説明

遊技機

【課題】不正に遊技球を獲得しようとするゴト行為が行なわれたときに、遊技球が入賞口に入賞するのを防ぐ。
【解決手段】遊技機にゴト行為等の不正が行なわれた場合、不正検出手段により不正が検知されるとともに、打ち出し強さの調整を行なう操作ハンドルの操作量に関係なく、遊技球28の打ち出し強さを、打ち出された遊技球がガイドレール18に沿って移動した後、壁30に当接される(図中の符号30に示す位置)打ち出し強さするような強さ、或いは、発射装置によって打ち出された遊技球がガイドレール18に沿って移動した後、ガイドレール18の上端部を越えたところで遊技球が流下する(図中の符号31に示す位置)打ち出し強さの少なくともどちらか一方に強制的に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技場に設置されるパチンコ機は、基体となる本体基部に、遊技領域が設けられた遊技盤の他に、前記遊技領域に向けて一定の価値が与えられた遊技球(遊技媒体)を打ち出す発射装置や、遊技を行なって入賞を得た場合に、賞球となる遊技球を払い出す払出装置等が組み込まれた構成となっている。本体基部の前面側には、前記遊技領域を遊技者に観察させる窓部を備えた前面扉が設けられている。また、パチンコ機は、発射装置の打ち出し強さの調節を行なう操作ハンドルや、受容した遊技球を発射装置へ誘導するとともに払出装置から払い出された遊技球を受ける受け皿を備えており、遊技者は、遊技を行なう準備として受け皿に遊技球を投入し、操作ハンドルを操作することによって遊技が行なわれるようになっている。
【0003】
例えば遊技を開始する際に操作ハンドルを操作すると、遊技領域に向けて遊技球が打ち出される。打ち出された遊技球は、遊技領域の上方から流下していく。遊技球が流下していく過程で、遊技領域に設けられた障害釘や、センター役物の外壁面等に弾かれながら、その流下方向が変化していく。そして流下する遊技球が、遊技領域に設けられた始動チャッカー、通常チャッカー等の入賞装置や、アタッカと呼ばれる開閉式の可動入賞装置に入賞することで、その入賞に合わせた賞球が払い出されることになる。このような遊技を行う過程で、始動チャッカーに遊技球が入賞すると、「大当たり」状態へ移行するか否かの抽選が行われ、その抽選結果に基づいた演出、或いは抽選結果がセンター役物に設けられた表示装置に表示される。
【0004】
例えば上述した抽選で「大当たり」状態へ移行することが決定された場合には、表示装置には「7−7−7」が停止表示された後、上述したアタッカが開閉動作される。このアタッカは、例えば30秒間開放され、その開放されているときに例えば10個の遊技球が入賞するか、30秒経過すると、一端閉じる。この動作を1ラウンドとして、例えばアタッカの開き状態のときに、10個の遊技球が入賞すると、次のラウンドが開始される。このラウンドは例えば15ラウンドを上限として行われるので、「大当たり」状態に移行すると、多くの賞球を得ることが可能になる。このため、遊技者は始動チャッカーに遊技球を入賞させるように、操作ハンドルの操作行うことになる。
【0005】
このようなパチンコ機で遊技を行う遊技者の中には、上述した操作を行って遊技を行う遊技者だけではなく、不正な行為(以後、ゴト行為とする。)を行って多くの遊技球を獲得しようとする遊技者がいる。このゴト行為としては、例えば操作ハンドルを不正具を用いて固定して、遊技球の打ち出し強さを一定にすることや、パチンコ機を激しく叩いたり、電波を発信する器具を遊技領域の近くで操作することで、遊技領域を流下する遊技球の流下方向を故意に変化させる動作が挙げられる。これらのゴト行為によって一部の遊技者が不正に利益を得ることは、遊技場の利益に損失が生じるばかりか、公平な遊技を行うことができないことを理由に遊技者の遊技への興味を失わせてしまうこともあり、ゴト行為を防止する機能を遊技機に付加することは、各遊技機メーカーにとっては重要な課題となっている。
【0006】
そこで、上記のようなゴト行為を防止するために、例えば特許文献1記載の遊技機では、遊技状態である遊技機の操作ハンドルの振動量を計測し、予め用意された計測データとの比較を行い、操作ハンドルに異物が挿入されているか否かを判断し、異物が挿入されていると判断した場合には、サーバーにゴト行為が行なわれていることを報知する方法や、特許文献2記載の遊技機のように、操作ハンドルに接触センサを組み込むことにより、所定時間内に操作ハンドルの接触センサに反応がない場合には、異物等で操作ハンドルが固定されているものとみなし発射装置への電源供給をストップする方法等が提案されている。
