遊技情報取得装置
【課題】個人が 自己の正確な遊技記録を取得できるとともに、当該遊技記録の結果を利
用できるように構成した装置および当該装置を使用したシステムを提供すること。
【解決手段】特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする。
用できるように構成した装置および当該装置を使用したシステムを提供すること。
【解決手段】特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パチンコやスロットマシンといった遊技機に装着、若しくは付属させて使用する遊技情報取得装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在のパチンコ遊技機は、打ち出した球が所定の入賞ポケットに入ると一定数の球が排出されるだけではなく、ソフトウエアによる制御によって大当たりや小当たりを発生させて出球の数を多くする等の制御が行われている。
また、遊技機には特許文献１にも記載されているように、前記大当たり等の発生や遊技機の状態を表示するデータランプと称される装置が設けられていることが多い。当該データランプは、遊技機の制御部と接続されており遊技機が出力する各種の情報を処理し、数値、グラフ、電飾等によって各種の情報を表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００７−２８２８５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前記データランプは、遊技している遊技機の各種情報を表示するようになっているが、遊技者個人の成績を記録する機能は付属していない。したがって、個人が自己の遊技内容や成果を遊技中に記録するためには、手帳に手書きするしか方法がなかった。しかし、成果を手帳に手書きしたり、後にパソコンで集計したりすることは非常に面倒であり、正確な成果を記録として残したいと思っていても実行されていない場合がほとんどである。
本発明は、当該事情に鑑み発明されたものであって、個人が 自己の正確な遊技記録を
取得できるとともに、当該遊技記録の結果を利用できるように構成した装置および当該装置を使用したシステムを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題に鑑み、本願発明は以下の構成を有する。すなわち、
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、
前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、
前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、
前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、
前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする遊技情報取得装置。
【０００６】
前記他の装置が、前記入賞回数および大当たりの回数を表示するために設けられた表示器であることを特徴とする前記遊技情報取得装置。
【０００７】
別途設けたカードに記録された固有の識別情報を読み取り可能なカード読取手段を有し、
前記カードに記録された固有の識別情報とともに、前記記憶した入賞および大当たりに
関する情報をサーバーに送信するように構成したことを特徴とする前記何れかの遊技情報取得装置。
【０００８】
遊技者によって操作される操作手段を有し、当該操作手段の操作によって前記記憶手段に記憶した情報を前記サーバーに送信するように構成したことを特徴とする前記何れかの遊技情報取得装置。
【０００９】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属した装置とインターネットを介して接続されたサーバーを有したシステムであって、
前記サーバーは、前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報と、当該情報とともに送信される固有の識別情報を受信するとともに記憶し、
前記記憶した情報を所定の表示フォーマットでインターネットに接続された携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末から閲覧可能としたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【発明の効果】
【００１０】
本発明は、従来各遊技者が独自に記録しなければ残せなかった遊技記録を、簡単に取得および記録することができ、いつでも見ることが出来るという効果を有するものである。
また、取得した遊技記録は、単に閲覧可能であるだけでなく、インターネット上で提供されているコミュニティー用のプロフィール情報として使用できるなど、２次的な利用も可能であるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明に係る遊技情報取得装置を使用したシステムの概略を表す説明図である。
【図２】本発明に係る遊技情報取得装置の主な構成を表したブロック図である。
【図３】本発明に係るシステムの一部を構成するサーバーが記憶する情報の概念図である。
【図４】本発明に係る遊技情報取得装置の使用の流れを説明するための説明図である。
【図５】本発明に係るシステムが提供する情報の一例を表した説明図である。
【図６】本発明に係るシステムが提供する情報の他の一例を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、発明を実施するための形態について説明する。
図１は、本発明に係る遊技情報取得装置（以下「装置」という）１（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ）および当該装置１を用いた遊技情報の取得および遊技情報の利用を行う遊技情報管理システムの概略を表した説明図である。当該システムは、パチンコあるいはスロットマシン等が出力する情報を前記装置１を介して取得し、当該取得した情報を利用できるようにしたものである。
