説明

近位端部キャップを有する密閉されたニードルカニューレ装置

密閉ニードルカテーテル挿入装置は、カテーテルアセンブリ(12)と、保護された位置においてニードルカニューレ(24)を密閉するようにニードルガードハウジング(20)を有しているニードル挿入装置(14)と、ニードルカニューレ(24)の先端部(28)が露出される状態である準備完了位置と、ニードルカニューレ(24)がニードルガードハウジング(20)内にある状態である保護された位置との間で移動するためにニードルカニューレ(24)を支持しているニードル支持部(22)と、を含む。ニードルガードハウジング(20)に対する相対的なニードル支持部(22)及びニードルカニューレ(24)の移動は、ニードルガードハウジング(20)の外側のグリップ構成要素(40)の手動操作によって達成される。ニードルガードハウジング(22)の外側の別個の、近位端部キャップ(60)は、ニードルガードハウジング(22)の近位部分(55)を密閉し、ニードル支持部(22)に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、密閉されたニードル装置に関する。
【0002】
オーバー・ザ・ニードルカテーテル(Over-the-needle catheters)は、技術的によく知られている。そのような装置において、ニードルカニューレは、その鋭い先端部がカテーテルチューブの遠位端部の外側に突出している状態で、カテーテルチューブを通じて突出する。ニードルカニューレの鋭い先端部は、カテーテルチューブの遠位端部を血管内へ運ぶために、肌及び血管を穿孔するように使用される。カテーテルチューブが適所にあると、ニードルカニューレは、流体を与えるために、又は流体を取り出すために薬液ライン又は同様のものに対する接続などの、使用のためにカテーテルハブが露出した状態で引き込まれる。
【0003】
ニードルカニューレがカテーテルから取り除かれた後で、偶然の針刺し事故の危険性を低減するために、様々な提案がニードルの先端部を保護するためになされる。ニードル先端部を保護するように意図された装置の一のクラスは、細長いニードルガードハウジングを含み、ニードルカニューレは、ニードルカニューレがカテーテルから近位方向に引き出されるように、その細長いニードルガードハウジング内に受容される。ニードルガードハウジングは、その遠位端部の一部として、カテーテルと係合するように適合され、且つそこから拘束されずに引き出されるように適合されるノーズとして含む場合がある。ノーズは、カテーテルハブの雌型ルアーの先細された内側表面を係合する雄型スリップルアーに類似とされる場合があり、及び/又は、カテーテルハブから選択的に解放するような構造を含む場合があり、その構造の一の例は、2006年2月16日付けで提出された特許文献1に記載されるようなダックビル解放機構とされる場合がある。密閉したニードル装置の重要な態様は、ニードルガードハウジングがその後方端部又はその近位端部とその前方ノーズ又はその遠位端部との間の十分な距離を有することであり、ニードルガードハウジングは、ニードルカニューレがカテーテルから引き出される場合に、その内部のニードルカテーテルの全長を基本的に密閉し、それ故に、ニードルの先端部を保護する。有利には、鋭い先端部は、ノーズ内に延在する、又はノーズの内側にある場合があり、それ故にニードルカニューレの位置合わせを維持するけれども、鋭い先端部が、その代わりにニードルガードハウジングの内側に完全にある場合がある。しかしながら、いずれの方法でも、ニードルカニューレは、密閉されるように考慮され、先端部は保護される。この目的のために、ニードルカニューレは、内部構成要素を有しているニードル支持部上に支持され、該内部構成要素は、ニードルガードハウジング内で、ニードルカニューレがニードルガードハウジングのノーズの外側に(ニードルガードハウジングがカレーテルハブに取り付けられる場合に、ニードルの先端部が露出された状態で、カテーテルを通じて)延在している状態で、ニードル支持部の遠位端部がニードルガードハウジングの遠位端部に向けて位置付けられる第1の位置又は準備完了位置から、ニードル支持部の遠位端部がニードルガードハウジングの遠位端部から離隔して位置付けられる状態で、第2の位置又は保護された位置へ、移動可能であり、それによって、ニードルガードハウジングによって密閉されるようにニードルカニューレを引き込まれる。有利には、第2の位置におけるニードル支持部の移動は、制限され、且つロック機構によって制限される場合がある。第2の位置又は保護された位置への移動後に、ニードルガードハウジングは、カテーテルハブから取り除かれる場合があり、必要であれば、カテーテルハブがアクセス可能な状態になるように、その内部で保護されたニードルカニューレとともに廃棄される場合がある。
【0004】
有利には、ニードル支持部は、例えば、ニードル支持部の露出されたグリップ構成要素の操作によって、第2の位置へ手動で移動可能とされる。露出されたグリップ構成要素は、ニードルガードハウジングの外側に位置付けられ、例えば、ニードルガードハウジングにおけるスロット(複数のスロット)を通じて延在しているリブ(複数のリブ)を介して、ニードルガードハウジング内にニードル支持部構成要素に取り付ける。露出されたグリップ構成要素は、ウィングを画定している形成表面からなる場合があり、該ウィングは、ニードルガードハウジングの対向する側部に配置され、使用者の指と協働するように設計される。また、露出されたグリップ構成要素は、ウィング表面の間に延在し、且つウィング表面を結合する1つ又は複数のさらなる表面を含む場合がある。さらなる表面(複数のさらなる表面)は、ニードルガードハウジングの上に、又はニードルガードハウジングの下に、配置される場合がある。2つのさらなる表面が設けられる部分において、露出されたグリップ構成要素は、そこでニードルガードハウジングを効果的に取り囲む。各ウィングは、ニードルガードハウジングの対向する側部上のスロットを通じて延在している各自のリブを介してニードル支持部の内部構成要素に取り付けられる場合があり、又は、グリップ構成要素のさらなる表面は、ニードルハウジングの底部又は上部に沿って延在している単一のスロットを通じて延在しているリブを介して、ニードル支持部の内部構成要素に取り付けられる場合がある。密閉したニードル装置の例は、本願発明の出願人である、スミス・メディカル・エイエスディ・インコーポレーションによって販売される、非常に成功したProtectIVR Safety LV. Catheterである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/276,152号明細書
