説明

通信パラメータ決定のためのランダムアクセス手順の始動

ワイヤレスデバイスにランダムアクセスチャネル(RACH)信号を送信するように命令して、それらに関連した通信パラメータを測定することを容易にするシステムおよび手法が説明される。ワイヤレスデバイスは、コマンドを受信するとRACHプリアンブルを送信することができ、かつ、ラウンドトリップタイム、受信信号電力、および/または同様のもののような1つまたは複数のパラメータが、少なくとも部分的には、コマンドを送信することおよび/またはRACHプリアンブルを受信することに基づいて、計算され得る。1つまたは複数のパラメータは、ワイヤレスデバイスにRACHレスポンス信号中で伝達され、かつ、ワイヤレスデバイスにより利用され得る。ワイヤレスデバイスは、位置決定のために距離を推定し、経路損失を計算し、および/または同様のもののために、1つまたは複数のパラメータを利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、全てが参照により本出願に組み込まれる、2009年6月26日に出願された「RTT BASED E−CID IN LTE」という名称の米国仮出願第61/220,990号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細にはワイヤレスデバイスに関連した通信パラメータを決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、例えば、音声、データなどといった様々な形式の通信コンテンツを提供するために幅広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステム資源(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することにより複数の利用者との通信をサポートする能力がある多元アクセスシステムであろう。そのような多元アクセスシステムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどを含み得る。さらに、システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)他などの仕様に従うことができる。
【0004】
一般的に、ワイヤレス多元アクセス通信システムは、複数のモバイルデバイスに対する通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、1つまたは複数のアクセスポイント(例えば、基地局、フェムトセル、ピコセル、中継ノード、および/または同様のもの)と下りリンクおよび上りリンク上の伝送を通じて通信することができる。下りリンク(またはダウンリンク)は、アクセスポイントからモバイルデバイスへの通信リンクを指し、また上りリンク(またはアップリンク)は、モバイルデバイスからアクセスポイントへの通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスとアクセスポイント間の通信は、1入力1出力(SISO)システム、多入力1出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどにより確立され得る。さらに、モバイルデバイスは、他のモバイルデバイスと(および/またはアクセスポイントは他のアクセスポイントと)ピアツーピアのワイヤレスネットワーク形態で通信することもできる。
【発明の概要】
【0005】
以下には、様々な態様の基本的な理解がなされるように特許請求された主題の態様の簡略化された概要を示す。本概要は、全ての考慮される態様の詳細な要約ではなく、また、鍵となるまたは重要な要素を特定することでもそのような態様の範囲を描くことを意図したものでもない。その唯一の目的は、後述のより詳細な説明に対する準備として簡単化された形でいくつかの開示された態様の概念を表すことである。
【0006】
1つまたは複数の実施形態および対応したそれらの開示によれば、様々な態様は、ワイヤレスデバイスに関連した通信パラメータを測定するためのランダムアクセス手順の始動要求を容易にすることに関連して説明される。例えば、ワイヤレスデバイスは、アクセスポイントとランダムアクセス手順を実行してアクセスポイントとの通信を確立することができる。アクセスポイントは、続いて、ワイヤレスデバイスからの別のランダムアクセス手順を要求することができる。ワイヤレスデバイスは、別のランダムアクセス手順を始動することができ、アクセスポイントは、ランダムアクセス手順から1つまたは複数のパラメータ(例えば、ランダムアクセス手順の要求に続くワイヤレスデバイスからの信号受信に関連したラウンドトリップタイム(RTT)、受信信号電力および/または同様のもの)を決定することができる。さらに、ある例では、アクセスポイントは、1つまたは複数のパラメータをワイヤレスデバイスに提供することができ、ワイヤレスデバイスは、1つまたは複数の計算に当該パラメータを利用することもできる。
【0007】
ある態様によれば、RACH信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから受信することと、少なくとも部分的にはコマンドに基づきアクセスポイントにRACH信号を送信することとを含むワイヤレス通信の方法が提供される。
【0008】
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関連する。ワイヤレス通信装置は、アクセスポイントに関連したRACH上で送信するためにコマンドをアクセスポイントから取得するように構成された少なくとも1つのプロセッサーを具備することができる。少なくとも1つのプロセッサーはさらに、RACH信号をRACHを通じてアクセスポイントに伝達するように構成される。ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも1つのプロセッサーに結合されたメモリを備える。
【0009】
さらに別の態様は、装置に関する。装置は、RACH信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから受信するための手段を具備する。装置はまた、少なくとも部分的にはコマンドに基づきRACH信号をアクセスポイントに送信するための手段を具備する。
【0010】
さらに別の態様は、少なくとも1つのコンピュータに、アクセスポイントに関連したRACH上で送信するためにコマンドをアクセスポイントから取得させるためのコードを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を有することができる、コンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ読み取り可能な媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータにRACH信号をRACH上でアクセスポイントに伝達させるためのコードを備えることができる。
【0011】
さらに、別の態様は、RACH信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから取得するRACHリクエスト受信コンポーネントを具備する装置に関する。装置はさらに、RACH手順を始動するために少なくとも部分的にはコマンドに基づきRACH信号をアクセスポイントに送信するRACH始動コンポーネントを具備する。
【0012】
別の態様によれば、ワイヤレスデバイスからRACH手順の始動を要求することと、ワイヤレスデバイスからRACH信号を受信することと、を含む、ワイヤレス通信の方法が提供される。本方法はさらに、少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを決定することを含む。
【0013】
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、RACH手順を始動するためのリクエストをワイヤレスデバイスに伝達し、かつ、RACH信号をワイヤレスデバイスから取得するように構成された少なくとも1つのプロセッサーを具備することができる。少なくとも1つのプロセッサーはさらに、少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算するように構成される。ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも1つのプロセッサーに結合されたメモリを備える。
【0014】
さらに別の態様は、装置に関する。本装置は、RACH手順の始動をワイヤレスデバイスから要求するための手段と、RACH信号をワイヤレスデバイスから受信するための手段と、を具備する。本装置はまた、少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを決定するための手段を具備する。
【0015】
さらに別の態様は、少なくとも1つのコンピュータにRACH手順を始動するためのリクエストをワイヤレスデバイスに伝達させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータにワイヤレスデバイスからRACH信号を取得させるためのコードと、を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を有することができる、コンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ読み取り可能な媒体はまた、少なくとも1つのコンピュータに少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算させるためのコードを備える。
【0016】
さらに、別の態様は、ワイヤレスデバイスにRACH手順を始動することを命令するRACH要求コンポーネントと、RACH信号をワイヤレスデバイスから取得するRACHプリアンブル受信コンポーネントと、を具備する装置に関する。本装置はさらに、少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算するパラメータ生成コンポーネントを具備する。
【0017】
前記および関連した目標の達成のために、1つまたは複数の実施形態は、以下に十分に説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および付属の図面では、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的態様を詳細に記載している。これらの態様は、様々な実施形態の原理が使用される可能性がある様々な方法を、一部ではあるが、示しており、説明された実施形態は、全てのこれらの態様およびそれらの均等物を含むことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ランダムアクセスチャネル(RACH)信号を送信するようにワイヤレスデバイスに命令するためのシステムのブロック図。
【図2】ワイヤレス通信環境内での使用のための例示的通信装置の説明図。
【図3】RACH手順で通信パラメータをワイヤレスデバイスに提供するための例示的ワイヤレス通信システムを示す図。
