説明

農薬混合物

本発明は、一方でビスアミド、及び他方で既知の殺真菌活性成分を含んで成る相乗効果のある農薬組成物であって、所望されない動物害虫、例えば昆虫及びコナダニ及び所望されない植物病原菌を防除するのに非常に適した農薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方でビスアミド、及び他方で既知の殺真菌活性成分を含んで成る相乗効果のある農薬組成物であって、所望されない動物害虫、例えば昆虫及びコナダニ及び所望されない植物病原菌を防除するのに非常に適した農薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の農薬組成物が、文献、例えばWO03/015518、WO04/067528及びWO2006/007595中で提案されている。しかし、害虫防除の分野で知られた組成物の特性は、全く満足できるものではない。
【0003】
イミダゾール、トリアゾール、ストロビルリン及びアニリン誘導体、ジカルボキシイミド及び他の複素環化合物が、殺真菌作用を有し、真菌の防除に用いることができることも知られている。このような殺真菌剤は、例えば「The Pesticide Manual」[The Pesticide Manual−A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.Tomlin;The British Crop Protection Council]、又は「Compendium of Pesticide Common Names」、http://www.alanwood.net/pesticides/のアドレスのインターネット上に記載されている。それらの物質の作用も、所望の低い適用率で常に十分というわけではない。
【発明の開示】
【0004】
非常に優れた殺虫、ダニ駆除及び殺真菌特性を有する新規の農薬組成物が見出され、当該農薬組成物は、アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものを含んで成る、
a)成分(A)として、式Iの化合物
【化1】

{式中、
1は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4ハロアルコキシであり;
2は、ハロゲン又はC1〜C4アルキルであり;
3は、ハロゲン又はシアノであり;且つ
4は、C1〜C4アルキルである};及び
b)成分(B)として、相乗的有効量の、以下のクラスの化合物から成る群から選択される少なくとも1つの活性成分:アゾール、ピリミジニルカルビノール、2−アミノピリミジン、モルホリン、アニリノピリミジン、ピロール、フェニルアミド、ベンズイミダゾール、ジカルボキシイミド、カルボキサミド、グアニジン、ストロビルリン、ジチオカルバメート、N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、銅含有化合物、ニトロフェノール誘導体、有機リン誘導体、式F−1の化合物
【化2】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−2の化合物
【化3】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−3(syn)のラセミ化合物
【化4】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−4(anti)のラセミ化合物
【化5】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−5の化合物
【化6】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−6の化合物
【化7】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−7(trans)のラセミ化合物
【化8】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−8(cis)のラセミ化合物
【化9】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−9の化合物
【化10】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物の式F−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−10の化合物
【化11】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−11(trans)のラセミ化合物
【化12】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−12(cis)のラセミ化合物
【化13】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F13の化合物
【化14】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−14の化合物
【化15】

及び、化合物アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(フルモルフ)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、トリフェニルスズ、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチルアルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)、及びマンジプロパミド。
【0005】
置換基の定義中に現れるアルキル基は、直鎖又は分岐であることができ、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル及びtert−ブチルである。ハロアルキル及びハロアルコキシ基は、上記のアルキル基から誘導される。
【0006】
ハロゲンは、一般的に、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくはフッ素又は塩素である。他の意味と結合したハロゲン、例えばハロアルキル又はハロアルコキシにも当てはまる。
【0007】
ハロアルキル基は、好ましくは、1〜4個の炭素原子の鎖長を有する。ハロアルキルは、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロ−2,2,2−トリクロロエチル、2,2,3,3−テトラフルオロエチル、及び2,2,2−トリクロロエチル;好ましくは、トリクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、及びジクロロフルオロメチルである。
【0008】
本発明の好ましい組成物は、活性成分(A)として、以下のものから成る群から選択される化合物を含んで成る:
式A−1の化合物
【化16】

及び、式A−2の化合物
【化17】

及び、式A−3の化合物
【化18】

及び、式A−4の化合物
【化19】

及び、式A−5の化合物
【化20】

及び、式A−6の化合物
【化21】

及び、式A−7の化合物
【化22】

及び、式A−8の化合物
【化23】

及び、式A−9の化合物
【化24】

及び、式A−10の化合物
【化25】

及び、式A−11の化合物
【化26】

及び、式A−12の化合物
【化27】

及び、式A−13の化合物
【化28】

及び、式A−14の化合物
【化29】

及び、式A−15の化合物
【化30】

及び、式A−16の化合物
【化31】

及び、式A−17の化合物
【化32】

及び、式A−18の化合物
【化33】

及び、式A−19の化合物
【化34】

及び、式A−20の化合物
【化35】

及び、式A−21の化合物
【化36】

及び、式A−22の化合物
【化37】

及び、式A−23の化合物
【化38】

及び、式A−24の化合物
【化39】

及び、式A−25の化合物
【化40】

及び、式A−26の化合物
【化41】

【0009】
活性成分(B)として、以下のものを含んで成る本発明の組成物も好ましい:
アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、及びトリチコナゾールから選択されるアゾール;又は
アンシミドール、フェナリモル、及びヌアリモルから選択されるピリミジニル・カルビノール;又は
ブピリメート、ジメチリモール、及びエチリモールから選択される2−アミノピリミジン;又は
ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、及びトリデモルフから選択されるモルホリン;又は
シプロジニル、メパニピルム、及びピリメタニルから選択されるアニリノピリミジン;又は
フェンピクロニル、及びフルジオキソニルから選択されるピロール;又は
ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R−メタラキシル、オフレース、及びオキサジキシルから選択されるフェニルアミド;又は
ベノミル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、及びチアベンダゾールから選択されるベンズイミダゾール;又は
クロゾリネート、ジクロゾリン、イプロジオン、ミクロゾリン、プロシミドン、及びビンクロゾリンから選択されるジカルボキシイミド;又は
ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、及びチフルザミドから選択されるカルボキサミド;又は
グアザチン、ドジン、及びイミノクタジンから選択されるグアニジン;又は
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン(SSF 129)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、及びピラクロストロビンから選択されるストロビルリン;又は
ファーバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、及びジラムから選択されるジチオカルバミン酸塩;又は
カプタホール、キャプタン、ジクロフルアニド、フルオルイミド、ホルペット、及びトリルフルアニドから選択されるN−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド;又は
ボルドー液、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、マンコッパー、及びオキシン銅から選択される銅化合物;又は
ジノカップ、及びニトロタール−イソプロピルから選択されるニトロフェノール誘導体;又は
エディフェンホス、イプロベンホス、イソプロチオラン、フォスジフェン、ピラゾホス、及びトルクロホス−メチルから選択される有機リン誘導体;又は、アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(フルモルフ)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、トリフェニルスズ、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチル−アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)、及びマンジプロパミドから選択される化合物、又は以下のものから選択される化合物、式F−1の化合物
【化42】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−2の化合物
【化43】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−3(syn)のラセミ化合物
【化44】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−4(anti)のラセミ化合物
【化45】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−5の化合物
【化46】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−6の化合物
【化47】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−7(trans)のラセミ化合物
【化48】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−8(cis)のラセミ化合物
【化49】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−9の化合物
【化50】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物の式F−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−10の化合物
【化51】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−11(trans)のラセミ化合物
【化52】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−12(cis)のラセミ化合物
【化53】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−13の化合物
【化54】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−14の化合物
【化55】

【0010】
式Iの化合物は、既知であり、例えばWO03/015518又はWO04/067528に記載されている。
【0011】
アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものから成る、更なる農薬組成物が好ましい、
a)成分(A)として、式Iの化合物
【化56】

{式中、
1は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4ハロアルコキシであり;
2は、ハロゲン又はC1〜C4アルキルであり;
3は、ハロゲン又はシアノであり;且つ
4は、C1〜C4アルキルである};及び
b)成分(B)として、相乗的有効量の、以下のクラスの化合物から成る群から選択される少なくとも1つの活性成分:アゾール、ピリミジニルカルビノール、2−アミノピリミジン、モルホリン、アニリノピリミジン、ピロール、フェニルアミド、ベンズイミダゾール、ジカルボキシイミド、カルボキサミド、グアニジン、ストロビルリン、ジチオカルバメート、N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、銅含有化合物、ニトロフェノール誘導体、有機リン誘導体、式F−1の化合物
【化57】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−2の化合物
【化58】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−3(syn)のラセミ化合物
【化59】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−4(anti)のラセミ化合物
【化60】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−5の化合物
【化61】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−6の化合物
【化62】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−7(trans)のラセミ化合物
【化63】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−8(cis)のラセミ化合物
【化64】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−9の化合物
【化65】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物の式F−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−10の化合物
【化66】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−11(trans)のラセミ化合物
【化67】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−12(cis)のラセミ化合物
【化68】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F13の化合物
【化69】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−14の化合物
【化70】

