説明

通訳サービスシステム及び通訳サービス方法

【課題】 一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できなくても、通訳サービスをスムーズに提供することができる通訳サービスシステム及び通訳サービス方法を提供する。
【解決手段】 制御部166は、会話通訳サービス利用者端末13からの通訳サービス要求を受け取ると、通訳者選択部165に通訳サービスの要求に適合した通訳者を選択させ、接続部161を介して選択された通訳者に通訳を依頼し、選択された通訳者の通訳者端末14から通訳情報を受け取ると、接続部161を介して会話通訳サービス利用者端末13に送信させるように制御する。また、通訳者に通訳を依頼した時点で、タイマ167に時間の計測を開始するよう指示し、タイマ167の計測で所定な時間を超えても通訳者端末14から通訳結果を受信できない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択するよう通訳者選択部165に指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して、通訳サービスを提供する通訳サービスシステム及び通訳サービス方法に関し、特に、サービス利用者端末からの通訳対象情報を受信したとき、通訳者により通訳対象情報を通訳して、サービス利用者端末及び当該サービス利用者が指定した相手端末に通訳情報を送信する通訳サービスシステム及び通訳サービス方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、典型的な通訳の形態は、通訳を役割りとする通訳者が、異なる言語が用いられての意思伝達,情報交換等の現場に臨み、即時にある言語から他の言語への変換を行って、意思伝達,情報交換等を行う者の相互理解に供するというものである。昨今の国際化が進んだ情報化社会にあっては、異なる言語圏の人々の間における意思伝達,情報交換等がより一層盛んに行われるようになってきており、それに伴って異なる言語間の通訳の需要が増している。
【0003】
一般には、適切な通訳者を得ることが容易でなく、また、幸いに通訳者が得られたとしても、コストが嵩むことになってしまうことが多い。それゆえ、通信技術及び情報処理技術の分野における発達が著しい現代においては、従前の通訳形態に加えて、新しい通信技術及び情報処理技術を利用した別の形態の通訳が出現してきている。例えば、各種言語間の自動翻訳システムや、音声認識技術や音声合成技術を用いて音声と文字を相互に変換するシステムなど、ネットワークを用いた各種システムが種々開発されている。これらのシステムは、いずれも通訳機能の自動化を図り、省力化を狙ったものである。
【0004】
また、人手を利用した通訳サービスとしては、通訳サービスの種類毎にそれぞれの専門の業者に通訳を依頼し、その業者が契約している通訳者が通訳をしてその結果を依頼者に提供する等のサービスがある。
【0005】
しかし、前者は、通訳サービスをネットワークを用いてシステム化し、多くの利用者を対象にするものではあるが、通訳処理を自動化するものであり、現状の技術レベルでは通訳のレベルは必ずしも十分ではない。
【0006】
また、後者は、利用者のそれぞれに対してきめ細かい通訳サービスが可能であるが、ネットワークを用いたシステム化がなされていないため、利用者が各種の通訳サービスを手軽に利用できるものではないという問題があった。
【0007】
このような問題に対処する従来技術として、特開2002−64634号公報(特許文献1)に記載のものがある。この技術では、発信者端末と、受信者端末と、通訳者端末及び通訳仲介サーバを、ネットワークを介して接続する。通訳者は、当該通訳者端末の接続情報と当該通訳者が提供可能な通訳サービスを示す通訳者情報とを通訳仲介サーバに登録しておく。通訳仲介サーバは、発信者端末から通訳要求情報、通訳対象情報、受信者端末の接続情報などを受信し、通訳要求情報に適合した通訳者を選択し、該通訳者に対応する通訳者端末と接続して通訳対象情報を送信し、通訳結果を受信し、受信者端末の接続情報により受信者端末と接続して、通訳結果を送信する。
【0008】
【特許文献1】特開2002−64634号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述した通訳サービスシステムにおいては、例えば、通訳者側のネットワークの故障があった場合や、専門知識の不足などが原因で通訳はスムーズに行うことができない場合などは、通訳サービス、特に会話通訳サービスをスムーズに提供することができない問題があった。