【図4】RACH手順中に受信されたラウンドトリップタイム(RTT)に基づき位置決めを決定するための例示的ワイヤレス通信システムを示す図。
【図5】コマンド受信に基づきRACH手順を始動する例示的方法の流れ図。
【図6】RACH手順においてRTT受信に基づき位置を決定する例示的方法の流れ図。
【図7】ワイヤレスデバイスにRACH手順を始動するように命令する例示的方法の流れ図。
【図8】RACH手順においてワイヤレスデバイスにRTTを提供する例示的方法の流れ図。
【図9】受信したリクエストに基づきRACH手順を始動する例示的装置のブロック図。
【図10】ワイヤレスデバイスからRACH手順始動を要求する例示的装置のブロック図。
【図11】本明細書に記載される機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的ワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図12】本明細書に記載される機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的ワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図13】本明細書に記載される様々な態様に従った例示的ワイヤレス多元アクセス通信システムを示す図。
【図14】本明細書に記載される様々な態様が機能し得る例示的ワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで、特許請求された主題の様々な態様は、図面を参照して説明され、同一の参照番号が全体を通じて同一の要素を示すために使用される。以下の説明では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解をもたらすために多数の具体的な詳細が、記載される。しかしながら、そのような態様が、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の態様の説明を容易にするために、既知の構造およびデバイスがブロック図内に示される。
【0020】
本出願中に使用される場合、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれであれ、コンピュータ関連の実体を指すことを意図している。例えば、コンポーネントは、プロセッサー、集積回路、オブジェクト、実行可能ファイル、スレッド、プログラムおよび/またはコンピュータ上で実行されるプロセスであり得るが、それらに限定されない。例として、計算デバイス上で動作するアプリケーションと計算デバイスの両方とも、コンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよびスレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局所化するおよび/または2つ以上のコンピュータに分散させることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が格納される様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルなシステム、分散システム内で別なコンポーネントと、および/またはインターネットなどのネットワークを介して信号で他のシステムと対話するあるコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うといったように、ローカルおよび/またはリモートプロセスを通して通信することができる。
【0021】
さらに、様々な態様が、ワイヤレス端末および/または基地局と関連して本明細書に記載される。ワイヤレス端末は、音声および/またはデータ接続性を利用者に提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどの計算デバイスに接続され得る、あるいは、携帯情報端末(PDA)などの内蔵式デバイスであり得る。ワイヤレス端末はまた、ワイヤレスデバイス、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、利用者端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または利用者装置(UE)とも呼ばれ得る。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、携帯電話、PCS方式電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続能力を有する携帯デバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスであり得る。基地局(例えば、アクセスポイントまたはEvolved Node B(eNB)または他のNode B)は、無線インターフェースを介して、1つまたは複数のセクターを通じて、ワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク内のデバイスを指すことができる。基地局は、受信した無線インターフェースのフレームをIPパケットに変換することにより、ワイヤレス端末とインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含み得る、他のアクセスネットワークとの間のルータとして働くことができる。基地局はまた、無線インターフェースに対する属性の管理を調整する。
【0022】
さらに、本明細書に記載される様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせ中に実装され得る。ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能な媒体上に格納されるかまたは送信され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体には、コンピュータ記憶媒体と、あるところから別なところへのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両者が含まれる。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定するものではなく、例として、このようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形で搬送または格納するために使用され得て、かつ、コンピュータによりアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続も、コンピュータ読み取り可能な媒体と厳密には呼ばれる。例えば、ソフトウェアがウエブサイト、サーバまたは他の遠隔のソースから同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚り線対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚り線対、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(Disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスク(BD)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、また、ディスク(disc)は、データをレーザにより光で再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれることになる。
【0023】
本明細書に記載される様々な技術は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリヤFDMA(SC−FDMA)システム、および他のこのようなシステムなどの様々なワイヤレス通信システム用に使用され得る。用語「システム」および「ネットワーク」は、本明細書でしばしば同じ意味で使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)と、CDMAの他の変異形を含む。さらに、CDMA2000には、IS2000と、IS−95と、IS−856標準と、が含まれる。TDAMシステムは、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、次世代UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)他などの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンクにOFDMAを、アップリンクにSC−FDMAを採用する、E−UTRAを使用する次期リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と名付けられた組織からの文書中に説明されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project2」(3GPP2)と名付けられた組織からの文書中に説明されている。
【0024】
様々な態様は、複数のデバイス、コンポーネント、モジュール、および同様のものを含むことができるシステムの観点で表されることになる。様々なシステムが、付加的なデバイス、コンポーネント、モジュールなどを具備することができ、および/または図面に関連して説明されるデバイス、コンポーネント、モジュールなどの全ては具備できないことが、理解され認められるべきである。これらの手法の組み合わせもまた使用され得る。
【0025】
ここで図面を参照すると、図1は、ワイヤレスデバイスとのランダムアクセス手順を要求して、それらに関連した通信パラメータを決定することを容易にする例示的システム100を示す。システム100は、アクセスポイントからコアネットワーク(図示されない)へのアクセスを受けるワイヤレスデバイス102を含む。アクセスポイント104は、実質的に、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、中継ノード、それらの一部、および/または同様のものなど、ワイヤレスネットワークアクセスを提供する任意のデバイスであり得る。ワイヤレスデバイス102は、実質的に、モバイルデバイス、UE、モデム(または他の接続された(tethered)テザーデバイス)、それらの一部他など、ワイヤレスネットワークアクセスを受ける任意のデバイスであり得る。
【0026】
ある例によれば、描かれてはいないが、ワイヤレスデバイス102は、RACHプリアンブル(例えば、メッセージ1)を送信することと、ワイヤレスデバイス102に対するタイミングアドバンス(TA)を含むことができる、RACHレスポンス(例えば、メッセージ2)を受信することと、スケジュール伝送(scheduled transmission)(例えば、メッセージ3)、コンテンション解決(contention resolution)(例えばメッセージ4)などを含む、アクセスポイント104と接続するためのランダムアクセスチャネル(RACH)手順(例えば、3GPP LTE中に定義されているような)を実行することができる。さらに、RACH手順はまた、物理RACH(PRACH)手順と呼ばれ得る。ワイヤレスデバイス102が、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受けるためにアクセスポイント104に接続されると、アクセスポイント104は、アクセスポイント104と別のRACH手順を始動するようにワイヤレスデバイス102に指示するRACHリクエスト106信号をワイヤレスデバイス102へ送信することができる。ある例では、RACHリクエスト106信号は、アクセスポイント104が、RACHリクエスト106信号中でワイヤレスデバイス102が利用するRACHプリアンブルを指定して、RACH手順を実行する他のワイヤレスデバイスとの干渉を軽減することができる、コンテンション無しの(contention-free)RACHリクエスト信号であり得る。
