチである。リードスイッチは、近接して配置された外部磁石からの磁界によって作動する。磁石（図示せず）が、該磁界を生成するために、アクセスドア２０に取り付けられている。この磁界は、該リードを磁性にし、該端部を該磁界に引き付ける。該接触部は、該接触部が通常、開いているかまたは閉じているかに基づいて、該磁界の存在に応じて、開くかまたは閉じる。該磁界の除去は、該リードが該接触部を元の状態に戻すことを可能にする。一般的な仕様は、スイッチング電圧が２４０Ｖ ＡＣ最大、スイッチング電流が０．５０Ａ最大、スイッチング容量が１０．０ＶＡ最大および接触抵抗が１００ｍΩ最大とすることができる。スイッチ３７は、さらに８．０ｍｍのスイッチング距離を含んでもよい。
【００１８】
図１における図示の実施形態は、後部ドア１４の状態を検知するためにコンテナ１０内に配置された反射体２４およびセンサ２６と、アクセスドア２０の状態を検知するためにコンテナ１０内に配置されたスイッチ３７とを示す。しかし、他の実施形態は、後部ドア１４、アクセスドア２０およびコンテナ１０のその他のドア（図示せず）の状態を検知するための、１つ以上の反射体２４、センサ２６およびスイッチ３７からなるいかなる組合せも含んでもよい。
【００１９】
コントローラ３８は、コンテナパネル１８に隣接して配置されており、装置１６の作動状態を監視するために、環境状態制御装置１６と電気的に通じている。制御装置１６の少なくとも一部が適切に機能しない、または誤作動した場合には、コントローラ３８は、該故障を示す第１のアラームを生成する。コントローラ３８はさらに、空間１３内に配置されたセンサ（図示せず）と電気的に通じている。空間１３内の該センサは、空間１３の状態を示す１つ以上の信号を生成するように構成されている。コントローラ３８は、所定の範囲外である空間１３の状態に応じて、第２のアラームを生成する。また、コントローラ３８は、環境状態制御装置１６に連動して空間１３の状態を制御する。一実施形態において、コントローラ３８は、空間１３の状態を示す信号を受信し、所定のパラメータに従って、環境状態制御装置１６に自動的に連動するようにプログラミングされている。別の実施形態においては、コントローラ３８は、コンテナ１０のオペレータまたはシステムマネージャからの入力に応じて、空間１３の状態を変えるようにプログラミングされている。
【００２０】
コントローラ３８は、それぞれ、後部ドア１４およびアクセスドア２０の開状態および閉状態を示す信号を受信するために、センサ２６およびスイッチ３７と電気的に通じている。センサ２６が、後部ドア１４が開いていることを示し、かつコンテナ１０の作動状態が、後部ドア１４が閉じていることを要する場合、コントローラ３８は、後部ドア１４の開状態を示す第３のアラームを生成する。スイッチ３７が、アクセスドア２０が開いており、かつコンテナ１０の作動状態が、アクセスドア２０が閉じていることを要する場合、コントローラ３８は、アクセスドア２０の開状態を示す第４のアラームを生成する。いくつかの実施形態においては、コントローラ３８は、後部ドア１４およびアクセスドア２０の状態、および該第１、第２、第３および第４のアラームを表示する。該オペレータは、該表示された状態および／またはアラームに応じて、コンテナ動作に関する適当な行動を容易にすることができる。
【００２１】
いくつかの実施形態において、コントローラ３８は、センサ２６および／またはスイッチ３７から受信した信号に応じて、環境状態制御装置１６の動作ステータス、空間１３の検知状態および後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれのドアの状態を記録するデータベース（図示せず）を含んでもよい。該データベースは、該オペレータがアクセスして、コンテナ１０が有効に作動していることを確認することができ、メンテナンスを容易にすることができる。該記録されたステータスおよび状態は、コンテナ１０内の輸送される物品の完全性を維持または確立するために非常に有用となる。図示の実施形態において、コントローラ３８は、ミネソタ州ミネアポリスにそのビジネスの発祥地を有するサーモキング（Ｔｈｅｒｍｏ Ｋｉｎｇ）社から入手可能なＴｈｅｒｍｏ Ｋｉｎｇ Ｍｏｄｅｌ ＭＰ３０００コントローラである。他の構成においては、上記環境状態制御装置、空間１３の検知状態、および後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれの位置の監視を容易にするために、異なるコントローラを用いてもよい。
【００２２】
コンテナ１０の他の実施形態は、後部ドア１４およびアクセスドア２０の状態を監視するために、別々の制御装置またはドア状態検知装置３９を用いてもよい。検知装置３９を回路図として図５に示す。検知装置３９は、後部ドア１４の開状態および閉状態を示す信号を受信するために、センサ２６と電気的に結合されている。検知装置３９はさらに、アクセスドア２０の開状態および閉状態を示す１つ以上の信号を受信するために、スイッチ３７と電気的に結合されている。検知装置３９は、電源４０と、アース４２と、電圧レギュレータ４４と、信号出力４６とを含む。該電源は、１２ボルトの直流電源であるが、該ドア状態検知装置に電力を供給するために、他の電源を用いてもよい。
【００２３】
