説明

遊技場の管理システム

【課題】極めて効率的に遊技機から残存遊技球を抜き取る作業が行え、遊技場スタッフの負担を大きく軽減することが可能となる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技場の管理システムは、遊技場に設置され、機内に残存する残存遊技球を機外に排出する遊技球排出手段及びこの遊技球排出手段による排出処理を制御する排出制御手段を有する複数の遊技機と、各遊技機と接続した管理サーバと、を備え、前記管理サーバは、前記排出制御手段が前記遊技球排出手段に前記排出処理を実行させる契機となる排出指示信号を、前記排出制御手段に対して出力する排出指示手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場の管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技場に設置された遊技機の一例として、入賞口を設けた遊技盤に遊技球を発射し、入賞口に遊技球が入賞すると賞球の払い出しを受けることのできるパチンコ遊技機が知られている。遊技場では、閉店時に各パチンコ遊技機内に残っている残存遊技球を機外に排出する、所謂「球抜き作業」を行い、翌日の始業時に各パチンコ遊技機内に残存遊技球が無い状態にしていた。
【0003】
球抜き作業に関し、例えば、球抜きスイッチがオンされて球抜き指令が出されたときに球払出装置のステッピングモータを逆回転させて、遊技球を球抜き通路に送って抜き取る技術があった(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開2004−81499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した球抜き作業は、遊技場スタッフがパチンコ遊技機ごとに所定の作業を行う必要があるため、極めて面倒であり、作業効率上も好ましくない。よって、遊技場などからは、遊技場スタッフの負担が少なく、より効率的に球抜き作業が行えるシステムの提供が強く望まれている。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することのできる遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明では、遊技場に設置され、機内に残存する残存遊技球を機外に排出する遊技球排出手段及びこの遊技球排出手段による排出処理を制御する排出制御手段を有する複数の遊技機と、各遊技機と接続した管理サーバと、を備え、前記管理サーバは、前記排出制御手段が前記遊技球排出手段に前記排出処理を実行させる契機となる排出指示信号を、前記排出制御手段に対して出力する排出指示手段を有する遊技場の管理システムとした。
【0007】
(2)本発明は、上記(1)の遊技場の管理システムにおいて、前記管理サーバは、前記各遊技機において遊技が実行されていないことを条件に、排出指示手段より前記排出指示信号を出力することを特徴とする。
【0008】
(3)本発明は、上記(1)又は(2)に記載の遊技場の管理システムにおいて、各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給手段を備え、前記管理サーバは、前記排出指示信号を出力するに先立って、前記遊技球供給手段に対し、前記各遊技機への遊技球供給を停止する供給停止信号を出力することを特徴とする。
【0009】
(4)本発明は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技場の管理システムにおいて、前記複数の遊技機を複数の遊技設備毎にグループ化し、前記管理サーバは、前記グループ毎に排出指示信号を出力し、前記各遊技設備に設置された複数の遊技機に前記残存遊技球の排出処理を一斉に行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、極めて効率的に遊技機から残存遊技球を抜き取る作業が行え、遊技場スタッフの負担を大きく軽減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る遊技場における管理システムの好適な実施形態を、図面に基づいてより具体的に説明する。
【0012】
図1は本実施形態の遊技場における管理システムの概観を示す構成図であり、図2は管理システムにおけるパチンコ遊技機への遊技球の供給経路および払出経路、排出経路を示す透視図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態における遊技場Hにおける管理システム1は、遊技場Hに設置された複数のパチンコ遊技機10それぞれと管理サーバ4とを接続して構築している。複数のパチンコ遊技機10,・・・は、複数の遊技設備毎に、より少数のパチンコ遊技機群a1としてグループ化されている。
【0014】
各パチンコ遊技機10は、図2に示すように、当該パチンコ遊技機10内に残存する残存遊技球を機外に排出する遊技球排出手段の一例としての払い出し機構180及びこの払い出し機構180による排出処理を制御する排出制御手段の一例としての主制御回路60を備えている。なお、この遊技球の排出処理については後に詳述する。
【0015】
管理サーバ4は、前記パチンコ遊技機10の主制御回路60が払い出し機構180に前記排出処理を実行させる契機となる排出指示信号Sig4を、前記パチンコ遊技機10の主制御回路60に対して出力する排出指示手段の一例としての管理サーバの主制御回路160を備えている。
【0016】
以下、遊技場Hに設置されているパチンコ遊技機10及び管理サーバ4について、さらに詳述する。ここでは、先ずパチンコ遊技機10の概観構成、パチンコ遊技機10の電気的構成、この複数のパチンコ遊技機10を管理する管理サーバ4の電気的構成の順に説明し、次いで、管理サーバ4およびパチンコ遊技機10の動作について説明する。
【0017】
[遊技機の概観構成]