【0010】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できない場合、ほかの通訳者に依頼し直すことによって、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できなくても、通訳サービスをスムーズに提供することのできる通訳サービスシステム及び通訳サービス方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の通訳サービスシステムは、通訳サービスを利用する一人以上の人が用いる一台以上の通訳サービス利用者端末(招待者端末と相手端末とを通訳サービス利用者端末と総称する)と、通訳サービス利用者端末より入力された異なる言語の間の通訳を行う一人以上の通訳者が用いる一台以上の通訳者端末と、通訳サービスを提供するサービス提供サーバとがネットワークを介して接続された通訳サービスシステムであって、前記サービス提供サーバは、前記通訳者端末の特定情報と当該通訳者が提供可能な通訳サービスを示す通訳者情報とを記憶する通訳者情報記憶手段と、前記通訳サービス利用者端末の特定情報を記憶する通訳サービス利用者情報記憶手段と、通訳サービス利用者端末から、通訳サービスを要求するために必要な通訳要求情報と、通訳の対象となる通訳対象情報と、当該通訳対象情報の通訳結果の受信者となる相手端末の特定情報とを受信すると、前記通訳者情報記憶手段に記憶された通訳者情報のなかから前記通訳要求情報に適合した通訳者を選択する通訳者選択手段と、前記選択された通訳者に対して通訳対象情報を送信し、通訳対象情報を送信してからの経過時間を計測し、所定時間内で前記通訳者端末から通訳結果を受信した場合、前記通訳対象情報を送信した通訳サービス利用者端末及び相手端末に前記通訳結果を送信し、所定時間を超えても、通訳結果を受信していない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択し、通訳対象情報を送信し、通訳を依頼し直す制御手段と、を備えた構成を有している。
【0012】
また、本発明の通訳サービスシステムは、上記通訳対象情報は音声情報、文字情報、画像情報、映像情報のいずれか一種或いはその組み合わせである構成を有している。
【0013】
さらに、本発明の通訳サービスシステムは、上記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より多い場合、前記制御手段がサービス提供サーバに送信された時間順で通訳対象情報を通訳者に依頼するよう制御する構成を有している。
【0014】
また、本発明の通訳サービスシステムは、上記サービス提供サーバが通訳サービスの予約情報を記憶する予約情報記憶手段を有し、上記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より多い場合、前記制御手段が前記予約情報記憶手段が記憶している内容を参照し、事前に予約した通訳サービス利用者からの通訳対象情報を優先的に通訳者に依頼するよう制御する構成を有している。
【0015】
また、本発明の通訳サービスシステムは、上記通訳者情報記憶手段が各通訳者の通訳スキルを表す通訳者ランクを管理する通訳者ランク管理手段を有し、上記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より少ない場合、前記制御手段が前記通訳者ランク管理手段が管理している内容を参照し、ランクの高い通訳者に優先的に通訳対象情報の通訳を依頼するよう制御する構成を有している。
【0016】
さらに、本発明の通訳サービスシステムは、上記制御手段は、通訳対象情報の通訳の依頼し直しが所定の回数になっても通訳結果を受信できない場合、前記通訳対象情報を送信した通訳サービス利用者端末及び相手端末に通訳できない旨を含む情報を送信する構成を有している。
【0017】
本発明の通訳サービス方法は、通訳サービスを利用する一人以上の人が用いる一台以上の通訳サービス利用者端末と、通訳サービス利用者端末より入力された異なる言語の間の通訳を行う一人以上の通訳者が用いる一台以上の通訳者端末と、通訳サービスを提供するサービス提供サーバとがネットワークを介して接続された通訳サービス方法であって、サービス利用者端末から、通訳サービスを要求するために必要な通訳要求情報と、通訳の対象となる通訳対象情報と、相手端末の特定情報とを受信すると、前記通訳要求情報に適合した通訳者を選択するステップと、前記選択された通訳者に対して通訳対象情報を送信するステップと、通訳対象情報を送信してからの経過時間を計測し、所定時間内で前記通訳者端末から通訳結果を受信した場合、前記通訳対象情報を送信したサービス利用者端末及び相手端末に前記通訳結果を送信するステップと、前記所定時間を超えても、通訳結果を受信していない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択し、通訳対象情報を送信し、通訳を依頼し直すステップと、通訳依頼直しは所定の回数を超えても通訳結果を受信していない場合、サービス利用者端末及び相手端末に通訳できない旨を通知するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できない場合、ほかの通訳者に依頼し直すことによって、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できなくても、通訳サービスをスムーズに提供することができるという効果を有する通訳サービスシステム及び通訳サービス方法を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態の通訳サービスシステムについて、図面を用いて説明する。
【0020】
