説明

運動装置

【課題】効果的・効率的な運動を使用者に行わせることのできる運動装置を提供する。
【解決手段】使用者が騎乗する座部2と、該座部2を傾斜・揺動させて使用者に運動負荷を付与する揺動機構3と、使用者に運動負荷を付与している期間、使用者の姿勢に対するメッセージを繰り返し出力するメッセージ出力制御部43と、メッセージ出力制御部43によるメッセージの出力タイミングを決定する出力タイミング決定部38と、座部2の状態とメッセージとの対応関係を予め記憶するメッセージ記憶部36aと、出力タイミング決定部38により決定された出力タイミングにおける座部2の状態を検出する揺動速度検出部40及び傾斜態様検出部41とを備え、メッセージ出力制御部43は、前記各検出部40,41により検出された座部2の状態に対応するメッセージをメッセージ記憶部36aから導出して出力タイミング決定部38により決定された出力タイミングで出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者に運動負荷を付与する運動装置の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、使用者が着座した座部を揺動させることで、前記使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する運動装置が注目されている。この運動装置は、子供から老人まで利用できる手軽な運動器具として、当初のリハビリ目的の医療施設から一般家庭へと普及してきている。
【0003】
この種の運動装置に係る文献として、例えば下記特許文献1がある。下記特許文献1には、座部に内装したエアー袋の膨縮によって座部の臀部載置部の形状を変形させて着座した使用者の上半身の傾斜角度を変化させる技術が開示されている。また、下記特許文献1には、「記憶部には、あらかじめ設定されたエアー袋4の動作パターンや、使用者Aが操作盤35を介して設定したエアー袋4の膨張時間、周期、膨張の大小の程度やエアー袋4の動作パターンを記憶させるのが好ましい。これにより、使用者A毎、使用回数毎に、運動種類や運動強度を選択でき、運動効果の適正化と持続とを支援することができる([0032])」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−260184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような運動装置で効果的な運動を使用者に行わせるためには、座部の動き(例えば傾斜状態や揺動速度)に応じて適切な姿勢を使用者にとらせる必要がある。しかしながら、使用者の実際の姿勢が適切な姿勢からずれていることが多々ある。
【0006】
このように使用者の実際の姿勢が適切な姿勢からずれていると、使用者の身体にかかる運動負荷が過大又は過小になる可能性があり、このとき、効果的・効率的な運動を使用者に行わせることができなくなる。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、効果的・効率的な運動を使用者に行わせることのできる運動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、使用者が騎乗する可動部と、前記可動部を駆動して該可動部の状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、前記使用者に運動負荷を付与している期間、前記使用者の姿勢に対するメッセージを繰り返し出力するメッセージ出力部と、前記メッセージ出力部によるメッセージの出力タイミングを決定する出力タイミング決定部と、前記可動部の状態と前記メッセージとの対応関係を予め記憶する記憶部と、前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングにおける前記可動部の状態を検出する状態検出部とを備え、前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングで出力する運動装置である。
【0009】
この発明によれば、前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングにおける前記可動部の状態を検出し、この検出した前記可動部の状態に対応するメッセージを前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングで出力するようにしたので、前記メッセージを、使用者のとるべき姿勢についてのアドバイスとすることにより、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置において、前記可動部の状態は、前記可動部の傾斜状態を含み、前記記憶部は、前記可動部の傾斜状態に応じて設定されたメッセージを記憶しており、前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の傾斜状態に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力するものである。
【0011】
この発明によれば、可動部の傾斜状態に対応するメッセージを出力するようにしたので、可動部の傾斜状態に影響を受ける使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の運動装置において、前記可動部の状態は、前記可動部の揺動速度を含み、前記記憶部は、前記可動部の揺動速度に応じて設定されたメッセージを記憶しており、前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の揺動速度に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力するものである。
【0013】
この発明によれば、可動部の揺動速度に対応するメッセージを出力するようにしたので、可動部の揺動速度に影響を受ける使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の運動装置において、前記記憶部は、前記可動部の状態ごとにそれぞれ複数設定された使用者の取り得る姿勢と、前記使用者がとり得る姿勢と前記可動部の状態との組み合わせの各々に対してそれぞれ設定されたメッセージとを予め記憶し、前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対して設定された使用者がとり得る姿勢に対応する複数のメッセージの中から1つのメッセージをランダムに選択し、この選択したメッセージを出力するものである。
【0015】
この発明によれば、前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対して設定された使用者がとり得る姿勢に対応する複数のメッセージの中から1つのメッセージを、あたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定して出力するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置の魅力を向上することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置において、前記出力タイミング決定部は、前記メッセージの出力タイミングをランダムに決定するものである。
【0017】
この発明によれば、メッセージの出力タイミングをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定して該メッセージを出力するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置の魅力を向上することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置において、前記記憶部に記憶されているメッセージは、前記駆動部による前記可動部の駆動開始時点からの経過時間に応じて設定されており、前記メッセージ出力部は、前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングに相当する前記駆動開始時点からの経過時間に対応付けられたメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力するものである。