本実施形態における遊技機の概観について図3〜図6を用いて説明する。図3はパチンコ遊技機の概観を示す説明図、図4は同分解斜視図、図5は同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図、図6は同遊技盤の機能説明図である。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な例として、本発明を所謂「デジパチ」と称されるパチンコ遊技機に適用した場合とする。
【0018】
パチンコ遊技機10は、図3〜図6に示すように、ガラスドア11、木枠12、ベースドア13、遊技盤14、皿ユニット21、画像を表示する液晶表示装置32、遊技球を発射する発射装置130、各種の制御基板を含む基板ユニット400、遊技価値としての遊技球を付与する球払出ユニット500などから構成されている。なお、球払出ユニット500については、後に遊技球の排出処理とともに詳述する。
【0019】
上述したガラスドア11は、ベースドア13に対して開閉自在に軸着されている。また、このガラスドア11の中央には、開口11aが形成されており、その開口11aには、透過性を有する保護ガラス19が配設されている。また、上述した木枠12は、その前方にベースドア13が軸着される。
【0020】
上述した皿ユニット21は、ガラスドア11の下方に位置するように、ベースドア13に配設されている。皿ユニット21には、その上方に上皿20が、その下方に下皿22が設けられている。上皿20及び下皿22には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口21a、22aが形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出され、特に、上皿20には、後述する遊技領域15に発射させるための遊技球が貯留される。
【0021】
上述した発射装置130は、皿ユニット21の側方に位置するように、ベースドア13に配設されている。この発射装置130には、遊技者によって操作可能な発射ハンドル26が配設されており、遊技者によって発射ハンドル26が操作されることによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータ(図示せず)に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0022】
上述した遊技盤14は、保護ガラス19の後方に位置するように、ベースドア13の前方に配設されている。遊技盤14は、その前面に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール31などに囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。このように、発射装置130によって発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール31に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、遊技領域15に設けられた複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下することとなる。
【0023】
この遊技盤14の前面中央には、始動口44、シャッタ40などが設けられている。この始動口44に遊技球が入球したことを条件として、特別図柄の可変表示が実行されることとなる。また、詳しくは後述するが、この特別図柄の可変表示の結果に応じて、通常遊技状態よりも遊技者に相対的に有利な大当り遊技状態(所謂、「大当り」)となる。この大当り遊技状態となった場合には、シャッタ40が開放状態に制御され、大入賞口39に遊技球が受け入れ容易な開放状態となることがある。
【0024】
この遊技盤14の後方には、液晶表示装置32の表示領域が視認可能に配設されている。また、ベースドア13の上方には、スピーカ46L、46Rが配設される。
【0025】
また、遊技盤14の中央には、特別図柄表示装置33が配設されている。この特別図柄表示装置33は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置33における特別図柄は、一列の図柄列で構成されているが、これに限らず、例えば、複数の図柄列で構成されていてもよい。この特別図柄は、数字や記号等からなる図柄である。
【0026】
「可変表示」とは、変動可能に表示される概念であり、例えば、実際に変動して表示される「変動表示」、実際に停止して表示される「停止表示」等を可能とするものである。また、「可変表示」は、特別図柄ゲームの結果として識別情報が表示される「導出表示」を行うことができる。また、変動表示が開始されてから導出表示されるまでを1回の可変表示と称する。
【0027】
また、この特別図柄表示装置33において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。また、導出表示された特別図柄が非特定の表示態様になった場合には、大当り遊技状態に移行しない。
【0028】
また、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうちの特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、確変状態に移行することとなる。
【0029】
一方、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうち、特別の表示態様ではない非特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、非確変状態(通常遊技状態)に移行することとなる。上述したような確変状態では、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する確率が向上する。
【0030】
また、これら特別図柄が導出表示される表示態様等によって、大当り遊技状態の終了後に、時短状態に移行することがある。この時短状態とは、通常遊技状態よりも、特別図柄等の可変表示時間が短く、羽根部材48が開放状態となる時間が長くなるように制御されるため、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