本実施形態では、会話参加者が各自の端末を用いて会話内容を文字として入力して、通訳を依頼し、通訳された内容も文字として送信する例を説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態の通訳サービスシステムの構成を示す図である。
【0022】
図1において、通訳サービスシステム10は、通訳サービスを利用する一人以上の人が用いる一台以上の会話招待者端末11と、会話相手が用いる会話相手端末12と(会話招待者端末11と会話相手端末12を総称して会話通訳サービス利用者端末13とする)、会話の通訳を行う一人以上の通訳者が用いる一台以上の通訳者端末14と、会話通訳サービス利用者端末13と通訳者端末14とはネットワーク15を介して接続し、会話通訳サービス利用者端末13より入力されたある種の言語をほかの種の言語に通訳するよう通訳者端末14に指示し、通訳者端末14から送ってきた訳文を会話通訳サービス利用者端末13に送信し制御するサービス提供サーバ16と、を有する構成である。
【0023】
会話通訳サービス利用者端末13は、通訳サービスを利用する会話参加者が用いる端末である。通常、会話は複数の者が参加し、お互いに話すことであるので、ネットワーク15を介して会話を行う場合、会話参加者は一人毎に1台の端末を用い、ネットワーク15に接続する会話通訳サービス利用者端末13も複数台がある。また、この複数台の会話通訳サービス利用者端末13のなかの1台は、最初にネットワーク15を介して、ほかの会話通訳サービス利用者端末に対して会話開始の旨を連絡し、会話の参加を招待し、会話招待者端末11となる。この会話招待者端末に招待された端末は、会話招待者端末からの会話参加の招待を受け取り、会話に参加し、会話相手端末12となる。会話が確立した後、会話招待者端末と会話相手端末とは同じ立場になり、会話を行う。
【0024】
図2は、会話通訳サービス利用者端末13の一例としての会話招待者端末11の構成を示すブロック図である。この図2において、会話招待者端末11は、接続部111と、情報入力部112と、情報出力部113と、制御部114と、を有する構成である。
接続部111は、ネットワーク15を介してサービス提供サーバ16と接続するための接続手段である。
【0025】
情報入力部112は、通訳対象情報を入力するために用いる情報入力手段であり、具体的にはマイク、キーボードなどであり、さらには、必要に応じ手話などのためのビデオカメラ、文書を直接読み取るためのイメージスキャナなどがあってもよい。本実施形態では、会話内容を文字として入力し、通訳対象情報となる例を説明するため、通訳対象情報の文字を入力するための情報入力手段としては、キーボードが用いられる。
【0026】
情報出力部113は、入力された通訳対象情報及び通訳結果などを出力する情報出力手段である。具体的にはスピーカ、ディスプレイなどである。本実施形態では、通訳された内容は文字として送信されるので、通訳された内容の表示手段としては、ディスプレイが用いられる。
【0027】
制御部114は、会話招待者端末11の全体を制御するものである。
【0028】
会話相手端末12は、会話招待者端末11からの会話招待を受け取ると、会話招待者端末11の会話相手となり、会話招待者端末11と同様に会話に参加できる。この会話相手端末12の構成は図2に示す会話招待者端末11の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0029】
会話通訳サービス利用者端末13は、会話招待者端末11と会話相手端末12の総称である。会話通訳サービス利用者端末13のうち、会話を招待する側が持つ端末が会話招待者端末11となり、招待を受ける側が持つ端末が会話相手端末12となる。会話が開始されると、会話招待者端末11と会話相手端末12は同じ立場にあり、会話参加者端末になる。すなわち会話通訳サービス利用者端末13になる。
【0030】
通訳者端末14は、通訳者が用いる端末であって、通訳者が一人しかいないとき、1台のみあって、複数の通訳者がいるとき、複数台がある。
【0031】
図3は、通訳者端末14の構成を示す図である。この図3に示す通訳者端末14は、図2に示す会話招待者端末11において、情報入力部112の代わりに機能が若干異なる情報入力部142を設け、制御部114の代わりに機能が若干異なる制御部144を設けたものである。なお、図2に示す会話招待者端末11と同じ構成には同じ符号を付して、説明を省略する。
【0032】
情報入力部142は、通訳者が通訳した訳文を入力するために用いるものであり、通訳者が異なる言語の間の通訳を行うため、その通訳者が用いる端末の情報入力部も2種類以上の言語を入力できるものである必要がある。ただし、当該通訳者端末14を用いる通訳者が片方向しか通訳しない場合、例えば、日本語から英語へしか通訳しない場合は、英語の一種類の言語のみ入力できてもよい。
【0033】
制御部144は、通訳者端末14の全体を制御するものである。
【0034】
サービス提供サーバ16は、通訳サービスを提供するものであり、会話通訳サービス利用者端末13からの通訳対象情報を受信すると、受信した通訳対象情報を通訳サービス利用者が指定した言語に通訳するよう通訳者端末14に指示し、通訳者端末14から送ってきた訳文を会話通訳サービス利用者端末13に送信するように制御する。
【0035】
