説明

過弗素化されたPEG基を有する金属キレート類、それらの製剤方法、及びそれらの使用

本発明は、特許請求項において特徴づけられる物質、すなわち過弗素化されたPEG基を有する金属キレート類、それらの調製方法、及びそれらの使用、及びNMR及びX−線診断、放射線診断及び放射線療法、並びにMRTリンパ管造影へのそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1つの過弗素化されたPEG基、及び
b)少なくとも1つのキレート化基、及び
c)原子番号21-29、31-33、37-39、42-44、49 又は57-83の少なくとも1つの金属イオン同等物、
を含んで成る金属キレート、又はそれらの塩。
【請求項2】
前記金属キレートが、
−1つの過弗素化されたPEG基、及び
−1又は2つのキレート化基、
を含むことを特徴とする請求項1記載の金属キレート、又はそれらの塩。
【請求項3】
下記式(I):
【化1】

[式中、PEG−Pfは、4〜30個の炭素原子を有する過弗素化されたPEG基であり、
リンカーは、主鎖にPEG−Pf基を結合するリンカー基であり、
主鎖は、三価の基であり、
Kは、キレート化基、及び原子番号21-29、31-33、37-39、42-44、49 又は57-83の少なくとも1つの金属イオン同等物から成るキレート基(ここで基Kに任意に存在する遊離酸基が有機及び/又は無機塩基の塩、又はアミノ酸もしくはアミノ酸アミドとして任意に存在することができる)、そして
極性基は、1つの極性基である]
で表わされる請求項1又は2記載の金属キレート。
【請求項4】
前記過弗素化されたPEG基が4〜30個のC原子を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項5】
前記キレート化基が環状であり、ここで前記キレート化基に任意に存在する遊離酸基が有機及び/又は無機塩基の塩、又はアミノ酸もしくはアミノ酸アミドとして任意に存在することができることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項6】
前記キレート化基がDOTA基もしくはその誘導体であり、ここで前記キレート化基に任意に存在する遊離酸基が有機及び/又は無機塩基の塩、又はアミノ酸もしくはアミノ酸アミドとして任意に存在することができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項7】
前記キレート化基が開鎖であり、ここで前記キレート化基に任意に存在する遊離酸基が有機及び/又は無機塩基の塩、又はアミノ酸もしくはアミノ酸アミドとして任意に存在することができることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項8】
前記キレート化基が、DTPA基又はその誘導体、又はカテコールアミド(CAM)、テレフタルアミド(TAM)、ヒドロキシピリドン(HOPO)及び/又はヒドロキシピリミドン(HOPY)又はそれらの誘導体に基づくキレート化基であることを特徴とする請求項7記載の金属キレート。
【請求項9】
前記リンカーが、直鎖又は枝分かれ鎖の飽和又は不飽和であり得、そして任意には、1〜5個の酸素原子、1〜3個の-NHCO-基、1〜3個のCONH-基、1〜2個の硫黄基、1〜4個の-NH-基、及び/又は1〜2個のフェニレン基により中断され、任意には、1〜2個のOH基、1〜2個のNH2基、1〜2個の-COOH基、又は1〜2個の-SO3H基により置換され得、そして任意には、1〜6個のOH基、1〜5個の-COOH基(任意には、保護された形で存在する)、1〜2個のSO3H基(任意には、保護された形で存在する)、1〜3個のNH2基及び/又は1〜3個のC1-C4-アルコキシ基により置換される、1〜15個のC原子有する炭素鎖であることを特徴とする請求項2記載の金属キレート。
【請求項10】
主鎖が、窒素含有基、特に官能側鎖を有するアミノ酸、アルキレンジアミン基及びその誘導体、窒素及び3,5−ジアミノ安息香酸から選択される請求項2及び9記載の金属キレート。
【請求項11】
前記金属イオン同等物R1が、原子番号21-29、39、42、44又は57-83の放射性元素であることを特徴とする請求項2、9及び10のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項12】
前記金属イオン同等物R1が、原子番号27、29、31-33、37-39、43、49、62、64、70、75 及び77の放射性元素であることを特徴とする請求項2、9及び10のいずれか1項記載の金属キレート。
【請求項13】
a)少なくとも1つの過弗素化されたPEG基、及び
b)少なくとも1つのキレート化基、を含むことを特徴とする、原子番号21-29、31-33、37-39、42-44、49又は57-83の金属イオン同等物を含まない、請求項1記載の金属キレートの中間体。
【請求項14】
下記式(Ia):
【化2】

[式中、PEG−Pfは、4〜30個の炭素原子を有する過弗素化されたPEG基であり、
リンカーは、主鎖にPEG−Pf基を結合するリンカー基であり、
主鎖は、三価の基であり、
K’は、キレート化基であり、そして
極性基は、1つの極性基であり、但しキレート化基は、原子番号21-29、31-33、37-39、42-44、49又は57-83の金属イオン同等物により支配されない]
により特徴づけられる、請求項2記載の金属キレートの中間体。
【請求項15】
NMR及びX−線診断への使用のための請求項11記載の金属キレート。
【請求項16】
梗塞及び壊死イメージングのためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項17】
放射性診断及び放射性療法への使用のための請求項12記載の金属キレート。
【請求項18】
リンパ系における変化の診断のためのリンパ管造影のためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項19】
炎症疾患の診断のためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項20】
アテローム硬化症プラークの表示のためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項21】
心血管疾患の診断のためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項22】
腫瘍イメージングのためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項23】
血管プールイメージングのためのコントラスト剤の製造のためへの請求項11記載の金属錯体の使用。
【請求項24】
少なくとも1つの生理学的に許容できる請求項1〜12のいずれか1項記載の化合物、及び任意には、生薬において通例の添加剤を含んで成る医薬組成物。

【公表番号】特表2010−506862(P2010−506862A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532687(P2009−532687)
【出願日】平成19年8月11日(2007.8.11)
【国際出願番号】PCT/EP2007/007284
【国際公開番号】WO2008/046463
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(300049958)バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】