説明

遊技機

【課題】緩衝部材で跳ね返った遊技球によってセンターケースが破損してしまうことを抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】発射装置により発射されて遊技領域の一側上部から他側上部まで移動してきた遊技球が衝接する第1緩衝部材と、第1緩衝部材に衝接することで包囲枠体24に向けて跳ね返った遊技球が衝接する第2緩衝部材と、第1緩衝部材を保持するための第1保持部と、第2緩衝部材を保持するための第2保持部63と、を備え、包囲枠体24には、遊技領域を流下する遊技球の当該包囲枠体24内への進入を防ぐことが可能な鎧部43が設けられ、第2保持部63は、第1保持部との間に遊技球が通過可能な空間を空けた状態で鎧部43に設けられ、鎧部43には、第2緩衝部材の前面側に重なる第2カバー体74を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技盤の表面に遊技領域を区画形成する区画部材と、前記遊技領域に配設される枠体状のセンターケースと、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、区画部材によって遊技盤の表面に略円形状の遊技領域を形成するとともに、遊技領域の左右一側には発射装置により発射された遊技球を遊技領域の上部まで案内する発射球案内路を設け、遊技領域の左右他側の上部には、発射球案内路から区画部材に沿って移動する遊技球の流下方向を遊技領域の内側方向に変換する緩衝部材を設けている。
【0003】
さらに、遊技領域の中央部分には、前面が開口する包囲枠体(所謂センターケース)を設け、該包囲枠体の奥側に形成される開口部に表示装置の表示部を臨ませることで、該表示部を遊技者から視認可能とし、始動口への遊技球の入賞に基づいて表示装置の表示部に形成される変動表示領域の各々で複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームの結果が特別結果態様となると、遊技領域に設けた変動入賞装置を遊技球が入賞しない閉状態から遊技球が入賞可能な開状態に変換する特別遊技状態を発生させるようにしたものが一般的である。
【0004】
また、近年では、遊技領域のうち上記した緩衝部材が設けられる側、すなわち、遊技領域を挟んで発射球案内路とは反対側となる包囲枠体(センターケース)の右側領域を流下した遊技球が入賞可能なように変動入賞装置を配置し、通常遊技状態では、包囲枠体の左側領域を狙って遊技球を発射させる一方、特別遊技状態では、包囲枠体の右側領域を狙って遊技球を発射させるようにして、遊技性を向上させるようにしたものが徐々に増えてきている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−012184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記したような変動入賞装置等の入賞具を、遊技領域のうち発射球案内路とは反対側となる領域(右側領域)に配置した場合には、当該領域まで到達するだけの遊技球の発射勢で遊技球を発射(所謂、右打ちやまくり打ち)するため、特別遊技状態においては遊技球が緩衝部材へ頻繁に衝接することになる。通常、緩衝部材はゴム、シリコン、ウレタン等の弾性材で構成されており、緩衝部材に衝接した遊技球の移動勢を減衰するが、右打ちやまくり打ちをした場合には当初の発射勢が強いため、遊技球が緩衝部材に衝接して跳ね返った場合であってもその勢いは強い。
【0007】
このことから、緩衝部材の球衝接面の近傍に、遊技釘、上記した包囲枠体や変動入賞装置等の遊技部材が配設されている場合には、緩衝部材で跳ね返った遊技球が衝突して遊技部材が破損したり、遊技部材の劣化の進み具合が早くなってしまったりするという問題がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発射装置により発射されて緩衝部材で跳ね返った遊技球によってセンターケースが破損してしまうことを抑制することができる遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤の表面に遊技領域を区画形成する区画部材と、前記遊技領域に配設される枠体状のセンターケースと、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、を備えた遊技機において、
前記発射装置により発射されて前記遊技領域の一側上部から他側上部まで移動してきた遊技球が衝接する第1緩衝部材と、
前記第1緩衝部材に衝接することで前記センターケースに向けて跳ね返った遊技球が衝接する第2緩衝部材と、
前記第1緩衝部材を保持するための第1保持部と、
前記第2緩衝部材を保持するための第2保持部と、を備え、
前記センターケースには、前記遊技領域を流下する遊技球の当該センターケース内への進入を防ぐことが可能な鎧部が設けられ、
前記第2保持部は、前記第1保持部との間に遊技球が通過可能な空間を空けた状態で前記鎧部に設けられ、
前記鎧部には、前記第2緩衝部材の前面側に重なる装飾カバー体を設けたことを特徴とする遊技機である。
【0010】
請求項2に記載のものは、前記装飾カバー体は、前記第2緩衝部材の前面を被覆可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0011】
請求項3に記載のものは、前記第2保持部は、
前記第2緩衝部材が前方から装着される第2保持部本体と、
該第2保持部本体から前方へ突出して前記第2緩衝部材に挿入される第2支持部と、を含み、
前記第2緩衝部材は、前記第2保持部本体と前記装飾カバー体とに間に挟まれるようにして前記第2保持部に保持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、発射装置により発射されて緩衝部材で跳ね返った遊技球によってセンターケースが破損してしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】透明部材保持枠を開放した状態におけるパチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技盤の斜視図である。
【図4】遊技盤の部分拡大図である。
【図5】遊技盤に設けられた各弾性緩衝部材およびその周辺の正面図である。
【図6】上側区画部材および第1弾性緩衝部材の後方から見た分解斜視図である。
【図7】遊技盤に設けられた各弾性緩衝部材の断面図である。
【図8】第2弾性緩衝部材および第2保持部の分解斜視図である。
【図9】各弾性緩衝部材に衝接する遊技球の挙動の説明図である。
【図10】第2弾性緩衝部材を揺動可能とした変形例の説明図であり、(a)は遊技球が第3球衝接面に衝接する前の状態、(b)は第3球衝接面に衝接した状態、(c)は第3球衝接面から外れた状態である。
【図11】第2実施形態における減衰機構の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図12】第2実施形態における減衰機構の分解斜視図である。
【図13】第2実施形態における収納部の説明図である。
【図14】第2実施形態における減衰機構の変形例の説明図であり、(a)は減衰機構と発光演出基板の後方から見た斜視図、(b)は減衰機構と発光演出基板の前方から見た斜視図、(c)は遊技盤に装着された減衰機構の正面図である。
