遊技場における決済システムおよび決済装置
【課題】
ゲームセンター等の遊技場において適切に電子決済が可能となる遊技場における決済システムおよび決済装置を提供する。
【解決手段】
複数のゲーム機3(3−1〜3−n)に対応した複数の電子マネー端末装置2(2−1〜2−n)と決済装置1をイントラネット4を介して接続し、電子マネー端末装置2のそれぞれが有するカードリーダライタと、決済装置1が有する決済処理部の組み合わせにより電子決済を行う。
ゲームセンター等の遊技場において適切に電子決済が可能となる遊技場における決済システムおよび決済装置を提供する。
【解決手段】
複数のゲーム機3(3−1〜3−n)に対応した複数の電子マネー端末装置2(2−1〜2−n)と決済装置1をイントラネット4を介して接続し、電子マネー端末装置2のそれぞれが有するカードリーダライタと、決済装置1が有する決済処理部の組み合わせにより電子決済を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場における決済システムおよび決済装置に関し、特に、電子決済により遊技機の利用料の決済を行う遊技場における決済システムおよび決済装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IC(Integrated Circuit)カード等の媒体に記憶された電子情報を利用した電子決済、いわゆる電子マネーによる決済が普及してきている。電子マネーによる決済は、小額の決済にも対応できるため、ゲームセンター等の遊技場における決済に利用することも提案されている。
【0003】
遊技場において電子マネーによる決済を行う場合には、例えば、図1に示すように、各ゲーム機803(803−1〜803−m)をイントラネット804で接続し、各ゲーム機803が、イントラネット804とインターネット806を介して、電子マネー事業者が運営する決済サーバ805と接続可能となるようにしている。各ゲーム機803は、図2に示すように、制御部800と電子マネー端末装置802を有しており、電子マネー端末装置802は、通信制御部821とカードR/W(Reader/Writer)822を有している。そして、決済サーバ805がカードR/W822を介して電子マネー用のICカードと交信を行うことにより、決済を行うこととなる。このようなシステムで決済を行うものには、例えば、特許文献1に記載された技術がある。
【0004】
また、電子マネーによる決済システムとしては、ICカードと決済サーバが直接交信を行うことなく決済が可能なものがあり、例えば、自動販売機の決済等に利用されている(例えば、特許文献2参照)。この技術を遊技場における決済に利用した場合には、図1に示した各ゲーム機803は、図3に示すように、制御部800と電子マネー端末決済装置801を有し、電子マネー端末決済装置801は、通信制御部811と決済処理部812、カードR/W813を有することとなる。そして、決済処理部812がカードR/W813を介して電子マネー用のICカードと交信を行うことにより決済を行い、決済処理部812は、別途、決済に関する情報を決済サーバ805に通知することとなる。
【0005】
なお、ホストコンピュータに決済情報を蓄積し、蓄積した決済情報を定期的に決済サーバに送信する構成が特許文献3に記載されている。
【特許文献1】特開2005−85162号公報
【特許文献2】特開2008−16016号公報
【特許文献3】特許第4067836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ゲームセンター等の遊技場で電子マネーによる電子決済を行う場合、前述の図2に示した各ゲーム機803が電子マネー端末装置802を有する決済システムでは、電子マネー用のICカードと決済サーバ805の間で交信を行う必要があり、その通信経路にインターネット806を含む等の理由から、決済処理にある程度の時間を要することとなる。この時間は、一般的な決済においては問題となる時間といえなくもないが、遊技場においては、ゲーム機でプレイ中のゲームを継続する(コンティニュー)等の場面で決済の即時性が要求されることもあり、問題が無いとは言い難い。
【0007】
また、前述の図3に示した各ゲーム機803が電子マネー端末決済装置801を有する決済システムでは、全てのゲーム機803のそれぞれに電子マネー端末決済装置801が必要であるが、決済処理部812を有する電子マネー端末決済装置801をゲーム機803に対応する数だけ設置することは、コスト面で適切であるとは言い難いものとなる。
【0008】
そこで、本発明は、ゲームセンター等の遊技場において適切に電子決済が可能となる遊技場における決済システムおよび決済装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済システムにおいて、前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置と、前記電子マネー端末装置と通信ネットワークを介して接続された決済装置とを具備し、前記電子マネー端末装置は、決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを行うカード処理手段と、前記決済装置と通信を行い該決済装置の指示に基づいて前記カード処理手段との間で決済情報を送受信させるとともに前記決済装置から決済成立通知を受けた場合に前記遊技装置に利用許可を与える決済制御手段とを具備し、前記決済装置は、前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記決済装置は、前記決済処理手段を2つ具備し、前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方が決済処理を行うことを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記電子マネー端末装置は、前記遊技装置から該遊技装置の利用に伴うサービス情報を取得する利用サービス情報取得手段をさらに具備し、前記利用サービス情報取得手段が取得したサービス情報を前記カード処理手段を介して前記決済用ICカードに記憶することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済装置において、前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置が接続された通信ネットワークと接続するネットワーク接続手段と、前記ネットワーク接続手段を介して前記電子マネー端末装置に決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを指示するカード処理制御手段と、前記電子マネー端末装置からの決済要求に応じて前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、前記決済処理手段を2つ具備するとともに、前記電子マネー端末装置からの決済要求を受けた際に前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方に決済処理を行わせる要求振分手段をさらに具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数台のゲーム機のそれぞれで即時性の高い電子決済が可能な決済システムを比較的低コストで実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技場における決済システムおよび決済装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図4は、決済システムの構成例を示した図である。同図に示す決済システムは、決済装置1と、それぞれにゲーム機3(3−1〜3−n)が接続された電子マネー端末装置2(2−1〜2−n)をイントラネット4で接続し、このイントラネット4を、インターネット6を介して決済サーバ5と接続することで構成されている。
【0017】
決済装置1は、電子マネー用のICカードとの間で交信を行うことにより決済処理を行う。電子マネー端末装置2は、電子マネー用のICカードを対象として情報の読み書きを行うほか、イントラネット4を介した決済装置1との通信や、ゲーム機3の利用の可否を制御する。決済サーバ5は、決済装置1との間で決済に関する情報を交信する。
【0018】