【特許文献2】米国特許第5,092,845号明細書
【特許文献3】米国特許出願第11/276,155号明細書
【特許文献4】米国特許第5,419,766号明細書
【特許文献5】米国特許第5,683,365号明細書
【特許文献6】米国特許第6,322,537号明細書
【特許文献7】米国特許出願第11/276,154号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
手動で移動可能なニードル支持部とともに、ニードルカニューレを密閉することによってニードル先端部を保護するために細長いニードルガードハウジングを使用する密閉したニードル装置が、広く受け入れられ、広範囲に及ぶ使用される一方、さらなる改良が所望される。その関連で、ニードル支持部の露出されたグリップ構成要素は、ニードルガードハウジングの長さより、一般的に、且つ望ましくは短い。ニードル支持部が第1の位置にある、又は第1の位置に近接する場合に、患者へのカテーテルの挿入及び配置が一般的に起こるので、ニードル支持部のウィングの近位のニードルガードハウジングの大きな範囲は、カテーテルの挿入及び配置の間に、露出される。何人かの使用者は、手のひら又は手の内側が、ニードルガードハウジングの露出された近位部分に対して支承する場合があり、ニードルガードハウジングの望まれていない移動又は制御されていない移動を生成する場合があることに気づく場合がある。支持部ハウジングの第1の位置でさえ、ニードルガードハウジングの近位部分を覆うように十分長い、細長いグリップ構成要素を単に使用することは、考慮される場合がある。しかしながら、その配置構成は、製造及び組立の困難性を提供し、実用的な解決方法であるように考慮されない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、上記の欠点を有することなく、ニードル支持部の第1の位置におけるニードルガードハウジングを覆うための解決方法を提供する。その目的のために、本願発明の原理によれば、ニードルガードハウジングの露出された近位端部は、別個の端部キャップによって密閉され、該端部キャップは管状であり、ニードルガードハウジングの近位部分に亘って位置付けられ、ニードル支持部に固定され、例えば、その内部構成要素及び/又は露出されたグリップ構成要素に固定される。ニードル装置を組み立てるために、ニードルガードハウジング及びニードル支持部は組み立てられる場合があり、その後、端部キャップは、ニードルガードハウジングの近位端部に亘って配置され、ニードル支持部の近位側面との対面関係及び当接関係になるように配置され、ニードル支持部の近位側面に固定される。グリップ構成要素の近位側面は、延在部を含む場合があり、該延在部は、端部キャップ内に適合し、端部キャップにおける溝と一致するようにリブを含む。延在部は、端部キャップ内の間隙を提供する半管状とされる場合がある。端部キャップには、方向付け構造が設けられ、該方向付け構造は、端部キャップを回転させて位置合わせし、及び/又は、グリップ構成要素の近位部分にフープ強度を適用するために、間隙内で嵌め合うように適合される。端部キャップ及びグリップ構成要素は、一緒に固定され、例として、リブ及び溝のスナップ嵌め合いによって、及び/又は接着剤又は超音波接着によって、一緒に固定される。代替的には又は追加して、ニードル支持部の内部構成要素及び端部キャップは、例えば、接着剤によって一緒に固定される場合がある。端部キャップとニードル支持部の内部構成要素との間でニードルガードハウジング内に延在しているステムは、内部構成要素に端部キャップを結合する場合がある。ステムは、端部キャップの一部とされる場合があり、その近位端部から遠位方向に延在し、及び/又はニードル支持部の内部構成要素の近位延在部とされる場合がある。ニードルガードハウジングの近位側面に亘って、ニードル支持部に近位端部キャップを結合することによって、より長い露出されたグリップ構成要素の効果は、製造及び組立のための困難性を克服する実用的な配置構成とともに、達成される。
【0008】
前述の理由で、その欠点を有することなく、手動で移動可能なニードル支持部の利点を有し、細長い露出されたグリップ構成要素の効果を有する密閉したニードル装置を提供する。本願発明のそれらの目的及び利点且つ他の目的及び利点は、添付した図面及びその説明から明らかになるであろう。
【0009】
添付した図面は、本願明細書の一部に組み込まれ、且つ本願明細書の一部を構成し、本願発明の例示的な実施形態を図示し、上記の本願発明の一般的な説明とともに、及び以下の詳細な説明とともに、本願発明を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本願発明の原理による近位端部キャップの一の変形体とともに、カテーテルアセンブリと、密閉したニードル型のニードル挿入アセンブリと、を含んでいる第1の位置又は準備完了位置における密閉したニードルカテーテル挿入装置の第1の実施形態の斜視図である。
【図2】本願発明の原理を説明する目的のために、図1の密閉したニードルカテーテル挿入装置のニードル挿入アセンブリの分解した部分斜視図である。