図4は、サービス提供サーバ16の構成を示すブロック図である。この図4に示す会話通訳のサービス提供サーバ16は、ネットワーク15を介して会話通訳サービス利用者端末13と、通訳者端末14との間の接続を行う接続部161と、通訳者の識別情報や通訳者が提供可能な通訳サービスなどの情報を含む通訳者情報記憶部162と、利用者の識別情報などの情報を記憶する利用者情報記憶部163と、通訳対象情報の送信者や送信時間や内容及び通訳した内容などを記憶する会話通訳情報記憶部164と、会話通訳サービス利用者端末13からの通訳サービスの要求に適合した通訳者の選択を行う通訳者選択部165と、サービス提供サーバ16の各部の動作を制御する制御部166と、経過時間を計測するタイマ167と、を有して構成される。
【0036】
通訳者情報記憶部162は、通訳者の識別情報や、提供可能な通訳サービスなどを記憶する。図5は、通訳者情報記憶部162が記憶している内容の例を示す。図5において、項目501は、通訳者を識別するための通訳者IDや、通訳者名や、得意通訳言語や、通訳分野や、通訳ランクなどがある。内容502は、項目501の内容を記憶する。例えば、通訳者IDの内容「tuuyaku」や、通訳者名「通訳太郎」や、得意通訳分野「JE」、すなわち、日本語から英語に通訳するのは得意であるなどを記憶する。
【0037】
利用者情報記憶部163は、通訳サービスを利用する利用者の情報を記憶する。図6は、利用者情報記憶部163が記憶している内容の例を示す。図6において、通訳サービス利用者を識別するためのユーザIDや、ユーザ名や、主要使用言語などが記憶されている。また、サービスを利用した際の課金方法として、事前にポイントを購入しておいて、通訳サービスを利用するたびに、購入したポイントで課金する場合、利用者が利用できる残ポイントのポイント数もこの利用者情報記憶部163に記憶されている。
【0038】
会話通訳情報記憶部164は、通訳対象の内容や通訳された内容や通訳を実施した通訳者情報などを記憶する。図7は、会話通訳情報記憶部164の構成例を示す。
【0039】
図7において、送信者ID701は、通訳対象情報を送信した通訳サービス利用者の識別情報であり、送信時間702は通訳対象情報が送信された時刻を表す。
【0040】
会話ID703は、一回の会話接続で持つ一意的な識別IDであり、同じ会話に参加する参加者の端末が同じ会話IDを持ち、会話接続の確立時に発行され、会話終了まで利用されるものである。この会話ID703の構成は、例えば、会話招待者ID+招待の送信時間で構成される。
【0041】
送信内容704は、通訳対象情報の内容であり、方向705は、送信内容704の通訳方向を示し、例えば、日本語から英語に通訳するなどの情報を記憶する。
【0042】
通訳内容706は、通訳の結果を記憶し、通訳者707は通訳を実施した通訳者の識別情報を記憶し、通訳開始時刻708は通訳者端末14が通訳対象情報を取得した時刻を通訳の開始時刻とみなし、通訳開始時刻として記憶する。
【0043】
状態709は、通訳対象の処理状態を表し、例えば、「0」であるとき、当該通訳対象はまだ着手されていないと表し、「1」であるとき当該通訳対象は「通訳中」、すなわち通訳者に送信済であると表し、「2」であるとき当該通訳対象はすでに「通訳済」であると表す。
【0044】
図7に示す例において、送信者IDは「tanaka」である送信者が2006年3月4日の08:12:28に「お元気ですか。」という通訳対象情報を送信し、要求した通訳方向は日本語から英語に翻訳である場合、最初に「お元気ですか」という通訳対象情報はまだ未通訳の状態であるため、状態709は、「0」である。その後、2006年3月4日の08:12:30に通訳者707は「TuyakuA」である通訳者に通訳を依頼して、状態709は、「1」となつた。通訳者「TuyakuA」からの通訳結果「How are you?」は通訳内容706に記憶され、状態709は、「2」となった。
【0045】
「お元気ですか」という通訳対象情報の返事として、2006年3月4日の08:12:45に送信者ID「Lisa」の送信者から「Fine thank you.」という送信内容704が送信され、通訳方向は英語から日本語の通訳であり、方向705は「EJ」となり、最初の状態も「0」である。その後、2006年3月4日の08:12:50に通訳者707は「TuyakuB」である通訳者に通訳を依頼して、状態709は、「1」となった。通訳者「TuyakuB」からの通訳結果「ありがとう、元気です。」が通訳内容706に記憶され、状態709は、「2」となった。
【0046】
この一連の会話は一回の会話接続であるので、その会話ID703は全て「tanaka060304081228」である。
【0047】
通訳者選択部165は、会話通訳サービス利用者端末13からの通訳サービスの要求に適合した通訳者の選択を行う。ここで、通訳者を選択するとき、通訳者情報記憶部162に記憶されている通訳者情報を基に、通訳者を選択する。
【0048】