【００１３】
図１において、２（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）は遊技機の一例であるパチンコ遊技機（以下「遊技機」という）を表している。当該遊技機２は、矩形形状の筐体中央に設けた小球（パチンコ球）の通路や入賞口を設けた中央盤面３と、小球の打ち出しを行う操作ハンドル４、小球（出球）の排出口５等を有したものである。そして内部には、出球の量に関わる確率制御や遊技機２全体の動作制御を行う制御手段６が設けられている。
また、複数台並べて配置される各遊技機２の間には、各遊技機の補助的な機能を有する通称サンドと称される補助ユニット７がそれぞれ設けられている。補助ユニット７には、硬貨、紙幣の投入あるいはプリペイドカードの挿入を受け付けて小球を排出する貸し球装
置８、複数の遊技機を管理する中央コンピュータ９に接続するための通信手段１０を有している。
【００１４】
また、遊技機２一台ごとにデータランプと称される表示器１１（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ）が設けられている。表示器１１は、遊技機２に内蔵された前記制御手段６および中央コンピュータ９に接続された装置である。表示器１１は、数値やグラフ等を表示するための表示機器や電飾等が設けられたものであり、制御手段６が出力する情報に基づいて中央盤面３上に設けた特定部位への小球の入賞回数（回転数）や大当たり回数等の各種の情報を表示するものである。
【００１５】
図１に示した遊技機２は、所謂デジパチと称される中央盤面３内にスロットマシンのような絵柄や数値を表す表示部１２を設けたものである。
当該デジパチは、表示部１２の下にスタートチャッカーと称される入賞口１３を有したものであり、当該入賞口１３に小球が入ると表示部１２に数値等が回転するような演出画像を表し、「大当たり」、「大当たりではない当たり」、「はずれ」等の結果画像とともに、当該結果画像に応じた所定数の小球を排出するよう構成されたものである。
現在主流である上記構成のデジパチでは、入賞口１３に小球が入ることに伴う「大当たり」、「大当たりではない当たり」、「はずれ」等の決定を行う確率的な演算を１回転と称している。そして、この回転を繰り返すこと（回転数を多くすること）で「大当たり」を得ることを遊技の主な目的としているものである。
【００１６】
「大当たり」になる確率は、制御手段６に搭載されるＲＯＭによって例えば１／３００等に固定されており、変更できないように法的な規制が課されている。そして、入賞口１３に対する入賞をトリガーとして「大当たり」の抽選を行うと、この情報を表示器１１に出力するようになっている。表示器１１は、この入賞口１３に対する入賞回数を積算し回転数と称して累積値を表示するようになっている。
また、表示器１１は、「大当たり」が発生した場合にも制御手段６から当該情報を受けとり、「大当たり」が発生した回数を累積的に記憶し表示するようになっている。表示器１１には様々な演算や表示形態を有するものが存在しているが、一番シンプルな形式のものでは「大当たり」が発生すると前述した回転数はリセットされ、再び０から回転数の積算表示を行うようになっている。
【００１７】
デジパチと称される上記遊技機では、「大当たり」を数多く当てるということが主目的となっており、その為に表示器１１に表示される各種の情報と経験に基づいて「大当たり」が発生するパターンや次回の発生を予測しようとする。そして、多くの遊技者は自己の遊技結果を記録として残し次回の遊技に活かそうと考えるのであるが、表示器１１に表示される情報を記憶若しくは筆記記録して手作業によって自らデータベースを構築することは実際問題として非常に困難な作業である。本願発明に係る装置１は、このような制御手段６が出力して表示器１１に入力される情報を、遊技者が記録として保持することを目的の一つとして構成した装置である。
【００１８】
装置１は遊技機２の制御手段６から前記入賞や大当たりといった各種の情報を取得する装置であるが、データの取得形態には次の場合がある。すなわち、制御手段６と直接若しくは制御手段６と表示器１１を接続する信号線との接続部からデータを取得する場合と、制御手段６に接続された表示器１１を介してデータを取得する場合である。
また、装置１の具体的な設置形態としては、表示器１１を構成する筐体内に組み入れて表示器１１の一部として機能させる場合と、サンドと称される補助ユニット７を構成する筐体内に組み入れて当該補助ユニット７の一部として機能させる場合、全く独立した筐体を有する装置として構成し表示器１１若しくは補助ユニット７の近傍等に設置する場合等がある。
装置１は直接若しくは通信用の接続装置（図示せず）を介してインターネット１４に接続されており、インターネット１４に接続されたサーバー１５との間でデータの送受信が行えるようになっている。さらに、サーバー１５に蓄積された情報は、遊技者が所有する自己の携帯電話３２やPDA等の携帯端末、パソコン等を使用して見ることが出来、さらに
ＳＮＳ等のサービスや各種のアプリケーションソフトで利用することができるようになっている。
【００１９】
図２は、装置１の構成と、当該装置１に接続される各手段との電気的な接続状態の概略を表したブロック図である。
装置１は、ＩＣカード、磁気カード、バーコードカード等の固有の固有番号が付与された識別カード１６の内容を読み取ることができるリーダー（読取手段）１７を有している。なお、本実施の形態に用いる識別カード１６はＩＣカードである。
前記識別カード１６には、前記固有番号とともに、遊技者によって設定される暗証番号を記録するように構成してもよい。当該暗証番号は、識別カード１６がリーダー１７によって読み取られた際に、入力キー（テンキー群）１８によって入力されることで、適正な所持者の使用であるかを判断するために使用される。なお、当該暗証番号を使用した認証機能は、識別カード１６に個人情報を記録する等セキュリティーの強化が必要になった場合に必要に応じて付加されるものとなっている。
【００２０】
識別カード１６に記憶されている固有番号はサーバー１５にも記憶されており、後に装置１とサーバー１５の間で遊技情報の送受信が行われる際に、サーバー１５に対する認証情報として使用されるようになっている。