【図15】第3実施形態における減衰機構の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図16】(a)は第3実施形態における遊技盤本体の説明図、(b)は遊技盤本体に止着された減衰機構の説明図である。
【図17】第4実施形態における包囲枠体の分解斜視図である。
【図18】第4実施形態における遊技盤に設けられた各弾性緩衝部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、矩形状の機枠(外枠)2の前面側に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3のベースとなる前面枠本体4の表面側には額縁状の遊技盤収納部5を備え、該遊技盤収納部5内には遊技領域6が表面に区画形成された遊技盤7(図2参照)を着脱可能とし、前面枠本体4のうち遊技盤収納部5の下方には、遊技盤7側へ向けて遊技球を発射可能な発射装置8を備えている。また、前面枠本体4の前面の一側(図1中、左側)には透明部材保持枠9を開閉可能な状態で軸着し、該透明部材保持枠9の上寄りの位置には透視可能な透明部材10を保持し、透明部材保持枠9の下部には、遊技球を貯留可能な上皿ユニット11を備えている。そして、透明部材保持枠9を閉じて前面枠本体4の表側に透明部材保持枠9を重合すると、遊技盤7の前面が透明部材保持枠9により被覆されるとともに、透明部材10が遊技領域6の前方に配置され、透明部材10を通して遊技領域6を前方から視認できるように構成されている。また、前面枠本体4のうち透明部材保持枠9の下方には、上皿ユニット11をオーバーフローした遊技球が排出される下皿ユニット12を備え、該下皿ユニット12の左側にスピーカー14を備え、下皿ユニット12の右側には、発射装置8を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)16を備えている。
【0015】
遊技盤7は、図2および図3に示すように、合板やプラスチック等で形成された矩形状の遊技盤本体20を備え、遊技盤7の表面(遊技盤本体20の表面)には枠状の区画部材(サイドケース)21を止着して上縁が円弧状の遊技領域6を区画形成し、該遊技領域6の側方(図2中、左側方)には縦向き円弧状の発射球案内路22を備えている。また、遊技領域6には、当該遊技領域6を流下する遊技球の流下方向に変化を与えたり、遊技球を取り込んだりすることが可能な遊技部材(包囲枠体24、第1始動口25、第1大入賞口26、一般入賞口27、第2大入賞口28、普図始動ゲート29、第2始動口30、遊技釘31)を備えている。具体的には、遊技領域6内の略中央には包囲枠体(センターケース)24を備え、該包囲枠体24の後方には表示部33aが設けられた変動表示装置33を備えている。そして、包囲枠体24をその上部および左右両側部が区画部材21から遊技球の直径よりも広い間隔で離間した状態で配設して球通路34(上側球通路34a、一側(左側)球通路34b、他側(右側)球通路34c)を形成し、遊技球が球通路34を通って包囲枠体24の上方および左右両側方を移動(流下)可能としている。なお、他側球通路34cは、本発明における遊技領域6の他側領域に相当する。
【0016】
さらに、遊技領域6のうち包囲枠体24の下方には第1始動口25を配置し、該第1始動口25の下方には第1大入賞口26を配置し、該第1大入賞口26の左右両側方には一般入賞口27を複数備えている。また、包囲枠体24の側方(図1中、右側方)に位置する他側球通路34cの上寄りには第2大入賞口28(本発明における変動入賞装置に相当)を配置するとともに、下寄りには普図始動ゲート29を配置し、他側球通路34cの下方には、開閉部材(普通電動役物)30aを具備する第2始動口30を備えている。そして、第1大入賞口26の下方に位置する遊技領域6の下端には、入賞せずに流下してきた遊技球を回収するアウト口35を設け、遊技領域6のうち包囲枠体24、普図始動ゲート29、第1始動口25、第2始動口30、一般入賞口27、第1大入賞口26、第2大入賞口28等の取付部分を除いた箇所には遊技釘31を植設してある。
【0017】
なお、第2始動口30の開閉部材30a、第1大入賞口26、第2大入賞口28は、所定条件の成立に基づいて、遊技球が入賞不能な閉状態から遊技球が入賞可能な開状態に変換するように構成されている。詳しくは、第1大入賞口26は、常態においては閉状態に設定され、遊技球の第1始動口25への入賞を契機にして実行される第1特図変動表示ゲームの結果態様が大当たりとなった場合、または、遊技球の第2始動口30への入賞を契機にして実行される第2特図変動表示ゲームの結果態様が大当たりとなった場合に、閉状態から開状態に変換する。また、第2大入賞口28は、常態においては閉状態に設定され、遊技球の第1始動口25への入賞を契機にして実行される第1特図変動表示ゲームの結果態様が大当たりとなった場合、または、遊技球の第2始動口30への入賞を契機にして実行される第2特図変動表示ゲームの結果態様が大当たりとなった場合に、閉状態から開状態に変換する。さらに、開閉部材30aは、常態では閉状態に設定され、遊技球の普図始動ゲート29の入賞(通過)を契機にして実行される普図変動表示ゲームの結果態様が当たりとなった場合に、閉状態から開状態に変換する。そして、開閉部材30aを開状態とした第2始動口30および開状態の第2大入賞口28においては、発射装置8が遊技球を最大発射勢で発射して所謂右打ちやまくり打ちが行われた場合に、この遊技球が区画部材21の上辺部のうち発射球案内路22側に位置する始端部(図2中、左側端部)から発射球案内路22とは反対側に位置する終端部(図2中、右側端部)へ向けて飛翔し、上側球通路34aおよび他側球通路34cを通って第2大入賞口28または第2始動口30に入賞し得る。
【0018】
包囲枠体24は、図2に示すように、当該包囲枠体24のベースとなる箱状の枠体基部40を前方が開放した状態で備え、枠体基部40の後部には表示用開口部41を開設し、該表示用開口部41から変動表示装置33の表示部33aを枠体基部40の前側開口へ通して包囲枠体24の前方へ臨ませている。また、枠体基部40の前側開口の外周縁には取付フランジ部42を包囲枠体24の外方へ向けて延設し、該取付フランジ部42を遊技盤本体20に止着して当該包囲枠体24を遊技盤7へ装着するように構成されている。そして、取付フランジ部42の上部の前面には、包囲枠体24の前方へ突出した庇状の鎧部43を包囲枠体24の左右両側へ向けて下り傾斜した状態で配置し、鎧部43の左右両側端から縦向きの側辺壁部44を取付フランジ部42の側部の前面から包囲枠体24の前方へ突出した状態で備え、遊技球(詳しくは遊技領域6内を包囲枠体24の上方から流下してくる遊技球)が包囲枠体24の内部へ進入することを鎧部43および側辺壁部44により防止可能としている。さらに、左右両側の側辺壁部44の間には、遊技球が上面を転動可能なステージ部45を備えている。
【0019】
また、鎧部43と区画部材21の上辺部との間には遊技球が通過可能な間隔(遊技球の直径よりも十分に広い間隔)を空けて上側球通路34aを形成している。そして、発射案内路側(図2中、左側)に位置する側辺壁部44と区画部材21の側辺部との間には、遊技球が通過可能な間隔(遊技球の直径よりも十分に広い間隔)を空けて一側球通路34bを形成し、包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対側(図2中、右側)に位置する側辺壁部44と区画部材21の側辺部との間には、遊技球が通過可能な間隔(遊技球の直径よりも十分に広い間隔)を空けて他側球通路34cを形成している。
【0020】