【図3】明白にするために取り除かれたニードルガードハウジングとともに、図1のライン3−3に沿って切り取られた図である。
【図3A】近位端部キャップの代替的な変形体を示すが図3に類似の図である。
【図4】図1の密閉したニードルカテーテル挿入装置の一部の部分的に切り取られた底面図である。
【図5】本願発明の原理を説明する目的のために取り除かれたカテーテルアセンブリとともに第2の位置又は保護された位置における挿入ニードルアセンブリの一部の斜視図である。
【図6】第2の位置又は保護された位置における図4の挿入ニードルアセンブリの一部の部分的に切り取られた底面図である。
【図7】本願発明の原理による端部キャップのさらなる変形体とともに、カテーテルアセンブリと、密閉されたニードル型のニードル挿入アセンブリと、を含んでいる第1の位置又は準備完了位置における密閉されたニードルカテーテル挿入装置の第2の実施形態の斜視図である。
【図8】本願発明の原理を説明する目的のために、図7の密閉されたニードルカテーテル挿入装置のニードル挿入アセンブリの分解された部分斜視図である。
【図9】図7の密閉されたニードルカテーテル挿入装置の一部の部分的に切り取られた上面図である。
【図10】本願発明の原理を説明する目的のために取り除かれたカレーテルアセンブリとともに、第2の位置又は保護された位置における図7の挿入ニードルアセンブリの一部の斜視図である。
【図11】第2の位置又は保護された位置における図7の挿入ニードルアセンブリの一部の部分的に切り取られた上面図である。
【図12】本願発明の原理による近位端部キャップのさらなる変形体の斜視図である。
【図13】本願発明の原理を説明する目的のために、図7のニードル支持部に固定された図12の端部キャップの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から図6(様々な構成要素をより簡単に示すために、必ずしも調整されていない)を参照して、同様にカテーテル挿入装置として言及されるような、安全カテーテル装置の第1の例示的な実施形態10が示され、カテーテルアセンブリ12と、本願発明の特徴を有する密閉ニードルタイプのニードル挿入アセンブリ14と、を有している。
【0012】
カテーテルアセンブリ12は、カテーテルハブ16と、カテーテルハブ16から遠位方向にその遠位端部19、有利には、ベベル端部19へ延在しているカテーテルチューブ18と、を含んでいる。ニードル挿入アセンブリ14は、細長いニードルガードハウジング20、有利には、細長い円柱状のニードルガードハウジング20と、細長い内部構成要素23、有利には、細長い円柱状の内部構成要素23(図4及び図6)を含んでいるニードル支持部22と、ニードル支持部22に取り付けられ、且つニードル支持部22から鋭くベベル先端部25(図1)へ遠位方向に延在しているニードルカニューレ24と、を含んでいる。ニードルガードハウジング20は、近位端部28と遠位端部30との間に延在している側部壁26を有し、該ニードルハウジング20は、近位端部28及び遠位端部30内で空間32(図4及び図6)を画定し、該空間32を通じて、ニードル支持部22の内部構成要素23が移動し、以下に記載されるように、ニードルカニューレ24は、該空間32内へ最後に受容される。ニードルガードハウジング20の遠位端部30に取り付けられた構成要素、それ故にニードルガードハウジング20の一部を考慮した構成要素は、キャップ33であり、該キャップ33は、カテーテルハブ16と結合するように適合された遠位方向に突出しているノーズ34を含んでいる。ノーズ34は、特許文献2に記載されるようなガスケット(図示せず)を含むことができ、又は、同時継続中の特許文献3に記載されるような1つ又は複数のシールを含むことができる。ニードル支持部22の内部構成要素23は、有利には、中空であり、それによって、フラッシュバック(flashback)を提供するためにニードルカニューレ24からその内部に血液を受容する。ニードル支持部22の内部構成要素23の近位端部35は、有利には、空気を通過することができるが、血液又は他の液体を通過することができない通気材料のフラッシュプラグ36とともに閉鎖される。
【0013】
ニードル支持部22はまた、ニードルガードハウジング20の外側に配置された露出されたグリップ構成要素40を含み、該グリップ構成要素40は、有利には、略半管状とされる場合がある。グリップ構成要素40は、リブ42を介してニードル内部構成要素23に結合され、該リブ42は、ニードルガードハウジング20の側壁26における長手方向スロット44を通じて延在する。グリップ構成要素40は、有利には、少なくとも1つの側壁又は表面46又は47を含み、該少なくとも1つの側壁又は表面46又は47は、ニードルガードハウジング20の一の側部に配置されたウィングとして形成され、且つ使用者(図示せず)の指とともに操作を容易にするために形成される。有利には、グリップ構成要素40は、側壁又は表面46及び47の両方を含み、側壁又は表面46及び47は、ニードルガードハウジング20の対向する側部に配置される。図1から図6に示された実施形態において、グリップ構成要素40はまた、さらなる下部表面48を含み、該さらなる下部表面48は、ウィング46及び47の間に延在し、ニードルガードハウジング20の下でウィング46及び47に接続し、ウィング46及び47の領域において、ニードルガードハウジング20の側壁26に関して、グリップ構成要素40に対して半管状形状を画定するように、長手方向スロット40に直面する。さらなる下部表面48は、所望により平坦な形状とされる場合があり、又は湾曲した形状とされる場合がある。ニードルガードハウジング20の遠位端部30は、プッシュ又はフィンガータブ50を含む場合があり、ニードルガードハウジング20は、側壁26に沿って離隔された弓状リブ52を含む場合がある。ニードルカニューレ24の鋭い先端部のベベルは、有利には、本願に示されるように、プッシュ又はフィンガータブ50と位置合わせされる場合がある。