及び、化合物アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(フルモルフ)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、トリフェニルスズ、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチルアルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)、及びマンジプロパミド。
【0012】
成分(B)も既知であり、例えば以下の刊行物に記載されている:
アザコナゾール(60207−31−0)、ビテルタノール[70585−36−3]、ブロムコナゾール[116255−48−2]、シプロコナゾール[94361−06−5]、ジフェノコナゾール[119446−68−3]、ジニコナゾール[83657−24−3]、エポキシコナゾール[106325−08−0]、フェンブコナゾール[114369−43−6]、フルキンコナゾール[136426−54−5]、フルシラゾール[85509−19−9]、フルトリアホール[76674−21−0]、ヘキサコナゾール[79983−71−4]、イマザリル[35554−44−0]、イミベンコナゾール[86598−92−7]、イプコナゾール[125225−28−7]、メトコナゾール[125116−23−6]、ミクロブタニル[88671−89−0]、ペフラゾエート[101903−30−4]、ペンコナゾール[66246−88−6]、プロチオコナゾール[178928−70−6]、ピリフェノックス[88283−41−4]、プロクロラズ[67747−09−5]、プロピコナゾール[60207−90−1]、シメコナゾール[149508−90−7]、テブコナゾール[107534−96−3]、テトラコナゾール[112281−77−3]、トリアジメホン[43121−43−3]、トリアジメノール[55219−65−3]、トリフルミゾール[99387−89−0]、トリチコナゾール[131983−72−7]、アンシミドール[12771−68−5]、フェナリモル[60168−88−9]、ヌアリモル[63284−71−9]、ブピリメート[41483−43−6]、ジメチリモール[5221−53−4]、エチリモール[23947−60−6]、ドデモルフ[1593−77−7]、フェンプロピジン[67306−00−7]、フェンプロピモルフ[67564−91−4]、スピロキサミン[118134−30−8]、トリデモルフ[81412−43−3]、シプロジニル[121552−61−2]、メパニピルム[110235−47−7]、ピリメタニル[53112−28−0]、フェンピクロニル[74738−17−3]、フルジオキソニル[131341−86−1]、ベナラキシル[71626−11−4]、フララキシル[57646−30−7]、メタラキシル[57837−19−1]、R-メタラキシル[70630−17−0]、オフレース[58810−48−3]、オキサジキシル[77732−09−3]、ベノミル[17804−35−2]、カルベンダジム[10605−21−7]、デバカルブ[62732−91−6]、フベリダゾール[3878−19−1]、チアベンダゾール[148−79−8]、クロゾリネート[84332−86−5]、ジクロゾリン[24201−58−9]、イプロジオン[36734−19−7]、ミクロゾリン[54864−61−8]、プロシミドン[32809−16−8]、ビンクロゾリン[50471−44−8]、ボスカリド[188425−85−6]、カルボキシン[5234−68−4]、フェンフラム[24691−80−3]、フルトラニル[66332−96−5]、メプロニル[55814−41−0]、オキシカルボキシン[5259−88−1]、ペンチオピラド[183675−82−3]、チフルザミド[130000−40−7]、グアザチン[108173−90−6]、ドジン[2439−10−3][112−65−2](遊離塩基)、イミノクタジン[13516−27−3]、アゾキシストロビン[131860−33−8]、ジモキシストロビン[149961−52−4]、エネストロブリン(enestroburin){Proc.BCPC,Int.Congr.,Glasgow,2003,1,93}、フルオキサストロビン[361377−29−9]、クレソキシム−
メチル[143390−89−0]、メトミノストロビン[133408−50−1]、トリフロキシストロビン[141517−21−7]、オリサストロビン[248593−16−0]、ピコキシストロビン[117428−22−5]、ピラクロストロビン[175013−18−0]、フェルバム[14484−64−1]、マンコゼブ[8018−01−7]、マンネブ[12427−38−2]、メチラム[9006−42−2]、プロピネブ[12071−83−9]、チラム[137−26−8]、ジネブ[12122−67−7]、ジラム[137−30−4]、カプタホール[2425−06−1]、キャプタン[133−06−2]、ジクロフルアニド[1085−98−9]、フルオルイミド[41205−21−4]、ホルペット[133−07−3]、トリルフルアニド[731−27−1]、ボルドー液[8011−63−0]、水酸化銅[20427−59−2]、オキシ塩化銅[1332−40−7]、硫酸銅[7758−98−7]、酸化銅[1317−39−1]、マンコッパー[53988−93−5]、オキシン銅[10380−28−6]、ジノカップ[131−72−6]、ニトロタール−イソプロピル[10552−74−6]、エディフェンホス[17109−49−8]、イプロベンホス[26087−47−8]、イソプロチオラン[50512−35−1]、フォスジフェン[36519−00−3]、ピラゾホス[13457−18−6]、トルクロホス−メチル[57018−04−9]、アシベンゾラル−S−メチル[135158−54−2]、アニラジン[101−05−3]、ベンチアバリカルブ[413615−35−7]、ブラストサイジン−S[2079−00−7]、キノメチオネート[2439−01−2]、クロロネブ[2675−77−6]、クロロタロニル[1897−45−6]、シフルフェナミド[180409−60−3]、シモキサニル[57966−95−7]、ジクロン[117−80−6]、ジクロシメット[139920−32−4]、ジクロメジン[62865−36−5]、ジクロラン[99−30−9]、ジエトフェンカルブ[87130−20−9]、ジメトモルフ[110488−70−5]、SYP−LI90(フルモルフ)[211867−47−9]、ジチアノン[3347−22−6]、エタボキサム[162650−77−3]、エトリジアゾール[2593−15−9]、ファモキサドン[131807−57−3]、フェナミドン[161326−34−7]、フェノキサニル[115852−48−7]、トリフェニルスズ[668−34−8]、フェリムゾン[89269−64−7]、フルアジナム[79622−59−6]、フルオピコリド[239110−15−7]、フルスルファミド[106917−52−6]、フェンヘキサミド[126833−17−8]、ホセチル−アルミニウム[39148−24−8]、ヒメキサゾール[10004−44−1]、イプロバリカルブ[140923−17−7]、IKF−916(シアゾファミド)[120116−88−3]、カスガマイシン[6980−18−3]、メタスルホカルブ[66952−49−6]、メトラフェノン[220899−03−6]、ペンシクロン[66063−05−6]、フタリド[27355−22−2]、ポリオキシン[11113−80−7]、プロベナゾール[27605−76−1]、プロパモカルブ[25606−41−1]、プロキナジド[189278−12−4]、ピロキロン[57369−32−1]、キノキシフェン[124495−18−7]、キントゼン[82−68−8]、硫黄[7704−34−9]、チアジニル[223580−51−6]、トリアゾキシド[72459−58−6]、トリシクラゾール[41814−78−2]、トリホリン[26644−46−2]、バリダマイシン[37248−47−8]、ゾキサミド(RH7281)[156052−68−5]、マンジプロパミド、式F−1の化合物
【化71】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W02004/058723);式F−2の化合物
【化72】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W02004/058723);
式F−3(syn)のラセミ化合物
【化73】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W02004/035589);
式F−4(anti)のラセミ化合物
【化74】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(WO2004/035589);式F−5の化合物
【化75】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである(W02004/035589);式F−6の化合物
【化76】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W02004/035589);式F−7(trans)のラセミ化合物
【化77】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(WO03/074491);式F−8(cis)のラセミ化合物
【化78】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(WO03/074491);式F−9の化合物
【化79】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物の式F−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり(WO03/074491)、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;
式F−10の化合物
【化80】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W02004/058723);式F−11(trans)のラセミ化合物
【化81】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(W003/074491);式F−12(cis)のラセミ化合物
【化82】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである}(WO03/074491);式F13の化合物
【化83】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである(W003/074491);式F−14の化合物
【化84】

