説明

農薬情報表示制御装置

【課題】携帯端末の1画面に、農薬情報を統合化して表示できるようにする。
【解決手段】メモリカード40には農薬・病害虫データベースデータ41が格納されている。検索処理部34は、入力処理部33から入力される選択データや検索条件等を基に、データリード/ライト処理部32を介して、農薬・病害虫データベースデータ41を検索し、検索結果を画面データ生成処理部35に出力する。画面データ生成処理部35は、検索処理部34から入力される検索結果や入力処理部33から入力されるデータを基にして画面の表示データを生成する。画面表示制御処理部36は、画面データ生成処理部35から入力される画面表示データを基に、携帯端末の表示装置に農薬の使用基準情報画面を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の画面に農薬に関係する情報を表示させる農薬情報表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
JA(全農)においては、営農指導員により組合員の農業生産や農業経営などについて技術指導が行われている。営農指導員の主な業務は農業技術巡回指導である。営農指導員は、農薬情報や病害虫情報を参照しながら営農指導を行っている。
【0003】
日本国内で使用される全ての農薬は、農林水産省が登録番号を付与して管理している。
この農薬の管理期限は3年間となっている。農薬は、使用対象の作物や病害虫、雑草に変更があったり、残留基準値の設定で使用方法がしばしば変更される場合がある。このため、営農指導員は、農林水産省で管理されている農薬情報を、常時、正確に把握しておく必要がある。
【0004】
上記のような実状に則して、営農指導員のために、農薬情報をウェブサイトで提供するサービスが知られている。例えば、「農薬検査所」、「アピネス」などである。アピネスには、パソコン(パーソナルコンピュータ)向けのサイトと携帯電話向けのサイトがある。
【0005】
図22は、「農薬検査所」のウェブサイトの検索結果表示画面である。このウェブサイトでは、農薬情報として、「登録番号」、「農薬種類」、「農薬名称」、「製剤毒性」、「作物名」、「適用病害虫名/対象雑草名」、「使用方法」、「使用時期」、「希釈倍率(使用量)」、「農薬使用回数」、及び「成分使用回数」が画面に表示される。
【0006】
図23は、アピネス(パソコン向け)のウェブサイトの検索結果表示画面である。このウェブサイトの画面では、農薬情報として、「農薬種類」、「用途」、「実剤型」、「農薬名称」、「成分名」、「比率」、「系統名」、「成分使用回数」、「作物名」、「適用病害虫名/対象雑草名」、「使用方法」、「使用時期」、「農薬使用回数」、「希釈倍率(使用量)」が表示される。
【0007】
図24は、アピネス(携帯向け)のサイトの検索結果表示画面である。
このサイトでは、農薬情報として、「農薬名称」、「系統名」、「毒性」、「成分使用回数」、「作物名」、「適用病害虫名/対象雑草名」、「使用方法」、「使用時期」、「農薬使用回数」、「希釈倍率(使用量)」、「適用登録日」及び「登録会社」が表示される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、現在は、携帯電話のサイトでも、農薬情報検索サービスが提供されている。しかしながら、上記携帯電話向けサイトのアピネスでは、1画面に表示される農薬の成分情報は「系統名」や「成分使用回数」だけであり、「成分名」や「比率」までは表示されない。また、「農薬種類名」も表示されない。また、無線によるパケット通信を利用しているため、通信速度の制限や、通信が不安定であるなどの要因により、画面が切り替わるまでの時間が長く、所望の農薬情報を表示させるまでに長時間を要するという問題があった。また、圃場で、ノートパソコンによりパソコン向けアピネスのウェブサイトをアクセスする場合、PHS(Personal Handyphone System)等を利用した無線通信によるアクセスを使用する以外に方法はなく、携帯電話と同様な問題が生じていた。
【0009】
本発明の目的は、メモリ容量や画面サイズの制約がある携帯端末において、1画面に農薬情報を統合化して表示すると共に、その農薬情報を表示させるための携帯端末での検索を、簡単な操作で操作性良く実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、携帯端末の画面に農薬に関係する情報を表示させる農薬情報表示制御装置を前提とする。