【0014】
ニードル挿入アセンブリ14は、図1、図2、及び図4に見られるように、第1の位置又は準備完了位置を有し、その第1の位置又は準備完了位置において、ニードル支持部22は、遠位端部30に隣接して位置付けられ、それによって、ニードルカニューレ24は、遠位端部30及びキャップ33を超えて実質的に延在し、鋭い先端部25を露出する。カテーテルアセンブリ12がニードル挿入アセンブリ14に取り付けられる場合に、先端部25は、準備完了位置においてカテーテルチューブ18の遠位端部19を超えて露出される。第1の位置又は準備完了位置において、グリップ構成要素40の近位のニードルガードハウジング20の(軸方向の長さの約半分以上の部分などの)実質的な部分55は、グリップ構成要素40を超えて露出され、それによって、使用者の手のひら又は手(図示せず)の内側は、安全カテーテル装置10の使用中にそれらに対して、押し込む場合がある。この目的のために、本願発明の原理に従って、ニードル挿入アセンブリ14には、近位端部キャップ60が設けられ、該近位端部キャップ60は、ニードル支持部22の全体ではないにせよ、少なくともグリップ構成要素40から別個の構成要素であるが、以下に説明されるように、ニードルガードハウジング20の近位部分55に亘って位置付けられ、且つニードル支持部22に固定される。
【0015】
近位端部キャップ60は、側壁62を有し、該側壁62は、ニードルガードハウジング20の実質的な部分55をその内部に受容するために適合された内部空間64を画定し、そうでなければ、第1位置又は準備完了位置においてグリップ構成要素40の近位で露出されるであろう。側壁62は、有利には、近位端部キャップ60に対して管状形状を画定する場合がある。特に図2に見られるように、近位端部キャップ60は、開口部68を通じてニードルガードハウジング20を受容するため、且つ記載されるように、グリップ構成要素40と結合するための近位端部キャップ60の最遠位端部70で、開口部68を支持している第1の円筒面66又は遠位の円筒面66を有する場合がある。近位端部キャップ60は、第2の面72又は近位面72を有する場合があり、近位面72を効果的に閉鎖するように、ニードルガードハウジング20のシリンダー内にあるのに十分に内側半径方向に延在している近位端部壁74に対して僅かにテーパーされる。近位端部壁74は、内部空間64の通気(それ故に、ニードル挿入アセンブリ14の通気)のために開口76を含む場合がある。
【0016】
ニードル支持部22及びグリップ構成要素40がニードルガードハウジング20に組み立てられた状態で、近位端部キャップ60は、近位端部キャップ60の最遠位端部70がグリップ構成要素40の近位端部78を対面し、且つ当接するまで、図2における矢印Aの方向において開口部68を通じて、ニードルガードハウジングの近位端部28に亘って取り付けられる。近位端部キャップ60及びグリップ構成要素40は、そこに固定される。図面に示された実施形態において、グリップ構成要素40の近位端部78は、近位端部キャップ60の開口部68内にぴったりと適合するように寸法決めされた半管状セグメントなどの近位延在部80を含む。近位延在部80は、縁部82と縁部83との間に間隙84を画定するように、縁部82、83を有する。近位端部キャップ60は、間隙84内に縁部82及び縁部83を対面し、且つ当接するように、表面86及び87を提供している方向付け構造85を含み、近位端部キャップ60をグリップ構成要素40と回転して位置合わせし、及び/又はその近位延在部80にフープ強度(hoop strength)を提供する。図2及び図3に見られるように、方向付け構造85は、レール88及び89によって画定されることができ、該レール88及び89は、各表面86及び87を画定するために、側壁62上に開口部68に隣接する部分から近位方向に延在している。代替的には、図3Aに見られるように、方向付け構造85は、側壁62の硬く、弓状の厚い部分62aとされる場合があり、該弓状の厚い部分62aは、各表面86及び87を画定するために開口部69に隣接する部分から近位方向に延在している。さらに、近位延在部80は、近位延在部80に関して周囲リブ90又は弓状リブ90を含む場合があり、近位端部キャップ60は、スナップ嵌め合い配置で、その内部に周囲リブ90を受容するために寸法決めされた凹部92又は溝92を含む場合があり、そのスナップ嵌め合い配置によって、グリップ構成要素40に近位端部キャップ60を固定する。溝92は、周囲方向に延在する、又はレール88とレール89との間の円弧に沿って延在することができ、環状とされる、又は円形状に完全に延在する場合がある。代替的には、又は追加して、近位端部キャップ60及びグリップ構成要素40は、接着剤及び/又は超音波接着とともに取り付けられる場合がある。
【0017】
ニードル挿入アセンブリ14は、図5及び6に見られる第2の位置を有し、図5及び図6には、ニードルカニューレ24は、ニードルガードハウジング20内で保護される。第2の位置は、図5及び図6における矢印Bの方向において近位方向にグリップ構成要素40を引くためにグリップ構成要素40を手動で操作することによって達成され、グリップ構成要素40がその近位端部28に隣接するまで、ニードルガードハウジング20の遠位端部30から離隔してニードル支持部22を引く。その操作は、空間32内にいたらせない場合に、ニードルの先端部25を少なくとも遠位方向突出ノーズ34内にいたらせ、ニードルカニューレ24を密閉する、又は保護する。ニードル挿入アセンブリ14は、第2の位置においてニードル支持部22を保持するために、ロック機構を任意に含む。その目的のために、図4及び6を参照して、長手方向スロット44の近位端部102は、U字形状を提供し、一対のフィンガ104を含み、該一対のフィンガ104は、その間でスロット106を画定する。一対のフィンガ104は、その間に通過するように、リブ42の近位方向に先細された面108のために、スロット106を幅広くするように、それぞれカムを取り付けるように適合される、又は互いから離隔して作用されるように適合される。リブ42の先細された面108が一対のフィンガ104を完全に超えて通過するので、スロット106は、一対のフィンガ104がその位置の外側に移動することを妨げるために、先細された面108の遠位でリブ42において画定された間隙領域110内に戻ってきて閉鎖する。リブ42の一部として画定されるけれども、先細された面108はまた、間隙領域110によってリブ42から離隔して配置された別個のリブとされる場合がある。