(WO2004/058723)。
【0013】
活性成分の後の四角の括弧内の参照、例えば[3878−19−1]は、具体的なケミカルアブストラクト登録番号を指す。
【0014】
本発明の特に好ましい組成物は、活性成分として、以下のものを含んで成る:
式A−1の化合物及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−2の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−3の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−4の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−5の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−6の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−7の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−8の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−9の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−10の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−11の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−12の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−13の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−14の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−15の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−16の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−17の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−18の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−19の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−20の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−21の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−22の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−23の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−24の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−25の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物;
又は、式A−26の化合物、及び化合物(B)から選択される化合物。
【0015】
本発明の非常に特に好ましい組成物は、活性成分として、以下のものを含んで成る:
式A−1の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−2の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−3の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−4の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−5の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−6の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−7の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−8の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−9の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−10の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−11の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−12の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−13の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−14の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−15の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−16の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−17の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−18の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−19の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−20の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−21の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−22の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−23の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−24の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−25の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物;又は
式A−26の化合物、並びに化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物。
【0016】
本発明の特に好ましい組成物は、アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものから成る:式A−1の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;又は、式A−2の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−3の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−4の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−5の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−6の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−7の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−8の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−9の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−10の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−11の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−12の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−13の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−14の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−15の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−16の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−17の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−18の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−19の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−20の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−21の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−22の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−23の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−24の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−25の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物;
又は、式A−26の化合物、及び化合物(B)から選択される少なくとも1つの化合物。
【0017】
本発明の非常に特に好ましい組成物は、アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものから成る:
式A−1の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−2の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−3の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−4の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−5の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−6の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−7の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−8の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−9の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−10の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−11の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−12の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−13の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−14の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−15の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−16の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−17の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−18の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−19の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−20の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−21の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−22の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−23の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−24の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−25の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物;又は
式A−26の化合物、及び化合物アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される少なくとも1つの化合物。
【0018】
(Z)本発明の更に好ましい実施態様としては、アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものから成る組成物が挙げられる:
式A−1の化合物及びピロキロン;又は
式A−2の化合物及びピロキロン;又は
式A−3の化合物及びピロキロン;又は
式A−4の化合物及びピロキロン;又は
式A−5の化合物及びピロキロン;又は
式A−6の化合物及びピロキロン;又は
式A−7の化合物及びピロキロン;又は
式A−8の化合物及びピロキロン;又は
式A−9の化合物及びピロキロン;又は
式A−10の化合物及びピロキロン;又は
式A−11の化合物及びピロキロン;又は
式A−12の化合物及びピロキロン;又は
式A−13の化合物及びピロキロン;又は
式A−14の化合物及びピロキロン;又は
式A−15の化合物及びピロキロン;又は
式A−16の化合物及びピロキロン;又は
式A−17の化合物及びピロキロン;又は
式A−18の化合物及びピロキロン;又は
式A−19の化合物及びピロキロン;又は
式A−20の化合物及びピロキロン;又は
式A−21の化合物及びピロキロン;又は
式A−22の化合物及びピロキロン;又は
式A−23の化合物及びピロキロン;又は
式A−24の化合物及びピロキロン;又は
式A−25の化合物及びピロキロン;又は
式A−26の化合物及びピロキロン;又は
式A−1の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−2の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−3の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−4の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−5の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−6の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−7の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−8の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−9の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−10の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−11の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−12の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−13の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−14の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−15の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−16の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−17の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−18の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−19の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−20の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−21の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−22の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−23の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−24の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−25の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−26の化合物及びシプロコナゾール;又は
式A−1の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−2の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−3の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−4の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−5の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−6の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−7の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−8の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−9の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−10の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−11の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−12の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−13の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−14の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−15の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−16の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−17の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−18の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−19の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−20の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−21の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−22の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−23の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−24の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−25の化合物及びアゾキシストロビン;又は