装置１には、前記カード１６の認証、制御手段６およびサーバー１５との通信および装置１の制御等を行うＣＰＵ等の演算手段を含む制御手段１９、装置１の制御プログラムを記憶した記憶手段２０、直接若しくは表示器１１を介して制御手段６の出力した情報を記憶する一時記憶手段２１が設けられている。
装置１には通信手段２２が設けられている。当該通信手段２２は、制御手段６およびサーバー１５との間でデータの入出力を行うインターフェイスとなっている。また、通信手段２２は遊技機一台ごとに設けられている補助ユニット７にも接続されており、装置１は遊技者が投入した金銭情報（現金若しくはプリペイドカードの使用情報）、貸球数に関する情報も取得することができるようになっている。
【００２１】
装置１には、前述した入力キー１８の他に、開始キー２３および終了キー２４が設けられている。開始キー２３は、遊技機２の使用に係る遊技情報の記録開始を指示する操作キーであり、終了キー２４は遊技を終了しデータの記録を終了する際に用いる操作キーである。また、終了キー２４は、記録した遊技情報をサーバー１５に送信する送信キーも兼ねており、終了キー２４の操作によって一時記憶手段２１に記憶した遊技情報をサーバー１５に送信するようになっている。
【００２２】
一時記憶手段２１に記憶される遊技情報には、遊技機２の機種名（Ｄ１）、遊技機２が設置されている店舗名（Ｄ２）、遊技日および開始時刻と終了時刻等の遊技日データ（Ｄ３）、回転数（Ｄ４）、大当たり回数（Ｄ５）、ＯＵＴ球個数（Ｄ７）、投入金額情報（Ｄ８）、ＩＮ球数情報（Ｄ９）、獲得球数（Ｄ７−Ｄ９で計算されるＤ１０）等のデータが記憶されており、これら各種のデータが遊技終了時にサーバー１５に送信される。
【００２３】
機種名（Ｄ１）および店舗名（Ｄ２）は、装置１の固有情報として予め記憶手段２０に記録しておく情報であり、一時記憶手段２１に複製された後に遊技情報とともにサーバー１５に送信されるようになっている。遊技日および開始時刻と終了時刻等の遊技日データ（Ｄ３）は、装置１が備える内蔵時計（図示せず）若しくはサーバー１５との接続の際に取得される情報となっている。
その他、遊技情報の内容を改めて説明すると以下の通りである。
すなわち、回転数（Ｄ４）は、主に遊技盤である中央盤面３内の特定位置である入賞口１３に小球が入った回数を１回転として記録した情報である。この回転数（Ｄ４）は、通常遊技時、確変（確率変動）時を区別して取得される。
大当たり回数（Ｄ５）は、回転数を基準として定められた大当たり（出球数が多く排出されること）の回数である。また、当該大当たり回数（Ｄ５）とともに、確変（確率変動）あるいは小当たり等の大当たりに準じた当たり回数も、大当たり回数（Ｄ５）の付属遊技情報として送信されるようになっている。ＯＵＴ球個数（Ｄ７）は、遊技機２が排出した全ての出球の総個数である。
投入金額情報（Ｄ８）は、遊技者が補助ユニット７に投入した現金若しくはプリペイドカードによる金銭投入額の合計である。また、ＩＮ球数情報（Ｄ９）は遊技機が打ち出した小球の個数であり、獲得球数（Ｄ１０）はＯＵＴ球個数（Ｄ７）からＩＮ球数情報（Ｄ９）を引いた数値で計算される、遊技者が獲得した球数の合計である。
【００２４】
図３は、サーバー１５に記録される各種情報の概念を表した説明図である。
サーバー１５には、前述したカード１６の固有番号（シリアルナンバー）２５が記録されている。また、必要に応じて当該固有番号２５に対応した暗証番号２６も記録されている。
サーバー１５は、固有番号２５を有したカード１６を用いて適切な認証要求が行われた際に当該情報を記録するとともに、前述した遊技情報等を記録するためのデータテーブルを形成するようになっている。当該データテーブルには、固有番号２５、暗証番号２６の他前述した各種情報２８および遊技者情報２７が記録されるようになっている。遊技者情報２７としては、遊技者本人の氏名若しくはハンドルネーム、その他遊技者に関する情報が遊技者の任意により記録されるようになっている。
【００２５】
前記遊技情報２８は、携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末を使用してサーバー１５にアクセスした後に、固有番号２５に対応させて遊技者本人が登録するようになっている。
前記遊技情報２８の登録が完了すると、遊技者からの出力指示に応じた各種の態様で遊技情報を端末上に表示させたり、電子メールに添付したり、ＳＮＳ等の各種インターネットサービス用の各種のデータ出力フォーマット２９で出力することができるようになっている。
【００２６】
図４は、遊技者による装置１の操作および当該操作に伴う装置１およびサーバー１５の動作を説明するフローチャートである。当該フローチャートは、主として左列が遊技者による操作、中央列が装置１の動作、右列がサーバー１５の動作を表している。
遊技機２から遊技情報を取得するには、遊技機２の操作および補助ユニット７の操作前に装置１をデータ取得開始状態にする必要がある。装置１をデータ取得開始状態にするには識別カード１６を使用する。
すなわち、装置１に設けられている挿入口に識別カード１６を挿入し（Ｓ１）、内蔵したリーダー１７によって識別カード１６に記録されているＩＤ番号（固有番号２５）を読み取らせる（Ｓ２）。次いで、必要に応じて入力キー１８を用いて暗証番号２６を入力させ（Ｓ３）、識別カード１６に記録されている暗証番号２６との照合を行う（Ｓ４）。
そして、両者が一致している場合には装置１をデータ取得開始状態にし、不一致の場合には暗証番号の再入力を求める認証エラーメッセージを、表示装置若しくは音声報知手段（図示せず）を使用して遊技者に知らせるようになっている（Ｓ５）。なお、装置１の使用を中止する場合には、終了スイッチ３０を押すことで識別カード１６を排出させ、装置１の機能を中止するようになっている。
なお、装置１による認証エラーメッセージ等の各種報知出力には、表示器（データランプ）１１若しくは補助ユニット７（サンド）を使用するように形成しても差し支えがない
。
【００２７】
