説明

通信ネットワーク内のメディアコンテンツリストのバージョンを調整する方法および機器

通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する方法、システム、装置、機器およびコンピュータプログラム製品が定義される。本明細書に開示する態様は、典型的なユーザ行動を考慮して、予測されるユーザの期待に基づいてメディアコンテンツリストをマージする。特定の一態様では、メディアコンテンツリストのマージは、関連づけられたメディアコンテンツユーザによって維持され、日常的にアップデートされるメディアコンテンツ取得優先度リストのマージを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示する態様は、通信ネットワークに関し、より詳細には、通信ネットワーク内の、同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整するシステム、方法および機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置、より具体的にはセルラー電話などの無線通信装置は、過去10年間で急速に人気を得た。こうした装置は急速に、広範囲のファンクションを提供することが可能な多面的装置になりつつある。たとえば、セルラー電話は、計算機能、インターネットアクセス、電子メール、テキストメッセージ通信、GPSマッピング、ディジタル写真機能、オーディオ/MP3プレーヤ、ビデオゲーム機能なども実施することができる。
【0003】
さらに、無線通信装置は益々、たとえばオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、マルチメディアコンテンツ、ゲームコンテンツ、データ/テキストコンテンツなどのメディアコンテンツを受信可能に製造されるようになっている。したがって、通信装置は、ブロードキャスト伝送および/もしくはマルチキャスト伝送などの1対多伝送ならびに/またはユニキャスト伝送などの1対1伝送を受けるように構成され得る。
【0004】
メディアコンテンツまたは可搬型(ポータブル)および/もしくは無線装置の利用が増すにつれ、ユーザは、固定および移動体両方の幅広い装置を介したメディアコンテンツへの継続的アクセスを望む。「ペイパービュー」加入においてセットトップボックスからメディアコンテンツを素早くダウンロードし、またはブロードバンド接続を経由してメディアコンテンツをダウンロードし、もしくは流す能力により、瞬時アクセスへの期待が高まっている。この点において、選択を行うときと、選択を閲覧、再生、実行用などに利用可能にするときとの間の時間の短縮が望まれる。
【0005】
格納、処理および表示機能の拡大に伴い、メディアコンテンツ(たとえば、オーディオ、ビデオ、テキスト、触覚素材など)を再生する可搬型装置が、至る所で見られるようになっている。可搬型メディアプレーヤ(PMP)は、たとえば携帯情報端末(PDA)、セルラー電話、eメールアプリケーションなどの用途をもつ集中ハンドヘルド装置の単なる一態様であり得る。頻繁に旅行する一部のユーザにとって、少なくとも部分的にはPMPとして役立つ移動体通信装置は、有力な娯楽および情報源となり得る。
【0006】
多くの事例において、メディアコンテンツを再生し、あるいは利用するユーザは、次に再生し、閲覧し、あるいは利用したいと思うメディアコンテンツに対する好みをもっている場合がある。たとえば、ユーザは、ある特定の動画を閲覧し、またはある種のオーディオCD(コンパクトディスク)を聞くことを好む場合がある。メディアコンテンツの再生あるいは利用に対する好みにより、ユーザは、ユーザが取得し、あるいは利用することを望むメディアコンテンツの優先度一覧を定義するメディアコンテンツ優先度リストをもつようになる。
【0007】
このタイプのメディアコンテンツ優先度リストは、たとえばNetflixなど、現在のオンラインディジタルビデオディスク(DVD)レンタルサービスとともに使われる。Netflixのシナリオでは、ユーザは、自分が借りたいと思うDVDの優先度一覧を作成し、サービスは、通常は従来の郵便サービスにより、所定の数のDVDを加入者に配達し、ユーザが1つまたは複数のDVDを、通常は郵便サービスによりサービスに返却すると、1つまたは複数の追加DVDが加入者に送られる。1つまたは複数の追加DVDは、加入者DVD優先度リストに基づいて識別される。どの時点でも、加入者は、もはや借りたいと思わないDVDを消去し、借りたいと思う新たなDVDを追加し、または借りたいと思うDVDの優先順位を変更することによって、優先度リストを編集することができる。加入者向けの優先度リストは、オンラインで利用可能であり、したがって、サービスプロバイダによってネットワークサーバサイトに格納される。
【0008】
メディアコンテンツが無線によってPMPに配信されている事例では、このようなメディアコンテンツ優先度一覧を、メディアコンテンツがPMPに配信される順序を定義する手段として利用することにより、さらに問題が提起される場合がある。具体的には、1人のメディアコンテンツユーザ向けに異なるリストが同時に存在する場合がある。というのは、メディアコンテンツリストが、PMPおよび同時にネットワーク側で格納されるよう求められ、あるいはそのように構成され得るからである。このようなケースでは、ユーザは、PMPがネットワークに接続していない時点で、PMPに格納されたリストを修正する可能性がある。このような事例において、修正は、ネットワーク接続が行われるまで、おそらく数時間、ときには数日間もネットワークに送ることができない。その間、PMPがネットワークと接続し直し、ネットワークに修正を送る機会がない間に、メディアコンテンツユーザは、たとえばネットワーク接続を有するPCなどの別の装置にアクセスし、PMPにおいて行われたがまだネットワークに送られていない修正とは全く異なる修正を与える場合がある。PMPによってネットワーク接続が確立し直され、優先度リストに対する修正がネットワークに送られると、ネットワークには、修正のうちどちらが先行したのか、したがって、どちらの修正がユーザの現在のメディアコンテンツ優先度リストにおいて反映されるべきか判定するための手段がない。
【0009】
メディアコンテンツ配信への加入が多数のユーザ向けに構成され、または複数のユーザが加入にアクセスする場合、同様のタイプの修正衝突が起こる可能性もある。いずれのケースでも、複数のユーザが、複数の装置においてメディアコンテンツリストを同時に修正する場合がある(たとえば、あるユーザ/加入者が、PMPからリストを修正し、同時に、別のユーザ/加入者がPCからリストを修正する)。繰返しになるが、ネットワークには、同時修正のどちらが先行したか、したがって、どちらの修正が加入上の現在のメディアコンテンツ優先度リストにおいて反映されるべきか判定するための手段がない。
【発明の概要】
【0010】
したがって、メディアコンテンツ優先度リストなどのメディアコンテンツリストの同時存在バージョンがある際に衝突を解消する方法、システム、機器および/またはコンピュータプログラム製品が必要とされている。望まれる方法、システム、機器および/またはコンピュータプログラム製品は、メディアコンテンツリストのあるバージョンが、PMPレベルなどのメディアコンテンツプレーヤ装置レベルに存在すると同時に、メディアコンテンツリストの別のバージョンが、ネットワークサーバレベルなどのネットワークレベルに存在するという問題に対処するべきである。さらに、望まれる方法、システム、機器および/またはコンピュータプログラム製品は、複数の装置において修正が同時に起こる事例における競合解決を可能にするべきである。
【0011】
以下では、1つまたは複数の態様の基本的な理解のために、このような態様の簡略化した概要を提示している。この概要は、企図したすべての態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重大な要素を明らかにすることも、一部または全部の態様の範囲を定めることも意図していない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を、簡略化した形で提示することである。
【0012】
通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する方法、機器、システムおよびコンピュータプログラム製品を提供する。本明細書に開示する態様は、典型的なユーザ行動を考慮して、予測されるユーザの期待に基づいてメディアコンテンツリストをマージする。同時に存在するメディアコンテンツリストをマージするために、本態様は、リスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプおよび/またはリストに対する全体的タイムスタンプを与え、たとえばメディアコンテンツプレーヤ、ネットワークサーバなどの装置が接続するたびにリストまたはリストコンテンツを比較することによって、異なるメディアリストが存在するという判定を行う。エントリのタイムスタンプがリストの間で異なると判定された場合、こうしたリストは異なると見なされ、マージが起こる。一態様では、マージが起きた結果、統一メディアコンテンツにすべてのメディアコンテンツ追加エントリを追加し、両方またはすべてのメディアコンテンツリストにおいてエントリが消去されている場合はメディアコンテンツエントリを消去し、メディアコンテンツリストのすべてではないリストからメディアコンテンツエントリが消去されている場合はエントリを消去候補としてマークし、エントリを、その位置により最新タイムスタンプで順序づける(すなわち、競合位置が、最新タイムスタンプが先頭になるように順序づけられる)ことによって統一メディアコンテンツリストが生じる。
【0013】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整する方法が、第1の態様である。この方法は、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定すること、メディアコンテンツリストの複数のバージョンを統一バージョンにマージすること、およびメディアコンテンツリストの統一バージョンを格納することを含む。メディアコンテンツ優先度リストは、メディアコンテンツ優先度リストとしてさらに定義され、メディアコンテンツ取得優先度リストなどとしてさらに定義され得る。
【0014】
本方法の一態様では、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定することは、2つ以上の装置の少なくとも2つがネットワーク接続を確立するたびに、装置に格納されたメディアコンテンツリストを比較することを可能にする。メディアコンテンツリストを比較することは、リストに関連づけられたタイムスタンプを比較すること、またはメディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較することを含んでよく、メディアコンテンツリスト中のエントリの間で1つまたは複数のタイムスタンプが異なる場合、複数のバージョンが存在すると判定される。
【0015】
本方法のいくつかの態様では、判定することは、メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定することをさらに含み得る。このような態様において、2つより多いバージョンのマージはペアごとに起きてよく、マージされる最初のバージョンペアは、時間的に最も早い2つのバージョンであり、続いて、最初のバージョンペアの結果が時間的に次のバージョンとマージされ、すべての同時存在バージョンが統一バージョンにマージされるまで同様に続く。
【0016】
本方法の態様によると、マージは、以下のように起こり得る。複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリが、統一バージョンに追加され得る。複数の同時存在バージョンすべてが、ある特定のメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、そのメディアコンテンツエントリは、統一バージョンから消去され得る。複数の同時存在バージョンのすべてではないバージョンが、ある特定のメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、そのメディアコンテンツエントリは、統一バージョンにおいて消去候補として識別され得る。いくつかの態様では、消去候補として識別されているすべてのメディアコンテンツエントリは、マージがすべてのメディアコンテンツエントリ追加、消去および順序変更を完了した後、リストの末尾に移動され得る。さらに、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるエントリは、マージされたバージョンにおいて最新タイムスタンプに基づいて順序づけられ、そうすることによって、順序における競合位置は、最新タイムスタンプが統一バージョンのリスト中で先頭に現れるように順序づけられる。
【0017】
本方法の他の態様では、メディアコンテンツリストの統一バージョンを格納することは、1つまたは複数の通信装置および1つまたは複数のネットワーク装置にメディアコンテンツリストの統一バージョンを格納することをさらに含み得る。したがって、本方法は、通信装置またはネットワーク装置の少なくとも一方にメディアコンテンツリストの統一バージョンを伝達することをさらに含み得る。
【0018】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整するように構成された少なくとも1つのプロセッサが、別の態様である。このプロセッサは、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定する第1のモジュール、メディアコンテンツリストの複数のバージョンを統一バージョンにマージする第2のモジュール、およびメディアコンテンツリストの統一バージョンを格納する第3のモジュールを含む。
【0019】
コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品によって、さらに別の態様が提供される。この媒体は、コンピュータに、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定させる第1のコードセット、コンピュータに、メディアコンテンツリストの複数のバージョンを統一バージョンにマージさせる第2のコードセット、およびコンピュータに、メディアコンテンツリストの統一バージョンを格納させる第3のコードセットを含む。
【0020】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整する機器が、別の態様である。この機器は、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定するための手段、メディアコンテンツリストの複数のバージョンを統一バージョンにマージするための手段、およびメディアコンテンツリストの統一バージョンを格納するための手段を含む。