【0019】
この発明によれば、前記駆動部による前記可動部の駆動開始時点からの経過時間に対応するメッセージを出力するようにしたので、時間の経過に伴って生じる使用者の疲労などを考慮したメッセージを出力することができるため、使用者に効果的な運動を行わせることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の運動装置において、前記記憶部は、前記可動部の状態ごとにそれぞれ複数設定された使用者の取り得る姿勢と、前記可動部の状態と前記使用者がとり得る姿勢との組み合わせの各々に対してそれぞれ設定されたメッセージと、前記可動部の状態ごとに設定されたメッセージの出力順とを予め記憶し、前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対応するメッセージを、前記記憶部に記憶された前記メッセージの出力順にしたがって出力するものである。
【0021】
この発明によれば、予め定められた出力順、例えば請求項8に記載の発明のように前記可動部の当該状態に対して設定された使用者のとり得る姿勢の発生確率に基づいて設定した出力順や、例えば請求項9に記載の発明のように、前記使用者の姿勢を効果的に適正な姿勢へ誘導できる出力順にしたがってメッセージを出力するようにすることで、使用者に効果的・効率的な運動を行わせることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、効果的・効率的な運動を使用者に行わせることのできる運動装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図である。
【図2】運動装置の外観側面図である。
【図3】運動装置の内部構成を示す側面図である。
【図4】揺動機構を拡大して示す側面図である。
【図5】揺動機構の平面図である。
【図6】揺動機構の背面図である。
【図7】座部の動きを説明するための図である。
【図8】運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図9】メッセージ記憶部の記憶内容の例を示す図である。
【図10】第1の実施形態における制御部のメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【図11】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図12】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図13】第2の実施形態における制御部のメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【図14】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図15】第3の実施形態における制御部のメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【図16】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図17】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図18】第4の実施形態における制御部のメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【図19】第5の実施形態における制御部のメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【図20】メッセージ記憶部の記憶内容の変形例を示す図である。
【図21】表示部の外観を示す図である。
【図22】運動装置の変形形態を示す図であり、使用者によってプレイ開始指示が入力されるまでの間に実施される警告処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る運動装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図、図2は、該運動装置の側面図である。
【0025】
図1、図2に示すように、運動装置1は、馬の背や鞍を模した形状で使用者が跨って着座可能な座部2と、この座部2を揺動運動させる揺動機構3と、電動モータ及びラック・ピニオン等により座部2を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて前記座部2の高さを調節する昇降機構4と、前記座部2の左右位置の上ヒンジピン5に前後回動可能に吊下げられ、下端に使用者が足先を掛ける輪部を有するあぶみ6と、座部2の前部に前後揺動可能に設けたハンドル7と、前記座部2及び揺動機構3を支える脚部8とを備えて構成されている。
【0026】
図3は、運動装置1の内部構成を示す側面図、図4は、前記揺動機構3を拡大して示す側面図であり、図5はその平面図であり、図6はその背面図である。図3、図4及び図6において、該揺動機構3が揺動した状態を仮想線で示す。
【0027】
座部2が取付けられる台座9は、左右を一対とする連結リンク10を介して可動架台11に前後に揺動可能に支持され、可動架台11はベース12に左右に揺動可能に支持されているとともに、台座9と可動架台11との間には駆動部13が収納されている。前記連結リンク10は、前リンク10aと、後リンク10bとから成る。前リンク10aの上端部は、台座9の前端部に設けた上軸ピン9aに軸着され、前リンク10aの下端部は可動架台11の側板14の前端部に設けた下軸ピン15aに軸着されている。また、後リンク10bの上端部は台座9の後端部に設けた上軸ピン9bに軸着され、後リンク10bの下端部は可動架台11の側板14の後端部に設けた下軸ピン15bに軸着されている。前後の各下軸ピン15a,15bは、連結リンク10を左右方向Yの軸線回りに回動可能に支持する左右軸15を構成しており、これによって、台座9は左右軸15回りに図4の矢印Mで示す前後方向に往復回転移動可能となっている。
【0028】
前記ベース12の前後方向Xの両端部には、図4及び図6に示すように、軸支板16がそれぞれ立設され、可動架台11の前後方向Xの両端部には前記軸支板16と対向する連結板17がそれぞれ垂設され、軸支板16に対して連結板17が前後軸18によって回動可能に連結されている。前後軸18はベース12の中央部の前後2箇所に配置されて可動架台11を前後軸18回りに回動可能に支持するものであり、これによって台座9は前後軸18回りに図6の矢印Nで示す左右方向に回転往復移動可能となっている。
【0029】
一方、駆動部13は、単体のモータ19と、モータ19の出力回転軸20の回転力を台座9の前後方向Xの往復直進移動、左右軸15回りの回転往復移動、前後軸18回りの回転往復移動にそれぞれ変換して、これら3動作を組み合わせて座部2を駆動可能とする2つの駆動部13a,13bとを備えている。本例のモータ19はベース12上に縦据え置きされ、出力回転軸20の突出方向は上向きとされる。
【0030】
前記第1駆動部13aは、前後方向Xの往復直進移動および左右軸15回りの回転往復移動用であり、前記第2駆動部13bは、前後軸18回りの回転往復移動用である。第1駆動部13aは、図4及び図5で示すように、前記出力回転軸20にモータギア21及び第1ギア22を介して連結される第1シャフト23と、第1シャフト23の一端部に偏心して連結される偏心クランク24(図5参照)と、一端部が偏心クランク24に連結され、他端部が前リンク10aに設けた軸ピン10cに軸着されるアームリンク25とから成る。第1シャフト23の両端部は台座9側にそれぞれ回動可能に支持されており、偏心クランク24が第1シャフト23に対して偏心円運動を行うことによって、アームリンク25を介して前リンク10aが前後方向Xに往復移動し、これによって連結リンク10に連結されている台座9、すなわち座部2が図3及び図4の矢印Mで示す方向に揺動可能となっている。
【0031】