ここで、決済装置1と電子マネー端末装置2の詳細について説明する。図5は、決済装置1と電子マネー端末装置2の機能的な構成例を示すブロック図である。なお、同図においては、説明の簡略化のため電子マネー端末装置2を1つだけ示しているが、実際には、複数の電子マネー端末装置2が決済装置1と通信可能に接続される。
【0019】
同図に示すように、決済装置1は、決済部11と通信部16を有し、決済部11は、決済処理部12と、処理情報通知部13、RW処理制御部14、決済結果通知部15の各機能部を有している。
【0020】
また、電子マネー端末装置2は、通信部21と、決済制御部22、RW処理部23、ゲーム機接続部24、サービス情報制御部25を有している。
【0021】
決済処理部12は、RW処理部23がICカード7から読み出した決済情報に基づいて決済処理を行い、その結果に基づいて更新した済情報をRW処理部23を介してICカード7に書き込むことで、一次電子決済を行う。ICカード7に記憶されている決済情報は、暗号化されており、この暗号化された決済情報の復号を決済処理部12が行うため、RW処理制御部14、決済制御部22、RW処理部23では、ICカード7に記憶されている決済情報に対して処理を加えることはない。
【0022】
処理情報通知部13は、決済処理部12が行った一次電子決済に関する情報を、その情報量に応じて、または定期的に決済サーバ5に通知し、その応答を得ることで、先に決済処理部12が行った一次電子決済の本電子決済を行う。
【0023】
RW処理制御部14は、RW処理部23を制御してICカード7からの決済情報の読み出しとICカード7への決済情報の書き込みを行う。
【0024】
決済結果通知部15は、決済処理部12による一次電子決済の結果を決済制御部22へ通知する。
【0025】
通信部16は、イントラネット4を介した電子マネー端末装置2との通信や、イントラネット4とインターネット5を介した決済サーバ5との通信を行う。
【0026】
通信部21は、イントラネット4を介した決済装置1との通信を行う。
【0027】
決済制御部22は、決済装置1に対して決済要求を発するとともにその決済要求に応じたRW処理制御部14とRW処理部23の通信を仲介し、決済装置1から一次電子決済がが成立した旨の通知を受けると、ゲーム機3に対してゲームプレイを許可する許可通知を送信する。
【0028】
RW処理部23は、RW処理制御部14の制御下でICカード7からの決済情報の読み出しとICカード7への決済情報の書き込みを行うとともに、サービス情報制御部25の制御下でICカード7からのサービス情報の読み出しとICカード7へのサービス情報の書き込みを行う。
【0029】
ゲーム機接続部24は、ゲーム機3との間で通信を行う。
【0030】
サービス情報制御部25は、ゲームのプレイ履歴や、ゲームをプレイしたことによるポイントや景品等に関する付加価値情報をRW処理部23を介してICカード7から読み出してゲーム機3に通知したり、ゲーム機3から通知された付加価値情報をRW処理部23を介してICカード7に書き込む。
【0031】
なお、決済部11は、電子決済の運営事業者により提供されることが多く、必ずしも図5に示した各機能部を有するとは限らないが、基本的には、類似した機能部を有することとなる。
【0032】
図6は、決済装置1の構成例を示した図である。同図(a)に示した例では、決済装置1は、CPU(Central Processing Unit)101とEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、NIC(Network Interface Card)104がバス105で接続されることで構成される。
【0033】
CPU101は、プロセッサであり、EEPROM102に記憶されているプログラムに基づいて動作し、決済部11を実現するとともに、EEPROM102に記憶されている別のプログラムに基づいてNIC104を制御して通信部16を実現する。
【0034】
EEPROM102は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、決済部11や通信部16を実現するためのプログラム等が記憶されている。
【0035】
RAM103は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU101が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0036】
NIC104は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0037】
また、同図(b)に示した例では、決済装置1は、CPU111とEEPROM112、RAM113、NIC114、モジュールI/F115がバス116で接続され、モジュールI/F115に決済用モジュール117が接続されることで構成される。
【0038】
CPU111は、プロセッサであり、EEPROM102に記憶されているプログラムに基づいてNIC114を制御して通信部16を実現する。
【0039】
EEPROM112は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、通信部16を実現するためのプログラム等が記憶されている。
【0040】
RAM113は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU111が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0041】
NIC114は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0042】
モジュールI/F115は、決済用モジュール117を接続するためのインタフェイスである。
【0043】
決済用モジュール117は、プロセッサとこれを動作させるプログラムを記憶しているもので、決済部11を実現する。
【0044】
図7は、電子マネー端末装置2の構成例を示した図である。同図に示すように、電子マネー端末装置2は、PC(パーソナルコンピュータ)201とICカードリーダライタ202により構成される。PC201とICカードリーダライタ202は、電子マネー端末装置2に専用のものでもよいが、汎用のPCと、汎用のPC用カードリーダライタを利用し、これらを同一の筐体に収めることで実現することができる。
【0045】
PC201は、例えば、CPU210と、ROM(Read Only Memory)211、EEPROM212、RAM213、NIC214、ゲーム機用I/F215、HDD(Hard Disk Drive)I/F216、USB(Universal Serial Bus)I/F217がバス218で接続され、HDD I/F216にHDD219が接続されることで構成されている。
【0046】
CPU210は、プロセッサであり、ROM211、EEPROM212、HDD219に記憶されているプログラムに基づいて動作し、決済制御部22とサービス情報制御部25を実現するとともに、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてNIC214を制御して通信部21を、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてゲーム機用I/F215を制御してゲーム機接続部24を、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてICカードリーダライタ202を制御してRW処理部23を実現する。
【0047】
ROMは、不揮発性記憶装置であり、EEPROM102は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、いずれも、PC201を起動するためのプログラム等が記憶されている。
【0048】
RAM213は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU210が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0049】
NIC214は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0050】
ゲーム機用I/F215は、ゲーム機3との通信を行うためのインタフェイスであり、必要に応じて(PCが有していなければ)PCに増設されるものである。
