説明

通気ソール

通気ソールを開示する。この通気ソールは、アウトソール(100)、ミッドソール(200)、ポンプ部(300)、空気流入部(400)、空気移動路(500)、および空気流出部(600)を含んでなる。すなわち、前記通気ソールは、前記アウトソール、前記アウトソールに結合するミッドソール、並びに前記アウトソールと前記ミッドソールとの結合によって設けられる前記ポンプ部、前記空気流入部、前記空気移動路、および前記空気流出路を含んでなる。空気が前記ポンプ部のポンプ作用によって前記空気流入部に流入したとき、前記空気はポンプ作用によって前記空気移動路を介して流動して前記空気流出部に到達する。前記空気が履物の内部および外部に排出されながら、新鮮な空気が履物の内部に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物のソールに関し、履物のソール内に空気の流出入作用とポンプ作用が可能な構造を形成させ、歩く動作によって自然に履物内外空気のポンプ作用が起こるようにした通気ソールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、履物は、通気性のよくない皮革または合成樹脂などを用いて製作されるため、長時間着用すると、外部との通気が確保されなくて履物の内部が暑くなる。よって、汗によって湿気が発生すると同時に、カビなどが生息して足の臭いまたは水虫などが発生する。
【0003】
上述した問題点を解決するために、従来では、様々な形の通気が可能な履物が紹介されている。
【0004】
それらの中でも、代表的な幾つかを以下に簡略に紹介する。
【0005】
韓国登録実用新案公報第20−144133号には、アウトソールの空気循環構造が開示されている。この引用文献によれば、ポンプ部材を別途に設置して外気をアウトソール側に循環させる構造であるが、これは構造が複雑であり、自然な空気循環が不可能であるうえ、外部の異物が無断流入するという欠点がある。
【0006】
また、韓国登録実用新案公報第20−218227号には、複数の通気口を有するシュークッションが開示されている。これは空気チューブを用いてアウトソールの下部に空気を循環させる構造であるが、これも構造が複雑であり、自然な空気循環が不可能であるうえ、外部の異物が無断流入するという欠点がある。
【0007】
韓国登録実用新案公報第20−229738号には、通気装置を備えた履物が開示されている。この引用文献によれば、ポンプ機能を行うクッション層および逆止め弁手段が設けられ、空気をアウトソールの下部に循環させるが、これも構造が複雑であり、自然な空気流動が不可能であるうえ、外部の異物が無断流入するという欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、前述した従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、履物のソール内に空気の流出入作用およびポンプ作用が可能な構造を形成させ、歩く動作によって自然に履物内外空気のポンプ作用が起こるようにした通気ソールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、底面に滑り止め凸凹が設けられたアウトソールと、前記アウトソールの上部に結合し、上部は足が収容されるように凹設されたミッドソールと、前記ミッドソールのかかと部に上方に凹むように半球状に設けられたポンプ部と、履物の外部から流入した空気が前記ポンプ部に到達するように、前記ポンプ部の両側に横方向に設けられた空気流入部と、前記ポンプ部のポンプ作用によって流入した空気が移動するように、前記ポンプ部の正面側に縦方向に設けられた空気移動路と、前記空気移動路に連通し、前記ミッドソールのつま先部に上方に凹むように横方向に設けられ、両端部が履物の外部にオープンされており、前記ミッドソールを上下に貫通する通孔を有し、前記空気移動路から移動してきた空気を履物の外部および前記通孔に流出させるための空気流出部とを含んでいることを特徴とする、通気ソールを提供する。
【0010】
また、前記空気流入部は、前記空気移動路より相対的に幅が狭いことが好ましい。
【0011】
また、前記空気流出部は、互いに離隔して多数横方向に設けられ、それぞれが前記空気移動路を介して連結されて互いに連通することが好ましい。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明は、底面に滑り止め凸凹が設けられたアウトソールと、前記アウトソールの上部に結合するミッドソールと、前記ミッドソールのかかと部に上方に凹むように半球状に設けられたポンプ部と、履物の外部から流入した空気が前記ポンプ部に到達するように、前記ポンプ部の両側に横方向に設けられた空気流入部と、前記ポンプ部のポンプ作用によって流入した空気が移動するように、前記ポンプ部の正面側に縦方向に設けられた空気移動路と、前記空気移動路に連通し、前記ミッドソールのつま先部に上下に貫通して横方向に設けられた強制通気口、前記強制通気口の前側に前記ミッドソールを上下に貫通して横方向に設けられた自然通気口、および前記自然通気口と履物の外部に連通し、前記ミッドソールのつま先部の両側端部に沿って上方に凹むように縦方向に設けられた収容溝からなる空気流出部とを含んでなることを特徴とする、通気ソールを提供する。