また、固有番号２５および暗証番号２６が適正であると判断された後に、サーバー１５に対する認証のための通信を行い、サーバー１５が提供する各種機能が有効に利用できるか否かの認証（Ｓ６）を行うようにしても差し支えがない。当該認証処理（Ｓ６）は、例えばサーバー１５との通信が正常に機能しているか、サーバー１５が正常に動作しているか、あるいは有料で提供される会員サービスの場合に会員資格が有効であるか否か等の判断が行われる。そして、会員資格が無効となっている場合には、前記処理（Ｓ５）と同様に、表示装置若しくは音声報知手段（図示せず）を使用して遊技者に知らせるようになっている。そして、会員資格が無効となっている場合であっても、サーバー１５に登録されている携帯電話の電子メールアドレス宛に承認を促すメールを送信し、携帯電話のインターネット機能を介して会員資格を有効にすることで、サーバー１５の認証を得てシステムの使用を可能にするように構成しても差し支えがない。
【００２８】
前記認証処理の結果、固有番号２５および暗証番号２６が適正であると判断されると、装置１は開始スイッチ２３の押圧待機状態になり、開始スイッチ２３の押圧（Ｓ７）によってデータの取得を開始する（Ｓ８）。
装置１が取得するデータは前述した通りであり、制御手段６および補助ユニット７が出力する各種の情報を取得するようになっている。
遊技を終了した場合、終了スイッチ２４を押すことにより（Ｓ９）、装置１はデータの取得を終了し（Ｓ１０）、取得したデータをサーバー１５に対して送信する。前記データを受信したサーバー１５は、遊技者情報２７と対応させて当該受信した各種の情報を遊技情報２８として取得および記録（Ｓ１１）するようになっている。そして、上記遊技者情報の取得を終了すると、装置１はカード１６を排出し（Ｓ１２）全ての機能を終了する。
【００２９】
図５は、携帯電話のインターネット機能を利用してサーバー１５にアクセスし、サーバー１５に記録されている自己の情報（マイプロフ）を閲覧した場合の画面表示の内容を表している。当該画面表示の内容は、前述したデータ出力フォーマット２９に用意されているフォーマットによって遊技者情報２７および遊技情報２８を示するようになっている。
また、前述したデータ出力フォーマット２９には、図６に示したような全国出玉ランキング等のフォーマットも用意されており、サーバー１５に記録されている他の遊技者との比較を行い、その結果を出力できるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
本発明は、パチンコに装着して遊技情報を取得する装置に利用可能であるとともに、取得した遊技情報を携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末を用いたコミュニティーサービスにおけるプロフィールデータとして使用できるシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【００３１】
１（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ） 遊技情報取得装置（装置）
２（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）遊技機
３ 中央盤面
４ 操作ハンドル
５ 排出口
６ 制御手段
７ 補助ユニット
８ 貸し球装置
９ 中央コンピュータ
１０ 通信手段
１１（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ） 表示器（データランプ）
１２ 数値表示部
１３ 入賞口
１４ インターネット
１５ サーバー
１６ 識別カード
１７ リーダー（読取手段）
１８ 入力キー（テンキー群）
１９ 制御手段
２０ 記憶手段
２１ 一時記憶手段
２２ 通信手段
２３ 開式キー
２４ 終了キー
２５ 固有番号
２６ 暗証番号
２７ 遊技者情報
２８ 遊技情報
２９ データ出力フォーマット
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パチンコやスロットマシンといった遊技機に装着、若しくは付属させて使用する遊技情報取得装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在のパチンコ遊技機は、打ち出した球が所定の入賞ポケットに入ると一定数の球が排出されるだけではなく、ソフトウエアによる制御によって大当たりや小当たりを発生させて出球の数を多くする等の制御が行われている。
また、遊技機には特許文献１にも記載されているように、前記大当たり等の発生や遊技機の状態を表示するデータランプと称される装置が設けられていることが多い。当該データランプは、遊技機の制御部と接続されており遊技機が出力する各種の情報を処理し、数値、グラフ、電飾等によって各種の情報を表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００７−２８２８５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前記データランプは、遊技している遊技機の各種情報を表示するようになっているが、遊技者個人の成績を記録する機能は付属していない。したがって、個人が自己の遊技内容や成果を遊技中に記録するためには、手帳に手書きするしか方法がなかった。しかし、成果を手帳に手書きしたり、後にパソコンで集計したりすることは非常に面倒であり、正確な成果を記録として残したいと思っていても実行されていない場合がほとんどである。
本発明は、当該事情に鑑み発明されたものであって、個人が 自己の正確な遊技記録を
取得できるとともに、当該遊技記録の結果を利用できるように構成した装置および当該装置を使用したシステムを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題に鑑み、本願発明は以下の構成を有する。すなわち、
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、
前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、
前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、
前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、