次に、区画部材21について説明する。
遊技盤7の周縁に沿って枠状に形成された区画部材21は、遊技領域6の一側(図2中、左側)を区画し、遊技盤7の下方に配置された発射装置8から発射された遊技球を遊技領域6へ案内する発射球案内ユニット47と、遊技領域6の他側の上部(図2中、右上側)を区画する上側区画部材48と、遊技領域6の他側の下部(図2中、右下側)を区画する下側区画部材49とに3分割して構成されている。そして、発射球案内ユニット47と上側区画部材48との接続箇所を含む区画部材21の上辺部で遊技領域6の上縁を円弧状に区画している。
【0021】
発射球案内ユニット47は、遊技領域6の遊技球進入側を区画する部材であり、遊技盤本体20の前面に止着される略C字状の取付ベース部51を備え、該取付ベース部51から遊技盤7の前方(透明部材10側)へ向けて発射球案内壁部52を起立するとともに、遊技盤7の前面の下端側から上端側に亘って円弧状に形成している。また、発射球案内壁部52の円弧内壁面(遊技領域6側の側面)には、帯状の金属板(例えば、ステンレス鋼板)により形成されたガイドレール53を添設し、発射球案内壁部52から内側(遊技領域6側)へ離間した位置には、発射球案内壁部52と略平行な状態となる円弧状の領域区画壁部54を形成し、ガイドレール53と領域区画壁部54との間に挟まれた円弧状の空間を発射球案内路22として遊技領域6の一側縁(図2中、左側縁)に沿うように設け、発射球案内路22を移動する遊技球がガイドレール53に接触して遊技領域6の一側上部まで案内されるように構成されている。
【0022】
さらに、領域区画壁部54の上端部を発射球案内壁部52の上端部およびガイドレール53の上端部よりも低い位置(言い換えると遊技盤7の側部寄り)に設定し、ガイドレール53の上端部を発射球案内路22の上端(出口)よりも遊技領域6の上寄りに配置して、遊技領域6の上縁、詳しくは上縁のうち発射球案内路22の出口から上側区画部材48までの間に亘って円弧状に区画している。そして、発射球案内路22の後側(すなわち遊技盤本体20側)には、取付ベース部51とともに合成樹脂で一体成形した流路底部55を備え、該流路底部55と発射球案内壁部52と領域区画壁部54とにより発射球案内路22を前方が開放された状態で区画形成している。さらに、発射球案内路22の下端(入口)を下方へ開放して発射装置8へ連通し、発射装置8から発射された遊技球を受け入れて遊技領域6へ向けて案内できるように構成されている。
【0023】
上側区画部材48は、遊技盤7の正面から見て右上隅部に配置される部材であり、発射球案内ユニット47の上端に隣接した状態で止着されている。また、当該上側区画部材48のうち遊技領域6側に位置する縁部(領域側縁部48a)を円弧状に形成するとともに、遊技盤7の側方(右側方)へ向けて下り傾斜させて、遊技領域6の上縁のうち包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対寄りの部分を円弧状に区画している。
【0024】
下側区画部材49は、遊技盤7の正面から見て右下隅部に配置される部材であり、発射球案内ユニット47の下端にアウト口35を挟んで隣り合う状態であって、且つ上側区画部材48の下端に隣接した状態で止着されている。また、当該下側区画部材49のうち遊技領域6側の縁部(上縁部)を円弧状に形成するとともに、上側区画部材48の下端(右下端)から遊技盤7の下側中央部分へ向けて下り傾斜させている。さらに、下側区画部材49には、遊技進行に伴って変化する情報を表示可能な表示ユニット57を備え、該表示ユニット57には、普図変動表示ゲームを実行する普通図柄表示器57aや特図変動表示ゲームを実行する特別図柄表示器57bなどを実装している。
【0025】
そして、遊技盤7は、図4および図5に示すように、遊技領域6の他側上部となる区画部材21の上辺部の終端部分に第1保持部61を形成し、該第1保持部61には、発射球案内路22から区画部材21の上辺部に沿って移動してきた遊技球が衝接する第1弾性緩衝部材(第1緩衝部材)62を保持している。また、該第1弾性緩衝部材62と包囲枠体24の鎧部43(詳しくは、鎧部43のうち第1弾性緩衝部材62側(図4中、右側)に位置する傾斜下端)との間には第2保持部63を配置し、該第2保持部63には、第1弾性緩衝部材62に衝接して跳ね返った遊技球が衝接する第2弾性緩衝部材(第2緩衝部材)64を保持している。さらに、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64との間、上側区画部材48の領域側縁部48a(区画部材21の上辺部および側辺部)と第2弾性緩衝部材64との間には遊技球が通過可能な間隔を空けて連通路65を蛇行する状態で設け、該連通路65を介して上側球通路34aと他側球通路34cとを連通している。
【0026】
第1保持部61は、図6に示すように、上側区画部材48の領域側縁部48aの長手方向の途中部分を上方へ凹ませて形成されており、当該第1保持部61のうち遊技領域6側に臨む箇所、詳しくは第1保持部61の下部および発射球案内路22側の側部(図6中、右側部)を開放している。また、第1保持部61の前面側には第1カバー体67を備え、第1カバー体67の裏面には、断面十字状に形成された2本の第1支持部68を上下に離間した状態で後方の遊技盤本体20側に向けて延設している。
【0027】
第1弾性緩衝部材62は、縦向きブロック状の弾性材(例えばゴム)で構成された部材であり、第1支持受孔70を遊技盤7の表裏方向(言い換えると第1支持部68の長手方向)に沿って開設し、第1支持受孔70に第1支持部68を前後方向(詳しくは遊技盤7の前後方向)に挿入した状態で第1保持部61内に保持されて、遊技盤本体20と第1カバー体67との間に位置するように構成されている。また、第1弾性緩衝部材62のうち発射球案内路22側に露出した面を球衝接面71とし、該球衝接面71に遊技球(詳しくは右打ちされて上側球通路34aを通ってきた遊技球)を衝接するように構成されている。そして、図7に示すように、球衝接面71を上側区画部材48の領域側縁部48aの上寄りの位置(言い換えると枠状に連結された区画部材21の上辺部の終端部)から下方向に延在する状態、且つ球衝接面71の上端縁が下端縁よりも発射球案内路22側にずれた状態に設定して、区画部材21の上辺部の終端部(詳しくは終端部の接線)と球衝接面71との交差角θを鈍角とし、区画部材21の上辺部に沿って飛翔してきた遊技球が球衝接面71に衝接して第1弾性緩衝部材62の下方へ向けて跳ね返るように構成されている。
【0028】
第2保持部63は、図8に示すように、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71および下部に沿って屈曲したケース部材であり、遊技盤本体20側に位置する第2保持本体73と、該第2保持本体73の前面側に止着される第2カバー体74とから構成されている。第2保持本体73には、遊技盤本体20の表面にビス等の止着部材75で止着される逆へ字平板状の第2本体ベース76を備え、該第2本体ベース76の表面には円筒状に形成された3本の第2支持部77を第2本体ベース76の延在方向に沿って並んだ状態で遊技盤7の前方へ向けて延設している。また、第2本体ベース76のうち第2支持部77を挟んで第1弾性緩衝部材62とは反対側の縁部(図8中、左側縁部および下縁部)には、第2弾性緩衝部材64に当接する第2保持当接壁78を遊技盤7の前方へ向けて立設している。そして、第2弾性緩衝部材64に第2支持部77を前後方向に挿入し、第2支持部77の先端に第2カバー体74をビス等の止着部材79で止着して、第2弾性緩衝部材64を上面および上側区画部材48側に位置する側面が連通路65に露出する状態で保持している。