【0021】
通信装置が、さらに別の関連態様である。この装置は、プロセッサおよびプロセッサと通信するメモリを含むコンピュータプラットフォームを含む。この装置は、メモリに格納されるとともにプロセッサと通信するメディアコンテンツリストモジュールをさらに含む。メディアコンテンツリストモジュールは、ユーザ設定可能メディアコンテンツリストを提供するように動作可能である。この装置は、メモリに格納されるとともにプロセッサと通信するメディアコンテンツリストマージモジュールも含み、メディアコンテンツリストマージモジュールは、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定し、メディアコンテンツリストのバージョンを統一バージョンにマージし、メディアコンテンツリストの統一バージョンを格納するように動作可能である。
【0022】
いくつかの態様において、通信装置は、メモリに格納されるとともにプロセッサと通信するメディアコンテンツプレーヤモジュールをさらに含み得る。メディアコンテンツプレーヤモジュールは、選択されたメディアコンテンツを装置で再生するように動作可能である。
【0023】
本装置の一態様では、メディアコンテンツ優先度リストモジュールは、ユーザ設定可能メディアコンテンツ優先度リスト、さらにはユーザ設定可能メディアコンテンツ取得優先度リストまたは考えられ得る他の任意のユーザ設定可能メディアコンテンツリストを提供するようにさらに動作可能である。さらに別の態様では、メディアコンテンツリストモジュールは、メディアコンテンツリスト中のエントリが編集され、あるいは修正されるたびにタイムスタンプを作成するようにさらに動作可能である。
【0024】
本装置のいくつかの態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、装置がメディアコンテンツサービスとのネットワーク接続を確立するたびに装置ベースのメディアコンテンツリストをネットワークベースのメディアコンテンツリストと比較するようにさらに動作可能である。この点において、メディアコンテンツリストマージモジュールは、既存のメディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較し、そうすることによって1つまたは複数のタイムスタンプが既存のメディアコンテンツリスト中のエントリの間で異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定されるようにさらに動作可能でよい。
【0025】
本装置の代替態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定するようにさらに動作可能でよい。このような態様において、メディアコンテンツリストマージモジュールは、2つより多いバージョンをペアごとにマージするようにさらに動作可能でよく、そうすることによって、マージされる最初のバージョンペアは、時間的に最も早い2つのバージョンであり、続いて最初のバージョンペアの結果が時間的に次のバージョンとマージされ、すべての同時存在バージョンが統一バージョンにマージされるまで同様に続く。
【0026】
本装置の一態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、以下のマージ規則の1つまたは複数を用いてマージを指揮するようにさらに動作可能でよい。一態様では、マージモジュールは、複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリをメディアコンテンツリストの統一バージョンに追加することができる。別の態様では、複数のバージョンすべてがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、マージモジュールは、そのメディアコンテンツエントリを統一バージョンから消去してよい。さらに別の態様では、複数のバージョンのすべてではないバージョンがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、マージモジュールは、そのリストエントリを消去候補として識別し得る。マージモジュールがリストエントリを消去候補として識別しているこのような態様では、モジュールは、他のすべてのマージ操作を完了した後で、消去候補として識別されたエントリをリストの末尾にさらに移動してよい。さらに別の態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、マージされているバージョン中の最新タイムスタンプ位置に基づいて、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおいてエントリを順序づけるようにさらに動作可能でよい。
【0027】
加えて、本装置は、メディアコンテンツリストの統一バージョンを受信し、ネットワーク装置に伝達するように動作可能な通信モジュールをさらに含み得る。
【0028】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整するネットワーク機器が、さらに別の態様である。後で論じるように、この機器は、たとえばメディアコンテンツサービス関連サーバ、メディアコンテンツサービス関連キオスクなど、1つまたは複数のネットワーク装置を含み得る。図23に関連して後で論じるように、キオスクは、たとえば可搬型メディアプレーヤ装置などの通信装置への無線メディアコンテンツ配信のためのエンドポイントとして、メディアコンテンツ配布システム中に地理的に分散され得る。本ネットワーク機器は、プロセッサおよびプロセッサと通信するメモリを含むコンピュータプラットフォームを含む。この機器は、メモリに格納されるとともにプロセッサと通信するメディアコンテンツリストデータベースをさらに含む。メディアコンテンツリストデータベースは、メディアコンテンツリストを格納するように動作可能であり、各リストは、対応するメディアコンテンツユーザに関連づけられる。ネットワーク機器は、メモリに格納されるとともにプロセッサと通信するメディアコンテンツリストマージモジュールをさらに含む。メディアコンテンツリストマージモジュールは、関連づけられたメディアコンテンツユーザに対して、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定し、メディアコンテンツリストのバージョンを統一バージョンにマージするように動作可能である。
【0029】
本ネットワーク機器の一態様では、メディアコンテンツリストデータベースは、メディアコンテンツ取得優先度リストなどのメディアコンテンツ優先度リストを格納するように動作可能であり、各リストは、対応するメディアコンテンツユーザに関連づけられる。さらに、メディアコンテンツ優先度データベースは、メディアコンテンツリストの統一バージョンを、対応するメディアコンテンツユーザの現在のメディアコンテンツリストとして格納するように動作可能でよい。
【0030】
本ネットワーク機器の特定の態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、ユーザに関連づけられた通信装置へのネットワーク接続が行われるたびに、ユーザに関連づけられたデータベース中のメディアコンテンツリストを比較するようにさらに動作可能である。このような態様において、メディアコンテンツリストマージモジュールは、メディアコンテンツユーザに関連づけられたデータベースにあるリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを、ユーザの通信装置リスト中の対応する各エントリと比較するようにさらに動作可能でよく、そうすることによって、メディアコンテンツリスト中のエントリにおいて1つまたは複数のタイムスタンプが異なる場合、複数のバージョンが存在すると判定される。
【0031】
本ネットワーク機器の代替態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定するようにさらに動作可能でよい。このような態様において、メディアコンテンツリストマージモジュールは、2つより多いバージョンをペアごとにマージするようにさらに動作可能でよく、そうすることによって、マージされる最初のバージョンペアは、時間的に最も早い2つのバージョンであり、続いて、最初のバージョンペアの結果が時間的に次のバージョンとマージされ、すべての同時存在バージョンが統一バージョンにマージされるまで同様に続く。
【0032】
本ネットワーク機器の一態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、以下のマージ規則の1つまたは複数を用いてマージを指揮するようにさらに動作可能でよい。一態様では、マージモジュールは、複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリをメディアコンテンツリストの統一バージョンに追加し得る。別の態様では、複数のバージョンすべてがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、マージモジュールは、統一バージョンからその特定のメディアコンテンツエントリを消去してよい。さらに別の態様では、複数のバージョンのすべてではないバージョンが特定のメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、マージモジュールは、そのリストエントリを消去候補として識別し得る。マージモジュールがリストエントリを消去候補として識別しているこのような態様では、モジュールは、他のすべてのマージ操作を完了した後、消去候補として識別されたエントリをリストの末尾にさらに移動してよい。さらに別の態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、マージされているバージョン中の最新タイムスタンプ位置に基づいて、メディアコンテンツリストの統一バージョン中のエントリを順序づけるようにさらに動作可能でよい。
【0033】
さらに、ネットワーク機器装置は、メディアコンテンツリストの統一バージョンをネットワーク装置に、またはメディアコンテンツユーザに関連づけられた1つもしくは複数の通信装置に伝達するように動作可能な通信モジュールをさらに含み得る。
【0034】
このように、通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する態様が提供される。本明細書に開示する態様は、典型的なユーザ行動を考慮した上で、予測されるユーザの期待に基づいてメディアコンテンツリストをマージする。特定の一態様では、メディアコンテンツリストのマージは、関連づけられたメディアコンテンツユーザによって維持され、日常的にアップデートされるメディアコンテンツ取得優先度リストのマージを含む。
【0035】
開示する態様について、これ以降では添付の図面とともに記載するが、図面は、開示する態様を限定するためではなく例示するために与えられ、図面において同様の指定は要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本明細書に記載する態様によるメディアコンテンツリストを示すブロック図。
【図2】ある態様による、メディアコンテンツリストの異なるバージョンを統一バージョンにマージするシステムを示す概略ブロック図。
【図3】別の態様による、統一メディアコンテンツリストにメディアコンテンツエントリを追加するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図4】別の態様による、統一メディアコンテンツリストにメディアコンテンツエントリを追加するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図5】別の態様による、統一メディアコンテンツリストにメディアコンテンツエントリを追加するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図6】別の態様による、統一メディアコンテンツリストからメディアコンテンツエントリを消去するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図7】別の態様による、統一メディアコンテンツリストからメディアコンテンツエントリを消去するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図8】別の態様による、統一メディアコンテンツリストからメディアコンテンツエントリを消去するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図9】さらに別の態様による、統一メディアコンテンツリストにおいてメディアコンテンツエントリを消去候補として識別するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図10】さらに別の態様による、統一メディアコンテンツリストにおいてメディアコンテンツエントリを消去候補として識別するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図11】さらに別の態様による、統一メディアコンテンツリストにおいてメディアコンテンツエントリを消去候補として識別するマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図12】さらに別の態様による、一律のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図13】さらに別の態様による、一律のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図14】さらに別の態様による、一律のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図15】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図16】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図17】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図18】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図19】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図20】別の態様による、複数のタイムスタンプをもつ、リストにあるメディアコンテンツエントリを順序づけて、統一メディアコンテンツリストにするマージ規則を示す、メディアコンテンツリストのブロック図。