【特許文献1】特開2003−340120号公報
【特許文献2】特開平6−315558号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の遊技機では、ゴト行為が発見されてから、サーバーに報知し、その後ゴト行為者を取り締まるため、ゴト行為が行なわれてから、しばらくの間は遊技が通常に行なうことができる。また、特許文献2の遊技機では、操作ハンドルへの電源供給をストップさせたあと、操作ハンドルを元の位置に戻すことにより、電源供給が再開されることから、繰り返しゴト行為が行なえる。など、ゴト行為の発見をすることは可能であるが、ゴト行為自体を防ぐことはできないので、少なからずゴト行為による利益の損失が生じるため、ゴト行為対策としては不十分であった。
【0008】
本発明は、不正に遊技球を獲得しようとするゴト行為が行なわれたときに、遊技球が入賞口に入賞するのを防止することが可能な遊技機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の遊技機は、遊技領域に向けて遊技媒体を打ち出す発射装置と、遊技を行なう際に操作される操作ハンドルと、前記操作ハンドルの操作量に応じた打ち出し強さとなるように、前記発射装置を制御する制御手段と、を備えた遊技機において、前記遊技機における不正が行なわれているか否かを検知する不正検知手段と、前記不正検知手段によって不正が検知された場合に、前記発射装置における遊技媒体の打ち出し強さを、前記操作ハンドルの操作量に基づいた遊技媒体の打ち出し強さから、予め設定された遊技媒体の打ち出し強さとなるように、前記発射制御手段における前記発射装置の制御を切り替える切替制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記予め設定された遊技媒体の打ち出し強さは、操作ハンドルの操作量が最大となるときの遊技媒体の打ち出し強さ、或いは、打ち出された遊技媒体が遊技領域に到達する際の最弱となる遊技媒体の打ち出し強さの少なくともどちらか一方であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の遊技機によれば、ゴト行為が発見されると操作ハンドルの操作量に基づいた遊技媒体の打ち出し強さから、予め設定された遊技媒体の打ち出し強さとなるため、ゴト行為者が操作ハンドルの操作量を変更しても、遊技媒体の打ち出し強さは変更されないので、意図する位置に遊技球を発射することができなくすることにより、ゴト行為が行なわれても、利益に損失が生じることを防ぐことができる。また、ゴト行為が行なわれている状態でも遊技は継続可能であり、ゴト行為者が遊技機の異常を遊技場の従業員に伝えることにより、従業員がゴト行為の行なわれた遊技機の点検を行なうとともに、ゴト行為者を取り締まることが可能となる。
【0012】
また、予め設定された遊技媒体の打ち出し強さは、操作ハンドルの操作量が最大となるときの遊戯媒体の打ち出し強さ、或いは、打ち出された遊技媒体が遊技領域に到達する際の最弱となる強さの少なくともどちらか一方とすることにより、遊技球が入賞口に入賞することを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1及び図2に、本発明を用いたパチンコ機10の外観を示す。パチンコ機10の本体枠11の内部には遊技盤12が配置されており、遊技盤12の前方には前面枠13が開閉自在に設けられている。前面枠13の下方には、遊技媒体である遊技球を受容する供給皿14及び、遊技球の打ち出し強さを調整する操作ハンドル15が設けられている。図1に示すように、前面枠13が閉じている状態のときは、遊技者や遊技場の作業者は、前面枠13に板状のガラスが装着されるガラス窓16を通して遊技盤12の遊技領域12a上を流下する遊技球を見ることができるが、遊技盤12にはもちろんのこと内部の電子機器(図示せず)にもふれることはできない。
【0014】
また、本体枠11の内部には、演出効果音をもたせた音声を発生させるスピーカなどの音声装置や、遊技領域12aに向けて遊技球を打ち出す発射装置17等が設けられている。
【0015】