本発明の第1態様の農薬情報表示制御装置は、農薬に関係するデータベースを検索する検索手段と、該検索手段の検索結果を基に、農薬情報が統合化された1画面の表示データを作成する画面データ生成手段と、該画面データ生成手段により生成された表示データを基にして、携帯端末の1画面に、統合化された農薬情報が表示されるように制御する画面表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の第2態様の農薬情報表示制御装置は、上記第1態様の農薬情報表示制御装置が備える各手段に加え、前記データベースを格納する記憶手段を、さらに、備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、メモリ容量や画面サイズに制約のある携帯端末において、1画面に農薬に関係する情報を統合化して表示でき、かつその農薬情報を表示させるまでの検索操作を簡単・迅速に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[構成]
図1は、本発明を適用した携帯端末のハードウェア構成図である。
【0014】
同図に示す携帯端末1は、CPU(Central Processing Unit)10と、そのCPU10とバス11を介して接続されたROM12、RAM13、入力装置14、表示装置15、カードインターフェース16、有線通信インターフェース17、及び無線通信インターフェース18を備える。
【0015】
ROM12は、CPU10によって実行される基本ソフトやアプリケーションソフト(アプリケーション・ソフトウェア)などを格納する。RAM13は、CPU10がアプリケーションソフトを実行する際に使用される作業領域などを有する。CPU10は、ROM12やRAM13に格納されるプログラム(基本ソフトやアプリケーションソフト)を実行して、各デバイスの動作を制御しながらシステム全体を制御する。
【0016】
入力装置14は、ペン入力やキーボード入力などの操作により、データ入力や項目選択・決定などを行うための装置である。表示装置15は、例えば、液晶ディスプレイであり、ペン入力のためのタッチスクリーンの表示、農薬情報の検索用画面や検索結果画面などの表示を行う。
【0017】
カードインターフェース16は、スロット(不図示)に装着される各種規格のメモリカードに対してデータの書き込み/読み出しを行うインターフェースである。該メモリカードには、例えば、農薬・病害虫データベースデータなどが格納される。
【0018】
有線通信インターフェース17は、パソコンなどの外部機器との間で、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した有線通信を行うインターフェースである。無線通信インターフェース18は、パソコンなどの外部機器との間で赤外線通信やブルートゥース(Bluetooth)による無線通信を行うインターフェースである。
【0019】
図2は、図1のハードウェア構成を有する携帯端末1のソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。図2に示す各処理部の機能は、CPU10がROM12やRAM13に格納された当該プログラム(基本ソフトやアプリケーションソフト)を実行することによって実現される。
【0020】
通信処理部31は、有線通信インターフェース17または無線通信インターフェース18を介して外部とデータ通信を行い、パソコン等の外部機器から農薬・病害虫データベースデータ41を取り込む。データリード/ライト処理部32は、データカードインターフェース16に装着されたメモリカード40に農薬・病害虫データベース41を書き込む。
【0021】
尚、農薬・病害虫データベースデータ41は、装置に内蔵されたメモリに格納するようにしてもよい。
入力処理部33は、入力装置14を介して画面入力されるデータを処理する。検索処理部34は、入力処理部33から農薬・病害虫データベースデータ41の検索用データが入力されると、農薬・病害虫データベースデータ41を検索し、その検索結果を画面データ生成処理部35に出力する。入力処理部33は、入力装置14を介して入力されるデータを画面データ生成処理部35にも出力する。
【0022】