【0029】
第2弾性緩衝部材64は、第2保持部63よりもひと回り小さい逆へ字状の弾性材(例えばゴム)で構成された部材であり、第2支持受孔80を遊技盤7の表裏方向(言い換えると第2支持部77の長手方向)に沿って開設し、第2支持受孔80に第2支持部77を前後方向(詳しくは遊技盤7の前後方向)に挿入した状態で第2保持部63内に保持されている。また、第2弾性緩衝部材64のうち第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と対向する面を第1球衝接面81とし、図7に示すように、連通路65のうち第1球衝接面81と球衝接面71との間に位置する箇所の通路幅、言い換えると、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を遊技球の直径よりも広い寸法に設定している。また、第1球衝接面81の下端部を上端部よりも第1弾性緩衝部材62側に寄せて、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅し、第1球衝接面81の上端部における離間幅寸法W1よりも下端部における離間幅寸法W2を狭く設定している。
【0030】
さらに、区画部材21の上辺部(領域側縁部48aのうち第1弾性緩衝部材62よりも発射球案内路22側に位置する箇所)と対向する面(上面)を第2球衝接面82とし、第2球衝接面82を第1球衝接面81の上端部から発射球案内路22側へ向けて上り傾斜させ、第2球衝接面82の傾斜下端(第1球衝接面81の上端)を球衝接面71の上端よりも低い位置に設定するとともに、傾斜上端を鎧部43よりも低い位置に設定している。また、連通路65の上流部の通路幅(第2球衝接面82と領域側縁部48aとの離間幅)W3を上側球通路34aの通路幅(鎧部43と領域側縁部48aとの離間幅)W4よりも広くしている。そして、第1弾性緩衝部材62の下部と対向する面を第3球衝接面83とし、第3球衝接面83を第1球衝接面81の下端部から包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対方向に向けて下り傾斜させて、連通路65の下流部(第3球衝接面83と第1弾性緩衝部材62との間に位置する部分)を包囲枠体24から側方へ離れる方向に蛇行させている。
【0031】
なお、第1保持部61は、第1支持部68の断面積を第2支持部77の断面積よりも広くして、第1支持部68の剛性を第2支持部77の剛性よりも強く設定している。また、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64とは異なる弾性材(例えば、成分比率が異なる弾性材)により構成されており、第1弾性緩衝部材62の反発弾性率が第2弾性緩衝部材64の反発弾性率よりも高く設定され、さらには第1弾性緩衝部材62が第2弾性緩衝部材64よりも劣化し難い材質(成分)で構成されている。
【0032】
このような構成を備えた遊技盤7において、遊技球が発射装置8から最大発射勢で発射されて右打ちが実行されると、この遊技球は、発射球案内路22を上昇して遊技領域6の上部に飛入し、区画部材21の上辺部(遊技領域6の円弧状の上縁)に沿って遊技領域6の一側上部から他側上部へ移動して上側球通路34aへ進入し、さらには上側区画部材48の領域側縁部48aに沿って連通路65に進入し、第2弾性緩衝部材64の上方を通過して第1弾性緩衝部材62の球衝接面71に衝接する。また、連通路65に進入した遊技球の飛翔勢が弱くなり、第1弾性緩衝部材62まで到達せずにその直前で区画部材21の上辺部(領域側縁部48a)から離れた場合には、第2弾性緩衝部材64の第2球衝接面82に衝接(落下)し、この第2球衝接面82への衝接により飛翔勢が弱められながらも上方に跳ね上げられる。このとき、第2球衝接面82の傾斜下端を第1弾性緩衝部材62の球衝接面71の上端よりも下方に配置しているので、第2球衝接面82で跳ね上げられた遊技球は球衝接面71の上部に衝接する。したがって、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71の直前で遊技球が区画部材21の上辺部から離れたとしても、第2球衝接面82によって第1弾性緩衝部材62の球衝接面71に遊技球を誘導することができる。しかも、遊技球を第2球衝接面82で緩衝してから誘導することができる。
【0033】
上側球通路34aから直接第1弾性緩衝部材62に到達したり、あるいは第2球衝接面82に落下してから跳ね返ったりして球衝接面71に衝接した遊技球は、第1弾性緩衝部材62により飛翔勢(移動勢)が弱められた状態で包囲枠体24側に跳ね返される。ここで、包囲枠体24と第1弾性緩衝部材62との間には第2弾性緩衝部材64を備えているので、第1弾性緩衝部材62で跳ね返った遊技球が直接包囲枠体24に当たること(衝突すること)を第2弾性緩衝部材64により抑制すること(避けること)ができる。したがって、第1弾性緩衝部材62で跳ね返った遊技球によって包囲枠体24が破損してしまうことを抑制することができ、包囲枠体24の劣化の進み具合を遅らせることができる。また、第1弾性緩衝部材62は、球衝接面71と区画部材21の上辺部の終端部との交差角θを鈍角に設定し、球衝接面71の上端縁を下端縁よりも発射球案内路22側にずらしているので、遊技球は、球衝接面71の衝接位置よりも下方、さらには第2球衝接面82の傾斜下端よりも下方に向かって跳ね返される。この結果、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64との間に進入し易くなり、連通路65をスムーズに流下し易い。また、遊技球が球衝接面71に対して垂直方向から衝接することを避けることができ、第1弾性緩衝部材62が遊技球から受ける衝撃を軽くすることができる。
【0034】
さらに、第2弾性緩衝部材64側へ向けて跳ね返された遊技球は、第1球衝接面81に衝接して移動勢をさらに弱め、この状態で跳ね返されて再び第1弾性緩衝部材62側へ向けて流下する。また、球衝接面71の下部に衝接して移動勢をさらに弱め、この状態で跳ね返されて再び第2弾性緩衝部材64側へ向けて流下する。このとき、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第2弾性緩衝部材64の第1球衝接面81との離間幅を遊技球の直径よりも広く設定するとともに、当該離間幅を第1弾性緩衝部材62の球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅させているので、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第2弾性緩衝部材64の第1球衝接面81との間に遊技球が進入し易い。また、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64との間から出るときに遊技球が安定して流下し易くなり、設計通りに遊技球を流下させることができる。
【0035】
球衝接面71への衝接および第1球衝接面81への衝接を交互に繰り返した遊技球は、移動勢(流下勢)を十分に弱めて第3球衝接面83に落下(衝接)してさらに移動勢を弱める。この後、第3球衝接面83に沿って転動して第1弾性緩衝部材62の下方を通り、第2弾性緩衝部材64と上側区画部材48の間から下方へ落下して他側球通路34cを第2大入賞口28へ向けて流下する。したがって、第2大入賞口28に到達する際の遊技球の勢いが弱くなり、第2大入賞口28が遊技球の衝突により破損してしまう不都合を抑えることができる。
