説明

遊技媒体計数装置

【課題】配線やコネクタを脱抜せずに、シャッターを取り外すことができ、清掃作業などのメンテナンス時の作業性が向上する遊技媒体計数装置を提供する。
【解決手段】遊技媒体計数装置1は、投入された遊技媒体を機内に流入させる投入口と、所定の駆動手段により駆動されて投入口を開閉させるシャッター41と、シャッター41の下部に設けられ、投入口から流入した遊技媒体を計数手段に誘導するレーン部31と、を備え、シャッター41とレーン部31とを分離可能、かつ、シャッター41と駆動手段とを分離可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置に関し、特に、遊技媒体の投入口を開閉させるシャッターを備える遊技媒体計数装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が設置されるホールには、遊技者が獲得した遊技球等の遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置が備えられている。この種の遊技媒体計数装置では、例えば、計数対象を遊技球とする計数装置の場合、すり鉢状に形成されたホッパーに投入された遊技球がホッパー底面の投入口から装置内部に順次流入するとともに、流入した遊技球が複数の誘導路からなるレーンを転動し、所定の計数手段に誘導されて計数されるようになっている。
【0003】
近年、遊技球等の遊技媒体の計数は、遊技場の店員の操作で行われるようになっている。このため、通常はホッパーにカバーを掛けて、遊技媒体計数装置を計数禁止状態にしておき、遊技者から遊技媒体の計数の依頼があると、店員がカバーを開けて遊技媒体をホッパーに投入していた。
【0004】
遊技媒体計数装置のホッパーにカバーを掛ける構成では、カバーの脱着や計数時のカバーの保管等、店員の操作に手間がかかる。そこで、所定の駆動手段により開閉動作を行うシャッターを投入口に設けた遊技媒体計数装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−104345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、駆動されて開閉する従来のシャッターを備える遊技媒体計数装置では、以下のような弊害が生じていた。
遊技媒体計数装置は、ごみの付着した遊技媒体がそのまま投入されることがあり、そうすると、そのごみがレーン(誘導路)に付着し、遊技媒体詰まりが発生する。このような遊技媒体詰まりの発生を抑えるためには、レーンに対する清掃作業を頻繁に行う必要がある。
ところが、シャッターを備える遊技媒体計数装置では、レーンを覆うようにシャッターを配置せざるを得ないことから、レーンを清掃可能に露出させるには、シャッターを取り外さなければならない。
シャッターは、モータやソレノイドなどの駆動源により駆動されるので、シャッターを取り外すには、駆動源ごと取り外さなければならず、そのためには、駆動源に電源や信号を伝送する配線やコネクタを脱抜しなければならない。
このような脱抜作業は、誤配線や動作不良の要因となり、頻繁に行う清掃作業などのメンテナンス作業には不向きであった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、駆動源に電源や信号を伝送する配線やコネクタを脱抜せずに、シャッターを取り外すことができ、清掃作業などのメンテナンス時の作業性を向上させた遊技媒体計数装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の遊技媒体計数装置は、投入された遊技媒体を機内に流入させる投入口と、所定の駆動手段により駆動されて前記投入口を開閉させるシャッターと、前記シャッターの下部に設けられ、前記投入口から流入した遊技媒体を所定の計数手段に誘導する誘導路と、を備える遊技媒体計数装置であって、前記シャッターと前記誘導路とを分離可能、かつ、前記シャッターと前記駆動手段とを分離可能に構成してある。
【発明の効果】
【0009】
本発明の遊技媒体計数装置によれば、配線やコネクタを脱抜せずに、シャッターを取り外すことができ、清掃作業などのメンテナンス時の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置の制御構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置の組立斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置の計数部を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置のシャッター部を示す斜視図で、(a)は、シャッターの閉状態を示す図であり、(b)は、シャッターの開状