【0051】
HDD I/F216は、HDD219を接続するためのインタフェイスであり、HDD219は、PC201を動作させるOS(Operating System)や電子マネー端末装置2の各機能部を実現するためのプログラムを記憶している。
【0052】
USB I/F217は、ICカードリーダライタ202を接続するためのインタフェイスである。なお、ICカードリーダライタ202を接続するためのインタフェイスは、必ずしもUSB I/F217である必要は無い。
【0053】
次に、電子マネー端末装置2と決済装置1による電子決済の流れを説明する。図8は、電子決済の流れの例を示した図である。なお、同図においては、各装置間で交信される情報の細部については省略している。
【0054】
まず、ゲーム機3−1の利用者が、電子マネー端末装置2−1を操作するか電子マネー端末装置2−1のRW処理部23にICカード7−1を検知させると、電子マネー端末装置2−1が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−1は、ICカード7−1から決済情報を読み出して(ステップ301)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ302)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ303)、電子マネー端末装置2−1がこの決済情報をICカード7−1に書き込む(ステップ304)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−1による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ305)、これを受けた電子マネー端末装置2−1がゲーム機3−1に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ306)。
【0055】
同様に、ゲーム機3−2の利用者が、電子マネー端末装置2−2を操作するか電子マネー端末装置2−2のRW処理部23にICカード7−2を検知させると、電子マネー端末装置2−2が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−2は、ICカード7−2から決済情報を読み出して(ステップ307)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ308)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ309)、電子マネー端末装置2−2がこの決済情報をICカード7−2に書き込む(ステップ310)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−2による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ311)、これを受けた電子マネー端末装置2−2がゲーム機3−2に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ312)。
【0056】
一方、決済装置1は、予め定めた条件にしたがって、決済サーバ5と通信を行い、既に処理を行った一次電子決済処理に関する処理情報を決済サーバ5に送信し(ステップ313)、決済サーバ5からの応答を得ると(ステップ314)、既に処理を行った一次電子決済処理、ここでは、ステップ305とステップ311で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理を終了する。
【0057】
その後、ゲーム機3−3の利用者が、電子マネー端末装置2−3を操作するか電子マネー端末装置2−3のRW処理部23にICカード7−3を検知させると、電子マネー端末装置2−3が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−3は、ICカード7−3から決済情報を読み出して(ステップ315)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ316)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ317)、電子マネー端末装置2−3がこの決済情報をICカード7−3に書き込む(ステップ318)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−3による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ319)、これを受けた電子マネー端末装置2−3がゲーム機3−3に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ320)。
【0058】
このステップ320で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理は、この後、所定の条件下で決済装置1が決済サーバ5と通信を行うことで実行される。
【実施例2】
【0059】
前述の実施例1では、決済部11(を実現するプログラム)が電子決済の運営事業者により提供されることがあると説明したが、その場合には、決済部11の仕様により、一次電子決済処理と本電子決済処理を同時に行うことができないことがある。そして、一次電子決済処理と本電子決済処理を同時に行うことができなければ、本電子決済処理中には、ゲーム機3のプレイ開始が妨げられることとなる。実施例2では、この点を考慮した決済装置について説明する。
【0060】
図9は、実施例2における決済装置8(実施例1の決済装置1の代替装置)の機能的な構成を示すブロック図である。
【0061】
同図に示すように、決済装置8は、決済装置81−1と決済装置81−2、振分部87、通信部86を有している。
【0062】
決済部81−1と決済部81−2は、いずれも、実施例1の決済部11に相当するものであり、決済部11と同様の機能部を有している。
【0063】
振分部87は、電子マネー端末装置2からの決済要求を決済部81−1と決済部81−2のいずれかに振り分ける。具体的には、振分部87は、決済部81−1と決済部81−2のいずれか一方が本電子決済処理を行っている場合には、他方に決済要求を通知するように動作する。
【0064】
通信部86は、実施例1の通信部16に相当するものであり、イントラネット4を介した電子マネー端末装置2との通信や、イントラネット4とインターネット5を介した決済サーバ5との通信を行う。
【0065】
なお、決済装置8は、決済装置1と同様に、図6で示した構成で実現することができる。
【0066】
次に、電子マネー端末装置2と決済装置8による電子決済の流れを説明する。図10は、電子決済の流れの例を示した図である。なお、同図においては、各装置間で交信される情報の細部については省略している。
【0067】
まず、ゲーム機3−1の利用者が、電子マネー端末装置2−1を操作するか電子マネー端末装置2−1のRW処理部23にICカード7−1を検知させると、電子マネー端末装置2−1が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−1は、ICカード7−1から決済情報を読み出して(ステップ401)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ402)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−1に通知し(ステップ403)、決済部81−1が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ404、ステップ405)、電子マネー端末装置2−1がこの決済情報をICカード7−1に書き込む(ステップ406)。そして、決済部81−1は、電子マネー端末装置2−1による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ407、ステップ408)、これを受けた電子マネー端末装置2−1がゲーム機3−1に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0068】