制御部166は、会話通訳サービス利用者端末13からの通訳サービス要求を受け取ると、通訳者選択部165に通訳サービスの要求に適合した通訳者を選択させ、接続部161を介して選択された通訳者に通訳を依頼し、選択された通訳者の通訳者端末14から通訳情報を受け取ると、接続部161を介して会話通訳サービス利用者端末13に送信させるように制御する。また、通訳者に通訳を依頼した時点で、タイマ167に時間の計測を開始するよう指示し、タイマ167の計測で所定の時間を超えても通訳者端末14から通訳結果を受信できない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択するよう通訳者選択部165に指示する。
【0049】
以上のように構成された通訳サービスシステムについて、サービス提供サーバ16を中心とする通訳サービスを提供する動作を図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0050】
まず、サービス提供サーバ16が会話招待者端末11からの会話招待要求があるかを確認し(ステップS801)、会話招待者端末11からの会話招待要求がないと判定した場合、ステップS801を繰り返し実行し、会話招待者端末11からの会話招待要求を待つ。
【0051】
一方、ステップS801において、会話招待者端末11からの会話招待要求があったと判定した場合、サービス提供サーバ16がこの会話招待要求を受け、会話相手端末12に会話招待信号を送信する(ステップS802)。ここで、会話招待要求を出した会話通訳サービス利用者端末13は、会話招待者端末11となり、この会話招待者端末11がサービス提供サーバ16に会話招待要求を送信する時、会話相手の情報も併せて送信し、サービス提供サーバ16がその会話招待者端末11からの会話相手情報を基に、会話相手を特定し、会話相手が用いる端末(ここで会話相手端末12と呼ぶ)に対して会話招待信号を送信する。
【0052】
サービス提供サーバ16が会話招待信号を出した後、会話招待が承諾されたかを判断し(ステップS803)、会話招待が承諾されなかった、すなわち会話招待が拒否された場合、相手が会話に参加したくないとみなし、会話招待者端末11に会話招待が拒否された旨を通知し(ステップS804)、ステップS819に進み、処理が終了する。
【0053】
一方、ステップS803において、会話招待が承諾されたと判定した場合、会話の接続が確立する(ステップS805)。
【0054】
会話の接続が確立した後、サービス提供サーバ16が原文が送られてきたかを判断し(ステップS806)、原文が送られてきていないと判定した場合、ステップS806を繰り返し実行し、原文を待つ。ここで、会話が確立した後、会話招待者端末11と会話相手端末12とは同じ立場になり、会話に参加できる。それぞれの会話参加者を区別し、説明の便利上に、会話招待者端末11と会話相手端末12という言い方をこのまま利用する。会話招待者と会話相手のどちらの一方が相手に伝えたいことを端末から入力し、例えば、会話招待者が会話相手に伝えたいことを入力し、「原文」となり、サービス提供サーバ16に送信する。
【0055】
ステップS806において、サービス提供サーバ16が会話参加者端末11から送ってきた原文を受け取ると、通訳者を特定する(ステップS807)。ここで、通訳者の情報を事前に通訳者情報記憶部162に登録しておいて、通訳の依頼があった時、通訳者選択部165がその通訳者情報記憶部162に登録された内容に基づいて、通訳者を特定する。
【0056】
サービス提供サーバ16が特定した通訳者の端末及び会話相手端末12に対して原文内容を送信し、原文内容を表示させ、通訳者に通訳を依頼する(ステップS808)。通訳者端末14及び会話相手端末12がその原文内容を受信し、それぞれの表示部にその内容を表示する。また、原文内容を送信した時刻の情報は会話通訳情報記憶部164の通訳開始時刻708として記憶される。
【0057】
サービス提供サーバ16が特定した通訳者の端及び会話相手端末12に対して原文内容を送信した後、訳文が送信されてきたかを判断し(ステップS809)、訳文が送信されてきていないと判断した場合、所定の時間を超えたかを判断し(ステップS810)、所定の時間を超えていないと判定した場合は、ステップS809に戻り、再度訳文が送信されてきたかを判断する。ここの所定時間は、例えば、原文の文字数によって設定する時間であり、サービス提供サーバ16が特定した通訳者の端末に対して原文内容を送信した時点で、タイマ167が時間計測し始めた経過時間によって、当該所定時間を超えたかを判断する。
【0058】
一方、ステップS810において、所定の時間を超えたと判定した場合は、通訳中になかなか通訳できない言葉があった、あるいは通訳者側のネットワークの故障があったなど、通訳がスムーズに進めなくなったとか、訳文を送出できなくなったとかによって、通訳不能になったとみなし、通訳者への依頼を取り消す(ステップS811)。
【0059】
通訳者への依頼を取り消した後、制御部166が通訳の依頼し直しの回数は所定の回数を超えたかを判断し(ステップS812)、依頼し直しの回数は所定の回数を超えていないと判定した場合、通訳者選択部165に次の通訳者を特定するよう指示し、通訳者選択部165がその指示を受け取り、まず、次の通訳者がいるかを確認し(ステップS813)、次の通訳者の存在が確認できた場合は、次の通訳者を特定し(ステップS814)、特定した次の通訳者の端末に原文を送信し(ステップS815)、ステップS809に戻り、訳文が送信されてきたかを判断する。
