説明

過敏性腸症候群の診断方法

本発明は、捕捉抗体としてのウサギ抗トリプターゼ及び検出抗体としてのアルカリホスファターゼにコンジュゲートされたG3を使用して血清マスト細胞β−トリプターゼレベルを決定するためのELISAアッセイを提供する。アッセイ感度を向上させるため、発光基質CPSDを使用した。β−トリプターゼ、ヒスタミン及び/又はプロスタグランジンEの血清レベルを検出することによって過敏性腸症候群の診断を補助する方法も提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における過敏性腸症候群(IBS)の診断を補助する方法であって、
(a)対象からの血液又は血清試料を、試料中に存在するβ−トリプターゼがβ−トリプターゼ及びβ−トリプターゼ結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、β−トリプターゼ結合部分と接触させること;及び
(b)前記複合体のレベルを決定し、これによって試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルを決定すること
を含む方法。
【請求項2】
(c)試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルと対照レベルとを比較することをさらに含み、対照レベルに対する試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルの差が、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対照レベルが、健常対象からの血液又は血清試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
対照レベルに対する試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルの増加が、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
対照レベルに対する試料中に存在するβ−トリプターゼの同一又は低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
対照レベルが、IBSの対象からの血液又は血清試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
対照レベルに対する試料中に存在するβ−トリプターゼの同一又は増加したレベルが、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
対照レベルに対する試料中に存在するβ−トリプターゼの低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
試料中に存在するヒスタミン及び/又はプロスタグランジンE(PGE)のレベルを決定することをさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
対象におけるIBSの診断を補助する方法であって、
(a)対象からの血液又は血清試料を、試料中に存在するヒスタミンがヒスタミン及びヒスタミン結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、ヒスタミン結合部分と接触させること;及び
(b)前記複合体のレベルを決定し、これによって試料中に存在するヒスタミンのレベルを決定すること
を含む方法。
【請求項11】
(c)試料中に存在するヒスタミンのレベルと対照レベルとを比較することをさらに含み、対照レベルに対する試料中に存在するヒスタミンのレベルの差が、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
対照レベルが、健常対象からの血液又は血清試料中に存在するヒスタミンのレベルである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
対照レベルに対する試料中に存在するヒスタミンの増加したレベルが、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
対照レベルに対する試料中に存在するヒスタミンの同一又は低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
対照レベルが、IBSの対象からの血液又は血清試料中に存在するヒスタミンのレベルである、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
対照レベルに対する試料中に存在するヒスタミンの同一又は増加したレベルが、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
対照レベルに対する試料中に存在するヒスタミンの低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
試料中に存在するβ−トリプターゼ及び/又はプロスタグランジンE(PGE)のレベルを決定することをさらに含む、請求項10〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
対象におけるIBSの診断を補助する方法であって、
(a)対象からの血液又は血清試料を、試料中に存在するPGEがPGE及びPGE結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、プロスタグランジンE(PGE)結合部分と接触させること;及び
(b)前記複合体のレベルを決定し、これによって試料中に存在するPGEのレベルを決定すること
を含む方法。
【請求項20】
(c)試料中に存在するPGEのレベルと対照レベルとを比較することをさらに含み、対照レベルに対する試料中に存在するPGEのレベルの差が、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
対照レベルが、健常対象からの血液又は血清試料中に存在するPGEのレベルである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
対照レベルに対する試料中に存在するPGEの増加したレベルが、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
対照レベルに対する試料中に存在するPGEの同一又は低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