センサ２６およびスイッチ３７の少なくとも一方によって生成された、後部ドア１４およびアクセスドア２０のそれぞれの状態を示す信号は、信号出力４６へ向けられる。信号出力４６は、コントローラ３８の補助入力（図示せず）と結合する。一構成において、信号出力４６は、異なる電圧状態を利用する２線構成を含む。センサ装置３９は、信号出力４６を介して、後部ドア１４の開状態および閉状態を示す信号、およびアクセスドア２０の開状態および閉状態を示す信号を検知し、そして発する。信号出力４６からの各信号は、コントローラ３８によって受信されて格納され、該コントローラも適当なアラームを生成する。
【００２４】
従って、本発明は、特に、コンテナ後部ドアおよび蒸発器ドアの位置を知らせるドア状態検知装置を含む輸送コンテナを実現できる。本発明の様々な特徴および効果は、特許請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】側壁を外した状態の配送コンテナの側面図である。
【図２】図１のコンテナの前面図である。
【図３】図１のコンテナのセンサの斜視図である。
【図４】図１のコンテナのスイッチの上面図である。
【図５】図１のコンテナのドア状態検知装置の回路図である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用のドア状態検知装置であって、前記コンテナに取り付けられ、かつ前記ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信するように構成されたエミッタと、前記ドアに結合され、かつ前記エミッタと実質的に位置合わせされている反射体であって、前記第１の無線信号を検知し、前記第１の無線信号に応じて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成するように構成された反射体と、前記エミッタに隣接して、かつ前記反射体とは反対側で前記コンテナに取付けられた受信機であって、前記反射体と実質的に位置合わせされており、かつ前記第２の無線信号を検知し、前記第２の無線信号の受信に応じて、前記ドアの状態を示す第３の信号を生成するように構成された受信機と、前記受信機と電気的に通じており、かつ前記ドアの状態を示す前記第３の信号に応じてアラームを選択的に生成するように構成されたコントローラとを備えるドア状態検知装置。
【請求項２】
前記反射体が、前記第１の無線信号の受信に応じて、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項３】
前記ドアが、開状態と閉状態とを含み、前記コントローラが、前記開状態の前記ドアを示す前記第３の信号に応じて、前記アラームを生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項４】
前記反射体は、前記ドアが前記閉状態であるときに、前記第２の方向に前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項３に記載のドア状態検知装置。
【請求項５】
前記受信機は、前記第２の無線信号が検知されていない場合に、前記開状態の前記ドアを示す前記第３の信号を生成するように構成されている請求項３に記載のドア状態検知装置。
【請求項６】
前記コントローラが、前記ドアの状態を記憶し、かつ前記記憶された状態へのアクセスを可能にするデータベースを含む請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項７】
前記エミッタおよび前記受信機が、前記第１の無線信号を送信し、かつ前記第２の無線信号を検知するように構成されたセンサを形成するように協働する請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項８】
前記センサがレーザセンサを含む請求項７に記載のドア状態検知装置。
【請求項９】
前記反射体が、前記第１の無線信号を反射して、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１０】
前記第１の無線信号が、偏光レーザビームによって形成され、前記第２の無線信号が、前記偏光レーザビームの反射によって形成される、請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１１】
第１のドアと、第２のドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用のドア状態検知装置であって、前記コンテナに取り付けられ、かつ前記第１のドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信するように構成されたエミッタと、前記第１のドアに結合され、かつ前記エミッタと実質的に位置合わせされている反射体であって、前記第１の無線信号を検知し、前記第１の無線信号に応じて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成するように構成された反射体と、前記エミッタに隣接して、かつ前記反射体とは反対側で前記コンテナに取付けられた受信機であって、前記反射体と実質的に位置合わせされており、かつ前記第２の無線信号を検知し、前記第２の無線信号の受信に応じて、前記第１のドアの状態を示す第３の信号を生成するように構成された受信機と、前記第２のドアに結合され、かつ第２のドアの状態を示す第４の信号を生成するように構成されたスイッチと、前記受信機および前記スイッチと電気的に通じており、前記第１のドアの状態を示す前記第３の信号に応じて第１のアラームを選択的に生成し、かつ前記第２のドアの状態を示す前記第４の信号に応じて、第２のアラームを選択的に生成するように構成されたコントローラとを備えるドア状態検知装置。
【請求項１２】