【0027】
さらに、例えば、ワイヤレスデバイス102は、少なくとも部分的にはRACHリクエスト106信号の受信に基づいてRACHプリアンブル108をアクセスポイント104に伝えることができる。このことは、3GPP LTE中に定義されるメッセージ1 RACHプリアンブルに類似し得る。ある例では、RACHプリアンブル108は、コンテンション無しのRACHリクエスト信号であるRACHリクエスト106信号中に指定されたものであり得て、類似のRACHプリアンブルでもあり得えて、および/または同様のものであり得る。RACHプリアンブル108を受信すると、アクセスポイント104は、少なくとも部分的にはRACHプリアンブル108に基づき通信パラメータ110を決定することができる。ある例では、通信パラメータ110を決定することには、RACHリクエスト106信号の送信とRACHプリアンブル108の受信との間のラウンドトリップタイム(RTT)を計測すること、RACHプリアンブル108の受信信号電力を計測すること、および/または同様のことを含むことができる。
【0028】
アクセスポイント104は、RACHレスポンス112をワイヤレスデバイス102に送信することができる。ある例では、RACHレスポンス112は、3GPP LTE中に定義されているメッセージ2 RACHレスポンスに類似し得る。ある例では、RACHレスポンス112は、RTT、受信信号電力、および/または同様のものなどの、1つまたは複数の決定された通信パラメータを含むことができる。この例では、ワイヤレスデバイス102は、1つまたは複数の通信パラメータを(例えば、位置決定のためにアクセスポイント104の距離を推定するために、少なくとも部分的にはアクセスポイント104での受信信号電力に基づき経路損失を計算するために、および/または同様のことのために)利用することができる。
【0029】
次に図2を参照して、ワイヤレス通信ネットワークに参加することができる通信装置200が示される。通信装置200は、ワイヤレス端末、アクセスポイント、それらの一部、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受ける実質的に任意のデバイスであり得る。通信装置200は、RACH手順を始動するためにアクセスポイントからリクエスト信号を取得するRACHリクエスト受信コンポーネント202と、RACH手順の一部としてRACHプリアンブルをアクセスポイントに送信するRACH始動コンポーネント204と、を具備することができる。
【0030】
ある例によれば、通信装置200は、ワイヤレスネットワークにアクセスするためにアクセスポイントとの通信(図示されない)を確立することができる。ある例では、RACHリクエスト受信コンポーネント202は、アクセスポイント(または異種のアクセスポイント)とのRACH手順を始動するためのコマンドまたはリクエスト信号(または他の命令)を取得することができる。例えば、RACHリクエスト受信コンポーネント202は、アクセスポイントからリクエスト信号を取得することができる。RACH始動コンポーネント204は、RACHプリアンブルをリクエストに応答してアクセスポイント(または異種のアクセスポイント)に送信することができる。さらに、ある例では、リクエストは、コンテンション無しのRACHを送信することに関連付けることができ、従って、RACH手順の始動において利用するRACHプリアンブルを指定することができる。この例では、RACH始動コンポーネント204は、RACH手順を始動するために指定されたRACHプリアンブルを送信することができる。そうでなければ、ある例においては、RACH始動コンポーネント204は、コマンドまたはリクエスト信号の受信に基づいて、アクセスポイントに関連したRACHプリアンブルを選択し、アクセスポイントとの接続を確立するために使用された以前のRACHプリアンブルを選択し、および/または同様のことができる。
【0031】
前記のように、例えば、RACH手順の始動は、続いて通信装置200に提供され得る、1つまたは複数の通信パラメータの決定を支援することができる。例えば、1つまたは複数の通信パラメータは、RACHリクエストからRACH手順始動のラウンドトリップタイム、RACHプリアンブルの受信信号電力、および/または同様のものに関連付けることができる。通信装置200は、本明細書に記載されるように、付加的なパラメータを計算するために1つまたは複数の通信パラメータを利用することができる。
【0032】
ここで図3を参照すると、RACH手順を始動することを指示することによりワイヤレスデバイスに対する通信パラメータの決定を容易にするワイヤレス通信システム300が示される。システム300は、ワイヤレスデバイス102などの、1つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク(図示されない)へのアクセスを提供するアクセスポイント104を含む。アクセスポイント104は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、中継ノード、それらの一部、および/または同様のものなどの、ワイヤレスネットワークアクセスを提供する、実質的に任意のデバイスであり得る。ワイヤレスデバイス102は、前述のように、モバイルデバイス、UE、モデム(または他の接続されたデバイス)、それらの一部他などの、ワイヤレスネットワークアクセスを受ける、実質的に任意のデバイスであり得る。
【0033】
ワイヤレスデバイス102は、リクエスト信号をアクセスポイントから取得して、それによりRACH手順を始動するRACHリクエスト受信コンポーネント202と、RACH手順を始動するためにRACHプリアンブルをアクセスポイントに送信するRACH始動コンポーネント204と、RACHプリアンブルに応答するRACHレスポンス信号をアクセスポイントから取得するRACHレスポンス受信コンポーネント302と、を備えることができる。ワイヤレスデバイス102は、さらに、少なくとも部分的にはアクセスポイントからのRACHレスポンス信号に基づいて1つまたは複数の通信パラメータを受信するパラメータ決定コンポーネント304と、付加的な情報を決定するために1つまたは複数の通信パラメータを処理するパラメータ利用コンポーネント306と、を具備する。
【0034】
アクセスポイント104は、RACH手順を始動するためのリクエストを生成し、ワイヤレスデバイスに送信するRACH要求コンポーネント308と、RACH手順に対するリクエストに基づくRACHプリアンブルをワイヤレスデバイスから取得するRACHプリアンブル受信コンポーネント310と、を備える。さらに、アクセスポイント104は、RACHプリアンブルの取得に関連する1つまたは複数の通信パラメータを計算することができるパラメータ生成コンポーネント312と、RACHレスポンス信号をワイヤレスデバイスに(例えば、1つまたは複数の通信パラメータまたはその他のものを含んで)送信することができるRACH応答コンポーネント314と、を具備することができる。
【0035】
ある例によれば、ワイヤレスデバイス102は、ワイヤレスネットワークと通信するためにアクセスポイント104に(例えば、前記のように、RACH手順を介して)接続することができる。接続されると、RACH要求コンポーネント308は、1つまたは複数の通信パラメータを測定するために、ワイヤレスデバイス102に送信するためのRACHリクエスト信号を生成することができる。ある例では、RACHリクエスト信号は、RACHプリアンブルを処理するためにアクセスポイント104と同様のコンポーネントを具備することができる、異種のアクセスポイント(図示されない)にRACHプリアンブルを提供することに関連付けることができる。RACH要求コンポーネント308は、RACHリクエスト信号をワイヤレスデバイス102に送信することができる。RACHリクエスト受信コンポーネント202は、前記のように、RACHリクエスト信号を取得することができ、RACH始動コンポーネント204は、RACHリクエスト信号に応答してアクセスポイント104(または異種のアクセスポイント)に送信するためのRACHプリアンブルを(例えば、ランダムに、以前に利用されたRACHプリアンブルに基づき、などにより)生成することができる。さらに、ある例では、RACHリクエスト信号は、コンテンション無しのRACH手順を要求することに関連することができ、従って、ワイヤレスデバイス102により送信されるべきRACHプリアンブルを含むことができる。
【0036】
RACH始動コンポーネント204は、RACHプリアンブルを、それが生成されたものであれ、受信したものであれ、アクセスポイント104(または異種のアクセスポイント)に送信することができる。RACHプリアンブル受信コンポーネント310は、RACHプリアンブルをワイヤレスデバイス102から取得することができる。少なくとも部分的にはRACHプリアンブル受信に基づき、RACH応答コンポーネント314は、RACHレスポンス信号を生成することができ、かつ、RACHレスポンス信号をワイヤレスデバイス102に送信することができる。さらに、例えば、パラメータ生成コンポーネント312は、RACHプリアンブルに関連した1つまたは複数の通信パラメータを決定することができる。ある例では、パラメータ生成コンポーネント312は、少なくとも部分的にはRACH要求コンポーネント308がRACHリクエスト信号をワイヤレスデバイス102に送信する送信時刻と、RACHプリアンブル受信コンポーネント310が対応するRACHプリアンブルをワイヤレスデバイス102から取得する時刻とに基づいてRTTを計算することができる。別の例では、パラメータ生成コンポーネント312は、RACHプリアンブルをワイヤレスデバイス102から受信することに関連して受信信号電力を決定または計算することができる。いずれの場合でも、RACH応答コンポーネント314は、RACHレスポンス信号中に1つまたは複数の通信パラメータを含めることができる。
【0037】
さらに、例えば、RACHレスポンス受信コンポーネント302は、RACHレスポンス信号をアクセスポイント104から取得することができる。パラメータ決定コンポーネント304は、1つまたは複数の通信パラメータを、存在する場合、RACHレスポンス信号から、取り出すことができ、またパラメータ利用コンポーネント306は、1つまたは複数の通信パラメータを(例えば、アクセスポイント104との通信に関する付加的情報を決定するために)処理することができる。例えば、パラメータ決定コンポーネント304が、RTTをRACHレスポンス信号から受信する場合には、パラメータ利用コンポーネント306は、少なくとも部分的にはRTTに基づきアクセスポイント104の距離を(例えば、ワイヤレスデバイス102の位置を決定するために)推定することができる。別の例では、パラメータ決定コンポーネント304が、RACHレスポンス信号中の1つまたは複数の通信パラメータとして受信信号電力を取得する場合には、パラメータ利用コンポーネント306は、アクセスポイント104に関連した経路損失を(例えば、受信信号電力をRACHプリアンブル送信に関連した信号電力と関連付けることにより)決定することができる。