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置のシャッターの開閉動作を示す説明図で、(a)は、シャッターの閉状態を示す図であり、(b)は、シャッターの開状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置のシャッター駆動部による初期化動作を示す説明図で、(a)は、拡大図であり、(b)は、全体図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置の制御部で実行される初期化処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る遊技媒体計数装置の制御部で実行される計数処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る遊技媒体計数装置の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
【0012】
本実施形態に係る計数装置1は、各図に示すように、計数対象を遊技球とする計数装置であり、すり鉢形状のホッパー5に投入された遊技球が、その底面に配置された投入口41aから機内に流入するとともに、複数の誘導路(レーン部31)により分流・整流されつつ、遊技球を検出する複数のセンサ(計数センサ部32)に誘導されて計数されるように構成されている。
また、計数装置1は、所定の駆動手段(シャッター駆動部33)により駆動されて投入口41aを開閉し、機内への遊技球の流入を制限可能なシャッター41を備えている。
シャッター41は、機内への遊技球の流入を制限する機能を実現するために、誘導路(レーン部31)を覆うようにその上部に配置せざるを得ないが、本実施形態のシャッター41は、誘導路(レーン部31)から分離可能に構成してある。
以下、本実施形態の計数装置1の具体的な構成について説明する。
【0013】
計数装置1は、図1に示すように、計数値が記録されたレシートを発行するレシート発行部21と、操作によりレシートの発行が開始される発行ボタン21aと、計数値等を表示するとともに、タッチ操作により所定の入力操作が可能なタッチパネルからなる表示部22と、店員の携行するリモコンと赤外線通信を行うリモコン受信部23と、店員の所持する店員カードから店員を特定可能なID情報を読取るカードリーダ部24などを外装に備えている。
【0014】
また、計数装置1は、図2に示すように、遊技球を検出する複数の近接センサで構成された計数センサ部32と、シャッター41を開閉させるシャッター駆動部33と、所定の交流電源から機内各部に適した電源を生成・供給する電源部25aと、停電時等に電力を供給する二次電池で構成されたバックアップ電源部25bと、計数値やID情報などを記憶する記憶部26と、異常時に警報を出力するスピーカやアンプ等で構成された警報部27と、上記各部を制御するコンピュータとして構成された制御部28などを内装に備えている。
制御部28は、CPU(中央演算処理装置)、各部を制御するプログラムとデータが記録されたROM、ワーク領域となるRAM、上記各部とCPUとを接続するI/Oポートなどで構成され、ROMに記録されたプログラムが実行されることで、各部が制御されて、遊技球を計数する計数装置として動作するようになっている。
【0015】
本実施形態の計数装置1は、図3に示すように、装置本体2と、計数部3と、シャッター部4と、ホッパー5とにそれぞれ分離可能に構成され、同図に示す順序で積層されて装置本体2に収容されている。
計数部3は、図4に示すように、レーン部31と、計数センサ部32と、シャッター駆動部33とで構成されている。
レーン部31は、誘導路の一例であり、仕切り板で仕切られた複数の誘導路(レーン)を備え、投入口41aから落下する遊技球を各レーンで分流させるとともに、一列に整流させつつ、計数センサ部32に誘導するように動作する。
計数センサ部32は、計数手段の一例であり、レーン部31の各誘導路(レーン)を流下する遊技球を検出する近接センサ(不図示)を備えている。各近接センサからの検出信号は制御部28に入力され、制御部28はこの入力回数を計数して計数値を算出する。
【0016】
シャッター駆動部33は、駆動手段の一例であり、モータ331、カム332、アーム333、係合凸部334、アームガイド335、位置センサ336などを備え、これらはレーン部31の露出を妨げないように計数部3の端面に配置してある。これにより、レーン部31に対するアクセスが容易となり、清掃作業などのメンテナンス時の作業性が向上する。
【0017】
カム332は、モータ331に直結されるとともに、アーム333に係合され、モータ331の回転動作をアーム333の首振り動作に変換する。
アーム333は、可動片の一例であり、先端に遊嵌された係合凸部334を動作させる。