画面データ生成処理部35は、表示装置15に表示する画面の表示データを生成する。
該画面は、農薬・病害虫データベースデータ41を検索するためのユーザーインターフェース画面等である。画面表示制御処理部36は、画面データ生成処理部35によって生成された表示データを表示装置15に出力し、表示装置15に、農薬・病害虫データベースデータ41を検索するための画面(検索画面)やその検索結果を示す画面(検索結果表示画面)を表示させるための制御を行う。
【0023】
上記農薬・病害虫データベースデータ41は、例えば、JPP−NETが提供する最新の農薬・病害虫データベースのデータを基にして作成されるデータベースである。
図3は、上記農薬・病害虫データベースデータ41のデータ構造を示す図である。
【0024】
同図に示す農薬・病害虫データベースデータ41は、「品目マスタ」、「品目別病害虫マスタ」、「病害虫マスタ」、「病害虫防除マスタ」、「使用時期マスタ」、「単位マスタ」、「適用病害虫情報」、「農薬マスタ」、「農薬成分マスタ」、「成分使用回数情報」及び「系統マスタ」の各テーブル(ファイル)から構成される。尚、同図において、リンクされている項目同士を繋げている。
【0025】
[動作]
上記構成の本実施形態の動作を説明する。
まず、図4〜図17の画面遷移を参照しながら、本実施形態における農薬・病害虫データベースデータ41の検索方法を説明する。
まず、図4に示すメインメニュー画面50が表示される。このメインメニュー画面50には、「作物名からの検索」、「農薬名からの検索」及び「残留基準値検索」の3種類の検索ボタンが表示される。作物名からの検索ボタン51(以後、作物名検索ボタン51と記載)を押下すると、「作物名」で農薬・病害虫データベースデータ41を検索できる。農薬名からの検索ボタン52(以後、農薬名検索ボタン52と記載)を押下すると、「農薬名」で農薬・病害虫データベースデータ41を検索できる。また、残留基準値検索ボタン53を押下すると、「残留基準値」から農薬・病害虫データベースデータ41を検索できる。
【0026】
ここで、作物名検索ボタン51が押下されたものとする。
作物名検索ボタン51が押下されると、図5に示す作物検索画面60が表示される。この作物検索画面60は、作物別に品目を絞り込むための画面である。作物検索画面60には、葉洋菜ボタン61、果根菜ボタン62、果樹ボタン63、穀類ボタン64及び花きボタン65が表示される。葉洋菜ボタン61の押下により「葉洋菜」、果根菜ボタン62の押下により「果根菜」、果樹ボタン63の押下により「果樹」、穀類ボタン64の押下により「穀類」、花きボタン65の押下により「花き」の各品目に絞り込んで農薬・病害虫データベースデータ41を検索することが可能となる。
【0027】
ここでは、葉洋菜ボタン61を押下したとする。すると、図6に示す葉洋菜の品目一覧表示・選択画面70が表示される。この一覧表示・選択画面70では、葉洋菜の品目(レタス、はくさい、キャベツ、・・・)が一覧表示される。ここで、「はくさい」を選択すると、図7に示すサブメニュー画面80が表示される。
【0028】
サブメニュー画面は、選択された品目に対応する農薬の検索条件を選択するための画面である。サブメニュー画面80においては、「はくさい」に対応する農薬を、「病害虫・雑草からの選択」、「農薬名からの検索」、「使用時期からの検索」、「殺菌・殺虫分類からの検索」の各ボタン81〜84を押下することにより、「病害虫・雑草」、「農薬名」、「使用時期」または「殺菌・殺虫分類」のいずれかの検索条件で検索可能である。
【0029】
ここでは、ボタン81を選択し、検索条件として「病害虫・雑草」を選択したとする。
すると、図8に示す病害虫検索画面90が表示される。
病害虫検索表示画面90では、「菌」、「虫」、「草」及び「その他」から検索が可能であり、農薬の病害虫雑草区分から検索できる。ここでは、「虫」を選択したとする。この選択により、図9に示す「虫」の一覧画面100が表示される。この画面100には、殺虫剤の中から「はくさい」の登録がある農薬の一覧が表示される。ここでは、病害虫として「アブラムシ」を選択したとする。この選択により、図10に示す結果(一覧)画面110が表示される。
【0030】
