説明

遊技機

【課題】遊技盤を前枠に対して精度よく取り付けることができ、透明遊技盤の撓みを防止して遊技釘のメンテナンスの作業性が良好な前枠ユニット及び遊技機を提供すること。
【解決手段】前面に複数の遊技釘が配設され遊技球が流下する遊技領域を備えた透明な遊技盤と、遊技盤の背面に固定されたスペーサと、複数の固定部において前記遊技盤を固定支持する前枠と、四方を包囲するフレームを有し前記前枠の背面に取り付けられる裏セット機構と、前枠の前方に配置されるガラス枠と、遊技球を遊技領域に向けて発射する発射ユニットと、を備え、フレームに、遊技盤の後方への変位を規制する規制部が設けられている遊技機である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機においては、弾球された遊技球が遊技領域(遊技盤面上又はその近傍に形成された領域であって、遊技球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で遊技球が遊技領域内の遊技釘や風車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技領域上に配置された各種入賞口に遊技球が入賞すれば所定の景品球(賞球)の払出しがされ、一方、いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に球が流入すれば景品球払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は遊技球の流下における偶然性を利用しつつ遊技球の入賞及び景品球払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
【0003】
このパチンコ機の遊技領域に配置される遊技部品としては、遊技釘等の流路変更部材、遊技球が流入可能な各種入賞口、遊技球の通過を検出する通過ゲート、画像演出を実行する画像表示手段等があり、これらの遊技部品が遊技盤に配置されている。
【0004】
遊技盤は、遊技機の前枠に規定された固定位置において前枠に固定配置される。また、特許文献1には、前枠に設けられた遊技盤収納部に遊技盤を収納し、裏面側から裏機構盤を前枠にロックすると裏機構盤に備えられた球貯留タンクの押圧部が遊技盤を押圧して、遊技盤の収納状態を維持する遊技機が開示されている。
【0005】
パチンコ機の遊技盤の遊技領域には上記の多数の遊技釘が配設されているが、これらの遊技釘には遊技に際して無数の遊技球が落下し、衝突する。その結果、長期に亘る遊技球の落下、衝突による衝撃により遊技釘が下方若しくは斜め下方に徐々に傾いてしまうことがある。遊技場では、常に遊技釘の状態を所定の角度に維持する必要があるため、定期的又は不定期に遊技釘のメンテナンス(補修)を行っている。遊技釘のメンテナンスには、一般的に専用の金槌とゲージ棒と呼ばれる専用の補修器具が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−272016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されている遊技機においては、遊技盤を裏機構盤の球貯留タンクの一部で前枠側へ押圧して固定しているので、各部材の寸法のバラツキや組立てのバラツキによって一定した押圧力を得ることが困難であり、遊技盤の取付け位置精度が高められないという課題がある。
【0008】
また、透明な板状の遊技盤を用いた場合、透明遊技盤はその材質と形状(厚さ)から木材合板の遊技盤に比して前後方向に撓み易く、遊技釘が配設されている領域における遊技盤の前後方向の撓みにより、遊技釘の補修作業が困難になるという課題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、遊技盤を前枠に対して精度よく取り付けることができ、透明遊技盤の撓みを防止して遊技釘のメンテナンスの作業性が良好な前枠ユニット及び遊技機を提供することを例示的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技機は、前面に複数の遊技釘が配設され遊技球が流下する遊技領域を備えた透明な遊技盤と、遊技盤の背面に固定されたスペーサと、複数の固定部において前記遊技盤を固定支持する前枠と、四方を包囲するフレームを有し前記前枠の背面に取り付けられる裏セット機構と、前枠の前方に配置されるガラス枠と、遊技球を遊技領域に向けて発射する発射ユニットと、を備え、フレームに、遊技盤の後方への変位を規制する規制部が設けられている。
【発明の効果】
【0011】
遊技盤を前枠に対して精度よく取り付けることができ、透明遊技盤の撓みを防止して遊技釘のメンテナンスの作業性が良好な遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機の正面図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の背面図である。
【図3】図1に示すパチンコ機のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係る前枠の一例を示す背面図である。
【図5】実施の形態に係る遊技盤とスペーサの一例を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示す遊技盤とスペーサの背面図である。
【図7】図4に示す前枠に図6に示す遊技盤とスペーサを取り付けた状態を示す背面図である。