アームガイド335は、係合凸部334が摺動するガイド孔を備え、係合凸部334の動作方向を、シャッター41の開閉方向に案内する。
係合凸部334は、シャッター41に形成された係合凹部411に係合し、シャッター41を従動させる
位置センサ336は、開閉動作検出手段の一例であり、フォトインタラプタで構成され、シャッター41の開閉状態(開閉位置)を検出する。
また、アーム333の下部には、シャッター41の開閉状態に対応したアーム333の位置を検出するアーム位置センサ(不図示)を備えている。
【0018】
このような構成により、モータ331の回転動作がアーム333の首振り動作に変換されるとともに、係合凸部334の動作方向がシャッター41の開閉方向に沿った直線方向に変換されることから、この係合凸部334と係合するシャッター41に開閉動作を行わせることができる。
また、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号は制御部28に入力され、制御部28はこれらの検出信号からシャッター41の開閉状態とアーム333の位置を認識することができる。
すなわち、制御部28は、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号を監視しつつ、モータ331を回転制御して、アーム333の位置をシャッター41の開閉状態に対応した開位置又は閉位置にすることで、シャッター41を開状態又は閉状態にすることができる(図6参照)。
【0019】
シャッター部4は、図5に示すように、箱状に形成された本体40と、可動体であるシャッター41とを備え、シャッター41がスライド移動することで投入口41aが開閉されるように構成されている。
投入口41aは、ホッパー5底面に形成された連通口51と連通するとともに、レーン部31に遊技球を流出する投下口(不図示)と連通している。すなわち、シャッター部4は、図5(b)に示すように、シャッター41が開状態では、A方向から流入する遊技球をレーン部31に誘導するように動作するとともに、図5(a)に示すように、シャッター41が閉状態では、連通口51と投下口との連通を妨げるように動作する。
【0020】
また、シャッター部4には、係合凹部411、ガイドピン412、ガイドレール413、遮光板414、ラック415a、ピニオン415b、バネ416、突出板417、ロックピン418などが設けられている。
係合凹部411は、係合凸部334と係合される部位であり、シャッター41の一部として形成されている。
係合凹部411には、係合孔が開口され、この係合孔に係合凸部334が挿入されることで、シャッター41が係合凸部334の動作に従動して開閉される。
すなわち、この係合孔に係合凸部334が挿入されるように、シャッター部4を計数部3に装着することで、シャッター41は開閉動作を行うことができる。
また、係合凹部411にはテーパ面が形成されている、このテーパ面は、係合時における係合凸部334との当接を避けるように、上方に向かって傾斜した傾斜面となっている。これにより、係合凸部334が係合凹部411底面から滑らかに挿入される(図7参照)。
【0021】
ガイドピン412は、シャッター41の一部として形成され、本体40側面に形成されたガイドレール413に遊嵌されて、シャッター41の動作方向を開閉方向かつ水平方向に規制する。
遮光板414は、シャッター41の一部として形成され、シャッター41が開状態又は閉状態となることで、位置センサ336を遮光又は通光状態にする板状部材である。
ラック415aとピニオン415bは互いに噛合することで動作する機構部品であり、ラック415aをシャッター41側に設けるとともに、ピニオン415bを本体40側に設け、シャッター41の開閉動作に伴い、ピニオン415bが回動するように構成してある。
本実施形態のピニオン415bには、回転を減速するロータリーダンパーで構成され、バネ416による付勢力を緩和するように作用する。
【0022】
バネ416は、付勢手段の一例であり、シャッター41と本体40それぞれに取り付けられ、シャッター41を閉状態(初期位置)に付勢するように作用する。
これにより、係合凹部411が係合凸部334と係合していない状態、すなわち、外力が加わらない状態では、シャッター41は閉状態を維持する。
突出板417は、投入口41aに向って下方斜めに突出する板状部材で、シャッター41が閉じる際、シャッター41と本体40周縁部との間で発生する玉噛みを防止する。
ロックピン418は、計数部3に設けられたピン孔30に挿入可能に形成された樹脂製の係止具で、プッシュ/プル操作でロック/ロック解除となり、シャッター部4を計数部3に対して自在に着脱することができる
【0023】
このようにシャッター部4は、電気部品を設けずに、係合凹部411を係合凸部334に係合させることで、シャッター41の開閉動作が確保されるように構成してある。言い換えれば、何らハーネスやコネクタを脱抜することなく、ロックピン418のロックを解除するとともに、係合凹部411と係合凸部334との係合を解除させるだけで、シャッター部4とシャッター駆動部33とが分離される。