【0031】
上述した液晶表示装置32は、遊技に関する画像を表示するための表示領域を有している。この液晶表示装置32は、遊技盤14に形成された開口の後方(背面側)に配設されることとなる。この液晶表示装置32における表示領域には、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示に伴って可変表示を行う装飾図柄、遊技に係る背景画像、演出画像等、各種の遊技に関する画像が所定の態様で表示されることとなる。
【0032】
また、この液晶表示装置32には、特別図柄表示装置33における特別図柄の可変表示に合わせて、装飾図柄が可変表示される。この装飾図柄の導出表示が行われ、特別図柄表示装置33における特別図柄の可変表示の結果が特定の表示態様となる場合には、導出表示された複数の装飾図柄の組合せが特定の組合せとなり、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
【0033】
尚、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED(Light Emitting Diode)、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等からなるものであってもよい。
【0034】
上述した遊技盤14の遊技領域15には、各種の役物が設けられている。各種の役物の例として図5を用いて以下に説明するが、これらに限定されるものではない。
【0035】
例えば、遊技盤14の遊技領域15内の中央上方には、特別図柄表示装置33が設けられている。
【0036】
また、特別図柄表示装置33の右側方には、普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置35が設けられている。また、遊技盤14の上方には、特別図柄ゲームにおける保留個数を表示する特別図柄保留表示装置34aから34d(図7においては符号34と表す)、普通図柄ゲームにおける保留個数を表示する普通図柄保留表示装置37がそれぞれ設けられている。
【0037】
また、遊技盤14の遊技領域15内の上方には、球通過検出器54a及び54bが設けられている。この球通過検出器54a及び54bの近傍を遊技球が通過したことを検出したときには、普通図柄表示装置35における普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
【0038】
この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、後述する始動口44の左右の両側に設けられている羽根部材48(所謂、普通電動役物、以降、普通電役と称することがある)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口44に遊技球が入り易くなるようになる。また、羽根部材48を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材48を閉鎖状態として、始動口44に遊技球が入り難くなるようにする。
【0039】
また、遊技盤14の遊技領域15内の下方には、遊技球の一般入賞口56aから56dが設けられている。
【0040】
また、遊技盤14の遊技領域15の下方には、大入賞口39に対して開閉自在なシャッタ40が設けられている。上述したように、大当り遊技状態に移行された場合には、このシャッタ40が遊技球を受け入れ易い開放状態(第一の状態)となるように駆動される。
【0041】
また、この大入賞口39に遊技球が所定個数通過するか、又は、所定時間が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口39を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態(第二の状態)にする。また、続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ40は、上限ラウンド数に至っていないことを条件に、再度開放状態に駆動される。
【0042】
また、シャッタ40の上方には、始動口44が設けられている。この始動口44に遊技球が入賞した場合に、後述する特別図柄ゲームが開始され、特別図柄を変動表示する変動表示状態に移行する。所定の可変表示開始条件としては、本実施形態においては、始動口44に遊技球が入賞したこと(始動領域を遊技球が通過したこと)を主な条件とする。つまり、所定の可変表示開始条件が成立したときに(始動領域を遊技球が通過したことを条件に)特別図柄の可変表示を行うこととなる。尚、実施形態においては、始動口44に遊技球が入賞したこと等を所定の可変表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
【0043】
また、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示中に遊技球が始動口44へ入賞した場合には、可変表示中の特別図柄が導出表示されるまで、その始動口44への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留される。つまり、所定の可変表示実行条件が成立したが、所定の可変表示開始条件が成立していない場合(所定の可変表示保留条件が成立した場合)には、所定の可変表示開始条件が成立するまで、特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることとなる。特別図柄の可変表示の実行が保留されている状態で、特別図柄が導出表示された場合には、保留されている特別図柄の可変表示の実行が開始される。
【0044】
また、特別図柄が導出表示された場合に実行される特別図柄の可変表示の実行は一回分である。また、特別図柄の可変表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の可変表示が保留される。このように特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示が保留された場合には、特別図柄保留表示装置34aから34dは、その保留個数を表示することとなる。