【図8】図7に示す前枠、遊技盤及びスペーサに裏セット機構のフレームを取り付けた状態を示す背面図である。
【図9】裏セット機構の右フレームに形成された規制部を示す図である。
【図10】図9に示す規制部の作用を説明するための部分拡大図である。
【図11】遊技盤及びスペーサの他の実施の形態を示す背面図である。
【図12】図11に示す規制部の作用を説明するための部分拡大図である。
【図13】裏セット機構の上フレームに形成された規制部を示す図である。
【図14】裏セット機構の左フレームに形成された規制部を示す図である。
【図15】裏セット機構の下フレームに形成された規制部を示す図である。
【図16】実施の形態に係る裏セット機構の四辺のフレームに形成された規制部と遊技盤及びスペーサとの位置関係を説明するための図である。
【実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機2の正面図である。このパチンコ機2は、遊技機枠3、遊技盤ユニット5、ガラス10、発射ユニット(図示せず)、球皿14を有している。発射ユニットは、1個ずつ遊技球23を遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて発射可能である。
【0014】
パチンコ機2は、アレンジボール機、雀遊技球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう。)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。図柄変動遊技については後述する。
【0015】
本願においては、一般的な方向の定義として、パチンコ機を正面(遊技者側)から見た場合における方向で上下左右方向を定義する。また、遊技者からパチンコ機に向かう方向を後方、パチンコ機から遊技者に向かう方向を前方と定義する。また、ある部材の前方の面を前面又は正面とし、後方の面を背面又は裏面とする。部材やユニット等の詳細部分については、個別に別方向の名称を用いる場合もある。
【0016】
パチンコ機2の遊技機枠3は、後述する遊技盤ユニット5その他の部材を保持するためのもので、このパチンコ機2の周囲及び前方を囲むように構成される。遊技機枠3の内部には、遊技盤ユニット5の他にも各種電子基板や遊技球用の経路等各種機構部品が配置され、遊技機枠3によって周囲側面及び前面からのパチンコ機2内部への不正アクセスが防止されるようになっている。
【0017】
例えば、パチンコ機2の周囲を囲む外枠4、その内側にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技盤ユニット5を保持する前枠9、前枠9の前方にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されてガラス10とその周囲を装飾する装飾部材32とを保持するガラス枠12とを有して遊技機枠3が構成される。
【0018】
ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置され、パチンコ機2の前方を覆い、内部に保持された遊技盤6を前方から遊技者が視認することができるようにするための透明部材である。ガラス10は2枚の透明平板ガラスで形成されてガラス枠12の裏面側に保持され、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
【0019】
球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するためにパチンコ機2の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方、すなわちガラス枠12の下方部分に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。
【0020】
発射ユニットは、遊技球供給装置(図示せず)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に送り出された遊技球23を、遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)するためのものである。発射ユニットは、例えば発射位置の遊技球23を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、前枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射装置ハンドル15がパチンコ機2の前面下方に設けられている。
【0021】
遊技盤ユニット5は、表面側の略中央にセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤6には多数の遊技釘27も配置されている。遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように遊技機枠3(本実施の形態においては、遊技機枠3の一部としての前枠9。)に保持されている。その遊技盤6の表面には略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられており、レール飾り26の外レール部材26aが遊技盤に対して立設するように配置されている。そして、レール飾り26の外レール部材26aによって画定され、外レール部材26aに面した略円形状の領域が遊技領域16となっている。
【0022】