【0038】
さらに別の例では、パラメータ生成コンポーネント312は、少なくとも部分的にはRTT(例えば、RTTの半分)またはその他のものに基づくことができる、ワイヤレスデバイス102に関連したTAを計算することができる。この点に関して、RACH応答コンポーネント314はさらに、RACHレスポンス信号を3GPP LTE RACH手順中に定義されるような、メッセージ2と同じようにするために、RACHレスポンス信号中にTAを含めることができる。RACHレスポンス受信コンポーネント302は、RACHレスポンス信号を取得することができ、パラメータ決定コンポーネント304は、TAを抽出することができる。パラメータ利用コンポーネント306は、ワイヤレスデバイス102をアクセスポイント104に同期させるために、ワイヤレスデバイス102のTAを受信TA値に設定することができる。パラメータ生成コンポーネント312はまた、RACHレスポンス信号におけるRTTを計算する場合、RTTが、1つの例として、TAと異なり得ること、およびそれらと独立に計算され得ることが理解されるべきである。
【0039】
さらに、RACH応答コンポーネント314が、付加的にまたは代替として異種のアクセスポイントにRACHレスポンス信号をワイヤレスデバイス102に伝達させることができることを理解すべきである。ある例では、RACH応答コンポーネント314は、RACHレスポンス信号および/またはそれらに関連した1つまたは複数のパラメータを異種のアクセスポイントに(例えば、それらに対する有線またはワイヤレスのバックホールリンク上で、ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のコンポーネントを介して、および/または同様の手段で)提供することができる。この例では、異種のアクセスポイントは、RACHレスポンス信号をワイヤレスデバイス102に送信することができ、および/または受信したパラメータに基づきRACHレスポンス信号を生成することができる。いずれの場合にも、RACHレスポンス受信コンポーネント302は、同様に、RACHレスポンス信号を異種のアクセスポイントから取得することができる。
【0040】
図4に転じると、少なくとも部分的にはRACH手順の中のRTTの受信に基づきワイヤレスデバイスの位置を決定することを容易にするワイヤレス通信システム400が示される。システム400は、ワイヤレスデバイス102などの1つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク(図示されない)へのアクセスを提供するアクセスポイント104を含む。アクセスポイント104は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、中継ノード、それらの一部、および/または同様のものなどの、ワイヤレスネットワークアクセスを提供する、実質的に任意のデバイスであり得る。ワイヤレスデバイス102は、前述のように、モバイルデバイス、UE、モデム(または他の接続されたデバイス)、それらの一部他などの、ワイヤレスネットワークアクセスを受ける、実質的に任意のデバイスであり得る。
【0041】
ワイヤレスデバイス102は、リクエスト信号をアクセスポイントから取得してそれによりRACH手順を始動するRACHリクエスト受信コンポーネント202と、RACH手順を始動するためにRACHプリアンブルをアクセスポイントに送信するRACH始動コンポーネント204と、RACHプリアンブルに応答してRACHレスポンス信号をアクセスポイントから取得するRACHレスポンス受信コンポーネント302と、を備えることができる。ワイヤレスデバイス102は、付加的に、受信したRACHレスポンス信号からRTTを抽出するRTT決定コンポーネント402と、少なくとも部分的にはRTTに基づきワイヤレスデバイス102の位置を推定する位置決定コンポーネント404と、を具備する。
【0042】
アクセスポイント104は、RACH手順を始動するためのリクエストを生成し、ワイヤレスデバイスに送信するRACH要求コンポーネント308と、RACH手順に関するリクエストに基づきRACHプリアンブルをワイヤレスデバイスから取得するRACHプリアンブル受信コンポーネント310と、を備える。さらに、アクセスポイント104は、RACHプリアンブル受信に関連したRTTを決定するRTT計算コンポーネント406と、RTTを含むRACHレスポンス信号をワイヤレスデバイスに送信することができるRACH応答コンポーネント314と、を具備することができる。
【0043】
ある例によれば、ワイヤレスデバイス102は、ワイヤレスネットワークと通信するためにアクセスポイント104に接続する(例えば、前記のように、RACH手順を介して)ことができる。さらに、RACH要求コンポーネント308は、1つまたは複数の通信パラメータを測定するために、接続されている間に、ワイヤレスデバイス102に送信するためのRACHリクエスト信号を生成することができる。RACH要求コンポーネント308は、RACHリクエスト信号をワイヤレスデバイス102に送信することができる。RACHリクエスト受信コンポーネント202は、前記のように、RACHリクエスト信号を取得することができ、またRACH始動コンポーネント204は、RACHリクエスト信号に応答してアクセスポイント104に送信するためにRACHプリアンブルを決定する(例えば、ランダムに、以前に利用されたRACHプリアンブルに基づき、などにより)ことができる。さらに、ある例では、RACHリクエスト信号は、ワイヤレスデバイス102により送信されるべきコンテンション無しのRACHプリアンブルを指定することができる。
【0044】
RACH始動コンポーネント204は、生成されたものであれRACHリクエスト信号内で受信されたものであれ、RACHプリアンブルをアクセスポイント104に送信することができる。RACHプリアンブル受信コンポーネント310は、RACHプリアンブルをワイヤレスデバイス102から取得することができる。RTT計算コンポーネント406は、少なくとも部分的にはRACH要求コンポーネント308がRACHリクエスト信号を送信した時刻と、RACHプリアンブル受信コンポーネント310がRACHプリアンブルを受信した時刻と、の間の差に基づき、ワイヤレスデバイス102に関連したRTTを計算することができる。別の例では、後者の時刻は、いつRACHプリアンブルがワイヤレスデバイス102から送信されたかに関連してRACHプリアンブル中に指定された時刻に関連することができる。
【0045】
いずれの場合でも、RACH応答コンポーネント314は、前記のように、RTTを含むRACHレスポンス信号を生成することができ、かつ、RACHレスポンス信号をワイヤレスデバイス102に送信することができる。RACHレスポンス受信コンポーネント302は、RACHレスポンス信号を取得することができ、またRTT決定コンポーネント402は、RACHレスポンス信号からRTTを抽出することができる。少なくとも部分的にはRTTに基づき、位置決定コンポーネント404は、アクセスポイント104への距離を推定することができる。さらに、例えば、位置決定コンポーネント404は、少なくとも部分的には推定された距離(および、例えば、アクセスポイント104の位置に関連した1つまたは複数の参照座標)に基づきワイヤレスデバイス102の位置を推定することができる。さらに、位置決定コンポーネント404が、ある例では、拡張セル識別子(E−CID)、三角測量および/または類似の位置決定法を用いて、ワイヤレスデバイス102の位置を計算するために他のアクセスポイントに対する類似の推定された距離を利用することができることが理解されるべきである。
【0046】
ここで、図5から図8を参照すると、本明細書に記載される様々な態様に従って実行され得る手法が示される。説明の簡素化の目的で、手法が一連の動作として示されかつ説明されるが、いくつかの動作が、1つまたは複数の態様に従って、異なる順序でおよび/または本明細書に示され、説明される他の動作と同時に発生し得るために、手法が、この動作の順序に限定されないことが、理解され認められるべきである。例えば、当業者は、手法がまた、それに代えて、状態遷移図におけるような、一連の相互に関連する状態または事象として表現され得るであろうことを、理解し認めるであろう。さらに、示された動作の全てが、1つまたは複数の態様に従って手法を実装するために要求されない可能性がある。
【0047】
ここで、図5に転じると、受信したコマンドに従ってRACH信号を送信することを容易にする例示的手法500が示される。502において、RACH信号を送信するためのコマンドが、アクセスポイントから受信され得る。前記のように、このコマンドは、ある例では、送信するためのコンテンション無しのRACHプリアンブルを含むことができる。504において、RACH信号は、少なくとも部分的には本コマンドに基づいてアクセスポイントに送信され得る。前記のように、本コマンドが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含む場合には、このRACHプリアンブルは、RACH信号中に含まれ得る。
【0048】
図6を参照すると、RACHレスポンス信号中で受信されたパラメータに基づき位置決めを決定する例示的手法600が示される。602において、RACHプリアンブルを送信するためのコマンドは、アクセスポイントから受信され得る。前記のように、このコマンドは、1つの例として、送信するためのコンテンション無しのRACHプリアンブルを含むことができる。604において、RACHプリアンブルは、アクセスポイントに送信され得る。606において、コマンドおよびRACHプリアンブルに関連した絶対RTTを備えるRACHレスポンス信号が受信され得る。この点に関し、例えば、RTTは、アクセスポイントとの通信に関連することができる。608において、位置は、少なくとも部分的にはRTTに対応するアクセスポイントへの距離およびアクセスポイントの位置に基づき決定され得る。前記のように、位置が、他のアクセスポイントの付加的な類似の距離および位置に基づいて(例えば、E−CID、三角測量および/または同様のものを用いて)決定され得ることが、理解されるべきである。
【0049】
ここで、図7に転じると、RACH手順を始動するようにワイヤレスデバイスに命令することを容易にする例示的手法700が示される。702において、RACH手順の始動は、ワイヤレスデバイスから要求され得る。前記のように、例えば、このことは、コンテンション無しのRACHプリアンブルをワイヤレスデバイスに提供することを含むことができる。704において、RACH信号は、ワイヤレスデバイスから受信され得る。RACHプリアンブルが提供される場合には、例えば、RACH信号は、RACHプリアンブルを備えることができる。706において、1つまたは複数の通信パラメータは、少なくとも部分的にはRACH信号に基づいて決定され得る。例えば、前記のように、RTTは、少なくとも部分的にはRACH手順の始動のためのリクエストに関する送信時刻をRACH信号に関連した受信時刻と比較することに基づいて決定され得る。別の例では、受信信号電力は、RACH信号から決定され得る。