また、図5及び図6で示すように、第2駆動部13bは、前記第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27を介して連結された第2シャフト28と、一端部が第2シャフト28の一端部に偏心して連結され、他端部がベース12に回動可能に連結される偏心ロッド29とを備えて構成される。第2シャフト28の両端部は台座9側に回動可能に支持されている。偏心ロッド29は、台座9の左側或いは右側のいずれか一方に配置され(図5及び図6では右側)、偏心ロッド29の上端部29aが図6に示す軸ピン60により第2シャフト28の一端部に対して偏心して連結され、偏心ロッド29の下端部29bはベース12に固定したL形連結金具30に対して軸ピン31により回動可能に連結されている。したがって、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行うことで、台座9、すなわち座部2が図6の矢印Nで示すように、前後軸18回りの回転往復移動可能となっている。
【0032】
上記構成によれば、モータ19の一方向に突出する出力回転軸20が回転すると、モータギア21と第1ギア22との噛み合いによって第1シャフト23が回転すると同時に、第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27との噛み合いによって第2シャフト28が回転する。第1シャフト23が回転すると該第1シャフト23の一端部に連結された偏心クランク24が偏心円運動を行い、アームリンク25を介して前リンク10aが前側の左右軸15を中心に前後方向Xに回動する。このとき後リンク10bが協働して後側の左右軸15回りに回動することから、台座9、すなわち座部2は前後方向Xに往復移動および揺動する。一方、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行い、台座9、すなわち座部2は前後軸18回りに回転往復移動する。
【0033】
このようにして、使用者が座部2に着座した状態で、座部2は図7に示す前後方向X、左右方向Y、上下方向Zへの運動、およびθX方向、θY方向、θZ方向の揺動を行うことから、身体のバランス機能や運動機能を訓練することができる。しかも、1個のモータ19を用いて3動作を行うことができるので、モータ19の数が減り、モータの制御が簡単になるとともに、低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。さらに、モータ19の出力回転軸20は一方向に突出していればよく、2方向に突出させる場合には横置きとなるのに対して、縦置きが可能となり、これによって該モータ19を含む揺動機構3全体の設置スペースを狭めてコンパクト化を図ることができ、揺動機構3を座部2内部に格納して、乗馬を模した狙い通りの動作を忠実に再現することが可能になる。
【0034】
図8は、運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図7に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0035】
図8に示すように、運動装置1は、揺動機構3と、昇降機構4と、表示部32と、音出力部33と、入力操作部34と、センサ部35と、記憶部36と、制御部37とを有し、前記各部は、例えば商用電源からの電力供給を受けて動作する。
【0036】
表示部32は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を備え、映像や使用者へのメッセージ(例えば運動レベル、残り時間、消費カロリー)等を表示する。なお、表示部32は、LCDに代えて例えばプラズマの表示装置でもよく、また、発光体としてのLEDや7セグメントLED(Light Emitting Diode)等を備えてもよい。
【0037】
また、図21に示すように、表示部32に、音声、効果音、図略のLED、前記LCD、振動機能のオンオフを示す発光部101〜105や、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる複数のモード(ここでは、上級者モード及び初心者モード)のオンオフを示す発光部106,107等を備えても良い。
【0038】
音出力部33は、例えば電気信号(音信号)を音に変換するスピーカ等で構成されており、音楽や使用者へのメッセージ等の音声を出力する。
【0039】
入力操作部34は、図示していないが、当該運動装置1の主電源のオンオフを行うための電源ボタン、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる複数のモードの中からモードを選択するためのスイッチ、座部2の高さ調整や角度調整を行うためのスイッチ等を含んで構成されている。なお、入力操作部34は、縦横にそれぞれ所定ピッチで線状の透明材からなる感圧素材を配列したものを透明カバーで被覆する等により構成されたタッチパネルをLCDの画面上に貼付した構成を備えていてもよい。
【0040】
センサ部35は、当該運動装置1の動きを検出するためのものであり、例えばピエゾ素子を用いて構成される加速度センサからなる。なお、ここでは、センサ部35は、前後方向(図2の左右方向)における揺動運動の加速度を検出するものとする。
【0041】
記憶部36は、例えば不揮発性メモリやHDD等からなり、各種のデータを記憶するものである。なお、この記憶部36は、運動装置1に内蔵される形で設置されてもよいし、USBコネクタ等の接続端子を介して運動装置1の本体に着脱可能に構成されていてもよい。
【0042】
制御部37は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)と、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイクロコンピュータを有してなり、当該運動装置1の全体制御を司るものである。
【0043】
以上の構成を有する運動装置1において、本実施形態では、当該運動装置1の使用時(プレイ中)における使用者がとるべき運動姿勢についてのメッセージをリアルタイムで行う点が従来と相違する。
【0044】
この機能を搭載するべく、本実施形態においては、記憶部36に、音出力部33から出力するものとして予め設定されたメッセージを記憶するメッセージ記憶部36aが備えられている。また、制御部37は、メッセージ出力タイミング決定部38と、計時部39と、揺動速度検出部40と、傾斜態様検出部41と、出力メッセージ決定部42と、メッセージ出力制御部43とを備える。
【0045】
メッセージ記憶部36aには、複数のメッセージが記憶されている。メッセージは、主に、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスや指導を行うメッセージである。例えば、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合に対し、「上半身はまっすぐ上に伸ばしましょう」とか「頭は揺れないように動きに従って腰を動かしましょう」などのアドバイスに係るメッセージがメッセージ記憶部36aに設定されている。そして、このようなメッセージが、座部2の傾斜態様と座部2の揺動速度との各組み合わせに対してそれぞれ複数設定されている。
【0046】
なお、図9には、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合に対して設定されたメッセージの例のみを示しているが、メッセージ記憶部36aには、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度が前記レベル以外のレベルの場合に対して設定されたメッセージや、座部2の傾斜態様が前記「前傾」以外の傾斜態様(例えば「後傾」など)の場合であって座部2の揺動速度が各レベルの場合に対してそれぞれ設定されたメッセージも記憶している。
【0047】
メッセージ出力タイミング決定部38は、前記メッセージ記憶部36aに格納されたメッセージの出力動作を実施するタイミングを決定するものである。本実施形態では、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔を、あたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定し、この決定した時間間隔をもって次回のメッセージ出力タイミングを設定する。
【0048】