本実施の形態において、遊技盤6は透明な樹脂、例えば、アクリル樹脂等を板状に成形した部材を採用している。これにより、遊技者は、遊技盤6を透過して遊技盤6の後方に配置された意匠パネルや演出装置を視認することができるように構成されている。なお、遊技盤6の材質は樹脂に限らず、透明なガラスその他のセラミックス等の素材を用いてもよい。また、遊技盤6の背面側には遊技盤6と前枠9との間に間隔を保持するためのスペーサ46(図5参照)が固定されている。
【0023】
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、遊技領域16内に多数配置されている。また、遊技領域16には、普通入賞口28、始動入賞口29、大入賞口31等の入球部材及びアウト口30が配置されている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車34等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車34を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
【0024】
センター役物7は、図柄変動遊技を実現するものである。センター役物7は、遊技盤6の表側に配置される表ユニット7eと、遊技盤6の裏側に配置される裏ユニット7fと、によって構成されており、表ユニット7eと裏ユニット7fによって前後方向において遊技盤6を挟んで配置される。表ユニット7eは、装飾効果を発揮する装飾部品から構成されており、裏ユニット7fには、可動物ユニット40等各種遊技部品が配置されている。
【0025】
センター役物7の中央部には、演出表示装置7aが配置されるとともに、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。表示開口部7dの中央上部には、可動物ユニット40が設けられている。可動物ユニット40には発光装置300が取り付けられている。この発光装置300は、9つの領域に区切られた発光領域を有しており、これらの発光領域を選択的に発光させるように制御することにより、遊技の進行に応じて数字や文字その他の各種の情報を表示することができる。
【0026】
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、始動入賞口29への入球を契機として実行される抽選結果を視覚的に演出するための表示図柄が表示される。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、遊技制御手段としての演出制御基板が中継基板を介して電気的に接続されており、演出制御基板によって画像表示が制御される。
【0027】
図2は図1に示すパチンコ機2の背面図である。遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の全体の制御を行う遊技制御手段としてのメイン制御基板201(図3参照)を収容したメイン制御基板ケース35と、演出表示装置7aの画像表示や可動物ユニット40の駆動制御、発光装置300の発光態様等の演出制御を行うサブ制御基板202(図3参照)を収容したサブ制御基板ケース36と、賞球の払出しを制御する払出制御基板206(図3参照)を収容した払出制御基板ケース37と、受電基板207(図3参照)を収容した電源基板ケース38と、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御基板によって遊技の制御が実現される。更に、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板39が設けられている。
【0028】
上記メイン制御基板201を収容したメイン制御基板ケース35、サブ制御基板202を収容したサブ制御基板ケース36、払出制御基板206を収容した払出制御基板ケース37、受電基板207を収容した電源基板ケース38、その他の球経路部品等の部材を含んで裏セット機構41が構成されている。また、裏セット機構41は、後に詳述するように右フレーム42(図2においては左側)、上フレーム43、左フレーム44(図2においては右側)及び下フレーム45によって四方(四辺部)が包囲されるように構成されている。そして、遊技盤6とスペーサ46(図5参照)、前枠9及び裏セット機構41によって本実施の形態における前枠ユニット9aが構成されている。
【0029】
図示しない球発射装置により遊技球23が発射されると、遊技球23はレール飾り26の外レール部材26aに沿いつつ進行して遊技領域16内の上部に至る。その後、遊技球23は、複数の通過軌跡に沿って移動し、あるものはレール飾り26の外レール部材26aに沿って右側に移動し、あるものは遊技釘27に衝突しつつ遊技領域16内を下方に流下し、あるものは普通入賞口28に流入して一定数の賞球の払出契機となり、あるものはいずれの入球装置にも流入せずに遊技領域16内最下部に位置するアウト口30に流入してアウト球としてパチンコ機2の外部側へと排出される。
【0030】
図柄変動遊技中に遊技球23が始動入賞口29に流入すると、その流入に起因して演出表示装置7aの表示図柄7cが回転表示(第1の特別遊技の抽選)を開始し、その表示図柄7cが所定の図柄(例えば、「7・7・7」。)で停止表示すれば、図柄変動遊技における大当りが発生する。そして、大入賞口31が開放して多量の入賞球を受け入れ、多量の賞球が球皿14へと払い出されるようになっている。
【0031】