【0013】
ここで、前記通気ソールは、前記アウトソールの足指部の端部に沿って上方に突出するように設けられる結合段と、前記結合段に対応するように前記ミッドソールに設けられ、前記ミッドソールの上面と面一になるように前記結合段に結合する切断部とをさらに含んでなることが好ましい。
【0014】
また、前記空気流入部は、前記ポンプ部側に隣接して設けられた内側空気流入口と、前記内側空気流入口に連通するように連続して設けられ、前記内側空気流入口より相対的に広い幅を持つ結合収容溝と、前記アウトソールの上面に前記外側空気流入口に対応するように突設され、前記外側空気流入口に結合し、前記内側空気流入口に対応する位置に空気流入孔を有する空気流入結合突部とから構成されることが好ましい。
【0015】
また、前記内側空気流入口は、前記空気移動路より相対的に幅が狭いことが好ましい。
【0016】
また、前記自然通気口は、互いに離隔して縦方向に多数配列されたものが1組になって、2組が対向するように設けられることが好ましい。
【0017】
また、前記空気移動路は、前記自然通気口まで延設され、前記自然通気口に連通することが好ましい。
【0018】
また、前記通気ソールは、前記空気流出部の収容溝に対応して結合し、前記アウトソールの結合段に連続して上方に突出するように設けられた自然流入突部と、前記自然流入突部によって定義され、前記自然通気口と履物の外部に連通するように前記自然通気口の位置に対応して設けられる自然流入口とをさらに含んでなることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、履物のソール内に空気の流出入作用およびポンプ作用が可能な構造を形成させ、歩く動作によって自然に履物内外空気の通気がなされるようにして、履物の内部環境が常に衛生的で快適であるという効果がある。
【0020】
また、本発明は、ソール自体の構造のみで通気を可能にすることにより、構成が簡単でコストが低いという効果がある。
【0021】
また、このようなソールの構造によって、地面との接地の際に衝撃を吸収して足を保護することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図示の如く、本発明に係る通気ソールは、アウトソール100、ミッドソール200、ポンプ部300、空気流入部400、空気移動路500、および空気流出部600を含んでなる。すなわち、本発明の通気ソールは、アウトソール100、アウトソール100の下部に結合したミッドソール200、並びに前記アウトソール100と前記ミッドソール200との結合によって設けられるポンプ部300、空気流入部400、空気移動路500および空気流出部600を含んでなる。
【0023】
これにより、前記ポンプ部300のポンプ作用によって前記空気流入部400に流入した空気は、ポンプ部300のポンプ作用によって空気移動路500を通じて移動して空気流出部600に到達し、履物の内部および外部に排出される。このような方法で、新鮮な空気が履物の内部に供給される。
【0024】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0025】
図1は本発明の第1実施例に係る通気ソールを示す斜視図、図2は本発明の第1実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す底面図、図3は本発明の第1実施例に係る通気ソールの作動を示す例示図である。
【0026】
図示の如く、本発明の第1実施例に係る通気ソールは、アウトソール100、ミッドソール200、ポンプ部300、空気流入部400、空気移動路500、および空気流出部600を含んでなる。すなわち、この通気ソールは、アウトソール100、アウトソール100に結合したミッドソール200、並びに前記アウトソール100とミッドソール200によって設けられるポンプ部300、空気流入部400、空気移動路500および空気流出部600を含んでなる。
【0027】
前記アウトソール100は、一般にゴムで出来ており、底面には滑らないように凸凹110が設けられる。前記アウトソール100は、前記凸凹110が反対に設けられた金型内にゴム生地を投入した後、加熱加圧して形成する。
【0028】
前記ミッドソール200は、アウトソール100の上部に設けられるもので、一般にポリウレタン(PU)、パイロンなどを金型内に投入した後、発泡成形して形成する。前記ミッドソール200の上部は足が収容されるように凹設される。
【0029】