結果一覧(農薬)画面110では、「はくさい」の病害虫である「アブラムシ類」に効果のある農薬(農薬名)が農薬・病害虫データベースデータ41から検索され、その検索結果の一覧が表示される。この一覧表示においては、混合剤の場合には、「(*)」がその農薬名の後に付加されて表示される。また、表示順は、数字・英字・ひらがなカタカナ混在・漢字の順であり、それぞれ、昇順に表示される。また、この農薬一覧が一枚の画面に収まらない場合、スクロールすることにより、全ての検索された農薬を閲覧できる。結果一覧(農薬)画面110に一覧表示された農薬の中から所望の農薬を選択する。ここでは、「DDVP乳剤75」を選択したとする。
【0031】
この結果、図11に示す使用基準情報画面120が表示される。この使用基準情報画面120の各欄には、下記の項目が表示される。
(1)検索結果欄:これまでに選択された検索条件
(2)成分欄:成分名、比率、系統、成分使用回数、魚毒性
混合剤の場合は、複数が表示される。
(3)適用病害虫/対象雑草欄:適用病害虫名・雑草もしくは使用目的を一覧表示し、 一番上に表示されている病害虫等の情報を下記(4) 〜(7)に表示する。
(4)使用方法欄:作型と適用病害虫名・雑草の使用方法が表示される。
(5)使用時期欄:適用病害虫名・雑草の使用時期が表示される。
(6)農薬使用回数欄:適用病害虫名・雑草の農薬使用回数が表示される。
(7)倍率(使用量)欄:適用病害虫名・雑草の倍率(使用量)が表示される。
【0032】
(3)の「適用病害虫/対象雑草」欄では、適用病害虫名及び対象雑草を一覧表示から選択可能であり、選択された「適用病害虫/対象雑草」に応じて、(4)〜(7)の表示がその選択された「適用病害虫」または「対象雑草」に対応する情報に変化する。
【0033】
ところで、図7のサブメニュー画面80以降に表示される画面においては、上記使用基準情報画面120以外の画面でも、画面上部に、それまでの検索条件が表示される。サブメニュー画面80では、該検索条件として「はくさい」が表示されている。また、結果一覧(農薬)画面110においては、該検索条件として「はくさい>アブラムシ類」が表示されている。
【0034】
上記では、サブメニュー画面80で「病害虫・雑草からの検索」が選択された場合の例について説明したが、サブメニュー画面80で「農薬名からの検索」を選択した場合には図12に示す「農薬から検索」画面130が表示される。また、「使用時期から検索」を選択した場合には図13に示す「使用時期から検索」画面140が表示される。また、さらに、「殺菌・殺虫分類から検索」が選択された場合には図14に示す「殺菌・殺虫分類から検索」画面150が表示される。
【0035】
図15は、「農薬名から検索」画面130を選択した場合における、結果一覧(農薬)画面160である。図16は、「使用時期から検索」画面140を選択した場合における、結果一覧(農薬)画面170である。図17は、「殺菌・殺虫分類から検索」を選択した場合における、結果一覧(農薬)画面180である。
【0036】
図18は、使用基準情報画面の表示処理を説明するフローチャートである。この処理は、CPU10がROM12及びRAM13に格納された基本ソフト及びアプリケーションソフトを実行しながら、図1に示されたシステムの各構成要素を制御することによって行われる。
【0037】
まず、「検索結果欄」に表示する文字列を作成・表示する(ステップS11)。
ステップS11の処理では、検索条件により「検索結果欄」に表示される情報が異なる。
【0038】
「病害虫・雑草」から検索した場合には、「品目名称」と「病害虫名称」が表示される。
「農薬」から検索した場合には、「品目名称」のみが表示される。「使用時期」から検索した場合には、「品目名称」と「使用時期名称」が表示される。「殺菌・殺虫分類」から検索した場合には、「品目名称」と「農薬分類名称」が表示される。
【0039】
図19は、ステップS11で表示される使用基準情報画面190を示す図である。この例では、検索結果欄191には、「はくさい アブラムシ類 DDVP乳剤75(DDVP乳剤)」という情報が表示されている。
【0040】
次に、検索処理部34が農薬・病害虫データベースデータ41を検索し、「農薬成分マスタ」から成分情報を抽出する(ステップS12)。
ステップS12の処理では、検索条件の「農薬ID」をキーにして、農薬・病害虫データベースデータ41の「農薬マスタ」テーブルから「成分ID」、「農薬ID」、「成分名」、「比率」及び「魚毒性」で構成される成分情報を抽出する。
【0041】