前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする遊技情報取得装置。
【０００６】
前記他の装置が、前記入賞回数および大当たりの回数を表示するために設けられた表示器であることを特徴とする前記遊技情報取得装置。
【０００７】
別途設けたカードに記録された固有の識別情報を読み取り可能なカード読取手段を有し、
前記カードに記録された固有の識別情報とともに、前記記憶した入賞および大当たりに
関する情報をサーバーに送信するように構成したことを特徴とする前記何れかの遊技情報取得装置。
【０００８】
遊技者によって操作される操作手段を有し、当該操作手段の操作によって前記記憶手段に記憶した情報を前記サーバーに送信するように構成したことを特徴とする前記何れかの遊技情報取得装置。
【０００９】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属した装置とインターネットを介して接続されたサーバーを有したシステムであって、
前記サーバーは、前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報と、当該情報とともに送信される固有の識別情報を受信するとともに記憶し、
前記記憶した情報を所定の表示フォーマットでインターネットに接続された携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末から閲覧可能としたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【発明の効果】
【００１０】
本発明は、従来各遊技者が独自に記録しなければ残せなかった遊技記録を、簡単に取得および記録することができ、いつでも見ることが出来るという効果を有するものである。
また、取得した遊技記録は、単に閲覧可能であるだけでなく、インターネット上で提供されているコミュニティー用のプロフィール情報として使用できるなど、２次的な利用も可能であるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明に係る遊技情報取得装置を使用したシステムの概略を表す説明図である。
【図２】本発明に係る遊技情報取得装置の主な構成を表したブロック図である。
【図３】本発明に係るシステムの一部を構成するサーバーが記憶する情報の概念図である。
【図４】本発明に係る遊技情報取得装置の使用の流れを説明するための説明図である。
【図５】本発明に係るシステムが提供する情報の一例を表した説明図である。
【図６】本発明に係るシステムが提供する情報の他の一例を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、発明を実施するための形態について説明する。
図１は、本発明に係る遊技情報取得装置（以下「装置」という）１（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ）および当該装置１を用いた遊技情報の取得および遊技情報の利用を行う遊技情報管理システムの概略を表した説明図である。当該システムは、パチンコあるいはスロットマシン等が出力する情報を前記装置１を介して取得し、当該取得した情報を利用できるようにしたものである。
【００１３】
図１において、２（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）は遊技機の一例であるパチンコ遊技機（以下「遊技機」という）を表している。当該遊技機２は、矩形形状の筐体中央に設けた小球（パチンコ球）の通路や入賞口を設けた中央盤面３と、小球の打ち出しを行う操作ハンドル４、小球（出球）の排出口５等を有したものである。そして内部には、出球の量に関わる確率制御や遊技機２全体の動作制御を行う制御手段６が設けられている。
また、複数台並べて配置される各遊技機２の間には、各遊技機の補助的な機能を有する通称サンドと称される補助ユニット７がそれぞれ設けられている。補助ユニット７には、硬貨、紙幣の投入あるいはプリペイドカードの挿入を受け付けて小球を排出する貸し球装
置８、複数の遊技機を管理する中央コンピュータ９に接続するための通信手段１０を有している。
【００１４】
また、遊技機２一台ごとにデータランプと称される表示器１１（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ）が設けられている。表示器１１は、遊技機２に内蔵された前記制御手段６および中央コンピュータ９に接続された装置である。表示器１１は、数値やグラフ等を表示するための表示機器や電飾等が設けられたものであり、制御手段６が出力する情報に基づいて中央盤面３上に設けた特定部位への小球の入賞回数（回転数）や大当たり回数等の各種の情報を表示するものである。
【００１５】
図１に示した遊技機２は、所謂デジパチと称される中央盤面３内にスロットマシンのような絵柄や数値を表す表示部１２を設けたものである。
当該デジパチは、表示部１２の下にスタートチャッカーと称される入賞口１３を有したものであり、当該入賞口１３に小球が入ると表示部１２に数値等が回転するような演出画像を表し、「大当たり」、「大当たりではない当たり」、「はずれ」等の結果画像とともに、当該結果画像に応じた所定数の小球を排出するよう構成されたものである。
現在主流である上記構成のデジパチでは、入賞口１３に小球が入ることに伴う「大当たり」、「大当たりではない当たり」、「はずれ」等の決定を行う確率的な演算を１回転と称している。そして、この回転を繰り返すこと（回転数を多くすること）で「大当たり」を得ることを遊技の主な目的としているものである。
【００１６】
「大当たり」になる確率は、制御手段６に搭載されるＲＯＭによって例えば１／３００等に固定されており、変更できないように法的な規制が課されている。そして、入賞口１３に対する入賞をトリガーとして「大当たり」の抽選を行うと、この情報を表示器１１に出力するようになっている。表示器１１は、この入賞口１３に対する入賞回数を積算し回転数と称して累積値を表示するようになっている。