計時部39は、現在が前記メッセージ出力タイミング決定部38により決定されたメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断するべく、前回のメッセージ出力タイミングからの経過時間を計測するものである。
【0049】
揺動速度検出部40は、座部2の揺動速度を検出するものである。傾斜態様検出部41は、座部2の傾斜態様を検出するものである。本実施形態の運動装置1においては、予め設計されたプログラムによって、各時点における座部2の傾斜態様や揺動速度が設定されている。揺動速度検出部40及び傾斜態様検出部41は、メッセージ出力タイミング決定部38により決定されたメッセージ出力タイミングと略同一のタイミングにおける座部2の揺動速度及び傾斜態様を前記プログラムから検出する。
【0050】
出力メッセージ決定部42は、前記揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対して設定された複数のメッセージの中から1のメッセージをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに選択し、該メッセージを出力する対象のメッセージとして決定するものである。
【0051】
メッセージ出力制御部43は、前記計時部39により計測された時間が、メッセージ出力タイミング決定部38により決定されたメッセージ出力タイミングを示す時間に達すると、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させるものである。
【0052】
図10は、制御部37によるメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【0053】
図10に示すように、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔をあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定する(ステップ♯1)。
【0054】
次に、制御部37は、前記メッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔が、現時点からプレイ終了までの残り時間以下であるか否かを判断し(ステップ♯2)、前記時間間隔が前記残時間を超えているとき(ステップ♯2でNO)、ステップ♯9の処理に移行する。
【0055】
一方、制御部37は、ステップ♯2において、前記メッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔が前記残り時間以下であると判断した場合には(ステップ♯2でYES)、揺動速度検出部40は、現時点における座部2の揺動速度を検出し(ステップ♯3)、傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の傾斜態様を検出する(ステップ♯4)。
【0056】
次に、制御部37は、音声内容を読取り(ステップ♯5)、出力メッセージ決定部42は、ステップ♯3で揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、ステップ♯4で傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対して設定された複数のメッセージの中から1のメッセージをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに選択し、該メッセージを出力対象のメッセージとして決定する(ステップ♯6)。
【0057】
メッセージ出力制御部43は、前記計時部39により計測された時間が、ステップ♯1でメッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔で特定されるメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯7)、メッセージ出力タイミングに達したと判断すると(ステップ♯7でYES)、メッセージ出力制御部43は、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させる(ステップ♯8)。
【0058】
そして、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯9)。制御部37は、プレイ終了タイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯9でNO)、ステップ♯1の処理に戻る一方、プレイ終了タイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯9でYES)、当該運動装置1の電源をオフし(ステップ♯10)、一連の処理を終了する。
【0059】
以上のように、本実施形態では、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスに係るメッセージをリアルタイムで出力する機能を備えたので、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0060】
また、メッセージや該メッセージの出力タイミングをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置1の魅力を向上することができる。
【0061】
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態と本実施形態とは、揺動速度検出部40により検出された揺動速度と傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに予め対応付けられたメッセージを出力する点で共通するが、第1の実施形態が複数のメッセージの中からあたかも指導者が指導するときのようにランダムにメッセージを選択して出力するのに対し、本実施形態においては、使用者がより効果的な運動を行えるように、各メッセージの出力順が予め設定されており、該出力順に従ってメッセージを出力する点が第1の実施形態と相違する。
【0062】
なお、それ以外の点については同様であるから、前記第1の実施形態との相違点についてのみ説明し、それ以外の点については説明を省略する。また、本実施形態に係る運動装置も、図1で示す構成と同様の構成を有するため、図1を利用して説明を行うものとする。図11,図12は、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合に対して設定されたメッセージの例を示している。
【0063】
図11,図12に示すように、本実施形態においても、座部2の傾斜態様と座部2の揺動速度との各組み合わせに対し、それぞれ複数のメッセージが設定されている。さらに、本実施形態では、各メッセージに、当該組み合わせに対応する複数のメッセージの中での出力順が設定されており、メッセージ記憶部36aは、各メッセージに対して設定された出力順も記憶している。
【0064】
例えば図11に示すように、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合に対して7つのメッセージが設定されている場合に、各メッセージに対し、「1」〜「7」までの出力順が設定されている。
【0065】
なお、図11は、運動装置1に、揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる2つのモードが備えられている場合に、各モードにおけるメッセージの例をそれぞれ示している。すなわち、図11は、難易度や負荷が比較的小さい初心者モードにおけるメッセージを示し、図12は、難易度や負荷が比較的大きい上級者モードにおけるメッセージを示している。
【0066】
出力メッセージ決定部42は、前記揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、前記傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対応する複数のメッセージのうち、今回出力すべき順番に設定されているメッセージを選択し、該メッセージを出力対象のメッセージとして決定するものである。
【0067】