前記ミッドソール200のかかと部には前記ポンプ部300が設けられる。前記ポンプ部300は、前記ミッドソール200の上側に凹設された半球状をしている。前記ポンプ部300は、前記アウトソール100の上面に結合し、自然に上下の密閉した空間部を形成する。これにより、ポンプ作用が前記空間部で行われる。
【0030】
前記空間部は、後述の空気流入部400によって流入した空気が集まるところである。ポンプ部300が加圧されると、前記ポンプ部300の中心部が上下に動くことにより、ポンプ作用を行う。
【0031】
前記空気流入部400は、前記ポンプ300の両側に横方向に設けられる。これにより、履物の一側が前記ポンプ部300を介して他側に連通する。前記空気流入部400は、前記アウトソール100の上面に結合し、自然に上下の密閉した空間部を形成する。前記空気流入部400は、前記ポンプ部300より低く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用を円滑にする。
【0032】
前記ポンプ部300を加圧すると、前記空気流入部400の空気が後述の空気移動路500に抜け出し、前記ポンプ部300の加圧を解除すると、ポンプ部300内の圧力が前記空気流入部400側より低くなって自然にポンプ部300内に履物外部の空気が再び流入する。
【0033】
前記空気移動路500は、前記ポンプ部300の正面側に縦方向に履物のかかと部側からつま先部側まで設けられ、前記アウトソール100の上面に結合して自然に上下の密閉した空間部を形成する。前記空気移動路500は、前記ポンプ部300より低く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用を円滑にする。
【0034】
前記空気移動路500は、前記空気流入部400より相対的に幅広く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用によって移動する空気が前記空気移動路500側に移動するようにし、前記空気流入部400を介して抜け出すことを最小化する。
【0035】
前記空気流出部600は、前記空気移動路500に連通するように設けられる。前記空気流出部600は、前記ミッドソール200のつま先部に上側に凹設されるように横方向に設けられ、両端部が履物の外部にオープンされている。すなわち、履物の一側が前記空気流出部600を介して他側に連通する。前記空気流出部600は、前記アウトソール100の上面に結合し、これにより自然に上下の密閉した空間部を形成する。
【0036】
前記空気流出部600には、ミッドソール200を上下に貫通するように多数の通孔610が設けられる。
【0037】
したがって、前記空気移動路500を介して移動した空気が前記空気流出部600に到達し、履物の外部および前記通孔610に空気が流出する。
【0038】
また、前記空気流出部600は、互いに離隔して多数横方向に設けられ、それぞれが前記空気移動路500を介して連結されて互いに連通する。これにより、足のつま先部および前部全体に外部の新鮮な空気を供給することができる。
【0039】
上述したように構成された通気ソールは、前記ポンプ部300のポンプ作用、すなわち歩く動作によって前記空気流入部400に外部の空気が流入し、前記空気移動路500に流入した空気が前記空気流出部600へ移動して、前記通孔610を介して履物の内部に流出しまたは前記空気流出部600の側面を介して履物の外部に流出する。これにより、新鮮な空気を履物の内部に供給することができる。
【実施例2】
【0040】
図4は本発明の第2実施例に係る通気ソールを示す斜視図、図5は本発明の第2実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す底面斜視図、図6は本発明の第2実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す上面斜視図、図7は本発明の第2実施例に係る通気ソールのアウトソールを示す上面斜視図、図8は本発明の第2実施例に係る通気ソールの作動を示す例示図である。
【0041】
図示の如く、本発明の第2実施例に係る通気ソールは、アウトソール100、ミッドソール200、ポンプ部300、空気流入部400、空気移動路500、および空気流出部600を含んでなる。すなわち、この通気ソールは、アウトソール100、アウトソール100に結合したミッドソール200、並びにアウトソール100とミッドソール200によって設けられるポンプ300、空気流入部400、空気移動路500および空気流出部600を含んでなる。
【0042】
前記アウトソール100は、一般にゴムで出来ており、底面には滑らないように凸凹110が設けられる。前記アウトソール100は、前記凸凹110が反対に設けられた金型内にゴム生地を投入し、加熱加圧して形成させる。前記ミッドソール200は、前記アウトソール100の上部に結合するもので、一般にポリウレタン(PU)、パイロンなどを金型内に投入して発泡成形して形成する。
【0043】