式A−26の化合物及びアゾキシストロビン。
【0019】
上記の本発明の更に好ましい実施態様(Z)は、更なる活性成分(C)として、チアメトキサム(792)、アバメクチン(1)、エマメクチン(291)、ラムダ−シハロトリン(198)、シハロトリン(196)、及びテフルトリン(769)から成る群から選択される殺虫剤を更に含むことができる。
【0020】
化合物(C)は、「The Pesticide Manual」[The Pesticide Manual−A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.Tomlin;The British Crop Protection Council]中で言及されており、それらは、具体的な化合物(B)に対する、上記の丸括弧中に与えられたエントリーナンバーの下で記載される;例えば、化合物「アバメクチン」は、エントリーナンバー(1)の下で記載される。
【0021】
驚いたことに、本発明の活性成分混合物は、原則的に予想された防除すべき害虫及び真菌に関して、作用の範囲の付加的強化をもたらすだけでなく、2つの方法で、化合物(A)及び化合物(B)の作用の範囲を拡大する相乗的効果も達成することが見出された。第一に、化合物(A)及び化合物(B)の適用量は低いが、その作用は同等に良好に保たれる。第二に、活性成分混合物は、更に、2つの個々の化合物がそのような低い適用量の範囲で全体として効果がない場合でも、高度の害虫及び真菌防除を達成する。これは、一方で防除することのできる害虫及び真菌の範囲を実質的に広げ、一方で使用の安全性を増大することを可能にする。
【0022】
しかし、農薬活性に関する実際の相乗作用に加えて、本発明の農薬組成物は、広い意味で相乗活性として、説明することもできる更なる驚くべき利点も有する。例えば、個々の化合物(A)又は個々の化合物(B)を用いて防除することのできない、或いは十分な効果で防除することのできない害虫を防除することができる。本発明の活性成分混合物は、植物が耐性でもあり、すなわち、例えばそれは、個々の化合物(A)及び化合物(B)と比較して植物毒性の軽減を示す。また、例えば、いくつかの個々の化合物(A)及び(B)には、それらの個々の化合物が、例えば成虫駆除剤としてのみ、又は高度に特異的な幼虫段階に対する幼虫駆除剤としてのみ用いることができるので、当てはまらないが、異なる発達段階の昆虫を防除することができる。更に、本発明の殺虫組成物は、いくつかの場合、それらの製造の間、例えば粉砕又は混合の間、それらの保存又はそれらの使用の間、優れた挙動を示す。
【0023】
本発明の組成物は、害虫防除の領域において、低い濃度でも、非常に有利な殺生範囲の有益な予防活性及び/又は治療活性を示し、同時に、温血生物、魚及び植物が十分に耐性である。本発明の組成物は、特に、通常の感受性の動物害虫だけでなく、耐性動物害虫、例えば害虫及び代表的なダニ目の、全ての又は個々の発達段階に対して効果的である。本発明の組成物の殺虫又はダニ駆除活性は、直接的に、すなわち害虫の死亡率において現れ(これは、直ちに又はある期間たった後初めて、例えば脱皮の間に起こる)、或いは間接的に、例えば産卵及び/又は孵化率の減少、少なくとも50〜60%の死亡率に対応するすぐれた活性において現れる。例えば、化合物(B)の適切な選択により、例えば、本発明の組成物の殺藻、駆虫、殺鳥、殺菌、軟体動物駆除、殺線虫、植物活性化、殺鼠又は殺ウイルス作用を更に達成することもできる。
【0024】
上記の動物害虫としては、例えば以下のものが挙げられる:
ダニ目から、例えば、
アシブトコナダニ(Acarus siro)、アケリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)、アンブリオマ(Amblyomma)種、アルガス(Argas)種、オウシマダニ(Boophilus)種、ヒメハダニ(Brevipalpus)種、クローバービラハダニ(Bryobia praetiosa)、カリピトリメルス(Calipitrimerus)種、コリオプテス(Chorioptes)種、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、エオテトラニカス・カルピニ(Eotetranychus carpini)、ソロメフクレダニ(Eriophyes)種、ヒアロマ(Hyalomma)種、イクソデス(Ixodes)種、オリゴニカス・プラテンシス(Olygonychus pratensis)、ヒメダニ(Ornithodoros)種、ハダニ(Panonychus)種、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)、キュウセンダニ(Psoroptes)種、リピセファルス(Rhipicephalus)種、ネダニ(Rhizoglyphus)種、ヒゼンダニ(Sarcoptes)種、ホコリダニ(Tarsonemus)種、及びハダニ(Tetranychus)種;
シラミ目から、例えば、
ケモノジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、ヒトジラミ(Pediculus)種、ペムフィガス(Pemphigus)種、及びフィロクセラ(Phylloxera)種;
鞘翅目から、例えば、
ハリガネムシ(Agriotes)種、ゾウムシ(Anthonomus)種、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コスモポリテス(Cosmopolites)種、シギゾウムシ(Curculio)種、カツオブシムシ(Dermestes)種、ジアブロチカ(Diabrotica)種、エピラクナ(Epilachna)種、エレムヌス(Eremnus)種、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、リソルホプトラス(Lissorhoptrus)種、メロロンタ(Melolontha)種、オリカエフィルス(Orycaephilus)種、オチオリンクス(Otiorhynchus)種、フィリクチナス(Phlyctinus)種、マメコガネ(Popillia)種、ハムシ(Psylliodes)種、ナガシンクイ(Rhizopertha)種、コガネムシ(Scarabeidae)、コクゾウムシ(Sitophilus)種、バクガ(Sitotroga)種、ゴミムシダマシ(Tenebrio)種、トリボリウム(Tribolium)種、及びカツオブシムシ(Trogoderma)種;
双翅目から、例えば、
ヤブカ(Aedes)種、アンテリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、ミバエ(Ceratitis)種、クリソミイア(Chrysomyia)種、イエカ(Culex)種、ヒフバエ(Cuterebra)種、デクス(Dacus)種、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ヒメイエバエ(Fannia)種、ウマバエ(Gastrophilus)種、ツェツェバエ(Glossina)種、ウシバエ(Hypoderma)種、シラミバエ(Hyppobosca)種、ハモグリバエ(Liriomyza)種、キンバエ(Lucilia)種、メラナグロミザ(Melanagromyza)種、ムスカ(Musca)種、オエストルス(Oestrus)種、オルセオリア(Orseolia)種、オスシネラ・フリト(Oscinella frit)、テンサイモグリバエ(Pegomyia hyoscyami)、ホルビア(Phorbia)種、ミバエ(Rhagoletis pomonella)、シアラ(Sciara)種、サシバエ(Stomoxys)種、ウシアブ(Tabanus)種、タニア(Tannia)種、及びガガンボ(Tipula)種;
異翅目から、例えば、
トコジラミ(Cimex)種、ジスタンチエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ホシカメムシ(Dysdercus)種、エウキステス(Euchistus)種、エウリガステル(Eurygaster)種、クモヘリカメムシ(Leptocorisa)種、アオカメムシ(Nezara)種、チビカメムシ(Piesma)種、ロドニウス(Rhodnius)種、サルベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、クロカメムシ(Scotinophara)種、及びサシガメ(Triatoma)種;
同翅目から、例えば、
ミカンワタコナジラミ(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、カイガラムシ(Aonidiella)種、アブラムシ(Aphididae)、アフィス(Aphis)種、アスピジオタス(Aspidiotus)種、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、セロプラステル(Ceroplaster)種、クリソムファルス・アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、クリソムファルス・ジクチオスペルミ(Chrysomphalus dictyospermi)、ヒラタカカイガラムシ(Coccus hesperidum)、ヒメヨコバイ(Empoasca)種、エリオソマ・ラリゲルム(Eriosoma larigerum)、エリトロネウラ(Erythroneura)種、ガスカルジア(Gascardia)種、ラオデルファクス(Laodelphax)種、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、レピドサフェス(Lepidosaphes)種、マクロシフス(Macrosiphus)種、ミズス(Myzus)種、ツマグロヨコバイ(Nephotettix)種、ニラパルバタ(Nilaparvata)種、カイガラムシ(Parlatoria)種、ペムフィガス(Pemphigus)種、コナカイガラムシ(Planococcus)種、シューダウラカスピス(Pseudaulacaspis)種、シュードコッカス(Pseudococcus)種、キジラミ(Psylla)種、プルビナリア・アエチアピカ(Pulvinaria aethiopica)、クアドラスピジオタス(Quadraspidiotus)種、アブラムシ(Rhopalosiphum)種、サイセチア(Saissetia)種、スカホイデウス(Scaphoideus)種、シザフィス(Schizaphis)種、シトビオン(Sitobion)種、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、トガリキジラミ(Trioza erytreae)、及びニセヤノネカイガラムシ(Unaspis citri);
膜翅目から、例えば、
ハキリアリ(Acromyrmex)、アタ(Atta)種、セフス(Cephus)種、ジプリオン(Diprion)種、マツハバチ(Diprionidae)、シマトウヒハバチ(Gilpinia polytoma)、ナシミバチ(Hoplocampa)種、ケアリ(Lasius)種、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン(Neodiprion)種、アカカミアリ(Solenopsis)種、及びベスパ(Vespa)種;
等翅目から、例えば、
ヤマトシロアリ(Reticulitermes)種;
鱗翅目から、例えば、
アクレリス(Acleris)種、アドクソフィエス(Adoxophyes)種、アエゲリア(Aegeria)種、スカシバガ(Agrotis)種、アラバマ・アルギラケアエ(Alabama argillaceae)、アミロイス(Amylois)種、アンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、ハマキガ(Archips)種、ハマキガ(Argyrotaenia)種、キンウワバ(Autographa)種、アフリカズイムシ(Busseola fusca)、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、モモシンクイガ(Carposina nipponensis)、ツトガ(Chilo)種、ハマキガ(Choristoneura)種、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、メイノガ(Cnaphalocrocis)種、ハマキガ(Cnephasia)種、コチリス(Cochylis)種、ツツミノガ(Coleophora)種、ケブカノメイガ(Crocidolomia binotalis)、クリプトフレビア・レウコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、シディア(Cydia)種、ジアトラエア(Diatraea)種、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、ワタリンガ(Earias)種、マダラメイガ(Ephestia)種、ヒメハマキガ(Eucosma)種、ブドウホソハマキガ(Eupoecilia ambiguella)、ドクガ(Euproctis)種、モンヤガ(Euxoa)種、グラホリタ(Grapholita)種、ヘジア・ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、タバコガ(Heliothis)種、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、アミエイカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ロイコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス(Lithocollethis)種、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、リマントリア(Lymantria)種、リオネチア(Lyonetia)種、カレハガ(Malacosoma)種、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、マンヅカ・セクタ(Manduca sexta)、ナミシャク(Operophtera)種、ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、パメネ(Pammene)種、パンデミス(Pandemis)種、マツキリガ(Panolis flammea)、ペクチノホラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiela)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、モンシロチョウ(Pieris rapae)、ピエリス(Pieris)種、コナガ(Plutella xylostella)、プライス(Prays)種、オオメイガ(Scirpophaga)種、ヨトウガ(Sesamia)種、スパルガノチス(Sparganothis)種、スポドプテラ(Spodoptera)種、シナンテドン(Synanthedon)種、タウメトポエア(Thaumetopoea)種、トルトリクス(Tortrix)種、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、及びスガ(Yponomeuta)種;
食毛目から、例えば、
ダマリネア(Damalinea)種、及びイヌハジラミ(Trichodectes)種;
直翅目から、例えば、
ブラタ(Blatta)種、チャバネゴキブリ(Blattella)種、ケラ(Gryllotalpa)種、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae)、トノサマバッタ(Locusta)種、ワモンゴキブリ(Periplaneta)種、及びトビバッタ(Schistocerca)種;
チャタテムシ目から、例えば、
コナチャタテ(Liposcelis)種;
ノミ目から、例えば、
セラトフィルス(Ceratophyllus)種、クテノセファリデス(Ctenocephalides)種、及びケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis);
アザミウマ目から、例えば、
ハナアザミウマ(Frankliniella)種、ヘルシノトリプス(Hercinothrips)種、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips aurantii)、タエニオトリプス(Taeniothrips)種、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、及びネギアザミウマ(Thrips tabaci);及び
シミ目から、例えば、
セイヨウシミ(Lepisma saccharina)。
【0025】
例えば線虫動物門の以下の害虫に関して、殺線虫作用が示され得る:
根瘤線虫(root knot nematode)、嚢腫形成線虫(cyst-forming nematode)、茎線虫(stem nematode)又は葉枯線虫(leaf nematode);
フィラリア科(Filariidae)又はナタリア科(Setariidae)ファミリーの害虫;又は
鉤虫属(Ancylostoma)の害虫、特に犬鉤虫(Ancylostoma caninum)、アングイナ(Anguina)、イチゴセンチュウ(Aphelenchoides)、カイチュウ科(Ascaridia)、カイチュウ属(Ascaris)、ブノスツマム(Bunostumum)、毛頭虫(Capillaria)、チャベルティア(Chabertia)、クーペリア属(Cooperia)、ディクチオカウルス属(Dictyocaulus)、ディロフィラリア(Dirofilaria)、特に犬糸状虫(Dirofilaria immitis)、ジチレンクス(Ditylenchus)、グロボデラ(Globodera)、特にジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、捻転胃虫属(Haemonchus)、ヘテラキス属(Heterakis)、シストセンチュウ(Heterodera)、特にムギシストセンチュウ(Heterodera avenae)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera schachtii)又はクローバシストセンチュウ(Heterodera trifolii)、ロンギドラス(Longidorus)、メロイドジン(Meloidogyne)、特にネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)又はジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、ネマトジラス(Nematodirus)、オエソファゴストナム(Oesophagostonum)、オステルタジア属(Ostertagia)、オキシウリス(Oxyuris)、パラスカリス(Parascaris)、プラチレンクス(Pratylenchus)、特にムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectans)又はキタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、ラドホルス(Radopholus)、特にラドホルス・シミリス(Radopholus similis)、ストロンギロイデス属(Strongyloides)、ストロンギルス属(Strongylus)、トキサスカリス(Toxascaris)、トキソカラ属(Toxocara)、特にトキソカラ・カニス(Toxocara canis)、トリコドルス(Trichodorus)、トリコネマ(Trichonema)、毛様線虫属(Trichostrongylus)、鞭虫属(Trichuris)、特に犬鞭虫(Trichuris vulpis)、チレンクスル(Tylenchulus)、特にミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、ウンシナリア属(Uncinaria)又はキシフィネマ(Xiphinema)。