例えば、前記傾斜態様検出部41により検出された前記座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって前記揺動速度検出部40により検出された座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合に、前回、「1」の順番が設定された、「上半身は少し後ろに倒してみましょう」というメッセージが出力された場合には、出力メッセージ決定部42は、「2」の順番が設定されている、「頭は揺れないように動きに従って腰を動かしましょう」というメッセージを今回(次回)の出力対象のメッセージとして決定する。
【0068】
図13は、制御部37によるメッセージ出力処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、既に、前記上級者モード及び初心者モードのうち何れか一方に予め設定されているものとして説明を行う。
【0069】
図13に示すように、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔をランダムに決定する(ステップ♯11)。
【0070】
次に、揺動速度検出部40は、現時点における座部2の揺動速度を検出し(ステップ♯12)、傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の傾斜態様を検出する(ステップ♯13)。ステップ♯12,♯13で検出した座部2の揺動速度及び傾斜態様は、厳密には、メッセージ出力タイミング決定部38により決定されたメッセージ出力タイミングにおける座部2の揺動速度及び傾斜態様ではないが、図12のフローチャートで示す処理は非常に短い周期で実施しているので、メッセージ出力タイミング決定部38により決定されたメッセージ出力タイミングにおける座部2の揺動速度及び傾斜態様とみなすことができる。
【0071】
出力メッセージ決定部42は、ステップ♯12で揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、ステップ♯13で傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対応する複数のメッセージのうち、メッセージ記憶部36aに設定された順番データに従い、今回出力すべき順番に対応するメッセージを出力対象のメッセージと決定する(ステップ♯14)。
【0072】
そして、メッセージ出力制御部43は、前記計時部39により計測された時間が、ステップ♯11でメッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔で特定されるメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯15)、メッセージ出力タイミングに達したと判断すると(ステップ♯15でYES)、メッセージ出力制御部43は、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させる(ステップ♯16)。
【0073】
そして、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯17)。制御部37は、プレイ終了タイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯17でNO)、ステップ♯11の処理に戻る一方、プレイ終了タイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯17でYES)、当該運動装置1の電源をオフし(ステップ♯10)、一連の処理を終了する。
【0074】
以上のように、本実施形態では、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスに係るメッセージをリアルタイムで出力する機能を備えたので、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0075】
また、メッセージの出力タイミングをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置1の魅力を向上することができる。
【0076】
さらに、使用者が効果的な運動を行えるように、前記複数のメッセージに対して出力すべき順番を予め設定し、該順番に従ってメッセージを出力するようにしたので、第1の実施形態よりも更に使用者に効果的な運動を行わせることができる。
【0077】
すなわち、本運動装置1においては、通常、使用者の身体のうち頭部に近い部位ほど適正な姿勢からのずれ量が大きくなることから、頭部又は頭部に近い部位の姿勢についてのアドバイスや指導を使用者に与える方が、頭部から遠い部位(腰に近い部位)の姿勢についてのアドバイスや指導を使用者に与えるより、姿勢の修正という点で効果が大きいと考えられる。
【0078】
この点を考慮して、各メッセージに対して出力すべき順番を予め設定し、該順番に従ってメッセージを出力するようにすることで、使用者に効果的・効率的な運動を行わせることができる。
【0079】
(第3の実施形態)
前記第1、第2の実施形態と本実施形態とでは、揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対応するメッセージを出力する点では一致するが、本実施形態では、メッセージの出力についてのタイムスケジュールが予め設定されており、該タイムスケジュールにしたがってメッセージを出力する点が第1,第2の実施形態と相違する。
【0080】
なお、それ以外の点については同様であるから、前記第1,第2の実施形態との相違点についてのみ説明し、それ以外の点については説明を省略する。また、本実施形態に係る運動装置も、図1で示す構成と同様の構成を有するため、図1を利用して説明を行うものとする。
【0081】
図14に示すように、本実施形態においては、座部2の傾斜態様と座部2の揺動速度とプレイの開始時点からの経過時間との各組み合わせに対してそれぞれ複数のメッセージが設定されている。メッセージ記憶部36aは、座部2の傾斜態様と座部2の揺動速度とプレイの開始時点からの経過時間との各組み合わせに対してそれぞれ設定されたメッセージを記憶している。
【0082】
例えば図14のマークAで示すように、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であり、座部2の揺動速度が或るレベル(レベル1)の場合であって、且つ、プレイの開始時点からの経過時間が「1分〜1分30秒」の場合に対し、7つのメッセージが設定されている。
【0083】
出力メッセージ決定部42は、揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様と、プレイ開始時点からの経過時間との組み合わせに対応する複数のメッセージを抽出する。また、出力メッセージ決定部42は、その抽出した複数のメッセージの中から1のメッセージをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに選択して、この選択したメッセージを出力対象のメッセージとして決定する。
【0084】
例えば、座部2の傾斜態様が「前傾」であり、座部2の揺動速度が「1」であり、且つ、プレイ開始時点からの経過時間が「1分〜1分30秒」の範囲に属する時間であるとき、出力メッセージ決定部42は、マークAで示す複数のメッセージを抽出し、該複数のメッセージの中から例えば矢印Bで示す1つのメッセージ「目線はまっすぐ前を見ましょう」をあたかも指導者が指導するときのようにランダムに選択して、この選択したメッセージを出力対象のメッセージとして決定する。
【0085】
また、同一の傾斜態様及び揺動速度において、プレイ開始時点からの経過時間が「1分30秒以上」の範囲に属する時間になると、この範囲に対応付けられた複数のメッセージの中から1つのメッセージをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに選択して出力する。
【0086】
図15は、制御部37によるメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【0087】
図15に示すように、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔をランダムに決定する(ステップ♯21)。