【0018】
ニードル挿入アセンブリ14は、ニードルカニューレ24をニードル支持部22に固定することによって、次いでニードル支持部22(及びフラッシュプラグ36)をニードルガードハウジング20内に挿入することによって、遠位端部30で、リブ42(及び先細された面108)を長手方向スロット44内に通過することによって、容易に組み立てられ、それによって、グリップ構成要素40がニードルハウジング20の外側とされる。その関連で、長手方向スロット44は、組立の目的のために、遠位端部30において、開口される、又は取り除かれる場合がある。そして、その後、キャップ33は、スロット44を閉鎖する、又は遮断するために、遠位端部30に固定され、それによって、ニードル支持部22が、ニードルガードハウジング20の外側のグリップ構成要素40の操作によって、ニードルガードハウジング内への移動のために維持される。その後、近位端部キャップ60は、図2における矢印Aに沿うように、ニードルガードハウジング20の近位端部28に亘って配置され、且つニードル支持部22に固定され、それは、図1〜図6の実施形態において、近位端部キャップ60をグリップ構成要素40の近位延在部80に固定することによって達成される。
【0019】
使用時において、ニードル支持部22は、近位端部キャップ60によって密閉されたニードルガードハウジング20の近位部分55とともに、第1の位置又は準備完了位置にあり、使用者の手のひら又は手(図示せず)の内側とともに、望まれていない相互作用又は所望されない相互作用から大抵保護されるであろう。任意の保護シース(図示せず)は取り除かれ、ニードルカニューレ24は、次いで患者にカテーテルチューブ18を案内するために使用される場合があり、使用者の手のひら又は手の内側がニードルガードハウジング20の所望されない移動又は必要とされない移動を逆に引き起こすことなく、所望されるように位置付けられる。ニードルカニューレ24は、次いで、図5及び図6に示されるように、グリップ構成要素40を近位方向に(図5及び図6における矢印Bに沿って)移動するための手動の操作によって第2の位置に移動される場合があり、そこで、ニードルカニューレ24がニードルガードハウジング20によって密閉される、又は保護される(本願明細書に示された実施形態において、先端部25がニードルガードハウジング20の遠位方向突出ノーズ34内へ延在する、又はニードルガードハウジング20の遠位方向突出ノーズ34内にあり、ニードルカニューレ24がニードルガードハウジング20によって密閉される、又は保護されるように、ニードルガードハウジング20が依然として画定される)。ニードル挿入アセンブリ14は、カテーテルハブ16から取り除かれる。ニードル挿入アセンブリ14は、次いで、血管へのアクセスの目的ために、カテーテルアセンブリ12を患者内に適所で残しておく状態で、処分される場合がある。
【0020】
図7から図11(様々な構成要素をより簡単に示すために、必ずしも調整されていない)をさらに参照して、同一の参照符号が類似の構成要素のために使用されている状態で、図1から図6において示された実施形態10に類似の安全カレーテル又はカテーテル挿入装置の第2の実施形態10’を示す。その目的のために、安全カテーテル装置10’は同様に、カテーテルアセンブリ12を有し、且つ本願発明の特徴を有する密閉されたニードル型のニードル挿入アセンブリ14’を有する。ニードル挿入アセンブリ14’は、以下の事項を除いて本願明細書に記載されたニードル挿入アセンブリ14に非常に類似である。(A)ニードルガードハウジング20’は、その遠位端部30で、側壁26又はフィンガータブ(50)上にリブ(52)を有していない。その代わりに、キャップ33’は、遠位端部30を閉鎖し、プッシュ又はフィンガータブ50’をその上に含む。(B)グリップ構成要素40’は、側壁46、47、及びさらなる下部表面48を有し、ウィング46とウィング47との間で延在し、且つニードルガードハウジング20’上にウィング46、47を接続しているさらなる上部表面48’ (所望されるならば、平坦とされる、又は湾曲される場合がある)を含み、それ故に、ウィング46及びウィング47の領域において、ニードルガードハウジング20’の側壁26を取り囲むために、その周囲に関して略閉鎖するように、グリップ構成要素40’が略管状とされる。(C)長手方向スロット44’は、ニードルガードハウジング20’の(長手方向スロット44の場合における)底部よりむしろ上部に形成され、リブ42’は、さらなる上部表面48’とニードル支持部22’の内部構成要素23との間に延在している。(D)長手方向スロット44’及びリブ42’は、(長手方向スロット44’及びリブ42’が選択的に含まれることができるけれども)ロック機構を含まない。長手方向スロット44’の近位端部102’は、リブ42’の先細された面108に対して一致するように単に形成される場合があり、長手方向スロット44のフィンガ(104)又はスロット(106)を含む必要がなく、リブ42’がリブ42の間隙領域(110)を必要とするはない。