【0060】
一方、ステップS809において、訳文が送信されてきたと判定した場合、会話招待者端末11及び会話相手端末12に訳文を送信し(ステップS816)、会話が終了したかを判断し(ステップS818)、会話が終了していないと判定した場合、ステップS806に戻り、原文が送っていたかを判断する。会話招待者端末11及び会話相手端末12がサービス提供サーバ16から送ってきた訳文を受信すると、それぞれの表示部にその訳文を表示する。会話参加者が会話を終了したい場合、サービス提供サーバ16に会話終了指示を送信し、サービス提供サーバ16が会話参加者端末からの会話終了指示の有無により会話が終了したかを判断する。
【0061】
一方、ステップS812において、依頼し直しの回数は所定の回数を超えたと判定した場合、或いはステップS813において、次の通訳者がいないと判定した場合、この原文について通訳できる通訳者がもういないとみなし、会話参加者端末にこの原文の通訳ができない旨を通知し(ステップS817)、ステップS818に進み、会話が終了したかを判断する。ここで、通訳ができなかった場合、その分の原文を課金対象外とする。
【0062】
一方、ステップS818において、会話が終了したと判定した場合、処理が終了する(ステップS819)。
【0063】
このような本発明の第1の実施形態の会話通訳システムによれば、原文の文字数によって所定時間を設定し、当該所定時間を超えても、通訳者から訳文が送られてきていない場合、通訳の依頼を取り消し、次の通訳者がいるかを判断し、次の通訳者がいると判定した場合、次の通訳者を特定し、通訳を依頼する。これにより、通訳者が原文を通訳する過程中に分からない言葉があったなど、通訳がスムーズに進めない場合や、通訳者側のネットワークの突然の故障などで通信できなくなることが発生した場合などでも、スムーズに会話参加者に会話通訳を提供することができる。
【0064】
上記の通訳対象情報の件数とその時点で対応できる通訳者の人数の状況として、様々な状況が考えられる。その様々な状況の通訳依頼の優先順位も異なる。以下、通訳対象情報の件数とその時点で対応できる通訳者の人数の状況の例として実施例1と実施例2を挙げて詳細に説明する。
【実施例1】
【0065】
実施例1は、通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より多い場合の例である。
【0066】
図9は、本実施例にかかるサービス提供サーバ17の構成を示す図である。
【0067】
実施例1のサービス提供サーバ17は、図4に示すサービス提供サーバ16の構成において、予約情報記憶部171を設け、制御部166の代わりに機能が若干異なる制御部176を設けたものである。なお、図4に示したサービス提供サーバ16と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0068】
予約情報記憶部171は、会話通訳の予約情報を記憶する。
【0069】
制御部176は、サービス提供サーバ17の全体の動作を制御し、会話通訳を依頼するとき、予約情報記憶部171に記憶している予約情報を参照し、予約があったとき、その予約した通訳サービス利用者からの通訳対象情報を優先的に依頼し、予約がなかったとき、サービス提供サーバ17に送信された時間順で通訳対象情報を通訳者に依頼するよう制御する。
【0070】
図10は、図9に示す実施例1のサービス提供サーバ17が通訳を依頼する時の動作を示すフローチャートである。
【0071】
まず、制御部176が会話通訳サービス利用者端末13から原文が送られてきたかを判断し(ステップS1001)、原文が送られてきていないと判定した場合、ステップS1001を繰り返し実行し、原文を待つ。
【0072】
一方、ステップS1001において、会話通訳サービス利用者端末13から原文が送られてきたと判定した場合、対応できる通訳者がいるかを判断し(ステップS1002)、対応できる通訳者がいないと判定した場合、ステップS1002を繰り返し実行し、対応できる通訳者を待つ。
【0073】
一方、ステップS1002において、対応できる通訳者がいると判定した場合、予約した利用者からの原文があるかを判断する(ステップS1003)。ここで、制御部176が予約情報記憶部171に記憶している予約情報を参照し、予約した利用者からの原文であるかを判断する。
【0074】
ステップS1003において、予約情報記憶部171に記憶している予約情報を参照した結果、予約した利用者からの原文があったと判定した場合、予約した利用者からの原文の通訳を優先的に依頼し(ステップS1004)、通訳を依頼した後の処理を行う。
【0075】
一方、ステップS1003において、予約した利用者からの原文がなかったと判定した場合、時間的に早く送信してきた原文の通訳を優先的に依頼し(ステップS1005)、通訳を依頼した後の処理を行う。
【0076】
通訳を依頼した後の処理、すなわち、ステップS809〜ステップS819の手順は、図8に示した動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0077】