【0026】
本発明の組成物は、特に植物、より特別には農業、園芸及び林業における有用植物及び観賞植物、又はそのような植物の部分、例えば果実、花、葉、茎、塊茎又は根に生じる上記のタイプの害虫を防除、すなわち阻害又は破壊するのに用いることができ、同時に、いくつかの場合において、その後成長する植物の部分は、それらの害虫から更に保護される。
【0027】
本発明の組成物は、例えば以下のクラスに属する植物病原菌に対して効果的である:不完全菌類(Fungi imperfecti)(特に、ボトリチス(Botrytis)、ピリキュラリア(Pyricularia)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、フザリウム属(Fusarium)、セプトリア(Septoria)、セロスポラ(Cercospora)、セロスポレラ(Cercosporella)及びアルテマリア(Altemaria));担子菌類(basidiomycetes)(例えば、リゾクトニア(Rhizoctonia)、ヘミレイア(Hemileia)、プシニア(Puccinia));アスコミセテス(ascomycetes)(例えば、ベンツリア(Venturia)及びエリシフェ(Erysiphe)、ホドスファエラ(Podosphaera)、モニリニア(Monilinia)、ウンシヌラ(Uncinula))、特に、卵菌綱(oomycetes)(例えば、疫病菌(Phytophthora)、ペロノスポラ(Peronospora)、ブレミア(Bremia)、フィチウム(Pythium)、プラスモパラ(Plasmopara))。
【0028】
標的作物は、特に穀物、例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ、トウモロコシ及びソルガム;ビート、例えばシュガービート及び飼料用ビート;果物、例えばナシ状果、石果及び柔らかい果物、例えばリンゴ、西洋ナシ、西洋スモモ、モモ、アーモンド、サクランボ及び液果類、例えばイチゴ、ラズベリー及びブラックベリー;マメ科植物、例えばマメ、レンズマメ、さやの中のマメ及びダイズ;油植物、例えばナタネ、マスタード、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、カスター油、ココア及びラッカセイ;ウリ科、例えばマロー、キュウリ及びメロン;繊維植物、例えば綿花、亜麻、大麻及びジュート;柑橘の果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ及びマンダリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ及びパプリカ;クスノキ科、例えばアボガド、シナモン及びカンファー;並びにタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ツル、ホップ、バナナ、天然ゴム植物及び観葉植物である。
【0029】
標的作物は、従来の植物の作物、又は遺伝子組み換え植物(「GM植物」又は「GMO」)の作物であることができる。
【0030】
従って、本発明の組成物は、有用な植物、特に穀物、綿、ダイズ、シュガービート、サトウキビ、プランテーション作物(例えば、柑橘類の果実、コーヒー、バナナ)、ナタネ、トウモロコシ及びコメの除草剤耐性、害虫耐性及び/又は真菌耐性遺伝子組み換え作物における使用にも適している。
【0031】
除草剤耐性作物は、従来の育種又は遺伝子組み換え方法により、除草剤又は除草剤の類(例えば、ALS−、GS−、EPSPS−、PPO−及びHPPD−阻害剤)に対して耐性にされたものを含むと理解される。従来の育種の方法により、例えばイマザモックスなどのイミダゾリノンに対して耐性にされた作物の例は、Clearfield(登録商標)サマーレイプ(summer rape)(カノーラ)である。遺伝子組み換え法により除草剤に対して耐性が付与された作物の例は、例えばそれぞれRoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)の商標名で商業的に入手可能なグリホサート−及びグルホシネート−耐性トウモロコシ品種である。
【0032】
本発明との関連で、害虫耐性及び/又は真菌耐性遺伝子組み換え有用植物は、害虫耐性及び/又は真菌耐性を有することに加えて、除草剤耐性も有する有用植物を含むことが明確に理解される。除草剤耐性有用植物のグループの中で、本発明によると、グリホサート、グルホシネート−アンモニウム、ALS(アセト乳酸シンターゼ)阻害剤、例えばスルホニル尿素、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、又はブロモキシニルに関して耐性を有する有用植物、例えばBt11トウモロコシ又はHerculex I(登録商標)トウモロコシが好ましい。
【0033】
害虫耐性遺伝子組み換え作物は、本発明との関連で、既知の、例えば毒素産生細菌、特にバチルス属のものからのような、1つ以上の選択的に作用する毒素を合成することができるように、組み換えDNA技術の使用により形質転換した植物であると理解される。
【0034】
このような遺伝子組み換え植物により発現されることのできる毒素としては、例えば殺虫タンパク質、例えば、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)又はバチルス・ポリアエ(Bacillus popliae)からの殺虫タンパク質;又は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)からの殺虫タンパク質、例えば、δ−エンドトキシン、例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)若しくはCry9c、又は植物性殺虫タンパク質(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A;又は、線虫に侵入する細菌、例えばホトルハブダス(Photorhabdus)種又はキセノルハブダス(Xenorhabdus)種、例えばホトルハブダス・ルミネセンス(Photorhabdus luminescens)、キセノルハブダス・ネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)の殺虫タンパク質;動物により産生される毒素、例えばサソリ毒、クモ毒、カリバチ毒、及び他の昆虫特異的神経毒;真菌により産生される毒素、例えば放線菌毒;植物レクチン、例えばエンドウレクチン、オオムギレクチン又はユキノハナレクチン;凝集素;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテイナーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤;リボソーム不活性化タンパク質(RIP)、例えばリシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン(luffin)、サポリン又はブリオジン(bryodin);ステロイド代謝酵素、例えば3−ヒドロキシステロイド−オキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤、HMG−COA−レダクターゼ、イオンチャネルブロッカー、例えばナトリウム若しくはカルシウムチャネル、幼若ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼのブロッカーが挙げられる。
【0035】
本発明との関連で、δ−エンドトキシン、例えばCryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)又はCry9c、又は植物性殺虫タンパク質(VIP)、例えばVIP1、VIP2、VIP3又はVIP3Aによって、ハイブリッド毒素、切断毒素及び修飾毒素によっても明確に理解される。ハイブリッド毒素は、それらのタンパク質の異なるドメインの新規な組み合わせにより組み換え技術によって産生される(例えば、WO02/15701を参照のこと)。切断毒素の例は、以下の本明細書中で説明するSyngenta Seeds SASのBt11トウモロコシ中で発現される切断CryIA(b)である。修飾毒素の場合、天然の毒素の1つ以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換では、好ましくは、非天然に存在するプロテアーゼ認識配列が毒素に挿入される。例えば、CryIIIA055の場合、カテプシン−D−認識配列が、CryIIIA毒素中に挿入される(WO03/018810を参照のこと)。
【0036】
このような毒素の例又はこのような毒素を合成することの出来る遺伝子組み換え植物の例は、例えばEP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529、EP−A−451878及びWO03/052073中に開示されている。
【0037】
このような遺伝子組み換え植物の産生の方法は、一般的に当業者により知られており、例えば上記の刊行物中に記載されている。CryI型デオキシリボ核酸及びそれらの調製は、例えばWO95/34656、EP−A−0367474、EP−A−0401979及びWO90/13651から知られている。
【0038】
遺伝子組み換え植物中に含まれる毒素は、有害昆虫に対する耐性を植物に提供する。このような昆虫は、昆虫の任意の分類群に生じ得るが、特に甲虫(鞘翅目昆虫(Coleopotera))、双翅目昆虫(双翅目(Diptera))及びチョウ(鱗翅目(Lepidoptera))に一般的に見出される。
【0039】
異なる分類群の以下の有害昆虫は、特にトウモロコシ作物に見られる:
ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、ヨーロピアン・コーン・ボーラー(European corn borer)
タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、黒色ヨトウムシ
ヘリコベルパ・ジー(Helicoverpa zea)、トウモロコシイヤーウォーム(earworm)
スポドプテラ・グルジペルダ(Spodoptera frugiperda)、ツマジロクサヨトウ(fall armyworm)
ジアトラエ・グランジオセラ(Diatraea grandiosella)、サウスウエスタン・コーン・ボーラー(southwestern corn borer)
エラスモパルパス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、レッサー・コーンストーク・ボーラー(lesser cornstalk borer)
ジアトラエ・サカラリス(Diatraea saccharalis)、サトウキビ・ボーラー
ジアブロチカ・ビルジフェラ・ビルジフェラ(Diabrotica virgifera virgifera)、ウエスタン・コーン・ルートウォーム(western corn rootworm)
ジアブロチカ・ロンジコルニス・バルベリ(Diabrotica longicornis barberi)、ノーザン・コーン・ルートウォーム(northern corn rootworm)
ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ホワルジ(Diabrotica undecimpunctata howardi)、サザン・コーン・ルートウォーム(southern corn rootworm)
メラノタス(Melanotus)種、ワイアーウォーム(wireworms)
シクロセファラ・ボレアリス(Cyclocephala borealis)、ノーザン・マスクド・コガネムシ(northern masked chafer)(地虫)
シクロセファラ・イマクラタ(Cyclocephala immaculata)、サザン・マスクド・コガネムシ(southern masked chafer)(地虫)
ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、マメコガネ(Japanese beetle)
カエトクネマ・プリカリア(Chaetocnema pulicaria)、コーン・フリー・ビートル(corn flea beetle)
スフェノホラス・マイジス(Sphenophorus maidis)、トウモロコシ・ゾウムシ
ロパロシフム・マイジス(Rhopalosiphum maidis)、トウモロコシ葉アブラムシ
アヌラフィス・マイジラジシス(Anuraphis maidiradicis)、トウモロコシ根アブラムシ
ブリサス・ロイコプテラス・ロイコプテラス(Blissus leucopterus leucopterus)、トコジラミ
メラノプラス・フェムルブラム(Melanoplus femurrubrum)、赤足(red-legged)グラスホッパー
メラノプラス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipes)、移住性グラスホッパー
ヒレミア・プラツラ(Hylemya platura)、シードコム(seedcom)蛆虫
アグロミザ・パルビコルニス(Agromyza parvicornis)、トウモロコシ斑点ハモグリバエ
アナホトリプス・オブスクルス(Anaphotrips obscurus)、グラス(grass)・アザミウマ
ソレノプシス・ミレスタ(Solenopsis milesta)、盗賊アリ
テトラニカス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)、ナミハダニ。
【0040】
殺虫剤耐性をコードし、1つ以上の毒素を発現する1つ以上の遺伝子を含む遺伝子組み換え植物が知られており、それらのいくつかは市販されている。そのような植物の例は、以下のものである:YieldGard(登録商標)(CryIA(b)毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)及びCryIIIB(b1)毒素を発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)毒素を発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)毒素及び除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するための酵素ホスフィノトリシンN−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryIA(c)毒素を発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)毒素を発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)及びCryIIA(b)毒素を発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIA毒素を発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)及びProtecta(登録商標)。
【0041】
このような遺伝子組み換え作物の更なる例は、以下のものである:
1.Bt11トウモロコシ Syngenta Seeds SAS、Chemin de I‘Hobit 27、F−31 790 St.Sauveur、France、登録番号C/FR/96/05/10。切断CryIA(b)毒素の遺伝子組み換え発現により、ヨーロピアン・コーン・ボーラー(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))による攻撃に対する耐性を付与された遺伝子組み換えトウモロコシ。Bt11トウモロコシは、酵素PATも遺伝子組み換え発現し、除草剤グルホシネート・アンモニウムに対する耐性を達成する。
2.Bt176トウモロコシ Syngenta Seeds SAS,Chemin de I‘Hobit 27、F−31 790 St.Sauveur、France、登録番号C/FR/96/05/10。CryIA(b)毒素の遺伝子組み換え発現により、ヨーロピアン・コーン・ボーラー(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))による攻撃に対する耐性を付与された遺伝子組み換えトウモロコシ。Bt176トウモロコシは、酵素PATも遺伝子組み換え発現し、除草剤グルホシネート・アンモニウムに対する耐性を達成する。
3.MIR604トウモロコシ Syngenta Seeds SAS、Chemin de I‘Hobit 27、F−31 790 St.Sauveur、France、登録番号C/FR/96/05/10。修飾CryIIIA毒素を遺伝子組み換え発現することにより昆虫耐性を付与されたトウモロコシ。この毒素は、カテプシン−D−プロテアーゼ認識配列の挿入により修飾したCry3A055である。このような遺伝子組み換えトウモロコシ植物の調製は、WO03/018810に記載されている。
4.MON863トウモロコシ Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren、B−1150 Brussels、Belgium、登録番号C/DE/02/9。MON863は、CryIIIB(b1)毒素を発現し、特定の鞘翅目の昆虫に対して耐性を有する。
5.IPC531綿 Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren、B−1150 Brussels、Belgium、登録番号C/ES/96/02。
6.1507トウモロコシ Pioneer Overseas Corporation、Avenue Tedesco、7 B−1160 Brussels、Belgium、登録番号C/NL/00/10。特定の鱗翅目の昆虫に対する耐性を達成するためのタンパク質Cry1F、及び除草剤グルホシネート・アンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のための遺伝子組み換えトウモロコシ。
7.NK603×MON810トウモロコシ Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren、B−1150 Brussels、Belgium、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子組み換え品種NK603及びMON810を掛け合わせることにより、従来の方法で交配させた雑種トウモロコシ品種から成る。NK603×MON810トウモロコシは、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含む)に対して耐性を付与するアグロバクテリウム(Agrobacterium)種CP4株から得られたタンパク質CP4 EPSPS、及び特定の鱗翅目、例えばヨーロピアン・コーン・ボーラーに対する耐性をもたらすバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)亜種クルスタキから得られたCryIA(b)毒素も遺伝子組み換え発現する。
【0042】
昆虫耐性植物の遺伝子組み換え作物は、BATS(Zentrum fur Biosicherheit und Nachhaltigkeit、Zentrum BATS、Clarastrasse 13、4058 Basel、Switzerland)レポート2003、(http://bats.ch)にも記載されている。
【0043】