図7〜図11の実施形態において、第2の位置におけるニードル支持部22’の一度の移動は、クリップ、タブ、又は先端部25がノーズ34内に入った後でニードルカニューレ24の先端部25を遮断するノーズ34と関連した他の再方向付け構造(図示せず)、又は特許文献4、特許文献5、及び特許文献6で示されるいくつかの例、によって制限される。(E)グリップ構成要素40’は、ノッチ120を画定し、第1の位置又は準備完了位置においてキャップ33’のタブ50’が該ノッチ120内で適合する。(F)グリップ構成要素40’の近位セグメント又は近位延在部80’は、略管状であり、それで間隙(84)を有しておらず、それによって、そうでなければ、近位端部キャップ60に同一とされる場合がある近位端部キャップ60’は、近位端部キャップ60’をグリップ構成要素40’と回転して位置合わせするように、有利には方向付け構造(85)を含まない。及び、(G)近位延在部80’のリブ92’は、環状であり、近位延在部80’の周りに完全に延在し、及び/又は近位延在部80’に対するフープ強度を提供する。安全カテーテル装置10’の組立及び使用は、安全カテーテル装置10に関連して上述された組立及び使用と略同一である。
【0021】
前述した実施形態において、近位端部キャップ(60又は60’)は、ニードル支持部22又は22’に固定するために、グリップ構成要素(40及び40’)の近位延在部(80及び80’)に固定されている。追加して、又は代替的には、近位端部キャップは、その近位端部35に結合することによって、ニードル支持部に固定されることができる。その目的のために、図12及び図13と参照して、ステム200は、ニードル支持部22’の内部構成要素23と(さもなければ、近位端部キャップ60又は60’と略同一とされる場合がある)近位端部キャップ260との間で結合される場合がある。ステム200は、ニードル支持部22’の近位端部35に堅固に固定される場合があり、及び近位端部キャップ260の近位端部壁74’などの近位側面72に、堅固に固定される場合がある。図12及び図13に示された実施形態におけるステム200は、中空であり、近位端部壁74’から自由な、遠位端部202へ遠位方向に延在するために、近位端部キャップ260と一体的に形成される。ステムの遠位端部202は、近位端部35に取り付けられ、第1の位置においてさえ、ニードルガードハウジング20’の近位端部28へ、又は近位端部28の外側に、内部構成要素23の効果的な延在部を画定する。その関連で、内部構成要素23には、フラッシュプラグ36が設けられる必要がないであろう。その代わりに、ステム200の遠位端部202は、それらとともに液密な配置構成における内部構成要素23の近位端部35内にぴったりと適合するように形成され、それによって、フラッシュバックチャンバー(flashback chamber)を効果的に延在し、且つ同時継続中の特許文献7に示されている効果を達成する。遠位端部202及び近位端部35は、さらに接着剤によって接着されることができ、又はさもなければ、互いに固着されることができる。フラッシュプラグ204は、ポート206が端部キャップ260における開口76’に流体的に結合される状態で、近位端部壁74’から近位方向に延在しているポート206で取り外し可能に受容される。フラッシュプラグ204は、上記の安全カテーテル装置10及び安全カテーテル装置10’に関連して記載されるように、フラッシュプラグ材料36と類似の材料208を含む。フラッシュプラグ204は通常、内部構成要素23を通じて液体の通路に対して適所に留まるが、フラッシュプラグ204は、開業医(図示せず)に、所望されるように、内部構成要素23及びニードルカニューレ24を通じて、内部構成要素23及びニードルカニューレ24内への流体連通アクセスを付与し、取り除かれることができる。
【0022】
ステム200が近位端部キャップ260の一体部分であるように示される一方、いくつかのステム200又は全てのステム200は、容易に理解されるように、ニードル支持部22’の内部構成要素23の近位延在部によって提供されることができる。さらに、近位端部キャップ260がまた、近位端部キャップ60’と関連して上記されるように、近位延在部80’に固定された円筒面66を有する(また、ニードル支持部22の近位延在部80に固定される場合があり、且つ同様に方向付け構造85を含む場合がある)ように示される一方、近位端部キャップ260は、全ての円筒面66(又は、ニードル支持部22とともに使用される場合に、方向付け構造85)を含む必要がなく、それによって、近位端部キャップ260と露出されたグリップ構成要素40’との間の間隙(図示せず)が存在する場合がある。組立は、その固定が、上述されるように、近位端部キャップ260とニードル支持部の内部構成要素23との間でステム200の結合を伴う、又はステム200の結合を含むことを除いて、安全カテーテル装置10及び安全カテーテル装置10’と関連して実質的に上述される。近位端部キャップ260とともにそのような装置の使用は、安全カテーテル装置10及び安全カテーテル装置10’のために実質的に上述されるであろう。
【0023】
本願発明がその実施形態の説明によって図示される一方、及び実施形態がかなり詳細に記載される一方、そのような詳細な説明に添付した特許請求の範囲の技術的な範囲を制限すること、又は任意の方法で限定することを意図しない。追加の利点及び改良は、当業者に容易に理解されるであろう。例えば、グリップ構成要素40又は40’は、リブ42又は42’(及び/又はその先細された面108)を超えることによって、ニードル支持部22又は22’に取り付けられる場合がある。その関連で、さらなる下部表面48又はさらなる上部表面48’が設けられる必要がない。及び/又は、ウィング46、47のそれぞれは、ニードルガードハウジング20又は20’のそれぞれの長手方向スロット44又は44’を通じて延在している別個のリブを介して、ニードル支持部22又は22’に結合する場合がある。同様に、ニードルガードハウジング20’のシリンダー内に、面を有するように、近位端部キャップ60又は60’のための近位端部壁74を有することは、有利であり、近位端部キャップ60又は60’は、空気口76及び/又は近位端部壁74を有する必要がない。さらに、近位端部キャップ60、60’、又は260は、ニードルガードハウジング20又は20’の実質的な部分55の全てを必ずしも密閉する必要はない。その上位態様における本願発明は、それ故に、特定の詳細な説明、各装置及び各方法、示され且つ記載された図示された実施形態に限定されるものではない。それ故に、新しい試みは、出願人の一般的な進歩性の考えの技術的範囲又は精神から逸脱することなく、そのような詳細な説明から成る場合がある。