このように、実施例1では、予約した利用者からの原文を優先的に通訳し、予約した利用者からの原文ではない場合、サービス提供サーバ17に送信された時間順で通訳対象情報を通訳者に依頼する。これによって、予約した利用者からの原文を優先的に通訳することを確保できる。
【実施例2】
【0078】
実施例2は、通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より少ない場合の例である。
【0079】
本実施例のサービス提供サーバの構成は、図4に示すサービス提供サーバ16の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0080】
図11は、本実施例で通訳を依頼するときの動作を示すフローチャートである。
【0081】
制御部166が会話通訳サービス利用者端末13から原文が送られてきたかを判断し(ステップS1101)、原文が送られてきていないと判定した場合、ステップS1101を繰り返し実行し、原文を待つ。
【0082】
一方、ステップS1101において、会話通訳サービス利用者端末13から原文が送られてきたと判定した場合、対応できる通訳者がいるかを判断し(ステップS1102)、対応できる通訳者がいない場合、ステップS1102を繰り返し実行し、対応できる通訳者を待つ。
【0083】
一方、ステップS1102において、対応できる通訳者がいると判定した場合、対応できる通訳者が複数いるかを判断し(ステップS1103)、対応できる通訳者が複数いると判定した場合、そのなかの一人の通訳者を評価対象にして、当該通訳者は通訳ランクが最も高い通訳者であるかを判断する(ステップS1104)。ここで、通訳者情報記憶部142に記憶されている通訳者ランクを基に、当該通訳者は通訳ランクが最も高い通訳者であるかを判断する。
【0084】
ステップS1104において、当該通訳者は通訳ランクが最も高い通訳者ではないと判定した場合、次の通訳者を評価対象にし(ステップS1105)、ステップS1104に戻り、再び当該通訳者は通訳ランクが最も高い通訳者であるかを判断する。
【0085】
一方、ステップS1104において、当該通訳者は通訳ランクが最も高い通訳者であると判定した場合、その通訳者に通訳を依頼し(ステップS1106)、通訳を依頼した後の処理を行う。
【0086】
また、ステップ1103において、対応できる通訳者が複数ではないと判定した場合、すなわち対応できる通訳者が一人しかいない場合、ステップS1106に進み、その一人の通訳者に通訳を依頼し、通訳を依頼した後の処理を行う。
【0087】
通訳を依頼した後の処理、すなわち、ステップS809〜ステップS819の手順は、図8に示した動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0088】
このように、実施例2では、通訳ランクの高い通訳者に通訳を優先的に依頼する。これによって、品質の高い通訳を確保することができる。
以上、詳述したように、本発明の実施形態に係る通訳サービスシステムは、一人の通訳者が会話通訳をスムーズに対応できない場合、ほかの通訳者に依頼し直すことによって、一人の通訳者が会話通訳をスムーズに対応できなくても、通訳サービスをスムーズに提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上のように、本発明にかかる通訳サービスシステム及び通訳サービス方法は、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できない場合、ほかの通訳者に依頼し直すことによって、一人の通訳者が通訳をスムーズに対応できなくても、通訳サービスをスムーズに提供することができるという効果を有し、サービス利用者端末からの通訳対象情報を受信したとき、通訳者により通訳対象情報を通訳して、サービス利用者端末及び当該サービス利用者が指定した相手端末に通訳情報を送信する通訳サービスシステム及び通訳サービス方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態の通訳サービスシステムの構成を示す図
【図2】通訳サービス利用者端末の一例としての招待者端末の構成を示すブロック図
【図3】通訳者端末の構成を示す図
【図4】サービス提供サーバの構成を示すブロック図
【図5】通訳者情報記憶部が記憶している内容の例を示す図
【図6】利用者情報記憶部が記憶している内容の例を示す図
【図7】会話通訳情報記憶部の構成例を示す図
【図8】サービス提供サーバを中心とする通訳サービスを提供する動作を示すフローチャート図
【図9】実施例1にかかるサービス提供サーバの構成を示す図
【図10】実施例1のサービス提供サーバが通訳を依頼する時の動作を示すフローチャート図
【図11】実施例2のサービス提供サーバが通訳を依頼する時の動作を示すフローチャート図
【符号の説明】
【0091】
10 通訳サービスシステム
11 会話招待者端末
12 会話相手端末
13 会話通訳サービス利用者端末
14 通訳者端末
15 ネットワーク
16,17 サービス提供サーバ
111,161 接続部
112,142 情報入力部
113 情報出力部
114,144,166,176 制御部
162 通訳者情報記憶部
163 利用者情報記憶部
164 会話通訳情報記憶部
165 通訳者選択部
167 タイマ