また、表示器１１は、「大当たり」が発生した場合にも制御手段６から当該情報を受けとり、「大当たり」が発生した回数を累積的に記憶し表示するようになっている。表示器１１には様々な演算や表示形態を有するものが存在しているが、一番シンプルな形式のものでは「大当たり」が発生すると前述した回転数はリセットされ、再び０から回転数の積算表示を行うようになっている。
【００１７】
デジパチと称される上記遊技機では、「大当たり」を数多く当てるということが主目的となっており、その為に表示器１１に表示される各種の情報と経験に基づいて「大当たり」が発生するパターンや次回の発生を予測しようとする。そして、多くの遊技者は自己の遊技結果を記録として残し次回の遊技に活かそうと考えるのであるが、表示器１１に表示される情報を記憶若しくは筆記記録して手作業によって自らデータベースを構築することは実際問題として非常に困難な作業である。本願発明に係る装置１は、このような制御手段６が出力して表示器１１に入力される情報を、遊技者が記録として保持することを目的の一つとして構成した装置である。
【００１８】
装置１は遊技機２の制御手段６から前記入賞や大当たりといった各種の情報を取得する装置であるが、データの取得形態には次の場合がある。すなわち、制御手段６と直接若しくは制御手段６と表示器１１を接続する信号線との接続部からデータを取得する場合と、制御手段６に接続された表示器１１を介してデータを取得する場合である。
また、装置１の具体的な設置形態としては、表示器１１を構成する筐体内に組み入れて表示器１１の一部として機能させる場合と、サンドと称される補助ユニット７を構成する筐体内に組み入れて当該補助ユニット７の一部として機能させる場合、全く独立した筐体を有する装置として構成し表示器１１若しくは補助ユニット７の近傍等に設置する場合等がある。
装置１は直接若しくは通信用の接続装置（図示せず）を介してインターネット１４に接続されており、インターネット１４に接続されたサーバー１５との間でデータの送受信が行えるようになっている。さらに、サーバー１５に蓄積された情報は、遊技者が所有する自己の携帯電話３２やPDA等の携帯端末、パソコン等を使用して見ることが出来、さらに
ＳＮＳ等のサービスや各種のアプリケーションソフトで利用することができるようになっている。
【００１９】
図２は、装置１の構成と、当該装置１に接続される各手段との電気的な接続状態の概略を表したブロック図である。
装置１は、ＩＣカード、磁気カード、バーコードカード等の固有の固有番号が付与された識別カード１６の内容を読み取ることができるリーダー（読取手段）１７を有している。なお、本実施の形態に用いる識別カード１６はＩＣカードである。
前記識別カード１６には、前記固有番号とともに、遊技者によって設定される暗証番号を記録するように構成してもよい。当該暗証番号は、識別カード１６がリーダー１７によって読み取られた際に、入力キー（テンキー群）１８によって入力されることで、適正な所持者の使用であるかを判断するために使用される。なお、当該暗証番号を使用した認証機能は、識別カード１６に個人情報を記録する等セキュリティーの強化が必要になった場合に必要に応じて付加されるものとなっている。
【００２０】
識別カード１６に記憶されている固有番号はサーバー１５にも記憶されており、後に装置１とサーバー１５の間で遊技情報の送受信が行われる際に、サーバー１５に対する認証情報として使用されるようになっている。
装置１には、前記カード１６の認証、制御手段６およびサーバー１５との通信および装置１の制御等を行うＣＰＵ等の演算手段を含む制御手段１９、装置１の制御プログラムを記憶した記憶手段２０、直接若しくは表示器１１を介して制御手段６の出力した情報を記憶する一時記憶手段２１が設けられている。
装置１には通信手段２２が設けられている。当該通信手段２２は、制御手段６およびサーバー１５との間でデータの入出力を行うインターフェイスとなっている。また、通信手段２２は遊技機一台ごとに設けられている補助ユニット７にも接続されており、装置１は遊技者が投入した金銭情報（現金若しくはプリペイドカードの使用情報）、貸球数に関する情報も取得することができるようになっている。
【００２１】
装置１には、前述した入力キー１８の他に、開始キー２３および終了キー２４が設けられている。開始キー２３は、遊技機２の使用に係る遊技情報の記録開始を指示する操作キーであり、終了キー２４は遊技を終了しデータの記録を終了する際に用いる操作キーである。また、終了キー２４は、記録した遊技情報をサーバー１５に送信する送信キーも兼ねており、終了キー２４の操作によって一時記憶手段２１に記憶した遊技情報をサーバー１５に送信するようになっている。
【００２２】
一時記憶手段２１に記憶される遊技情報には、遊技機２の機種名（Ｄ１）、遊技機２が設置されている店舗名（Ｄ２）、遊技日および開始時刻と終了時刻等の遊技日データ（Ｄ３）、回転数（Ｄ４）、大当たり回数（Ｄ５）、ＯＵＴ球個数（Ｄ７）、投入金額情報（Ｄ８）、ＩＮ球数情報（Ｄ９）、獲得球数（Ｄ７−Ｄ９で計算されるＤ１０）等のデータが記憶されており、これら各種のデータが遊技終了時にサーバー１５に送信される。
【００２３】
機種名（Ｄ１）および店舗名（Ｄ２）は、装置１の固有情報として予め記憶手段２０に記録しておく情報であり、一時記憶手段２１に複製された後に遊技情報とともにサーバー１５に送信されるようになっている。遊技日および開始時刻と終了時刻等の遊技日データ（Ｄ３）は、装置１が備える内蔵時計（図示せず）若しくはサーバー１５との接続の際に取得される情報となっている。
その他、遊技情報の内容を改めて説明すると以下の通りである。
すなわち、回転数（Ｄ４）は、主に遊技盤である中央盤面３内の特定位置である入賞口１３に小球が入った回数を１回転として記録した情報である。この回転数（Ｄ４）は、通常遊技時、確変（確率変動）時を区別して取得される。
大当たり回数（Ｄ５）は、回転数を基準として定められた大当たり（出球数が多く排出されること）の回数である。また、当該大当たり回数（Ｄ５）とともに、確変（確率変動）あるいは小当たり等の大当たりに準じた当たり回数も、大当たり回数（Ｄ５）の付属遊技情報として送信されるようになっている。ＯＵＴ球個数（Ｄ７）は、遊技機２が排出した全ての出球の総個数である。