【0036】
また、連通路65を流下する遊技球の流下勢の減衰を、第1弾性緩衝部材62への衝接と第2弾性緩衝部材64への衝接とを交互に繰り返して次第に減衰するので、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64とで分散して遊技球の緩衝を行なうことができる。さらに、第1支持部68の剛性を第2支持部77の剛性よりも強く設定しているので、強い発射勢で発射された遊技球が第1弾性緩衝部材62に衝接し易いとしても、第1弾性緩衝部材62の支持構造を破損し難くすることができる。そして、第1弾性緩衝部材62の反発弾性率を第2弾性緩衝部材64の反発弾性率よりも高く設定しているので、強い発射勢で発射された遊技球が第1弾性緩衝部材62に衝接したとしても、この遊技球の移動勢(移動速さ)が第1弾性緩衝部材62により減衰し過ぎてしまう不都合、ひいてはこの遊技球が連通路65内で後続の遊技球(特に、連続して右打ちされた後続の遊技球)に追い着かれて球詰まりを引き起こしてしまう不都合を抑制することができる。
【0037】
なお、第2弾性緩衝部材64は、第2保持部63内で揺動可能としてもよい。例えば、図10に示す変形例においては、第2保持本体73の第2本体ベース76の屈曲箇所から1本の第2支持部77を揺動軸として延設し、該第2支持部77に第2弾性緩衝部材64の屈曲部分を回動可能(揺動可能)な状態で支持(軸着)している。また、第2本体ベース76のうち包囲枠体24側の縁部には、本発明における規制部として機能する第2保持当接壁78を第2弾性緩衝部材64よりも緩く屈曲した状態で備え、第2保持当接壁(規制部)78に第2弾性緩衝部材64を当接して第2弾性緩衝部材64の揺動幅を規制するように構成されている。
【0038】
具体的に説明すると、第2弾性緩衝部材64のうち屈曲箇所よりも上方に位置する上側部分(第1球衝接面81および第2球衝接面82が形成されている縦向きの上側部分)を第2保持当接壁78の上部に当接した場合には、図10(a)および(c)に示すように、第2弾性緩衝部材64のうち屈曲箇所よりも下方に位置する下側部分(第3球衝接面83が形成されている横向きの下側部分)が第2保持当接壁78の下部から上方に浮いて下部揺動許容状態になる。この下部揺動許容状態においては、第3球衝接面83(下側部分)が下方へ移動することを許容するが、上方へ移動することを阻止して、下側部分の揺動幅(揺動範囲)を規制している。一方、第2弾性緩衝部材64の下側部分を第2保持当接壁78の下部に当接した場合には、図10(b)に示すように、第2弾性緩衝部材64の上側部分が第2保持当接壁78の上部から第1弾性緩衝部材62側に離間して上部揺動許容状態になる。この上部揺動許容状態においては、第1球衝接面81が発射球案内路22側(包囲枠体24側)に移動することを許容するが、第1弾性緩衝部材62側に移動することを阻止して、上側部分の揺動幅(揺動範囲)を規制している。なお、下部揺動許容状態または上部揺動許容状態のいずれにおいても、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅が遊技球の直径よりも広く、且つ球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅するように設定されている。
【0039】
さらに、第2弾性緩衝部材64は、第2支持部77を挿通する第2支持受孔80よりも上方の部分(第1球衝接面81および第2球衝接面82が形成されている上側部分)を下方の部分(第3球衝接面83が形成されている下側部分)よりも重く設定している。これにより、遊技球を第3球衝接面83に載置していない常態においては、第2弾性緩衝部材64が下部揺動許容状態に変換し、第3球衝接面83に遊技球が衝接または載置した状態においては、第2弾性緩衝部材64が上部揺動状態に変換するように構成されている。
【0040】
このような構成の揺動可能な第2弾性緩衝部材64および第2保持部63を遊技領域6に備え、右打ちされた遊技球が連通路65に進入すると、この遊技球は、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第2弾性緩衝部材64の第1球衝接面81とに交互に衝接して減衰する。そして、遊技球が連通路65を流下して第3球衝接面83に衝接すると、遊技球の衝接で発生した押圧力により第3球衝接面83が下方へ押圧されて、第2弾性緩衝部材64が揺動して下部揺動許容状態から上部揺動許容状態に変換する。また、遊技球は、第3球衝接面83に衝接したことだけではなく、第3球衝接面83を押圧して第2弾性緩衝部材64を揺動させたことにより流下勢が十分に減衰し、この状態で第3球衝接面83を転動した後、第2弾性緩衝部材64と上側区画部材48の間から下方へ落下して他側球通路34cを第2大入賞口28へ向けて流下する。したがって、第2弾性緩衝部材64における遊技球の緩衝動作を効果的に行うことができる。また、第3球衝接面83への遊技球の衝接によって第2弾性緩衝部材64が揺動変位して上部揺動許容状態に変換したとしても、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第1球衝接面81との離間幅が遊技球の直径よりも広くなるよう設定しているので、第2弾性緩衝部材64が揺動によって変位した場合であっても遊技球の流下を妨げることがない。
【0041】
そして、上記変形例では、常態においては第2弾性緩衝部材64が下部揺動許容状態になるように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2弾性緩衝部材64の下側部分を上側部分よりも重くして、第2弾性緩衝部材64が常態において上部揺動許容状態になるように構成してもよい。この場合、右打ちされて連通路65に進入してきた遊技球が第1弾性緩衝部材62の球衝接面71に跳ね返されて第2弾性緩衝部材64の第1球衝接面81に衝接すると、遊技球の衝接で発生した押圧力により第1球衝接面81が包囲枠体24側へ押圧されて、第2弾性緩衝部材64が揺動して上部揺動許容状態から下部揺動許容状態に変換する。また、遊技球は、第1球衝接面81に衝接したことだけではなく、第1球衝接面81を押圧して第2弾性緩衝部材64を揺動させたことにより流下勢が十分に減衰する。したがって、常態が上部揺動許容状態となるように設定された第2弾性緩衝部材64であっても遊技球の緩衝動作を効果的に行うことができる。しかも、遊技球が球衝接面71から跳ね返って第1球衝接面81に衝接するほどの強さの飛翔勢で飛翔していた場合には、この遊技球が第1球衝接面81に到達(衝接)したことで第2弾性緩衝部材64を揺動させて飛翔勢を十分に減衰することができる。また、第1球衝接面81への遊技球の衝接によって第2弾性緩衝部材64が揺動変位して下部揺動許容状態に変換したとしても、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第1球衝接面81との離間幅が遊技球の直径よりも広くなるよう設定しているので、第2弾性緩衝部材64が揺動によって変位した場合であっても遊技球の流下を妨げることがない。
【0042】