対照レベルが、IBSの対象からの血液又は血清試料中に存在するPGEのレベルである、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
対照レベルに対する試料中に存在するPGEの同一又は増加したレベルが、前記対象がIBSである可能性の増加を示す、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
対照レベルに対する試料中に存在するPGEの低減したレベルが、前記対象がIBSでない可能性の増加を示す、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
試料中に存在するβ−トリプターゼ及び/又はヒスタミンのレベルを決定することをさらに含む、請求項19〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
対象がIBSの疑いがある、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
結合部分が抗体を含む、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ELISAがサンドイッチELISAである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
サンドイッチELISAが、アッセイ感度を向上させるため、検出抗体としてのアルカリホスファターゼにコンジュゲートされた抗トリプターゼ抗体、及びCPSD含有発光基質の使用を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
対象からの生物試料中の少なくとも1種の追加のバイオマーカーのレベルを検出することをさらに含み、前記バイオマーカーが、脳由来神経栄養因子(BDNF)、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)、TNF関連アポトーシス弱誘導因子(TWEAK)、成長関連癌遺伝子アルファ(GRO−α)、インターロイキン−1ベータ(IL−1β)、組織メタロプロテイナーゼ阻害因子−1(TIMP−1)、抗サッカロマイセス・セレビシエ抗体(ASCA−IgA)、抗CBir−1抗体(CBir1)、抗ヒト好中球細胞質抗体(ANCA)、抗ヒト組織トランスグルタミナーゼIgA(tTG)及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1〜32のいずれか一項に記載に方法。
【請求項34】
前記生物試料が、血清、血漿、全血及び糞便からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
(d)対象についての症状プロファイルを決定することであって、前記症状プロファイルは、前記対象における少なくとも1種の症状の存在又は重症度を同定することによって決定され;及び
(e)IBSバイオマーカーのレベル及びシステムプロファイルに基づくアルゴリズムを使用して対象がIBSであること又はIBSでないことを診断すること
をさらに含む、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1種の症状が、胸痛、胸部不快感、胸焼け、普通量の食事後の不快な膨満感、普通量の食事の完食不能、腹痛、腹部不快感、便秘、下痢、膨満感、腹部膨張、疼痛又は不快感を有することに伴う消極的な思考又は感情及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1種の症状の存在又は重症度が、質問票を使用して同定される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記アルゴリズムが統計的アルゴリズムを含む、請求項35〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記統計的アルゴリズムが学習統計的分類子システムを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記統計的アルゴリズムが、少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せが、ランダムフォレスト分類子及びニューラルネットワーク分類子を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
対象がIBSである確率を提供することを含む、請求項35〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
IBSの診断を、IBS便秘型(IBS−C)、IBS下痢型(IBS−D)、IBS混合型(IBS−M)、IBS交替型(IBS−A)又は感染後IBS(IBS−PI)として分類することをさらに含む、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
IBSでない対象をIBDである、IBDでない、又は健常対象であるとして診断することをさらに含む、請求項35〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
対象における過敏性腸症候群(IBS)の進行又は退縮をモニタリングする方法であって、
(a)1回目に対象から採取された第1の血液又は血清試料を、試料中に存在するβ−トリプターゼがβ−トリプターゼ及びβ−トリプターゼ結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、β−トリプターゼ結合部分と接触させること;
(b)前記複合体のレベルを決定し、これによって第1の試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルを決定すること;
(c)2回目に対象から採取された第2の血液又は血清試料を、試料中に存在するβ−トリプターゼがβ−トリプターゼ及びβ−トリプターゼ結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、β−トリプターゼ結合部分と接触させること;
(d)前記複合体のレベルを決定し、これによって第2の試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルを決定すること;及び
(e)第1の試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルと第2の試料中に存在するβ−トリプターゼのレベルとを比較すること
を含み、