図3にも示すように、遊技盤12にはガイドレール18に囲まれた遊技領域12aが設けられている。この遊技領域12aの中央にLCDパネル等からなる図柄表示装置19が設けられる他に、始動チャッカー20、通常チャッカー21、アタッカ22、アウト口23が設けられている。ガイドレール18に沿って打ち出された遊技球は、遊技領域12a内を流下して、始動チャッカー20または、通常チャッカー21、アタッカ22のいずれかに入賞するか、アウト口23から回収される。なお、遊技領域12a上には、障害釘や風車などの構造物が設けられているが、公知であるので説明は省略する。
【0016】
図柄表示装置19は、始動チャッカー20に遊技球が入賞したときに行なわれる「大当たり」状態へ移行するか否かを決定する移行抽選に応じて、図柄表示装置19の表示部19aに図柄を変動表示した後、移行抽選に当選した「大当たり」の場合には、例えば同一の図柄を3個直線上に、「7−7−7」のように停止表示させる。一方、移行抽選に当選していない「はずれ」の場合には、同一の3個の図柄は直線上には表示されない。これにより、遊技者に対して移行抽選の抽選結果を報知する。
【0017】
始動チャッカー20には、入賞した遊技球を検知する始動入賞球検知センサ(図示せず)が設けられており、この始動入賞球検知センサにより遊技球が検知されると、所定の遊技球が賞球として払い出されるとともに、上述した移行抽選が行なわれる。なお、この始動チャッカー20に入賞した遊技球は、遊技盤12の裏側で回収される。
【0018】
通常チャッカー21には、入賞した遊技球を検知する通常入賞球検知センサ(図示せず)が設けられており、この検知センサにより遊技球が検知されると、所定の遊技球が賞球として払い出される。なお、この通常チャッカー21に入賞した遊技球は、遊技盤12の裏側で回収される。
【0019】
アタッカ22の扉22aの内側には、大入賞口24が設けられている。アタッカ22には、大入賞口24に入賞した遊技球を検知する大入賞口検知センサ(図示せず)が設けられている。前述した移行抽選で「大当たり」の状態になると、アタッカ22の扉22aは30秒経過、または、遊技球が大入賞口24に10個入賞させることにより閉鎖する。そして、30秒経過する前に遊技球を10個入賞させると、アタッカ22の扉22aは一端閉鎖した後に、再度、開放される。アタッカ22の扉22aが開放されてから閉鎖されるまでの動作を1ラウンドとし、最大15ラウンド繰り返されると、「大当たり」状態が終了するようになっている。なお、大入賞口24を通過した遊技球は、遊技盤12の裏側で回収される。そして、大入賞口24に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口24に入賞した場合に払い出される賞球は、前述した始動チャッカー20や通常チャッカー21に入賞した場合よりも、多いことが一般的である。本実施例では「大当たり」状態での、アタッカ22の扉22aの開放時間を30秒、遊技球の大入賞口24の通過個数を10個、最大ラウンド数を15ラウンドとしたが、それぞれは、任意に変更することができる。
【0020】
次に、図4に操作ハンドル15と発射装置17の電気的な構成をブロック図で示す。操作ハンドル15は、遊技を行なう際に遊技者により回動操作され、操作ハンドル15の回動操作と連動するように設けられた抵抗値ボリューム15aにより、回動量が抵抗値として検出される。検出された抵抗値はロータリーエンコーダ15bによって数値データとして読み取られ、発射制御装置(制御手段)25へ伝達される。発射制御装置25は、数値データに対応して決められる電流値を、発射装置17の内部に設けられたロータリーソレノイド17aに流す。
【0021】
また、操作ハンドル15には、人体が触れたことによって変化する電気容量に基づいて操作ハンドル15が把持されたことを検知するタッチセンサ26が設けられている。タッチセンサ26により、操作ハンドル15が把持されていることが検知できなかった場合、タッチセンサ26より発射制御装置25に信号が伝達され、ロータリーノレノイド17aへ電流が流されることを阻止する。このため、操作ハンドル15が回動操作された状態でも、遊技者が操作ハンドル15を把持しない限り、遊技球が遊技領域12aに打ち出されることはない。
【0022】
発射装置17は、ロータリーソレノイド17aとノックアーム17bを備えている。ロータリーソレノイド17aは円形状に構成されており、その中心にノックアーム17bのアーム部の一端が取り付けられている。ノックアーム17bはアーム部と、アーム部の他端に設けられた打出槌とで構成されており、打出槌で遊技球を打ち付けることにより、遊技球を打ち出すことができる。