【0050】
図8を参照すれば、ワイヤレスデバイスと通信することに関連したRTTを計算する例示的手法800が、示される。802において、RACH手順の始動は、ワイヤレスデバイスから要求され得る。前記のように、例えば、このことはコンテンション無しのRACHプリアンブルをワイヤレスデバイスに提供することを含むことができる。804において、RACH信号は、ワイヤレスデバイスから受信され得る。RACHプリアンブルが提供される場合には、例えば、RACH信号は、RACHプリアンブルを備えることができる。806において、RTTは、RACH手順を要求する時刻と、RACH信号を受信する時刻とに基づき計算され得る。例えば、時刻の差は、RTTを示すことができる。808において、RTTは、RACHレスポンス信号の中でワイヤレスデバイスに送信され得る。前記のように、RTTは、後で、距離を計算するために(例えば、位置を決定するために)利用され得る。
【0051】
本明細書に記載される1つまたは複数の態様に従って、受信したRACH信号から通信パラメータを計算すること、他の通信情報を決定するために通信パラメータを利用すること、および/または同様のことに関する推定がなされ得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される場合、用語「推定する(infer)」ことまたは「推定(inference)」は、一般に、事象および/またはデータを通じて捕捉されるように一連の観察からシステム、環境、および/または利用者の状態を推察するまたは推定する過程を指す。推定は、特定のコンテンツまたは動作を特定するために用いられ得る、あるいは、例えば、状態についての確率分布を生成することができる。推定は、確率的なもの、すなわち、データおよび事象の考察に基づく関心のある状態についての確率分布の計算結果、であり得る。推定はまた、一連の事象および/またはデータからより高いレベルの事象を構成するために用いられる技術を指すことができる。そのような、推定は、事象が時間的近接性に密接な関連があるかないかにかかわらず、また事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータソースから到来するかどうかの、一連の観察された事象および/または格納された事象データから新しい事象や動作を構築する。
【0052】
図9を参照すれば、コマンドまたはそのためのリクエストの受信時にRACH信号を送信することを容易にするシステム900が示される。例えば、システム900は、少なくとも部分的には、基地局、モバイルデバイスまたはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する他のデバイス内に存在することができる。システム900が、コンピュータ読み取り可能な媒体上に格納された命令および/またはデータを使用してプロセッサーによって実行される機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むように表されることが理解されるべきである。システム900は、関連して動作することができる電気的コンポーネントの論理的グループ902を具備する。例えば、論理的グループ902は、RACH信号904を送信するためのコマンドをアクセスポイントから受信するための電気的コンポーネントを具備することができる。前記のように、ある例では、コマンドは、送信するためのRACHプリアンブルを含むことができる。さらに、論理的グループ902は、少なくとも部分的にはコマンドに基づきRACH信号をアクセスポイントに送信するための電気的コンポーネント906を備えることができる。前記のように、例えば、RACHプリアンブルが、コマンド中に含まれている場合には、RACH信号はまた、RACHプリアンブルを含むことができる。
【0053】
さらに、論理的グループ902は、RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号をアクセスポイントから受信するための電気的コンポーネント908を具備することができる。例えば、1つまたは複数のパラメータは、アクセスポイントとの通信に関連したRTTと、アクセスポイントにおけるRACH信号に関連した受信信号電力と、および/または同様のものを含むことができる。さらに、論理的グループ902は、絶対RTTをRACHレスポンス信号から抽出するための電気的コンポーネント910を具備する。さらに、論理的グループ902は、少なくとも部分的には絶対RTTに基づき少なくとも部分的にはアクセスポイントの推定された距離を計算することにより位置を決定するための電気的コンポーネント912を具備することができる。前記のように、例えば、電気的コンポーネント912は、E−CID、三角測量および/または同様なものを使用して、異種のアクセスポイントに関連した付加的に推定された距離を使用して、距離を決定することができる。さらに、システム900は、電気的コンポーネント904、906、908、910および912と関連した機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ914を具備することができる。メモリ914に外付けされるものとして示されているが、電気的コンポーネント904、906、908、910および912の1つまたは複数がメモリ914内に存在し得ることが理解されるべきである。
【0054】
図10を参照すれば、関連する通信パラメータを決定するためにワイヤレスデバイスからRACH手順を要求するシステム1000が示される。例えば、システム1000は、少なくとも部分的には基地局、モバイルデバイスまたはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する他のデバイス内に常駐することができる。システム1000が、コンピュータ読み取り可能な媒体上に格納された命令および/またはデータを使用してプロセッサーによって実行される機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むように表されることが理解されるべきである。システム1000は、関連して動作することができる電気的コンポーネントの論理的グループ1002を具備する。例えば、論理的グループ1002は、RACH手順の始動をワイヤレスデバイスから要求するための電気的コンポーネント1004を具備することができる。前記のように、ある例では、リクエストは、ワイヤレスデバイスによる送信のためのRACHプリアンブルを含むことができる。さらに、論理的グループ1002は、RACH信号をワイヤレスデバイスから受信するための電気的コンポーネント1006を備えることができる。
【0055】
前記のように、例えば、RACH信号は、RACHプリアンブルを含むことができる。さらに、論理的グループ1002は、少なくとも部分的にはRACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを決定するための電気的コンポーネント1008を具備する。前記のように、例えば、電気的コンポーネント1006は、RACH手順の始動要求の時刻とRACH信号受信の時刻とに基づくRTT、RACH信号の受信信号電力、などを決定することができる。さらに、論理的グループ1002は、1つまたは複数の通信パラメータを含むRACHレスポンス信号をワイヤレスデバイスに送信するための電気的コンポーネント1010を具備する。さらに、システム1000は、電気的コンポーネント1004と、1006と、1008と、1010と、に関連した機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ1012を具備することができる。メモリ1012に外付されるように示されているが、電気的コンポーネント1004、1006、1008、および1010の1つまたは複数が、メモリ1012内に存在できることが理解されるべきである。
【0056】
図11は、本明細書に記載される機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム1100のブロック図である。ある例では、システム1100は、基地局またはNode B 1102を含む。図示のように、Node B 1102は、1つまたは複数の信号を1つまたは複数のUE1104から1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1106を介して受信し、かつ、1つまたは複数のUE1104に1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1108を介して送信することができる。さらに、Node B 1102は、1つまたは複数の受信アンテナ1106から情報を受信する受信機1110を備えることができる。ある例では、受信機1110は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1112と動作可能なように関連付けられ得る。復調されたシンボルは、その後、プロセッサー1114により解析され得る。プロセッサー1114は、コードクラスターに関連した情報、アクセス端末割り当て、それらに関連したルックアップテーブル、ユニークスクランブルシーケンス、および/または他の適切な形式の情報を格納することができる、メモリ1116に結合され得る。ある例では、Node B 1102は、手法500、600、700、800および/または他の類似した適切な手法を実行するためにプロセッサー1114を用いることができる。Node B 1102はまた、1つまたは複数の送信アンテナ1108を通じた送信機1120による送信のために信号を多重化することができる変調器1118を具備することができる。
【0057】
図12は、本明細書に記載される機能の様々な態様を実装するために利用され得る別のシステム1200のブロック図である。ある例では、システム1200は、モバイル端末1202を含む。図示されたように、モバイル端末1202は、1つまたは複数の基地局1204から1つまたは複数の信号を受信し、かつ、1つまたは複数のアンテナ1208を介して1つまたは複数の基地局1204へ送信することができる。さらに、モバイル端末1202は、1つまたは複数のアンテナ1208から情報を受信する受信機1210を備えることができる。ある例では、受信機1210は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1212と動作可能なように関連付けられ得る。復調されたシンボルは、その後プロセッサー1214により解析され得る。プロセッサー1214は、モバイル端末1202に関連したデータおよび/またはプログラムコードを格納できる、メモリ1216に結合され得る。さらに、モバイル端末1202は、手法500、600、700、800および/または他の類似した適切な手法を実行するためにプロセッサー1214を用いることができる。モバイル端末1202はまた、説明した機能を達成するために前図で説明した1つまたは複数のコンポーネントを用いることができ、ある例では、コンポーネントがプロセッサー1214により実装され得る。モバイル端末1202はまた、送信機1220により1つまたは複数のアンテナ1208を通じた送信のために信号を多重化することができる変調器1218を具備することができる。