本発明との関連で、真菌耐性遺伝子組み換え作物は、組み換えDNA技術の使用により形質転換し、選択的作用を有する抗病原性物質、例えばいわゆる「病原性関連タンパク質」(PRP、例えばEP−A−0392225を参照のこと)を合成することができるようにしたものと理解される。このような抗病原性物質及びこのような抗病原性物質を合成することのできる遺伝子組み換え植物の例は、例えばEP−A−0392225、WO95/33818及びEP−A−0353191から知られている。このような遺伝子組み換え植物を作製する方法は、一般的に当業者に知られており、例えば上記の文献中に記載されている。
【0044】
このような遺伝子組み換え植物により発現されることのできる抗病原性物質としては、例えばイオンチャネルブロッカー、例えばナトリウム及びカルシウムチャネルのためのブロッカー、例えばウイルスKP1、KP4又はKP6毒素;スチルベン・シンターゼ;ビベンジル・シンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;いわゆる、「病原性関連タンパク質」(PRP;例えばEP−A−0392225を参照のこと);微生物により産生される抗病原性物質、例えばペプチド抗生物質又は複素環抗生物質(例えばWO95/33818を参照のこと)、又は植物病原菌防御に関連するタンパク質若しくはポリペプチド因子(いわゆる「植物病害耐性遺伝子」、WO03/000906に記載されている)が挙げられる。本発明の組成物の使用の更なる領域は、貯蔵品及び貯蔵室の保護、並びに原材料、例えば木材、織物、床仕上げ材又は建物の保護、並びに衛生部門、特に上記のタイプの害虫からのヒト、家畜及び生産家畜類の保護である。
【0045】
衛生部門においては、本発明の組成物は、外部寄生虫、例えばマダニ(hard tick)、ヒメダニ(soft tick)、疥癬ダニ、ツツガムシ、ハエ(噛む及びなめる)、寄生ハエ幼虫、シラミ、毛じらみ、ハジラミ及びノミに対して活性である。
【0046】
このような寄生虫の例は、以下のものである:
アノプルリダ(Anoplurida)目から:ケモノジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、ヒトジラミ(Pediculus)種、及びフトリス(Phtirus)種、ソレノポテス(Solenopotes)種。
マロファジダ(Mallophagida)目から:トリモノポン(Trimenopon)種、メノポン(Menopon)種、トリノトン(Trinoton)種、ボビコラ(Bovicola)種、ウェメキエラ(Wemeckiella)種、レピケントロン(Lepikentron)種、ダマリナ(Damalina)種、イヌハジラミ(Trichodectes)種、及びフェリコラ(Felicola)種。
双翅目並びにネマトセリナ(Nematocerina)及びブラキセリナ(Brachycerina)亜目から、例えばヤブカ(Aedes)種、アノフェレス(Anopheles)種、イエカ(Culex)種、シムリウム(Simulium)種、エウシムリウム(Eusimulium)種、フレボトムス(Phlebotomus)種、ルトゾミイア(Lutzomyia)種、クリコイデス(Culicoides)種、クリソプス(Chrysops)種、ヒボミトラ(Hybomitra)種、アチロタス(Atylotus)種、タバヌス(Tabanus)種、ハエマトポタ(Haematopota)種、フィリポミイア(Philipomyia)種、ブラウラ(Braula)種、ムスカ(Musca)種、ヒドロタエア(Hydrotaea)種、サシバエ(Stomoxys)種、ハエマトビア(Haematobia)種、モレリア(Morellia)種、イエバエ(Fannia)種、ツェツェバエ(Glossina)種、カリフォラ(Calliphora)種、キンバエ(Lucilia)種、クリソミイア(Chrysomyia)種、ウォルファルチア(Wohlfahrtia)種、サルコファガ(Sarcophaga)種、オエストルス(Oestrus)種、ウシバエ(Hypoderma)種、ガステロフィルス(Gasterophilus)種、ヒポボスカ(Hippobosca)種、リポプテナ(Lipoptena)種、及びメロファガス(Melophagus)種。
シフォナプテリダ(Siphonapterida)目から、例えばプレクス(Pulex)種、クテノセファリデス(Ctenocephalides)種、キセノプシラ(Xenopsylla)種、セラトフィルス(Ceratophyllus)種。
ヘテロプテリダ(Heteropterida)目から、例えばトコジラミ(Cimex)種、サシガメ(Triatoma)種、ロドニウス(Rhodnius)種、パンストロンギルス(Panstrongylus)種。
ブラタリダ(Blattarida)目から、例えばブラタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ブラテラゲルマニカ(Blattelagermanica)、及びスペラ(Supella)種。
アカリア(Acaria)(アカリダ(Acarida))亜網、並びにメタ−(Meta-)及びメソ−スティグマタ(Meso-stigmata)目から、例えばアルガス(Argas)種、オルニトドルス(Ornithodorus)種、オトビウス(Otobius)種、イクソデス(Ixodes)種、アンブリオマ(Amblyomma)種、オウシマダニ(Boophilus)種、デルマセントル(Dermacentor)種、ハエモフィサリス(Haemophysalis)種、ヒアロマ(Hyalomma)種、リピセファルス(Rhipicephalus)種、デルマニスサス(Dermanyssus)種、ライリエチア(Raillietia)種、プネウモニスサス(Pneumonyssus)種、ステモストマ(Stemostoma)種、及びバロア(Varroa)種。
アクチネジダ(Actinedida)(プロスチグマタ(Prostigmata))及びアカリジダ(Acaridida)(アスチグマタ(Astigmata))目から、例えばアカラピス(Acarapis)種、ケイレチエラ(Cheyletiella)種、オルニトケイレチア(Ornithocheyletia)種、ミオビア(Myobia)種、プソレルガテス(Psorergates)種、デモデクス(Demodex)種、トロンビクラ(Trombicula)種、リストロホルス(Listrophorus)種、アカルス(Acarus)種、チロファガス(Tyrophagus)種、カログリファス(Caloglyphus)種、ヒポデクテス(Hypodectes)種、プテロリクス(Pterolichus)種、キュウセンダニ(Psoroptes)種、コリオプテス(Chorioptes)種、オトデクテ(Otodectes)種、サルコプテス(Sarcoptes)種、ノトエドレス(Notoedres)種、クネミドコプテス(Knemidocoptes)種、キトジテス(Cytodites)種、及びラミノシオプテス(Laminosioptes)種。
【0047】
本発明の組成物は、材料、例えば木材、織物、プラスチック、接着剤(adhesive)、接着剤(glue)、塗料、紙及びカード、革、床仕上げ材及び建物の場合に、昆虫侵入から保護するのにも適している。
【0048】
本発明の組成物は、例えば以下の害虫に対して用いることができる:甲虫、例えばヒロトルペス・バジュラス(Hylotrupes bajulus)、クロロホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム・パンクタツム(Anobium punctatum)、キセストビウム・ルホビロサム(Xestobium rufovillosum)、プチリヌスペクチコミス(Ptilinuspecticomis)、デンドロビウム・ペルチネクス(Dendrobium pertinex)、エルノビウス・モリス(Ernobius mollis)、プリオビウム・カルピニ(Priobium carpini)、リクタス・ブルネウス(Lyctus brunneus)、リクタス・アフリカヌス(Lyctus africanus)、リクタス・プラニコリス(Lyctus planicollis)、リクタス・リネアリス(Lyctus linearis)、リクタス・プベセンス(Lyctus pubescens)、トロゴキシロン・アエクアレ(Trogoxylon aequale)、ミンテスルギコリス(Minthesrugicollis)、キシレボルス(Xyleborus)種、トリプトデンドロン(Tryptodendron)種、アパテ・モナクス(Apate monachus)、ボストリクス・カプシンス(Bostrychus capucins)、ヘテロボストリクス・ブルネウス(Heterobostrychus brunneus)、シノキシロン(Sinoxylon)種、及びジノデルス・ミヌタス(Dinoderus minutus)、及び膜翅類昆虫(hymenopteran)、例えばシレクス・ジュベンクス(Sirex juvencus)、ウロセルス・ギガス(Urocerus gigas)、ウロセルス・ギガス・タイグヌス(Urocerus gigas taignus)及びウロセルス・アウグル(Urocerus augur)、及びシロアリ、例えばカロテルメス・フラビコリス(Kalotermes flavicollis)、クリプトテルメス・ブレビス(Cryptotermes brevis)、ヘテロテルメス・インジコラ(Heterotermes indicola)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レチクリテルメス・ルシフガス(Reticulitermes lucifugus)、マストテルメス・ダルウィニエンシス(Mastotermes darwiniensis)、ゾテルモプシス・ネバデンシス(Zootermopsis nevadensis)及びコプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)、及びシミ、例えばレピスマ・サカリナ(Lepisma saccharina)。
【0049】
本発明の組成物は、例えば乳化可能な濃縮物、懸濁濃縮物、直接的に噴霧可能又は希釈可能な溶液、コーティング可能なペースト、希釈エマルジョン、スプレーでの適用のための粉末、可溶性粉末、分散性粉末、水和剤、ダスト、顆粒又はポリマー物質中のカプセル封入物であり、本発明の活性成分混合物の1つを含んで成り、製剤のタイプは意図した目的及び状況により選択される。
【0050】
活性成分混合物は、純粋な形態の組成物中で、例えば特定の粒径の固形活性成分混合物、又は好ましくは、製剤技術において通常の少なくとも1つのアジュバント、例えば増量剤、例えば溶媒又は固形担体、又は界面活性化合物(界面活性剤)と共に用いられる。本発明の組成物は、任意の混合比の活性成分(A)及び活性成分(B)を含んでなり、通常1つの成分が他の成分より過剰である。一般的に、活性成分(A)と混合パートナー(B)の間の混合比(重量比)は、1:2000から2000:1、特に200:1から1:200である。
【0051】
適切な溶媒は、例えば以下のものである:任意に部分的に水素化された芳香族炭化水素、好ましくは8〜12個の炭素原子を含むアルキルベンゼンの画分、例えばキシレン混合物、アルキル化ナフタレン又はテトラヒドロナフタレン、脂肪族又は脂環式炭化水素、例えばパラフィン又はシクロヘキサン、アルコール、例えばエタノール、プロパノール又はブタノール、グリコール及びそれらのエーテル及びエステル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコールエーテル、エチレングリコール又はエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、ケトン、例えばシクロヘキサノン、イソホロン又はジアセトンアルコール、強い極性溶媒、例えばN−メチル−ピロリド−2−オン、ジメチルスルホキシド又はN,N−ジメチルホルムアミド、水、植物油又はエポキシド化植物油、例えば菜種油、ヒマシ油、ココナッツ油又は大豆油又はエポキシド化菜種油、ヒマシ油、ココナッツ油又は大豆油、及びシリコーン油。
【0052】
例えばダスト及び分散性粉末に用いられる固形担体は、通常天然無機充填剤、例えば方解石、滑石粉、カオリン、モントモリロナイト又はアタパルジャイトである。物理的特性を改善するために、高度分散ケイ酸又は高度分散吸収性ポリマーを添加することも可能である。適切な造粒吸着性担体は、多孔性型、例えば軽石、破壊れんが、セピオライト又はベントナイトである;且つ、適切な非吸着担体は、方解石又は砂である。更に、無機性又は有機性の多くの造粒物質を用いることができ、特にドロマイト又は粉砕植物残渣である。
【0053】
処方される活性成分混合物の性質に依存して、適切な界面活性化合物は、非イオン性、陽イオン性及び/又は陰イオン性界面活性剤、又は優れた乳化、分散及び湿潤特性を有する界面活性剤の混合物である。以下に列挙する界面活性剤は、単に例として見なされる;製剤技術において通常用いられ、本発明の使用に適した多くの界面活性剤は、関連文献に記載されている。
【0054】
非イオン性界面活性剤は、好ましくは脂肪族又は脂環式アルコールのポリグリコールエーテル誘導体、飽和若しくは不飽和脂肪酸又はアルキルフェノールであり、前記誘導体は、約3〜約30個のグリコールエーテル基並びにアルキルフェノールの(脂環式)脂肪族炭化水素部分に約8〜約20個の炭素原子及びアルキル部分に約6〜約18個の炭素原子を含む。更に適切な非イオン性界面活性剤は、ポリエチレンオキシドのポリプロピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコール又はアルキル鎖中に1〜約10個の炭素原子を含むアルキルポリプロピレングルコールとの水溶性付加物であり、この付加物は、約20から約250個のエチレングルコールエーテル基及び約10〜約100個のプロピレングリコールエーテル基を含む。これらの化合物は、通常、プロピレングリコール単位あたり、1〜約5個のエチレングルコール単位を含む。非イオン性界面活性剤の例は、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレングリコール/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオクチルフェノキシポリエトキシ−エタノールである。ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソルビタン三オレイン酸塩も適切である。
【0055】
陽イオン性界面活性剤は、好ましくは、一般的に、置換基として約8〜約20個の炭素原子を含む少なくとも1つのアルキル基、更なる置換基として(非置換又はハロゲン化)低級アルキル又はヒドロキシ低級アルキル又はベンジル基を含む4級アンモニウム塩である。好ましくは、塩は、ハロゲン化物、硫酸メチル又は硫酸エチルの形態である。例は、ステアリルトリメチルアンモニウム塩化物及びベンジルビス(2−クロロエチル)−エチルアンモニウム臭化物である。
【0056】
適切な陰イオン性界面活性剤は、例えば水溶性せっけん及び水溶性合成界面活性化合物である。例えば、適切なせっけんは、約10〜約22の炭素原子を含む脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は(非置換又は置換)アンモニウム塩、例えばオレイン酸若しくはステアリン酸又は例えばココナッツ油又はトール油から得られる天然脂肪酸混合物のナトリウム塩又はカリウム塩である;脂肪酸メチルタウリン塩に関しても言及することができる。しかし、より頻繁に、合成界面活性剤、特に脂肪スルホン酸塩、脂肪硫酸塩、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体又はアルキルアリールスルホン酸塩が用いられる。脂肪スルホン酸塩及び脂肪硫酸塩は、通常アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は(非置換又は置換)アンモニウム塩の形態であり、一般的に約8〜約22個の炭素原子を含むアルキル基を含み、これはアシル基のアルキル基も含む;例により、リグノスルホン酸、硫酸ドデシル又は天然脂肪酸から得られる脂肪アルコール硫酸塩の混合物のナトリウム又はカルシウム塩について言及することができる。これらの化合物は、硫酸化及びスルホン化脂肪アルコール/エチレンオキシド付加物の塩も含んで成る。好ましくは、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、2個のスルホン酸基及び約8〜約22個の炭素原子を含む1個の脂肪酸基を含む。アルキルアリールスルホン酸塩の例は、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ジブチルナフタレンスルホン酸、又はナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの凝集物のナトリウム、カルシウム又はトリエタノールアンモニウム塩である。また、対応するリン酸塩、例えば4〜14モルのエチレンオキシドを有するp−ノニルフェノールの付加物のリン酸エステルの塩、又はリン脂質が適切である。
【0057】
本発明の組成物は、通常、0.1〜99%、特に0.1〜95%の本発明の活性成分混合物、及び1〜99.9%、特に5〜99.9%の少なくとも1つの固形又は液体アジュバント含んでなり、一般的に組成物の0〜25%、好ましくは0.1〜20%が界面活性剤であることができる(各場合で、パーセンテージは重量による)。通常、濃縮物の形態の市販の製品が好まれるが、最終消費者は通常希釈製剤を用い、これは相当に低い活性成分濃度を有する。
【0058】
好ましい製剤は、特に以下の組成(%=重量パーセント)を有する:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【0059】
本発明の組成物は、更に、固形又は液体アジュバント、例えば安定剤、例えば植物油又はエポキシド化植物油(例えば、エポキシド化ココナッツ油、菜種油又はダイズ油)、消泡剤、例えばシリコーン油、防腐剤、粘性調節剤、結合剤、粘着付与剤又は肥料も含んで成ることができる。
【0060】
本発明の組成物を、それ自体知られた方法において、アジュバントの不在下で、例えば固形活性成分混合物を粉砕し、ふるいにかけ及び/又は圧縮することにより、少なくとも1つのアジュバントの存在下で、例えば活性成分混合物をアジュバントと均質に混合し及び/又は粉砕することにより調製する。本発明は、組成物を調製するための方法、及びそれらの組成物の調製における化合物(A)及び化合物(B)の使用にも関する。
【0061】
本発明は、組成物を適用する方法、すなわち上記のタイプの害虫及び真菌を防除する方法(例えばスプレー、噴霧、ダスティング、コーティング、ドレッシング、散乱又は注入。これらは、意図した目的及び状況により選択される)、及び上記のタイプの害虫を防除するための組成物の使用にも関する。典型的な濃度は、0.1〜1000ppm、好ましくは0.1〜500ppmの活性成分混合物である。1ヘクタールあたりの適用率は、一般的に、1ヘクタールあたり1〜2000gの活性成分混合物、特に10〜1000g/ha、好ましくは20〜600g/haである。適用率は、広い制限の中で変わることができ、土壌の性質、適用方法(葉面散布;種子ドレッシング;種子畝間への適用)、作物、防除する害虫、現行の気候条件、適用方法により決定される他の因子、適用時間及び標的作物に依存する。
【0062】
作物保護の領域における適用の好ましい方法は、植物の葉への適用(葉面散布)であり、多くの適用及び適用率は、問題の害虫及び/又は真菌による侵入の危険性に依存する。しかし、植物の場所が液体製剤で満たされている場合、或いは活性成分混合物が固形形態で植物の場所へと組み込まれる、例えば粒状形態で土壌中に組み込まれる場合(土壌適用)、活性成分混合物は、根を通って植物に浸透することもできる(全身作用)。水田稲作において、このような顆粒は、定量で水田に適用することができる。
【0063】
本発明の組成物は、植物繁殖材料、例えば種子材料、例えば果実、塊茎又は穀粒、又は植物苗木を、上記のタイプの害虫及び真菌から保護するのにも適している。繁殖材料は、植え付けの前に組成物で処理することができる:種子材料は、例えば播種の前にドレッシングすることができる。組成物は、穀粒を液体組成物に含浸することにより、或いは固形製剤でそれらをコーティングすることにより、穀物種子に適用することもできる(コーティング)。繁殖材料が、例えば播種の間に種子畝間へと植え付けされる場合、組成物は植え付け部分に適用することもできる。本発明は、植物繁殖材料を処理する方法、及びこのようにして処理した植物繁殖材料にも関する。
【0064】
以下の実施例は、本発明を例示することを意図する。それらは、本発明を限定するものではない。温度はセ氏温度で与えられる。
【実施例】
【0065】
製剤実施例(%=重量パーセント;活性成分比率=重量比率)
【表6】