【0045】
また、普通図柄ゲームにおいても同じように、普通図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることがあり、その普通図柄の可変表示が保留された場合には、普通図柄保留表示装置37は、その保留個数を表示することとなる。
【0046】
尚、本実施形態においては、4回を上限として特別図柄の可変表示、普通図柄の可変表示を保留するように構成したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、一回又は複数回を上限として、特別図柄の可変表示を保留するように構成してもよく、更には、上限を設定することなく保留するように構成してもよい。もちろん、特別図柄の可変表示を保留しないように構成してもよい。
【0047】
また、図6に示すように、上述した球通過検出器54a及び54b、一般入賞口56aから56d、大入賞口39、始動口44の後方には、それぞれ、通過球センサ114、115、一般入賞球センサ106、108、110、112、カウントセンサ104、始動入賞球センサ116が配設され、それぞれの通過又は入球が検知される。また、羽根部材48、シャッタ40の後方には、それぞれ、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120が配設され、それぞれの駆動が行われる。
【0048】
ここで、本発明のシステムに必要な構成である球払出ユニット500について詳細に説明する。
【0049】
球払出ユニット500は、図4に示すように、遊技盤14の背後に設けられており、遊技設備内に配設された遊技球供給溝155から供給される遊技球を貯留する貯留部173を備えている。また、遊技球供給溝155には、各パチンコ遊技機10に対応するようにシャッタ機構157を備える遊技球保留部156が所定間隔をあけて設けられている。
【0050】
球払出ユニット500の貯留部173は貯留空間174を有しており、遊技球供給溝155から供給される遊技球は、一旦、前記遊技球保留部156で貯められ、シャッタ機構157を開閉して所定数の遊技球が補給され、貯留部173に貯留されることになる。
【0051】
そしてさらに、球払出ユニット500は、貯留部173に上端を連通連結して遊技球を下方に向けて供給する遊技球供給路190と、遊技球供給路190の終端に設けられ、遊技球を順に下方へ向けて送り出す回転式の払い出し機構180と、この払い出し機構180を介して遊技球供給路190と連通連結し、終端を皿ユニット21に連通して遊技球を当該皿ユニット21に払い出す払出路191と、終端を排出ケース193に連通して遊技球を当該排出ケース193に排出する排出路192とを具備している。
【0052】
かかる構成により、主制御回路60のメインCPU66から払出し指示がなされると、回転式払い出し機構180が左回転し所定個数の遊技球を計数し、払出路191を介して皿ユニット21に所定個数の遊技球を払い出すことができる。一方、貯留部173に貯留していた残存遊技球を全て機外に排出する場合には、回転式払い出し機構180を右回転させることにより、排出路192を介して遊技盤14の背部に設けた排出ケース193に残存遊技球を排出することができる。
【0053】
また、貯留部173には、一旦、貯留部173に貯留した遊技球が空になったことを検知する遊技球検知機構175を配設している。
【0054】
この遊技球検知機構175は、一端が枢支されて上下方向に揺動自在であり、上方への回動方向に付勢された跳ね板178と、この跳ね板178に当接し、跳ね板178の揺動動作に応じて上下方向に伸縮してオン・オフする空検知スイッチ177とを具備している。そして、遊技球が空になるとこの跳ね板178が上方に跳ね上り、空検知スイッチ177が伸長することで通電状態となると、信号Sig1が基板ユニット400の主制御回路60へ送信されるようになっている。主制御回路60は管理サーバ4の主制御回路160(図8参照)へ遊技球の補給を要求する補給要求信号Sig3を送信する。管理サーバ4の主制御回路160は補給要求信号Sig3を受信すると、管理サーバ4の主制御回路160は所定のパチンコ遊技機10の上方に設けた遊技球供給溝155から遊技球保留部156に貯められた所定数の遊技球を補給するためにシャッタ機構157を開放する信号Sig5を送信する。信号Sig5によりシャッタ機構157が開放され、遊技球保留部156に貯留した所定数の遊技球が貯留部173へ向って流下する。そして、貯留部173は、遊技球が空の状態から所定数を貯留した状態となる。
【0055】
遊技球供給路190の下手側に設けられた払い出し機構180は、円形状に形成し、この周縁に複数の窪み部182を設けた払い出し部181と、払い出し部181に時計回りまたは反時計回りに回転自在とする駆動モータ(図示しない)を連動連設している。
【0056】
遊技球を払い出す場合には、遊技球供給路190に貯留している遊技球を払い出し部181の窪み部182に入れ、このとき駆動モータの出力軸183を反時計回りに回転させて窪み部182を8時方向に位置させ、窪み部182内の遊技球を払出路191へ払い出す。この払出路191に払い出された遊技球は、皿ユニット21に払い出されて貯留されることとなる。
【0057】
一方、遊技球を機外へ排出する場合には、遊技球供給路190に貯留している遊技球を払い出し部181の窪み部182に入れ、このとき駆動モータの出力軸183を時計回りに回転させて窪み部182を4時方向に位置させ、窪み部182内の遊技球を排出路192へ払い出すのである。この排出路192に排出された遊技球は、機外、すなわちパチンコ遊技機10とは別個に設けられた排出ケース193に排出され、そこに貯留されることとなる。
【0058】
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図を図7に示す。
【0059】