同様に、ゲーム機3−2の利用者が、電子マネー端末装置2−2を操作するか電子マネー端末装置2−2のRW処理部23にICカード7−2を検知させると、電子マネー端末装置2−2が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−2は、ICカード7−2から決済情報を読み出して(ステップ409)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ410)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−1に通知し(ステップ411)、決済部81−1が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ412、ステップ413)、電子マネー端末装置2−2がこの決済情報をICカード7−2に書き込む(ステップ414)。そして、決済部81−1は、電子マネー端末装置2−2による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ415、ステップ416)、これを受けた電子マネー端末装置2−2がゲーム機3−2に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0069】
一方、決済部81−1は、予め定めた条件にしたがって、決済サーバ5と通信を行い、既に処理を行った一次電子決済処理に関する処理情報を決済サーバ5に送信し(ステップ417)、決済サーバ5からの応答を得ると(ステップ418)、既に処理を行った一次電子決済処理の本電子決済処理を終了するが、この間に、ゲーム機3−3の利用者が、電子マネー端末装置2−3を操作するか電子マネー端末装置2−3のRW処理部23にICカード7−3を検知させると、電子マネー端末装置2−3が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−3は、ICカード7−3から決済情報を読み出して(ステップ419)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ420)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−2に通知し(ステップ421)、決済部81−2が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ422、ステップ423)、電子マネー端末装置2−3がこの決済情報をICカード7−3に書き込む(ステップ424)。そして、決済部81−2は、電子マネー端末装置2−3による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ425、ステップ426)、これを受けた電子マネー端末装置2−3がゲーム機3−3に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0070】
このステップ425で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理は、この後、所定の条件下で決済部81−2が決済サーバ5と通信を行うことで実行されるが、この本電子決済処理中には、決済部81−1が一次電子決済を行うこととなる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図2】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図3】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図4】決済システムの構成例を示した図である。
【図5】決済装置1と電子マネー端末装置2の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図6】決済装置1の構成例を示した図である。
【図7】電子マネー端末装置2の構成例を示した図である。
【図8】電子決済の流れの例を示した図である。
【図9】実施例2における決済装置8(実施例1の決済装置1の代替装置)の機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】電子決済の流れの例を示した図である。
【符号の説明】
【0072】
1 決済装置
2、2−1〜2−n 電子マネー端末装置
3、3−1〜3−n ゲーム機
4 イントラネット
5 決済サーバ
6 インターネット
7、7−1〜7−n ICカード
8 決済装置
11 決済部
12 決済処理部
13 処理情報通知部
14 RW処理制御部
15 決済結果通知部
16 通信部
21 通信部
22 決済制御部
23 RW処理部
24 ゲーム機接続部
25 サービス情報取得部
81−1 決済部
81−2 決済部
86 通信部
87 振分部
101 CPU
102 EEPROM
103 RAM
104 NIC
105 バス
111 CPU
112 EEPROM
113 RAM
114 NIC
115 モジュールI/F
116 バス
117 決済用モジュール
201 PC
202 ICカードリーダライタ
210 CPU
211 ROM
212 EEPROM
213 RAM
214 NIC
215 ゲーム機用I/F
216 HDD I/F
217 USB I/F
218 バス
219 HDD
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場における決済システムおよび決済装置に関し、特に、電子決済により遊技機の利用料の決済を行う遊技場における決済システムおよび決済装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IC(Integrated Circuit)カード等の媒体に記憶された電子情報を利用した電子決済、いわゆる電子マネーによる決済が普及してきている。電子マネーによる決済は、小額の決済にも対応できるため、ゲームセンター等の遊技場における決済に利用することも提案されている。
【0003】
遊技場において電子マネーによる決済を行う場合には、例えば、図1に示すように、各ゲーム機803(803−1〜803−m)をイントラネット804で接続し、各ゲーム機803が、イントラネット804とインターネット806を介して、電子マネー事業者が運営する決済サーバ805と接続可能となるようにしている。各ゲーム機803は、図2に示すように、制御部800と電子マネー端末装置802を有しており、電子マネー端末装置802は、通信制御部821とカードR/W(Reader/Writer)822を有している。そして、決済サーバ805がカードR/W822を介して電子マネー用のICカードと交信を行うことにより、決済を行うこととなる。このようなシステムで決済を行うものには、例えば、特許文献1に記載された技術がある。
【0004】
また、電子マネーによる決済システムとしては、ICカードと決済サーバが直接交信を行うことなく決済が可能なものがあり、例えば、自動販売機の決済等に利用されている(例えば、特許文献2参照)。この技術を遊技場における決済に利用した場合には、図1に示した各ゲーム機803は、図3に示すように、制御部800と電子マネー端末決済装置801を有し、電子マネー端末決済装置801は、通信制御部811と決済処理部812、カードR/W813を有することとなる。そして、決済処理部812がカードR/W813を介して電子マネー用のICカードと交信を行うことにより決済を行い、決済処理部812は、別途、決済に関する情報を決済サーバ805に通知することとなる。
【0005】
なお、ホストコンピュータに決済情報を蓄積し、蓄積した決済情報を定期的に決済サーバに送信する構成が特許文献3に記載されている。
【特許文献1】特開2005−85162号公報
【特許文献2】特開2008−16016号公報
【特許文献3】特許第4067836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ゲームセンター等の遊技場で電子マネーによる電子決済を行う場合、前述の図2に示した各ゲーム機803が電子マネー端末装置802を有する決済システムでは、電子マネー用のICカードと決済サーバ805の間で交信を行う必要があり、その通信経路にインターネット806を含む等の理由から、決済処理にある程度の時間を要することとなる。この時間は、一般的な決済においては問題となる時間といえなくもないが、遊技場においては、ゲーム機でプレイ中のゲームを継続する(コンティニュー)等の場面で決済の即時性が要求されることもあり、問題が無いとは言い難い。