【図21】ある態様による無線通信装置を示すブロック図。
【図22】ある態様によるネットワーク機器を示すブロック図。
【図23】別の態様による、通信装置にメディアコンテンツを配信する例示的なシステムを示す概略ブロック図。
【図24】さらに別の態様による、通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する方法を示す流れ図。
【図25】さらに別の態様による、通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する方法を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、図面を参照して、様々な態様を記載する。以下の記述では、説明目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解のために多数の具体的詳細を説明する。ただし、こうした態様(1つまたは複数)は、こうした具体的詳細なしで実施され得ることが明らかであろう。
【0038】
本出願において使われる「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなどだがそれに限定されないコンピュータ関連エンティティを含むことを意図している。たとえば、構成要素またはモジュールは、プロセッサ上で稼動するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでよいが、それに限定されない。例として、コンピューティング装置上で稼動するアプリケーションおよびそのコンピューティング装置両方が構成要素またはモジュールとなり得る。1つまたは複数の構成要素またはモジュールが実行プロセスおよび/またはスレッド中に存在してよく、構成要素は、1台のコンピュータに配置し、かつ/または2台以上のコンピュータの間に分散してよい。さらに、こうした構成要素またはモジュールは、様々なデータ構造が格納された様々なコンピュータ可読媒体から実行し得る。構成要素またはモジュールは、ローカルおよび/もしくはリモートプロセスによって、たとえば、ローカルシステム、分散型システム内の別の構成要素もしくはモジュールと対話するある構成要素からのデータなど、1つもしくは複数のデータパケットをもつ信号により、ならびに/またはインターネットなどのネットワークを越えて、他のシステムと信号により通信することができる。
【0039】
さらに、メディアコンテンツプレーヤ装置、たとえば可搬型メディアプレーヤ(PMP)や無線通信装置などの通信装置に関連して、様々な態様を本明細書に記載する。無線通信装置は、システム、装置、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、移動体装置、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信装置、ユーザエージェント、ユーザ装置、またはユーザ機器(UE)と呼ぶこともできる。さらに、無線通信装置は、セルラー電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能をもつハンドヘルド装置、コンピューティング装置、または無線モデムに接続された他の処理装置でよい。
【0040】
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包含的な「または」を意味することを意図している。つまり、特に指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「XがAまたはBを利用する」というフレーズは、自然な包含的置換のいずれも意味することを意図している。つまり、「XがAまたはBを利用する」というフレーズは、XがAを利用する、XがBを利用する、またはXがAおよびB両方を利用する、という事例のいずれによっても満たされる。さらに、本出願および添付の請求項において使われる冠詞「a」および「an」は概して、特に指定がない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味するものと企図されるべきである。
【0041】
いくつかの装置、構成要素、モジュールなどを含み得るシステムに関して、様々な態様または特徴を提示する。様々なシステムは、追加装置、構成要素、モジュールなどを含んでよく、かつ/または図面に関連して論じる装置、構成要素、モジュールなどのすべては含まなくてもよいことを理解されたい。こうした手法の組合せも用いられ得る。
【0042】
本態様は、通信ネットワーク内のメディアコンテンツリストの異なるバージョンの調整、他の言い方ではマージ、を行う方法、システム、装置、機器およびコンピュータプログラム製品を提供する。図1を参照すると、一態様により、メディアコンテンツリスト10が示されている。メディアコンテンツリスト10は概して、メディアコンテンツ項目のユーザ設定可能リストである。このようなものとして、メディアコンテンツリスト10は、ディジタルビデオディスク(DVD)タイトル、コンパクトディスク(CD)タイトル、歌タイトル、オーディオブック/雑誌、ディジタル書籍/雑誌タイトル、ビデオゲームタイトル、または他のあらゆるビデオ、オーディオ、マルチメディアまたはテキストメディアコンテンツなどのメディアコンテンツ項目またはファイルに対応するメディアコンテンツエントリ12、14、16、18、20、22、24を含む。一態様では、メディアコンテンツリストは、所定のアクションに関連した、ユーザの選んだ順序を定義するメディアコンテンツの順序つきリストである。たとえば、図1で、メディアコンテンツエントリ12は順序が最初であり、メディアコンテンツ「A」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ14は第2の順序であり、メディアコンテンツ「B」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ16は第3の順序であり、メディアコンテンツ「C」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ18は第4の順序であり、メディアコンテンツ「D」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ20は第5の順序であり、メディアコンテンツ「E」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ22は第6の順序であり、メディアコンテンツ「F」に関連づけられ、メディアコンテンツエントリ24は第7の順序であり、メディアコンテンツ「G」に関連づけられる。メディアコンテンツリスト10中のエントリの数は例として示されており、したがって、メディアコンテンツリスト10は、ユーザによって構成された任意の数のエントリをもち得る。
【0043】
一態様では、メディアコンテンツリスト10は、メディアコンテンツサービスからメディアを取得するための、ユーザの嗜好または優先度を定義し得る。このような態様において、メディアコンテンツサービスは、メディアコンテンツリスト10をネットワークサーバなどに格納することができ、メディアコンテンツリストの順序に従ってユーザの通信装置にメディアコンテンツを配信することができる。メディアコンテンツサービスがメディアコンテンツを流し得る他の態様では、ユーザの通信装置は、メディアコンテンツリスト10の順序に従って所望のメディアコンテンツを取り込むことができる。通信装置に配信され、かつ/または取り込まれ得るメディアコンテンツ項目の数は、メディアコンテンツサービスへのユーザの加入タイプ、特定のメディアコンテンツに関連したディジタル著作権管理(DRM)、装置の記憶容量または他のあらゆる要因に基づいて制限され得る。別の態様では、メディアコンテンツリスト10は、メディアコンテンツを再生し、閲覧し、あるいは実行するための、ユーザの嗜好または優先度を定義し得る。さらにそれ以外の態様では、メディアコンテンツリスト10は、メディアコンテンツの順序づけを要求し得る実施および他の所定アクションのための、ユーザの嗜好または優先度を定義し得る。
【0044】
図2を参照すると、本態様による、通信ネットワーク内のメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整するシステム100の概略ブロック図が示されている。システム100は、図示する例では可搬型通信装置である通信装置200と、無線ネットワーク110を介してネットワーク通信を行うネットワーク機器300とを含む。図2に示す通信装置200は、メディアプレーヤを任意選択で実施し得る無線通信装置であるが、他の態様では、通信装置200は、無線ネットワーク110を介した通信に加えて、またはその代わりに、有線ネットワークを介してネットワーク機器300と通信し得る非可搬型および/または有線装置でよい。
【0045】
通信装置200は、少なくとも1つのプロセッサ204およびメモリを含むコンピュータプラットフォーム202を提供する。通信装置208のメモリ206は、プロセッサ204と通信するとともにユーザ設定可能メディアコンテンツリスト212を提供するように動作可能なメディアコンテンツリストモジュールを含む。メディアコンテンツリスト212は、メディアコンテンツの順序つき列挙を可能にするが、順序は、ユーザ嗜好または優先度に基づき、所定のアクションに関連づけられる。たとえば、所定のアクションは、リスト中のメディアコンテンツの取得、リスト中のメディアコンテンツの再生または実行などでよい。通信装置200のユーザは、メディアコンテンツリスト212を作成し、続いてメディアコンテンツまたはメディアコンテンツの順序づけに対するユーザの現在の嗜好を反映するようにリストを編集し、または変更することができる。この点において、ユーザは、リスト212に追加メディアコンテンツを追加し、リスト212からメディアコンテンツを消去し、かつ/またはリスト212中のメディアコンテンツの順序を並べ直すことができる。
【0046】
通信装置208のメモリ206は、プロセッサ204と通信するとともに、メディアコンテンツリスト212の複数のバージョンが同時に存在すると判定し、メディアコンテンツリストの複数のバージョンをリストの統一バージョンにマージし、リスト212の統一バージョンを現在のバージョンとして格納するように動作可能なメディアコンテンツリストマージモジュール214をさらに含む。前述したように、メディアコンテンツリスト212の異なるバージョンは、様々なシナリオの下で存在し得る。たとえば、ユーザは、装置200がネットワークとアクティブ接続していないときにリスト212を修正し、修正されたリストを装置200に格納する場合がある。装置200がネットワーク接続を確立するのに先立って、ユーザは続いて、たとえばPCなどの二次的装置によりリストを修正することができ、こうした修正はネットワークに伝達される。したがって、装置200が実際に接続を確立し、ネットワークに初回修正を与えると、メディアコンテンツリストマージモジュール214は、リストの異なる2つのバージョンが同時に存在するという判定と、リストの間の衝突を解決するプロセスとを行う。
【0047】
一態様では、メディアコンテンツリスト212のバージョンを格納するメディアコンテンツサービスおよび/または他の任意のネットワーク機器とのネットワーク接続を通信装置200が確立するたびに、メディアコンテンツリストマージモジュール214は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト212のバージョンを、ネットワーク機器300に格納されたバージョンなど、メディアコンテンツリスト212の任意のネットワークベースのバージョンと比較することによって、複数のバージョンが存在すると判定し得る。前述したように、通信装置200とネットワーク機器300との間のネットワーク接続は、無線でも有線でもよい。無線態様では、接続は、図23に関連して後で記載するようなコンテンツ配信キオスク、および/またはWi−Fiアクセスポイント、たとえば商業施設や住居施設などで確立されるWi−Fiアクセスポイントと確立され得る。有線態様では、接続は、たとえばユニバーサルシリアルバス(USB)接続など、適切な有線接続を介してPCと確立され得る。
【0048】
一態様では、リスト212中の各メディアコンテンツエントリごとにタイムスタンプが作成され、タイムスタンプは、リスト中でエントリが追加され、消去され、かつ/または移動されるたびに変更される。したがって、異なるバージョンが存在するかどうか判定するための比較は、リスト中の最新アップデートを反映する、リストに関連づけられた全体的タイムスタンプの比較、またはメディアコンテンツリストのタイムスタンプの比較、およびエントリのいずれかが異なるタイムスタンプをもつ場合は異なるバージョンが存在するという判定を伴い得る。
【0049】
さらに、ネットワーク機器300でマージプロセスが起こる一態様では、メディアコンテンツリストマージモジュール214は、ネットワーク装置にメディアコンテンツリスト212を伝達する直前に同期タイムスタンプを作成するようにさらに動作可能であり得る。同期タイムスタンプは、メディアコンテンツリストを伝達する直前の現在の時間を反映することになる。ネットワーク機器300は、このタイムスタンプを使って、ネットワーク機器300と通信装置200との間のタイムスタンプにおけるどのエラーも訂正することができる。この点において、同期タイムスタンプは、リスト(1つまたは複数)が交換されるときに与えられる時間指示の間の時差で、エントリに関連づけられたタイムスタンプを調節することによって、絶対時間の同期をとるのに使われる。エラーを訂正するための同期タイムスタンプの使用では、ネットワーク機器300と通信装置200との間でリストを転送するための時間は、タイムスタンプのためには無視してよいと仮定することに留意されたい。
【0050】
メディアコンテンツリスト212の異なるバージョンが同時に存在するという判定が行われると、メディアコンテンツリストマージモジュール214は、異なるバージョンをメディアコンテンツリストの統一バージョンにマージするために、1つまたは複数の所定のマージ規則216を実装することになる。マージ規則216は、メディアコンテンツに対する嗜好という点において、ユーザの知覚行動を考慮し得る。マージ規則216の例については、図3〜20および図24に関連して後で論じる。
【0051】