前記反射体が、前記第１の無線信号の受信に応じて、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１３】
前記第１のドアが、第１のドア開状態および第１のドア閉状態を含み、前記コントローラが、前記第１のドア開状態を示す前記第３の信号に応じて、前記第１のアラームを生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１４】
前記反射体は、前記第１のドアが前記第１のドア閉状態にあるときに、前記第２の方向に前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１３に記載のドア状態検知装置。
【請求項１５】
前記第２のドアが、第２のドア開状態および第２のドア閉状態を含み、前記コントローラが、前記第２のドア開状態を示す前記第４の信号に応じて、前記第２のアラームを生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１６】
前記受信機は、前記第２の無線信号が検知されていない場合に、前記ドアの前記開状態を示す前記第３の信号を生成するように構成されている、請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１７】
前記エミッタおよび前記受信機が、前記第１の無線信号を送信するように構成され、かつ前記第２の無線信号を検知するように構成されたセンサを形成するように協働する請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１８】
前記センサがレーザセンサを含む請求項１７に記載のドア状態検知装置。
【請求項１９】
前記反射体が、前記第１の無線信号を反射して、前記第２の無線信号を生成するように構成されている、請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２０】
前記第１の無線信号が、偏光レーザビームによって形成され、前記第２の無線信号が、前記偏光レーザビームの反射によって形成される請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２１】
前記コントローラが、前記第１のドア状態および前記第２のドア状態を記憶するデータベースを含み、前記コントローラが、前記第１のドア状態および前記第２のドア状態へのアクセスを可能にするように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２２】
前記コントローラが、前記第２のドア状態と独立して前記第１のドア状態を監視するように構成されている請求項２１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２３】
前記スイッチが磁気リードスイッチを含む、請求項２２に記載のドア状態検知装置。
【請求項２４】
輸送冷凍システムを有する輸送コンテナ用ドアの状態を検知する方法であって、エミッタを用いて、前記ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信することと、反射体を前記エミッタと位置合わせし、前記反射体を用いて前記第１の無線信号を検知することと、前記第１の無線信号に応じて、前記反射体を用いて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成することと、受信機を前記反射体と位置合わせし、前記受信機を用いて前記第２の無線信号を検知することと、前記第２の無線信号に応じて、前記ドアの状態を示す第３の信号を生成することと、
コントローラを用いて、前記ドアの状態を示す前記第３の信号を検知し、前記ドアの状態を示すアラームを選択的に生成することを含む方法。
【請求項２５】
前記第２の無線信号を生成することが、前記第１の無線信号を反射することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２６】
前記受信機を用いて前記第２の信号を検知することが、前記ドアの閉位置を検知することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２７】
前記アラームを選択的に生成することが、前記ドアの開状態を示す前記第３の信号に応じて、前記アラームを生成することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２８】
前記ドアの開状態を示す前記第３の信号を検知することが、前記第２の無線信号を検知できないことを含む請求項２７に記載のドア状態検知装置。
【請求項２９】
前記ドアの状態を記憶することと、前記記憶された状態へのアクセスを可能にすることとをさらに含む請求項２４に記載の方法。
【請求項３０】
前記エミッタを用いて前記第１の無線信号を送信することが、レーザビームを送信することを含み、前記第１の無線信号を検知することおよび前記反射体を用いて前記第２の無線信号を生成することが、前記レーザビームを反射することを含み、前記受信機を用いて前記第２の無線信号を検知することが、前記反射されたレーザビームを検知することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項３１】
前記コントローラを用いて、前記ドアの状態を示す前記アラームを選択的に生成することが、前記ドアの状態を示す第４の信号を、前記コントローラから第２のコントローラへ送信することと、
前記第２のコントローラを用いて、前記ドアの状態を表示することを含む請求項２４の方法。