【符号の説明】
【0024】
10 安全カテーテル装置の第1の実施形態
10’ 安全カテーテル装置の第2の実施形態
12 カテーテルアセンブリ
14 ニードル挿入アセンブリ
14’ ニードル挿入アセンブリ
16 カテーテルハブ
18 カテーテルチューブ
19 遠位端部
20 ニードルガードハウジング
20’ ニードルガードハウジング
22 ニードル支持部
22’ ニードル支持部
23 内部構成要素
24 ニードルカニューレ
25 ベベル先端部
26 側壁
28 近位端部
30 遠位端部
32 空間
33 キャップ
33’ キャップ
34 遠位方向突出ノーズ
36 フラッシュプラグ
40 グリップ構成要素
40’ グリップ構成要素
42 リブ
42’ リブ
44 長手方向スロット
44’ 長手方向スロット
46 側壁又は表面(ウィング)
47 側壁又は表面(ウィング)
48 さらなる下部表面
48’ さらなる上部表面
50 プッシュ又はフィンガータブ
50’ プッシュ又はフィンガータブ
52 弓状リブ
55 実質的な部分、近位部分
60 近位端部キャップ
60’ 近位端部キャップ
62 側壁
64 内部空間
66 第1の円筒面(遠位の円筒面)
68 開口部
70 最遠位端部
72 第2の面、近位面
74 近位端部壁
74’ 近位端部壁
76 開口
78 近位端部
80 近位延在部
80’ 近位延在部
82 縁部
83 縁部
84 間隙
85 方向付け構造
88 レール
89 レール
90 弓状リブ(周囲リブ)
92 溝
92’ 溝
102 近位端部
102’ 近位端部
104 一対のフィンガ
106 スロット
108 先細された面
110 間隙領域
120 ノッチ
200 ステム
202 遠位端部
204 フラッシュプラグ
206 ポート
260 近位端部キャップ
A 矢印
B 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端部(28)及び遠位端部(30)を有している細長いニードルガードハウジング(20)と、
前記ニードルガードハウジング(20)の前記遠位端部(30)に隣接する第1の位置と前記ニードルガードハウジング(20)の前記近位端部(28)に隣接する第2の位置との間で、前記ニードルガードハウジング(20)内で移動可能な内部構成要素(23)を有しているニードル支持部(22)と、
前記ニードル支持部(22)に固定されたニードルカニューレ(24)であって、それとともに移動のために前記ニードル支持部(22)から遠位方向に延在し、鋭い遠位先端部(25)で終端しているニードルカニューレ(24)と、
を備えている密閉ニードル装置であって、
前記ニードルカニューレ(24)の前記鋭い遠位先端部(25)は、前記ニードル支持部(22)の第1の位置において、前記ニードルガードハウジング(20)の前記遠位端部(30)を超えて外側に露出されており、前記ニードル支持部(20)の前記第2の位置において、前記ニードルガードハウジング(20)内に封入されており、
前記ニードル支持部(22)は、前記ニードルガードハウジング(20)の外側に露出されたグリップ構成要素(40)を有し、該グリップ構成要素(40)は、前記ニードルガードハウジング(20)内に前記ニードル支持部の前記内部構成要素(23)に取り付けられ、それによって、前記グリップ構成要素(40)の手動操作が前記ニードル支持部の前記内部構成要素(23)の移動を生じさせ、
前記グリップ構成要素(40)は、前記ニードル支持部(22)の前記第1の位置において、前記ニードルガードハウジング(20)の前記遠位端部(30)に隣接しており、前記ニードル支持部(22)の前記第1の位置において、前記グリップ構成要素(40)の近位に前記ニードルガードハウジング(20)の実質的な部分(55)を露出するように寸法決めされる、密閉ニードル装置において、
前記ニードルガードハウジング(20)の外側の近位端部キャップ(60)は、前記ニードル支持部(22)から別個であり、且つ前記ニードル支持部(22)に固定され、
前記近位端部キャップ(60)は、前記ニードル支持部(22)の前記第1の位置において、前記グリップ構成要素(40)の近位に前記ニードルガードハウジング(20)の前記実質的な部分(55)をその内部に受容するように、且つ前記実質的な部分(55)を実質的に密閉するように寸法決めされることを特徴とする密閉ニードル装置。
【請求項2】
前記ニードルガードハウジング(20)は、遠位ノーズ部分(34)を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の密閉ニードル装置。
【請求項3】
前記グリップ構成要素(40)は、前記ニードルガードハウジング(20)の一の側にウィング(46)を含んでいることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の密閉ニードル装置。
【請求項4】
前記グリップ構成要素(40)は、前記ニードルガードハウジング(20)の他の側に第2のウィング(46)をさらに含んでいることを特徴とする請求項3に記載の密閉ニードル装置。
【請求項5】