第2の試料中のβ−トリプターゼのレベルが第1の試料と比べて高ければ、対象におけるIBSの進行を示し、第2の試料中のβ−トリプターゼのレベルが第1の試料に比べて低ければ、対象におけるIBSの退縮を示す方法。
【請求項46】
試料中に存在するヒスタミン及び/又はプロスタグランジンE(PGE)のレベルを決定することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
対象における過敏性腸症候群(IBS)の進行又は退縮をモニタリングする方法であって、
(a)1回目に対象から採取された第1の血液又は血清試料を、試料中に存在するヒスタミンがヒスタミン及びヒスタミン結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、ヒスタミン結合部分と接触させること;
(b)前記複合体のレベルを決定し、これにより第1の試料中に存在するヒスタミンのレベルを決定すること;
(c)2回目に対象から採取された第2の血液又は血清試料を、試料中に存在するヒスタミンがヒスタミン及びヒスタミン結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、ヒスタミン結合部分と接触させること;
(d)前記複合体のレベルを決定し、これにより第2の試料中に存在するヒスタミンのレベルを決定すること;及び
(e)第1の試料中に存在するヒスタミンのレベルと第2の試料中に存在するヒスタミンのレベルとを比較すること
を含み、
第2の試料中のヒスタミンのレベルが第1の試料と比べて高ければ、対象におけるIBSの進行を示し、第2の試料中のヒスタミンのレベルが第1の試料と比べて低ければ、対象におけるIBSの退縮を示す方法。
【請求項48】
試料中に存在するβ−トリプターゼ及び/又はプロスタグランジンE(PGE)のレベルを決定することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
対象における過敏性腸症候群(IBS)の進行又は退縮をモニタリングする方法であって、
(a)1回目に対象から採取された第1の血液又は血清試料を、試料中に存在するPGEがPGE及びPGE結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、プロスタグランジンE(PGE)結合部分と接触させること;
(b)前記複合体のレベルを決定し、これによって第1の試料中に存在するPGEのレベルを決定すること;
(c)2回目に対象から採取された第2の血液又は血清試料を、試料中に存在するPGEがPGE及びPGE結合部分を含む複合体に転換するのに好適な条件下において、PGE結合部分と接触させること;
(d)前記複合体のレベルを決定し、これによって第2の試料中に存在するPGEのレベルを決定すること;及び
(e)第1の試料中に存在するPGEのレベルと第2の試料中に存在するPGEのレベルとを比較すること
を含み、
第2の試料中のPGEのレベルが第1の試料と比べて高ければ、対象におけるIBSの進行を示し、第2の試料中のPGEのレベルが第1の試料と比べて低ければ、対象におけるIBSの退縮を示す方法。
【請求項50】
試料中に存在するβ−トリプターゼ及び/又はヒスタミンのレベルを決定することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
対象からの生物試料中の少なくとも1種の追加のバイオマーカーのレベルを決定することをさらに含み、バイオマーカーは、脳由来神経栄養因子(BDNF)、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)、TNF関連アポトーシス弱誘導因子(TWEAK)、成長関連癌遺伝子アルファ(GRO−α)、インターロイキン−1ベータ(IL−1β)、組織メタロプロテイナーゼ阻害因子−1(TIMP−1)、抗サッカロマイセス・セレビシエ抗体(ASCA−IgA)、抗CBir−1抗体(CBir1)、抗ヒト好中球細胞質抗体(ANCA)、抗ヒト組織トランスグルタミナーゼIgA(tTG)及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項45〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
対象についての症状プロファイルを決定することをさらに含み、前記症状プロファイルは、前記対象における少なくとも1種の症状の存在又は重症度を同定することによって決定される、請求項45〜51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記少なくとも1種の症状が、胸痛、胸部不快感、胸焼け、普通量の食事後の不快な膨満感、普通量の食事の完食不能、腹痛、腹部不快感、便秘、下痢、膨満感、腹部膨張、疼痛又は不快感を有することに伴う消極的な思考又は感情及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
IBSバイオマーカーのレベルに基づくアルゴリズムの使用を含む、請求項45〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
アルゴリズムが、さらにシステムプロファイルに基づく、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記アルゴリズムが統計的アルゴリズムを含む、請求項54又は55に記載の方法。
【請求項57】
前記統計的アルゴリズムが学習統計的分類子システムを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記統計的アルゴリズムが、少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せが、ランダムフォレスト分類子及びニューラルネットワーク分類子を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
過敏性腸症候群(IBS)の治療に有用な薬物を服用する対象における薬物の効力をモニタリングすることを含む、請求項45〜59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
1種以上のプロセッサを制御して対象からの血液又は血清試料が過敏性腸症候群(IBS)と関連するか否かを分類するコードを含むコンピュータ読取可能媒体であって、前記コードは、
診断マーカープロファイルを含むデータセットに統計処理を適用して前記診断マーカープロファイルに基づき前記試料をIBS試料又は非IBS試料として分類する統計的に導出される判定を生成するための指示を含み、