【0007】
また、前述の図3に示した各ゲーム機803が電子マネー端末決済装置801を有する決済システムでは、全てのゲーム機803のそれぞれに電子マネー端末決済装置801が必要であるが、決済処理部812を有する電子マネー端末決済装置801をゲーム機803に対応する数だけ設置することは、コスト面で適切であるとは言い難いものとなる。
【0008】
そこで、本発明は、ゲームセンター等の遊技場において適切に電子決済が可能となる遊技場における決済システムおよび決済装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済システムにおいて、前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置と、前記電子マネー端末装置と通信ネットワークを介して接続された決済装置とを具備し、前記電子マネー端末装置は、決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを行うカード処理手段と、前記決済装置と通信を行い該決済装置の指示に基づいて前記カード処理手段との間で決済情報を送受信させるとともに前記決済装置から決済成立通知を受けた場合に前記遊技装置に利用許可を与える決済制御手段とを具備し、前記決済装置は、前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記決済装置は、前記決済処理手段を2つ具備し、前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方が決済処理を行うことを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記電子マネー端末装置は、前記遊技装置から該遊技装置の利用に伴うサービス情報を取得する利用サービス情報取得手段をさらに具備し、前記利用サービス情報取得手段が取得したサービス情報を前記カード処理手段を介して前記決済用ICカードに記憶することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済装置において、前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置が接続された通信ネットワークと接続するネットワーク接続手段と、前記ネットワーク接続手段を介して前記電子マネー端末装置に決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを指示するカード処理制御手段と、前記電子マネー端末装置からの決済要求に応じて前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、前記決済処理手段を2つ具備するとともに、前記電子マネー端末装置からの決済要求を受けた際に前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方に決済処理を行わせる要求振分手段をさらに具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数台のゲーム機のそれぞれで即時性の高い電子決済が可能な決済システムを比較的低コストで実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技場における決済システムおよび決済装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図4は、決済システムの構成例を示した図である。同図に示す決済システムは、決済装置1と、それぞれにゲーム機3(3−1〜3−n)が接続された電子マネー端末装置2(2−1〜2−n)をイントラネット4で接続し、このイントラネット4を、インターネット6を介して決済サーバ5と接続することで構成されている。
【0017】
決済装置1は、電子マネー用のICカードとの間で交信を行うことにより決済処理を行う。電子マネー端末装置2は、電子マネー用のICカードを対象として情報の読み書きを行うほか、イントラネット4を介した決済装置1との通信や、ゲーム機3の利用の可否を制御する。決済サーバ5は、決済装置1との間で決済に関する情報を交信する。
【0018】
ここで、決済装置1と電子マネー端末装置2の詳細について説明する。図5は、決済装置1と電子マネー端末装置2の機能的な構成例を示すブロック図である。なお、同図においては、説明の簡略化のため電子マネー端末装置2を1つだけ示しているが、実際には、複数の電子マネー端末装置2が決済装置1と通信可能に接続される。
【0019】
同図に示すように、決済装置1は、決済部11と通信部16を有し、決済部11は、決済処理部12と、処理情報通知部13、RW処理制御部14、決済結果通知部15の各機能部を有している。
【0020】
また、電子マネー端末装置2は、通信部21と、決済制御部22、RW処理部23、ゲーム機接続部24、サービス情報制御部25を有している。
【0021】
決済処理部12は、RW処理部23がICカード7から読み出した決済情報に基づいて決済処理を行い、その結果に基づいて更新した済情報をRW処理部23を介してICカード7に書き込むことで、一次電子決済を行う。ICカード7に記憶されている決済情報は、暗号化されており、この暗号化された決済情報の復号を決済処理部12が行うため、RW処理制御部14、決済制御部22、RW処理部23では、ICカード7に記憶されている決済情報に対して処理を加えることはない。
【0022】
処理情報通知部13は、決済処理部12が行った一次電子決済に関する情報を、その情報量に応じて、または定期的に決済サーバ5に通知し、その応答を得ることで、先に決済処理部12が行った一次電子決済の本電子決済を行う。
【0023】
RW処理制御部14は、RW処理部23を制御してICカード7からの決済情報の読み出しとICカード7への決済情報の書き込みを行う。
【0024】
決済結果通知部15は、決済処理部12による一次電子決済の結果を決済制御部22へ通知する。
【0025】
通信部16は、イントラネット4を介した電子マネー端末装置2との通信や、イントラネット4とインターネット5を介した決済サーバ5との通信を行う。
【0026】
通信部21は、イントラネット4を介した決済装置1との通信を行う。
【0027】
決済制御部22は、決済装置1に対して決済要求を発するとともにその決済要求に応じたRW処理制御部14とRW処理部23の通信を仲介し、決済装置1から一次電子決済がが成立した旨の通知を受けると、ゲーム機3に対してゲームプレイを許可する許可通知を送信する。
【0028】
RW処理部23は、RW処理制御部14の制御下でICカード7からの決済情報の読み出しとICカード7への決済情報の書き込みを行うとともに、サービス情報制御部25の制御下でICカード7からのサービス情報の読み出しとICカード7へのサービス情報の書き込みを行う。
【0029】
ゲーム機接続部24は、ゲーム機3との間で通信を行う。
【0030】
サービス情報制御部25は、ゲームのプレイ履歴や、ゲームをプレイしたことによるポイントや景品等に関する付加価値情報をRW処理部23を介してICカード7から読み出してゲーム機3に通知したり、ゲーム機3から通知された付加価値情報をRW処理部23を介してICカード7に書き込む。
【0031】
なお、決済部11は、電子決済の運営事業者により提供されることが多く、必ずしも図5に示した各機能部を有するとは限らないが、基本的には、類似した機能部を有することとなる。
【0032】
図6は、決済装置1の構成例を示した図である。同図(a)に示した例では、決済装置1は、CPU(Central Processing Unit)101とEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、NIC(Network Interface Card)104がバス105で接続されることで構成される。
【0033】
CPU101は、プロセッサであり、EEPROM102に記憶されているプログラムに基づいて動作し、決済部11を実現するとともに、EEPROM102に記憶されている別のプログラムに基づいてNIC104を制御して通信部16を実現する。
【0034】
EEPROM102は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、決済部11や通信部16を実現するためのプログラム等が記憶されている。