続いて、ステップS12で該成分情報が抽出されたか判断し(ステップS13)、抽出されていればステップS14へ進み、抽出されていなければ、画面にエラーメッセージを出力(表示)して(ステップS20)、処理を終了する。
【0042】
ステップS14では、検索条件の「品目ID」と「農薬ID」、及び上記成分情報の「成分ID」をキーにして、農薬・病害虫データベースデータ41の「成分使用回数情報」テーブルから「成分使用回数」を抽出する。
【0043】
次に、ステップS14で「成分使用回数」が抽出されたか判断し(ステップS15)、抽出されていればステップS16に進み、抽出されていなければ、ステップS20でエラーメッセージを出力して、処理を終了する。
【0044】
ステップS16では、使用基準情報画面の「成分欄」に表示する文字列を作成し、それを「成分欄」に表示する。このステップS16の処理では、農薬・病害虫データベースデータ41の「農薬成分マスタ」テーブルから抽出した「成分名」、「比率」、「魚毒性」、「成分使用回数情報」テーブルから抽出した「成分使用回数」、及び「系統マスタ」テーブルから抽出した「系統名」を作成・表示する。このとき、「成分」が複数存在する場合には、各「成分」毎に上記抽出情報を行単位で表示する。
【0045】
図20は、図19の使用基準情報画面190に続いて表示される使用基準情報画面200を示す。この使用基準情報画面200では、成分欄201に「DDVP 75.0% − 5回以内 B」という成分情報が表示されている。
【0046】
続いて、検索条件の「品目ID」と「農薬ID」をキーにして、農薬・病害虫データベースデータ41の「適用病害虫情報」テーブルから「適用条件」を抽出する(ステップS17)。
【0047】
このステップS17の処理では、検索条件の「品目ID」と「農薬ID」をキーにして、農薬・病害虫データベースデータ41の「適用病害虫情報」テーブルを検索して、当該農薬の「適用条件」を抽出する。
【0048】
続いて、ステップS17で「適用条件」が抽出されたか判断し(ステップS18)、抽出されていればステップS19に進み、抽出されていなければ、ステップS20でエラーメッセージを画面に出力して、処理を終了する。
【0049】
ステップS19では、「適用病害虫/対象雑草」、「使用方法」、「使用時期」、「農薬使用回数」、「倍率(使用量)」の各欄の文字列を作成・表示し、処理を終了する。
このステップS19の処理では、「適用病害虫情報」テーブルの「本剤のみ使用回数」、「使用方法」、「希釈倍率下限値」もしくは「使用量の下限値」、「病害虫マスタ」テーブルの「病害虫名称」、及び「使用時期マスタ」テーブルの「使用時期名称」を作成・表示する。
【0050】
この場合、適用病害虫が複数存在する場合には、各適用病害虫について、上記の情報を作成・表示する・
図21は、ステップS19で表示される使用基準情報画面210を示す。この使用基準情報画面210は、図20の使用基準情報画面200に続いて表示されるものである。ステップS19で表示されるのは使用基準情報画面210の表示欄211である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、携帯端末の画面表示制御以外にも、携帯電話等の小型機器の画面表示制御にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態である携帯端末のハードウェア構成図である。
【図2】本発明の実施形態である携帯端末のソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態の携帯端末に格納される農薬・病害虫データベースデータのデータ構造を示す図である。
【図4】メインメニュー画面を示す図である。
【図5】作物検索画面を示す図である。
【図6】葉洋菜の品目一覧表示・選択画面を示す図である。
【図7】サブメニュー画面を示す図である。
【図8】病害虫検索画面を示す図である。
【図9】結果一覧(病害虫)画面を示す図である。
【図10】結果一覧(農薬)画面を示す図である。
【図11】使用基準情報画面を示す図である。
【図12】農薬から検索画面を示す図である。
【図13】使用時期から検索画面を示す図である。
【図14】殺菌・殺虫分類から検索画面を示す図である。
【図15】「農薬から検索」で検索した場合の結果一覧(農薬)画面を示す図である。
【図16】「使用時期から検索」で検索した場合の結果一覧(農薬)画面を示す図である。