【0088】
次に、揺動速度検出部40は、現時点における座部2の揺動速度を検出し(ステップ♯22)、傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の傾斜態様を検出する(ステップ♯23)。さらに、出力メッセージ決定部42は、プレイ開始時点からの経過時間を検出する(ステップ♯24)。
【0089】
出力メッセージ決定部42は、前記揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様と、ステップ♯23で検出した経過時間との組み合わせに対応する複数のメッセージを抽出し、この抽出したメッセージの中からランダムに1つのメッセージを出力対象のメッセージとして決定する(ステップ♯25)。
【0090】
そして、メッセージ出力制御部43は、計時部39により計測された時間が、メッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔で特定されるメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯26)、前記メッセージ出力タイミングに達すると(ステップ♯26でYES)、メッセージ出力制御部43は、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させる(ステップ♯27)。
【0091】
そして、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯28)。制御部37は、プレイ終了タイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯28でNO)、ステップ♯21の処理に戻る一方、プレイ終了タイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯28でYES)、当該運動装置1の電源をオフし(ステップ♯29)、一連の処理を終了する。
【0092】
以上のように、本実施形態でも、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスに係るメッセージをリアルタイムで出力する機能を備えたので、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0093】
また、メッセージをタイムスケジュールにしたがって出力するようにしたので、使用者の疲労度などに応じたメッセージを出力することができるため、第1の実施形態よりも更に使用者に効果的な運動を行わせることができる。
【0094】
なお、タイムスケジュールに従ってメッセージを出力する形態として、ここでは、プレイ開始時点からの経過時間を複数の時間範囲に分け、時間範囲ごとに複数のメッセージを予め設定し、現時点が属する時間範囲に対応する複数のメッセージの中からランダムにメッセージを選択して出力するようにしたが、この形態に限らず、例えば図16に示すように、プレイ開始時点を起点として一定の周期(例えば5秒ごと)でメッセージを出力するようにし、且つ、その出力時点(経過時間)における座部2の傾斜態様と揺動速度とに応じたメッセージを予め設定し、各メッセージ出力タイミングにそれぞれ対応するメッセージを出力する形態も想定される。
【0095】
(第4の実施形態)
本実施形態では、座部2の傾斜態様と揺動速度との組み合わせにおいて発生し得る複数の不適切な姿勢(以下、不適切姿勢という)を予め複数想定し、各不適切姿勢に対して出力すべきメッセージを予め想定しておくとともに、これらの不適切姿勢に対して、その発生確率が高いものから順位を設定し、この順位に従ってメッセージを出力するようにしたものである。
【0096】
なお、これ以外の点については同様であるから、前記各実施形態との相違点についてのみ説明し、それ以外の点については説明を省略する。また、本実施形態に係る運動装置も、図1で示す構成と同様の構成を有するため、図1を利用して説明を行うものとする。
【0097】
図17に示すように、本実施形態においても、座部2の傾斜態様と座部2の揺動速度との各組み合わせに対し、それぞれ複数のメッセージが設定されている。ここで、本実施形態では、座部2の傾斜態様と揺動速度との組み合わせにおいて発生し得る複数の不適切姿勢が予め複数想定されているとともに、各不適切姿勢に対してそれぞれ出力すべきメッセージが1つずつ設定されている。さらに、これらの不適切姿勢に対してその発生確率が高いものから順位が予め設定されている。
【0098】
例えば図17のマークCで示すように、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度がレベル1の場合に対し、発生し得る不適切姿勢として、「上半身が前方に傾く」、「頭が揺れる」、「下を向く」、「手綱に頼る」、「肩に力が入る」、「鎧がゆれる」、「鎧が逆方向に上がる」という7つの姿勢が想定されているとともに、これらの不適切姿勢に対し、「上半身はまっすぐ上に伸ばしましょう」、「頭は揺れないように動きに従って腰を動かしましょう」、「目線はまっすぐ前を見ましょう」、「手綱に頼りすぎず、腰でバランスを取りましょう」、「肩の力を抜きましょう」、「鎧は少し前にあげてキープしましょう」、「鎧は前に上げましょう」というメッセージが1対1の関係で設定されている。
【0099】
さらに、前記7つの不適切姿勢「上半身が前方に傾く」、「下を向く」、「肩に力が入る」、「頭が揺れる」、「手綱に頼る」、「鎧がゆれる」、「鎧が逆方向に上がる」は、この順番に発生する確率が高く、この順番で順位が設定されている。なお、図17に示す揺動速度のレベル1〜3については、レベル1が、揺動速度が最小のレベルであり、レベル3が、揺動速度が最大のレベルである。
【0100】
出力メッセージ決定部42は、前記揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、前記傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対応する複数のメッセージの中から、不適切姿勢の発生順位を該不適切姿勢に対応付けられた各メッセージの出力順位として設定する。
【0101】
すなわち、出力メッセージ決定部42は、前述した座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度がレベル1の場合に対応する各メッセージ、「上半身はまっすぐ上に伸ばしましょう」、「目線はまっすぐ前を見ましょう」、「肩の力を抜きましょう」、「頭は揺れないように動きに従って腰を動かしましょう」、「手綱に頼りすぎず、腰でバランスを取りましょう」、「鎧は少し前にあげてキープしましょう」、「鎧は前に上げましょう」に対し、この順に出力順位を設定する。
【0102】
そして、出力メッセージ決定部42は、このメッセージの出力順位にしたがって出力すべきメッセージを選択する。例えば、座部2の傾斜態様が「前傾」であり、且つ、座部2の揺動速度が「1」である場合、出力メッセージ決定部42は、マークCで示す複数のメッセージの中のうち、例えば3回目のメッセージ出力を行おうとするときには、3番目に発生確率の高い「肩に力が入る」という不適切姿勢に対応付けられた「肩の力を抜きましょう」というメッセージを選択し出力する。
【0103】
図18は、制御部37によるメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【0104】
図18に示すように、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔をランダムに決定する(ステップ♯31)。
【0105】
次に、揺動速度検出部40は、座部2の揺動速度を検出し(ステップ♯32)、傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の傾斜態様を検出する(ステップ♯33)。
【0106】
出力メッセージ決定部42は、ステップ♯32で揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、ステップ♯33で傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせと、メッセージの出力順位とに基づいて、出力すべきメッセージを決定する(ステップ♯34)。