【0035】
RAM103は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU101が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0036】
NIC104は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0037】
また、同図(b)に示した例では、決済装置1は、CPU111とEEPROM112、RAM113、NIC114、モジュールI/F115がバス116で接続され、モジュールI/F115に決済用モジュール117が接続されることで構成される。
【0038】
CPU111は、プロセッサであり、EEPROM102に記憶されているプログラムに基づいてNIC114を制御して通信部16を実現する。
【0039】
EEPROM112は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、通信部16を実現するためのプログラム等が記憶されている。
【0040】
RAM113は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU111が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0041】
NIC114は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0042】
モジュールI/F115は、決済用モジュール117を接続するためのインタフェイスである。
【0043】
決済用モジュール117は、プロセッサとこれを動作させるプログラムを記憶しているもので、決済部11を実現する。
【0044】
図7は、電子マネー端末装置2の構成例を示した図である。同図に示すように、電子マネー端末装置2は、PC(パーソナルコンピュータ)201とICカードリーダライタ202により構成される。PC201とICカードリーダライタ202は、電子マネー端末装置2に専用のものでもよいが、汎用のPCと、汎用のPC用カードリーダライタを利用し、これらを同一の筐体に収めることで実現することができる。
【0045】
PC201は、例えば、CPU210と、ROM(Read Only Memory)211、EEPROM212、RAM213、NIC214、ゲーム機用I/F215、HDD(Hard Disk Drive)I/F216、USB(Universal Serial Bus)I/F217がバス218で接続され、HDD I/F216にHDD219が接続されることで構成されている。
【0046】
CPU210は、プロセッサであり、ROM211、EEPROM212、HDD219に記憶されているプログラムに基づいて動作し、決済制御部22とサービス情報制御部25を実現するとともに、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてNIC214を制御して通信部21を、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてゲーム機用I/F215を制御してゲーム機接続部24を、同プログラムとドライバ等の別のプログラムに基づいてICカードリーダライタ202を制御してRW処理部23を実現する。
【0047】
ROMは、不揮発性記憶装置であり、EEPROM102は、書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、いずれも、PC201を起動するためのプログラム等が記憶されている。
【0048】
RAM213は、情報等を一時的に記憶する記憶装置であり、CPU210が動作する際に、情報等の一時記憶に利用される。
【0049】
NIC214は、イントラネット4とのインタフェイスとなる通信装置である。
【0050】
ゲーム機用I/F215は、ゲーム機3との通信を行うためのインタフェイスであり、必要に応じて(PCが有していなければ)PCに増設されるものである。
【0051】
HDD I/F216は、HDD219を接続するためのインタフェイスであり、HDD219は、PC201を動作させるOS(Operating System)や電子マネー端末装置2の各機能部を実現するためのプログラムを記憶している。
【0052】
USB I/F217は、ICカードリーダライタ202を接続するためのインタフェイスである。なお、ICカードリーダライタ202を接続するためのインタフェイスは、必ずしもUSB I/F217である必要は無い。
【0053】
次に、電子マネー端末装置2と決済装置1による電子決済の流れを説明する。図8は、電子決済の流れの例を示した図である。なお、同図においては、各装置間で交信される情報の細部については省略している。
【0054】
まず、ゲーム機3−1の利用者が、電子マネー端末装置2−1を操作するか電子マネー端末装置2−1のRW処理部23にICカード7−1を検知させると、電子マネー端末装置2−1が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−1は、ICカード7−1から決済情報を読み出して(ステップ301)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ302)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ303)、電子マネー端末装置2−1がこの決済情報をICカード7−1に書き込む(ステップ304)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−1による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ305)、これを受けた電子マネー端末装置2−1がゲーム機3−1に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ306)。
【0055】
同様に、ゲーム機3−2の利用者が、電子マネー端末装置2−2を操作するか電子マネー端末装置2−2のRW処理部23にICカード7−2を検知させると、電子マネー端末装置2−2が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−2は、ICカード7−2から決済情報を読み出して(ステップ307)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ308)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ309)、電子マネー端末装置2−2がこの決済情報をICカード7−2に書き込む(ステップ310)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−2による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ311)、これを受けた電子マネー端末装置2−2がゲーム機3−2に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ312)。
【0056】
一方、決済装置1は、予め定めた条件にしたがって、決済サーバ5と通信を行い、既に処理を行った一次電子決済処理に関する処理情報を決済サーバ5に送信し(ステップ313)、決済サーバ5からの応答を得ると(ステップ314)、既に処理を行った一次電子決済処理、ここでは、ステップ305とステップ311で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理を終了する。
【0057】
その後、ゲーム機3−3の利用者が、電子マネー端末装置2−3を操作するか電子マネー端末装置2−3のRW処理部23にICカード7−3を検知させると、電子マネー端末装置2−3が決済装置1に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−3は、ICカード7−3から決済情報を読み出して(ステップ315)、読み出した決済情報を決済装置1に送信する(ステップ316)。決済装置1では、一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ317)、電子マネー端末装置2−3がこの決済情報をICカード7−3に書き込む(ステップ318)。そして、決済装置1は、電子マネー端末装置2−3による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ319)、これを受けた電子マネー端末装置2−3がゲーム機3−3に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する(ステップ320)。