【0023】
発射制御装置25よりロータリーソレノイド17aに通電されると、ロータリ−ソレノイド17aの駆動軸は通電された電流に対応した量だけ回転する。ノックアーム17bはロータリーソレノイド17aの駆動軸に固定されているので、駆動軸の回転と同時にロータリーソレノイド17aに固定されている一端を軸にして、他端側の打出槌が遊技球から遠ざかる方向に回転する。ロータリーソレノイド17aは、通電が停止されるとバネ(図示せず)の付勢によって回転前の位置に復帰する。この動作によって、ノックアーム17bの打出槌が遊技球に打ち付けられるので、遊技球は遊技領域12aに向けて打ち出される。
【0024】
振動検知センサ(不正検知手段)27は、パチンコ機10が激しく叩かれた等に発生する振動を検知する。振動が検知されると、発射制御装置25により予め用意されている通常の遊技での振動データとの比較を行い、通常の遊技での振動データによって決められた閾値を超える振動である場合には、振動検知センサ27により発射制御装置25にエラー信号が伝達される。エラー信号が伝達されると、発射制御装置(切替制御手段)25によってロータリーソレノイド17aに伝達される電流値が、ロータリーエンコーダ15bからの数値データとは関係なく、操作ハンドル15の回動量が最大となるときの遊技球の打ち出し強さ(以後、最大打ち出し強さ)、もしくは、打ち出された遊技球が遊技領域12aに到達する際の最弱となる打ち出し強さ(以後、最小打ち出し強さ)の少なくともどちらか一方の電流値に切り替えられロータリーソレノイド17aに流される。
【0025】
最大打ち出し強さは、図3に示すように発射装置17によって打ち出された遊技球28がガイドレール18に沿って移動した後、壁29に遊技球28が当接される(図3中の符号30に示す位置)打ち出し強さである。また、最小打ち出し強さとは、発射装置17によって打ち出された遊技球28がガイドレール18に沿って移動し、ガイドレール18の上端部を超えたところで遊技球が流下する(図3中の符号31で示す位置)打ち出し強さである。
【0026】
なお、振動検知センサ27によって振動が検知され、ロータリーソレノイド17aに伝達される電流値が強制的に変更された場合、パチンコ機10内部に設けられたリセットボタン32を押圧することにより、発射制御装置25からの強制的な電流値の強制的な伝達が解除される。
【0027】
次に、図5に遊技球の打ち出し処理をフローチャートで示す。まず、操作ハンドル15が把持されているか否かをタッチセンサ26によって検知する。操作ハンドル15が把持されていない場合は、操作ハンドル15が把持されるまで繰り返し、タッチセンサ26による検知が繰り返される。
【0028】
タッチセンサ26によって、操作ハンドル15が把持されていることが検知されると、操作ハンドル15の回動操作による、回動量の検出が抵抗値ボリューム15aと、ロータリーエンコーダ15bと、で行なわれる。
【0029】
回動量の検出後、振動検知センサ27によって遊技機に不正な振動が発生していないか否かが判断される。このとき、遊技機に不正な振動が検出されると、振動検知センサ27より、発射制御装置25にエラー信号が伝達され、発射装置17による打ち出し強さが最大打ち出し強さ又は、最小打ち出し強さの少なくともどちらか一方に強制的に変更され、遊技球が打ち出される。
【0030】
また、振動検知センサ27により、遊技機に不正な振動が検出されない場合は、操作ハンドル15の回動量に応じた強さで遊技球が打ち出される。
【0031】
不正な振動により、遊技球の打ち出し強さが最大打ち出し強さ及び最小打ち出し強さに強制変更されたあと、強制変更に対してのリセットが行なわれたか否かの判定があり、前述したようにパチンコ機10の内部に設けられたリセットボタン32が押圧された場合は、パチンコ機10に対する不正な振動の検知から繰り返し行なわる。逆に、リセットボタン32が押圧されない場合は、遊技球の打ち出し強さが強制変更された状態で遊技球の打ち出しが繰り返し行なわれる。
【0032】