一態様では、コンテンツリストマージモジュール214は、以下のプロセスに従って、メディアコンテンツリストの1つまたは複数の同時存在バージョンをマージし得る。絶対時間が同期をとられると、リスト中での現在の位置を反映するようにマージされるリスト中の各項目ごとにフィールドが定義される。最も古いタイムスタンプをもつ2つのリストが連結され、連結されたリストが、最初はタイムスタンプの降順で、次に位置フィールドの昇順でソートされる。項目に対するマージされた位置フィールドの定義は、リストの最上位から、すべての項目がフィールドによって定義されるまで進む。このプロセスは、エントリに位置フィールドが割り当てられるまで繰り返される。位置フィールドが未使用の場合、リスト項目に位置フィールドが割り当てられ、それ以外の場合、位置フィールドは1だけ増分される。同じ名称をもつ第2のエントリが存在する場合、このエントリはリストから削除される。番号1で始まる上から下への通し番号で位置フィールドに番号をつけ直すことによって、マージが完了される。
【0052】
メモリ206は任意選択で、プロセッサ204と通信するとともに、メディアコンテンツ209を再生し、あるいは実行するように動作可能なメディアコンテンツプレーヤモジュール208を含み得る。メディアコンテンツ209は、動画、テレビ番組、ビデオゲーム、CD、歌、オーディオブック、ディジタル書籍などを含むがそれに限定されないビデオファイル、オーディオファイル、マルチメディアファイル、ゲームファイル、テキストファイルなどを含み得る。メディアコンテンツ209は、通信装置200に格納され、通信装置200にストリーミングされ、あるいは通信装置200にとってアクセス可能であり得る。
【0053】
他の態様では、通信装置200は、メディアコンテンツを受信するように構成され得るが、メディアコンテンツプレーヤモジュールを有して構成されなくてよい。たとえば、装置がディスプレイおよび/またはオーディオ出力を含まない場合、装置は、メディアコンテンツプレーヤモジュールを含まなくてよい。このような態様において、通信装置200は、メディアコンテンツを受信し、続いて、メディアコンテンツプレーヤモジュールを有して構成された別の装置にコンテンツを転送すればよい。
【0054】
システム100は、少なくとも1つのプロセッサ304およびメモリ306を含むコンピュータプラットフォーム302を提供するネットワーク機器300をさらに含む。このネットワーク機器は、複数の装置を含み得るが、メディアコンテンツ関連サービスに関連づけられたネットワークサーバおよび/またはメディアコンテンツ配信サービス内で地理的に分散された1つもしくは複数のネットワークキオスクなどでよい。メモリ306は、プロセッサ304と通信するとともに、異なるメディアコンテンツユーザに各リストが関連づけられたメディアコンテンツリストを受信し格納するように動作可能なメディアコンテンツリストデータベース308を含み得る。このように、メディアコンテンツリストデータベース308は、通信装置200のユーザに関連づけられたメディアコンテンツリスト212を格納し得る。通信装置200がネットワーク機器300とのネットワーク接続を確立し、かつ/またはネットワーク機器300が通信装置200とのネットワーク接続を確立すると、メディアコンテンツリスト212の異なるバージョンが存在するかどうかに関して判定を行うことができ、異なるバージョンが存在すると判定された場合、異なるバージョンを統一バージョンにマージし、統一バージョンを現在のバージョンとして通信装置200およびネットワーク機器300に格納する。
【0055】
したがって、ネットワーク機器300のメモリ306は、プロセッサと通信するとともに、メディアコンテンツリスト212の複数のバージョンが同時に存在すると判定し、メディアコンテンツリストの複数のバージョンをリストの統一バージョンにマージし、リスト212の統一バージョンを現在のバージョンとして格納するように動作可能なメディアコンテンツリストマージモジュール214を含み得る。図2に示す態様は、通信装置200およびネットワーク機器300両方にあるメディアコンテンツリストマージモジュール214を示し、したがってマージプロセスは、プレーヤ装置200またはネットワーク機器300のどちらでも起こり得ることに留意されたい。他の態様では、マージプロセスは、プレーヤ装置またはネットワーク機器で実施されるように限定されてよく、したがって、こうした態様では、メディアコンテンツリストマージモジュール214は、通信装置200またはネットワーク機器300のどちらかにのみ存在すればよい。メディアコンテンツリストマージモジュール214が、通信装置200およびネットワーク機器300両方にある同じモジュールとして図示されているが、モジュールの機能性のみが同じである必要があり、したがって、モジュールを備えるハードウェア、ファームウェアおよび/またはソフトウェアは、プレーヤ装置200とネットワーク機器300との間で異なり得ることにも留意されたい。
【0056】
図3〜5を参照すると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにメディアコンテンツエントリを追加するマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、同時に存在するバージョンのいずれかがメディアコンテンツを追加した場合にメディアコンテンツリストの統一バージョンへのメディアコンテンツエントリの追加を可能にするマージ規則が定義され得る。このマージ規則は、ユーザがリストにメディアコンテンツを追加した場合、どの時点であっても、ユーザは、追加されたメディアコンテンツをリスト中に保持することを望むというユーザ行動仮説を考慮している。
【0057】
図3は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、5つの順序つきエントリ402、404、406、408、410を含む。リスト400は、メディアコンテンツ「X」に対応するエントリ406の追加を反映している。リストへの追加は午後2時に起きており、したがって、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「X」、メディアコンテンツ「C」およびメディアコンテンツ「D」に対応するエントリ402、404、406、408、410はそれぞれ、リストへの変更の時間を反映するように、午後2時というタイムスタンプを与えられる。リスト中のメディアコンテンツを順序づけるためのユーザ嗜好に基づいて、エントリ406は、リスト400中の第3の嗜好または優先度位置に位置決めされている。
【0058】
図4は、メディアコンテンツプレーヤに格納されたメディアコンテンツリスト400(図3)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト400は、メディアコンテンツ「Y」に対応するエントリ506の追加と、エントリ502、504、およびエントリ508、510に対する順序づけ嗜好の変更とを反映している。追加および順序変更は午後3時に起きており、したがって、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「Y」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「C」に対応するエントリ502、504、506、508、510はそれぞれ、リストへの変更の時間を反映するように午後3時というタイムスタンプを与えられる。
【0059】
図5は、それぞれ図3、図4に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、統一バージョンに組み込まれるべきメディアコンテンツリストの任意のバージョンへのすべての追加を可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、6つの順序つきエントリ602、604、606、608、610、612を含む。それぞれメディアコンテンツ「Y」および「X」に対応し、それぞれメディアコンテンツリスト400、500に追加されたエントリ606、608は、統一メディアコンテンツリスト600に追加されている。メディアコンテンツ「Y」を反映するエントリ606は、メディアコンテンツ「X」を反映するエントリ608より高い優先度をリスト中で与えられる。というのは、メディアコンテンツ「Y」の追加は、メディアコンテンツ「X」の追加より時間的に後で起きたからである。さらに、順序変更は時間的に最新のリストバージョンを反映するので、リスト500中で起きた、すなわち、メディアコンテンツ「B」がメディアコンテンツ「A」の前に列挙され、メディアコンテンツ「D」がメディアコンテンツ「C」の前に列挙されるという順序変更が、統一バージョンにおいて反映されている。
【0060】
図6〜8を参照すると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるメディアコンテンツエントリを消去するマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、同時に存在するバージョンすべてがメディアコンテンツを消去した場合にのみ、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるメディアコンテンツエントリの消去を可能にするマージ規則が定義され得る。このマージ規則は、同時に存在するすべてのものからユーザがメディアコンテンツを消去した場合、ユーザは統一リストからエントリを消去する希望を示しているというユーザ行動仮説を考慮している。
【0061】
図6は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する4つの順序つきエントリ412、414、418、420を含む。リスト400は、メディアコンテンツ「C」に対応するエントリ416が、リスト400から消去されていることも示す。このエントリに対するタイムスタンプは、消去が午後2時に起きたことを反映している。図7は、メディアコンテンツプレーヤに格納されたメディアコンテンツリスト400(図6)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト500は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する4つの順序つきエントリ512、514、518、520を含む。リスト500は、メディアコンテンツ「C」に対応するエントリ516が、リスト500から消去されていることも示す。さらに、リスト500は順序変更を反映し、ここで、メディアコンテンツ「B」(エントリ512)はメディアコンテンツ「A」(エントリ616)の前に移動されている。こうしたエントリに対するタイムスタンプは、消去および順序変更が午後3時に起きたことを反映している。
【0062】
図8は、それぞれ図6、図7に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、同時に存在するバージョンすべてがエントリの消去を可能にする場合、そのエントリが統一バージョンから消去されることを可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する4つの順序つきエントリ614、616、618、620を含む。メディアコンテンツ「C」に対するエントリは、同時に存在するバージョンすべて、具体的には、この例では、プレーヤ装置に格納されたメディアコンテンツリスト400およびネットワーク機器に格納されたメディアコンテンツリスト500から消去されたので、統一メディアコンテンツリスト600には含まれない。さらに、統一メディアコンテンツリスト600は、エントリに関連づけられた、時間的に最新のタイムスタンプをもつリストであるリスト500と一致するメディアコンテンツ順序を反映する。
【0063】
図9〜11を参照すると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおいてメディアコンテンツエントリを消去候補として識別するマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、同時に存在するバージョンのすべてではないバージョンがメディアコンテンツを消去した場合にメディアコンテンツリストの統一バージョンにおける消去候補としてのメディアコンテンツエントリの識別を可能にするマージ規則が定義され得る。さらに、別のマージ規則は、識別された消去候補を統一メディアコンテンツリストの末尾に移動することを求める。このマージ規則は、ユーザが、バージョンのすべてではないバージョンからメディアコンテンツを消去した場合にメディアコンテンツを消去することを望まない可能性があるというユーザ行動仮説を考慮する。さらに、消去候補として識別されたメディアコンテンツをリストの末尾に移動することによって、マージ規則は、たとえばメディアコンテンツの取得など、順序つきリストに関連した作業を実施する可能性を減らす。リストの末尾に移動されると、ユーザには、メディアコンテンツを消去し、または消去候補としてのメディアコンテンツのマークを解除し、メディアコンテンツをリスト中の所望の位置に移動するという選択肢がある。
【0064】
代替態様では、メディアコンテンツリストマージモジュールは、「クイック消去」、すなわち、リストのバージョンのただ1つにおいて消去が起きた場合でも、マージされたリストからすべてのメディアコンテンツエントリを消去するためのユーザ選択可能オプションを提供するように構成され得る。ユーザがこのオプションを選択した場合、マージされたリスト中でどのエントリも消去候補としてマークされる必要がなくなる。というのは、すべての消去が、バージョン間の一貫性に関わらず、マージされたリストにおいて消去されるからである。さらに、メディアコンテンツリストマージモジュールは、選択されているが受信されていないメディアコンテンツと、受信されており通信装置に格納されているメディアコンテンツとの間を区別する、さらにユーザ選択可能なオプションを提供するように構成され得る。たとえば、ユーザは、選択されているがまだ受信されていないメディアコンテンツのすべてではないバージョン消去を素早く消去し、受信されており現在格納されているメディアコンテンツのすべてではないバージョン消去を消去候補としてマークすることを選択することができる。同様に、メディアコンテンツリストマージモジュールは、通信装置に入れられ格納され、またはネットワーク機器に入れられ格納されたバージョンのみが「クイック消去」オプション用に構成されるように、通信装置に入れられ格納されたバージョンに対する消去と、ネットワーク機器に入れられ格納されたバージョンとの間の区別など、他のユーザ選択可能オプションをもって構成され得る。
【0065】