【図17】「殺菌・殺虫分類から検索」で検索した場合の結果一覧(農薬)画面を示す図である。
【図18】使用基準情報画面の表示処理を説明するフローチャートである。
【図19】使用基準情報画面(その1)を示す図である。
【図20】使用基準情報画面(その2)を示す図である。
【図21】使用基準情報画面(その3)を示す図である。
【図22】「農薬検査所」のウェブサイトの検索結果表示画面を示す図である。
【図23】アピネス(パソコン向け)のウェブサイトの検索結果表示画面を示す図である。
【図24】アピネス(携帯向け)のサイトの検索結果表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 携帯端末
10 CPU
11 バス
12 ROM
13 RAM
14 入力装置
15 表示装着
16 カードインターフェース
17 有線通信インターフェース
18 無線通信インターフェース
31 通信処理部
32 データリード/ライト処理部
33 入力処理部
34 検索処理部
35 画面データ生成処理部
36 画面表示制御処理部
40 メモリカード
41 農薬・病害虫データベース
50 メインメニュー画面
51 作物検索ボタン
52 農薬名検索ボタン
53 残留基準値検索ボタン
60 作物検索画面
61 葉洋菜ボタン
62 果根菜ボタン
63 果樹ボタン
64 穀類ボタン
65 花きボタン
70 葉洋菜の品目一覧表示・選択画面
80 サブメニュー画面
81 「病害虫・雑草」からの検索ボタン
82 「農薬名」からの検索ボタン
83 「使用時期」からの検索ボタン
84 「殺菌・殺虫分類」からの検索ボタン
90 病害虫検索画面
100 結果一覧(病害虫)画面
110 結果一覧(農薬)画面
120 使用基準情報画面
130 「農薬から検索」画面
140 「使用時期から検索」画面
150 「殺菌・殺虫分類から検索」画面
160 農薬から検索した場合の結果一覧(農薬)画面
170 使用時期から検索した場合の結果一覧(農薬)画面
180 殺菌・殺虫分類から検索した場合の結果一覧(農薬)画面
190 使用基準情報画面(遷移図その1)
191 検索結果欄
200 使用基準情報画面(遷移図その2)
201 成分欄
210 使用基準情報画面(遷移図その3)
211 使用方法、使用時期、農薬使用回数、及び倍率(使用量)の表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の画面に農薬に関係する情報を表示させる農薬情報表示制御装置であって、
農薬に関係するデータベースを検索する検索手段と、
該検索手段の検索結果を基に、農薬情報が統合化された1画面の表示データを作成する画面データ生成手段と、
該画面データ生成手段により生成された表示データを基にして、携帯端末の1画面に、統合化された農薬情報が表示されるように制御する画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする農薬情報表示制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の農薬情報表示制御装置であって、
前記データベースを格納する記憶手段を、
さらに、備えることを特徴とする農薬情報表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図18】
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【図22】
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【図24】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−146657(P2006−146657A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337240(P2004−337240)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000201641)全国農業協同組合連合会 (69)
【出願人】(591083244)富士電機システムズ株式会社 (1,717)
【出願人】(000237156)株式会社エフ・エフ・シー (100)
【出願人】(599173907)株式会社エフ・エフ・シー・システムズ (3)
【Fターム(参考)】