前記アウトソール100の足指先の端部に沿って上方に一体に突出するように結合段120が設けられる。また、前記ミッドソール200には、前記結合段120に対応して、前記ミッドソール200の足指先の端部に沿って切断されるように切断部210が設けられる。これにより、上方に突出した結合段120が前記ミッドソール200の切断部210に対応して結合し、前記ミッドソール200の上面と面一になるように設けられる。これはアウトソール100とミッドソール200とを組み立てるときに優れた結合力を提供するためである。
【0044】
前記ミッドソール200のかかと部には前記ポンプ部300が設けられる。前記ポンプ部300は、前記ミッドソール200の上側に凹設された半球状をしており、前記アウトソール100の上面に結合して自然に上下の密閉した空間部を形成することにより、ポンプ作用が可能になる。
【0045】
前記空間部は、後述の空気流入部400によって流入した空気が集まるところである。前記空間部が上方から加圧されると、前記ポンプ部300の中心部が上下に動くことにより、ポンプ作用を行う。
【0046】
空気流入部400は、前記ポンプ部300の両側に横方向に設けられ、前記ミッドソール200の上側に凹んでいる。これにより、履物の一側が前記ポンプ部300を介して他側に連通する。前記空気流入部400は、前記アウトソール100の上面に結合し、これにより自然に上下の密閉した空間部を形成する。前記空気流入部400は、前記ポンプ部300より低く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用を円滑にする。
【0047】
前記空気流入部400は、前記ポンプ300側に隣接して設けられた内側空気流入口410と、前記内側空気流入口410の幅より相対的に広く、前記内側空気流入口410に連通するように連続して設けられた結合収容溝420と、前記結合収容溝420に対応するように前記アウトソール100の上面に突設され、前記結合収容溝420に結合し、前記内側空気流入口410に対応する位置に空気流入孔431を有する空気流入結合突部430とから構成される。
【0048】
前記内側空気流入口410は、前記ポンプ部300の側面に前記ポンプ部300に連通するように設けられ、前記ポンプ部300より高さが低く、且つ後述の空気移動路500の幅より相対的に狭い。
【0049】
前記結合収容溝420は、ミッドソール200の両端部側でオープンされており、両側面は前記ミッドソール200の上方から下方に行くほど広くなる階段式で切断されて設けられる。前記アウトソール100に設けられた空気流入結合段430は、前記結合収容溝420の両側面の形状に対応するように、すなわち前記アウトソール100の上方から下方に行くほど狭くなる階段式で切断されて設けられる。
【0050】
これにより、前記アウトソール100と前記ミッドソール200とが結合するとき、前記ミッドソール200の結合収容溝420に前記アウトソール100の空気流入結合突部430が結合し、前記内側空気流入口410と前記空気流入孔431とが連通することにより、外部の空気が前記ポンプ部300に流入する。
【0051】
また、前記空気流入部400は、前記ポンプ部300の加圧によって後述の空気移動路500に空気が抜け出し、加圧を解除すると、ポンプ部300の内圧が前記空気流入部400側より低くなって自然にポンプ部300内に履物外部の空気が再び流入する。
【0052】
次に、前記空気移動路500について説明する。
【0053】
前記空気移動路500は、前記ポンプ部300の正面側に履物のかかと部側からつま先部側まで縦方向に設けられる。前記空気移動路は、前記アウトソール100の上面に結合し、自然に上下の密閉した空間部を形成する。前記空気移動路500は、前記ポンプ部300より低く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用を円滑にする。
【0054】
前記空気移動路500は、前記空気流入部400の内側空気流入口410より相対的に幅広く設けられ、前記ポンプ部300のポンプ作用によって移動する空気が前記空気移動路500側に移動するようにし、前記空気流入部400に抜け出すことを最小化する。
【0055】
次いで、前記空気流出部600について説明する。
【0056】
前記空気流出部600は、前記空気移動路500に連通し、前記ミッドソール200のつま先部に上下に貫通して横方向に設けられた強制通気口620と、前記強制通気口620の前側に前記ミッドソール200を上下に貫通して横方向に設けられた自然通気口630と、前記自然通気口630および履物の外部に連通し、前記ミッドソール200のつま先部の両側端部に沿って上方に凹むように縦方向に設けられた収容溝640とから構成される。
【0057】
前記強制通気口620は、前記空気移動路500の端部に設けられて前記空気移動路500に連通し、横方向に長い四角形状を有する。前記強制通気口620は、かかと部側で前記空気流入部400に流入した空気が前記ポンプ部300のポンプ作用によって前記空気移動路500を通じて移動して前記強制通気口620まで到達すると、ミッドソール200の上部に排出される。