図9は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「C」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する4つの順序つきエントリ422、426、428、430を含む。リスト400は、メディアコンテンツ「B」に対応するエントリ424が、リスト400から消去されていることも示す。エントリに対するタイムスタンプは、消去が午後2時に起きたことを反映している。図10は、メディアコンテンツプレーヤに格納されているメディアコンテンツリスト400(図9)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト500は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C」およびメディアコンテンツ「E」に対応する4つの順序つきエントリ522、524、526、530を含む。リスト500は、メディアコンテンツ「D」に対応するエントリ528が、リスト500から消去されていることも示す。エントリに対するタイムスタンプは、消去が午後3時に起きたことを反映している。
【0066】
図11は、それぞれ図9、図10に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、同時に存在するバージョンのすべてではないバージョンがエントリの消去を可能にする場合はエントリが統一バージョンにおいて消去候補として識別されることを可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「C」、およびメディアコンテンツ「E」に対応する3つの順序つきエントリ622、624、626を含む。リストは、それぞれメディアコンテンツ「B」およびメディアコンテンツ「D」に対応するエントリ628、630も含む。エントリ628、630は、疑問符により、メディアコンテンツリストの同時存在バージョンのすべてではないバージョンからのその消去に基づいて、消去候補として識別されている。消去候補として識別されるのに加えて、エントリ628、639は、メディアコンテンツの取得など、順序つきリストに関連づけられた所定の作業が、エントリの消去候補に関連して絶対に起こらないようにするために、統一メディアコンテンツリスト600の末尾に移動されている。
【0067】
図12〜14を参照すると、メディアコンテンツエントリを順序づけしてメディアコンテンツリストの統一バージョンにするマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるメディアコンテンツエントリの順序づけを、最新タイムスタンプに基づく、異なるバージョンにおけるそのそれぞれの位置に従って可能にするマージ規則が定義され得る。したがって、異なるバージョンから競合位置が生じる場合、最新のタイムスタンプが押されたエントリが統一リストにおいて最初に現れるように順序づけられる。このマージ規則は、メディアコンテンツリスト中のエントリの、時間的に最新の再順序づけをユーザが好むというユーザ行動仮説を考慮している。
【0068】
図12は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B、メディアコンテンツ「C」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ432、434、436、438、440を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後2時にリストが作成され、または順序が変更されたことを反映している。
【0069】
図13は、メディアコンテンツプレーヤに格納されたメディアコンテンツリスト400(図12)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト500は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ532、534、536、538、540を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後3時にリストが作成され、または順序が変更されたことを反映している。
【0070】
図14は、それぞれ図12、図13に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、移動されているエントリが、その位置に従って、時間的に最新のタイムスタンプをもって順序づけられることを可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ632、634、636、638、640を含む。統一リスト600は、時間的に最新のエントリに関連づけられたタイムスタンプを反映するので、ネットワーク機器リスト500の順序を反映している。
【0071】
図15〜17を参照すると、メディアコンテンツエントリを順序づけてメディアコンテンツリストの統一バージョンにする別のマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるメディアコンテンツエントリの順序づけを、最新タイムスタンプに基づく、異なるバージョンにおけるそのそれぞれの位置に従って可能にするマージ規則が定義され得る。したがって、異なるバージョンから競合位置が生じる場合、最新のタイムスタンプが押されたエントリが統一リストにおいて最初に現れるように順序づけられる。
【0072】
図15は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B、メディアコンテンツ「C」、メディアコンテンツ「E」およびメディアコンテンツ「D」に対応する5つの順序つきエントリ442、444、446、448、450を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後2時にリストが作成され、または初回変更が行われ、続いて午後4時にエントリ438、450の順序への変更が起きたことを反映している。
【0073】
図16は、メディアコンテンツプレーヤに格納されたメディアコンテンツリスト400(図15)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト500は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ542、544、546、548、550を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後3時にリストが作成され、または順序が変更されたことを反映している。
【0074】
図17は、それぞれ図15、図16に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、移動されているエントリがその位置に従って、時間的に最新のタイムスタンプをもって順序づけられることを可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「E」およびメディアコンテンツ「D」に対応する5つの順序つきエントリ642、644、646、648、650を含む。統一リスト600は、通信装置リスト400中の対応するエントリ用の午後2時というタイムスタンプに対して、こうしたエントリ用の午後3時という比較的遅いタイムスタンプに基づく、ネットワーク機器リスト500中に位置決めされたエントリ642、644、646を反映する。さらに、統一リスト600は、ネットワーク機器リスト500中の対応するエントリ用の午後3時というタイムスタンプに対して、通信装置リスト400中に位置決めされたエントリ640、642を、こうしたエントリ用の午後4時という比較的遅いタイムスタンプに基づいて反映している。
【0075】
図18〜20を参照すると、メディアコンテンツエントリを順序づけてメディアコンテンツリストの統一バージョンにする別のマージ規則を示すメディアコンテンツリストのブロック図が示されている。一態様によると、メディアコンテンツリストの統一バージョンにおけるメディアコンテンツエントリの順序づけを、最新タイムスタンプに基づく、異なるバージョンにおけるそのそれぞれの位置に従って可能にするマージ規則が定義され得る。したがって、異なるバージョンから競合位置が生じる場合、最新のタイムスタンプが押されたエントリが統一リストにおいて最初に現れるように順序づけられる。
【0076】
図18は、通信装置200に格納されたメディアコンテンツリスト400を示す。リスト400は、それぞれメディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「D」、メディアコンテンツ「C」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ452、454、456、458、460を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後2時にリストが作成され、または初回変更が行われ、続いて午後4時にエントリ456、458の順序への変更が起きたことを反映している。
【0077】
図19は、メディアコンテンツプレーヤに格納されているメディアコンテンツリスト400(図18)と同時に、ネットワーク機器装置300に格納されたメディアコンテンツリスト500を示す。リスト500は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「C、メディアコンテンツ「A」、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ552、554、556、558、560を含む。エントリに対するタイムスタンプは、午後3時にリストが作成され、または順序が変更されたことを反映している。
【0078】
図20は、それぞれ図18、図19に示すメディアコンテンツリスト400、500のマージ後に生じる統一メディアコンテンツリスト600を示す。前述したように、一態様による例示的マージ規則は、移動されているエントリが、その位置に従って、時間的に最新のタイムスタンプをもって順序づけられることを可能にする。したがって、統一メディアコンテンツリスト600は、それぞれメディアコンテンツ「B」、メディアコンテンツ「D」、メディアコンテンツ「C」、メディアコンテンツ「A」およびメディアコンテンツ「E」に対応する5つの順序つきエントリ652、654、656、658、660を含む。統一リスト600は、通信リスト400およびメディアコンテンツリスト500におけるエントリ用の最新タイムスタンプに基づく位置を反映する。さらに、より遅いタイムスタンプをもつエントリへのより高い位置づけの付与に基づいて衝突が解決される規則に基づいて、メディアコンテンツ「D」およびメディアコンテンツ「C」は、統一リスト中のより高い位置、具体的には第2および第3の位置を与えられる。
【0079】
図21を参照すると、一態様において、通信装置200は、たとえば無線電話など、独立型PMPや別の装置に組み込まれたPMPなどの無線装置を備え得る。任意選択でメディアコンテンツプレーヤ機能を提供することに加えて、無線通信装置200は、異なるスペクトル帯域幅および/または異なるエアインターフェース技術をしばしば利用する、様々な無線通信システムの1つまたは複数を介した無線通信を提供することが理解できよう。例示的なシステムは、符号分割多元接続(符号分割多元接続2000、EVDO、WCDMA)、OFDM、またはOFDMA(Flash−OFDM、802.20、WiMAX)、FDDまたはTDDライセンススペクトルを用いるFDMA/TDMA(GSM(登録商標))システム、不対ライセンス不要スペクトル、および802.xx無線LANまたはブルートゥース技法を用いることが多いピアツーピア(たとえば、移動体間)アドホックネットワークシステムを含む。無線通信装置200は、こうした無線通信システムのいずれを用いても、メディアコンテンツを受信し、あるいは取得することができる。
【0080】
無線通信装置200は、本明細書に記載する構成要素およびファンクションの1つまたは複数に関連づけられた処理ファンクションを実施するプロセッサ構成要素204を含む。プロセッサ構成要素204は、単一または複数のプロセッサまたはマルチコアプロセッサセットを含み得る。さらに、処理構成要素204は、統合処理システムおよび/または分散処理システムとして実装され得る。
【0081】
無線通信装置200は、たとえばプロセッサ構成要素204によって実行されるアプリケーションのローカルバージョンを格納するメモリ206をさらに含む。メモリ206は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、およびその組合せを含み得る。さらに、いくつかの態様(図21には示さず)では、メモリ204は、メディアコンテンツプレーヤモジュール208、メディアコンテンツリストモジュール210および/またはメディアコンテンツリストマージモジュール214を含む。
【0082】
さらに、無線通信装置200は、本明細書に記載するハードウェア、ソフトウェア、およびサービスを利用する1つまたは複数の関係先との通信の確立および維持を可能にする通信構成要素220を含む。通信構成要素220は、無線通信装置200上の構成要素の間で、ならびに無線通信装置200と、通信ネットワークを越えて置かれた装置および/または無線通信装置200にシリアルもしくはローカルに接続された装置などの外部ネットワーク装置との間で通信物を搬送する。たとえば、通信構成要素220は、ネットワーク機器300(図21には示さず)とのネットワーク通信を確立し、メディアコンテンツリストの統一バージョン(図21には示さず)を受信し、かつ/または伝達するのに必要な構成要素を含み得る。
【0083】
加えて、無線通信装置200は、データストア222をさらに含んでよく、データストア222は、本明細書に記載する態様に関連して利用される情報、データベース、およびプログラムの大容量記憶を可能にするハードウェアおよび/またはソフトウェアの適切などの組合せでもよい。任意選択で、いくつかの態様では、データストア220は、メディアコンテンツおよび/またはメディアコンテンツリスト(図21には示さず)を格納し得る。
【0084】
無線通信装置200は、無線通信装置200のユーザから入力を受信し、ユーザへの表示のために出力を生成するように動作可能なユーザインターフェース構成要素224をさらに含み得る。ユーザインターフェース構成要素224は、キーボード、数字パッド、マウス、タッチディスプレイ、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロホン、音声認識構成要素、ユーザから入力を受信することが可能な他の任意の機構、またはその任意の組合せを含むが、それに限定されない1つまたは複数の入力装置を含み得る。さらに、ユーザインターフェース構成要素224は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバック機構、プリンタ、ユーザに出力を提示することが可能な他の任意の機構、またはその任意の組合せを含むが、それに限定されない1つまたは複数の出力装置を含み得る。本態様によると、インターフェース構成要素224は、メディアコンテンツリストを構成する必須入力、メディアコンテンツリストを表示するディスプレイを含み得る。こうした具体的インターフェース構成要素はどれも、簡潔にするために図21には示していない。