【請求項１】
ドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用のドア状態検知装置であって、前記コンテナに取り付けられ、かつ前記ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信するように構成されたエミッタと、前記ドアに結合され、かつ前記エミッタと実質的に位置合わせされている反射体であって、前記第１の無線信号を検知し、前記第１の無線信号に応じて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成するように構成された反射体と、前記エミッタに隣接して、かつ前記反射体とは反対側で前記コンテナに取付けられた受信機であって、前記反射体と実質的に位置合わせされており、かつ前記第２の無線信号を検知し、前記第２の無線信号の受信に応じて、前記ドアの状態を示す第３の信号を生成するように構成された受信機と、前記受信機と電気的に通じており、かつ前記ドアの状態を示す前記第３の信号に応じてアラームを選択的に生成するように構成されたコントローラとを備えるドア状態検知装置。
【請求項２】
前記反射体が、前記第１の無線信号の受信に応じて、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項３】
前記ドアが、開状態と閉状態とを含み、前記コントローラが、前記開状態の前記ドアを示す前記第３の信号に応じて、前記アラームを生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項４】
前記反射体は、前記ドアが前記閉状態であるときに、前記第２の方向に前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項３に記載のドア状態検知装置。
【請求項５】
前記受信機は、前記第２の無線信号が検知されていない場合に、前記開状態の前記ドアを示す前記第３の信号を生成するように構成されている請求項３に記載のドア状態検知装置。
【請求項６】
前記コントローラが、前記ドアの状態を記憶し、かつ前記記憶された状態へのアクセスを可能にするデータベースを含む請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項７】
前記エミッタおよび前記受信機が、前記第１の無線信号を送信し、かつ前記第２の無線信号を検知するように構成されたセンサを形成するように協働する請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項８】
前記センサがレーザセンサを含む請求項７に記載のドア状態検知装置。
【請求項９】
前記反射体が、前記第１の無線信号を反射して、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１０】
前記第１の無線信号が、偏光レーザビームによって形成され、前記第２の無線信号が、前記偏光レーザビームの反射によって形成される、請求項１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１１】
第１のドアと、第２のドアと、環境状態制御装置を有する輸送冷凍システムとを含む輸送コンテナ用のドア状態検知装置であって、前記コンテナに取り付けられ、かつ前記第１のドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信するように構成されたエミッタと、前記第１のドアに結合され、かつ前記エミッタと実質的に位置合わせされている反射体であって、前記第１の無線信号を検知し、前記第１の無線信号に応じて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成するように構成された反射体と、前記エミッタに隣接して、かつ前記反射体とは反対側で前記コンテナに取付けられた受信機であって、前記反射体と実質的に位置合わせされており、かつ前記第２の無線信号を検知し、前記第２の無線信号の受信に応じて、前記第１のドアの状態を示す第３の信号を生成するように構成された受信機と、前記第２のドアに結合され、かつ第２のドアの状態を示す第４の信号を生成するように構成されたスイッチと、前記受信機および前記スイッチと電気的に通じており、前記第１のドアの状態を示す前記第３の信号に応じて第１のアラームを選択的に生成し、かつ前記第２のドアの状態を示す前記第４の信号に応じて、第２のアラームを選択的に生成するように構成されたコントローラとを備えるドア状態検知装置。
【請求項１２】
前記反射体が、前記第１の無線信号の受信に応じて、前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１３】
前記第１のドアが、第１のドア開状態および第１のドア閉状態を含み、前記コントローラが、前記第１のドア開状態を示す前記第３の信号に応じて、前記第１のアラームを生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１４】
前記反射体は、前記第１のドアが前記第１のドア閉状態にあるときに、前記第２の方向に前記第２の無線信号を生成するように構成されている請求項１３に記載のドア状態検知装置。
【請求項１５】
前記第２のドアが、第２のドア開状態および第２のドア閉状態を含み、前記コントローラが、前記第２のドア開状態を示す前記第４の信号に応じて、前記第２のアラームを生成するように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１６】