前記グリップ構成要素(40)は、前記ウィング(46)及び前記第2のウィング(47)を相互接続している前記ニードルガードハウジング(20)の下に表面(48)をさらに含んでいることを特徴とする請求項4に記載の密閉ニードル装置。
【請求項6】
前記グリップ構成要素(40)は、前記ウィング(46)及び前記第2のウィング(47)を相互接続している前記ニードルガードハウジング(20)の上に第2の表面(48’)をさらに含んでいることを特徴とする請求項5に記載の密閉ニードル装置。
【請求項7】
前記グリップ構成要素(40)は、略管状構造を画定していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項8】
前記グリップ構成要素(40)は、その周囲に関して略閉鎖されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項9】
前記グリップ構成要素(40)は、近位端部(78)を有し、
前記近位端部キャップ(60)は、前記グリップ構成要素の前記近位端部(78)に固定された遠位端部(70)を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項10】
前記グリップ構成要素(40)は、前記近位端部キャップ(60)内に受容された近位延在部(80)を有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項11】
前記近位延在部(80)は、間隙(84)を有し、
前記近位端部キャップ(60)は、前記間隙(84)内に受容可能な方向付け構造(88)を含んでいることを特徴とする請求項10に記載の密閉ニードル装置。
【請求項12】
前記近位端部キャップ(60)は、前記ニードル支持部(22)の前記内部構成要素(23)に固定されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項13】
ステム(200)をさらに備え、
前記ステム(200)は、前記ニードル支持部(22)の前記内部構成要素(23)と前記近位端部キャップ(60)と間に結合されていることを特徴とする請求項12に記載の密閉ニードル装置。
【請求項14】
前記近位端部キャップ(60)は、略管状であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項15】
前記近位端部キャップ(60)は、近位壁(74)を有し、
前記近位壁(74)は、前記近位端部キャップ(60)の近位端部(72)を閉鎖していることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項16】
前記近位端部キャップ(60)の前記近位壁(74)は、前記近位壁を通じて開口76を有していることを特徴とする請求項15に記載の密閉ニードル装置。
【請求項17】
前記ニードルガードハウジング(20)は、長手方向スロット(44)を有し、
前記密閉ニードル装置は、リブ(42)をさらに備え、該リブ(42)は、前記グリップ構成要素(40)を前記ニードル支持部(22)に取り付けている前記長手方向スロット(44)を通じて延在していることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項18】
カテーテルハブ(16)と、前記カテーテルハブの遠位端部から遠位方向に延在しているカテーテルチューブ(18)と、を含んでいるカテーテルアセンブリ(12)と組み合わされ、
前記密閉ニードル装置は、前記カテーテルアセンブリに結合され、
それによって、前記ニードルカニューレ(24)の前記鋭い遠位先端部(28)は、前記ニードル支持部(22)の前記第1の位置において、前記ニードルガードハウジング(20)の前記遠位端部(30)及び前記カテーテルチューブ(18)を超えて外側に露出されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の密閉ニードル装置。
【請求項19】
密閉ニードルガードを組み立てるための方法であって、
ニードルガードハウジング内の移動のために、ニードル支持部から延在しているニードルとともにニードル支持部を組み立て、前記ニードルガードハウジング内に前記ニードル支持部を移動するためのニードルガードハウジングの外側にグリップ構成要素を組み立てる段階と、
前記ニードル支持部との対面関係及び当接関係になるように、前記ニードルガードハウジングの近位端部に亘って、端部キャップを配置する段階と、
前記端部キャップ及び前記ニードル支持部を固定する段階と、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項20】
前記端部キャップと、前記ニードルガードハウジングとともに延在している前記ニードル支持部の内部構成要素と、を固定することによって、前記端部キャップ及び前記ニードル支持部を固定する段階をさらに備えていることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記端部キャップ及び前記グリップ構成要素を固定することによって、前記端部キャップ及び前記ニードル支持部を固定するステップをさらに備えていることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2010−528708(P2010−528708A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510388(P2010−510388)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/060446
【国際公開番号】WO2008/147600
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(506246818)スミス・メディカル・エイエスディ・インコーポレーテッド (31)
【Fターム(参考)】