【0058】
ここで、図13を参照すると、ワイヤレス多元アクセス通信システムの説明図が、様々な態様に従って提供される。ある例では、アクセスポイント1300(AP)は、複数のアンテナグループを具備する。図13に示されるように、あるアンテナグループは、アンテナ1304および1306を含むことができ、別のグループは、アンテナ1308および1310を含むことができ、また別のグループは、アンテナ1312および1314を含むことができる。図13には各アンテナグループに対して2つのアンテナのみが示されているが、より多いまたはより少ないアンテナが各アンテナグループに対して利用され得ることが理解されるであろう。別の例では、アクセス端末1316は、アンテナ1312および1314と通信中であり、そこでは、アンテナ1312および1314は、アクセス端末1316に下りリンク1320上で情報を送信し、また、アクセス端末1316から逆方向リンク1318上で情報を受信する。加えておよび/またはもう1つの方法として、アクセス端末1322は、アンテナ1306および1308と通信中であり、そこでは、アンテナ1306および1308は、アクセス端末1322に下りリンク1326上で情報を送信し、またアクセス端末1322から逆方向リンク1324上で情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク1318、1320、1324および1326は、通信に異なる周波数を使用することができる。例えば、下りリンク1320は、その後逆方向リンク1318により使用されるものと異なる周波数を使用することができる。
【0059】
通信するように設計されている各グループのアンテナおよび/または領域は、アクセスポイントのセクターと呼ばれ得る。ある態様に従えば、アンテナグループは、アクセスポイント1300によりカバーされる領域のセクター内のアクセス端末と通信するように設計され得る。下りリンク1320および1326上の通信では、アクセスポイント1300の送信アンテナは、異なるアクセス端末1316および1322に対する下りリンクの信号対ノイズ比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、カバー範囲にランダムに散在するアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスポイントは、単一のアンテナを通じて全てのアクセス端末へ送信するアクセスポイントより、隣接するセル内のアクセス端末に対する干渉が少なくなる。
【0060】
アクセスポイント、例えば、アクセスポイント1300は、端末と通信するために使用される固定局であり得て、また基地局、Node B、アクセスネットワーク、および/または他の適切な用語で呼ばれ得る。さらに、アクセス端末、例えば、アクセス端末1316または1322はまた、モバイル端末、利用者装置、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末および/または他の適切な用語で呼ばれ得る。
【0061】
ここで、図14を参照すると、本明細書に記載される様々な態様が機能することができる例示的ワイヤレス通信システム1400を示すブロック図が提供される。ある例では、システム1400は、送信機システム1410と、受信機システム1450と、を具備する複数入力複数出力(MIMO)システムである。しかしながら、送信機システム1410および/または受信機システム1450はまた、例えば、複数の送信アンテナ(例えば、基地局上の)が、1つまたは複数のシンボルストリームを単一のアンテナデバイス(例えば、モバイル局)に送信することができる、複数入力単一出力システムにも適用され得ることが理解されたい。さらに、本明細書に記載される送信機システム1410および/または受信機システム1450の態様が、単一入力単一出力アンテナシステムに関連して利用され得ることが理解されたい。
【0062】
ある態様によれば、いくつかのデータストリームに対するトラヒックデータが、送信機システム1410においてデータソース1412から送信(TX)データプロセッサー1414に供給される。ある例では、各データストリームは、その後、それぞれの送信アンテナ1424を介して送信され得る。さらに、TXデータプロセッサー1414は、符号化されたデータを提供するためにそれぞれのデータストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づき各データストリームに対するトラヒックデータをフォーマットし、符号化し、かつインタリーブすることができる。ある例では、各データストリームに対して符号化されたデータは、その後、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、例えば、既知の方法で処理された既知のデータパターンであり得る。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信機システム1450において使用され得る。送信機システム1410に戻ると、多重化されたパイロットおよび各データストリームに対して符号化されたデータは、変調されたシンボルを供給するためにそれぞれのデータストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づき変調(すなわち、シンボルマッピング)され得る。ある例では、各データストリームに対するデータレート、符号化および変調は、プロセッサー1430上で実行されおよび/または提供される命令により決定され得る。
【0063】
次に、全てのデータストリームに対する変調シンボルは、さらに変調シンボルを処理できる(例えば、OFDMに対して)、TX MIMOプロセッサー1420に供給され得る。TX MIMOプロセッサー1420は、その後、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送受信機1422aから1422tに供給することができる。ある例では、各送受信機1422は、1つまたは複数のアナログ信号を供給するためにそれぞれのシンボルストリームを受信しかつ処理することができる。各送受信機1422は、その後さらに、MIMOチャネル上での送信に適した変調信号を供給するためにアナログ信号を調整する(例えば、増幅する、フィルターを掛ける、およびアップコンバートする)ことができる。従って、送受信機1422aから1422tまでのNT個の変調信号は、その後、NT本のアンテナ1424aから1424tによりそれぞれ送信され得る。
【0064】
別の態様によれば、送信された変調信号は、NR本のアンテナ1452aから1452rにより受信機システム1450で受信され得る。各アンテナ1452から受信された信号は、その後、それぞれの送受信機1454に供給され得る。ある例では、各送受信機1454は、それぞれの受信された信号を調整する(例えば、フィルターを掛ける、増幅するおよびダウンコンバートする)ことができ、サンプルを供給するために調整された信号をデジタル化し、その後、対応する「受信」シンボルストリームを供給するためにサンプルを処理する。RX MIMO/データプロセッサー1460は、その後、NT個の「検出された」シンボルストリームを供給するために特定の受信機処理技術に基づいてNR個の送受信機1454からのNR個の受信信号ストリームを受信しかつ処理することができる。ある例では、各検出されたシンボルストリームは、対応するデータストリームに対して送信された変調シンボルの推定であるシンボルを含むことができる。RX MIMO/データプロセッサー1460は、その後、対応するデータストリームに対するトラヒックデータを回復するために少なくとも部分的には各検出されたシンボルストリームを復調し、デインタリーブし、かつ復号化することにより各シンボルストリームを処理することができる。従って、RX MIMO/データプロセッサー1460による処理は、送信機システム1410におけるTX MIMOプロセッサー1420およびTXデータプロセッサー1418により実行されたことと相補的であり得る。RX MIMO/データプロセッサー1460は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク1464に供給することができる。
【0065】
ある態様によれば、RX MIMO/データプロセッサー1460により生成されたチャネル応答推定は、受信機における空間/時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、および/または他の適切な動作のために使用され得る。さらに、RX MIMO/データプロセッサー1460はさらに、例えば、検出されたシンボルストリームの信号対ノイズおよび干渉比(SNR)などのチャネル特性を推定することができる。RX MIMO/データプロセッサー1460は、その後、プロセッサー1470に推定チャネル特性を供給することができる。ある例では、RX MIMO/データプロセッサー1460および/またはプロセッサー1470はさらに、システムに対する「動作時」SNRの推定を導き出すことができる。プロセッサー1470は、その後、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する情報を備えることができる、チャネル状態情報(CSI)を供給することができる。この情報は、例えば、動作時SNRを含むことができる。CSIは、その後、TXデータプロセッサー1418により処理され、変調器1480により変調され、送受信機1454aから1454rにより調整され、かつ送信機システム1410に返送され得る。さらに、受信機システム1450におけるデータソース1416は、TXデータプロセッサー1418により処理されるべき追加データを供給することができる。
【0066】
送信機システム1410に戻ると、受信機システム1450からの変調された信号は、その後、アンテナ1424により受信され、送受信機1422により調整され、復調器1440により復調され、かつ、受信機システム1450により報告されたCSIを回復するためにRXデータプロセッサー1442により処理されることができる。ある例では、報告されたCSIは、その後、プロセッサー1430に供給され、1つまたは複数のデータストリームに対して使用されるべきデータレート並びに符号化および変調方式を決定するために使用され得る。決定された符号化および変調方式は、その後、量子化および/または受信機システム1450への後の送信での使用のために送受信機1442に供給され得る。さらにおよび/またはもう1つの方法として、報告されたCSIは、TXデータプロセッサー1414およびTX MIMOプロセッサー1420に対する様々なコントロールを生成するためにプロセッサー1430により使用され得る。別の例では、CSIおよび/またはRXデータプロセッサー1442により処理された他の情報が、データシンク1444に提供され得る。
【0067】