171 予約情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通訳サービスを利用する一人以上の人が用いる一台以上の通訳サービス利用者端末(招待者端末と相手端末とを通訳サービス利用者端末と総称する)と、通訳サービス利用者端末より入力された異なる言語の間の通訳を行う一人以上の通訳者が用いる一台以上の通訳者端末と、通訳サービスを提供するサービス提供サーバとがネットワークを介して接続された通訳サービスシステムであって、
前記サービス提供サーバは、前記通訳者端末の特定情報と当該通訳者が提供可能な通訳サービスを示す通訳者情報とを記憶する通訳者情報記憶手段と、前記通訳サービス利用者端末の特定情報を記憶する通訳サービス利用者情報記憶手段と、通訳サービス利用者端末から、通訳サービスを要求するために必要な通訳要求情報と、通訳の対象となる通訳対象情報と、当該通訳対象情報の通訳結果の受信者となる相手端末の特定情報とを受信すると、前記通訳者情報記憶手段に記憶された通訳者情報のなかから前記通訳要求情報に適合した通訳者を選択する通訳者選択手段と、前記選択された通訳者に対して通訳対象情報を送信し、通訳対象情報を送信してからの経過時間を計測し、所定時間内で前記通訳者端末から通訳結果を受信した場合、前記通訳対象情報を送信した通訳サービス利用者端末及び相手端末に前記通訳結果を送信し、所定時間を超えても、通訳結果を受信していない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択し、通訳対象情報を送信し、通訳を依頼し直す制御手段と、を備える通訳サービスシステム。
【請求項2】
請求項1記載の通訳サービスシステムであって、
前記通訳対象情報は音声情報、文字情報、画像情報、映像情報のいずれか一種或いはその組み合わせである通訳サービスシステム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の通訳サービスシステムであって、
前記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より多い場合、前記制御手段がサービス提供サーバに送信された時間順で通訳対象情報を通訳者に依頼するよう制御する通訳サービスシステム。
【請求項4】
請求項3記載の通訳サービスシステムであって、
前記サービス提供サーバが通訳サービスの予約情報を記憶する予約情報記憶手段を有し、
前記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より多い場合、前記制御手段が前記予約情報記憶手段が記憶している内容を参照し、事前に予約した通訳サービス利用者からの通訳対象情報を優先的に通訳者に依頼するよう制御する通訳サービスシステム。
【請求項5】
請求項1又は2記載の通訳サービスシステムであって、
前記通訳者情報記憶手段が各通訳者の通訳スキルを表す通訳者ランクを管理する通訳者ランク管理手段を有し、
前記通訳サービス利用者からの通訳対象情報の件数はその時点で対応できる通訳者の人数より少ない場合、前記制御手段が前記通訳者ランク管理手段が管理している内容を参照し、ランクの高い通訳者に優先的に通訳対象情報の通訳を依頼するよう制御する通訳サービスシステム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一項記載の通訳サービスシステムであって、
前記制御手段は、通訳対象情報の通訳の依頼し直しが所定の回数になっても通訳結果を受信できない場合、前記通訳対象情報を送信した通訳サービス利用者端末及び相手端末に通訳できない旨を含む情報を送信する通訳サービスシステム。
【請求項7】
通訳サービスを利用する一人以上の人が用いる一台以上の通訳サービス利用者端末と、通訳サービス利用者端末より入力された異なる言語の間の通訳を行う一人以上の通訳者が用いる一台以上の通訳者端末と、通訳サービスを提供するサービス提供サーバとがネットワークを介して接続された通訳サービス方法であって、
サービス利用者端末から、通訳サービスを要求するために必要な通訳要求情報と、通訳の対象となる通訳対象情報と、相手端末の特定情報とを受信すると、前記通訳要求情報に適合した通訳者を選択するステップと、
前記選択された通訳者に対して通訳対象情報を送信するステップと、
通訳対象情報を送信してからの経過時間を計測し、所定時間内で前記通訳者端末から通訳結果を受信した場合、前記通訳対象情報を送信したサービス利用者端末及び相手端末に前記通訳結果を送信するステップと、
前記所定時間を超えても、通訳結果を受信していない場合、当該通訳者への通訳依頼を取り消し、次の通訳者を選択し、通訳対象情報を送信し、通訳を依頼し直すステップと、
通訳依頼直しは所定の回数を超えても通訳結果を受信していない場合、サービス利用者端末及び相手端末に通訳できない旨を通知するステップと、
を有する通訳サービス方法。
【請求項8】
コンピュータに、請求項7記載の各ステップを実行させるための通訳サービスプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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