【0058】
このステップ320で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理は、この後、所定の条件下で決済装置1が決済サーバ5と通信を行うことで実行される。
【実施例2】
【0059】
前述の実施例1では、決済部11(を実現するプログラム)が電子決済の運営事業者により提供されることがあると説明したが、その場合には、決済部11の仕様により、一次電子決済処理と本電子決済処理を同時に行うことができないことがある。そして、一次電子決済処理と本電子決済処理を同時に行うことができなければ、本電子決済処理中には、ゲーム機3のプレイ開始が妨げられることとなる。実施例2では、この点を考慮した決済装置について説明する。
【0060】
図9は、実施例2における決済装置8(実施例1の決済装置1の代替装置)の機能的な構成を示すブロック図である。
【0061】
同図に示すように、決済装置8は、決済装置81−1と決済装置81−2、振分部87、通信部86を有している。
【0062】
決済部81−1と決済部81−2は、いずれも、実施例1の決済部11に相当するものであり、決済部11と同様の機能部を有している。
【0063】
振分部87は、電子マネー端末装置2からの決済要求を決済部81−1と決済部81−2のいずれかに振り分ける。具体的には、振分部87は、決済部81−1と決済部81−2のいずれか一方が本電子決済処理を行っている場合には、他方に決済要求を通知するように動作する。
【0064】
通信部86は、実施例1の通信部16に相当するものであり、イントラネット4を介した電子マネー端末装置2との通信や、イントラネット4とインターネット5を介した決済サーバ5との通信を行う。
【0065】
なお、決済装置8は、決済装置1と同様に、図6で示した構成で実現することができる。
【0066】
次に、電子マネー端末装置2と決済装置8による電子決済の流れを説明する。図10は、電子決済の流れの例を示した図である。なお、同図においては、各装置間で交信される情報の細部については省略している。
【0067】
まず、ゲーム機3−1の利用者が、電子マネー端末装置2−1を操作するか電子マネー端末装置2−1のRW処理部23にICカード7−1を検知させると、電子マネー端末装置2−1が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−1は、ICカード7−1から決済情報を読み出して(ステップ401)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ402)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−1に通知し(ステップ403)、決済部81−1が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ404、ステップ405)、電子マネー端末装置2−1がこの決済情報をICカード7−1に書き込む(ステップ406)。そして、決済部81−1は、電子マネー端末装置2−1による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−1に送信し(ステップ407、ステップ408)、これを受けた電子マネー端末装置2−1がゲーム機3−1に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0068】
同様に、ゲーム機3−2の利用者が、電子マネー端末装置2−2を操作するか電子マネー端末装置2−2のRW処理部23にICカード7−2を検知させると、電子マネー端末装置2−2が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−2は、ICカード7−2から決済情報を読み出して(ステップ409)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ410)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−1に通知し(ステップ411)、決済部81−1が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ412、ステップ413)、電子マネー端末装置2−2がこの決済情報をICカード7−2に書き込む(ステップ414)。そして、決済部81−1は、電子マネー端末装置2−2による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−2に送信し(ステップ415、ステップ416)、これを受けた電子マネー端末装置2−2がゲーム機3−2に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0069】
一方、決済部81−1は、予め定めた条件にしたがって、決済サーバ5と通信を行い、既に処理を行った一次電子決済処理に関する処理情報を決済サーバ5に送信し(ステップ417)、決済サーバ5からの応答を得ると(ステップ418)、既に処理を行った一次電子決済処理の本電子決済処理を終了するが、この間に、ゲーム機3−3の利用者が、電子マネー端末装置2−3を操作するか電子マネー端末装置2−3のRW処理部23にICカード7−3を検知させると、電子マネー端末装置2−3が決済装置8に決済処理を要求し、当該要求に対する応答を受けた電子マネー端末装置2−3は、ICカード7−3から決済情報を読み出して(ステップ419)、読み出した決済情報を決済装置8に送信する(ステップ420)。決済装置8では、受信した決済情報を振分部87が決済部81−2に通知し(ステップ421)、決済部81−2が一次電子決済処理を行い、更新した決済情報を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ422、ステップ423)、電子マネー端末装置2−3がこの決済情報をICカード7−3に書き込む(ステップ424)。そして、決済部81−2は、電子マネー端末装置2−3による決済情報の書き込みが成功した旨の通知を受けると、一次電子決済処理を終了し、電子決済が成立した旨を示す決済済通知を電子マネー端末装置2−3に送信し(ステップ425、ステップ426)、これを受けた電子マネー端末装置2−3がゲーム機3−3に対してゲームプレイの開始を許可する許可通知を送信する。
【0070】
このステップ425で決済済通知を送信した一次電子決済処理の本電子決済処理は、この後、所定の条件下で決済部81−2が決済サーバ5と通信を行うことで実行されるが、この本電子決済処理中には、決済部81−1が一次電子決済を行うこととなる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図2】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図3】従来の電子決済システムの構成例を説明するための図である。
【図4】決済システムの構成例を示した図である。
【図5】決済装置1と電子マネー端末装置2の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図6】決済装置1の構成例を示した図である。
【図7】電子マネー端末装置2の構成例を示した図である。
【図8】電子決済の流れの例を示した図である。
【図9】実施例2における決済装置8(実施例1の決済装置1の代替装置)の機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】電子決済の流れの例を示した図である。
【符号の説明】
【0072】
1 決済装置
2、2−1〜2−n 電子マネー端末装置
3、3−1〜3−n ゲーム機
4 イントラネット
5 決済サーバ
6 インターネット
7、7−1〜7−n ICカード
8 決済装置
11 決済部
12 決済処理部
13 処理情報通知部
14 RW処理制御部
15 決済結果通知部