次に、パチンコ機2の内部構成等のシステム構成について説明する。図3は、パチンコ機2のシステム構成の一例を示すブロック図である。パチンコ機2の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
【0032】
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
【0033】
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し、解釈及び実行する。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータなどを読み出し、これらに基づいてパチンコ機2全体の制御を行う。
【0034】
ROM201bには、メインCPU201aが実行する各種処理、及びその他の遊技の制御を行うのに必要なプログラム及びデータなどが記憶されている。また、RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
【0035】
I/F回路201dは、メイン制御基板201と、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。ただし、メイン制御基板201とサブ制御基板202との間では、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。即ち、一方向の送信のみが可能となっている。
【0036】
また、I/F回路201dは、乱数発生器220に接続されており、乱数発生器220から発生した乱数を示す信号を受信する。乱数発生器220は、ハードウェアの乱数発生器である。具体的に説明すると、乱数発生器220は、例えば、10進法で0〜65535の範囲の乱数を昇順に1つずつ(+1ずつ)一定時間毎に発生させる。また、0〜65535の範囲の乱数を発生させる周期(0〜65535の範囲の乱数を全て発生させるのに要する時間)は、例えば4[msec]である。
【0037】
また、I/F回路201dは、パチンコ機2の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりメイン制御基板201は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
【0038】
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、インターフェース回路(I/F回路)202i、及び発光制御信号生成回路202kが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、I/F回路202i、及び発光制御信号生成回路202kは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、受電基板207及び電飾基板208が接続されている。
【0039】
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し、解釈及び実行する。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、サブ制御基板202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
【0040】
ROM202bには、サブCPU202aが実行する処理、及びその他の遊技中の演出を実行するのに必要なプログラムや、種々のデータが記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
【0041】
なお、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれメイン制御基板201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
【0042】
I/F回路202iは、メイン制御基板201からの信号の受信の際に、タイミングの制御などを行う。
【0043】
演出表示装置7aは、液晶表示装置を備えて構成され、画像制御プロセッサ202dに接続されている。画像データROM202eには、演出表示装置7aに表示されるキャラクタ、文字、及び背景などの画像データが記憶されている。
【0044】
また、ビデオRAM202fは、演出表示装置7aに表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、演出表示装置7aに表示される。なお、液晶表示装置の代わりに、例えばプラズマディスプレイなどを用いて演出表示装置7aを構成するようにしてもよいということは言うまでもない。
【0045】
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ133から出力される。
【0046】
更に、本実施の形態では、演出用周辺機器として、スピーカ133の他に、遊技の状態に応じて点灯又は消灯する電飾部品130が設けられている。電飾部品130としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)などが挙げられる。
【0047】
なお、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、サブ制御基板202によってのみ制御され、メイン制御基板201によっては制御されない。
【0048】