また、シャッター駆動部33を計数部3に設けたため、シャッター部4とシャッター駆動部33とが分離されることで、同時にシャッター部4と計数部3とが分離されることになる。
【0024】
また、前述したように、係合凸部334と係合凹部411は、係合凸部334を係合凹部411の下方から挿入して係合するように構成してある。
そうすると、係合凹部411を有するシャッター部4は、係合凸部334を有する計数部3の上方に配置されていることから、シャッター部4を持ち上げるだけでこれらの係合が解除されるため、係合状態を頓着することなく、シャッター部4を計数部3から取り外すことができる。
【0025】
さらに、シャッター部4を計数部3に装着する際にも、ロックピン418をロックさせてシャッター部4を計数部3に取り付けるだけで、係合凸部334と係合凹部411との係合状態を頓着せずに、これらを自動的に係合させることができる。
具体的には、図7に示すように、まず、ロックピン418がピン孔30に挿入するように、シャッター部4を計数部3の上に載せ、ロックピン418をロックしてシャッター部4を計数部3に揺動不能に固定する。シャッター41は、バネ416により付勢されて閉状態(初期位置)となっていることから、制御部28がアーム位置センサを監視しつつ、モータ331を回転制御し、アーム333をB方向に回転させて、閉位置(初期位置)まで移動させる。その結果、係合凸部334が係合凹部411底面に摺接しつつ、係合孔に達して挿入される。また、この際、係合凹部411は上方に向かって傾斜するテーパ面を有していることから、係合凸部334が係合孔に滑らかに挿入される。
【0026】
このように、シャッター部4を計数部3に装着する際、係合凸部334と係合凹部411とが自動的に係合されるので、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
なお、係合凸部334と係合凹部411との係合を確実なものとするために、係合凸部334を上方側に付勢させる、又は、係合凹部411を下方側に付勢させるバネ等の付勢手段を設けることが好ましい。
【0027】
上記の係合凸部334と係合凹部411とを係合させる制御は、計数機1を電源投入した際に制御部28で実行される初期化処理に基づいて行われる。以下、図8を参照して初期化処理について説明する。
制御部28は、電源が投入されると、電源部25aに印加される電位をチェックし、電源が正常か否かを判定する(S1)。
電源が正常と判定したときは(S1−Yes)、RAM等の電子部品に初期値を設定し、システムを起動するとともに(S2)、バックアップ電源部25bの充電を開始する(S3)。
続いて、制御部28は、位置センサ336とアーム位置センサからの検出信号に基づいて、シャッター41及びアーム333が閉位置(閉状態)か否か判定する(S4)。
閉位置であると判定したときには(S4−Yes)、係合凸部334と係合凹部411とが既に係合されているものとして、アーム333を開位置まで回転させる(S6)。
一方、閉位置でないと判定したときには(S4−No)、一旦、アーム333を閉位置まで回転させ(S5)、係合凹部411と係合凸部334とを係合させてから、アーム333を開位置まで回転させる(S6)。
【0028】
次いで、制御部28は、位置センサ336からの検出信号に基づいて、シャッター41の開閉状態を判定し(S7)、シャッター41が開位置(開状態)にあると判定したときには(S7−Yes)、係合凹部411と係合凸部334とが係合されたものと判断して(係合成立の判定)、その状態で待機し(S8)、処理を終了する。そして、その後の処理で、アーム333を閉位置まで回転させ、シャッター41を閉状態にする。
一方、シャッター41が閉位置(閉状態)にあると判定したときには(S7−No)、係合凸部334と係合凹部411とが係合されていないものと判断して(係合不成立の判定)、再度アーム333を閉位置まで回転させる動作(S5)に戻るリトライ動作を行う(S9)。そして、リトライ動作後、シャッター41が閉位置(閉状態)にあると判定したときには(S9−Yes)、何らかの要因で係合凸部334と係合凹部411とが係合されない不具合が発生したものと判断して(係合不成立の判定)、警報部27を駆動して係合不成立を示すエラー警報を出力し(S10)、処理を終了する。
このような初期化処理を行うことで、電源を投入する度に、係合凸部334と係合凹部411との確実な係合が図られる。これにより、遊技場の店員が清掃作業などのメンテナンス時に、係合凸部334と係合凹部411とを係合し忘れても、自動的に係合させることができる。
また、係合成立/不成立を判定するので、シャッター部4の計数部3への誤った装着を容易に発見できる。
【0029】