任意の所望の濃縮物のエマルジョンは、水を用いた希釈によりこのような濃縮物から調製することができる。
【0066】
【表7】

溶液は、マイクロ−ドロップの形態での適用に適している。
【0067】
【表8】

活性成分混合物をジクロロメタン中に溶解し、当該溶液を、担体上にスプレーし、その後、溶媒を減圧下で蒸発させる。
【0068】
【表9】

担体を活性成分混合物と均質に混合することにより、すぐに使用できるダストが得られる。
【0069】
【表10】

活性成分混合物を添加剤と共に混合し、当該混合物を適切なミル中で完全に粉砕し、水和剤を得る。これを、水により希釈して、任意の所望の濃度の懸濁液を得ることができる。
【0070】
【表11】

活性成分混合物を添加剤と共に混合し、当該混合物を水で湿らせ、粉砕し、押し出し、造粒し、当該顆粒を気流中で乾燥させる。
【0071】
【表12】

細かく粉砕した活性成分混合物を、混合機中で、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンへと均一に適用し、非ダストコーティング顆粒を得る。
【0072】
【表13】

細かく粉砕した活性成分混合物を、添加剤と均質に混合し、懸濁濃縮物を得る。これから、任意の所望の濃度の懸濁液を、水を用いた希釈により得ることができる。
【0073】
化合物(A)と化合物(B)を別々に製剤化し、その後、それらの製剤を、適用の直前に、所望の量の水の中で、「タンク・ミックスチャー(tank−mixture)」の形態において、塗布器中で所望の混合比で一緒にすることが、しばしばより実用的である。
【0074】
生物学的実施例(別段断りのない限り、%=重量パーセント)
化合物(A)及び化合物(B)の活性成分混合物の作用Weが、単独で適用した化合物(A)及び単独で適用した化合物(B)の作用の合計よりも大きい時はいつでも、相乗効果が存在する:
【化85】

【0075】
しかし、1つの化合物(A)及び1つの化合物(B)を含んで成る、所定の活性成分混合物に対して予想される作用Weは、以下のように計算することもできる(COLBY,S.R.,“Calculating synergistic and antagonistic response of herbicide combinations”,Weeds 15,ページ20−22,1967を参照のこと):
【化86】