投入金額情報（Ｄ８）は、遊技者が補助ユニット７に投入した現金若しくはプリペイドカードによる金銭投入額の合計である。また、ＩＮ球数情報（Ｄ９）は遊技機が打ち出した小球の個数であり、獲得球数（Ｄ１０）はＯＵＴ球個数（Ｄ７）からＩＮ球数情報（Ｄ９）を引いた数値で計算される、遊技者が獲得した球数の合計である。
【００２４】
図３は、サーバー１５に記録される各種情報の概念を表した説明図である。
サーバー１５には、前述したカード１６の固有番号（シリアルナンバー）２５が記録されている。また、必要に応じて当該固有番号２５に対応した暗証番号２６も記録されている。
サーバー１５は、固有番号２５を有したカード１６を用いて適切な認証要求が行われた際に当該情報を記録するとともに、前述した遊技情報等を記録するためのデータテーブルを形成するようになっている。当該データテーブルには、固有番号２５、暗証番号２６の他前述した各種情報２８および遊技者情報２７が記録されるようになっている。遊技者情報２７としては、遊技者本人の氏名若しくはハンドルネーム、その他遊技者に関する情報が遊技者の任意により記録されるようになっている。
【００２５】
前記遊技情報２８は、携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末を使用してサーバー１５にアクセスした後に、固有番号２５に対応させて遊技者本人が登録するようになっている。
前記遊技情報２８の登録が完了すると、遊技者からの出力指示に応じた各種の態様で遊技情報を端末上に表示させたり、電子メールに添付したり、ＳＮＳ等の各種インターネットサービス用の各種のデータ出力フォーマット２９で出力することができるようになっている。
【００２６】
図４は、遊技者による装置１の操作および当該操作に伴う装置１およびサーバー１５の動作を説明するフローチャートである。当該フローチャートは、主として左列が遊技者による操作、中央列が装置１の動作、右列がサーバー１５の動作を表している。
遊技機２から遊技情報を取得するには、遊技機２の操作および補助ユニット７の操作前に装置１をデータ取得開始状態にする必要がある。装置１をデータ取得開始状態にするには識別カード１６を使用する。
すなわち、装置１に設けられている挿入口に識別カード１６を挿入し（Ｓ１）、内蔵したリーダー１７によって識別カード１６に記録されているＩＤ番号（固有番号２５）を読み取らせる（Ｓ２）。次いで、必要に応じて入力キー１８を用いて暗証番号２６を入力させ（Ｓ３）、識別カード１６に記録されている暗証番号２６との照合を行う（Ｓ４）。
そして、両者が一致している場合には装置１をデータ取得開始状態にし、不一致の場合には暗証番号の再入力を求める認証エラーメッセージを、表示装置若しくは音声報知手段（図示せず）を使用して遊技者に知らせるようになっている（Ｓ５）。なお、装置１の使用を中止する場合には、終了スイッチ３０を押すことで識別カード１６を排出させ、装置１の機能を中止するようになっている。
なお、装置１による認証エラーメッセージ等の各種報知出力には、表示器（データランプ）１１若しくは補助ユニット７（サンド）を使用するように形成しても差し支えがない
。
【００２７】
また、固有番号２５および暗証番号２６が適正であると判断された後に、サーバー１５に対する認証のための通信を行い、サーバー１５が提供する各種機能が有効に利用できるか否かの認証（Ｓ６）を行うようにしても差し支えがない。当該認証処理（Ｓ６）は、例えばサーバー１５との通信が正常に機能しているか、サーバー１５が正常に動作しているか、あるいは有料で提供される会員サービスの場合に会員資格が有効であるか否か等の判断が行われる。そして、会員資格が無効となっている場合には、前記処理（Ｓ５）と同様に、表示装置若しくは音声報知手段（図示せず）を使用して遊技者に知らせるようになっている。そして、会員資格が無効となっている場合であっても、サーバー１５に登録されている携帯電話の電子メールアドレス宛に承認を促すメールを送信し、携帯電話のインターネット機能を介して会員資格を有効にすることで、サーバー１５の認証を得てシステムの使用を可能にするように構成しても差し支えがない。
【００２８】
前記認証処理の結果、固有番号２５および暗証番号２６が適正であると判断されると、装置１は開始スイッチ２３の押圧待機状態になり、開始スイッチ２３の押圧（Ｓ７）によってデータの取得を開始する（Ｓ８）。
装置１が取得するデータは前述した通りであり、制御手段６および補助ユニット７が出力する各種の情報を取得するようになっている。
遊技を終了した場合、終了スイッチ２４を押すことにより（Ｓ９）、装置１はデータの取得を終了し（Ｓ１０）、取得したデータをサーバー１５に対して送信する。前記データを受信したサーバー１５は、遊技者情報２７と対応させて当該受信した各種の情報を遊技情報２８として取得および記録（Ｓ１１）するようになっている。そして、上記遊技者情報の取得を終了すると、装置１はカード１６を排出し（Ｓ１２）全ての機能を終了する。
【００２９】
図５は、携帯電話のインターネット機能を利用してサーバー１５にアクセスし、サーバー１５に記録されている自己の情報（マイプロフ）を閲覧した場合の画面表示の内容を表している。当該画面表示の内容は、前述したデータ出力フォーマット２９に用意されているフォーマットによって遊技者情報２７および遊技情報２８を示するようになっている。
また、前述したデータ出力フォーマット２９には、図６に示したような全国出玉ランキング等のフォーマットも用意されており、サーバー１５に記録されている他の遊技者との比較を行い、その結果を出力できるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
本発明は、パチンコに装着して遊技情報を取得する装置に利用可能であるとともに、取得した遊技情報を携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末を用いたコミュニティーサービスにおけるプロフィールデータとして使用できるシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【００３１】
１（１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ） 遊技情報取得装置（装置）
２（２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）遊技機