次に、本実施形態に係る計数装置1の計数動作について、図9に示す制御部28で実行される計数処理に基づいて説明する。
制御部28は、シャッター41の開放に先立ち、カードリーダ部24に対する店員カードの挿入を監視する(S20)。挿入されると(S20−Yes)、この店員カードから店員IDを読取り(S21)、記憶部26に記憶したID情報と照合する(S22)。店員IDとID情報とが一致していないときには、処理を終了し(S22−No)、一致しているときには(S22−Yes)、認証OKとし、モータ331を回転させ、シャッター41を開放(開状態)する(S23)。
続いて、店員により遊技球がホッパー5に投入されると、制御部28は、投入された遊技球数として、計数部3から入力される検出信号数を計数し(S24)、さらに、その計数値を表示部22に表示させる(S25)。
次いで、制御部28は、操作による発行ボタン21aからの入力を監視し(S26)、操作があると(S26−Yes)、レシート発行部21を制御して、計数値が印字されたレシートを発行し(S27)、さらに、モータ331を回転させて、シャッター41を閉塞(閉状態)させ(S28)、処理を終了する。
【0030】
以上説明したように、本実施形態に係る計数装置1によれば、配線やコネクタを脱抜せずに、シャッター部4を取り外すことができ、レーン部31に対する清掃作業などのメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0031】
以上、本発明の遊技媒体計数装置において、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る遊技媒体計数装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、シャッター41に付勢手段を設けて初期位置(閉状態)に付勢させたが、付勢手段を設けなくてもよい。この場合には、シャッター部4を計数部3に装着する際、シャッター41を閉状態にして装着すれば足りる。
また、本実施形態では、シャッターの閉状態を初期位置としたが、開状態を初期位置とすることもできる。
また、本実施形態では、計数対象を遊技球としたが、計数対象をメダルとすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、遊技球、メダル等の遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 計数装置(遊技媒体計数装置)
2 装置本体
3 計数部
31 レーン部(誘導路)
32 計数センサ部(計数手段)
33 シャッター駆動部(駆動手段)
336 位置センサ(開閉動作検出手段)
333 アーム(可動片)
4 シャッター部
41 シャッター
411 係合凹部(係合部)
41a 投入口
416 バネ(付勢手段)
5 ホッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された遊技媒体を機内に流入させる投入口と、所定の駆動手段により駆動されて前記投入口を開閉させるシャッターと、前記シャッターの下部に設けられ、前記投入口から流入した遊技媒体を所定の計数手段に誘導する誘導路と、を備える遊技媒体計数装置であって、
前記シャッターと前記誘導路とを分離可能、かつ、前記シャッターと前記駆動手段とを分離可能に構成したことを特徴とする遊技媒体計数装置。
【請求項2】
前記駆動手段を前記誘導路側に設けた請求項1記載の遊技媒体計数装置。
【請求項3】
前記駆動手段は、前記シャッターに開閉動作を行わせる可動片を備え、
前記シャッターは、前記可動片と係合する係合部と、を備え、
前記駆動手段は、前記可動片を所定の初期位置に移動させて前記係合部と係合させる請求項1又は2記載の遊技媒体計数装置。
【請求項4】
前記シャッターは、その開閉位置を前記初期位置に付勢させる付勢手段を備える請求項3記載の遊技媒体計数装置。
【請求項5】
前記係合部に、係合時における前記可動片との当接を避けるテーパ面を形成した請求項3又は4記載の遊技媒体計数装置。
【請求項6】
前記シャッターの開閉動作を検出する開閉動作検出手段を備え、
前記駆動手段が前記可動片を前記初期位置に移動させるとともに、その後初期位置と異なる位置に前記可動片を移動させた場合において、前記開閉動作検出手段が前記シャッターの開閉動作を検出しないとき、係合不成立と判定する請求項3〜5のいずれか一項に記載の遊技媒体計数装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−87853(P2011−87853A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−245646(P2009−245646)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】