16 通信部
21 通信部
22 決済制御部
23 RW処理部
24 ゲーム機接続部
25 サービス情報取得部
81−1 決済部
81−2 決済部
86 通信部
87 振分部
101 CPU
102 EEPROM
103 RAM
104 NIC
105 バス
111 CPU
112 EEPROM
113 RAM
114 NIC
115 モジュールI/F
116 バス
117 決済用モジュール
201 PC
202 ICカードリーダライタ
210 CPU
211 ROM
212 EEPROM
213 RAM
214 NIC
215 ゲーム機用I/F
216 HDD I/F
217 USB I/F
218 バス
219 HDD
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済システムにおいて、
前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置と、前記電子マネー端末装置と通信ネットワークを介して接続された決済装置とを具備し、
前記電子マネー端末装置は、決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを行うカード処理手段と、前記決済装置と通信を行い該決済装置の指示に基づいて前記カード処理手段との間で決済情報を送受信させるとともに前記決済装置から決済成立通知を受けた場合に前記遊技装置に利用許可を与える決済制御手段とを具備し、
前記決済装置は、前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備する
ことを特徴とする遊技場における決済システム。
【請求項2】
前記決済装置は、前記決済処理手段を2つ具備し、
前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、
前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方が決済処理を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技場における決済システム。
【請求項3】
前記電子マネー端末装置は、前記遊技装置から該遊技装置の利用に伴うサービス情報を取得する利用サービス情報取得手段をさらに具備し、
前記利用サービス情報取得手段が取得したサービス情報を前記カード処理手段を介して前記決済用ICカードに記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技場における決済システム。
【請求項4】
遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済装置において、
前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置が接続された通信ネットワークと接続するネットワーク接続手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して前記電子マネー端末装置に決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを指示するカード処理制御手段と、
前記電子マネー端末装置からの決済要求に応じて前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、
前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、
前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段と
を具備することを特徴とする遊技場における決済装置。
【請求項5】
前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、
前記決済処理手段を2つ具備するとともに、前記電子マネー端末装置からの決済要求を受けた際に前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方に決済処理を行わせる要求振分手段をさらに具備する
ことを特徴とする請求項4記載の遊技場における決済装置。
【請求項1】
遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済システムにおいて、
前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置と、前記電子マネー端末装置と通信ネットワークを介して接続された決済装置とを具備し、
前記電子マネー端末装置は、決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを行うカード処理手段と、前記決済装置と通信を行い該決済装置の指示に基づいて前記カード処理手段との間で決済情報を送受信させるとともに前記決済装置から決済成立通知を受けた場合に前記遊技装置に利用許可を与える決済制御手段とを具備し、
前記決済装置は、前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段とを具備する
ことを特徴とする遊技場における決済システム。
【請求項2】
前記決済装置は、前記決済処理手段を2つ具備し、
前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、
前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方が決済処理を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技場における決済システム。
【請求項3】
前記電子マネー端末装置は、前記遊技装置から該遊技装置の利用に伴うサービス情報を取得する利用サービス情報取得手段をさらに具備し、
前記利用サービス情報取得手段が取得したサービス情報を前記カード処理手段を介して前記決済用ICカードに記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技場における決済システム。
【請求項4】
遊技場に設置された複数の遊技装置の利用料を電子決済する遊技場における決済装置において、
前記遊技装置のそれぞれに対応した複数の電子マネー端末装置が接続された通信ネットワークと接続するネットワーク接続手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して前記電子マネー端末装置に決済用ICカードに記憶されている決済情報の書き換えを指示するカード処理制御手段と、
前記電子マネー端末装置からの決済要求に応じて前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードから読み取った決済情報に基づいて決済処理を行うとともに該決済処理が成立した場合に前記カード処理制御手段を介して前記決済用ICカードに新たな決済情報を書き込ませる決済処理手段と、
前記決済処理手段により決済処理が成立した場合に前記電子マネー端末装置に前記決済成立通知を送信する決済成立通知手段と、
前記決済処理手段による決済処理に関する処理情報を前記通信ネットワーク以外の通信手段を含む通信経路で上位決済装置に通知する処理情報通知手段と
を具備することを特徴とする遊技場における決済装置。
【請求項5】
前記処理情報通知手段は、前記決済処理手段による決済処理と非同期で前記処理情報を前記上位決済装置に通知し、
前記決済処理手段を2つ具備するとともに、前記電子マネー端末装置からの決済要求を受けた際に前記処理情報通知手段が前記決済処理手段の一方の処理情報を前記上位決済装置に通知している場合は、前記決済処理手段の他方に決済処理を行わせる要求振分手段をさらに具備する
ことを特徴とする請求項4記載の遊技場における決済装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−265991(P2009−265991A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115528(P2008−115528)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】
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