式中:
X=未処理コントロール(=0%)と比較した、1ヘクタールあたりpkgの適用率で化合物(A)により処理した場合の死亡率。
Y=未処理コントロールと比較した、1ヘクタールあたりqkgの適用率で化合物(B)により処理した場合の死亡率。
We=1へクタールあたりp+qkgの適用率で化合物(A)及び化合物(B)で処理した場合に予想される作用(未処理コントロールと比較した死亡率)。
【0076】
実際に観察された作用が、予想されるWeの値よりも大きい場合に、相乗効果が存在する。
【0077】
例B1:アフィス・クラシボラ(Aphis craccivora)に対する作用
エンドウマメの苗木を、アフィス・クラシボラ(Aphis craccivora)により侵入させ、その後、400ppmの活性成分混合物を含んで成るスプレー混合物を用いて噴霧し、その後20℃でインキュベートする。3及び6日後に評価を行う。処理植物上で死亡したアブラムシの数を、未処理植物のものと比較することにより、個体数の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0078】
例B2:ジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)に対する作用
トウモロコシの苗木を、400ppmの活性成分混合物を含んで成る水性エマルジョンスプレー混合物を用いて噴霧する。スプレーコーティングが乾燥したら、トウモロコシの苗木に10匹のジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)幼虫(二期)を生息させ、その後プラスチック容器中に置く。6日後に評価を行う。処理植物上で死亡した幼虫の数を、未処理植物のものと比較することにより、個体数の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0079】
例B3:ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)に対する作用(葉面散布)
若いダイズ植物を、400ppmの活性成分混合物を含んで成る水性エマルジョンスプレー混合物を用いて噴霧する。スプレーコーティングが乾燥したら、この植物に10匹のヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)イモムシ(一期)を生息させ、プラスチック容器中に置く。6日後に評価を行う。死亡したイモムシの数及び食害に関して、処理植物と未処理植物を比較することにより、個体数の減少率及び食害の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0080】
例B4:ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)に対する作用(卵への適用)
綿上に置いたヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)の卵を、400ppmの活性成分混合物を含んで成る水性エマルジョンスプレー混合物を用いて噴霧する。8日後に、卵からの孵化率及びイモムシの生存率を、未処理コントロールバッチと比較することにより評価する(個体数の減少%)。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0081】
例B5:ミザス・ペルシカエ(Myzus persica)に対する作用 (葉面散布)
エンドウマメの苗木を、ミザス・ペルシカエ(Myzus persica)に侵入させ、その後、400ppmの活性成分混合物を含んで成るスプレー混合物を用いて噴霧し、その後20℃でインキュベートする。3及び6日後に評価を行う。処理植物上で死亡したアブラムシの数を、未処理植物のものと比較することにより、個体数の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0082】
例B6:ミザス・ペルシカエ(Myzus persica)に対する作用(全身適用)
エンドウマメの苗木を、ミザス・ペルシカエ(Myzus persica)により侵入させる;その後、根を400ppmの活性成分混合物を含んで成るスプレー混合物中に置き、その後苗木を20℃でインキュベートする。3及び6日後に評価を行う。処理植物上で死亡したアブラムシの数を、未処理植物のものと比較することにより、個体数の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0083】
例B7:コナガ(Plutella xylostella)イモムシに対する作用
若いキャベツ植物を、400ppmの活性成分混合物を含んで成る水性エマルジョンスプレー混合物を用いて噴霧する。スプレーコーティングが乾燥したら、この植物に10匹のコナガ(Plutella xylostella)イモムシ(三期)を生息させ、プラスチック容器中に置く。3日後に評価を行う。死亡したイモムシの数及び食害に関して、処理植物と未処理植物を比較することにより、個体数の減少率及び食害の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0084】
例B8:スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)イモムシに対する作用
若いダイズ植物を、400ppmの活性成分混合物を含んで成る水性エマルジョンスプレー混合物を用いて噴霧する。スプレーコーティングが乾燥したら、この植物に10匹のスポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)イモムシ(三期)を生息させ、プラスチック容器中に置く。3日後に評価を行う。死亡したイモムシの数及び食害に関して、処理植物と未処理植物を比較することにより、個体数の減少率及び食害の減少率(活性%)を測定する。
本発明の活性成分混合物は、この試験において優れた活性を示す。
【0085】
例B9:スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)L2に対する作用:
4週齢の綿植物(ゴシピウム・バルバデンセ(Gossypium barbadense)品種ストネビレ(Stoneville))を、60mlの試料溶液を用いて噴霧した。後日、葉を、湿らせたろ紙を含むペトリ皿中に置き、10匹のL2幼虫を葉の上に置いた。ペトリ皿をガーゼで覆い、蓋を閉め、25℃の温度、40〜60%の相対湿度、及び16L:8D条件とした。4日後に、死んだ及び生きている幼虫の評価を実施した。(1回の処理あたり、30匹の昆虫を評価)。本発明の活性成分混合物の相乗作用の例を、以下の表に示す:
【表14】

【表15】

【表16】

【0086】
例B10:アフィス・クラシボラ(Aphis craccivora)(若虫(nymph))に対する作用:
14日齢の古いマメ植物(ビシア・ファバ(Vicia faba)品種ビトキエンス(Wittkiens))を、60mlの試料溶液で噴霧した。後日、3.5cmのリーフ・ディスクを切り、2mlの寒天(2%)を含むペトリ皿中に置き、5〜10匹のアブラムシ成虫を葉の上に置いた。ペトリ皿をガーゼで覆い、蓋を閉め、逆さまに置いた。後日、全てのアブラムシ成虫を除去し、若虫(nymph)だけを、20℃の温度、60%の相対湿度及び16L:8D条件で葉の上に残した。4日後に、死んだ及び生存しているアブラムシの評価を実施した。(1つの処理あたり、3回反復)。本発明の活性成分混合物の相乗作用の例を、以下の表に示す:
【表17】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものを含んで成る農薬組成物、
a)成分(A)として、式Iの化合物
【化1】

{式中、
1は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4ハロアルコキシであり;
2は、ハロゲン又はC1〜C4アルキルであり;
3は、ハロゲン又はシアノであり;且つ
4は、C1〜C4アルキルである};及び
b)成分(B)として、相乗的有効量の、以下のクラスの化合物から成る群から選択される少なくとも1つの活性成分:アゾール、ピリミジニルカルビノール、2−アミノピリミジン、モルホリン、アニリノピリミジン、ピロール、フェニルアミド、ベンズイミダゾール、ジカルボキシイミド、カルボキサミド、グアニジン、ストロビルリン、ジチオカルバメート、N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、銅含有化合物、ニトロフェノール誘導体、有機リン誘導体、式F−1の化合物
【化2】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−2の化合物
【化3】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−3(syn)のラセミ化合物
【化4】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−4(anti)のラセミ化合物
【化5】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−5の化合物
【化6】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−6の化合物
【化7】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−7(trans)のラセミ化合物
【化8】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−8(cis)のラセミ化合物
【化9】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−9の化合物
【化10】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物のF−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−10の化合物
【化11】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−11(trans)のラセミ化合物
【化12】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−12(cis)のラセミ化合物
【化13】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F13の化合物
【化14】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−14の化合物
【化15】

及び、化合物アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(フルモルフ)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、トリフェニルスズ、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチルアルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)、及びマンジプロパミド。
【請求項2】
成分(A)として、以下のものから成る群から選択される化合物を含んで成る、請求項1に記載の組成物:
式A−1の化合物
【化16】

及び、式A−2の化合物
【化17】

及び、式A−3の化合物
【化18】

及び、式A−4の化合物
【化19】

及び、式A−5の化合物
【化20】

及び、式A−6の化合物
【化21】

及び、式A−7の化合物
【化22】

及び、式A−8の化合物
【化23】

及び、式A−9の化合物
【化24】

及び、式A−10の化合物
【化25】

及び、式A−11の化合物
【化26】

及び、式A−12の化合物
【化27】

及び、式A−13の化合物
【化28】

及び、式A−14の化合物
【化29】

及び、式A−15の化合物
【化30】

及び、式A−16の化合物
【化31】

及び、式A−17の化合物
【化32】

及び、式A−18の化合物
【化33】

及び、式A−19の化合物
【化34】

及び、式A−20の化合物
【化35】

及び、式A−21の化合物
【化36】

及び、式A−22の化合物
【化37】

及び、式A−23の化合物
【化38】

及び、式A−24の化合物
【化39】

及び、式A−25の化合物
【化40】

及び、式A−26の化合物
【化41】

【請求項3】
成分(B)として、アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、チアベンダゾール、プロピコナゾール、フルジオキソニル、シプロジニル、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、ピロキロン、メタラキシル、R−メタラキシル及びクロロタロニルから選択される化合物を含んで成る、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
アジュバントを含んで成ることに加えて、活性成分として、以下のものから成る、請求項1に記載の農薬組成物、
a)成分(A)として、式Iの化合物
【化42】

組成物中に存在する唯一の殺虫剤として、
{式中、
1は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4ハロアルコキシであり;
2は、ハロゲン又はC1〜C4アルキルであり;
3は、ハロゲン又はシアノであり;且つ
4は、C1〜C4アルキルである};及び
b)成分(B)として、相乗的有効量の、以下のクラスの化合物から成る群から選択される少なくとも1つの活性成分:アゾール、ピリミジニルカルビノール、2−アミノピリミジン、モルホリン、アニリノピリミジン、ピロール、フェニルアミド、ベンズイミダゾール、ジカルボキシイミド、カルボキサミド、グアニジン、ストロビルリン、ジチオカルバメート、N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、銅含有化合物、ニトロフェノール誘導体、有機リン誘導体、式F−1の化合物
【化43】

{式中、R5は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−2の化合物
【化44】

{式中、R6は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};
及び、式F−3(syn)のラセミ化合物
【化45】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−4(anti)のラセミ化合物
【化46】

{式中、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−5の化合物
【化47】

これは、式F−3(syn)及びF−4(anti)のラセミ化合物のエピマー混合物を構成し、ここで、式F−3(syn)のラセミ化合物の式F−4(anti)のラセミ化合物に対する比は、1000:1から1:1000であり、R7は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−6の化合物
【化48】

{式中、R8は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−7(trans)のラセミ化合物
【化49】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−8(cis)のラセミ化合物
【化50】

{式中、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−9の化合物
【化51】

これは、式F−7(trans)及びF−8(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、式F−7(trans)のラセミ化合物の式F−8(cis)のラセミ化合物に対する比は、2:1から100:1であり、R9は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−10の化合物
【化52】

{式中、R10は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−11(trans)のラセミ化合物
【化53】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F−12(cis)のラセミ化合物
【化54】

{式中、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである};及び、式F13の化合物
【化55】

これは、式F−11(trans)及びF−12(cis)のラセミ化合物の混合物を構成し、ここで、R11は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルである;及び、式F−14の化合物
【化56】

及び、化合物アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(フルモルフ)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、トリフェニルスズ、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチルアルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)、及びマンジプロパミド。
【請求項5】
侵入された又は脅威にさらされた部位に、請求項1に記載の組成物を適用することを含んで成る、植物病原性微生物、昆虫及びコナダニ(Acarina)を防除する、或いはこのような侵入を防ぐ方法。

【公表番号】特表2008−534636(P2008−534636A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504685(P2008−504685)
【出願日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際出願番号】PCT/EP2006/003133
【国際公開番号】WO2006/108552
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】