ある例では、送信機システム1410におけるプロセッサー1430および受信機システム1450におけるプロセッサー1470は、それぞれのシステムにおける動作を指示する。さらに、送信機システム1410におけるメモリ1432および受信機システム1450におけるメモリ1472は、プロセッサー1430および1470により使用されるプログラムおよびデータ用の記憶域をそれぞれ提供することができる。さらに、受信機システム1450において、様々な処理技術が、NR個の受信信号を処理するために使用されて、NT個の送信シンボルストリームを検出することができる。これらの受信機処理技術は、等化技術とも呼ばれる、空間/時間受信機処理技術、および/または「逐次干渉除去」または「逐次除去」受信機処理技術とも呼ばれる、「逐次ナル化/等化および干渉除去」受信機処理技術を含むことができる。
【0068】
本明細書に記載される態様が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたはそれらの任意の組み合わせにより実装され得ることを理解されたい。システムおよび/または方法が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメント内に実装される場合に、それらは、記憶コンポーネントなどの機械読み取り可能な媒体中に格納され得る。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラスまたは命令、データ構造、またはプログラム文の任意の組み合わせを表し得る。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータまたはメモリ内容物を通過させおよび/または受信することにより別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、アーギュメント、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を使用して、通過させ、回送され、または送信され得る。
【0069】
ソフトウェアの実装のために、本明細書に記載された技術は、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)で実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニット内に格納され、かつ、プロセッサーにより実行され得る。メモリユニットは、プロセッサー内にまたはプロセッサーに外付けで実装され得て、いずれの場合にも、公知の技術である様々な手段を介して通信できるようにプロセッサーに結合され得る。
【0070】
上記に説明されてきたものは、1つまたは複数の態様の例を含む。無論、前述の態様を説明する目的のためにコンポーネントまたは手法のあらゆる考えられる組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者は、様々な態様のさらに多くの組み合わせおよび置換が可能であることを認識できる。従って、説明された態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入る全てのそのような変更、修正および変形を包含することを意図したものである。さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲いずれの中でも使用される範囲について、当該用語は、用語「備える(comprising)」と類似した意味で包括的であることを意図しており、「備える(comprising)」が特許請求の範囲中で転換語として用いられる場合に言い換えられる。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される用語「または(or)」は、「非排他的or」であることを意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダムアクセスチャネル(RACH)信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから受信することと、
少なくとも部分的には前記コマンドに基づき前記RACH信号を前記アクセスポイントに送信することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項2】
さらに、前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を前記アクセスポイントから受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記コマンドの送信時刻および前記RACH信号の受信時刻に関連した絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも部分的には前記絶対RTTに基づき前記アクセスポイントの距離を推定することと、
少なくとも部分的には前記距離および前記アクセスポイントの位置に関連した1つまたは複数の参照座標に基づき位置を決定することと、
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記RACH信号に関連した受信信号電力を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも部分的には、前記RACH信号に関連した前記受信信号電力と前記RACH信号を前記アクセスポイントに送信するために利用された信号電力とに基づいて前記アクセスポイントに関連した経路損失を計算することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記コマンドを受信することが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを前記アクセスポイントから受信することを含み、前記RACH信号を送信することが、前記コンテンション無しのRACHプリアンブルをアクセスポイントに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を異種のアクセスポイントから受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アクセスポイントに関連したランダムアクセスチャネル(RACH)上で送信するためにコマンドを前記アクセスポイントから取得し、かつ、
RACH信号を前記アクセスポイントに前記RACH上で伝達する、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサーと、
前記少なくとも1つのプロセッサーに結合されたメモリと、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサーがさらに、前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を前記アクセスポイントから取得するように構成される、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記コマンドの送信時刻および前記RACH信号の受信時刻に関連した絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサーがさらに、
少なくとも部分的には前記絶対RTTに基づき前記アクセスポイントの距離を計算し、かつ、
少なくとも部分的には前記距離と、前記アクセスポイントの位置に関連した1つまたは複数の参照座標とに基づき前記ワイヤレス通信装置の位置を決定する、
ように構成された、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記コマンドが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記少なくとも1つのプロセッサーがさらに、少なくとも部分的には前記コンテンション無しのRACHプリアンブルに基づき前記RACH信号を生成するように構成された、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
ランダムアクセスチャネル(RACH)信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから受信するための手段と、
少なくとも部分的には前記コマンドに基づき前記RACH信号を前記アクセスポイントに送信するための手段と、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を前記アクセスポイントから受信するための手段をさらに備える、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記コマンドの送信時刻および前記RACH信号の受信時刻に関連した絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記絶対RTTを前記RACHレスポンス信号から抽出するための手段と、
少なくとも部分的には前記絶対RTTに基づき少なくとも部分的には前記アクセスポイントの推定距離を計算することにより前記ワイヤレス通信装置の位置を決定するための手段と、
をさらに備える、請求項16に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
前記コマンドが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記RACH信号が、前記コンテンション無しのRACHプリアンブルを備える、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項19】
少なくとも1つのコンピュータに、アクセスポイントに関連したランダムアクセスチャネル(RACH)上で送信するためにコマンドを前記アクセスポイントから取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、RACH信号を前記アクセスポイントに前記RACH上で伝達させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読み取り可能な媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体がさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を前記アクセスポイントから取得させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記コマンドの送信時刻および前記RACH信号の受信時刻に関連した絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体がさらに、
前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的には前記絶対RTTに基づき前記アクセスポイントの距離を計算させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的には前記距離と、前記アクセスポイントの位置に関連した1つまたは複数の参照座標とに基づき位置を決定させるためのコードと、