【0058】
前記自然通気口630は、前記強制通気口620の前側に設けられ、前記ミッドソール200を上下に貫通して横方向に長い四角形状を有する。前記自然通気口630は、互いに離隔して履物の前側に縦方向に多数配列されたものが1組を成し、2組が対向して両側に設けられる。
【0059】
また、前記空気移動路500は、前記自然通気口630まで延長されるように設けられ、前記自然通気口630に連通する。すなわち、前記ポンプ部300のポンプ作用によって流入した空気が前記強制通気口620だけでなく、前記自然通気口630にも流入して履物の内外部に空気が排出される。
【0060】
前記収容溝640は、前記自然通気口630および履物の外部に連通し、前記ミッドソール200のかかと部の両側端部に沿って上方に凹むように縦方向に設けられる。前記収容溝640は履物の外部から自然に流入する空気が集まる部分であり、自然的に流入した空気は前記自然通気口630に排出される。
【0061】
前記通気ソールは、前記空気流出部600の収容溝640に対応して結合し、前記アウトソール100の係止段に連続して上方に突出するように設けられた自然流入突部130と、前記自然流入突部130によって定義され、前記自然通気口630の位置に対応して前記自然通気口630および履物の外部に連通するように設けられた自然流入口220を有する。
【0062】
前記自然流入突部130は、前記アウトソール100の上方に突出して前記ミッドソール200の下面の収容溝640に結合し、前記自然流入口220に空気が自然に流入すると、前記自然通気口630を介して履物の内部に空気が排出される。
【0063】
これにより、外部の新鮮な空気を足のつま先部および前部全体に供給することができる。
【0064】
上述したように構成された通気ソールは、前記ポンプ部300のポンプ作用、すなわち歩く動作によって前記空気流入部400に外部の空気が流入し、前記空気移動路500に流入した空気が前記空気流出部600の強制通気口620に移動して履物の内部に外部の新鮮な空気が供給され、前記自然流入口220に空気の流れまたは歩く動作によって自然に空気が流入すると、前記自然通気口630を介して履物の内部に空気が供給される。
【産業上の利用可能性】
【0065】
上述したように、本発明に係る通気ソールは、運動靴などの各種履物類に適用され、より優れた機能を持つ履物の提供を可能にする産業上利用可能性を持つ。
【0066】
また、本発明は、より大きい付加価値を創出することができるため、履物産業の活性化をもたらすことのできる優れた技術である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る通気ソールを示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す底面図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例に係る通気ソールの作動を示す例示図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施例に係る通気ソールを示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す底面斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施例に係る通気ソールのミッドソールを示す上面斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例に係る通気ソールのアウトソールを示す上面斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第2実施例に係る通気ソールの作動例示図である。
【符号の説明】
【0068】
100:アウトソール 110:凸凹
120:結合段 130:自然流入突部
200:ミッドソール 210:切断部
220:自然流入口 300:ポンプ部
400:空気流入部 410:内側空気流入口
420:結合収容溝 430:空気流入結合突部
431:空気流入孔 500:空気移動路
600:空気流出部 610:通孔
620:強制通気口 630:自然通気口
640:収容溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面に滑り止め凸凹(110)が設けられたアウトソール(100)と、
前記アウトソール(100)の上部に結合し、上部は足が収容されるように凹設されたミッドソール(200)と、
前記ミッドソール(200)のかかと部に上方に凹むように半球状に設けられたポンプ部(300)と、
履物の外部から流入した空気が前記ポンプ部(300)に到達するように、前記ポンプ部(300)の両側に横方向に設けられた空気流入部(400)と、