【0107】
そして、メッセージ出力制御部43は、計時部39により計測された時間が、メッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔で特定されるメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯35)、前記メッセージ出力タイミングに達したもの判断すると(ステップ♯35でYES)、メッセージ出力制御部43は、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させる(ステップ♯36)。
【0108】
そして、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯37)。制御部37は、プレイ終了タイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯37でNO)、ステップ♯31の処理に戻る一方、プレイ終了タイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯37でYES)、当該運動装置1の電源をオフし(ステップ♯38)、一連の処理を終了する。
【0109】
以上のように、本実施形態においても、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスに係るメッセージをリアルタイムで出力する機能を備えたので、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0110】
また、メッセージの出力タイミングをランダムに決定するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置1の魅力を向上することができる。
【0111】
さらに、座部2の揺動速度と傾斜態様との組み合わせに対して発生し得る不適切姿勢を予め想定するとともに、各不適切姿勢に対してメッセージを設定し、且つ、各不適切姿勢の発生確率の大小に応じて各メッセージの出力順を予め設定し、該順番に従ってメッセージを出力するようにしたので、第1の実施形態よりもより適切な姿勢を使用者にとらせることができ、更に使用者に効果的な運動を行わせることができる。
【0112】
(第5の実施形態)
本実施形態は、座部2の傾斜態様と揺動速度との組み合わせにおいて発生し得る複数の不適切姿勢を予め想定し、各不適切姿勢に対して出力すべきメッセージを予め設定しておく点は前記第4の実施形態と共通するが、前記第4の実施形態では、発生確率が高い不適切姿勢に対応するメッセージから順番に出力するのに対し、本実施形態では、発生確率が高い不適切姿勢に対応するメッセージほど出力頻度(出力回数)を高くする点が前記第4の実施形態と相違する。
【0113】
なお、これ以外の点については同様であるから、前記各実施形態との相違点についてのみ説明し、それ以外の点については説明を省略する。また、本実施形態に係る運動装置も、図1で示す構成と同様の構成を有するため、図1を利用して説明を行うものとする。
【0114】
本実施形態のメッセージ記憶部36aには、前記第4の実施形態と同様のテーブル(例えば図17に示すようなテーブル)が記憶されている。
【0115】
出力メッセージ決定部42は、揺動速度検出部40及び傾斜態様検出部41から揺動速度及び傾斜態様を取得すると、この揺動速度と傾斜態様との組み合わせに対応する不適切姿勢の発生順位を認識し、発生確率が高い不適切姿勢に対応するメッセージほど出力頻度(出力回数)を高くするように設定された所定のルールにしたがって、各不適切姿勢に対応付けられたメッセージの出力順位を決定する。
【0116】
例えば、出力メッセージ決定部42は、図17のマークCで示すように、座部2の傾斜態様が「前傾」の場合であって座部2の揺動速度がレベル1の場合に対し、発生し得る不適切姿勢として、「下を向く」、「肩に力が入る」、「頭が揺れる」、「手綱に頼る」、「鎧がゆれる」、「鎧が逆方向に上がる」という7つの姿勢が想定されており、この順番で発生順位「1」〜「7」が設定されているものとしたとき、発生順位「1」→発生順位「2」→発生順位「1」→発生順位「3」→発生順位「1」→発生順位「2」→発生順位「1」→発生順位「4」→・・・というように、発生順位が高い不適切姿勢に対応するメッセージほど出力頻度が高くなるように各メッセージの出力順位を決定する。
【0117】
図19は、制御部37によるメッセージ出力処理を示すフローチャートである。
【0118】
図19に示すように、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔を、あたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定する(ステップ♯41)。
【0119】
次に、揺動速度検出部40は、現時点における座部2の揺動速度を検出し(ステップ♯42)、傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の傾斜態様を検出する(ステップ♯43)。
【0120】
出力メッセージ決定部42は、ステップ♯42で揺動速度検出部40により検出された揺動速度と、ステップ♯43で傾斜態様検出部41により検出された傾斜態様との組み合わせに対応するメッセージを認識し(ステップ♯44)、発生確率が高い不適切姿勢に対応するメッセージほど出力頻度(出力回数)を高くするように設定された所定のルールにしたがって、各不適切姿勢に対応付けられたメッセージの出力順位を設定する(ステップ♯45)。
【0121】
そして、メッセージ出力制御部43は、計時部39により計測された時間が、メッセージ出力タイミング決定部38により決定された時間間隔で特定されるメッセージ出力タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯46)、前記メッセージ出力タイミングに達したもの判断すると(ステップ♯46でYES)、メッセージ出力制御部43は、前記出力メッセージ決定部42により決定されたメッセージを音出力部33に出力させる(ステップ♯47)。
【0122】
そして、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯48)。制御部37は、プレイ終了タイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯48でNO)、メッセージ出力タイミング決定部38は、前回のメッセージ出力タイミングから次回のメッセージ出力タイミングまでの時間間隔をあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定し(ステップ♯49)、揺動速度検出部40及び傾斜態様検出部41は、現時点における座部2の揺動速度及び傾斜態様をそれぞれ検出する(ステップ♯50,♯51)。
【0123】
そして、揺動速度及び傾斜態様の両方とも前回の検出値より変化していない場合には(ステップ♯52でYES)、ステップ♯46に戻る一方、揺動速度及び傾斜態様のうち少なくとも一方が前回の検出値より変化した場合には(ステップ♯52でYES)、出力メッセージ決定部42は、ステップ♯44の処理を実施する。
【0124】
ステップ♯48において、制御部37は、プレイ終了タイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯48でYES)、当該運動装置1の電源をオフし(ステップ♯53)、一連の処理を終了する。
【0125】
以上のように、本実施形態においても、使用者の姿勢を適正な姿勢に誘導するためのアドバイスに係るメッセージをリアルタイムで出力する機能を備えたので、使用者の姿勢を適切な姿勢に導くことができる。
【0126】
また、メッセージの出力タイミングをあたかも指導者が指導するときのようにランダムに決定するようにしたので、自分自身があたかも指導者に指導されているかのような感覚を使用者に抱かせることができ、運動装置1の魅力を向上することができる。
【0127】