また、前述したように、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。また、I/F回路202iは、パチンコ機2の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりサブ制御基板202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
【0049】
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、パチンコ機2の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品130に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。
【0050】
入賞口基板203には、始動入賞口29への遊技球23の入賞を検出するセンサである始動入賞口スイッチ210と、ゲート33への遊技球23の通過を検出するセンサである普通図柄作動ゲートスイッチ211と、普通入賞口28への遊技球23の入賞を検出するセンサである普通入賞口スイッチ212と、大入賞口31への遊技球23の入賞を検出するセンサである大入賞口スイッチ213と、大入賞口31内に形成されている特定領域への遊技球23の通過を検出するセンサである特定領域検出スイッチ214とが接続されている。
【0051】
入賞口基板203は、これら始動入賞口スイッチ210、普通図柄作動ゲートスイッチ211、普通入賞口スイッチ212、大入賞口スイッチ213、及び特定領域検出スイッチ214から送信された信号に基づいて、遊技球23がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号をメイン制御基板201に送信する。
【0052】
更に、入賞口基板203には、普通電動役物を開放させるための普通電動役物ソレノイド215と、大入賞口31を開放させるための大入賞口ソレノイド216と、大入賞口31内での遊技球23の動きを制御するための特定領域ソレノイド217とが接続されている。具体的に、特定領域ソレノイド217は、特定領域検出スイッチ214により特定領域への遊技球23の通過が検出されるまでは特定領域への遊技球23の通過が容易になる状態にし、特定領域への遊技球23の通過が検出されると特定領域への遊技球23の通過が容易になる状態を解除する。
【0053】
入賞口基板203は、メイン制御基板201から普通電動役物開放指示信号を入力すると、普通電動役物を駆動させるための電流を普通電動役物ソレノイド215に出力する。これにより、普通電動役物が開閉動作を行う。
【0054】
また、入賞口基板203は、メイン制御基板201から大入賞口開放指示信号を入力すると、大入賞口扉を駆動させるための電流を大入賞口ソレノイド216に出力する。これにより、大入賞口31が開放する。一方、メイン制御基板201から大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、大入賞口扉を駆動させるための電流の出力を中止する。これにより、大入賞口31が閉鎖する。
【0055】
更に、特定領域を遊技球23が通過することにより、特別遊技が次の単位遊技に移行することが確定し、メイン制御基板201から特定領域制御指示信号を入力すると、入賞口基板203は、特定領域への遊技球の通過が容易になる状態を解除するための電流を特定領域ソレノイド217に出力する。なお、前述したように、本実施の形態では、1回の特別遊技において、最大15回の単位遊技が継続するようにしている。
【0056】
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動基板204は、メイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLEDや、入賞数を表示する4つのLEDを発光させる。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置108に配設されている7セグメントLEDや、ゲート通過数を表示する4つのLEDを発光させる。
【0057】
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域16中に発射するための発射装置ハンドル15に接続されている。発射制御基板205は、発射装置ハンドル15が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射装置ハンドル15が操作されたことを認識する。
【0058】
そして、メイン制御基板201は、球皿14に遊技球23が一定量以上貯留していない場合に発射許可信号を発射制御基板205に送信する。そうすると、発射制御基板205は、遊技球23が遊技領域16に向けて発射されるように発射装置ハンドル15を制御する。
【0059】
一方、球皿14に遊技球23が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信する。これにより、発射制御基板205は、遊技球23が遊技領域16に向けて発射されないように発射装置ハンドル15を制御する。
【0060】
払出制御基板206は、メイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球23)が球皿14に払い出されるように、パチンコ機2の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球23)を払い出す。