前記ポンプ部(300)のポンプ作用によって流入した空気が移動するように、前記ポンプ部(300)の正面側に縦方向に設けられた空気移動路(500)と、 前記空気移動路(500)に連通し、前記ミッドソール(200)のつま先部に上方に凹むように横方向に設けられ、両端部が履物の外部にオープンされており、前記ミッドソール(200)を上下に貫通する通孔(610)を有し、前記空気移動路(500)から移動してきた空気を履物の外部および前記通孔(610)に流出させるための空気流出部(600)とを含んでなることを特徴とする、通気ソール。
【請求項2】
前記空気流入部(400)は、前記空気移動路(500)より相対的に幅が狭いことを特徴とする、請求項1に記載の通気ソール。
【請求項3】
前記空気流出部(600)は、互いに離隔して多数横方向に設けられ、それぞれが前記空気移動路(500)を介して連結されて互いに連通することを特徴とする、請求項1に記載の通気ソール。
【請求項4】
底面に滑り止め凸凹(110)が設けられたアウトソール(100)と、
前記アウトソール(100)の上部に結合するミッドソール(200)と、
前記ミッドソール(200)のかかと部に上方に凹むように半球状に設けられたポンプ部(300)と、
履物の外部から流入した空気が前記ポンプ部(300)に到達するように、前記ポンプ部(300)の両側に横方向に設けられた空気流入部(400)と、
前記ポンプ部(300)のポンプ作用によって流入した空気が移動するように、前記ポンプ部(300)の正面側に縦方向に設けられた空気移動路(500)と、
前記空気移動路(500)に連通し、前記ミッドソール(200)のつま先部に上下に貫通して横方向に設けられた強制通気口(620)、前記強制通気口(620)の前側に前記ミッドソール(200)を上下に貫通して横方向に設けられた自然通気口(630)、および前記自然通気口(630)と履物の外部に連通し、前記ミッドソール(200)のつま先部の両側端部に沿って上方に凹むように縦方向に設けられた収容溝(640)からなる空気流出部(600)とを含んでなることを特徴とする、通気ソール。
【請求項5】
前記アウトソール(100)の足指部の端部に沿って上方に突出するように設けられる結合段(120)と、
前記結合段(120)に対応するように前記ミッドソール(200)に設けられ、前記ミッドソール(200)の上面と面一になるように前記結合段(120)に結合する切断部(210)とをさらに含んでなることを特徴とする、請求項4に記載の通気ソール。
【請求項6】
前記空気流入部(400)は、
前記ポンプ部(300)側に隣接して設けられた内側空気流入口(410)と、
前記内側空気流入口(410)に連通するように連続して設けられ、前記内側空気流入口(410)より相対的に広い幅を持つ結合収容溝(420)と、
前記アウトソール(100)の上面に前記外側空気流入口に対応するように突設され、前記外側空気流入口に結合し、前記内側空気流入口(410)に対応する位置に空気流入孔(431)を有する空気流入結合突部(430)とから構成されることを特徴とする、請求項4に記載の通気ソール。
【請求項7】
前記内側空気流入口(410)は、前記空気移動路(500)より相対的に幅が狭いことを特徴とする、請求項6に記載の通気ソール。
【請求項8】
前記自然通気口(630)は、
互いに離隔して縦方向に多数配列されたものが1組を成し、2組が対向するように設けられることを特徴とする、請求項4に記載の通気ソール。
【請求項9】
前記空気移動路(500)は、
前記自然通気口(630)まで延長されるように設けられ、前記自然通気口(630)に連通することを特徴とする、請求項4または8に記載の通気ソール。
【請求項10】
前記空気流出部(600)の収容溝(640)に対応して結合し、前記アウトソール(100)の結合段に連続して上方に突出するように設けられた自然流入突部(130)と、
前記自然流入突部(130)によって定義され、前記自然通気口(630)と履物の外部に連通するように前記自然通気口(630)の位置に対応して設けられる自然流入口(220)とをさらに含んでなることを特徴とする、請求項4に記載の通気ソール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−502228(P2009−502228A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522687(P2008−522687)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【国際出願番号】PCT/KR2005/004053
【国際公開番号】WO2007/011096
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(308024203)キョウングド カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】