さらに、座部2の揺動速度と傾斜態様との組み合わせに対して発生し得る不適切姿勢を予め想定するとともに、各不適切姿勢に対してメッセージを設定し、且つ、発生確率が高い不適切姿勢に対応するメッセージほど出力頻度(出力回数)が高くなるように各メッセージの出力順を設定し、該順番に従ってメッセージを出力するようにしたので、第1の実施形態よりもより適切な姿勢を使用者にとらせることができ、更に使用者に効果的な運動を行わせることができる。
【0128】
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
【0129】
[1]前記各実施形態では、メッセージを聴覚的に出力するようにしたが、これに限らず、表示部などを用いて視覚的に出力するようにしてもよい。
【0130】
[2]前記各実施形態の運動装置1に、更に次のような機能を搭載すると、より好ましい。
【0131】
(1)運動装置1が、1日の中の時刻に応じたメッセージを予め複数記憶しておき、所定の時刻になると、その時刻に対応するメッセージを出力する機能。
【0132】
図20に示すように、メッセージ記憶部36a(図8参照)には、運動装置1の利用を促すためのメッセージが複数記憶されている。具体的には、メッセージ記憶部36aは、1日の時刻を複数の時間帯に区分した場合の各時間帯に対して、それぞれその時間帯に応じたメッセージが記憶されている。例えば、メッセージ記憶部36aは、6:00〜8:00の時間帯に対して、「おはようございます!!朝の目を覚ますにはスピード1〜3程度で傾斜水平で乗るのがお勧めです」というメッセージを対応付けた形で記憶している。
【0133】
そして、メッセージ出力制御部43は、時刻が例えば6:00になると、「おはようございます!!朝の目を覚ますにはスピード1〜3程度で傾斜水平で乗るのがお勧めです」というメッセージを音出力部33に出力させる。
【0134】
このような機能を搭載することで、当該運動装置1の利用を促すことができる。
【0135】
(2)同一の使用者による運動装置1の過度な利用に対して警告する機能。
【0136】
図22は、使用者によってプレイ開始指示が入力されるまでの間に実施される警告処理を示すフローチャートである。
【0137】
図22に示すように、まず、制御部37は、運動装置1を利用しようとする者を特定する(ステップ♯♯61)。なお、この利用者の特定は、例えば、当該運動装置1に利用者の登録機能が設けられており、登録された利用者に対応付けられたボタンからの操作信号に基づいて行うことができる。
【0138】
次に、制御部37は、同一の使用者により連続して当該運動装置1が使用されようとしているか否かを判断し(ステップ♯62)、そうでないときには(ステップ♯♯62でNO)、使用者によるプレイ開始指示の入力を待機する一方、同一の使用者により連続して当該運動装置1が使用されようとしていると判断すると(ステップ♯62でYES)、仮に今回運動装置1を利用するものとした場合、所定時間内に所定の利用限度時間を超えて利用することとなるか否か(例えば1時間以内に30分以上使用することとなるか否か)を判断する(ステップ♯64)。
【0139】
制御部37は、そうならない場合には(ステップ♯♯64でNO)、使用者によるプレイ開始指示の入力を待機する一方、仮に今回運動装置1を利用すると、所定時間内に所定の利用限度時間を超えて利用することとなる(例えば1時間以内に30分以上使用することとなる)と判断すると(ステップ♯♯64でYES)、例えば「長時間の運動は却ってよくありません」などのメッセージを音出力部33に出力させて(ステップ♯65)、使用者によるプレイ開始指示の入力を待機する。
【0140】
このような機能を搭載することで、使用者に当該運動装置1を用いた過度な運動の実施をできるだけ防止することができる。
【符号の説明】
【0141】
1 運動装置
2 座部
3 揺動機構
4 昇降機構
32 表示部
33 音出力部
34 入力操作部
35 センサ部
36 記憶部
36a メッセージ記憶部
37 制御部
38 メッセージ出力タイミング決定部
39 計時部
40 揺動速度検出部
41 傾斜態様検出部
42 出力メッセージ決定部
43 メッセージ出力制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が騎乗する可動部と、
前記可動部を駆動して該可動部の状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、
前記使用者に運動負荷を付与している期間、前記使用者の姿勢に対するメッセージを繰り返し出力するメッセージ出力部と、
前記メッセージ出力部によるメッセージの出力タイミングを決定する出力タイミング決定部と、
前記可動部の状態と前記メッセージとの対応関係を予め記憶する記憶部と、
前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングにおける前記可動部の状態を検出する状態検出部と
を備え、
前記メッセージ出力部は、
前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングで出力する運動装置。
【請求項2】
前記可動部の状態は、前記可動部の傾斜状態を含み、
前記記憶部は、前記可動部の傾斜状態に応じて設定されたメッセージを記憶しており、
前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の傾斜状態に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力する請求項1に記載の運動装置。
【請求項3】
前記可動部の状態は、前記可動部の揺動速度を含み、
前記記憶部は、前記可動部の揺動速度に応じて設定されたメッセージを記憶しており、
前記メッセージ出力部は、前記状態検出部により検出された前記可動部の揺動速度に対応するメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力する請求項1又は2に記載の運動装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
前記可動部の状態ごとにそれぞれ複数設定された使用者の取り得る姿勢と、
前記使用者がとり得る姿勢と前記可動部の状態との組み合わせの各々に対してそれぞれ設定されたメッセージと
を予め記憶し、
前記メッセージ出力部は、
前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対して設定された使用者がとり得る姿勢に対応する複数のメッセージの中から1つのメッセージをランダムに選択し、この選択したメッセージを出力する請求項1乃至3のいずれかに記載の運動装置。
【請求項5】
前記出力タイミング決定部は、前記メッセージの出力タイミングをランダムに決定する請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置。
【請求項6】
前記記憶部に記憶されているメッセージは、前記駆動部による前記可動部の駆動開始時点からの経過時間に応じて設定されており、
前記メッセージ出力部は、前記出力タイミング決定部により決定された出力タイミングに相当する前記駆動開始時点からの経過時間に対応付けられたメッセージを前記記憶部から導出し、この導出したメッセージを出力する請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置。
【請求項7】
前記記憶部は、
前記可動部の状態ごとにそれぞれ複数設定された使用者の取り得る姿勢と、
前記可動部の状態と前記使用者がとり得る姿勢との組み合わせの各々に対してそれぞれ設定されたメッセージと、
前記可動部の状態ごとに設定されたメッセージの出力順と
を予め記憶し、
前記メッセージ出力部は、
前記状態検出部により検出された前記可動部の状態に対応するメッセージを、前記記憶部に記憶された前記メッセージの出力順にしたがって出力する請求項1乃至3の何れか一項に記載の運動装置。
【請求項8】
前記メッセージの出力順は、前記可動部の当該状態に対して設定された使用者のとり得る姿勢の発生確率に基づいて設定されている請求項7に記載の運動装置。
【請求項9】
前記メッセージの出力順は、前記使用者の姿勢を効果的に適正な姿勢へ誘導できる順番に設定されている請求項7に記載の運動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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