【0085】
図22を参照すると、別の態様によるネットワーク機器300のブロック図表現が示されている。ネットワーク機器300は、通信ネットワーク上で動作可能なネットワークサーバや通信ネットワーク上で動作可能なネットワークキオスクなど、どのタイプのネットワークベースの通信装置も含む。前述し、かつ図23に関連して後で論じるように、キオスクは、たとえば可搬型メディアプレーヤ装置などの通信装置への無線メディアコンテンツ配信のためのエンドポイントとして、メディアコンテンツ配布システム中に地理的に分散され得る。通信ネットワークは、有線もしくは無線通信システム、またはその両方の組合せでよく、無線通信装置がその上で動作する無線ネットワークを含む。
【0086】
ネットワーク機器300は、本明細書に記載する構成要素およびファンクションの1つまたは複数に関連づけられた処理ファンクションを実施するプロセッサ構成要素304を含む。プロセッサ構成要素304は、単一または複数のプロセッサまたはマルチコアプロセッサセットを含み得る。さらに、プロセッサ構成要素304は、統合処理システムおよび/または分散処理システムとして実装され得る。
【0087】
ネットワーク機器300は、たとえばプロセッサ構成要素304によって実行されるアプリケーションのローカルバージョンを格納するメモリ306をさらに含む。メモリ306は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、およびその組合せを含み得る。任意選択で、いくつかの態様では、メモリ306は、メディアコンテンツリストデータベース308および/またはメディアコンテンツリストマージモジュール214を含む。
【0088】
さらに、ネットワーク機器300は、本明細書に記載するハードウェア、ソフトウェア、およびサービスを利用する1つまたは複数の関係先との通信の確立および維持を可能にする通信構成要素320を含む。通信構成要素320は、ネットワーク機器300上の構成要素の間で、ならびにネットワーク機器300と、無線通信装置200などだが、無線通信ネットワーク、有線ネットワークおよび/またはブロードキャストネットワークを越えて置かれた装置および/またはネットワーク機器300にシリアルまたはローカルに接続された装置を含む外部装置との間で通信物を搬送し得る。一態様では、通信構成要素320は、メディアコンテンツおよび/または統一メディアコンテンツリストなどのメディアコンテンツリストをネットワーク機器300との間で伝達するように動作可能である。
【0089】
加えて、ネットワーク機器300は、データベース322をさらに含んでよく、データベース322は、本明細書に記載する態様に関連して利用される情報、データベース、およびプログラムの大容量記憶を可能にするハードウェアおよび/またはソフトウェアの適切などの組合せでもよい。いくつかの態様において、データベース322は、メディアコンテンツおよび/またはメディアコンテンツリストデータベース308を格納することができる。
【0090】
ネットワーク機器300は、ネットワーク機器300のユーザから入力を受信し、出力をユーザへの表示のために生成するように動作可能なユーザインターフェース構成要素324をさらに含み得る。ユーザインターフェース構成要素324は、キーボード、数字パッド、マウス、タッチディスプレイ、ナビゲーションキー、ファンクションキー、マイクロホン、音声認識構成要素、ユーザから入力を受信することが可能な他の任意の機構、またはその任意の組合せを含むが、それに限定されない1つまたは複数の入力装置を含み得る。さらに、ユーザインターフェース構成要素324は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバック機構、プリンタ、ユーザに出力を提示することが可能な他の任意の機構、またはその任意の組合せを含むが、それに限定されない1つまたは複数の出力装置を含み得る。
【0091】
図23を参照すると、本態様とともに、無線通信装置にメディアコンテンツを配信するのに使うことができるコンテンツ配信システム700が示されている。具体的には、メディアコンテンツリストがメディアコンテンツ取得優先度リストである態様では、システム700は、リストによって定義されたメディアコンテンツを取得する順序つき優先度に従って装置にメディアコンテンツを配信するために依拠され得る。図23に示すシステム700は、複数の無線可能可搬型装置にサービス提供するという経済的動機をもつ、戦略的に配置された複数のベンダキオスク705、706、707を使用することによって、通信ネットワーク704を経由したメディアコンテンツ702の配信を改善する。可搬型装置は、より専用のファンクションを実施する一元または分散構成によるいくつかのタイプのハンドヘルドもしくは持運び型機器(たとえば、単なるメディアプレーヤ)を備えてよく、または1つのファンクションとしてメディアプレーヤをもつ集中型装置(たとえば、スマートフォン)であることを理解されたい。例示的記述では、集中型ハンドヘルドコンピュータ714を含む一群の無線可能可搬型装置が、ユーザ712によって持ち運ばれるパーソナルメディアプレーヤ(PMP)710を含むものとして図示されている。
【0092】
通信ネットワーク704は、様々なデータスループット、相互運用性およびカバーエリアの通信チャネルを提供し得る。たとえば、通信ネットワーク704の複数の部分が、メディアコンテンツ配布のために、パブリックまたはプライベートインターネット716、公衆電話交換網(PSTN)718、および/またはバックホールネットワーク720として図示される無線経由ブロードキャストキャリア(たとえば、ユニキャスト、マルチキャスト、単方向、双方向、WiMax、セルラー電話など)を備え得る。例示的記述では、PTSN718を介したベンダキオスク707への通信チャネルは、大きなメディアファイルをダウンロードするのは遅いが非常に経済的であり、ユーザ712が接近するのに十分に先立って、人気のあるカタログ選択を事前配置する機会を与える。
【0093】
ネットワークコントローラ722は、加入者記録データ構造724と、アップデートされたカタログにおいて反映されるコンテンツ事前配置追跡データ構造726とを維持することによって、コンテンツ配信システム700を管理する。中央コントローラ722は、課金サービス728に課金および勘定を中継し、いくつかの事例では配信されるメディアコンテンツ702とマージまたは結合するために、広告主732から広告730を受信する。中央オペレータインターフェース(I/F)734は、中央コントローラ722の人間による対話/構成と、ユーザ712とのPTSN718を介したオペレータ支援とを提供すること、または加入用もしくは選択受信用ユーザウェブ入出力(I/O)サービス736を円滑にすることができる。738で示されるようなウェブ−イネーブルド(Web-enabled)可搬型装置は、このウェブI/O734に直接アクセスし得る。メディアコンテンツ702へのアクセスを提供するメディアプロバイダ740は、エンドユーザアクセスのためのデータ権利管理(DRM)を円滑にし、メディアコンテンツ702に対する制限を利用し得る。
【0094】
例示的使用ケースにおいて、PMP710は、キオスク706のカバーエリアに入り、その結果として、742で示されるユーザ指示を含み得る第1の選択部分を受信する。カバーエリアを出て、またはPMP710がシャットダウンされると、部分的コンテンツ転送モジュール744は、部分転送の完全性を検証し、次のアップロード機会のためにネットワークへの報告を用意し、いくつかの事例では、部分転送を再生用にフォーマットする。続いて、PMP710は、キオスク706から予めダウンロードされ、または中継される別の選択部分を転送することができる別の加入可搬型装置714とのアドホックネットワークを形成する。続いて、PMP710は、PMP710からのダウンロード選択をアーカイブし、または補うホームキオスク746と同じ装置でよいキオスク707からのダウンロードを完了する。ホームキオスク746(たとえば、セットトップボックス、ホームコンピュータ、専用装置など)またはPMP710は、いくつかの態様では、次いで、メディアコンテンツを、フルサイズ表示モニタ748での再生用に流し、またはダウンロードすることができる。
【0095】
図24を参照すると、さらに別の態様による、通信ネットワーク内に同時に存在する、メディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整し、またはマージする方法800の流れ図が示されている。イベント802で、ある特定のメディアコンテンツユーザに関連づけられたメディアコンテンツリストを格納する異なる2つのネットワーク接続エンティティの間でネットワーク接続が確立される。ネットワーク接続は、無線または有線接続でよい。ネットワーク接続エンティティは、無線もしくは有線メディアコンテンツプレーヤ装置またはネットワーク接続を有する他の任意のユーザ装置など、ユーザの通信装置を含み得る。ネットワークの観点から、ネットワーク接続エンティティは、たとえばメディアコンテンツサービスプロバイダなどのサービスプロバイダに関連づけられたネットワークサーバやネットワークキオスクなど、どのネットワーク機器でもよい。したがって、ネットワーク接続は、ユーザ制御装置によって、またはネットワーク側機器によって開始され得る。
【0096】
イベント804で、確立されたネットワーク接続に基づいて、特定のメディアコンテンツユーザに関連づけられた2つ以上のメディアコンテンツリストが比較されて、異なるバージョンが存在するかどうか判定される。したがって、判断806で、2つ以上のメディアコンテンツリスト中の任意のメディアコンテンツエントリタイムスタンプが異なるかどうかに関して判定が行われる。2つ以上のメディアコンテンツリストのいずれにおいてもメディアコンテンツエントリのタイムスタンプのどれも異ならないという判定が行われた場合、イベント808で、リストは、等価であると判定され、プロセスは終わる。
【0097】
メディアコンテンツリストのいずれか2つにおいて1つまたは複数のメディアコンテンツエントリタイムスタンプが異なるという判定が行われた場合、判断810で、判定は、メディアコンテンツリストのいずれかにおいてメディアコンテンツの追加があるかどうかに関するものとなる。メディアコンテンツリストのいずれかにおいて何らかのメディアコンテンツ追加がある場合、イベント812で、メディアコンテンツ追加エントリはすべて、メディアコンテンツリストの統一バージョンに追加され、プロセスは判断814に進む。
【0098】
メディアコンテンツリストのいずれに対してもメディアコンテンツ追加が行われていないという判定が行われた場合、または追加をメディアコンテンツリストの統一バージョンに追加し終えた後、判断814で、メディアコンテンツリストすべてにおいて同一の消去エントリがあるかどうか関して判定が行われる。メディアコンテンツリストすべてに含まれる整合消去エントリがある場合、イベント816で、対応するエントリは、メディアコンテンツリストの統一バージョンから消去される。
【0099】
メディアコンテンツリストすべてにおけるどのエントリに対しても同一メディアコンテンツの消去が行われていないという判定が行われた場合、またはメディアコンテンツリストの統一バージョンからのエントリの消去を完了した後、判断818で、メディアコンテンツリストのすべてではないリストにおいて何らかの消去エントリがあるかどうか関して判定が行われる。メディアコンテンツリストすべてではないが1つまたは複数のメディアコンテンツリストに影響する消去エントリがある場合、イベント820で、統一メディアコンテンツリスト中の対応するエントリは、消去候補として識別され、あるいはマークされる。
【0100】
メディアコンテンツリストのすべてではないリストにおけるどのエントリに対しても消去が行われていないという判定が行われた場合、またはメディアコンテンツリストの統一バージョンにおける消去候補としてのエントリの識別を完了した後、イベント822で、エントリは、統一バージョンにおいて最新タイムスタンプに関連づけられた位置に従って順序づけられる。判断824で、メディアコンテンツリストの統一バージョンの順序において、何らかの競合位置が存在するか関して判定が行われる。競合位置が存在すると判定された場合、イベント826で、競合位置は、最新タイムスタンプが最初に起こるように順序づけられる。
【0101】
競合位置が存在しないという判定が行われた場合、または競合位置を順序づけた後、判断827で、リストの追加バージョンが現時点で存在するかどうかに関して判定が行われる。リストの追加バージョンが現時点で存在する場合、プロセスは、メディアコンテンツリストの比較のためにイベント804に戻る。タイムスタンプが異なると判定された場合、プロセスは、追加リストの必要なマージを進める。2つより多い最新バージョンが存在する場合、プロセスは、バージョンをペアごとにマージするが、最初に、時間的に最も早いタイムスタンプを含む2つのバージョンを、続いて、次に時間的に早いタイムスタンプを含む次のバージョンをマージし、以下同様に続く。
【0102】
リストの追加バージョンが現時点で存在しないという判定が行われた場合、判断828で、いずれかのエントリが消去候補として予め識別されたかどうかに関して判定が行われる。エントリが消去候補として予め識別された場合、イベント830で、消去候補エントリは、メディアコンテンツリストの統一バージョンの末尾に移動される。
【0103】
どのエントリも消去候補として予め識別されていないという判定が行われた場合、または消去候補エントリをメディアコンテンツリストの統一バージョンの末尾に移動した後、イベント832で、メディアコンテンツリストの統一バージョンは、完了し、あるいは完成したと見なされ、必要に応じて伝達/格納される。
【0104】
読者には図25に注目してもらうと、さらに別の態様による、通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する別の方法900の流れ図が示されている。イベント902で、ある特定のメディアコンテンツユーザに関連づけられたメディアコンテンツリストの複数のバージョンが通信ネットワーク内に同時に存在するという判定が行われる。この判定は、ネットワーク接続が行われるたびに、メディアコンテンツリストに対する最新アップデートの時間を反映する、そのリストに関連づけられた全体的タイムスタンプを比較し、またはいずれかのエントリが異なるかどうか判定するために、メディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較することによって行われ得る。複数のバージョンが存在するかどうかの判定は、メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在するという判定をさらに含み得る。このような態様において、2つより多いバージョンのマージは、ペアごとに起きてよく、マージされる最初のバージョンペアは、時間的に最も早い2つのバージョンであり、続いて、最初のバージョンペアの結果が時間的に次のバージョンとマージされ、すべての同時存在バージョンが統一バージョンにマージされるまで、以下同様に続く。