ところで、上記第1実施形態および変形例では、第1保持部61を上側区画部材48に備え、第2保持部63を第1保持部61とは別個の部材で構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11〜図13に示す第2実施形態においては、基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、第1保持部を上側区画部材48とは別個の構成にして第2保持部に連結している点で異なる。具体的に説明すると、第2実施形態における遊技盤7は、図11に示すように、包囲枠体24の鎧部43と、区画部材21のうち上辺部と側辺部(遊技領域6を挟んで発射球案内路22とは反対側となる側辺部)とが接続された接続部との間、言い換えると、遊技領域6のうち上側球通路34aと他側球通路34cとの接続箇所に、発射球案内路22から上辺部に沿って移動してきた遊技球の移動勢を減衰する減衰機構87を備えている。減衰機構87は、図12に示すように、上側区画部材48側(図12中、右側)に位置する第1保持部91の後端と、発射球案内路22側(図12中、左側)に位置する第2保持部93の後端とを平板状の連結部94で連結し、第1保持部91には第1弾性緩衝部材62を保持し、第2保持部93には第2弾性緩衝部材64を保持して構成されている。
【0043】
第1保持部91は、遊技盤本体20側に位置する第1保持本体96と、該第1保持本体96の前面側に止着される第1カバー体97とから構成されている。第1保持本体96には、連結部94の上側区画部材48側に接続される平板状の第1本体ベース98を備え、該第1本体ベース98の表面には円筒状に形成された2本の第1支持部99を縦向きに並んだ状態で遊技盤7の前方へ向けて延設している。また、第1本体ベース98のうち第1支持部99を挟んで連結部94とは反対側には、第1弾性緩衝部材62に当接する第1保持当接壁100を遊技盤7の前方へ向けて立設している。そして、第1弾性緩衝部材62に第1支持部99を前後方向に挿入し、第1支持部99の先端に第1カバー体97をビス等の止着部材101で止着して、第1弾性緩衝部材62を下面および発射球案内路22側に位置する側面(球衝接面71)が連通路65に露出する状態で保持している。
【0044】
第2保持部93は、遊技盤本体20側に位置する第2保持本体103と、該第2保持本体103の前面側に止着される第2カバー体104とから構成されている。第2保持本体103には、遊技盤本体20の表面にビス等の止着部材105で止着される逆へ字平板状の第2本体ベース106を備え、該第2本体ベース106の表面には円筒状に形成された3本の第2支持部107を第2本体ベース106の延在方向に沿って並んだ状態で遊技盤7の前方へ向けて延設している。そして、第2支持部107の断面積を第1支持部99の断面積よりも狭く設定して、第1支持部99の剛性が第2支持部107の剛性よりも強くなるように構成されている。また、第2本体ベース106のうち第2支持部107を挟んで第1弾性緩衝部材62とは反対側の縁部には、第2弾性緩衝部材64に当接する第2保持当接壁108を遊技盤7の前方へ向けて立設している。そして、第2弾性緩衝部材64に第2支持部107を前後方向に挿入し、第2支持部107の先端に第2カバー体104をビス等の止着部材109で止着して、第2弾性緩衝部材64を上面および上側区画部材48側に位置する側面が連通路65に露出する状態で保持している。
【0045】
そして、第1保持部91に第1弾性緩衝部材62を保持するとともに、第2保持部93に第2弾性緩衝部材64を保持すると、減衰機構87は、図11(b)に示すように、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を遊技球の直径よりも広く設定する。また、第1球衝接面81の下端部を上端部よりも第1弾性緩衝部材62側に寄せて、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅し、第1球衝接面81の上端部における離間幅寸法W1よりも下端部における離間幅寸法W2を狭くする。さらに、第2球衝接面82を第1球衝接面81の上端部から第2保持当接壁108側へ向けて上り傾斜させ、第2球衝接面82の傾斜下端(第1球衝接面81の上端)を球衝接面71の上端よりも下方に位置させる。
【0046】
また、図13に示すように、遊技盤本体20の表面のうち減衰機構87が止着される箇所には、連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106を収納する収納部112を遊技盤本体20の裏側に向けて凹ませて形成し、収納部112の深さ(凹み寸法)を連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106の板厚寸法に合わせて設定している。さらに、上側区画部材48の領域側縁部48aには、第1保持部91の上部を収納可能な上側区画収納部113を凹ませて形成している。
【0047】
そして、収納部112に連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106を収納して減衰機構87を遊技盤本体20に止着すると、第1弾性緩衝部材62および第2弾性緩衝部材64を保持した減衰機構87は、図11(b)に示すように、球衝接面71を上側区画部材48の領域側縁部48aの上寄りの位置(言い換えると枠状に連結された区画部材21の上辺部の終端部)から下方向に延在する状態、且つ球衝接面71の上端縁が下端縁よりも発射球案内路22側にずれた状態に設定して、区画部材21の上辺部の終端部(詳しくは終端部の接線)と球衝接面71との交差角θを鈍角とする。さらに、第2球衝接面82を発射球案内路22側へ向けて上り傾斜した姿勢に設定し、第2球衝接面82の傾斜上端を鎧部43よりも低い位置に設定して、連通路65の上流部の通路幅(第2球衝接面82と領域側縁部48aとの離間幅)W3を上側球通路34aの通路幅(鎧部43と領域側縁部48aとの離間幅)W4よりも広くする。また、第3球衝接面83を第1球衝接面81の下端部から包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対方向に向けて下り傾斜させて、連通路65の下流部(第3球衝接面83と第1弾性緩衝部材62との間に位置する部分)を包囲枠体24から側方へ離れる方向に蛇行させる。さらに、連結部94の表面を遊技盤本体20の表面と略面一(同一平面上に位置する状態)とする。したがって、連通路65を通る遊技球が連結部94に衝突することがなく、連結部94の破損を防ぐことができる。
【0048】
また、遊技球が繰り返し衝接したことにより第1弾性緩衝部材62や第2弾性緩衝部材64が消耗した場合には、減衰機構87のみを遊技盤7から取り外せば第1弾性緩衝部材62や第2弾性緩衝部材64の交換作業を行うことができる。したがって、遊技盤7に装着された他の構成(例えば区画部材21)を外さずに減衰機構87の修理を行うことができる。
【0049】