以上のように、パチンコ機10を激しく叩く等の不正な振動を検知するする振動検知センサ27を設け、パチンコ機10に不正な振動が発生すると、遊技球の打ち出し強さを、最大打ち出し強さ、もしくは、最小打ち出し強さの少なくともどちらか一方に変更される。これによって、不正な振動が加えられたパチンコ機10は、始動チャッカー20や通常チャッカー21を狙った遊技球の打ち出しが出来なくなるとともに、パチンコ機に不正が行なわれても、利益の損失が生じることを防ぐことができる。さらに、パチンコ機10に異常を感じ遊技者が遊技場の従業員に伝えることにより、ゴト行為などを発見することができるとともに、ゴト行為者の取り締まりを行なうことが可能となる。また、本発明を採用することにより、ゴト行為を行なうのが困難であるという印象を与え、ゴト行為を未然に防ぐことが可能となる。
【0033】
なお、本実施例では、打ち出し強さの変更を、最大打ち出し強さ、もしくは、最小打ち出し強さの少なくともどちらか一方に固定する方法としたが、打ち出し強さを交互に変化させる方法でもよい。この場合、例えば、最大打ち出し強さで遊技球が打ち出されている場合には、所定時間経過したときに最小打ち出し強さに切り替えるようにする。この他に、発射装置17から打ち出される遊技球の数をカウントし、そのカウント数が所定数に到達したら打ち出し強さを切り替える方法でもよい。また、パチンコ機10に対する不正をパチンコ機10を強く叩く等の振動とし、振動検知センサ27を設けたが、不正な電波を検知するセンサや、「大当たり」状態以外にアタッカ22の扉22aが不正に開放されていることを検知するセンサや、始動チャッカー20及び通常チャッカー21に入賞した遊技球の個数に対して払い出される賞球の数が、設定されたデータと一致しているかを比較する比較手段などを使用することができる。
【0034】
本発明の実施例をパチンコ機を例に説明したが、遊技球を打ち出すことにより遊技を行う他の種類の遊技機等へも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】パチンコ機の外観を示す斜視図である。
【図2】前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
【図3】パチンコ機の遊技領域を示す説明である。
【図4】パチンコ機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図5】パチンコ機の遊技球を打ち出す処理の一連のフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
10 パチンコ機(遊技機)
12 遊技盤
12a 遊技領域
15 操作ハンドル
15a 抵抗値ボリューム
15b ロータリーエンコーダ
17 発射装置
17a ロータリーソレノイド
17b ノックアーム
18 ガイドレール
20 始動チャッカー
21 通常チャッカー
24 大入賞口
25 発射制御装置(制御手段)
26 タッチセンサ
27 振動検知センサ(不正検知手段)
28 遊技球
29 壁
30 壁に当接する遊技球の位置
31 ガイドレール上端部を超えて流下し始める遊技球の位置
32 リセットボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域に向けて遊技媒体を打ち出す発射装置と、
遊技を行なう際に操作される操作ハンドルと、
前記操作ハンドルの操作量に応じた打ち出し強さとなるように、前記発射装置を制御する制御手段と、を備えた遊技機において、
前記遊技機における不正が行なわれているか否かを検知する不正検知手段と、
前記不正検知手段によって不正が検知された場合に、前記発射装置における遊技媒体の打ち出し強さを、前記操作ハンドルの操作量に基づいた遊技媒体の打ち出し強さから、予め設定された遊技媒体の打ち出し強さとなるように、前記発射制御手段における前記発射装置の制御を切り替える切替制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記予め設定された遊技媒体の打ち出し強さは、操作ハンドルの操作量が最大となるときの遊技媒体の打ち出し強さ、或いは、打ち出された遊技媒体が遊技領域に到達する際の最弱となる遊技媒体の打ち出し強さの少なくともどちらか一方であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−143873(P2007−143873A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342535(P2005−342535)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】