【0061】
なお、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206は、受電基板207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
【0062】
受電基板207は、パチンコ機2の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び電飾基板208に分配する。
【0063】
次いで、図4から図16の図面を参照して、本実施の形態に係る前枠ユニット9aの構成について説明する。図4から図7は本実施の形態に係る前枠ユニット9aのうち前枠9、遊技盤6及びスペーサ46の構成を示す図であり、図4は前枠9の一例を示す背面図、図5は遊技盤6とスペーサ46の一例を示す斜視図、図6は遊技盤6とスペーサ46とを固定したユニットの背面図、図7は図4に示す前枠9に図6に示す遊技盤6とスペーサ46を取り付けたときの背面図である。
【0064】
図4に示されるように、本実施の形態に係る前枠9は、遊技盤6及び遊技盤ユニット5を遊技者に視認可能に露出するための開口が中央に形成されている。上方の左右と下方の左右の4箇所には遊技盤6及びスペーサ46を遊技盤ユニット5と共に前枠9に固定するための固定部材91,92,93,94が設けられている。各固定部材91〜94は、軸91a,92a,93a,94aを中心に回動可能な略長方形状の固定片91b,92b,93b,94bを備えている。
【0065】
図5は本実施の形態に係る遊技盤6とスペーサ46を背面側から見た分解斜視図であり、図6は遊技盤6をスペーサ46に固定した状態を示す背面図である。本実施の形態において遊技盤6は、透明なアクリル樹脂を板状に加工して作製されており、中央に表示開口部7dが形成されている。遊技盤6の前面側には図1に示すように多数の遊技釘27や風車34、普通入賞口28、始動入賞口29、大入賞口31等が配置されて遊技領域16が形成される。
【0066】
スペーサ46はプラスチック材料を成型加工して作製されており、中央に遊技盤6の遊技領域16に対応する開口46aが形成されている。遊技盤6は多数のねじ48によってスペーサ46に堅固に固定される。本実施の形態に係る透明な遊技盤6は約9mmの厚さで構成されている。一方、この種パチンコ機2に多用される木製合板の遊技盤は、従来、約19mmの厚さで構成されている。スペーサ46は、前枠9を透明樹脂製の遊技盤6と木製合板の遊技盤とで共通化するために厚さを調整する機能、透明遊技盤6の強度を高める機能、遊技盤6の背面側に可動役物や意匠パネル、表示装置等を収納するスペースを確保する機能を発揮する。スペーサ46の右側端面(図6においては左側)には外側に突設部461が形成されている。この突設部461の機能については後述する。
【0067】
図7は図6に示した遊技盤6とスペーサ46を前枠9に取り付けた状態を示す背面図である。本実施の形態において遊技盤6は多数のねじ48によりスペーサ46に固定され、そして前枠9の4箇所に設けられた固定部材91,92,93,94の固定片91b,92b,93b,94bにより前枠9に固定支持される。なお、これら固定部材91,92,93,94が設けられた4箇所が本実施の形態における固定部である。
【0068】
図8は、図7に示す前枠9、遊技盤6及びスペーサ46に裏セット機構41の右フレーム42(図8においては左側)、上フレーム43、左フレーム44(図8においては右側)及び下フレーム45を取り付けた状態を示す背面図である。なお、実際にはこれらの右フレーム42、上フレーム43、左フレーム44及び下フレーム45は裏セット機構41に一体的に組み込まれているものであるが、図8においては、便宜上、裏セット機構41の他の部材の図示を省略している。
【0069】
本実施の形態においては、前枠9の4箇所の固定部材91,92,93,94が設けられた互いに隣接する固定部の間に対応する位置に、遊技盤6の後方への変位を規制する規制部が設けられている。すなわち、前枠9右上の固定部材91と隣接する右下の固定部材94の間の右フレーム42、前枠9右上の固定部材91と隣接する左上の固定部材92の間の上フレーム43、前枠9左上の固定部材92と隣接する左下の固定部材93の間の左フレーム44及び前枠9右下の固定部材94と隣接する左下の固定部材93の間の下フレーム45のそれぞれに規制部を設けている。なお、規制部は必ずしも全てのフレーム42〜45に設ける必要はなく、少なくとも1箇所に設ければよい。
【0070】
また、以下に説明する実施の形態においては、各規制部がスペーサ46に当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制するように構成しているが、遊技盤6が直接規制部に当接するようにして遊技盤6の後方への変位を規制するように構成してもよいことは言うまでもない。
【0071】
以下、図9〜図16を参照して実施の形態の一例を具体的に説明する。図9〜図12は、裏セット機構41の右フレーム42に規制部を設けた例を説明するための図である。図9は前枠ユニット9aの背面左側から見た斜視図であり、便宜上、左フレーム44の図示を省略している。図9に示されるように、裏セット機構41の右フレーム42(図9においては左側)の内周面には上下に亘って前後方向に延設された複数のリブ421,422が形成されている。これらのリブ421,422のうち上下方向の中央近傍に設けられた4本のリブ421の前側端部は、スペーサ46の突設部461の背面に臨んで延設されている。リブ421の前側端部とスペーサ46の突設部461の背面との間隔は1mm程度に設定されている。リブ421は図9に示す実施の形態における規制部である。なお、リブ421の数や位置は任意に設定することができる。