図7に示すように、パチンコ遊技機10は、LANケーブル8(図1参照)を介して管理サーバ4に接続されており、この管理サーバ4は、遊技場H内の複数のパチンコ遊技機10,・・・の遊技結果等の情報を受信し保存するとともに各パチンコ遊技機10内の残存遊技球の排出処理を行う排出指示信号Sig4やシャッタ機構157に対してパチンコ遊技機10への遊技球供給を停止する供給停止信号Sig5等の各種制御信号を送信するようにしている。
【0060】
パチンコ遊技機10は、主に、遊技の制御を行う主制御回路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路200とから構成される。
【0061】
主制御回路60は、メインCPU66、メインROM68(読み出し専用メモリ)、メインRAM70(読み書き可能メモリ)を備えている。
【0062】
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
【0063】
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブルなどが記憶されている。
【0064】
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。尚、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0065】
また、この主制御回路60は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。
【0066】
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されている。
【0067】
例えば、主制御回路60からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置33、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示の保留個数を表示する特別図柄保留表示装置34aから34d、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置35、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置37、羽根部材48を開放状態又は閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド118、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド120、そして、貯留部173内の残存遊技球が空の状態となると、空検知スイッチ177が伸長することで通電状態となり、信号Sig1が主制御回路60へ送信される上記空検知スイッチ177などが接続されている。
【0068】
また、例えば、大入賞口39における領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給するカウントセンサ104、各一般入賞口56aから56dを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する一般入賞球センサ106、108、110、112、球通過検出器54a及び54bを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する通過球センサ114、115、始動口44を遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する始動入賞球センサ116、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ124などが接続されている。
【0069】
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードユニット150が接続されている。また、カードユニット150には、貸し出し用操作部82が接続されており、その操作に応じて、カードユニット150に操作信号が供給される。
【0070】
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。一方、一日の営業終了後に機外に遊技球を排出する場合において、払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号Sig2を送信することにより、払出装置128の払い出し機構180を時計回りに回転し貯留部173内の残存遊技球を排出させる。
【0071】
更には、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46L、46Rから発生させる音声に関する制御、装飾ランプ(図示せず)などを含むランプ132の制御等を行う。
【0072】
尚、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
【0073】
副制御回路200は、サブCPU206、プログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46L、46Rから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプなどを含むランプの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
【0074】
サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。
【0075】
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。
【0076】
尚、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、メインROM68、プログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM210等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0077】