【0105】
イベント904で、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが、1つまたは複数のマージ規則に従って統一バージョンにマージされる。マージ規則は、複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリを統一バージョンに追加すること、複数の同時存在バージョンすべてがある特定のメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、統一バージョンからメディアコンテンツを消去すること、メディアコンテンツエントリを消去候補として識別すること、複数の同時存在バージョンのすべてではないバージョンがある特定のメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、識別された消去候補エントリをマージされたリストの末尾に移動すること、および順序における競合位置が、最新タイムスタンプが統一バージョンのリストにおいて最初に現れるように順序づけられるように、マージされるバージョンにおける最新タイムスタンプに基づいてメディアコンテンツリストの統一バージョンを順序づけることを含むが、それに限定されない。
【0106】
イベント906で、メディアコンテンツリストのマージされた統一バージョンが格納される。メディアコンテンツリストの統一バージョンの格納は、たとえばメディアコンテンツプレーヤ装置など、1つまたは複数のユーザ制御通信装置に、ならびにネットワークサーバおよび/またはネットワークキオスクなど、1つまたは複数のネットワーク機器にメディアコンテンツリストの統一バージョンを格納することをさらに含み得る。したがって、この方法は、メディアコンテンツプレーヤ装置などのユーザ制御通信装置またはネットワーク機器の少なくとも一方にメディアコンテンツリストの統一バージョンを伝達することをさらに含み得る。
【0107】
本明細書で開示した実施形態に関連して記載した様々な例示的論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理素子、離散ゲートもしくはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、または本明細書に記載したファンクションを実施するように設計されたその任意の組合せで実装され、または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでよいが、代替形態では、プロセッサは、従来のどのプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンでもよい。プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを併用する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または他のこのような任意の構成の組合せとしても実装され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサが、上述したステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実施するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備え得る。
【0108】
したがって、通信ネットワーク内に同時に存在するメディアコンテンツリストの異なるバージョンを調整する態様が提供される。本明細書に開示した態様は、典型的なユーザ行動を考慮して、予測されるユーザの期待に基づいてメディアコンテンツリストをマージする。特定の一態様では、メディアコンテンツリストのマージは、関連づけられたメディアコンテンツユーザによって維持され、日常的にアップデートされるメディアコンテンツ取得優先度リストのマージを含む。
【0109】
さらに、本明細書で開示した態様に関連して記載した方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアとして、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールとして、またはこの2つの組合せとしても実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、または当該分野において公知である他のどの形の記憶媒体の中にも存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読むとともに情報を書き込めるように、プロセッサに結合され得る。代替形態では、記憶媒体は、プロセッサに統合され得る。さらに、一部の態様では、プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在し得る。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在し得る。代替態様では、プロセッサおよび記憶媒体は、離散構成要素としてユーザ端末に存在し得る。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得るマシン可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上に、コードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
【0110】
1つまたは複数の態様では、記載したファンクションは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、ファンクションは、コンピュータ可読媒体に1つまたは複数の命令またはコードとして格納され、または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするどの媒体も含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る市販されているどの媒体でもよい。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または所望のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で搬送し、もしくは格納するのに使われ、コンピュータによってアクセスされ得る他のどの媒体も備え得る。また、どの接続も、コンピュータ可読媒体と呼ばれ得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、ディジタル加入者線(DSL)、または赤外線、ラジオ、およびマイクロ波などの無線技術を使ってウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、ラジオ、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含むが、ディスク(disk)は通常はデータを磁気的に再現し、ディスク(disc)は通常、データをレーザで光学的に再現する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0111】
上記開示では、例示的態様および/または実施形態を論じているが、添付の請求項によって定義される、記載した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正を行ってよいことに留意されたい。さらに、記載した態様および/または実施形態の要素は、単数形で記載され、権利請求される場合があるが、単数形への限定が明示的に記載されていない限り、複数形も企図される。さらに、特に記載のない限り、任意の態様および/または実施形態の全部または一部分が、他の任意の態様および/または実施形態の全部または一部分とともに利用され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整する方法であって、
メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定すること、
前記メディアコンテンツリストの前記複数のバージョンを統一バージョンにマージすること、および
前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納することを備える方法。
【請求項2】
前記メディアコンテンツリストがメディアコンテンツ優先度リストとしてさらに定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディアコンテンツリストがメディアコンテンツ取得優先度リストとしてさらに定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
判定することが、2つ以上の装置に格納されたメディアコンテンツリストを、前記装置の少なくとも2つがネットワーク接続を確立するたびに比較することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
判定することが、前記メディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較することをさらに備え、前記メディアコンテンツリスト中のエントリの間で1つまたは複数のタイムスタンプが異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
判定することが、前記メディアコンテンツリストに関連づけられたタイムスタンプを比較することをさらに備え、前記メディアコンテンツリストの間で前記タイムスタンプが異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
判定することが、前記メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マージすることが、前記メディアコンテンツリストの前記2つより多いバージョンをペアごとにマージすることをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ペアごとにマージすることが、バージョンが作成されたときに関連づけられた時間に基づいてバージョンのペアを順次マージすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のバージョンをマージすることが、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョン中の前記複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリを追加することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のバージョンをマージすることが、前記複数のバージョンすべてがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合は前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンから前記メディアコンテンツエントリを消去することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のバージョンをマージすることが、前記複数のバージョンのすべてではないバージョンがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合は前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンにおいて前記メディアコンテンツエントリを消去候補として識別することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
マージすることが、前記統一バージョンにおける前記リストへのすべての追加、消去および順序変更の完了後に、消去候補として識別されたすべてのメディアコンテンツエントリを、前記統一バージョンにおけるリストの末尾に移動することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
マージすることが、マージされている前記バージョン中の最新タイムスタンプ位置に基づいて、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョン中のエントリを順序づけることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納することが、1つまたは複数の通信装置および1つまたは複数のネットワーク装置に前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを通信装置またはネットワーク装置の少なくとも一方に伝達することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
メディアコンテンツリストの同時存在バージョンを調整するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定する第1のモジュールと、
前記メディアコンテンツリストの前記複数のバージョンを統一バージョンにマージする第2のモジュールと、
前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納する第3のモジュールとを備えるプロセッサ。
【請求項18】
コンピュータに、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定させる第1のコードセットと、
前記コンピュータに、前記メディアコンテンツリストの前記複数のバージョンを統一バージョンにマージさせる第2のコードセットと、
前記コンピュータに、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納させる第3のコードセットとを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定するための手段と、
前記メディアコンテンツリストの前記複数のバージョンを統一バージョンにマージするための手段と、
前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納するための手段とを備える機器。
【請求項20】