【0072】
図10は図9に示す規制部の作用を説明するための部分拡大図である。図10に示されるように、遊技盤6が前方から何らかの応力を受けて後方へ変位する(撓む)とリブ421の前側端部とスペーサ46の突設部461の背面とが当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制する。突設部461を利用して遊技盤6の変位を規制するように構成することにより、遊技盤6の内側の遊技部品等を配置する領域を拡大することができる。
【0073】
図11は、右フレーム42のリブ421を規制部として機能させる場合の変形例を示す図である。図11においては、図10においてスペーサ46に一体的に形成された突設部461をスペーサ46とは別の部材である板部材462を用いて形成している。板部材462は、例えば、ねじ463等を用いてスペーサ46に取り付けることができる。このように構成することにより、スペーサ46や右フレーム42を多機種で共用する場合等に、設計の自由度を高めることができる。
【0074】
図12は図11に示す規制部の作用を説明するための部分拡大図である。図12に示されるように、遊技盤6が前方から何らかの応力を受けて後方へ変位する(撓む)とリブ421の前側端部とスペーサ46に取り付けられた板部材462とが当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制する。板部材462は鉄板やアルミ板等の金属板を型抜き形成して作成することができる。また、硬質プラスチックやセラミックスで作製してもよい。
【0075】
図13は、裏セット機構41の上フレーム43に規制部を設けた例を説明するための図である。図13は前枠ユニット9aの背面下側から見た斜視図であり、便宜上、下フレーム45の図示を省略している。図13に示されるように、裏セット機構41の上フレーム43の内側面432には前方へ突設された2箇所のボス431が形成されている。これらのボス431とスペーサ46の背面との間隔は1mm程度に設定されている。遊技盤6が前方から何らかの応力を受けて後方へ変位する(撓む)とボス431の先端部とスペーサ46の背面とが当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制する。ボス431は図13に示す実施の形態における規制部である。なお、ボス431の数や位置は任意に設定することができる。
【0076】
図14は、裏セット機構41の左フレーム44(図14においては右側)に規制部を設けた例を説明するための図である。図14は前枠ユニット9aの背面右側から見た斜視図である。図14に示されるように、裏セット機構41の左フレーム44の内側には前方へ突設された規制部材441が取り付けられている。この規制部材441とスペーサ46の背面との間隔は1mm程度に設定されている。遊技盤6が前方から何らかの応力を受けて後方へ変位する(撓む)と規制部材441の前側端部とスペーサ46の背面とが当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制する。規制部材441は図14に示す実施の形態における規制部である。なお、規制部材441の数や位置は任意に設定することができる。また、規制部材441は左フレーム44に対して着脱容易に取り付けられている。
【0077】
図15は、裏セット機構41の下フレーム45に規制部を設けた例を説明するための図である。図15は前枠ユニット9aの背面上側から見た斜視図であり、便宜上、上フレーム43の図示を省略している。図15に示されるように、裏セット機構41の下フレーム45の前側にはアウト口30からパチンコ機2内に回収された遊技球23の球通路となる球通路部452が形成されている。そして球通路部452の前面には球通路の側壁451が設けられている。この側壁451とスペーサ46の背面との間隔は1mm程度に設定されている。遊技盤6が前方から何らかの応力を受けて後方へ変位する(撓む)と側壁451とスペーサ46の背面とが当接することにより遊技盤6の後方への変位を規制する。側壁451は図15に示す実施の形態における規制部である。
【0078】
図16は、図9〜図15を参照して説明した実施の形態に係る裏セット機構41の四辺のフレーム(右フレーム42、上フレーム43、左フレーム44及び下フレーム45)に形成された規制部(右フレーム42のリブ421、上フレーム43のボス431、左フレーム44の規制部材441及び下フレーム45の側壁451)と遊技盤6及びスペーサ46との位置関係を説明するための図である。図16に示されるように、遊技盤6及びスペーサ46が前枠に固定される4隅の固定部91〜94(図7参照)の間における四辺のフレーム42〜45にそれぞれ適切な規制部421,431,441,451を設けることにより、透明遊技盤6の後方への変位(撓み)を効果的に抑止することができる。
【0079】
なお、図16に示した実施の形態においては、裏セット機構41の四辺のフレーム(右フレーム42、上フレーム43、左フレーム44及び下フレーム45)の全てに規制部(リブ421、ボス431、規制部材441及び側壁451)を形成した形態を示したが、少なくとも1箇所に規制部を設けることにより、遊技盤6を前枠9に対して精度よく取り付けることができ、遊技盤6の撓みを防止して遊技釘27のメンテナンスの作業性が良好な前枠ユニット9a及びパチンコ機2を提供するという本発明の目的を達成することができる。