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。尚、本実施形態においては、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0078】
表示制御回路250は、液晶表示装置32の表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータなどから構成されている。
【0079】
表示制御回路250は、サブCPU206から供給されるデータに応じて、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路250は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データ等、各種の画像データなど、液晶表示装置32に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
【0080】
そして、表示制御回路250は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像が表示される。つまり、表示制御回路250は、液晶表示装置32に遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
【0081】
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する。)などから構成されている。
【0082】
この音源ICは、スピーカ46L、46Rから発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ46L、46Rから音声を発生させる。
【0083】
ランプ制御回路240は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROMなどから構成されている。
【0084】
[管理サーバの電気的構成]
本実施形態における管理サーバ4の主制御回路について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態における管理サーバ4の制御回路を示すブロック図である。
【0085】
管理サーバ4の制御回路は、主制御回路160で管理サーバ4全般の制御を行い、この主制御回路160には、制御手段であるメインCPU166と、メインROM(読み出し専用メモリ)168と、メインRAM(読み書き可能メモリ)170と、パチンコ遊技機10との各種データの送受信を行う通信部(図示せず)を備えている。
【0086】
メインCPU166には、メインROM168、メインRAM170および通信部等が接続されておりこのメインROM168に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU166は、例えば、排出指示手段として機能するなど、各種の手段として機能することとなる。
【0087】
メインROM168には、メインCPU166により管理サーバ4の排出指示手段として機能させるためのプログラムが記憶されている。
【0088】
メインRAM170は、メインCPU166の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
【0089】
また、この主制御回路160は、所定の周波数のクロックパルスを生成するクロックパルス発生回路162、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路164、後述する管理サーバ4に対してコマンドを供給するための通信部としてのシリアル通信用IC172を備えている。また、これらのクロックパルス発生回路162、初期リセット回路164、シリアル通信用IC172は、メインCPU166に接続されている。
【0090】
[遊技場の管理システムの管理サーバおよびパチンコ遊技機の動作]
【0091】
図1および図2に示すように、管理サーバ4のメインCPU166は、各パチンコ遊技機10それぞれから集められた遊技履歴を記憶し、さらに遊技場H内のパチンコ遊技機10の稼働状況を管理するとともに、遊技場Hの1日の営業終了後において、遊技場H内の各パチンコ遊技機10内の貯留部173に貯留している残存遊技球を機外へ排出するようにパチンコ遊技機10を制御するようにしている。なお、パチンコ遊技機10の稼働状況を管理としては、例えば、パチンコ遊技機10の貯留部173内に遊技球が空となった場合、遊技球供給溝155から各パチンコ遊技機10に遊技結果に応じて遊技球が皿ユニット21に所定個数だけ払い出されるが、その払い出された遊技球の累積個数など記憶している。
【0092】
遊技場Hの1日の営業が終了すると、各パチンコ遊技機10内の貯留部173に貯留している残存遊技球を排出する必要がある。特に、パチンコ遊技機10内の貯留部173から遊技球供給路190の経路において、遊技球の詰まり等の原因がある場合には、払い出し機構180を回転可動して排出ケース193へ遊技球を排出しても、所定個数排出されないため、詰まりの不具合を見つけることができるためである。
【0093】
そこで、管理サーバ4のメインCPU166は、メインROM168から排出指示手段として機能するプログラムを読み出し実行する。管理サーバ4のメインCPU166は、各パチンコ遊技機10毎に向って排出指示信号Sig4を出力する。なお、管理サーバ4は、排出指示信号Sig4を出力するに先立って、各パチンコ遊技機10へ遊技球を供給している遊技球供給手段の一例としてのシャッタ機構157に対して、各パチンコ遊技機10への遊技球供給を停止する供給停止信号Sig5を出力するようにしている。
【0094】
各パチンコ遊技機10のメインCPU66は、管理サーバ4から出力された排出指示信号Sig4を受信し、メインROM68から排出制御手段として機能するプログラムを読み出して実行する。
【0095】