プロセッサおよび前記プロセッサと通信するメモリを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツリストモジュールであって、ユーザ設定可能メディアコンテンツリストを提供するように動作可能なメディアコンテンツリストモジュールと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツリストマージモジュールであって、メディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定し、前記メディアコンテンツリストの前記バージョンを統一バージョンにマージし、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを格納するように動作可能なメディアコンテンツリストマージモジュールとを備える通信装置。
【請求項21】
前記メモリに格納され、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツプレーヤモジュールをさらに備え、前記メディアコンテンツプレーヤモジュールが、選択されたメディアコンテンツを前記装置で再生するように動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記メディアコンテンツリストモジュールが、ユーザ設定可能メディアコンテンツ優先度リストを提供するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記メディアコンテンツリストモジュールが、ユーザ設定可能メディアコンテンツ取得優先度リストを提供するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記メディアコンテンツリストモジュールが、前記メディアコンテンツリスト中のエントリが編集されるたびにエントリのタイムスタンプを作成するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項25】
前記メディアコンテンツリストモジュールが、前記メディアコンテンツリストが編集されるたびにリストのタイムスタンプを作成するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項26】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記装置がメディアコンテンツサービスとのネットワーク接続を確立するたびに装置格納メディアコンテンツリストをネットワーク格納メディアコンテンツリストと比較するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項27】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記装置格納メディアコンテンツリストを、前記ネットワーク格納メディアコンテンツリストの比較のためにネットワーク機器に伝達するのに先立って現在のタイムスタンプを作成するようにさらに動作可能であり、前記現在のタイムスタンプが、前記ネットワーク機器によって、リストまたはエントリのタイムスタンプにおけるいかなるエラーも訂正するのに使われる、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、既存のメディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較するようにさらに動作可能であり、前記既存のメディアコンテンツリスト中のエントリにおいて1つまたは複数のタイムスタンプが異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定される、請求項20に記載の装置。
【請求項29】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツリストに関連づけられたタイムスタンプを比較するようにさらに動作可能であり、前記タイムスタンプが異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定される、請求項20に記載の装置。
【請求項30】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項31】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツリストの前記2つより多いバージョンをペアごとにマージするようにさらに動作可能である、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、バージョンが作成されたときに関連づけられた時間に基づいて、バージョンのペアを順次マージするようにさらに動作可能である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンにおいて前記複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリを追加するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項34】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記複数のバージョンすべてがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合は前記メディアコンテンツ優先度リストの前記統一バージョンから前記メディアコンテンツエントリを消去するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項35】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記複数のバージョンのすべてではないバージョンがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合は前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンにおいて前記メディアコンテンツエントリを消去候補として識別するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項36】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記統一バージョンにおける前記リストへのすべての追加、消去および順序変更の完了後に消去候補として識別されたすべてのメディアコンテンツエントリを、前記統一バージョンにおけるリストの末尾に移動するようにさらに動作可能である、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、マージされている前記バージョン中の最新タイムスタンプ位置に基づいて、前記統一バージョンにおいてエントリを順序づけるようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項38】
前記プロセッサおよび前記メディアコンテンツリストマージモジュールと通信する通信モジュールをさらに備え、前記通信モジュールが、前記統一バージョンをネットワーク装置に伝達するように動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項39】
プロセッサおよび前記プロセッサと通信するメモリを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツリストデータベースであって、前記メディアコンテンツリストモジュールが、メディアコンテンツリストを格納するように動作可能であり、各リストが、対応するメディアコンテンツユーザに関連づけられたメディアコンテンツリストデータベースと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツリストマージモジュールであって、前記メディアコンテンツリストマージデータベースが、関連づけられたメディアコンテンツユーザに対してメディアコンテンツリストの複数のバージョンが同時に存在すると判定し、前記メディアコンテンツリストの前記バージョンを統一バージョンにマージするように動作可能なメディアコンテンツリストマージモジュールとを備えるネットワーク機器。
【請求項40】
前記ネットワーク機器が、コンテンツ配信サービスシステム中に地理的に分散された1つもしくは複数のキオスクまたはコンテンツ配信サービスシステムに関連づけられた1つもしくは複数のネットワークサーバの少なくとも1つとしてさらに定義される、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項41】
前記メディアコンテンツリストデータベースが、メディアコンテンツ取得優先度リストを格納するようにさらに動作可能であり、各リストが、対応するメディアコンテンツユーザに関連づけられる、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項42】
前記メディアコンテンツリストデータベースが、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを前記対応するユーザの現在のメディアコンテンツリストとして格納するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項43】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、ユーザに関連づけられた通信装置へのネットワーク接続が行われるたびに、前記ユーザに関連づけられた前記データベース中の前記メディアコンテンツリストを比較するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項44】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた既存のメディアコンテンツリスト中の各エントリに関連づけられたタイムスタンプを比較するようにさらに動作可能であり、1つまたは複数のタイムスタンプが前記既存のメディアコンテンツリスト中のエントリの間で異なる場合は複数のバージョンが存在すると判定される、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項45】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた前記メディアコンテンツリストの2つより多いバージョンが同時に存在すると判定するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項46】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツリストの前記2つより多いバージョンをペアごとにマージするようにさらに動作可能である、請求項45に記載のネットワーク機器。
【請求項47】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、バージョンが作成されたときに関連づけられた時間に基づいて、バージョンのペアを順次マージするようにさらに動作可能である、請求項46に記載のネットワーク機器。
【請求項48】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた前記複数のバージョンにあるすべてのメディアコンテンツ追加エントリを前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンに追加するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項49】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた前記複数のバージョンすべてがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンから前記メディアコンテンツエントリを消去するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項50】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた前記複数のバージョンのすべてではないバージョンがメディアコンテンツエントリに対する消去を含む場合、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンにおいて前記メディアコンテンツエントリを消去候補として識別するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項51】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、前記統一バージョンにおける前記リストへのすべての追加、消去および順序変更の完了後に、消去候補として識別されたすべてのメディアコンテンツエントリを、前記統一バージョンにおいてリストの末尾に移動するようにさらに動作可能である、請求項50に記載のネットワーク機器。
【請求項52】
前記メディアコンテンツリストマージモジュールが、マージされている前記バージョン中の最新タイムスタンプ位置に基づいて、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンにおいてエントリを順序づけるようにさらに動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。
【請求項53】
前記プロセッサおよび前記メディアコンテンツリストマージモジュールと通信する通信モジュールをさらに備え、前記通信モジュールが、前記メディアコンテンツリストマージモジュールから前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを受信し、前記メディアコンテンツリストの前記統一バージョンを、前記メディアコンテンツユーザに関連づけられた1つまたは複数の通信装置に伝達するように動作可能である、請求項39に記載のネットワーク機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−503260(P2012−503260A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−528049(P2011−528049)
【出願日】平成21年9月21日(2009.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/057735
【国際公開番号】WO2010/033946
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】