前記診断マーカープロファイルは、β−トリプターゼ、ヒスタミン、プロスタグランジンE(PGE)及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の診断マーカーのレベルを示すコンピュータ読取可能媒体。
【請求項62】
診断マーカープロファイルが、脳由来神経栄養因子(BDNF)、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)、TNF関連アポトーシス弱誘導因子(TWEAK)、成長関連癌遺伝子アルファ(GRO−α)、インターロイキン−1ベータ(IL−1β)、組織メタロプロテイナーゼ阻害因子−1(TIMP−1)、抗サッカロマイセス・セレビシエ抗体(ASCA−IgA)、抗CBir−1抗体(CBir1)、抗ヒト好中球細胞質抗体(ANCA)、抗ヒト組織トランスグルタミナーゼIgA(tTG)及びこれらの組合せからなる群から選択される、対象からの生物試料中の少なくとも1種の追加のバイオマーカーのレベルを示す、請求項61に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項63】
前記対象における少なくとも1種の症状の存在又は重症度を示す症状プロファイルと組み合わせて前記診断マーカープロファイルを含むデータセットに統計処理を適用して前記診断マーカープロファイル及び前記症状プロファイルに基づき前記試料をIBS試料又は非IBS試料として分類する統計的に導出される判定を生成するための指示を含む、請求項61又は62に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項64】
前記統計処理が、単一の学習統計的分類子システムを含む、請求項63に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項65】
前記統計処理が、少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せを含む、請求項63に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項66】
対象からの血清又は血液試料が過敏性腸症候群(IBS)と関連するか否かを分類するシステムであって、
(a)診断マーカープロファイルを含むデータセットを生成するように構成されたデータ収集モジュール(前記診断マーカープロファイルは、β−トリプターゼ、ヒスタミン、プロスタグランジンE(PGE)及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の診断マーカーの存在又はレベルを示す);
(b)統計処理をデータセットに適用することによってデータセットを処理して前記診断マーカープロファイルに基づき前記試料をIBS試料又は非IBS試料として分類する統計的に導出される判定を生成するように構成されたデータ処理モジュール;及び
(c)統計的に導出される判定を表示するように構成されたディスプレイモジュール
を含むシステム。
【請求項67】
診断マーカープロファイルが、脳由来神経栄養因子(BDNF)、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)、TNF関連アポトーシス弱誘導因子(TWEAK)、成長関連癌遺伝子アルファ(GRO−α)、インターロイキン−1ベータ(IL−1β)、組織メタロプロテイナーゼ阻害因子−1(TIMP−1)、抗サッカロマイセス・セレビシエ抗体(ASCA−IgA)、抗CBir−1抗体(CBir1)、抗ヒト好中球細胞質抗体(ANCA)、抗ヒト組織トランスグルタミナーゼIgA(tTG)及びこれらの組合せからなる群から選択される、対象からの生物試料中の少なくとも1種の追加の診断マーカーのレベルを示す、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記対象における少なくとも1種の症状の存在又は重症度を示す症状プロファイルと組み合わせて前記診断マーカープロファイルを含むデータセットを生成するように構成されたデータ収集モジュール;データセットに統計処理を適用することによってデータセットを処理して前記診断マーカープロファイル及び前記症状プロファイルに基づき前記試料をIBS試料又は非IBS試料として分類する統計的に導出される判定を生成するように構成されたデータ処理モジュール;及び統計的に導出される判定を表示するように構成されたディスプレイモジュールを含む、請求項66又は67に記載のシステム。
【請求項69】
前記統計処理が、単一の学習統計的分類子システムを含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記統計処理が、少なくとも2種の学習統計的分類子システムの組合せを含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
血液又は血清試料中のβ−トリプターゼを検出する方法であって、
(a)固相表面を第1の抗β−トリプターゼ捕捉抗体によってコーティングする工程;
(b)固相表面を血液又は血清試料と、試料中に存在するβ−トリプターゼがβ−トリプターゼ及び抗β−トリプターゼ捕捉抗体を含む複合体に転換するのに好適な条件下で接触させる工程;
(c)β−トリプターゼ及び抗β−トリプターゼ複合体を、アルカリホスファターゼにコンジュゲートされた第2の検出抗体と、三重複合体を形成するのに好適な条件下で接触させる工程;及び
(d)三重複合体を、CPSD発光基質と接触させる工程
を含む方法。
【請求項72】
血液又は血清試料中のβ−トリプターゼの検出限界が、約100pg/mL未満である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
血液又は血清試料中のβ−トリプターゼの検出限界が、約25pg/mL未満である、請求項72に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−531593(P2012−531593A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517742(P2012−517742)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/039866
【国際公開番号】WO2010/151699
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.JAVA
3.JAVASCRIPT
4.ETHERNET
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】