パチンコ遊技機10のメインCPU66は、遊技球排出信号Sig2を生成して発射制御回路126を介し遊技球排出手段の一例としての払い出し機構180へ送信する。払い出し機構180は、遊技球排出信号Sig2を受信すると払い出し部181を時計方向へ回転する。このとき、貯留部173内に貯留している残存遊技球がゼロになるまで払い出し部181が回転し続けることとなる。そして、貯留部173内が空の状態になると遊技球検知機構175は、信号Sig1を主制御回路60に送信し、所定期間経過後にメインCPU66は払い出し機構180の回転を停止する信号を送信するようにしている。所定期間とは、貯留部173内の遊技球がなくなり、遊技球検知機構175が通電状態となった後、遊技球供給路190内の遊技球がゼロになるまでの期間である。なお、主制御回路60は、払い出し機構180が残存遊技球を払い出し状態であることを認識しているため、管理サーバ4へ補給要求信号Sig3が送信されない。
【0096】
貯留部173内の残存遊技球は遊技球供給路190を流下して払い出し部181の窪み部182に入り、払い出し部181が時計周りに回転することで、窪み部182内の遊技球が排出路192に放出され、さらに下方の排出ケース193へ流下して貯留される。
【0097】
なお、管理サーバ4のメインCPU66は、各パチンコ遊技機10において遊技が実行されていないことを条件に、排出指示信号Sig4をパチンコ遊技機10のメインCPU166へ出力するようにしている。
【0098】
なお、管理サーバ4のメインCPU166は、各パチンコ遊技機10ごとに向って排出指示信号Sig4を出力したが、複数のパチンコ遊技機10を、より少数のパチンコ遊技機10を設置可能な複数の遊技設備毎にグループ化し、このグループ化したパチンコ遊技機10群a1,a2,a3ごとに管理サーバ4のメインCPU166は排出指示信号Sig4を出力し、このパチンコ遊技機10群a1,a2,a3ごとに残存遊技球の排出処理を一斉に行わせるようにしてもよい。
【0099】
このグループ化したパチンコ遊技機10群a1,a2,a3ごとに残存遊技球の排出処理を一斉に行うことが可能となり、遊技場Hのスタッフにとって、パチンコ遊技機10ごとに排出処理を行う操作を行う必要がなくなり、残存遊技球が貯留した排出ケース193を回収するのみで作業を完了することができる。
【0100】
[その他の実施形態]
【0101】
なお、本実施形態においては、主制御回路60と副制御回路200との複数の制御回路を備えるように構成したが、これに限らず、別の構成としてもよく、例えば、副制御回路200と主制御回路60とをワンボードに構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施形態の管理システムの概観を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の管理システムの要部を示す模式的説明視図である。
【図3】本発明の一実施形態の管理システムにおけるパチンコ遊技機の概観を示す外観図である。
【図4】本発明の一実施形態の管理システムにおけるパチンコ遊技機の概観を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の管理システムにおけるパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図6】本発明の一実施形態の管理システムにおけるパチンコ遊技機の遊技盤の機能説明図である。
【図7】本発明の一実施形態の管理システムのパチンコ遊技機において構成される主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態の管理システムにおける管理サーバにおいて構成される主制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0103】
10 パチンコ遊技機
32 液晶表示装置
44 始動口
60 主制御回路
66 メインCPU
200 副制御回路
206 サブCPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に設置され、機内に残存する残存遊技球を機外に排出する遊技球排出手段及びこの遊技球排出手段による排出処理を制御する排出制御手段を有する複数の遊技機と、
各遊技機と接続した管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、
前記排出制御手段が前記遊技球排出手段に前記排出処理を実行させる契機となる排出指示信号を、前記排出制御手段に対して出力する排出指示手段を有することを特徴とする遊技場の管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、
前記各遊技機において遊技が実行されていないことを条件に、排出指示手段より前記排出指示信号を出力することを特徴とする請求項1記載の遊技場の管理システム。
【請求項3】
各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給手段を備え、
前記管理サーバは、
前記排出指示信号を出力するに先立って、前記遊技球供給手段に対し、前記各遊技機への遊技球供給を停止する供給停止信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場の管理システム。
【請求項4】
前記複数の遊技機を複数の遊技設備毎にグループ化し、
前記管理サーバは、
前記グループ毎に排出指示信号を出力し、前記各遊技設備に設置された複数の遊技機に前記残存遊技球の排出処理を一斉に行わせることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技場の管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−12107(P2010−12107A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176145(P2008−176145)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(598098526)株式会社ユニバーサルエンターテインメント (7,628)
【Fターム(参考)】