を備える、請求項21に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記コマンドが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記コンピュータ読み取り可能な媒体がさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的には前記コンテンション無しのRACHプリアンブルに基づき前記RACH信号を生成させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
RACH信号を送信するためのコマンドをアクセスポイントから取得するランダムアクセスチャネル(RACH)リクエスト受信コンポーネントと、
少なくとも部分的には前記コマンドに基づき前記RACH信号を前記アクセスポイントに送信してRACH手順を始動するRACH始動コンポーネントと、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項25】
前記RACH信号に関連した1つまたは複数のパラメータを備えるRACHレスポンス信号を前記アクセスポイントから取得するRACHレスポンス受信コンポーネントをさらに備える、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項26】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記コマンドの送信時刻と前記RACH信号の受信時刻に関連した絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項27】
前記絶対RTTを前記RACHレスポンス信号から抽出するRTT決定コンポーネントと、
少なくとも部分的には前記絶対RTTに基づき少なくとも部分的には前記アクセスポイントの推定距離を計算することにより前記ワイヤレス通信装置の位置を計算する位置決定コンポーネントと、
をさらに備える、請求項26に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項28】
前記コマンドが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記RACH信号が、前記コンテンション無しのRACHプリアンブルを備える、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項29】
ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の始動をワイヤレスデバイスから要求することと、RACH信号を前記ワイヤレスデバイスから受信することと、
少なくとも部分的には前記RACH信号に基づいて1つまたは複数の通信パラメータを決定することと、
を備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項30】
前記1つまたは複数の通信パラメータを含むRACHレスポンス信号を前記ワイヤレスデバイスに送信すること、をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記1つまたは複数の通信パラメータを決定することが、少なくとも部分的には前記始動を要求することに関連した送信時刻と前記RACH信号に関連した受信時刻に基づいて絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を決定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記1つまたは複数の通信パラメータを決定することが、前記RACH信号の受信信号電力を決定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記始動を要求することが、特定のコンテンション無しのRACHプリアンブルの送信を要求することを含み、前記RACH信号が、前記特定のコンテンション無しのRACHプリアンブルを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記ワイヤレスデバイスに送信するためのRACHレスポンス信号または前記1つまたは複数の通信パラメータを異種のアクセスポイントに伝達すること、をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1つのプロセッサーであって、
ランダムアクセスチャネル(RACH)手順を始動するためのリクエストをワイヤレスデバイスに伝達し、
RACH信号を前記ワイヤレスデバイスから取得し、
少なくとも部分的には前記RACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算するように構成された少なくとも1つのプロセッサーと、
前記少なくとも1つのプロセッサーに結合されたメモリと、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサーがさらに、前記1つまたは複数の通信パラメータを前記ワイヤレスデバイスにRACHレスポンス信号内で送信するように構成される、請求項35に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサーがさらに、少なくとも部分的には前記リクエストを伝達することに関連した送信時刻と前記RACH信号に関連した受信時刻に基づいて絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を決定するように構成され、前記1つまたは複数の通信パラメータが、前記RTTを備える、請求項36に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項38】
前記RACH手順を始動するための前記リクエストが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記RACH信号が、前記コンテンション無しのRACHプリアンブルを含む、請求項35に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項39】
ランダムアクセスチャネル(RACH)手順の始動をワイヤレスデバイスから要求するための手段と、
RACH信号を前記ワイヤレスデバイスから受信するための手段と、
少なくとも部分的には前記RACH信号に基づいて1つまたは複数の通信パラメータを決定するための手段と、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項40】
さらに、前記1つまたは複数の通信パラメータを含むRACHレスポンス信号を前記ワイヤレスデバイスに送信するための手段を備える、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項41】
前記1つまたは複数の通信パラメータが、少なくとも部分的には前記始動を要求することに関連した送信時刻と前記RACH信号に関連した受信時刻に基づき計算される絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項40に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項42】
少なくとも1つのコンピュータに、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順を始動させるためのリクエストをワイヤレスデバイスに伝達させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、RACH信号を前記ワイヤレスデバイスから取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも部分的には前記RACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読み取り可能な媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項43】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体がさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記1つまたは複数の通信パラメータを前記ワイヤレスデバイスにRACHレスポンス信号内で送信させるためのコードを備える、請求項42に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項44】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体がさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記リクエストを伝達することに関連した送信時刻と前記RACH信号に関連した受信時刻とに少なくとも部分的に基づいて絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を決定させるためのコードを備え、前記1つまたは複数の通信パラメータが、前記RTTを備える、請求項43に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記RACH手順を始動するための前記リクエストが、コンテンション無しのRACHプリアンブルを含み、前記RACH信号が、前記コンテンション無しのRACHプリアンブルを含む、請求項42に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
ワイヤレスデバイスにRACH手順を始動することを命令するランダムアクセスチャネル(RACH)要求コンポーネントと、
RACH信号を前記ワイヤレスデバイスから取得するRACHプリアンブル受信コンポーネントと、
少なくとも部分的には前記RACH信号に基づき1つまたは複数の通信パラメータを計算するパラメータ生成コンポーネントと、
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項47】
さらに、前記1つまたは複数の通信パラメータを含むRACHレスポンス信号を前記ワイヤレスデバイスに送信するRACH応答コンポーネントを備える、請求項46に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項48】
前記1つまたは複数の通信パラメータが、前記RACH要求コンポーネントが前記RACH手順を始動することを前記ワイヤレスデバイスに命令することに関連した送信時刻と前記RACHプリアンブル受信コンポーネントが前記RACH信号を取得することに関連した受信時刻とに少なくとも部分的に基づき計算された絶対ラウンドトリップタイム(RTT)を備える、請求項47に記載のワイヤレス通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−531831(P2012−531831A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517797(P2012−517797)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/040092
【国際公開番号】WO2010/151830
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】