前記受信機は、前記第２の無線信号が検知されていない場合に、前記ドアの前記開状態を示す前記第３の信号を生成するように構成されている、請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１７】
前記エミッタおよび前記受信機が、前記第１の無線信号を送信するように構成され、かつ前記第２の無線信号を検知するように構成されたセンサを形成するように協働する請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項１８】
前記センサがレーザセンサを含む請求項１７に記載のドア状態検知装置。
【請求項１９】
前記反射体が、前記第１の無線信号を反射して、前記第２の無線信号を生成するように構成されている、請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２０】
前記第１の無線信号が、偏光レーザビームによって形成され、前記第２の無線信号が、前記偏光レーザビームの反射によって形成される請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２１】
前記コントローラが、前記第１のドア状態および前記第２のドア状態を記憶するデータベースを含み、前記コントローラが、前記第１のドア状態および前記第２のドア状態へのアクセスを可能にするように構成されている請求項１１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２２】
前記コントローラが、前記第２のドア状態と独立して前記第１のドア状態を監視するように構成されている請求項２１に記載のドア状態検知装置。
【請求項２３】
前記スイッチが磁気リードスイッチを含む、請求項２２に記載のドア状態検知装置。
【請求項２４】
輸送冷凍システムを有する輸送コンテナ用ドアの状態を検知する方法であって、エミッタを用いて、前記ドアに向かう第１の方向に第１の無線信号を送信することと、反射体を前記エミッタと位置合わせし、前記反射体を用いて前記第１の無線信号を検知することと、前記第１の無線信号に応じて、前記反射体を用いて、前記第１の方向と実質的に反対側の第２の方向に第２の無線信号を生成することと、受信機を前記反射体と位置合わせし、前記受信機を用いて前記第２の無線信号を検知することと、前記第２の無線信号に応じて、前記ドアの状態を示す第３の信号を生成することと、
コントローラを用いて、前記ドアの状態を示す前記第３の信号を検知し、前記ドアの状態を示すアラームを選択的に生成することを含む方法。
【請求項２５】
前記第２の無線信号を生成することが、前記第１の無線信号を反射することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２６】
前記受信機を用いて前記第２の信号を検知することが、前記ドアの閉位置を検知することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２７】
前記アラームを選択的に生成することが、前記ドアの開状態を示す前記第３の信号に応じて、前記アラームを生成することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項２８】
前記ドアの開状態を示す前記第３の信号を検知することが、前記第２の無線信号を検知できないことを含む請求項２７に記載のドア状態検知装置。
【請求項２９】
前記ドアの状態を記憶することと、前記記憶された状態へのアクセスを可能にすることとをさらに含む請求項２４に記載の方法。
【請求項３０】
前記エミッタを用いて前記第１の無線信号を送信することが、レーザビームを送信することを含み、前記第１の無線信号を検知することおよび前記反射体を用いて前記第２の無線信号を生成することが、前記レーザビームを反射することを含み、前記受信機を用いて前記第２の無線信号を検知することが、前記反射されたレーザビームを検知することを含む請求項２４に記載の方法。
【請求項３１】
前記コントローラを用いて、前記ドアの状態を示す前記アラームを選択的に生成することが、前記ドアの状態を示す第４の信号を、前記コントローラから第２のコントローラへ送信することと、
前記第２のコントローラを用いて、前記ドアの状態を表示することを含む請求項２４の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００７−３２０６５５（Ｐ２００７−３２０６５５Ａ）
【公開日】平成１９年１２月１３日（２００７．１２．１３）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００６−１６４１８２（Ｐ２００６−１６４１８２）
【出願日】平成１８年６月１４日（２００６．６．１４）
【出願人】（５９９１１９８８０）サーモ キング コーポレーション (13)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１２月１３日（２００７．１２．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１６４１８２（Ｐ２００６−１６４１８２）
【出願日】平成１８年６月１４日（２００６．６．１４）
【出願人】（５９９１１９８８０）サーモ キング コーポレーション (13)
【Ｆターム（参考）】
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