ところで、減衰機構87のうち連結部94の後方には演出部材を装備してもよい。具体的に説明すると、図14に示す第2実施形態の変形例における減衰機構87は、連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106を透明な部材(例えば透明樹脂)で一体成型し、この一体成型された連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106の外周から収納区画壁115を遊技盤7の裏側へ向けて立設して、連結部94の後方(裏側)に演出収納部116を区画形成している(図14(a)参照)。また、演出収納部116内には、複数の発光体(LED)118aが連通路65に沿って縦向きに並んで実装された発光演出基板118(本発明における演出部材に相当)を収納し、連結部94を介して発光演出基板118を透視可能としている(図14(b)および(c)参照)。発光演出基板118は、遊技の進行に応じて発光体118aを発光して装飾演出を実行したり、あるいは、第2大入賞口28の開状態への変換時において遊技者に右打ちを示唆する示唆演出(言い換えると、遊技者に第1弾性緩衝部材62へ向けて遊技球を発射するように示唆する示唆演出)を実行したりするように構成されている。また、示唆演出では、複数の発光体118aを連通路65の上流側から下流側に沿って順次点灯するように設定されている。このような演出動作を実行可能な発光演出基板118を連結部94の後方に内蔵すれば、第1弾性緩衝部材62と第2弾性緩衝部材64の間の領域を有効に活用することができる。
【0050】
なお、上記変形例においては、収納部112の深さ(凹み寸法)を一体成型された連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106の板厚寸法と収納区画壁115の立設寸法との和に合わせて設定し、連結部94の表面が遊技盤本体20の表面と略面一(同一平面上に位置する状態)となるように構成すれば、連通路65を通る遊技球が連結部94に衝突することがなく、連結部94の破損を防ぐことができて好適である。また、上記変形例では、演出部材の一例として発光演出基板118を挙げたが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技の進行に応じて装飾演出を実行可能または第2大入賞口28の開状態への変換時に第1弾性緩衝部材62に向けた遊技球の発射を示唆する示唆演出を実行可能であれば、どのような演出部材であってもよい。
【0051】
ところで、上記第2実施形態およびその変形例では、減衰機構87と区画部材21とを別個の部材で構成したが、本発明ではこれに限定されず、区画部材21に減衰機構を備えてもよい。例えば、図15および図16に示す第3実施形態においては、基本的な構成は第2実施形態と同じであるが、第1保持部、連結部、第2保持部を上側区画部材48に一体成型して、区画部材21のうち上辺部と側辺部(遊技領域6を挟んで発射球案内路22とは反対側となる側辺部)とが接続された接続部に減衰機構を備える点で異なる。具体的に説明すると、第3実施形態における上側区画部材48は、図15(b)に示すように、領域側縁部48aの長手方向の途中部分を上方へ凹ませて減衰機構87の第1保持部91を形成し、該第1保持部91の後部に第1本体ベース98を上側区画部材48の裏面よりも後方に突出した状態で備えている。また、第1本体ベース98のうち遊技領域6側に位置する縁部から連結部94を延設し、該連結部94の延設端に第2保持部93の第2本体ベース106を接続している。なお、第3実施形態においても、第2支持部107の断面積を第1支持部99の断面積よりも狭く設定して、第1支持部99の剛性が第2支持部107の剛性よりも強くなるように構成されている。また、第1弾性緩衝部材62の反発弾性率を第2弾性緩衝部材64の反発弾性率よりも高く設定し、第1弾性緩衝部材62を第2弾性緩衝部材64よりも劣化し難い材質(成分)で構成している。
【0052】
このような構成の第1保持部91および第2保持部93を備えて第1弾性緩衝部材62および第2弾性緩衝部材64を減衰機構87に保持すると、この減衰機構87は、図15(a)に示すように、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を遊技球の直径よりも広く設定し、第1球衝接面81の下端部を上端部よりも第1弾性緩衝部材62側に寄せて、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅する。また、第2球衝接面82を第1球衝接面81の上端部から第2保持当接壁108側へ向けて上り傾斜させ、第2球衝接面82の傾斜下端(第1球衝接面81の上端)を球衝接面71の上端よりも下方に位置させる。
【0053】
さらに、減衰機構87に第1弾性緩衝部材62および第2弾性緩衝部材64を保持した状態で上側区画部材48を遊技盤本体20に止着すると、減衰機構87は、図16(a)および(b)に示すように、収納部112に連結部94、第1本体ベース98、第2本体ベース106を収納し、連結部94の表面を遊技盤本体20の表面と略面一(同一平面上に位置する状態)に位置させる。また、球衝接面71を上側区画部材48の領域側縁部48aの上寄りの位置(言い換えると枠状に連結された区画部材21の上辺部の終端部)から下方向に延在する状態、且つ球衝接面71の上端縁が下端縁よりも発射球案内路22側にずれた状態に設定して、区画部材21の上辺部の終端部(詳しくは終端部の接線)と球衝接面71との交差角θを鈍角とする。さらに、第2球衝接面82を発射球案内路22側へ向けて上り傾斜した姿勢に設定し、第2球衝接面82の傾斜上端を鎧部43よりも低い位置に設定して、連通路65の上流部の通路幅(第2球衝接面82と領域側縁部48aとの離間幅)を上側球通路34aの通路幅(鎧部43と領域側縁部48aとの離間幅)よりも広くする。また、第3球衝接面83を第1球衝接面81の下端部から包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対方向に向けて下り傾斜させて、連通路65の下流部(第3球衝接面83と第1弾性緩衝部材62との間に位置する部分)を包囲枠体24から側方へ離れる方向に蛇行させる。
【0054】
この結果、上側区画部材48に減衰機構87を備えれば、区画部材21の遊技盤本体20への取付作業と減衰機構87の遊技盤本体20への取付作業とを同時に行うことができる。したがって、遊技盤7の組立作業の効率の向上を図ることができる。
【0055】
ところで、上記第2実施形態および第3実施形態では、第1保持部91に第2保持部93を連結したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図17および図18に示す第4実施形態においては、基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、包囲枠体24の鎧部43に第2保持部63を備えている点で異なる。具体的に説明すると、第4実施形態における包囲枠体24は、取付フランジ部42のうち鎧部43の傾斜下端よりも低い位置、且つ第1弾性緩衝部材62寄りの位置から保持部ブラケット122(図18参照)を上側区画部材48側に向けて突設し、該保持部ブラケット122の突出端には、第2保持部63の一部である第2保持本体73を接続している。言い換えると、保持部ブラケット122、取付フランジ部42を介して第2保持本体73を鎧部43に接続している。また、鎧部43の傾斜下端の前縁部には第2保持部63の一部である第2カバー体(装飾カバー体)74を接続し、取付フランジ部42の前面に鎧部43を止着すると、第2カバー体74が第2保持当接壁78の前端に当接するとともに、第2支持部77に支持された第2弾性緩衝部材64の前面を被覆するように構成されている。なお、第4実施形態においても、第2支持部77の断面積を第1支持部68の断面積よりも狭く設定して、第1支持部68の剛性が第2支持部77の剛性よりも強くなるように構成されている。また、第1弾性緩衝部材62の反発弾性率を第2弾性緩衝部材64の反発弾性率よりも高く設定し、第1弾性緩衝部材62を第2弾性緩衝部材64よりも劣化し難い材質(成分)で構成している。
【0056】