３ 中央盤面
４ 操作ハンドル
５ 排出口
６ 制御手段
７ 補助ユニット
８ 貸し球装置
９ 中央コンピュータ
１０ 通信手段
１１（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ） 表示器（データランプ）
１２ 数値表示部
１３ 入賞口
１４ インターネット
１５ サーバー
１６ 識別カード
１７ リーダー（読取手段）
１８ 入力キー（テンキー群）
１９ 制御手段
２０ 記憶手段
２１ 一時記憶手段
２２ 通信手段
２３ 開式キー
２４ 終了キー
２５ 固有番号
２６ 暗証番号
２７ 遊技者情報
２８ 遊技情報
２９ データ出力フォーマット
【特許請求の範囲】
【請求項１】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、
前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、
前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、
前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、
前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする遊技情報取得装置。
【請求項２】
前記他の装置が、前記入賞回数および大当たりの回数を表示するために設けられた表示器であることを特徴とする請求項１記載の遊技情報取得装置。
【請求項３】
別途設けたカードに記録された固有の識別情報を読み取り可能なカード読取手段を有し、
前記カードに記録された固有の識別情報とともに、前記記憶した入賞および大当たりに関する情報をサーバーに送信するように構成したことを特徴とする請求項１または２記載の遊技情報取得装置。
【請求項４】
遊技者によって操作される操作手段を有し、当該操作手段の操作によって前記記憶手段に記憶した情報を前記サーバーに送信するように構成したことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項記載の遊技情報取得装置。
【請求項５】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属した装置とインターネットを介して接続されたサーバーを有したシステムであって、
前記サーバーは、前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報と、当該情報とともに送信される固有の識別情報を受信するとともに記憶し、
前記記憶した情報を所定の表示フォーマットでインターネットに接続された携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末から閲覧可能としたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【請求項１】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属させる装置であって、
前記パチンコ遊技機の駆動を制御する制御部から直接若しくは他の装置を介して情報の受信を可能とする接続手段と、
前記接続手段を介して受信した情報を演算処理する制御手段と、当該制御手段によって制御される記憶手段および通信手段を有し、
前記記憶手段には、前記接続手段を介して直接若しくは他の装置を介して取得した前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報を記憶し、
前記記憶したデータを前記通信手段を介してインターネット上に接続されたサーバーに送信するように構成したことを特徴とする遊技情報取得装置。
【請求項２】
前記他の装置が、前記入賞回数および大当たりの回数を表示するために設けられた表示器であることを特徴とする請求項１記載の遊技情報取得装置。
【請求項３】
別途設けたカードに記録された固有の識別情報を読み取り可能なカード読取手段を有し、
前記カードに記録された固有の識別情報とともに、前記記憶した入賞および大当たりに関する情報をサーバーに送信するように構成したことを特徴とする請求項１または２記載の遊技情報取得装置。
【請求項４】
遊技者によって操作される操作手段を有し、当該操作手段の操作によって前記記憶手段に記憶した情報を前記サーバーに送信するように構成したことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項記載の遊技情報取得装置。
【請求項５】
特定位置への入賞回数に基づき所定の確率で出球の数を多くする大当たりを発生させるパチンコ遊技機に装着若しくは付属した装置とインターネットを介して接続されたサーバーを有したシステムであって、
前記サーバーは、前記パチンコ遊技機における入賞および大当たりに関する情報と、当該情報とともに送信される固有の識別情報を受信するとともに記憶し、
前記記憶した情報を所定の表示フォーマットでインターネットに接続された携帯電話若しくはインターネットに接続可能な各種端末から閲覧可能としたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−２８４２２２（Ｐ２０１０−２８４２２２Ａ）
【公開日】平成２２年１２月２４日（２０１０．１２．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１３８６１５（Ｐ２００９−１３８６１５）
【出願日】平成２１年６月９日（２００９．６．９）
【出願人】（５９１１５５９８７）株式会社グッドハウス (5)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１２月２４日（２０１０．１２．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年６月９日（２００９．６．９）
【出願人】（５９１１５５９８７）株式会社グッドハウス (5)
【Ｆターム（参考）】
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