【0080】
以上、実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0081】
2:パチンコ機(遊技機)
3:遊技機枠
4:外枠(遊技機枠の一部)
5:遊技盤ユニット
6:遊技盤
6a:遊技盤面
7:センター役物
7a:演出表示装置
7b:表示部
7c:表示図柄
7d:表示開口部
7e:表ユニット
7f:裏ユニット
9:前枠(遊技機枠の一部)
9a:前枠ユニット
10:ガラス
12:ガラス枠
14:球皿
14a:上球皿
14b:下球皿
14c:球抜き部材
15:発射装置ハンドル
16:遊技領域
22:ヒンジ
23:遊技球
26:レール飾り
26a:外レール部材
27:遊技釘
28:普通入賞口
29:始動入賞口
30:アウト口
31:大入賞口
32:装飾部材
33:ゲート
34:風車
35:メイン制御基板ケース
36:サブ制御基板ケース
37:払出制御基板ケース
38:電源基板ケース
39:外部出力端子板
40:可動物ユニット
41:裏セット機構
42:右フレーム
43:上フレーム
44:左フレーム
45:下フレーム
46:スペーサ
46a:開口
48:ねじ
91〜94:固定部材
91a〜94a:軸
91b〜94b:固定片
106:特別図柄表示装置
108:普通図柄表示装置
130:電飾部品
133:スピーカ
201:メイン制御基板
201a:メインCPU
201b:ROM
201c:RAM
201d:I/F回路
201e:バス
202:サブ制御基板
202a:サブCPU
202b:ROM
202c:RAM
202d:画像制御プロセッサ
202e:画像データROM
202f:ビデオRAM
202g:音源回路
202h:アンプ
202i:I/F回路
202j:バス
202k:発光制御信号生成回路
203:入賞口基板
204:LED駆動基板
205:発射制御基板
206:払出制御基板
207:受電基板
208:電飾基板
209:電源装置
210:始動入賞口スイッチ
211:普通図柄作動ゲートスイッチ
212:普通入賞口スイッチ
213:大入賞口スイッチ
214:特定領域検出スイッチ
215:普通電動役物ソレノイド
216:大入賞口ソレノイド
217:特定領域ソレノイド
218:払出装置
219:電源スイッチ
220:乱数発生器
300:発光装置
421:リブ(規制部)
422:リブ
431:ボス(規制部)
432:内側面
441:規制部材(規制部)
451:側壁(規制部)
452:球通路部
461:突設部
462:板部材
463:ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に複数の遊技釘が配設され遊技球が流下する遊技領域を備えた透明な遊技盤と、
該遊技盤の背面に固定されたスペーサと、
複数の固定部において前記遊技盤を固定支持する前枠と、
四方を包囲するフレームを有し前記前枠の背面に取り付けられる裏セット機構と、
前記前枠の前方に配置されるガラス枠と、
前記遊技球を前記遊技領域に向けて発射する発射ユニットと、を備え、
前記フレームに、前記遊技盤の後方への変位を規制する規制部が設けられている、遊技機。
【請求項2】
前記規制部は、前記遊技盤又は前記スペーサと当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記規制部は、前記フレームの内側面に前後方向に延設されたリブであり、該リブの前側端部が前記遊技盤又は前記スペーサの背面に当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記スペーサは略平面状に形成された側端面の一部に外側へ突設する突設部を備え、前記リブの前側端部が前記突設部の背面に当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項3に記載の前枠ユニット。
【請求項5】
前記規制部は、前記フレームの内側面から前方へ突設されたボスであり、該ボスの先端部が前記遊技盤又は前記スペーサの背面に当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項1又は請求項2に記載の前枠ユニット。
【請求項6】
前記規制部は、前記フレームの内側に取り付けられた規制部材であり、該規制部材の前側端部が前記遊技盤又は前記スペーサの背面に当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項1又は請求項2に記載の前枠ユニット。
【請求項7】
前記フレームの前側に前記遊技球の球通路となる球通路部が形成され、
前記規制部は、前記球通路部の前面に位置する前記球通路の側壁であり、該球通路の側壁が前記遊技盤又は前記スペーサの背面に当接することにより前記遊技盤の後方への変位を規制する、請求項1又は請求項2に記載の前枠ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2012−239610(P2012−239610A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112032(P2011−112032)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】