このような構成の第2保持部63に第2弾性緩衝部材64を保持し、この保持状態で包囲枠体24を遊技領域6に止着すると、第2弾性緩衝部材64は、図18に示すように、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を遊技球の直径よりも広く設定し、第1球衝接面81と球衝接面71との離間幅を球衝接面71の上部から下部に向かうにつれて次第に縮幅し、第1球衝接面81の上端部における離間幅寸法W1よりも下端部における離間幅寸法W2を狭くする。さらに、第2球衝接面82を発射球案内路22側へ向けて上り傾斜した姿勢に設定し、第2球衝接面82の傾斜上端を鎧部43よりも低い位置に設定して、連通路65の上流部の通路幅(第2球衝接面82と領域側縁部48aとの離間幅)W3を上側球通路34aの通路幅(鎧部43と領域側縁部48aとの離間幅)W4よりも広くする。また、第3球衝接面83を第1球衝接面81の下端部から包囲枠体24を挟んで発射球案内路22とは反対方向に向けて下り傾斜させて、連通路65の下流部(第3球衝接面83と第1弾性緩衝部材62との間に位置する部分)を包囲枠体24から側方へ離れる方向に蛇行させる。
【0057】
この結果、包囲枠体24に第2保持部63を備えて第2弾性緩衝部材64を保持すれば、包囲枠体24の遊技盤本体20への取付作業と第2保持枠63(第2弾性緩衝部材64)の遊技盤本体20への取付作業とを同時に行うことができる。したがって、遊技盤7の組立作業の効率の向上を図ることができる。
【0058】
ところで、上記第2〜第4実施形態や第2実施形態の変形例においては、第2保持部63,93が第2弾性緩衝部材64を揺動不能な状態で保持したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記第2〜第4実施形態や第2実施形態の変形例においても第1実施形態の変形例(図10参照)のように、第2弾性緩衝部材64を、第1球衝接面81又は第3球衝接面83に遊技球が衝接することで揺動可能なように第2支持部63,93に支持し、第2保持部63,93には、第2弾性緩衝部材64の揺動幅を規制する第2保持当接壁(規制部)78,108を設け、第1球衝接面81又は第3球衝接面83への遊技球の衝接によって第2弾性緩衝部材64が揺動変位したとしても、第1弾性緩衝部材62の球衝接面71と第1球衝接面81との離間幅が遊技球の直径よりも広くなるように構成してもよい。
【0059】
また、上記各実施形態および変形例では、遊技部材の一種である包囲枠体24を第2弾性緩衝部材64により遊技球の衝突から保護したが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技球が第1弾性緩衝部材62で跳ね返った直後に衝突することを第2弾性緩衝部材64で阻止することができれば、どのような遊技部材を保護対象としてもよい。例えば、始動入賞口や大入賞口などの入賞具や遊技釘31を第2弾性緩衝部材64により保護してもよい。また、遊技領域6の他側領域(他側球通路34c)に配置される変動入賞装置として第2大入賞口28を例示したが、本発明はこれに限定されない。要は、予め設定された所定条件の成立に基づいて遊技球を入賞可能な開状態と入賞不能な閉状態とに変換可能であれば、どのような構成の変動入賞装置であってもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技盤の表面に上縁が円弧状の遊技領域を区画形成する区画部材と、前記遊技領域の一側縁に沿うように設けられ、発射装置により発射された発射球を前記遊技領域の一側上部まで案内する発射球案内路と、前記区画部材から離間した状態で前記遊技領域に配設され、当該遊技領域を流下する遊技球の流下方向に変化を与えることが可能な遊技部材と、を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
【0061】
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【符号の説明】
【0062】
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
6 遊技領域
7 遊技盤
20 遊技盤本体
21 区画部材
22 発射球案内路
24 包囲枠体
25 第1始動口
26 第1大入賞口
28 第2大入賞口
29 普図始動ゲート
33 変動表示装置
34 球通路
34a 上側球通路
34b 一側球通路
34c 他側球通路
43 鎧部
44 側辺壁部
47 発射球案内ユニット
48 上側区画部材
48a 領域側縁部
49 下側区画部材
61 第1保持部
62 第1弾性緩衝部材
63 第2保持部
64 第2弾性緩衝部材
65 連通路
68 第1支持部
71 球衝接面
77 第2支持部
78 第2保持当接壁
81 第1球衝接面
82 第2球衝接面
83 第3球衝接面
87 減衰機構
91 第1保持部
93 第2保持部
94 連結部
99 第1支持部
107 第2支持部
108 第2保持当接壁
112 収納部
115 収納区画壁
116 演出収納部
118 発光演出基板
120 第2保持部
122 保持部ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の表面に遊技領域を区画形成する区画部材と、前記遊技領域に配設される枠体状のセンターケースと、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、を備えた遊技機において、
前記発射装置により発射されて前記遊技領域の一側上部から他側上部まで移動してきた遊技球が衝接する第1緩衝部材と、
前記第1緩衝部材に衝接することで前記センターケースに向けて跳ね返った遊技球が衝接する第2緩衝部材と、
前記第1緩衝部材を保持するための第1保持部と、
前記第2緩衝部材を保持するための第2保持部と、を備え、
前記センターケースには、前記遊技領域を流下する遊技球の当該センターケース内への進入を防ぐことが可能な鎧部が設けられ、
前記第2保持部は、前記第1保持部との間に遊技球が通過可能な空間を空けた状態で前記鎧部に設けられ、
前記鎧部には、前記第2緩衝部材の前面側に重なる装飾カバー体を設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記装飾カバー体は、前記第2緩衝部材の前面を被覆可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記第2保持部は、
前記第2緩衝部材が前方から装着される第2保持部本体と、
該第2保持部本体から前方へ突出して前記第2緩衝部材に挿入される第2支持部と、を含み、
前記第2緩衝部材は、前記第2保持部本体と前記装飾カバー体とに間に挟まれるようにして前記第2保持部に保持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−48938(P2013−48938A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−269000(P2012−269000)
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2010−132310(P2010−132310)の分割
【原出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(000132747)株式会社ソフイア (2,465)
【Fターム(参考)】